kirei213


3 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:23:11.25 ID:lPoutc5E0

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5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/27(火) 22:26:34.58 ID:lPoutc5E0
二十数年前 夏の草原にて

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇねぇどっくん、あの大きな星はなあに?」

('A`)「……ベガ」

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、その左下にある大きな星は?」

('A`)「……アルタイル。ベガが織姫でアルタイルが彦星」

( ^ω^)「おー。これが噂の織姫と彦星かお」

(´・ω・`)「凄いね、ドクオ君。まるで星空博士だ」

( ^ω^)「まさかいつも一人のドクオがこんな特技を持ってるなんて知らなかったお!」

ζ(゚ー゚*ζ「ほら、言ったじゃん! みんな驚くって!」

(´・ω・`)「今回ばかりはデレの勝ちだね」

ζ(^ー^*ζ「ふふっ。これからは私たちと一緒に遊ぼうね、どっくん!」

('A`)「……いいの?」

( ^ω^)「当たり前だお! 歓迎するお!」

('∀`)「……嬉しい」


6 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:29:18.44 ID:lPoutc5E0
ζ(^ー^*ζ「わーっ! どっくんが嬉しいって!」ピョンピョン

(;^ω^)「あんまりはしゃぎすぎるなお、デレ」

ζ(^ー^*ζ「ほらほら、彦星様の上にも大きな星がある! あれはなあに?」

('∀`)「あれはデネブ。白鳥のお尻だよ」

(´・ω・`)「白鳥?」

('∀`)「ほら、デネブの右下に少し小さな星があるでしょ?」

('∀`)「そこから羽が生えてるように見えるから、白鳥座」

( ^ω^)「おお! これは凄いお!」

ζ(゚ー゚*ζ「すごーい! じゃあさ、そのずーっと右にある大きな星は?」

('∀`)「それはアルクトゥルス。その右下の遠くに見える綺麗な星は、スピカ」

(´・ω・`)「スピカ?」

('∀`)「春の星だよ。この季節だと、綺麗な空気じゃないと見えないんだ」

( ^ω^)「へぇー。勉強になるお」


7 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:33:04.52 ID:lPoutc5E0
(´・ω・`)「ねぇドクオ君。あの赤く輝く星はなんだい?」

('∀`)「あれはね、アンタレス」

ζ(゚ー゚*ζ「おっきな星! あれは星座に入ってる星なの?」

('∀`)「うん、そうだよ。さそり座の心臓なんだ」

( ^ω^)「もう、全部の星に名前が付いてるみたいだお!」

(´・ω・`)「ほんとだね。この一面の星たちも数えられないくらいだよ。星って凄いなあ」

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇねぇ。どっくんは何でこんなに星に詳しいの?」

('A`)

(*'A`)「……好きだから」

(*'A`)「星を見上げるのが大好きだから」

ζ(^ー^*ζ ニコッ

ζ(^ー^*ζ「素敵! どっくんってロマンチックなんだね!」

(*'∀`)「……えへへ」

(;^ω^)「おお? じゃあ、僕も素敵って言われるように星に詳しくなるお!」

(;´・ω・)「じゃ、じゃあ僕も!」




9 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:35:14.01 ID:lPoutc5E0




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11 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:38:31.12 ID:lPoutc5E0
現在 美府市精神病院 受付内 職員の会話

(゚、゚;トソン「ゴホッ……ゴホッ……」

( <●><●>)「おや? 都村さん、風邪ですか?」

(゚、゚トソン「いえ、むせただけです」

( <●><●>)「これは失礼」

川д川 ガチャ

川д川「ワカッテマス先生」

( <●><●>)「ああ、来た来た。あの刑事さんはいらっしゃいましたか?」

川д川「いえ、それがまだなんです」

( <●><●>)「……まあ、まだ時間までは10分近くありますしね」

(゚、゚トソン「刑事さん……というのは?」

( <●><●>)「井出 麗子さんを引き取りたい、って人ですよ」

(゚、゚トソン「井出 麗子って、あの過度な幼児化っていう……」

川д川「ええ。あの風俗店監禁事件の被害者のね」

(゚、゚;トソン「……え? そうなんですか?」


13 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:41:07.08 ID:lPoutc5E0
( <●><●>)「あー。都村さんはまだ此処に来て日が浅いから知らないかもしれませんね」

(゚、゚;トソン「す、すみません。無知で……」

川д川「都村さんは井出 麗子を見たことがある?」

(゚、゚トソン「はい。左腕が無い女性ですよね……?」

川д川「そうよ。そして右手の掌には大きな穴が開いているの」

(゚、゚トソン「穴……ですか」

( <●><●>)「右手だけじゃない。両足にも穴が開いています。
        まるで張り付けにでもされていた様に」

川д川「実際に張り付けにされたんですけどね。薬漬けにされて」

(゚、゚トソン「薬漬け……。だから元々薬物依存の……」

川д川「あっ」

( <●><●>)「どうしました?」

川д川「来ました。例の刑事さん」

( <●><●>)「んん? 一体どこに……」

川д川「ほら、あそこの隅に……。黒いロングコートの男性です」

( <●><●>)「ああ、間違いありませんね。では、行きましょうか」


15 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:44:11.35 ID:lPoutc5E0
美府市精神病院 受付前 内藤はデレを引き取る

( ^ω^)

( <●><●>)「内藤さん、で間違いありませんね」

( ^ω^)「ああ」

( <●><●>)「……貞子さん。井出麗子さんを」

川д川「はい。こっちよ、デレちゃん」カツカツ

ζ(゚ー゚*ζカツカツ

( ^ω^)

川д川 カツカツ

川д川

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「おじさんだあれ?」

( ^ω^)

川д川「刑事さん。以前申し上げた通り、まだ記憶障害が……」

( ^ω^)「分かっている」


16 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:47:32.29 ID:lPoutc5E0
( ^ω^)

( ^ω^)「デレ。俺の名前は、内藤」

ζ(゚ー゚*ζ「……ないとう?」

( ^ω^)「内藤ホライゾン」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(^ー^*ζ「わかんない」ヘラヘラ

( ^ω^)

( <●><●>)「……損傷部分を痛がっているようでしたら、自分で何とかしようとせず
       病院へ連れて行ってください」

( ^ω^)「ああ」

ζ(^ー^*ζ ヘラヘラ

( ^ω^)

川д川「デレちゃん。前から言ってたでしょ? あなたは今日からこのおじさんと一緒に暮らすの」

ζ(゚ー゚*ζ「おじさんと?」

川д川「そうよ。だからこのおじさんの言う事をしっかり聞いてね」

ζ(゚ー゚*ζ「……うん!」

18 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:50:18.29 ID:lPoutc5E0
川д川「刑事さん、彼女は今までの井出さんとは違います」

川д川「子供と接するように優しくしてあげて下さい」

( ^ω^)「分かった」

( <●><●>)「では、何か困った事がありましたら遠慮無く当病院を頼ってください」

( ^ω^)「ああ。今までデレが世話になった」

( <●><●>)「いえ、そんな」

川д川「最近は精神状態も安定しています。それに井出さんは良い子でしたよ」

( ^ω^)「そうか。では、失礼する」

( ^ω^)「行くぞ、デレ」

( ^ω^)つ⊂ζ(゚ー゚*ζ ギュッ

ζ(゚ー゚*ζ「ばいばい、お姉さん」

川д川「うん。元気でね、デレちゃん」

( ^ω^)カツカツ

ζ(゚ー゚*ζカツカツ


21 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:52:42.32 ID:lPoutc5E0
美府市 内藤とデレは街中を行く

( ^ω^)つ⊂ζ(゚ー゚*ζ ギュッ

( ^ω^)カツカツ

ζ(゚ー゚*ζカツカツ

( ^ω^)「デレ」カツカツ

ζ(゚ー゚*ζ「なあに、おじさん」カツカツ

( ^ω^)「腹は減ってないか」カツカツ

ζ(゚ー゚*ζ「ううん。おなか減ってない」カツカツ

( ^ω^)「そうか」カツカツ

( ^ω^)カツカツ

( ^ω^)ピタッ

ζ(゚、゚*ζ「おじさん」

( ^ω^)「……ん?」

ζ(゚、゚*ζ「何で止まっちゃうの? 早く歩こうよ」

( ^ω^)「……赤信号だからだ」


22 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:55:11.56 ID:lPoutc5E0
ζ(゚、゚*ζ「赤信号ってなあに?」

( ^ω^)「……あのライトが赤になる事だ」

ζ(゚ー゚*ζ「へぇー。おじさんって物知り」

( ^ω^)「……青だ。行くぞ」カツカツ

ζ(゚ー゚*ζ「青になったら歩けるんだね」カツカツ

( ^ω^)カツカツ

ζ(゚ー゚*ζカツカツ

ζ(゚ー゚*ζピタッ

( ^ω^)「どうした」

ζ(゚ー゚*ζジョロジョロ

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「おもらししちゃった」ジョロジョロ

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ ヘラヘラ


24 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 22:57:33.99 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課にて

( ^ω^)ガチャ

( ´_ゝ`)「おお、内藤。帰ったか」

ζ(゚ー゚*ζ

( ´_ゝ`)「ん? お前、その後ろの誰……」

( ^ω^)スタスタ

(;´_ゝ`)「お、おい」

( ^ω^)

( ^ω^)「須奈」

川 ゚ -゚)φ「……ん? どうしました、内藤さん」

( ^ω^)「代えの下着、持ってないか?」

川 ゚ -゚)φ「代えの下着? いや、持ってませんが……。何でそんなものを?」

ζ(^ー^*ζ「えへへ~」ヘラヘラ

( ^ω^)


25 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:00:31.35 ID:lPoutc5E0
川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚) クンクン

川 ゚ -゚)「ああ、なるほど。……、買って来ます」ガタッ

( ^ω^)「仕事中すまない」

川 ゚ -゚)「いえ、退屈なデスクワークでしたから」

川 ゚ -゚) スタスタ

ζ(^ー^*ζ「ここはどこなんだろう」ウロウロ

( ^ω^)

( ^ω^)「デレ、じっとしていろ」

ζ(^ー^*ζ「は~い」ピタッ

( ´_ゝ`)「おい、内藤。その女は?」

( ^ω^)「井出麗子。五年前の風俗店監禁事件のガイシャだ」

( ´_ゝ`)「……おいおい、何でまたそんな人を。
       それにそいつは精神病院に居るはずじゃないのか」

( ^ω^)「今日引き取ってきた」


27 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:02:48.92 ID:lPoutc5E0
( ´_ゝ`)「引き取ってきたって……お前が?」

( ^ω^)「ああ」

(;´_ゝ`)「じゃ、じゃあお前さん、井出麗子とこれから一緒に暮らすってか?」

( ^ω^)「そのつもりだ」

(;´_ゝ`)「ひゃー……。これは驚いた」

ζ(^ー^*ζ「おじさん、おじさん! ひょろひょろのおじさん!」

(;´_ゝ`)「ん、あ? ひょろひょろのおじさんって俺か?」

ζ(^ー^*ζ「お名前なんていうの?」

(;´_ゝ`)「お、俺は流石 兄者。一応コイツと同い年。だから28なの。まだおじさんじゃないの」

ζ(^ー^*ζ「28歳! 同じ!」

(;´_ゝ`)「……ああ、そうだな。(噂以上に狂っちまってるじゃねえかこりゃ……)」

( ^ω^)「兄者。他の奴らはどうした」

( ´_ゝ`)「ん? ああ、ちょっと仕事が立て込んじまってよ。昼休みずらしたんだ。
      で、俺と須奈が留守番だったの」

( ^ω^)「そうか」

( ´_ゝ`)「どこ行ってたかと思ったら、精神病院に行ってたなんてなあ」


28 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:05:09.49 ID:lPoutc5E0
(´・ω・`) ガチャ

( ´_ゝ`)「……ああ、ショボ。おかえり」

ζ(゚ー゚*ζ

( ^ω^)

(´・ω・`)「……デレ?」

(´・ω・`)「内藤、お前が連れて来たのか?」

( ^ω^)「ああ」

(´・ω・`)「……僕に何か一言くれても良かっただろう」

( ^ω^)

(´・ω・`)

(;´_ゝ`)(……おいおい、やめてくれよ。気まずいなあ)

ζ(゚ー゚*ζ「おじさん、このおじさんはだあれ?」

( ^ω^)「……雨垂 正吾。お前がかつてショボンと呼んでいた男だ」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(^ー^*ζ「わかんない」ヘラヘラ


30 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:07:22.98 ID:lPoutc5E0
(´・ω・`)

(´・ω・`)「内藤、彼女をどうするつもりだ?」

( ^ω^)「俺が面倒を見る」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「お前はいつだってそうだ」

(´・ω・`)「……いつだって、自分一人だ」

( ^ω^)

(´・ω・`)「いつだって、……。お前は勘違いしている」

( ^ω^)

(´・ω・`)

(;´_ゝ`)(……早く誰か来い)

ζ(^ー^*ζ ヘラヘラ

(´<_` )「あー、食った食った」ガチャ

( ・∀・)「うーっす、お疲れ様っす」

(;´_ゝ`)(ほっ……)


32 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:09:28.27 ID:lPoutc5E0
(´<_` )「……ん? この部屋少し小便臭くないか?」

( ・∀・)「そうかあ?」

ζ(^ー^*ζ「えへへ~」

( ・∀・)「おっ……。かわい子ちゃん発見! 誰っすかこの人?」

( ^ω^)

(´・ω・`)「井出 麗子だ。お前ら新入りは知らないと思うがな」

ζ(^ー^*ζヘラヘラ

(´<_` )(ん? この女、腕が無い……? それに、白痴か?)

