アーカイブ

2008年09月

えと、10月3日金曜の深夜24時(土曜0時)に放送される40分番組、「ザ・ネットスター(NHK・BS2)」という番組に出る予定です。
番組のHPはコレ→(http://www.nhk.or.jp/netstar/
「10月号は懐かしのネットスター特集」(まさに、おっさんホイホイ!)うっわー!思い切り萌え萌えやん!オープニングが初音ミクで声優の方とか登場するらしいんですが、僕はまだ視たことありません。畑違いの八百屋のオッサンが出ても良いのでしょうか。取材の人の説明によると、ウェブアニメの歴史をたどる形でGIFアニメ(ピカプー、のんちゃん)が登場し、FLASH(あるじさん)を経て現在ニコニコ動画がこうである、みたいな、そんな流れの中でウチのページがチョロッと紹介されるそうです。たぶん僕のパートは1分以内。どんな扱いなんだろうかめちゃくちゃヒヤヒヤしてます。興味のある人は視てみてください。金曜の深夜0時ですよ。



【中学時代8】

中学3年になった。
俺は以前のような明るい笑顔ができなくなっていた。
クラス替えでかつての仲良しとは離ればなれ。
だが、友達は作らねばならない。
新しいクラスで一年間孤独に耐えるなんて、
甘ちゃんの俺には無理なのだから。

新しい友達を作るべく辺りをグルリと見渡してみる。
田舎の中学とはいえ教室の中には様々な人種がいるものだ。

・前方には優等生
・中央にはお笑い
・後方には悪人
・入り口付近にはお喋りな女子
・窓際には窓際族
・ベランダにはナマケモノ

かつての俺なら教室の真ん中で馬鹿騒ぎする連中に加わっただろう。
ホントの事を言うとB型の血が騒ぐんだけど、
彼らを白けた目で眺めるもう一人の自分もいて、
そいつが、みっともない事はヤメロと言う。

(じゃあいったい俺はドコへ行けばいいんだよ)

とその時、窓際でピタリとうずくまる男が目に留まった。
せっかくの休み時間に机から離れず何をしているんだろう。
後ろから見るとまるで「黒い岩」のようだ。

(寝ているの?それともドコか痛むのん?)

そおーっと近づいて覗き込んでみる。
するとーーーー

なんということだっ!
机の上には、超リアルなガンダムワールドが
所狭しと描かれているではないかっっっ!!

「す、すごい!本物みたいや!!」

俺は叫んでいた!
まさか同級生でここまで絵が上手いヤツがいたなんて、
それに机の上がまるで曼荼羅のようだ!
俺なんて、正面から見たガンダムすらうろ覚えで、
顔さえマトモに描けないというのに。

「たいした事ないよ。練習すれば誰でも描ける」

聞き覚えのある声だ。ハッと見上げると、
そこには大きなタカイケ君の顔があった。(少年時代1参照)
タカイケ君!君の絵はたった3年でここまで上達していたのか!
それなのに、それなのに俺は・・・ぐぅぅぅぅ!

休み時間の騒がしい教室、その片隅の小さな小さな机の上で、
神が与えた才能を目の当たりにし、
俺は・・俺は・・俺は・・驚愕していた・・・。

つづく

いずれどこかにまとめよう。

【中学時代7】

「A子は片山君に惚れている」

それを知ってからの俺は、勉強する意欲がまるで失せてしまった。
A子はあの日から頻繁に恋の悩みを相談してくるようになったが、
そのうち俺達の仲を誤解した噂が広まったので、
教室では話せなくなった。
もしも噂が片山君の耳に入ったらたいへんだからだ。

休み時間にA子の友達からコッソリ手紙を渡され、
俺は授業中に返事を書き、休み時間に友達に預ける。
誰にも見られてはいけない。知られちゃいけない。
手紙の内容は、
片山君が誰と話していたのか、なぜ学校を休んだか、
どんな音楽を聴くのか、好きな女の子はいるか、
私は嫌われてないか、私の事を話していたかなどなど。
彼女は自分で直接尋ねる勇気が無いんだ。
だから、俺が代わり調べて彼女を安心させる。

手紙を読みながら、教室の反対側に座るA子を見ても、
彼女はぜったいに僕を見ない。
いつしか廊下ですれ違っても他人のフリをするようになっていた。
最も疎遠でいながら、秘密の相談を受ける。
そんな妙な関係が続いた。

A子が友達と話す時の明るい声、片山君を見つめる熱い視線。
それらは彼女の一面に過ぎない。
手紙に書かれた切ない言葉は、ほんとうにA子だろうかと疑うほど別人だ。
彼女の恋は暗く重く複雑でマイナス思考だった。
もっと自信を持って前向きに行動すればいいのにと、
いくらアドバイスをしても彼女は決して実行することはなかった。
告白と同時に終わる恋なら、いっそ永遠の片想いを続けた方がマシなのだと、
手紙には綴られていた。

