政府のエネルギー環境戦略の原案が示されました。
要約すると・・・
2030年代に原発ゼロを目指し、その実現に向けては、
��40年運転制限制を厳格に適用。
��原子力規制委員会の安全確認を得たプラントのみ再稼働。
��今後、新増設は行わない。
というものです。
また「高速増殖炉もんじゅ」については、本来の目的である発電を目的とした開発を止め、廃棄物の減容化・有害度の低減を目指した研究炉とし、年限を区切り終了する。
つまり事実上核燃料サイクルからの撤退という内容です。
私は、これまで様々な場面において「安易な脱原発路線」に対し警鐘を鳴らしてきましたし、軽々しくそのような方針に進めれば、深刻な影響と解決の難しい課題に直面することを与党や政府関係者に申し上げてきました。
刹那の世論に耳を傾けることも大切ですが「大勢の意見が正しい選択とは限らない」という為政者の責任と覚悟を持っていただくよう提言活動も行ってきました。
なのに・・・この原案です。
遺憾であり、正直、失望感をすら感じています。
さらに、関係者への事前協議を充分行わず原案を示した結果、サイクル施設のある青森県では大反発が起こり(当然です)、米国など関係諸国からも「原発ゼロ」方針に対する重大な懸念が示されると、バタバタと付け焼き刃的な原案の見直しが行われる。
その結果、内容の整合性の取れていない修正案が示される・・・
「何たる状況なのか」と感じられるのは私だけではないでしょう。
夢想家の意見は耳触りが良いでしょう。
かたやリアリストの意見は現状の世論には受けないかもしれません。
しかし、政府の責務とは人気者になることではなく、
日本の将来を危うくしないことです。
この混迷を招いた政府が今果たすべき責任があるとするなら、
政局を意識したような、裏付けのない決定を急ぐのではなく、国民が冷静な思考に戻る環境と時間を設けることだと感じます。
要約すると・・・
2030年代に原発ゼロを目指し、その実現に向けては、
��40年運転制限制を厳格に適用。
��原子力規制委員会の安全確認を得たプラントのみ再稼働。
��今後、新増設は行わない。
というものです。
また「高速増殖炉もんじゅ」については、本来の目的である発電を目的とした開発を止め、廃棄物の減容化・有害度の低減を目指した研究炉とし、年限を区切り終了する。
つまり事実上核燃料サイクルからの撤退という内容です。
私は、これまで様々な場面において「安易な脱原発路線」に対し警鐘を鳴らしてきましたし、軽々しくそのような方針に進めれば、深刻な影響と解決の難しい課題に直面することを与党や政府関係者に申し上げてきました。
刹那の世論に耳を傾けることも大切ですが「大勢の意見が正しい選択とは限らない」という為政者の責任と覚悟を持っていただくよう提言活動も行ってきました。
なのに・・・この原案です。
遺憾であり、正直、失望感をすら感じています。
さらに、関係者への事前協議を充分行わず原案を示した結果、サイクル施設のある青森県では大反発が起こり(当然です)、米国など関係諸国からも「原発ゼロ」方針に対する重大な懸念が示されると、バタバタと付け焼き刃的な原案の見直しが行われる。
その結果、内容の整合性の取れていない修正案が示される・・・
「何たる状況なのか」と感じられるのは私だけではないでしょう。
夢想家の意見は耳触りが良いでしょう。
かたやリアリストの意見は現状の世論には受けないかもしれません。
しかし、政府の責務とは人気者になることではなく、
日本の将来を危うくしないことです。
この混迷を招いた政府が今果たすべき責任があるとするなら、
政局を意識したような、裏付けのない決定を急ぐのではなく、国民が冷静な思考に戻る環境と時間を設けることだと感じます。