(´・ω・`)「見て分かると思うが、重度の精神障害だ」

(´<_` )(……ふむ)

(´・ω・`)「だからあまり余計な事はするなよ。特にモララー」

(;・∀・)「ひでぇっすよ、ショボさん。俺だってそのくらいの常識は出来てますって」

(´<_` )「で、何でこんな所にいるんですか?」

( ^ω^)「俺が連れてきた」

(´<_` )「内藤さんが……?」


34 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:12:14.22 ID:lPoutc5E0
( ・∀・)「えーっと、……またなんか事件と関係あるんすか?」

( ^ω^)「いや、無い」

( ・∀・)「……? わかんねーなあ……」

(´・ω・`)「……いつかしっかり説明してやる。お前らさっさと仕事に戻れ」

(;・∀・)「まだ昼休みあるじゃないですか!」

(´・ω・`)「口答えをするな! ほら、散った散った」

(;・∀・)「うぇーい……。にしても、またデスクワークかよ……」トボトボ

(´<_` )「文句言うなよ。俺まで疲れてくる」トボトボ

( ´_ゝ`)「じゃあ俺は飯食ってくるから」

(´・ω・`)「ああ。行ってらっしゃい」

( ´_ゝ`)「刑事長によろしく」ガチャ

(´・ω・`)

(´・ω・`)「内藤、デレをしっかり見ておけよ」

( ^ω^)「……ああ」

ζ(^ー^*ζ「人がいっぱいで楽しいね!」ヘラヘラ


36 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:14:35.62 ID:lPoutc5E0
【数分後】

(‘_L’) ガチャ

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ ウロウロ

(‘_L’)

(‘_L’)「……内藤が連れてきたのか?」

( ^ω^)「はい」

ζ(゚ー゚*ζ「こんにちわ」

(‘_L’)「あ、ああ。こんにちわ」

ζ(^ー^*ζ「えへへ~」ヘラヘラ

(‘_L’)「内藤、まさか引き取ったのか? 彼女を」

( ^ω^)「はい」

(‘_L’)「そうか……」

φ(´<_` )(……刑事長、何も言わないのか?)カリカリ

(´・ω・`)φ カリカリ


39 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:16:47.07 ID:lPoutc5E0
川 ゚ -゚) ガチャ

川 ゚ -゚)「内藤さん。買って来ましたが……」

( ^ω^)「ああ、助かった。……すまないが、頼んでいいか?」

川 ゚ -゚)「ええ。大丈夫です」

( ^ω^)「デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「なあに?」

( ^ω^)「着替えよう。あの人について行くんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「うん!」

川 ゚ -゚)「……こっちだ。着いて来てくれ」

ζ(゚ー゚*ζ「はーい」テクトコ

川 ゚ -゚) ζ(゚ー゚*ζ ガチャ

(‘_L’)「内藤、ちょっと来い」

( ^ω^)「はい」

(´・ω・`)φ カリカリ

φ(´<_` )(ショボさん、何だか今日はやけに気合入ってるな……)


40 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:19:15.17 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課 別室にて

(‘_L’)「タバコ吸っていいか?」

( ^ω^)「ええ」

(‘_L’)y- シュボッ

(‘_L’)y-~「ふぅー……」モクモク

(‘_L’)y-~「ああ、内藤も楽にしていいよ。吸いたければ吸えばいい」

( ^ω^)

( ^ω^)y- シュボッ

(‘_L’)y-~「で、井出 麗子だったか? あの女は」

( ^ω^)y-~「ええ」モクモク

(‘_L’)y-~「お前の幼馴染み……。ショボもそうだったな」

( ^ω^)y-~

(‘_L’)y-~「……ショボには引き取る事、相談してたのか?」

( ^ω^)y-~「いえ」

(‘_L’)y-~「……そう、か」


41 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:22:27.42 ID:lPoutc5E0
(‘_L’)y-~「何でショボには相談しなかった? あいつもお前と同じ気持ちだったろう」

( ^ω^)y-~

(‘_L’)y-~「……いや、喋りたくなければいいんだが」

( ^ω^)y-~「……すみません」

(‘_L’)y-~

(‘_L’)y-~「薬物依存の方は治ったか?
       無理矢理薬漬けにされたのだからそうそう治らないか……」

( ^ω^)y-~「……いえ。薬の事は忘れているはずです」

( ^ω^)y-~

( ^ω^)y-~「むしろ覚えているのは欝田 毒男の事だけと言っても良い」

(‘_L’)y-~「……皮肉だな」

( ^ω^)y-~

(‘_L’)y-~「それで、どうするつもりだ? これから」

( ^ω^)y-~「……仕事は辞めるつもりありませんよ」

( ^ω^)y-~「俺にはまだ、やる事がある」

(‘_L’)y-~「……そうか、良かった」


44 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:25:06.81 ID:lPoutc5E0
(‘_L’)y-~「……しかし、井出 麗子はどうする?
       あの様子じゃ家で留守番させておく訳にもいかないだろう」

( ^ω^)y-~

(‘_L’)y-~「……考え無し、か」

( ^ω^)y-~

(‘_L’)y-~「なら、特別に井出 麗子の出入りを許可しよう」

( ^ω^)y-~

( ^ω^)y-~「いいんですか? 勝手にそんな事をして」

(‘_L’)y-~「この部屋に置いておけば良い。ここなら仕事の邪魔にもならない。
      それにどうする当てもないんだろう?」

( ^ω^)y-~「……ありがとうございます」

(‘_L’)y-~「いいんだ。どうせ刑事課と言っても最近はデスクワーク位しかやる事無いからな」

(‘_L’)y-~「時代の、変化だよ……」

( ^ω^)y-~

(‘_L’) ジュッ

(‘_L’)「さあ、仕事に戻るぞ。内藤」

( ^ω^)ジュッ


45 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:27:16.70 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課にて

( ^ω^)ガチャ

(‘_L’)「よし、午後も頑張るか! さっさと終わらせて残業0目指すぞ~!」

( ・∀・)φ「うぇ~い」カリカリ

φ(´<_` )「おぃーっす」カリカリ

(´・ω・`)φ カリカリ

(‘_L’)「さ、内藤も席に……」

川 ゚ -゚) ガチャ

川 ゚ -゚)「内藤さん……。彼女、着替えさせました」

ζ(^ー^*ζヘラヘラ

( ^ω^)「すまなかった。ありがとう」

川*゚ -゚)、テレ…

川 ゚ -゚)「……いえ、私で良ければお手伝いさせてください」

( ^ω^)「ああ」


46 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:30:07.39 ID:lPoutc5E0
(‘_L’)「内藤」

( ^ω^)「はい」

(‘_L’)「もう今日から部屋を使って良いからな。
    さっきも言ったが他の人の邪魔にさえならなければ良い」

( ^ω^)「感謝します」

( ^ω^)「デレ、着いて来い」

ζ(゚、゚*ζ「どこに?」

( ^ω^)つ⊂ζ(゚、゚*ζ ギュッ

ζ(゚、゚*ζ「ねえ、どこに行くの?」

( ^ω^)つ⊂ζ(゚、゚*ζ ガチャ

< バタンッ

(‘_L’)「……その様子じゃ須奈は昼飯まだだろう?」

川 ゚ -゚)「はい」

(‘_L’)「いいぞ、行って来て。ゆっくりして来い」

川 ゚ -゚)「すみません、ではお言葉に甘えて。出来るだけ早く済ませて来ます」

川 ゚ -゚) ガチャ


50 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:32:56.08 ID:lPoutc5E0
(‘_L’)「さて、私も仕事を……」

(‘_L’)「よっと」ギシッ

(‘_L’)φ

(´・ω・`)「刑事長」

(‘_L’)φ「ん? どうした」カリカリ

(´・ω・`)「まさか、井出 麗子をここに置いておくつもりで?」

(‘_L’)φ「ああ」カリカリ

( ・∀・)φ ピクッ

(´・ω・`)「宜しいのですか? 上に見つかれば……」

(‘_L’)φ「構わないさ。内藤なら見つからずにうまくやってくれるだろう」カリカリ

( ・∀・)φ「……でも、さすがに部外者を置いとくってのは何か嫌な感じしますけど」カリカリ

φ(´<_`;)「おい、モララー」カリカリ

( ・∀・)φ「だってそうだろ? 刑事課に深い関係がある人なのか?」

( ・∀・)φ「いくらかわい子ちゃんとは言え、その辺の折り合いはつけて欲しいですね」


52 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:34:36.16 ID:lPoutc5E0
(‘_L’)φ「うむ……。あー、内藤としても井出を家に置いておく訳にも行かないわけで……」

(‘_L’)φ「……彼女を考え無しに引き取った件に関しては」

(‘_L’)φ「やはり、内藤のエゴに見えるかも知れないが……」

(´・ω・`)「いや、エゴですよ。内藤の」

(‘_L’)φ

(‘_L’)φ「そう、だな。この件についてはいつか私から詳しく話す」

(‘_L’)φ「だから今は耐えていてくれないか? モララー」

( ・∀・)φ

( ・∀・)φ「いえ、言うほど気にして無いですけどね」

(´・ω・`)「刑事長。この件、話すのであれば自分の口から……」

(‘_L’)φ「……ああ。ショボに任せよう」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「仕事に戻ります」

(‘_L’)φ「すまなかったな、ショボに相談してからそうするべきだったのかも知れない」

(´・ω・`)「……いえ、すみません。井出 麗子を置いてくれる事には感謝しています」


53 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:36:19.73 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課 別室にて 内藤とデレの会話

( ^ω^)「デレ」

ζ(゚、゚*ζ「なあに?」

( ^ω^)「しばらく此処に居ろ」

ζ(゚、゚*ζ「えー?」

( ^ω^)

ζ(゚、゚*ζ「どうして?」

( ^ω^)「俺たちには仕事があるからだ。デレにうろつかれると、皆が困る」

ζ(゚、゚*ζ「ふーん」

( ^ω^)「わかってくれたか?」

ζ(゚、゚*ζ

ζ(゚、゚*ζ「つまんない」ウゴウゴ

( ^ω^)「我慢してくれ」

59 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:38:07.81 ID:lPoutc5E0
ζ(゚、゚*ζ「うー、暇だなー」

( ^ω^)「この部屋は自由に使って良い。それと、そこにパイプ椅子がある。
       座りたければ出して使え」

ζ(゚、゚*ζ

ζ(゚、゚*ζ「んー」

( ^ω^)「定期的に顔は出すようにする。だから大人しくしてるんだ」

ζ(゚、゚*ζ

ζ(゚、゚*ζ「あーあ……。どっくんに合いたいな」

( ^ω^)

ζ(゚、゚*ζ

( ^ω^)

( ‐ω‐)

( ‐ω‐)

55555554

62 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:40:17.24 ID:lPoutc5E0
五年前 美府市 国道沿いの小さな喫茶店にて 内藤はデレとの会話を回想する

ζ(゚ー゚*ζ「良い喫茶店でしょう?」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「職場の友達が良く連れて行ってくれてね……。もう気に入っちゃって」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「ほら、見えるのよ。並木が。葉が風に揺れて。……素敵でしょう?」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ

( ^ω^)「ドクオに、会いに行くのかお?」

ζ(^ー^*ζ

ζ(^ー^*ζ「ええ」

( ^ω^)「ドクオはもう、僕達の知ってるドクオじゃないお」

ζ(゚ー゚*ζ「そうね」

( ^ω^)「……今、刑事課は総力を挙げてドクオの行方を捜してるお」

ζ(^ー^*ζ「じゃあ、見つかるのも時間の問題ね」ニコッ


65 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:42:13.37 ID:lPoutc5E0
( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「でも、何で?」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンも知ってるんでしょ? どっくんの居場所」

( ^ω^)

( ^ω^)「知ってるお」

ζ(゚ー゚*ζ「いいの? あなた、刑事さんでしょ?」

( ^ω^)「……僕だけじゃないお。ショボンだって知ってるお」

ζ(^ー^*ζ クスッ

ζ(^ー^*ζ「可笑しい」クスクスッ

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「二人してどっくんを庇ってるんだ」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「本当は信じたいのね、二人とも。どっくんの事を」


68 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:44:18.54 ID:lPoutc5E0
( ^ω^)「……僕だってドクオがあんな事をするなんて思って無いお。でも……」

ζ(゚ー゚*ζ「動かぬ証拠がある。でしょ? 刑事さん」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「違う?」

( ^ω^)

( ^ω^)「……そう、だお」

ζ(^ー^*ζ「……そう。残念ね」

( ^ω^)

