20代前半のおいらは、神保町界隈の編集プロダクションに出入りしてました。
海外ガイドブックシリーズの取材撮影を担当していたので
年の半分は海外取材、残り半分は神保町で取材準備、みたいな生活でした。

日本にいるとき、つまり神保町にいるときのおいらのランチは
笑っちゃうくらいカレーばっかりで、週3回くらい平気で食べてました。
現在の神保町は「カレーの聖地」なんて呼ばれてますが、
そのころは今ほどたくさんの専門店があったわけではなく、
主なところでは
欧風カレーのボンディ、スマトラカレーの共栄堂
そして当時できたばかりの本格派インドカレーのマンダラ
その姉妹店でタイカレーのメナムのほとりってな感じ。

まあ、タイムマシンでわざわざGOしなくても、
まさにもろにバブルな時代でしたから、
古本の街の片隅で、しみったらしくカレーなんて食べてるのは、
おいらみたいな一部のビンボー人だけだったわけです。

というわけで、都内での打ち合わせのついでに
そんなボンディで、たぶん6年ぶりくらいにランチしました。
このところずっと家で原稿書きに没頭していたので
東海道線も東京も久しぶり、ああ外の世界は何もかもがまぶしいぜい。

ボンディは昔と変わらない神田古書センタービル2階、
古本屋の奥の棚と棚の間に隠された通路を進んだところにあります。

今回注文したのはビーフカレー1450円、エビカレー1450円。
カレーにしては高い、ということ以外にも共通点があり、
チキンもポークも野菜もアサリも、カレーのほとんどは値段がいっしょです。
なぜかキノコカレーは1600円なんですけどね。

この不思議な値段設定について
かみさんのB型的ざっくり分析は「値段が違うと計算するのが面倒やからちゃうの」。
はあ。

ボンディ名物の付け合わせは、茹でじゃがいもです。
バターを塗って頬張るもよし、皮をむいてカレーに投入するもよし。
本当は、そこそこお店が混んでいるときだと
まずじゃがいもが出されるので
それを食べているうちにカレーが出てきて、
みたいなちょうどいい展開になるんですけど、
空いている日は、
じゃがいもとカレーがほぼ同時に出てきてしまうので、
お客側はじゃがいもを手のひらにのせたまま、
さてどうしたらいいのやら的な気分になってしまいます。
「いも気まずい」って感じでしょうか。
んだそりゃ。

久しぶりに食べたボンディカレーは
相変わらずの濃厚なうまさ。
辛口を選んでも、奥の方にたっぷり滋味深い甘さが漂っていて、
その絶妙なコンビが舌を四方八方から刺激しまくり、
まあご飯の進むこと進むこと。

ベースは欧風なんだけどアジア風のスパイシーなテイストも混じり、
ナンよりはライスの方がぴったりハマる、
ここでしか食べれないオンリーワンなカレーです。

むむむ。
最近この界隈ではエチオピアしか食べていなかったけど、
何だか久々に神保町カレー魂に火がついてきたぞ。
次に来たときは、共栄堂スマトラカレーか。

Photo@OptioWP


ボンディ