2012年02月11日
他人さがし
まもなく『他人さがし』の幕が開く。
案山子堂はオイラの極々私的な世界。
あんまり一般性のあることをしているとも思わない。
かといって突き放した何かを提示したいわけでもない。
実験的というほど格好をつけたものでもない。
一つのきっかけを与えた時に人間はどう思いどう動くのか。
そんなことが知りたかったりだったり。
物語の手前にある物語というかね。
いつも通り、人間を肯定したくて演劇やってます。
それで、今回もそういうものができたと思うのよ。
遊びに来ておくれ。
2012年02月02日
モリエール
モリエールの下見に行ってきた。
これはアレだな。
何でも出来るが何かしなければ何にもならない空間ってことだな。
空間を見てから美術家さんを決めようと思っていたので、その場でミスター離婚君に電話。
こういう空間は奴だ。
高校生の頃によく来てた劇場だから、ちょっとだけ感慨もあるんだよ。
日常
『他人さがし』の稽古始め。
今日はキャスト全員に集まってもらって報告会。
なんだか凄いことになった。
「同姓同名の人に会ってきて下さい」
半年前に出演者にそれだけ伝えて、あとは今日まで経過報告や相談は受けていたわけだが。
その指令と演劇とがういう繋がりを持つのかは観に来てもらえればわかると思う。
フィールドワーク演劇なんてうたっているけど、表現をする上で当たり前の作業、普段やってる役作り(と呼ばれているもの)を別の角度からしてもらった、それだけのことなのだ。
日本の俳優全体のレベルはよくわからないけど、なんとなく俳優っていう職業は甘いなぁっていう思いはずっとあって、この企画とそのこととは無関係ではない。
稽古場で演出家が俳優を育てることは無理な話なのだ。
稽古場で出来るのは本人が自覚してない能力に気づくきっかけを作ることくらい。
じゃあ俳優はいつ成長するのか。
日常ですよとしか答えられないのだ。
一つの役や台本について一年とか時間をかけられるなら話は変わってくるけどさ。
役作りってのは体質から価値観からを変えて初めて役作りなんだと思ってる。
でも、経済的なことを考えたらそんなことは出来ないわけで、そうなってくると現場で瞬発力のある器用な人ばかりが重宝されるという事態になっちゃう。
それはそれであんまり健全だとも思っていないわけ。
なーんていう裏テーマはこっち側の問題なので実はどうだってよくて、芝居としてはゲラゲラ笑える下らないものにしようと思うよ。
観に来ると良い。
2012年02月01日
つま先
司馬さんのつま先でも見ることが出来ればという思いで取り組んだのです。
資料を探して読んで考えて組み立てて、史実を大きくは逸脱せず、ギリギリの嘘をつく。
記録に残されていない空白の部分は想像で埋める。
残されている記録から手がかりを手繰って想像で埋める。
大変だったけど楽しい作業だった。
そうしていくうちにいつのまにか人物たちが勝手に動き出していく。
挑戦してよかった。
時代物はずっと書きたくて、でも現実的な理由で躊躇してた。
衣裳とか小道具とか美術とか、金がかかるからね。
だからspacenoidの予算では無理だったのよ。
31歳でこの作品を書けたことはひとつ自信にしようと思う。
さて、明日から『他人さがし』の稽古だよ。
2012年01月31日
ブレーメン
『中島鉄砲火薬店』終了。
うちあげは昨日だったので飯野雅彦とラーメン食って帰宅。
ラーメン激戦区の池袋で、激戦に全く参加してなさそうなオーソドックスなラーメン屋をチョイス。
迷わずこういうところを選ぶあたりが飯野さんとの波長だ。
良い作品になったと思う。
再演希望の声をちょこちょこ聞けて作家冥利につきる。
ぜひブレーメンの三人にプレッシャーをかけて下さい。
再演があるかどうか彼らの頑張りしだいです。
作品を大事に育てていくというのも俳優の仕事の一つだと思っています。
ほなまた。
2012年01月30日
王道
今日はトークイベント。
とっしーがゲストで来てくれて二人でなごなご司会した。
なんか楽しかったです。
仕切らない仕切りというか、ああいうデタラメな存在の仕方が好きなんですな。
相方がとっしーだったからこそ出来ることなんだけどね。
そう言えばトークショーで今回の芝居のアドリブについての質問があった。
原則、アドリブ無いです。
私の演出だとアドリブが多いという印象はあるのかもしれませんが、あれも手段の一つですから、いつもやるというわけではないんですよ。
てか、質問されるまで気づいてなかったんだけどね。
そう言えば今回はインプロスペース作ってへんなと。
今回は王道的な作り方をしていると思います。
なんにせよ、王道というのは近年の私のテーマです。
小劇場は独自性を競う場だとはよく言われるのですがね、じゃあその場で独自性を競い始めたら既に独自じゃないなと思うから、あとあんまりみんな王道に興味を持たないから、実は一番大変だってことに薄々気がついてるから手を出さないのかもしれないけどさ。
そんなわけで今は王道を目指してるんだよ。
覇道スイッチにも指はかけた状態でいるんですけどね。
それはそれ、これはこれ。
千秋楽だなぁ。
2012年01月29日
二匹
今のところの代表作の一つになったんだなぁと思いながら帰宅。
犬が二匹迎えてくれる。