( ^ω^)「それでも、会いに行くかお?」

ζ(^ー^*ζ

ζ(^ー^*ζ「自分の気持ち、伝えなきゃ」

( ^ω^)「なら、僕とショボンも一緒に……」


74 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:46:45.80 ID:lPoutc5E0
ζ(゚ー゚*ζ「駄目よ」

( ^ω^)「でも……」

ζ(゚ー゚*ζ「これは私とどっくんの問題。二人だけで話したいの……」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「ね、わかって?」

( ^ω^)「デレにもしもの事があったら……」

ζ(゚ー゚*ζ「いいのよ」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「乱暴にされたって……。ううん、殺されたっていいわ」

ζ(゚ー゚*ζ「どっくんと話が出来るだけで良い」

( ^ω^)「……デレ」

ζ(^ー^*ζ「それに……。どのみち、死のうと思ってたから」ニコッ

( ‐ω‐)、

ζ(^ー^*ζ「ふふっ。なあに、その反応」クスクス


75 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:48:42.76 ID:lPoutc5E0
( ^ω^)「……デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「ん?」

( ^ω^)「やっぱりドクオの所に行くなお」

ζ(゚ー゚*ζ「どうして?」

( ^ω^)「それは……」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「どうしたの? 変なブーン」

( ^ω^)「ドクオじゃないと駄目かお?」

ζ(゚ー゚*ζ

( ^ω^)「僕は……デレの事が……」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーン」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「その先は言っちゃ駄目」


77 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:50:13.24 ID:lPoutc5E0
ζ(゚ー゚*ζ「私、ブーンの気持ちには答えられない」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「だって私。どっくんの事が大好きだもの」

( ^ω^)「そう、かお」

ζ(゚ー゚*ζ「そうよ。それはもう、狂おしいくらいに」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「だから、私は会うわ。会って伝えるの」

( ^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「邪魔しないで? ね、お願い」

( ^ω^)「……分かったお」

ζ(^ー^*ζ「……ごめんね」



333334

81 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:52:09.40 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課 別室にて

( ‐ω‐)

ζ(゚、゚*ζ「どうしたの?」

( ‐ω‐)

ζ(゚、゚*ζ「ねぇ」

( ‐ω‐)

( ^ω^)「……いや、なんでもない。大人しくしておけよ」

ζ(゚、゚*ζ「はーい」

( ^ω^)ガチャ

<バタンッ

ζ(゚、゚*ζ ウロウロ

ζ(゚、゚*ζ「どっくん何処にいるんだろう」

ζ(゚、゚*ζ「会いたいなー」


82 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:54:16.10 ID:lPoutc5E0
美府県警察 刑事課 夜の十時を過ぎ各々が帰宅を始める時間になる

(;・∀・)φ「んぐっ、んぐおおおおおおお!! 終わらねええええええええええええ!!」
       カリカリカリカリカリカリ

(´<_` )「ざまあ無いな、モララー。じゃ、俺は帰るぜ」

(;・∀・)φ「お、おい! 卑怯だぞ!」カリ……

(´<_` )「卑怯も糞もあるか。あばよ」ガチャ

<バタンッ

(;・∀・)φ「だああああ!! 今日こそは帰りてええええええ!!」カリカリカリカリ
       カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ!!

( ^ω^)φ カキカキ

(´・ω・`) カツカツ

( ^ω^)φ「ん……?」

(´・ω・`) 「内藤、少し良いか?」

( ^ω^)φ「……ああ」

(´・ω・`) 「此処では何だ。外で話そう」

( ^ω^)「わかった」ガタッ

( ・∀・)φ(………。)チラッ


83 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:56:11.30 ID:lPoutc5E0
美府県警察 敷地内にて

(´・ω・`) y- シュボッ

(´・ω・`) y-~「ふぅー……」プカプカ

( ^ω^) y-~ プカプカ

(´・ω・`) y-~「……お前、タバコ変えたのか?」

( ^ω^) y-~「まあな」

(´・ω・`) y-~「……気がつかなかったな」

( ^ω^) y-~ プカプカ

( ^ω^) y-~「話というのはデレの事か?」

(´・ω・`) y-~「そうだ。……内藤、何故デレを引き取ろうと思った?」

( ^ω^) y-~「……お前には関係ないだろう」

(´・ω・`) y-~

(´・ω・`) y-~「関係ないだと?」

( ^ω^) y-~


87 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/27(火) 23:58:11.52 ID:lPoutc5E0
(´・ω・`) y-~「お前だけが当事者のつもりか」

( ^ω^) y-~

(´・ω・`) y-~「お前だけがデレの事を考えてるとでも言うつもりか」

( ^ω^) y-~

(´・ω・`) y-~「お前だけが辛かったとでも言うのか」

( ^ω^) y-~

(´・ω・`) y-~「お前だけが……、デレを……」

( ^ω^) y-~

( ^ω^) y-~「言いたい事はそれだけか?」

(´゚ω゚`) y-~ ブチッ!

ΞΞΞΞ(#´゚ω゚) つ))^ω^ ) バキッ!

((((((#))メω‐) ドサァ!


90 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:00:15.71 ID:5ac0aorW0
……

川 ゚ -゚) カツカツ

川 ゚ -゚)(まだ商店が開いてて良かった……。朝じゃ茶の葉は買えないからな)

川 ゚ -゚)、(お茶が切れるとまた刑事長に怒られる)

川 ゚ -゚) カツカツ

川 ゚ -゚)(……内藤さん、まだいるかな)

川 ゚ー゚)(そしたら内藤さんにお茶を入れてあげよう)

川´ー`)、(今日は何だか内藤さん色々あるみたいだし……。少しでも力になれればいいな)

<ズサッ……

川 ゚ -゚)(ん……。誰かいるのか? ……暗くてよくわからんな)

(´゚ω゚`)

川 ゚ -゚)(……ショボさん、か? それと誰かショボさんの近くで倒れてる……)

(#))メω‐)

川;゚ -゚)(内藤さん……? 喧嘩なのか?)


92 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:02:03.44 ID:5ac0aorW0
(´゚ω゚`)「ハァ……ハァ……」

(#))メω‐)

(´゚ω゚`)「……お前がッ! お前がデレを止めていればッ!!」

(´゚ω゚`)「お前を信用していたんだぞッ!! お前ならアイツを止められると思ってッ!」

川;゚ -゚)(……何か怒鳴ってる? あの、ショボさんが…? 良く聞こえない……)

(#))メω‐)

(´゚ω゚`)「なのにどうだ? 腕は千切られて、体中は痣だらけで、性器は壊されて、
     挙句の果てに白痴になって帰って来やがった……」

(´゚ω゚`)「僕は……、そんなの望んでなかったッ!」

(#))メω‐)

(´-ω-`)「はぁ……はぁ……」

(´-ω-`)「僕は、内藤とデレが結ばれる事を望んでいた。
      ……いや、ドクオを諦めてくれればそれで良かった」

(#))メω‐)「だがお前もデレの事が好きだった。違うか?」

(´-ω-`)

川;゚ -゚)(……。)


97 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:04:39.37 ID:5ac0aorW0
(´-ω-`)

(#))メω‐)「何故、あの時お前も止めなかった」

(´-ω-`)

(#))メω‐)「……何も言えないか」

(´-ω-`)

(´・ω・`)「……ああ。何も言えん」

(#))メω‐)「結局臆病なんだな」スッ……

(´・ω・`)

(#))メω^)「俺も、お前も」

(#))メω^) カツカツ

(´・ω・`)

<カツカツ……カツ………カッ……

(´・ω・`)

(;´-ω-)「……糞っ」


99 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:06:23.15 ID:5ac0aorW0
美府県警察 廊下

(#))メω^) カツカツ

川;゚ -゚) タッタッタッタ……

川;゚ -゚) 「あ、あの……」

(#))メω^)「……須奈か。どうした?」

川;゚ -゚) つ□「……ハンカチを濡らして来たので、宜しければ」

(#))メω^)「……見てたのか」

川;゚ -゚) つ□「はい」

(#))メω^)「そうか」 カツカツ

川;゚ -゚) つ□「あっ……」

(#))メω^) カツカツ

川;゚ -゚) つ□(行っちゃった……)

川;゚ -゚)、シュン

<ひでえな、内藤さんも……。

川;゚ -゚)「ん?」


103 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:08:30.65 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)「折角可愛い子ちゃんが心配してくれるってのに」

川;゚ -゚)「なんだ、モララーか。今日も泊まりか?」

( ・∀・)「生憎だが今から帰るんだよ。仕事も終わらせたしな」

川 ゚ -゚)「珍しいな」

( ・∀・)「だろ? 惚れたか?」

川 ゚ー゚)「ふっ」

(;・∀・)「おいおい、鼻で笑うなよ」

川 ゚ー゚)「そういうつもりではないがな」

( ・∀・)「……内藤さん、喧嘩か? ショボさんと」

川 ゚ -゚)「……どうやらそうみたいだ。お前も見てたのか?」

( ・∀・)「いや、さっき課で気まずい感じだったからな」

川 ゚ -゚)、「そうか」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「井出麗子が関係してるのか?」

( ・∀・)「……そう見るのが妥当じゃねーかな」


106 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:11:58.42 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「……そう、だよな」

( ・∀・)「お前何か知ってるか?」

川 ゚ -゚)「私がか? いや、知らないが……」

( ・∀・)「なんだ内藤さんの事好きな癖して何にも知らねーのかよ」

川 ゚ -゚)そ

川// -/) ポッ

川// -/)「ば、ばかッ。そんなんじゃない!」

( ・∀・)「はいはい」

川*゚ -゚)

川 ゚ -゚)、「でも、本当に何も知らないんだよな」ボソッ

( ・∀・)「……そっか。うん、本当に良く分からん人だよな」

川 ゚ -゚)「……ああ」

( ・∀・)「でさ、なんであんなのが好きなの?」

川;゚ -゚)「だ、だから……」


108 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:14:12.81 ID:5ac0aorW0
( ‐∀・)「正直に行こうぜ。な?」

川;゚ -゚)「うー」

川;゚ -゚)

川;゚ -゚)「……正直言うと私にもわからん。何で好きになったんだろう」

( ・∀・)「無愛想だし素っ気無いし良いとこねーよ。顔くらい?」

川;゚ -゚)、「そう言うなよ」

( ‐∀・)「顔も俺の方がいいぜ。だろ?」

川;゚ -゚)「何が言いたい」

( ・∀・)「んー……」

( ・∀・)「やめといたら? あの人の事追っかけるの」

川;゚ -゚)「……何でそんな事言うんだ?」

( ‐∀‐)「ただのお節介だよ。おーせーっかーい」

川;゚ー゚)「……らしく無いな。いつも自分勝手な癖して」


109 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:15:46.85 ID:5ac0aorW0
(;・∀・)「え? お、俺っていつも自分勝手か?」

川 ゚ー゚)「気づいて無かったか?」

(;・∀・)キョトーン

(;・∀・)「ま、まーな」

川 ゚ー゚)「ふふっ……」クスクス

(;・∀・)「わ、笑うなよ」

川 ゚ー゚)「だって……」クスクス

(;‐∀‐)「へ、へへっ……」

川 ゚ー゚)「お前だって笑ってるぞ」クスクス

(;‐∀‐)「て、照れ隠しだよ……」


112 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:17:23.39 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「モララー」

( ・∀・)「んあ?」

川 ゚ -゚)「今度聞いてみるよ。ショボさんに」

( ・∀・)「何を?」

川 ゚ -゚)「内藤さんの事だよ。あの二人幼馴染だろ?」

( ・∀・)「あー、らしいな。やっぱ気になんの? 内藤さんの事」

川 ゚ -゚)「まあ、な」

( ・∀・)「もう隠さねーのな」

川;゚ -゚)「そ、そういう訳じゃない」

( ‐∀・)「ふーん」

川;゚ -゚)「何だその顔は?」

( ‐∀‐)「……いーや。妬けちゃうなって」

川;゚ -゚)「? どういう意味?」ポッカーン

( ・∀・)「何でもねーよん」

川 ゚ -゚)「変なヤツだ」


114 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:19:16.17 ID:5ac0aorW0
美府市 その頃、内藤とデレは星を見ながら帰路に就く

ζ(゚0゚*ζ「わああ! 見て見て! お星様!」カツカツ

(#))メω^)「そうだな」カツカツ

ζ(゚ー゚*ζ「あたしね、知ってるよ!」

(#))メω^)「……? 何をだ」

ζ(^ー^*ζ「お星様の名前。おじさんにも教えてあげようか?」

(#))メω^)「ああ」

ζ(^ー^*ζ「んーっとね、あのお星様はデネブっていうの」

(#))メω^)「……デレ。デネブは夏の星で、あれはベテルギウス。オリオン座の星だ」

ζ(゚- ゚*ζ「違うよ? あれはデネブなの。どっくんに教えてもらったの」

(#))メω^)カツカツ

ζ(^ー^*ζ「続きも教えて欲しい?」

(#))メω^)カツカツ


116 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:21:19.87 ID:5ac0aorW0
ζ(^ー^*ζ「あれはね、スピカなの」