確かに、それは俺も同じだ。
もしも今、A子に自分の気持ちを伝えたらどうなる。
文通によるささやかな友情は破滅をむかえ、
友達以下の存在に格下げされるだろう。
決して気持ちを悟られてはならぬ。
せめて彼女の恋に決着がつくまでは。

こうして何の進展もないまま三学期が終わり、
楽しい仲間ともクラス替えで離ればなれ。
A子とも離ればなれに。
成績は赤点スレスレの低空飛行を続け、
俺の心はどんよりと曇り、輝きを失いつつあったのだが・・・。

だが、これからはじまる中学三年生の新しいクラスでは、
ある人物との運命的な再会が待っていた。
俺のヘタレ絵との闘いはその日からはじまるのである。

つづく

8月に最大71kgまであった体重が約1ヶ月で66kgまで落ちました。今日はそのお祝いにビールで乾杯!やっぱり久しぶりに飲むビールはウマイです!外見はあまり変化してないから誰も気づかないんですけど、5kgと言えば中ミカン50個分、またはMサイズ人参33本分ですからね。さすがに動きが軽やかです。原因はジョギングなのか、先週からはじめた朝バナナか、野菜中心の食生活に切り替えたせいか、暑いのにハラマキしてるせいかハッキリしませんが、まあ、何にせよスッキリして良かったです。もうちょっと頑張って数ヶ月後に60kgまで落ちたらまたビールでお祝いしようと思います。



【中学時代6】

A子は教室の隅に立っていた。
俺は妙な自信に満ちあふれ落ち着いていた。

大事な話?言わなくても分かってる。
近頃の俺は成績がウナギ昇り。
君が驚くのも無理は無いさ。まあ、当然の結果だろうけど、
俺だって頑張りゃ勉強くらい出来る。
今じゃ成績は君より上だ。

スペインの無敵艦隊が破れたのは西暦1588年、
イギリスの東インド会社設立は西暦1600年、
アヘン戦争は西暦1840年。
どうだ!クククククッ・・・(←↑心の声)

A子が口を開いた。
いつもと同じ明るい調子だ。

「ねえねえ、片山君(仮)って面白いよね。パンを口一杯に頬張って、顔真っ赤にして、おかしいね!」

なんだ、様子を探っているのか。
肝心要の「大事な話」とやらがはじまらない。

「片山君って部活でよく先生に怒られるんだ。怒られてた時も顔真っ赤で。のすは見た事無いかな?」
「何を?」

「片山君が部活で走ってる所。一生懸命だよ」
「へえー」

脳あるツメはタカ隠す。A子はまだ大事な話を隠している。
焦らせすぎなのだ。
そろそろこの辺で・・・。

「片山君ってさあ、川の向こうに家があるんだよ。この前、ゲートボールやってるのを見たよ。友達が話しかけたらね、アッチへ行けって怒られて」
「なんで?」
「女が嫌いだって」
「へぇー!」

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス
告白されたら泣いちゃうよ。
大事な話はまだですか?
と、そこで、A子の表情がみるみる曇りだした。

「あのね」
「う、うん」


「片山君は好きな人おるんかなあ?」
「え?」
「のすは片山君と親しいやろ?」
「?」

 
「私、片山君が・・・好き・・・」

 

ゴゴゴゴゴゴォーーー!!・・・・



目の前が暗くなり、築き上げてきた何かが崩れ落ちる音が聞こえた。

つづく

仲買人にバナナ2箱を注文したのに1箱しか配達してくれませんでした。いま、全国的にバナナが品薄状態らしいですよ。今日は雨降りでお客さんが少なかったのですが、バナナだけはよく売れたんです。店に入ってくるなり「やっと見つけた!」とバナナを発見して喜ぶ奥さんがいて、その人に教えてもらったら、隣町のスーパー2軒とも品切れだったそうです。嬉しそうにバナナを下げて帰る奥さんが、去り際にこう言いました。

「納豆ダイエットみたいに嘘だったりしてねー」

そ、そ、そ、それは困りますよ!嘘であって欲しくない!納豆やトコロテンはいくら売っても利益が薄かったのですが(1パックあたり20〜30円)、バナナは利益率が良いんです。遅くとも4日以内に消費しないといけないので回転も良い。それにね、僕も朝バナナをはじめたのですよ。朝バナナどころか、昼バナナ、深夜バナナまでやってる!だから、だから、断じて嘘であってはならないのだ!