今夜はウメとシナと私。
二匹と一人。
と、思っていたら離婚野郎と豚野郎が引っ越しのついでに俺んちに置く荷物を持ってきた。
荷物の中身は初演の『スタンレーの魔女』のDVDの在庫。
何かの形でばらまきますかね。
2012年01月28日
箱
連日補助席が出るほどの盛況。
嬉しいものですね。
今回一箇所だけ『るろうに剣心』のオマージュを入れております。
あの箱ね。
機会があるなら生き残った新撰組の物語は今後も書きたい。
島田魁とかね。
2012年01月27日
約束
『中島鉄砲火薬店』初日終了。
なんか、良い芝居になった。
毎度のことながら書けるなんて思って書いてないから初日を迎えるまではなんだか自分が何者なのかよくわからなくなる。
でも「俺は面白いと思うんだよな〜」の積み重ねを稽古の日々でしてるから不安とかはなくて、それでもやっぱりお客様に観てもらうまでは作品は完成しないので、なんだかようやくようやくなのだ。
構想というか体験は10年前にさかのぼる。
あれは確か二十歳だったかしらね。
旅の途中の函館は五稜郭で昼寝をしていたの。
そしたら夢の中に土方が現れてさ。
そしてどうやらオイラが中島登なんだ。
その時に土方に言われたのだよ。
「中島君、君には…」
この時の土方の言葉は芝居の中でまんま使っている。
ひょっとするとオイラが寝てたその場所で土方と登がそんな会話をしてたのかもしれんね。
いつかこの時のことを書こうと思って、10年以上経って、今回実現したんです。
感慨とかじゃないんだよね。
なんだか、「約束は果たしたぜ」という気分。
うん、そんな気分。
2012年01月26日
演出家の日
まずいな。
今日は割とガッチリキッチリ演出家モードだったのでブログに書けるような下らないことしてない。
あんまりボケてもいない。
まあ、そういう日の方が少ないから良いのか。
少なくて良いのか?
明日は初日。
当日券あるよ。
幕末好きは来ると良い。
2012年01月25日
ドスケベ公園
小屋入りです。
シアターグリーンでやるのは初演の『スタンレーの魔女』以来ですかね。
確かあの時もグリーンフェス(?)の期間で、観光なんちゃら賞というなんだか微妙な賞を頂いたんでしたかな。
今回も微妙な位置を狙います。
シアターグリーンの近くにあった公園、なんだか工事してますな。
『スタンレー〜』の時は終演後に毎日あの公園で缶ビールひっかけて帰ってたんですけどね。
そしたら若い姉ちゃんが突然「あなたの前でおしっこしても良いですか?」って話しかけてきてえらいビックリしたんだけど、まあよーするに仲間内での罰ゲームだったみたいなのですが、それ以来我々はあの公園をドスケベ公園って呼ぶようになったんです。
そんなこともあってかなくてか、池袋って町はなんだかスケベだ。
2012年01月24日
ノーパン
寒気に震えたり大汗かいたりを繰り返して朝を迎えたのだが熱は下がっていなかった。
ホテルの目の前にあったコンビニでマスクを購入。マスクなんて買ったことなかったのでどれが良いのかなんてわからない。とりあえず一番安くて枚数の入ってるやつにする。
店からでて即装着。
「ちっちゃ」
なんだか想像よりも小さくて驚く。
まあこういうもんかと思い札幌を後にする。
ちなみに、今日私が札幌で発した言葉は「ちっちゃ」のみである。
JALのCAに超絶美人がいて、私に向かってやたらと微笑みをたたえてくれていたので「完全に恋された」と喜んでいたのだが、どうやらマスクのちっちゃさが面白かったのだと後で気がつく。
稽古場に着いてからよく見てみたらキッズ用って書いてあった。
どうりでちっちゃいはずである。
照明の樋口さんに「お子さんが風邪をひいた時にでも」と言って差し上げた。
最終稽古ということもあり割と細かくチェックする。
時には厳しい言い方もしたのだが、それでいて私はノーパンだった。
今朝がたの大汗で替えのパンツがなくなってしまいノーパンだったのだ。
ちっちゃいマスクを付けてた時もノーパンだったのだ。
JALの美人CAに恋されたと勘違いした時もノーパンだったのだ。
なんの説得力もない。
俺が俳優なら怒るぜ。
そんなわけで明日は小屋入りさ。
観においで。
シアターグリーン
フェスティバル参加作品
劇団スーパー・エキセントリック・シアター
ブレーメン
プロデュース
「中島鉄砲火薬店」
作・演出:御笠ノ忠次
出演
栗原功平
松村真知子
小暮邦明
飯野雅彦
鷲尾昇
加藤忠可
田中しげ美
諸岡立身
Kいち
大久保凛
藤原祐規
会場:シアターグリーンBOXinBOX
日程:2012年1月26日(木)〜30日(月)
☆タイムテーブル
1月26日(木)19:00〜
1月27日(金)19:00〜
1月28日(土)13:00〜
・17:00〜
1月29日(日)13:00〜
・17:00〜
1月30日(月)19:00〜
※開場は開演の30分前。未就学児入場不可料金:前売り4200円
当日 4500円
2012年01月23日
ドクター
年明けから続いていた毎日更新を守れなかった。
風邪をひいてしまったからには仕方がない。
今回の稽古場で「風邪とかひいたことないっす」とかハッタリこいたから風邪禁が寄ってきたんでしょう。
今回の札幌ではDのキイが使えませんね。
これはアレですか? 飛行機の気圧が原因ですかね?