(#))メω^)(リゲルだ)カツカツ

ζ(^ー^*ζ「でね、あれはベガ」

(#))メω^)(プロキオンだ)カツカツ

ζ(^ー^*ζ「それでね、あのお星様はアルタイル。きれー」

(#))メω^)(シリウスだ)カツカツ

ζ(^ー^*ζ「おじさん?」

(#))メω )カツカツ

ζ(゚- ゚*;ζ「待ってー。歩くの早いよー」

(#))メω )カツカツ

(#))メω )ピタッ

ζ(゚- ゚*ζ「どうしたの? 何で今度は止まっちゃったの?」

(#))メω )

ζ(゚- ゚*ζ

(#))メω )


118 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:23:07.60 ID:5ac0aorW0
ζ(゚ー゚*ζ「あー、わかった! おじさんお星様好きじゃないんだ!」

(#))メω )

ζ(゚ー゚*ζ「お名前難しいもんね」

ζ(^ー^*ζ「でも、大丈夫だよ。すぐ覚えられるよ」

(#))メω )

ζ(^ー^*ζ「どっくんって言うね、すごくお星様に詳しい子がいるの」

(#))メω )

ζ(^ー^*ζ「おじさんも教えてもらいなよ!」

(#))メω )

ζ(゚- ゚*ζ「どうしたの、おじさん」

(#))メω )

ζ(゚- ゚*ζ

ζ(゚- ゚*ζ「泣いてるの?」

(#))メω )


122 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:25:21.04 ID:5ac0aorW0
ζ(^ー^*ζ「泣き虫ー」

(#))メω )

ζ(^ー^*ζ「ぽんぽんしてあげるね」

ζ(^ー^*ζ「ぽん、ぽん、ぽん、ぽん」ポンポン

(#))メω )ポンポン

ζ(^ー^*ζ「元気になった?」

(#))メω )

(#))メω )「……帰るぞ、デレ」

ζ(^ー^*ζ「うん!」


126 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:26:58.17 ID:5ac0aorW0
【翌日 美府県警察 刑事課にて】

(;;)^ω^)ζ(゚ー゚*ζ ガチャ

川 ゚ -゚)φ「おはようございます」

( ・∀・)φ「おはざまーす」

φ(´<_` )「おはよーっす」

(;;)^ω^)「ああ」

ζ(^ー^*ζ「おはよー」

(;;)^ω^)「デレ、来い」カツカツ

ζ(^ー^*ζ「はーい」タッタッタ……

(;;)^ω^)ガチャ

<バタンッ

( ・∀・)φ「今日も今日とて別室ですかーっと」

φ(´<_`;)「言うな。聞こえるぞ」

( ‐∀‐)φ「へーい」


127 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:29:09.44 ID:5ac0aorW0
φ(´<_`;)「なあ、モララー」

( ・∀・)φ「あ? なんだよ、仕事しろよ」カリカリ

φ(´<_`;)「内藤さん、顔怪我してなかったか?」

( ・∀・)φ「ああ。喧嘩したんだよ」カリカリ

φ(´<_`;)「あの内藤さんがか? お前と?」

川 ゚( ・∀・)φ「んなわけねーだろ。俺じゃなくて……」ヌッ

川 ゚ -゚)ΞΞつ∑そ( ×∀×)「痛っ!」ポカッ

( ×∀×)「な、何するんだよ」

川 ゚ -゚)「こんな場所でペラペラと話すものではない」

( ×∀‐)「だからって殴らなくても……」

φ(´<_`;)「何だ、俺には内緒かー?」

川 ゚ -゚)「職務中だしな。後で教えてやる」

φ(´<_`;)「うい」


128 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:31:13.97 ID:5ac0aorW0
( ‐∀‐)φ「にしてもよー」カリカリ

φ(´<_` )「どうした」

( ・∀・)φ「なんだっけあの女」カリカリ

川 ゚ -゚)「井出麗子か?」

( ・∀・)φ「そうそう、イデレイコ。この人って何かスペシャルな人なの?」

φ(´<_` )「スペシャルな人じゃなきゃ、こんな所に置かせないだろ。
       てか、お前気にしてないんじゃねーのか?」

( ・∀・)φ「やっぱ気になる。だって部外者が出入りするのって何だかアレだろ?」

φ(´<_` )「まあ、そうだが……」

( ・∀・)φ「須奈は知らないの?」

川 ゚ -゚)「昨日知らないと言っただろう」

( ・∀・)φ「言ったっけ?」

川 ゚ -゚)「ああ」


130 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:33:44.49 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)φ「お前のにーちゃんは何か知らないの?」

φ(´<_` )「どうだろうか。……此処に居れば聞けるんだがな」

川 ゚ -゚)「ふむ。他の人に聞いてみたらどうだ?」

( ・∀・)φ「他の人に聞くにも刑事長は隠したがってるしなあ。つかどっか行っちゃったし」

川 ゚ -゚)「ショボさんも居ないな」

φ(´<_` )「でもそのショボさんから説明があるんだろ?」

( ‐∀・)φ「それもいつになるかわからん」

( ´_ゝ`)ガチャ

( ´_ゝ`)「おっ、なんだお前ら。朝っぱらから職務放棄か?」

( ・∀・)φ「ジャストタイミング」

φ(´<_` )「お待ちしておりました兄上」

( ´_ゝ`)「ん? んん?」


132 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:35:23.14 ID:5ac0aorW0
(´<_` )「かくかくしかじか……ってわけで知ってる事を教えてくれ」

(;´_ゝ`)「やっぱ説明不十分だと思うところはあるよなー……。ごめんなお前ら」

川;゚ -゚)σ「いや……。そんな言うほど不満ではないと言うか。
      ってよりもブツブツ言ってるのはこいつで」

(;・∀・)φ「まーた俺の所為か」

川;゚ -゚)「だってそうじゃないか」

(;‐∀・)「……まあ、ね」

(;´_ゝ`)「申し訳ない。実は俺も井出麗子に関しては良く分からないんだ」

(´<_` )「えっ。内藤さんとショボさんの同期だろ?」

( ´_ゝ`)「同期と言えば同期なんだが、その頃は交通課に居たんだ」

( ・∀・)「へぇ……。転課なんてあったんですね……」

( ´_ゝ`)「昔はな。……だから正直な所良く分からん。
       知ってる事と言えば内藤やショボと関わりがあるって事と……」

( ・∀・)「事と……?」

( ´_ゝ`)「五年前の風俗店監禁事件のガイシャだって言う事だけだ」


134 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:37:13.11 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「風俗店監禁事件……」

(;´_ゝ`)「てか、内藤来てるんだろ? こんな所でこんな話してて大丈夫かな」

(´<_` )「そういえば帰ってこないな」

( ・∀・)「昨日井出麗子が途中騒いでたりしたから、今日は別室で見張りながら
      仕事なんじゃないっすかね」

(´<_` )「なるほど」

川 ゚ -゚)「風俗店監禁事件っていうのは……?」

( ´_ゝ`)「ん?」

川;゚ -゚)「すみません……。刑事にも関わらず無知な者で……」

( ´_ゝ`)「いやいや。普通は知らないよ」

( ・∀・)「普通は知らないって言うのは?」

( ´_ゝ`)「この事件は確かに紙面に載ってたんだがね。
      ただ大きな事件と被ってしまってあまり報道はされなかったんだ」

( ・∀・)「大きな事件?」

( ´_ゝ`)「全日空の中型機が松山空港の近くで落ちて全員死んだのは覚えてないか?」

川 ゚ -゚)、「……申し訳ありません」

( ´_ゝ`)「だよなー。あの年は墜落事故が頻発してたから」


135 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:39:13.45 ID:5ac0aorW0
( ´_ゝ`)「まあ、事件と言うか事故だし、気にするな」

川 ゚ -゚)、「……はい」

( ・∀・)

( ・∀・)「ふーん……」

(´<_` )「納得したか、モララー」

( ・∀・)「納得も何も大して情報得られてねーし。変わらんよ」

( ´_ゝ`)「すまんなー。俺も良く分からなくてさ」

(;・∀・)「いや、そういう意味で言ったわけじゃ」

川;゚ -゚)「謝れ、モララー」

(;‐∀‐)「す、すみません」ペコリ

( ´_ゝ`)「いや、謝らないでくれ。不満も御もっともだ」

(;‐∀‐)「いやいや……。俺、人間出来てないんで」

( ´_ゝ`)「……どうしても気になるなら、事件簿を見てみると良いよ。
      少しは参考になるんじゃないかな」

( ・∀・)「あ、なるほど」

川 ゚ -゚)「後で休憩時間に行ってみるか」


136 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:41:15.48 ID:5ac0aorW0
【刑事課 資料室 昼休憩となり若者たちは事件簿を探し始める】

( ・∀・)「五年前五年前……」

川 ゚ -゚)「……あったぞ。1966年、昭和41年はここからだ」

(´<_`;)「っひゃー。結構数あるぞ、これ」

(;・∀・)「この中から探すのかよ……。日が暮れるな」

川 ゚ -゚)「文句言うな。ほら、探すぞ」

(;・∀・)「へいへい……。内藤さんの事になると必死なんだから」

川*゚ -゚)「言いだしっぺはお前だろう」

(´<_` )「全く。モララーは須奈さんと居ると内藤さんの名前をすぐ出すんだから。
      なんだか探ってるみたいですねー」

( ・∀・)

( ・∀・)「おい」

(´<_` )「はいはい」

川 ゚ -゚)「? どういう事?」

(´<_` )「忘れて頂戴」


137 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:43:17.10 ID:5ac0aorW0
………

(´<_` )「あったぞ。これじゃないか?」

川 ゚ -゚)「昭和41年 美府市 風俗店監禁事件……。これだな」

( ・∀・)「何だ。思ったより早く見つかったな」

(´<_` )「大体30分くらいか」

( ・∀・)「ほら、読んでみろよ」

川 ゚ -゚)「わかった。えーっと……」

川 ゚ -゚)「11月14日午後8時40分頃、美府市の風俗店cimkにて監禁されていた
     行方不明中の女性(23)を発見す」

( ・∀・)「この女性とやらが井出麗子か」

(´<_` )「そうみたいだな」

川 ゚ -゚)「美府市警察はその場に居た、監禁していたと見られる男(喪菜 義彦被疑者)を確保、
     女性は意識の無い状態で病院に運ばれた」

( ・∀・)「ほー……」

川 ゚ -゚)「女性の損傷は激しく、左腕は切断されており、右掌、両足首には穴が開いているなど、
     他にも多数の致命的な損傷を確認」

(;・∀・)「えっ、井出麗子って左腕無いの?」

(´<_` )「気づけよ……」


140 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:45:15.13 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「その後、奇跡的にも意識を取り戻したが、重度の精神障害を発症。
     治療後、精神病院に入院する事となっている」

( ・∀・)「なーるほどねー……」

(´<_` )「そういう流れだったんだな……」

川 ゚ -゚)「なお男は容疑を認めており、その一方で
     欝田毒男という人物に指示されたという供述も残している」

( ・∀・)「欝田毒男……。何か聞いたことあるな」

(´<_` )「最近掲示板で見たぞ。捜査中の」

( ・∀・)「あー。思い出したわ。俺も掲示板で見たわ」

川 ゚ -゚)「欝田毒男は麻薬所持、売春斡旋の両容疑で捜査中であり、
     当事件の重要参考人として捜査網をさらに強化する予定である」

( ・∀・)「あれ? なーんかこんな容疑だけじゃなかった気がするぞ」

(´<_` )「五年前の資料だからな。情報は更新されるさ」

川 ゚ -゚)「概要は以上だ」

( ・∀・)「……まあなんとなくは分かったかな」

(´<_` )「割りと大きい事件だったな」

( ・∀・)「だな」


141 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:47:44.95 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「新聞記事のスクラップもあるが……。どの新聞社も小さいな」

(´<_` )「兄者の言っていた航空事故と被った所為か」

川 ゚ -゚)「それもあるだろうが、事件の猟奇性もあるだろう」

( ・∀・)「話の骨を折るようで悪いけどよ」

川 ゚ -゚)「どうした?」

( ・∀・)「井出麗子と内藤さんの関係性は?」

川;゚ -゚)「わからんな」

(´<_` )「その件は刑事長かショボさんに聞くしかねーんじゃねーか?」

( ‐∀・)「内藤さんに直接聞いてもいいんじゃないの? ほら、須奈。
      内藤さんと喋れる口実が出来たぞ」

川;゚ -゚)「ん、えっ……?」

(´<_` )「なんでモララーは自分の首を絞めるような事を……」

( ・∀・)

( ・∀・)「おい」

(´<_` )「はいはい」

川;゚ -゚)「えっ? えっ?」


143 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:49:38.01 ID:5ac0aorW0
(´<_` )「つーか、本人なんて聞こうにも聞けないだろ。少なくとも俺は聞けないね」