↓いつもの

【中学時代5】

A子に阿呆扱いされた日から、俺は猛勉強を始めた。
部活(陸上部)には行かず、
急いで下校し自部屋に閉じこもる。
今まで使ってこなかった脳味噌は容量が有り余っていた。
知識をジャンジャン吸収して行くよ。

ただ、突然勉強を始めたモンだから、
それを他人に知られるのが照れくさい。
悪い事じゃないので堂々としてれば良いのだけど、
いや、良い事だからこそ恥ずかしいのか、
ついつい馬鹿を装ってしまう。
授業中、後ろを向いて喋ってばかり、
先生に怒られて皆に笑われる、
そんな「勉強出来ない君」のキャラが定着していたから、
今更賢く振る舞うなんて無理なのだ。
閉じこもっての勉強は親にも秘密だ。

一人っきりだと実力の程度がさっぱり分からない。
問題集は一応全部解けるんだけど、イマイチ自信が持てないんだ。
バッティングセンター満点なのに実戦経験ゼロのバッターみたいな。
今の努力は無駄かもしれないと思えてきたり。。。

ええーい!優等生を見返すのが目的なんだ!
俺をバカにしたA子を越えれば気が済むんだ!
落ちこぼれだもの、ダメで元々。
そう己に言い聞かせ続けた。

やがて2学期の中間試験が行われた。
国語は最初から諦めていたので全く解けなかったが、
その他の教科は繰り返し解いた問題集のようにスラスラ書き込めた。
結果は・・・国語以外はクラスで上位の成績だった。ヤッホー!

「のすふぇらとぅ君はよく頑張っていますよ!!」

よそのクラスのホームルームで、
先生が馬鹿を叱る時に俺の名前を出したそうな。
俺は相変わらず授業中は輪ゴムを飛ばしたり、
太陽光線を鏡で反射させて遊んでいたのだが、
それまで通り馬鹿に付き合ってくれる仲間もいれば、
「あいつ、馬鹿だったくせに」と、
露骨に敵意をむき出しにしてくる同級生もいて、
複雑な気持ち。

そもそも俺はお前らなんか相手にしてねぇ、
A子を見返すのが目的だったのだ。
そうだA子!A子だ!!
A子はどうした?

「のす君、大事な話があるんだけど・・・」

何と!A子に呼び出されたのだ!
惚れられた??
もしや・・・俺は人生の大きな岐路に立っているんじゃないかしら。
子供から脱皮する日が来たのかもしれないぞ!!

ゴゴゴゴゴォーーー!!



放課後、誰も居ない教室の片隅で「その時」はやってきた。

つづく。

世間ではバナナダイエットなるものが流行ってますね。
朝食にバナナ+水だけで、あとは何食っても良い。
そんな虫のよい話があるもんかと、思いながらも、
明日はバナナをいつもの2倍仕入れてみました。



【中学時代4】

中学2年生。俺は陸上部に入部した。
新しいクラスでは良い仲間に恵まれ、
毎日を楽しく過ごす事ができた。
一番無邪気で明るかった時代。

教室には気の合う友達が5〜6人。
毎日がしょうもない冗談の連発で、
1日に1度はへそが飛び出すほど大爆笑してた。
落ちこぼれでも、スポーツ音痴でも全然悲しくないさ。
だって毎日が楽しくてしょうがないんだもの。
笑顔に包まれてるんだもの。

ずっとこんな日々が続けばいい、そう願っていたのだが、
2学期に大変ショックな事件がありそれどころでは無くなった。
休み時間にクラスの女子が話しかけてきたのです。
彼女の名はA子(仮)。優等生である。

「なあなあ、この漢字なんて読む?」

バカにすんな!漢字くらい俺でも!
あら、細くて白い指。それにこの匂いは何?
お花畑のような・・・クンクンクン。
俺は彼女の白い肌と香水に惑わされ、
思考回路が停止した。
恥ずかしながら、生まれて初めて女性を意識したのである。

クンクンクン、クンクンクン、クンクンクンクン、クンクンクン。

「のすのアホバカ!聞くんじゃなかった!」

はっ!

なんだとぉー!
俺はバカじゃない。
断じてバカでは無い!
勉強はやればできるんだ。
ただ、今は他に楽しみがあるから、
やらないだけなんだよ!
ワザとやってないんだよ!
ムカーーーーーーッ!

 「男なら、危険をかえりみず
  死ぬとわかっていても、行動しなければならない時がある
  負けると判っていても、戦わなければならない時がある」

えーと、そうだ、優等生に戦いを挑もう、
頑張って成績でA子を見返してやる!
眠っていた力を呼び覚ます時が来た!
とうとう変身する時がやってきたのだ!
芋虫毛虫が美しい蝶になるように、
俺も生まれ変わるのだぁー!!

ゴォォォォォォーーーーぉ!

全教科赤点常習者である俺の、
一見無謀とも思えるこの決意が、
まさか現実のものになろうとは、
現時点では、お釈迦様でも気付いてなかった。

つづく

このページのトップヘ

見出し画像
×