そんなわけで38度の熱を抱えて札幌に来ました。
タニケンのリリカル・バレットのドラマドクターですね。
本日はプレ公演。
周囲の評価はわかりませんが、私とタニケンの相性は良いのではないでしょうか。
アフタートークで一つ二つ笑いもとったし、ちゃんと仕事した気分です。
ドラマドクター、ステージドクターっていうのはとても必要なシステムだと思っていて、時々やったりしてたものですが、これからも回数を増やしていきたいなぁと思っています。割とドクター適正あると思うんだよね。
三月の本番は全く違う台本になると思います。
今日のプレ公演を観た人は三月も観た方が良いと思う。
一本の芝居が成長、変化していく過程ってなかなか見れませんからね。
重堂君から台本をもらった。
こういうのも嬉しいもんですね、拝読させて頂きます。
隣の席は清水さんだったし。
川尻恵太やあらいふとしからよく聞いてた名前の人達ともようやく会えた。
札幌の演劇環境っていうのはなんだか羨ましい部分も多々あって、いつか滞在して一本芝居を作ってみたいと思いました。
前に川尻に言われた言葉で印象に残っていて、実は自分の中で大切にしている言葉がある。
「ホームはいくつあってもいいからね」
いずれ札幌をホームに出来るような人間になりたいものである。
さて、明日は「中島鉄砲火薬店」の最終稽古だ。
まずは少しでも熱を下げて帰らんとね。
あ、今回はエロいハプニングありましたよ。
たまたま入ったもつ鍋屋の店員がミニスカ浴衣でした。
なんかもう本当に心からありがとうございます。
ホテルにチェックインしたら部屋がツインで「馬鹿にしとんのか!」と暴れそうになりましたが。
寝ますー。
2012年01月21日
疲労
通し稽古が終わったらどっと疲労が襲ってきたのよ。
観ていただけなんですけどね。
なんだか、この数カ月の作業の成果を実感した瞬間とでも言いますかね。
うんうん、この芝居は面白いっていう確信みたいなものを体が感じたんだろうね。
「そこそこ頑張ったからお前ちょっと休めや」と言われているような感じ。
31歳でこの本を書けたことを少しの自信にはしたい。
観においでやす、『中島鉄砲火薬店』。
2012年01月20日
台本あげます
今度再演する芝居の初演の台本を誰も持っていやがらねえ!
流石はspacenoidだぜ。
ここ数年色んな人たちとお仕事しているけど、結構みんな保存してくれてるよ!
オイラはなんとなく頭に残っているものから再構築していくからいいけど(再演の楽しみはそこにある)、宣伝美術とかその他もろもろを担当する人々が大変なのであるよ。
そもそも私がデータで保存しておけばいいわけだが、それは出来ん相談だ!