( ・∀・)「何だい。ビビりやがって」

(´<_` )「じゃあお前聞けよ。そもそもお前がブツクサ言うから色々探ってやってんだ」

(;・∀・)「すまん。俺も聞けねー」

(´<_` )「何だい。ビビりやがって」

(;‐∀‐)「すみません」

(´・ω・`)「おい」

(;・∀・)そ「ふぉ!!」

(´<_`;)そ「ひょ!!」

川;゚ -゚)「ショ、ショボさん……」

(´・ω・`)「こんな所で何やっている」

(;・∀・)「い、いえいえいえいえいえ。何にもやってねーっす」

(´・ω・`)「?」

(´<_`;)(何にもやってない訳が無いだろう。ビビりやがって)


145 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:51:19.50 ID:5ac0aorW0
川;゚ -゚)「で、どうされましたか?」

(´・ω・`)「ああ。美府市郊外でマワシだ。パトロールに入っていた警官たちが確保したらしい」

(´<_` )「マワシ、ですか」

(´・ω・`)「ただ、一人は錯乱していてヤクを打ってる疑いもあるらしい。
     他にも疑わしい点も多く、急遽我々もそっちに行く事になった」

川 ゚ -゚)「わかりました」

(´<_` )「刑事長と内藤さんと兄を呼んできます」

(´・ω・`)「いや、いい。比較的小さな事件だ。新人のお前ら三人と私で行こう」

( ・∀・)「じゃあ用意してきます」

(´・ω・`)「ああ、頼んだ」

( ・∀・)タッタッタ…

川 ゚ -゚) タッタッタ…

(´<_` ) タッタッタ…

(´・ω・`)

(´・ω・`)「……昭和41年か」


146 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:53:23.85 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「……ふっ。あいつら調べていたんだな」

(´・ω・`)

(´-ω-`)「気にならない方が……、おかしいか」

(´・ω・`)つ スッ…

(´・ω・`)「11月14日午後8時40分頃、美府市の風俗店cimkにて監禁されていた
     行方不明中の女性(23)を発見す……、か」

(´・ω・`)「忘れられんな……。未だに脳裏に焼きついて離れない」

(´-ω-`)

(´-ω-`)「あれから僕の人生も内藤の人生も変わってしまった」

(´-ω-`)

(´-ω-`)

(´・ω・`)「さて、行くか」


148 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:55:17.11 ID:5ac0aorW0
美府市郊外 寂れたアパートにて

(´・ω・`)「着いたな。此処だ」

(;‐∀‐)「おえっぷ」

川 ゚ -゚)「どうした?」

(;‐∀‐)「酔った」

川 ゚ -゚)「情けない……」

(´<_` )「……既に他の部署からも集まってるみたいですね」

川 ゚ -゚)「ああ。割りと人数も多いな。まるでコロシだ」

(´・ω・`)「……ふむ。確かに多いな。しかし無線からは何の連絡も……」

<タッタッタ……

( ><)「ショボさーん!」

(´・ω・`)「稚内君……。マワシの割には人数が多いようだが……」

(;><)「あ、あれ? 連絡入ってないですか?」

(´・ω・`)「ああ」


151 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:57:12.31 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「何かあったんですか?」

( ><)「ん?」

(´<_` )

(;‐∀‐)「おえー」

川 ゚ -゚)「……どうされました?」

( ><)ゝ”「刑事さんたち、始めましてなんです! 僕は稚内 博人警部補なんです!」ビシッ

川 ゚ -゚)ゝ”「あ、始めまして。刑事課の須奈 空です」ビシッ

(´<_` )ゝ”「自分は流石 弟者であります。同じ刑事課所属です」ビシッ

(;‐∀‐)ゝ~~「模良 良助です。モララーって呼ばれてます」ヘナヘナ…

(´・ω・`)「ビシッとせんか!」

(;・∀・)ゝ”「はい!」ビシッ

(´・ω・`)「で、どうしてこんなに人が多いんだ?」

(;><)「そうでした、そうでした。自己紹介なんてしてる場合じゃないんです!」


152 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 00:59:17.04 ID:5ac0aorW0
( ><)「マワシのホシ5人をパトロール中の警官とその応援の者7人で確保したんですが……」

(´・ω・`)「ですが?」

( ><)「いえ、パトカーの応援と人員を待ってる間に一人が突如発狂しまして……」

(´・ω・`)「ヤクの影響か?」

( ><)「そう見るのが妥当なんです。……で、その発狂した犯人が警官の銃を奪い発砲」

( ><)「ガイシャの女性を撃ち殺し、仲間の2人に向けても発砲しました。
      その二人は先ほど病院に運ばれましたが…。まあ、助からないと見ています」

(´・ω・`)「そうか」

川 ゚ -゚)「コロシに発展してしまったのか……」

(´<_` )「この人数の多さも納得だな」

(´・ω・`)「で、その発砲した男はどうした」

( ><)「まだパトカーが到着していないので繋いでる状態です。
      此処にいる人員も近くの派出所などから急遽集めました」

(´・ω・`)「ふむ……。現場近くに君が居て助かったよ」

( ><)「いえ……。たまたま派出所に用事がありまして」


155 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:01:15.29 ID:5ac0aorW0
美府市郊外 寂れたアパート 203号室

(-@∀@)「うひっひひひひ」ジタバタジタバタ

(警;`´)「こらっ。大人しくせんか!」

<カツカツ……カツカツ……

(´・ω・`)「こいつか。発狂したというのは」

( ><)「はい。そうなんです」

(;´∋゚) 

(;-д゚ )

川 ゚ -゚)「……撃たれていない二人は意気消沈といった具合か」

(´<_` )「抵抗すらしてねぇな」

(;・∀・)「うっぷ……。大人しくて良いんじゃないの。で、死んじまった女性ってのは?」

川 ゚ -゚)「見当たらないのを見ると、その撃たれた二人と一緒に運ばれたんだろう」

(´<_` )「で、問題はあのヤク中ね。またいつ暴れ出すか分かったもんじゃねーぞ」

(;‐∀・)「あんだけしっかり縛ってありゃ大丈夫だろ」


156 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:03:08.60 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)y- スッ

(-@∀@)「誰だあ? てめぇら。ひっひっひ……」

(´-ω-`)y- シュボッ

(´-ω-`)y-~~「ふぅー……」

(´-ω-`)y-~~「うまく呂律が回ってないな。ヤクが切れて発狂したのではなく、
        ヤクが回り始めて、って訳か」

(´-ω-`)y-~~ プカプカ

(´・ω・`)y-~~「相当粗末なヤク使ってるんだな。お前」

(-@∀@)「うるせぇなあ……。タバコ、俺にもくれよ。ひっひっひ……」

○(´-ω-`) スッ

(  ´・)ΞΞΞ○))∀@-)バキィ!!

(#;)∀@-)「カハッ!!」

(´-ω-`)y-~~ プカプカ

(#;)∀@-)「い、いてぇ!! いてえよおお!! いてぇいてぇ!!」ジタバタジタバタ

(´<_`;)(相変わらずだな……、ショボさん。怖えぇや)


157 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:05:22.58 ID:5ac0aorW0
(´-ω-`)y-~~ プカプカ

(´-ω-`)y-~~「なあ、お前」

(#;)∀@-)「死ぬぅ!! 死んじまうぅ!!」ジタバタジタバタ

(´・ω・`)y-~~「そのヤク。何処で手に入れた?」

(#;)∀@-)「いてぇ!! 助けてくれぇ!!」ジタバタジタバタ

○(´-ω-`) スッ

(  ´・)ΞΞΞ○))∀@-)バキィ!!

((#;:))∀@-)「コハァ!!」

(´-ω-`)y-~~「ふぅー……」

((#;:))∀@-)「いてえええええええ!! いてええええええよおおおおおおおお!!」ジタバタジタバタ

(´・ω・`)y-~~「なあ、教えてくれ。何処でそのヤクを手に入れた?」

((#;:))∀@-)「うぅ……うぅ……」

○(´-ω-`) スッ

((#;:))∀@-)「わ、わかった!! もうやめてくれっ! 言うから! 言うから!」


160 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:07:23.31 ID:5ac0aorW0
(´-ω-`)y-~~「で、どうやって手に入れたんだ?」

((#;:))∀@-)「……ある男から買ったんだ」

(´・ω・`)y-~~「何処で」

((#;:))∀@-)「お、覚えてねえよ……。買ったのは半年くらい前なんだ……」

(´・ω・`)y-~~「本当に覚えてないのか?」

((#;:))∀@-)「信じてくれよ!!」ジタバタジタバタ

(´・ω・`)y-~~「……で、誰からだ。顔は分かるか?」

((#;:))∀@-)「……なんだか情けない顔したやつだよ。ひょろひょろした様な」

(´・ω・`)y-~~「そうか。名前は分かるか?」

((#;:))∀@-)「……確か、欝田とか言ったような」

(´・ω・`)y-~~

(´・ω・`)y-~~「何?」

川 ゚ -゚)(欝田……!)


161 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:09:12.75 ID:5ac0aorW0
((#;:))∀@-)「ああ、そうだ。欝田だ。欝田なんとかって名前だ……」

(´・ω・`)「本当か?」

((#;:))∀@-)「確かにそう言ってたぜ…。なあ、そろそろ外してくれよ。疲れちまって……」

(´゚ω゚`)「本当なんだな?!」

((#;:))∀@-)「ほ、本当だよ! 何なんだよ……」

<ファンファンファンファン……

( ><)「ショボさん、パトカーが到着しました……」

(;´・ω・)「ん? ……ああ。後は頼んだ」

( ><)「はい!」

(;´-ω-)「……正式な取り調べは戻ってからこちらで行う」

(´<_` )「さっき欝田って言ってたよな……」ヒソヒソ

川 ゚ -゚)「ああ」ヒソヒソ

(´<_` )「それってやっぱり、あの……」ヒソヒソ

川 ゚ -゚)「……だろうな」ヒソヒソ


162 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:11:47.46 ID:5ac0aorW0
【車内 刑事たちの会話】

(´<_` )「体調はもう大丈夫なのか?」

( ・∀・)「水飲んだら治った」

(´<_` )「とんだお騒がせ野郎だ」

(;‐∀・)「悪かったよ……」

(´・ω・`)

川 ゚ -゚)「あの、ショボさん……」

(´・ω・`) 「……ん?」

川 ゚ -゚)「欝田って、あの欝田ですよね」

(´・ω・`) 「何だ須奈。お前欝田の事、知って……」

(´・ω・`) 「……ああ。五年前の事件、調べてたんだったな」

川 ゚ -゚)、「すみません……」

(´・ω・`) 「いや、いい。こちらこそ不十分な説明のまま井出麗子を出入りさせてすまなかった」


164 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:13:17.71 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)「ショボさん。井出麗子と内藤さんってどんな関係なんですか?」

(´・ω・`) 「……幼馴染だ」

(´<_` )「えっ……。って事はショボさんも井出麗子と……」

(´・ω・`) 「ああ。幼馴染だ」

( ・∀・)「幼馴染だったんですか……。良く知る仲だったんですね……」

(´・ω・`) 「まあ、な」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「お前ら、あの事件の事……、何処まで知ってる?」

( ・∀・)「あの事件と言うと、五年前の風俗店監禁事件ですか?」

(´・ω・`) 「ああ」

川 ゚ -゚)「概要くらいで詳しい事は知りませんが……」

(´・ω・`) 「そうか……」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「あの事件は事前に防げるものだった。
       ……いや、僕と内藤が引き起こしてしまった、の方が正しいか」

川;゚ -゚)「えっ?」


167 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:16:08.95 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「喪菜 義彦……、彼は欝田毒男から井出麗子を買ったと言っていた」

(´・ω・`) 「……そして、僕と内藤は井出麗子が欝田毒男に会いに行く事を知っていた」

(´<_`;)「欝田毒男ってもうその頃には……」

(´・ω・`) 「ああ、捜査中の犯罪者だ」

( ・∀・)「井出麗子は欝田毒男の居場所を知っていたんですか?」

(´・ω・`) 「井出麗子だけではなく、僕と内藤も居場所を知っていた」

川;゚ -゚)「……それって、匿ってたって事ですか?」

(´・ω・`) 「そうだ」

(´<_`;)

(;・∀・)

川;゚ -゚)

(´-ω-`) 「言葉が出ないか……。正しい反応だ」

川;゚ -゚)「す、すみません」

(´・ω・`) 「何故謝る。君が悪い事をしたわけではないだろう」

川;゚ -゚)、


169 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:18:57.17 ID:5ac0aorW0
川;゚ -゚)「……何故、匿っていたんですか?」

(´・ω・`) 「……彼とも幼馴染だったんだよ」

(;・∀・)「えぇ?!」

(´・ω・`) 「信じたかったんだ。欝田毒男を。
      僕と内藤は彼がそんな事をする人間では無いと思っていた」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「決定的な証拠があるにも関わらず、ね」

川;゚ -゚)「……知りませんでした」

(´・ω・`) 「……何をするにも四人一緒だった」

(´・ω・`) 「四人で中学校を卒業し、四人で同じ高校に入って……。懐かしいな」

(´・ω・`) 「よく四人で星を見ていた。星が綺麗に見える場所をシャカリキになって探してな……」

(´・ω・`) 「そこで一晩中四人で天体観測をして、明くる日に帰る。もちろん親には叱られた」

(´・ω・`) 「でも、懲りずに何度も何度も一晩中星を眺めていた。
      四人で星を見ることが何よりの楽しみだった」

(´<_` )「……仲が良かったんですね」

(´・ω・`) 「ああ。本当に仲の良い四人組だった」


171 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:21:38.76 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「……高校を卒業する時、僕達は離れ離れになった」

(´・ω・`) 「僕と内藤は刑事に、井出麗子は銀行に務め、
       そして欝田毒男は町の工場で働く事になった」

(´・ω・`) 「次第に四人で居る事は少なくなり、僕達は疎遠になっていった。
      四人で星を見る事は少なくなった」

川 ゚ -゚)「そこで欝田毒男は足を踏み外してしまったんですね……」

(´・ω・`) 「恐らくな。だが井出麗子だけはマメに僕達四人と連絡を取っていたんだ」

(´<_` )「では、彼女のお陰で四人はお互いの事を辛うじて知っていたって訳ですか」

(´・ω・`) 「そうだ。彼女は僕達四人を繋ぐ架け橋だった」

(´・ω・`) 「そんな中だ。刑事課である麻薬組織を捜査していた時だ。
      良く知る男の名前が出てきた」

川 ゚ -゚)「欝田毒男、ですか」

(´・ω・`) 「ああ。僕達は信じたくなかった。内藤も僕も
      欝田をそんな事をする人間ではないと信じきっていた」

(´・ω・`) 「だから、隠した。必死で隠した」

川 ゚ -゚)「……そうですか」


172 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:23:32.32 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)「……でも、何で井出麗子は欝田毒男に会いに行ったんです?」

(´・ω・`) 「彼女は欝田毒男を愛していたからだ」

( ・∀・)「……なるほど」

(´・ω・`) 「とても愛の深い女だった。その人の為なら何だってする。彼女はそういう女だ」

(´・ω・`) 「だから内藤は止めた。僕も内藤に止める様に頼んだ。
      欝田を信じていたとは言え、やはり疑いは消え無かったからな」

川 ゚ -゚)「内藤さんが……」

(´<_` )「今の内藤さんはとてもそういう事をする様な人には見えないな」

(´・ω・`) 「今は、な」

( ・∀・)「昔は違ったんですか?」

(´・ω・`) 「ああ。とても気の利く男だったよ。優しすぎる位だ」

(;・∀・)「……信じられない」

(´<_` )「あの内藤さんがねぇ……」


175 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:25:29.89 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「だが、内藤が井出麗子を止めたのは優しかったからでは無い」

川 ゚ -゚)「……井出麗子が好きだったんですね」

(´・ω・`) 「ああ」

川 ゚ -゚)、 シュン

( ・∀・)(須奈……)

(´・ω・`) 「しかし、内藤は井出麗子を止める事は出来なかった」

(´・ω・`) 「僕は後悔したよ。何故、僕も止めなかったのかって……」

(´・ω・`) 「彼女が欝田の元に行くと聞いた時、胸が空っぽになった様な気持ちだった」

( ・∀・)「ショボさん……」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「気づくのが……、遅すぎるんだよなあ……」

( ・∀・)、

(´・ω・`) 「それからだ。その日から井出麗子と欝田毒男は姿を消した」


176 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:27:16.66 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「僕と内藤は血眼になって二人を探した。井出麗子の家、
      井出麗子から聞いていた欝田の家、職場」

(´・ω・`) 「探せる場所は全て探した。だが、見つける事は叶わなかった」

(´<_` )

(´・ω・`) 「その一週間後、位か。通報が入ったんだ。ある風俗店が此処最近開いてないってな。
      そして店長も入ったきり出てこない、と」

(´・ω・`) 「僕と内藤、それと刑事長はその風俗店に向かった。
      先に向かっていた警官からどうも異様な臭いがする、と連絡が入ってな」

(´・ω・`) 「着いてみれば、確かに異臭がする。最初は店長が死んでいるのかと思った。
      だが違った」

川 ゚ -゚)

(´・ω・`) 「僕達はドアを突き破り、中に進入した。そして異臭のする方向に向かって行ったんだ」

(´・ω・`) 「奥の扉を開けた瞬間、異様な光景が目に飛び込んだ」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「あの光景を目の当たりにした内藤の叫びは今でも鮮明に覚えている」

【( ^ω^)「……………デレ?」】

【( ^ω^)「デレ、なのかお?」】

【ζ(;::@..*ζ】

【(; ゚ω゚)「う、うわああああああああああああああああ!!」】


178 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:29:02.88 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「井出麗子は壁に貼り付けられていた。
      左腕は既にもがれていて、木の杭で打ちつけられた右手と両足からは蛆が湧いていた」

川; - ) 「……うっ」

(´・ω・`) 「そして、乳房は切り取られて部屋にある額縁に飾られていたな……。僕は言葉を失ったよ」

(;・∀・)「ひ、ひでぇ……」

【(´゚ω゚`) 「……ああっ。………あ、ああっ……」】

【(‘_L’)「ショボッ」】

【(´゚ω゚`) 「デレ? 君は、デレなのかい?」】

【(‘_L’)「ショボッ! しっかりしろッ!」】

(´・ω・`) 「まともに動けない僕と内藤を横目に、刑事長はその場に居た男を確保した」

(´<_` )「……それが、喪菜 義彦ですね」

(´・ω・`) 「ああ。良く口の回るヤツだった」

【(;´д`)「ち、違う! 僕が悪いんじゃない! 確かに僕はやったが、違う! 違うんだ!」】

【(;´д`)「そ、そうだ! 悪くないんだ!
       この女を僕に売りつけた欝田とかいうヤツが悪いんだ!」】

【(;´∀`)「だから僕は無実なんだ!」ニコリッ】

(´・ω・`) 「彼は言った。欝田が井出麗子を売った、と」


179 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:31:42.14 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「それを聞いた内藤は怒りを露わにした……。内藤が怒るのなんて初めて見たよ」

【(# ゚ω゚)ΞΞつ)))∀` ) バキィ!!】

【(;´・ω・) 「ブ、ブーン!」】

【(# ゚ω゚)「欝田が何だって……?」】

【(;´∀((#)「ひぃ! 僕は悪くない!」】

【(# ゚ω゚)「ドクオはそんな事をするヤツじゃないんだおおおおお!!」】

(´・ω・`) 「辛かったろう。認めたくなかったろう。
       想っている女は壊され、信じていた友人には裏切られ……」

(´・ω・`) 「僕だって、信じたくなかった。だが、現実だったんだ」

川 ゚ -゚)、

(´・ω・`) 「彼女がどんな気持ちで欝田に売られたか。どんな気持ちで体を切り刻まれたか」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「それを考えるたびに僕は吐いた」

(´<_` )

(;・∀・)


181 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:34:07.57 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「帰りの車内では会話は無かったよ。
      刑事長も内藤が欝田を知った様な口を利いた事を責めようとしなかった」

【(  ω )「……。」】

【(´・ω・`) 「ブーン……」】

【(  ω )「……。」】

【(´・ω・`)「……。」】

【(´ ω `)「……。」】

(´・ω・`) 「内藤は握り締めた拳をじっと見ていた」

(´・ω・`) 「……何も語らず、ただただじっと見ていた」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「そんな過去があったんですね……」

(;‐∀‐)「すみませんした」

(´・ω・`) 「? どうしたモララー」

(;‐∀‐)「いや、内藤さんたちがこんな思いをしていたなんて……。俺、なんか恥ずかしいです」

(´<_` )「モララー……」

182 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:36:21.06 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) 「……内藤を不満に思っていた事か?」

(;‐∀‐)「えっ、いや、まあ。……そうっす」

(´・ω・`) 「ふっ。それが普通だ」

(;‐∀・)「でも、なんか……」

(´・ω・`) 「良いんだよ、気にしなくて。第一、今回の件は内藤のエゴだと思っている」

(´<_` )「井出麗子を連れてきた件、ですか?」

(´・ω・`) 「ああ。……さあ、着いたぞ。降りよう」

川 ゚ -゚)、

(´<_` )

(;‐∀‐)、

(´・ω・`) 「ほらほら! しけた顔するな! 切り替え切り替え!」

川 ゚ -゚)「………はい」


187 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:38:25.86 ID:5ac0aorW0
【美府市警察 刑事課 別室】

川 ゚ -゚) ガチャ

ζ(^ー^*ζ「あー、お客さん」

川 ゚ -゚)「内藤さん」

(;;)^ω^)φ「須奈か。どうした」

川 ゚ -゚)「ショボさんが今すぐ取調室に来い、と……」

(;;)^ω^)φ「あいつが? 珍しいな」

川 ゚ -゚)「欝田毒男を知っている人を取り調べてるんです」

(;;)^ω^)φ「何?」

川 ゚ -゚)「なので今すぐ来て欲しい、と」

(;;)^ω^)「わかった。すぐ行く。帰ってくるまでデレを見ていてくれないか?」ガタッ

川 ゚ -゚)「わかりました」

(;;)^ω^)「頼んだ」カツカツ…

<ガチャッ、バタンッ

ζ(^ー^*ζ「いってらっしゃーい」



188 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:40:12.99 ID:5ac0aorW0
ζ(^ー^*ζ「お姉さんもお仕事?」

川 ゚ -゚)「あ、ああ」

ζ(^ー^*ζ「大変だね」

川 ゚ -゚)「……傷口は痛まないのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「傷口? あたしの腕は元々無いんだよ~」

川 ゚ -゚)「……そうか」

ζ(゚ー゚*ζ「でね、おててと足にも大きな穴が開いてるの。みんなと違うんだ~」

川 ゚ -゚)

ζ(゚ー゚*ζ「変?」

川 ゚ -゚)「……変じゃ、無いぞ」

ζ(^ー^*ζ「よかったー」

川 ゚ー゚)、 ニコ…


189 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:42:23.83 ID:5ac0aorW0
ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、早く夜にならないかなー」

川 ゚ -゚)「夜に?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。夜になったらね、お星様を見るの」

川 ゚ー゚)「そうか」

ζ(^ー^*ζ「楽しみ~」

川 ゚ー゚)「星が、好きなのか?」

ζ(^ー^*ζ「うん。どっくんにいっぱい教えてもらったの」

川 ゚ -゚)「どっくん?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだよ。どっくん知らないの?」

川 ゚ -゚)「……欝田毒男の事か?」

ζ(^ー^*ζ「うん! どっくんはね、すごい子なんだよ!」

川 ゚ -゚)

ζ(^ー^*ζ「あたしね、どっくんの事が大好きなの!」


190 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:44:39.19 ID:5ac0aorW0
川 ゚ -゚)「……君はこんな姿にされても欝田毒男の事が好きなのか」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

川 ゚ -゚)、「だって、君は欝田に裏切られて……」

ζ(゚ー゚*ζ「ウラギラレテってなあに?」

川  - )、「……それは」

ζ(^ー^*ζ「良くわかんない」

川  - )

ζ(^ー^*ζ「うーん。早くどっくんに会いたいな」

川  - )「……君は本当に欝田毒男の事が好きなんだな」

ζ(^ー^*ζ「そうだよ!」

川  - )「……純粋なんだな。きっと、こんな事になってしまう前も素敵な人だったんだろう」

ζ(゚ー゚*ζ

川  - )「内藤さんが好きだった人なんだもん……。いや、今でも好きなんだ……」

川  - )「変わる前の君の事は分からないけど……。その、何って言えばいいのかな……」


192 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:46:30.93 ID:5ac0aorW0
川  - )「そういった純粋な心は、ずっと変わらないままで……」

川  - )「……何言ってるんだろうな、私は。意味がわからん」

川  - )「すまない」

ζ(゚ー゚*ζ

川  - )、「忘れてくれ」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(^ー^*ζ「泣いてるの?」ニコッ

川 う- ) 「み、見ないでくれ……」グイッ

ζ(^ー^*ζ「えへへ。じゃあ見ーないっ」

川 う- ) 「ティッシュを持って来る……」ガチャ

<バタンッ

ζ(^ー^*ζ「いってらっしゃい」


193 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:49:00.20 ID:5ac0aorW0
【美府市警察 取調室】

(;;)^ω^)ガチャ

(´・ω・`) 「来たか」

(;;)^ω^)「コイツか、欝田毒男を知ってると言うのは」

(´・ω・`) 「ああ」

(;;)^ω^)「そうか」

((#;:))∀@-)

(;;)^ω^)カツカツ

((#;:))∀@-)「な、何だ……?」

(;;)^ω^)「欝田毒男は何処にいる」

((#;:))∀@-)「何なんだよ、お前……」

ΞΞ(;;)^ω^)つ))∀@-)バキャッ!!

ΞΞΞΞ((##..)))∀@-)ドサーッ!