理由は特にないのだから困ったもんだ。
昔から要件の済んだメールや台本は捨てるクセがあるのだ。
こんなのはもはやクセだ。
そんなわけで今後は製本して販売して誰かに持っていてもらおうではないかと思いついた。
Func A ScamperS 009の三浦さんに泣きついて製本のノウハウをご教授頂いた。ものすごく丁寧に教えて下さった。ありがとう三浦さん。
で、結論なのですが。
「ボク、シラナイヒトトハナスノヤダシ。セイホンガイシャノヒトトカハナスノメンドイシ。デキレバイエカラデタクナイシ。ハタラキタクナイデゴザルシ。」
マジごめんなさい三浦さん。
せっかく教えてくれたのに。
お詫びに今度なんかします。
てなわけでですね、また思いつきですがね、『中島鉄砲火薬店』は観に来た人の中で欲しいっていう頭のおかしい人がいたらデータであげる。
期間は本番期間中。
好きなオーラバトラーを明記してご応募下さい。
明記しなかったガチで送りませんから。
2012年01月19日
ロッテリア
一泊二日の北海道でロッテリアに二回行った。
そんなわけで昼の飛行機で東京へ。
今度は乗り遅れなかったぞ。
全然違う航空会社の窓口に並んでたけどな。
そのまま稽古に参加。
稽古場に茅野さんに遊びに来てもらった。
そのまま夜中まで打ち合わせ。
今日は日本の演劇人で割と頑張った人ランキング30位以内に入っても良いんじゃないかと思うくらい頑張ったんじゃねーかなー。
2012年01月18日
札幌
札幌に向かう。
ANAとJALの乗降口が違うという事を誰にも教わらず生きてきたため数年ぶりの全力ダッシュをするハメになり、しかも結果は実らなかった。
航空会社の粋なはからいで次の便に乗れたけれども。
新千歳空港で蕎麦食って札幌駅でタニケンと合流。
『マンホール』の通し稽古を観て思う事をタニケンに伝える。
出演者の中に若手演出家コンクールでともに戦ったワタルさんがいて久々の再会。
こういう偶然はとても嬉しい。
出演者の皆様と飲みに行く。
特にエロいハプニングもなくホテルでブログ書いてます。
明日の昼にはまた東京へトンボ。
中四日でまた来るんだけどね。
2012年01月17日
稽古場
稽古場に右近さんが遊びに来てくれた。
先日は成さんも来てくれた。
稽古場には色んな人が来てくれた方が良いと思う。
まあ、実は稽古後に打ち合わせがあるからっていうのが理由だったりするのですが。
なんだかんだで出演者の誰かと知り合いだったりするのでね。
遊びに来たい人は遊びに来てね。
2012年01月16日
脱稿
『中島鉄砲火薬店』脱稿す。
大量にあった分岐の中で、我ながら「ほ〜ここに着地するか」というものになったと思います。
でもやっぱり自分らしいものになったとも思いつつ。
あと稽古稽古の日々ですな。
今のままだと三時間コースの芝居になってしまいそうなのでなんとか二時間におさめたいです。
でも二時間こぼれたらごめんして。
間に合ったら製本して物販に置いてみたいね。
間に合ったらね。
すぐまた次の(厳密に言うと次の次の次)の台本に取りかからねばならんのですが、今日は北方水滸伝の最終巻を読みふけりながら過ごします。
2012年01月15日
石神井ハウス
二代目石神井ハウスが明日で解散だそうな。
私は初代石神井ハウスにしか住んでいないのだが、spacenoidが始めた共同生活の流れが明日で終わるということには何やら感慨がある。
なんだかんだで6年くらい続いたってこと?
元々spacenoidへのカンフル剤的企画だったのだ。
集団として行き詰まり、千葉での活動にも限界を感じ、思いつきで「東京でみんなで住もう」と言い、そんでもって男六人の共同生活が始まったのである。
そのあたりのことは『哀愁の町に霧がほにゃらら』として上演してる。
住んでたのは六人だが、色んな人が遊びに来たり泊りに来たり、キクというの名の家出少年が住んでいたり、後半には仙台からチャリで来た参号が住んでたりした。
みんな金なくて、うだうだ暮らしてたけど、これはこれでとても楽しい体験だったのだよ。
そういえば参号は今度の時速246億でガッツリ組むことになった。
あの頃はお互いただの無職だったが、結婚もし、参号にいたっては子供も生まれデザイナーとして独立までしてる。
お互い立派になったもんだ!
一番最初に石神井ハウスを離脱したのも俺で、残ったメンバーで二代目石神井ハウスに越したのだった。
二代目になってからもしょっちゅう通ってた。
芝居の稽古が佳境になると二代目石神井ハウスに泊まり込んでってこともよくあった。
spacenoidの活動が静かになっていたのが先か、それぞれが人生を選び始めたのが先か、その辺はよくわからんけど、最初からのメンバーが抜けて、新しい人が入り、みたいな感じになっていって、最終的には俺が全く知らない誰かが住んでいたみたい。
ヨシクニだけは最初から最後までいたけどな!
なんか、ああいう場所があって良かったって心から思う。
今はルームシェアなんていうのは割とみんな当たり前にやってるみたいだけどね、人生で一度くらいそんな時期があるっていうのは良いと思うのだよ。