((##..)))∀@-)「が、ああ……あ、…」


194 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:51:07.99 ID:5ac0aorW0
(;;)^ω^)「質問に答えろ」

((##..)))∀@-)「あ、あ……あっ……」

(;;)^ω^)「欝田毒男は何処にいる」

((##..)))∀@-)「ひ、ひぇぇ……!」

(;;)^ω^)「ちゃんと喋った方が身の為だぞ」

((##..)))∀@-)「わ、わかった! わかったから! もう殴らないでくれ……!」

(;;)^ω^)y- スッ

(;;)‐ω‐)y- シュボッ

(´・ω・`) 「……欝田毒男の居場所を知ってるのか?」

((##..)))∀@-)「ああ……。ヤクが欲しくて俺が自分で居場所を突き止めてたんだ……。
          アイツは安く売ってくれるからな」

(;;)^ω^)y-~~ プカプカ

((##..)))∀@-)「けどよぉ……。噂によると、もうヤク売るのやめたらしいんだ……」

(´・ω・`)

((##..)))∀@-)「だから会いには行かなかったんだけどよぉ……」


198 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:53:59.21 ID:5ac0aorW0
(;;)^ω^)y-~~「で、欝田は何処にいるんだ?」

((##..)))∀@-)「……沖縄だよ。これは確かな情報だ」

(;;)^ω^)y-~~「……沖縄か」

(´・ω・`) 「外国に逃げていたか……」

((##..)))∀@-)「……なあ、もういいだろ? こえぇよ……」

(;;)^ω^)y-~~ プカプカ

(;;)^ω^)y-~~「何故欝田はヤクを売るのをやめた」

((##..)))∀@-)「さ、さあ。そこまでは知らねぇよ……」

(´・ω・`) 「そうか」

((##..)))∀@-)「けどよ……。もう何もかもやめちまって、逃げるつもりだったらしいぜ……」

((##..)))∀@-)「楽になりてぇとか漏らしてたらしいけどな……」

(;;)^ω^)y-~~「ふざけやがって……」

((##..)))∀@-)「えっ?」

(;;)^ω^)y-~~「デレをあんな姿にしておいて自分だけ楽になろうなんて……。虫唾が走る」

(´・ω・`)


200 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:55:30.95 ID:5ac0aorW0
((##..)))∀@-)「な、なあ。もういいか?」

(;;)^ω^)y-~~「いや、まだだ。欝田毒男の正確な居場所を聞いていない」

(´・ω・`) 「内藤……。行く気なのか? 沖縄だぞ?」

(;;)^ω^)y-~~「ああ」

(´・ω・`) 「だが、アメリカから許可が下りるかどうか……」

(;;)^ω^)y-~~「下り無くても行くつもりだ」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 「……勝手だな」

(;;)^ω^)y-~~「何とでも言え。俺は欝田を……」

(´・ω・`) 「……内藤」

(;;)^ω^)y-~~

(;;)^ω^)y-~~「いや、何でも無い……」

(´・ω・`)


202 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:57:26.70 ID:5ac0aorW0
【数時間後 誰も居ない刑事課にて 刑事長とショボンの会話】

(‘_L’)「そう、か……。沖縄にねぇ……」

(´・ω・`) 「アイツは一人でも行くつもりですよ」

(‘_L’)「彼ならやるだろうな……」

(´・ω・`) 「どこまでも勝手なヤツだ……」

(‘_L’)「欝田毒男は内藤がこの刑事課に居る理由だからな。
     欝田の居る場所と在らば何処だって行くだろう……」

(‘_L’)「たとえ地獄の果てだろうとね」

(´・ω・`) 「……本当に内藤は変わってしまった。特にこの二日間はそう思う機会が多いです」

(‘_L’)「変わったのは内藤だけではないだろう?」

(´-ω-`)「それは……」

(‘_L’)「……少し意地悪な事を言ってしまったかな」

(´-ω-`)「いえ。ただ、人に言われると認めたくないだけです」

(‘_L’)「……似ているな。君と内藤は」

(´・ω・`) 「僕と内藤が?」


204 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 01:59:31.51 ID:5ac0aorW0
(‘_L’)「君だって、彼と同じように欝田毒男を捕まえる為に刑事を続けている。違うかね?」

(´-ω-`)

(´-ω-`)「刑事長。アナタは嫌な所をつきますね」

(‘_L’)、「図星だったかな……」

(´-ω-`)「……図星、とまではいきませんが……、それに近い気持ちはあるかと思います」

(‘_L’)「そうか……。だとしたら君も行きたいのではないのかね?」

(´-ω-`)

(´・ω・`) 「考えておきます」

(‘_L’)「……どうも内藤は誰かがついていないと欝田を殺してしまいそうなのでね」

(´・ω・`) 「いえ、内藤は欝田を殺せませんよ。たとえどんなに憎くとも」

(‘_L’)「そうかい?」

(´・ω・`) 「……臆病なんですよ」

(´-ω-`)

(´-ω-`)「でも、それは僕にも言える事かも知れません」


205 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:01:18.73 ID:5ac0aorW0
(‘_L’)「どうした。こんな事を話すなんて随分センチメンタルじゃないか。何かあったのか?」

(´・ω・`) 「……今日若いのに話したんです。五年前の事を」

(‘_L’)「ほお……。それで、か」

(´・ω・`) 「ですかね……」

(‘_L’)「で、どうして彼らに話す気になったんだ?」

(´・ω・`) 「車内で聞かれましてね。内藤と井出麗子の関係について」

(‘_L’)「驚いてたか?」

(´・ω・`) 「ええ。言葉も出ないみたいでしたよ」

(‘_L’)「そうか……。まあそうだろうな」

(´・ω・`) 「……その話をしてる時、なんとなく感じたんです」

(´・ω・`) 「確かに、あの事件をきっかけに僕達は変わってしまった」

(´-ω-`)「だけど、何て言えばいいんでしょう……」

(´・ω・`)

(´・ω・`) 、「変わってしまったんだけど……。時は止まりっぱなし、と言いますか……」

(‘_L’)「……言いたい事は分かるよ」


206 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:03:43.78 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「でも、井出麗子が此処に来た時、確実に何かが変わりました」

(´・ω・`)「少しずつ前に向かって歩き始める事が出来た……。
      本当に小さな一歩なんですけど、時を進める事を思い出したんです」

(´・ω・`)「……そんな様な事を感じました」

(‘_L’)「それは君たちにとって、良かった事なのかな?」

(´・ω・`)「どうでしょう……」

(´-ω-`)

(´-ω-`)「少なくとも……、またこうしてあの事件と
      欝田毒男の事に向き合う気持ちになれたのではないでしょうか」

(´・ω・`)「多分それは、内藤も僕も……一緒です」

(‘_L’)

(‘_L’)「臆病じゃないよ。君も内藤も」

(´-ω-`)

(‘_L’)「これも認めたくない、かね?」

(´-ω-`)、「ええ、まあ」


208 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:05:22.84 ID:5ac0aorW0
(‘_L’)「やはり、君も沖縄に行きなさい。ショボ」

(;´・ω・)「えっ? でも、アメリカからの許可は……」

(‘_L’)「大丈夫だ。必ず下りる。領土問題がある場所であろうと無かろうと、外国は外国だ」

(‘_L’)「ただ、軍の人間かあっちの警察かが一緒につくだろうがな」

(;´・ω・)「し、しかし……」

(‘_L’)「不服かね?」

(;´-ω-)「僕はあれから内藤と行動を共にしていないので、何と言いますか……」

(‘_L’)「なんだ……。つまりは気まずい訳だな」

(;´-ω-)「そんな所です」

(‘_L’)「前はあんなに仲良かったじゃないか。ほら、昔を思い出したつもりになって……」

(;´-ω-)「か、考えておきます」

(‘_L’)「……まあいいだろう。明日にはお上に話をつけるから、早めに決めておくんだぞ」

(;´-ω-)「はい……」


209 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:07:06.33 ID:5ac0aorW0
美府市 内藤とデレは星を見ながら帰路に就く

ζ(゚ー゚*ζ「わあ! 今日もお星様が綺麗だよ、おじさん!」カツカツ…

(;;)^ω^)「デレ」カツカツ…

ζ(゚ー゚*ζ「なあに?」

(;;)^ω^)「欝田毒男の居場所が分かった」

ζ(^ー^*ζ「どっくんの?! ほんとう?!」

(;;)^ω^)「ああ。だが、お前を連れてはいけない」

ζ(゚、゚*ζ「なんで?」

(;;)^ω^)「お前が居るとアイツを殺せないからだ」

ζ(゚、゚*ζ「おじさん、どっくんを殺すの?」

(;;)^ω^)「そうだ」

ζ(゚、゚*ζ「どうして?」

(;;)^ω^)「許せないからだ」

ζ(゚、゚*ζ「ふーん」


211 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:09:22.87 ID:5ac0aorW0
(;;)^ω^)「……何とも思わないのか?」

ζ(゚、゚*ζ「えー?」

(;;)^ω^)「俺はお前が好きな欝田毒男を殺すと言っているんだ」

ζ(゚、゚*ζ

(;;)^ω^)「言ってる意味が分かるか?」

ζ(゚、゚*ζ「どっくんが死んじゃう」

(;;)^ω^)「その通りだ。何とも思わないのか?」

ζ(゚、゚*ζ「良く分かんない」

(;;)^ω^)「何故だ」

ζ(゚、゚*ζ「分かんない」

(;;) ω )

(;;) ω )「昔のお前なら、俺に何て言うと思う? デレ」

ζ(゚、゚*ζ「昔? あたしはあたしだよ?」

(;;) ω )「そう……、だな……」


213 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:11:03.28 ID:5ac0aorW0
ζ(゚、゚*ζ「変なおじさん」

(;;) ω )「すまない。忘れてくれ」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。忘れる。でも……」

(;;) ω )「でも?」

ζ(^ー^*ζ「あたしもどっくんに会いたいな」

(;;) ω )

(;;) ω )「お前を連れて行ったら……。俺がドクオを殺す事を止めてくれるか?」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

(;;) ω )

(;;)^ω^)「いや……。何でも無い」

ζ(゚、゚*ζ「連れて行ってくれないの?」

(;;)^ω^)「ああ。お前を欝田に合わせる訳にはいかない。分かってくれ」

ζ(゚、゚*ζ「会いたいなー……」

(;;)^ω^)「……聞くが、会ってどうする?」


214 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:13:30.45 ID:5ac0aorW0
ζ(゚ー゚*ζ「んーとね……。一緒にお星様を見るの!」

ζ(^ー^*ζ「それでね、一晩中お星様を数えるの!」

ζ(^ー^*ζ「また一緒に四人で……」

(;;)^ω^)

(;;)^ω^)「四人……?」

ζ(゚ー゚*ζ「あれ? 四人? あと二人はだあれ……?」

(;;)^ω^)「デレ……」

ζ(;ー゚*ζ「……四人? あれ……? どっくんとあたしと……。あと二人は?」ポロッ

ζ(;ー;*ζ「あれ? あれれ? なんで? なんで悲しくないのに涙が出るの?」ポロポロ

(;;)^ω^)

ζ(うー;*ζ「お……、おかし、い……なっ。なんで、とま、らないん……だろっ」ポロポロ

(;;)^ω^)「デレ」

ζ(うー;*ζ「なあ、に?」ポロポロ

(;;)^ω^)「帰るぞ」

ζ(うー;*ζ「うん……」ポロポロ


218 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:15:58.17 ID:5ac0aorW0
【美府県警察 敷地内にて】

( ・∀・)y-~~

( ・∀・)y-~~「ふぅー……」

<カッカッ……カツカツ……

( ・∀・)y-~~「ん?」

川 ゚ -゚)「どうした。こんな寒い中、星なんて見上げて」

( ・∀・)y-~~「なんだ、須奈かよ」

川 ゚ -゚)「じゃあ誰なら良かったんだ?」

( ‐∀‐)y-~~「いやお前で良かった」

川 ゚ -゚)「何言ってんだ、アホ垂れ」

(;・∀・)y-~~「ひでぇ言い様。お前こそ、こんな寒い中お出かけか?」

川 ゚ -゚)「もう帰るんだよ。カバン見て分からんか」

(;‐∀‐)y-~~「すみませんね」

川 ゚ -゚)「……まあ、帰りながら星でも見ようかと思ってな」


219 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:17:40.29 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)y-~~「お前もか……」

川 ゚ -゚)「なんだか星を見たくなったんだ」

( ・∀・)y-~~「偶然だな。俺もだ」

川 ゚ -゚)

( ・∀・)y-~~ プカプカ

川 ゚ -゚)「綺麗だな……」

( ・∀・)y-~~「だな」

川 ゚ -゚)「こんなにまじまじと星を見上げた事なんて無かったよ」

( ・∀・)y-~~「……知ってたか?」

川 ゚ -゚)「ん?」

( ・∀・)y-~~「内藤さんと井出麗子、毎日星を見ながら帰っていくんだぜ」

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)「なんだか切ないな」

( ‐∀‐)y-~~「ああ……」


220 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:20:18.64 ID:5ac0aorW0
【翌々日 刑事課にて】

(‘_L’)「内藤、ショボ。ちょっと来てくれ」

( ^ω^)「はい」

(´・ω・`)「……はい」

<バタンッ

( ・∀・)φ「おっ……なんだなんだ?」

( ´_ゝ`)φ「どうも内藤とショボが沖縄に行くらしいんだ。だからその話じゃねーかな」

川 ゚ -゚)「沖縄なんかに何しに……」

( ´_ゝ`)φ「欝田毒男が居るらしい」

川;゚ -゚)「えっ……?」

(´<_`;)「じゃあショボさんと内藤さんは捕まえに行くって事か?」

( ´_ゝ`)φ「内藤は行くだろうけどショボはまだ考えてるって言ってたぞ」

(;・∀・)φ「兄者さんが知ってて弟者が知らなかったのか……」

(´<_` )「兄者と家で喋る事なんて無いからな」

(;´_ゝ`)φ「もうちょっと言い方というものがあるだろう、弟者よ」


223 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:22:21.18 ID:5ac0aorW0
( ・∀・)φ「ショボさん、行くの考えてるって……。行きたくねーのかな」

( ´_ゝ`)φ「うーん……。色々思う所があるんだろ」

(´<_` )「色々って?」

( ´_ゝ`)φ「わからん」

(´<_`;)「なんだそりゃ」

( ´_ゝ`)φ「アイツは心の内を明かしてくれないからな」

( ・∀・)φ「確かに何でもペラペラ相談するタイプじゃないですよね……」

( ´_ゝ`)φ「だが抱え込んだままもアレだろ。何か力になってやりたいんだがな。
        アイツが何でも話せる相手と言えば……」

( ・∀・)φ「相手と言えば……?」

( ´_ゝ`)φ「内藤しか居ないさ」

川 ゚ -゚)「内藤さん、ですか」

(´<_` )「どう考えても犬猿の仲な訳だが」


224 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:24:34.08 ID:5ac0aorW0
( ´_ゝ`)φ「確かにそう見えるかも知れないが、あれでも昔は仲良かったんだぜ?」

( ・∀・)φ「知ってますよ」

(´<_` )「こないだショボさんが話してくれたからな」

(;´_ゝ`)φ「え、そうなの?」

( ・∀・)φ「五年前の事件についても色々知っちゃいました」

(;´_ゝ`)φ「何だよ。じゃあ、俺よりも詳しいんじゃねーの?」

(´<_` )「かもな」

(;´_ゝ`)φ「……とにかく、ショボが何でも話せるのは内藤だけだ」

( ‐∀・)φ「ほんとですか~?」

(;´_ゝ`)φ「む、疑ってるな。本当だ!」

(´<_` )「確かに前は仲良かったかも知れないけど、
       お互い顔合わせても何にも言わねえしなあ。避け合ってるって言うか……」

( ‐∀‐)φ「俺もそんな風には見えませんけどねぇ」


226 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:26:30.49 ID:5ac0aorW0
(;´_ゝ`)φ「そんな風には見えないかもしれないが、こう、何て言うか……」

(´<_` )「何て言うか?」

(;´_ゝ`)φ「あれだ。見えない絆的な物で繋がってるんだ!」

( ‐∀・)φ「そうですかそうですか」

(;´_ゝ`)φ「くっそー。馬鹿にしやがって」

川 ゚ -゚)「……私は兄者さんの言ってる事分かりますよ」

(*´_ゝ`)φ「だろう? 須奈は分かってらっしゃる」

(;・∀・)φ「おぉ?! 須奈は兄者さんの味方か?」

川 ゚ -゚)「私もうまく言えないがな。あの二人には……」

川 ゚ -゚)「いや四人。欝田毒男を含めて四人の間には……。切っても切りきれない何かを感じた」

(´<_` )「ショボさんの話を聞いてか?」

川 ゚ -゚)「……ああ」

( ‐∀・)φ「俺には良く分からんなー」

川 ゚ -゚)「お前如きには一生かかっても分からんよ」

(;・∀・)φ「手厳しいっす、須奈さん」


227 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:28:14.95 ID:5ac0aorW0
【美府県警察 刑事課 別室にて】

(‘_L’)「分かってるとは思うが、お前ら二人に集まって貰ったのは欝田毒男の件だ」

ζ(゚ー゚*ζ「どっくーん」

( ^ω^)「デレ、大切な話だ。大人しくしていろ」

ζ(゚、゚*ζ「はーい」

(´・ω・`)「と言う事はもう許可が……」

(‘_L’)「思ったより簡単に取れたよ。どうやらデリケートに扱ってるのは日本側だけの様だ」

(´・ω・`)「そうですか……」

(‘_L’)「そして思っていた通り、一人アメリカの人間がつくらしいがな。
     それと一つだけお上から条件がついた」

(´・ω・`)「条件?」

(‘_L’)「大した条件ではないよ。経費の問題でアメリカに行く者は二人だけにしてくれ、と言う事だ。
     それでもいいか? 内藤」

( ^ω^)「ええ。構いません」

(‘_L’)「良かった。で、どうだショボ。お前も同行するのか?」


228 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:30:02.59 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「これは色々考えた結果なんですが……」

(‘_L’)「うん?」

(´・ω・`)「沖縄行きは辞退しようかと思います」

(‘_L’)「……そうか」

(´-ω-`)「すみません……」

(‘_L’)「では行くのは内藤だけという事でいいかな?」

(´・ω・`)「いえ、ちょっと待ってください」

(‘_L’)「? どうしたショボ」

(´・ω・`)

(´・ω・`)「内藤」

( ^ω^)

(´・ω・`)「僕はお前に着いて行かない。その方がお前にとっても都合が良いだろう」

( ^ω^)

(´・ω・`)「だから僕は着いて行くのをやめた。本当は行きたかったんだがな」


230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/28(水) 02:32:52.94 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「だが、お前一人で行かせるのも癪だ……」

( ^ω^)

(´・ω・`)「僕から二つ、頼みがある。お前と同じで欝田の事に関して恨みのある者からの頼みだ。
      聞けないと言う事はないだろう?」

(´・ω・`)「もし、聞くつもりが無いのならば……。この場でお前を殺す」

( ^ω^)

( ^ω^)「言って見ろ。その頼みとやらを」

(´・ω・`)「一つ目は井出麗子を連れて行くことだ」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

( ^ω^)

(´・ω・`)「井出麗子はあの事件の被害者であり、
      俺たちよりも欝田毒男に深く関わっていた人物だ」

(´・ω・`)「本人も行きたがっている様だし、彼女を蚊帳の外にするのは道理に反する。
      嫌だとは言わせない」

( ^ω^)「……わかった。連れて行こう」

(´・ω・`)「素直だな。もう少し駄々をこねるかと思った」

( ^ω^)「……二つ目の頼みとは何だ」


231 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:34:30.19 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「二つ目の頼み、それは……」

(´-ω-`)

(´-ω-`)「欝田毒男を生きたまま美府に連れ帰って来る事だ」

( ^ω^)「何……?」

(´-ω-`)

( ^ω^)「欝田毒男を連れて帰る……だと……?」

(#^ω^)「ふざけた事言うなよ……ッ!!」

(´-ω-`)

(# ゚ω゚)「俺は何のために今までこの仕事を続けてきたと思っているッ!!」

(# ゚ω゚)「五年間この時を待ち続けていたんだぞッ!!」

(# ゚ω゚)「お前は……、お前はそれを分かっていて言っているのかッ!!
       分かって言っているなら……」

(´゚ω゚`)「黙れェ!!」クワッ!

(# ゚ω゚)

(´゚ω゚`)「お前にドクオが殺せるかァッ!!」

(# ゚ω゚)「何ィ……?!」


235 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:36:32.50 ID:5ac0aorW0
(´゚ω゚`)「黙って聞いていれば戯言を……ッ! 本当に出来るものならやってみろッ!!」

(´゚ω゚`)「お前にそんな勇気があるものかッ!! 出来るものかッ!! 殺せるものかッ!!」

(# ゚ω゚)

(´゚ω゚`)「心の奥底では救いを求めている癖にッ!! 止めて欲しい癖に……ッ!」

(´゚ω゚`)「そんな事が僕に分からないとでも思ったか……ッ!」

(# ゚ω゚)「……知った風な口をッ!!」

(´゚ω゚`)「まだ強がるかァッ!!」

ζ( - *ζ「や、やめて……」ブルブル

(# ゚ω゚)

(´゚ω゚`)

ζ( - *ζ「怒っちゃ怖いよ……」ブルブル

(#‐ω‐)「……チィッ!」

(´-ω-`)


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/28(水) 02:38:39.78 ID:5ac0aorW0
(‘_L’)「ふむ……」

(#‐ω‐)

(‘_L’)「内藤。欝田を生きて連れて来れるか?」

( ‐ω‐)

(‘_L’)

(‘_L’)「今は答えられない、か」

(´-ω-`)「内藤」

( ‐ω‐)

(´-ω-`)「もう、いいだろう……楽になれよ」

( ‐ω‐)

( ‐ω‐)「刑事長」

(‘_L’)「ん?」

( ‐ω‐)「上には井出麗子と自分が行くと伝えて置いてください」ガチャ

(‘_L’)「……わかった」

<バタンッ


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/28(水) 02:40:23.45 ID:5ac0aorW0
(‘_L’)

(‘_L’)「行ってしまったが……。良かったのかな?」

(´-ω-`)

(‘_L’)y- スッ

(‘_L’)y- シュボッ

(‘_L’)y-~~「ふぅー……」

(´-ω-`)

(‘_L’)y-~~「ショボ」

(´-ω-`)「はい」

(‘_L’)y-~~「君も、楽になったらどうだね。ん?」

(´-ω-`)

(‘_L’)y-~~「……やはり似たもの同士だな。君と内藤は」

(´-ω-`)


238 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:42:30.03 ID:5ac0aorW0
【美府県警察 廊下】

( ‐ω‐)カツカツ…

<タッタッタッタ……

川;゚ -゚)「な、内藤さん」ハァハァ

( ^ω^)「……須奈」

川;゚ -゚)「あ、あの……。失礼な事を聞いても宜しいでしょうか?」

( ^ω^)「なんだ」

川;゚ -゚)「欝田毒男を殺すつもりなんですか……?」

( ^ω^)「……聞いていたのか」

川;゚ -゚)「聞いてたと言いますか、聞こえてきたと言いますか……。
      あれだけ怒鳴れば嫌でも聞こえてくるかと」

( ^ω^)「……そう、か」

川;゚ -゚)「あ、あの!」

( ^ω^)

川;゚ -゚)「もし、殺すつもりでしたら……、やめてもらえないでしょうか?」


239 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:44:06.68 ID:5ac0aorW0
( ^ω^)

川; - )「どんなに欝田の事が憎くても殺すべきでは無いと思います」

川; - )「……井出麗子もそれを望まないと思いますし」

( ^ω^)

川; - )「何て言うか、私自信も……嫌だと言いますか……」

川; - )「その、内藤さんには……、人を殺して欲しく無いと言いますか……」

川; - )「ちょっと自分でもよく分かって無いんですけど、
       ……欝田を殺すと内藤さんが内藤さんで無くなってしまう感じがして」

( ^ω^)

川; - )「確かに……、欝田の為にこの仕事を続けてきたと言うのは分かりますが……」

川; - )「それは……、分かるんですけど……」

( ^ω^)「知っているのか。五年前に何があったか」

川; - )「はい、ショボさんに聞きました」

( ^ω^)「そうか」


240 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:46:31.31 ID:5ac0aorW0
川; - )「直接体験していなくて、話しか聞いてない私が言うのは癪かもしれませんけど……、
      内藤さんの気持ち分かります」

川; - )「でも、分かっているからこそ止めたい、と言うか……」

川; - )「それはきっとショボさんも同じ気持ちで……」

( ^ω^)「何が言いたい」

川; - )

川  - )「欝田を殺すとか……殺すために続けてきたとか
      ……、そんな悲しい事言わないでください」

( ^ω^)

川  - )「内藤さんの怒鳴り声聞いてる時、私……、すごく辛かったです」

( ^ω^)

川  - )

川  - )「あっ……。勝手に辛くなってるのはこっちですよね……」

川  - )、「……すみませんでした。忘れて下さい」ペコリ

川  - ) タッタッタッタ……

( ^ω^)


241 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:48:25.21 ID:5ac0aorW0
【出発の日 美府空港にて 内藤とデレは搭乗口に向かう】

( ^ω^)つ⊂ζ(゚ー゚*ζ ギュッ

( ^ω^)カツカツ…

ζ(゚ー゚*ζ カツカツ…

ζ(゚ー゚*ζ「わあ! 人がいっぱいいるね!」

( ^ω^)「ああ。……人に迷惑かけないようにな」

ζ(^ー^*ζ「うん!」

( ^ω^)「まだ搭乗まで一時間ほどある……。どうする?」

ζ(^ー^*ζ「うーん……。おみやげ見たい!」

( ^ω^)「わかった」

( ^ω^)カツカツ…

( ^ω^)「ん?」

(´・ω・`)

( ^ω^)(……どうしてアイツが此処にいるんだ)


243 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:51:12.29 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`) カツカツ…

(´・ω・`)「内藤」

( ^ω^)「……仕事はどうした」

(´・ω・`)「仕事よりもお前に一言だけ言っておきたくてな」

( ^ω^)「……なんだ」

(´・ω・`)「僕が井出……、いや、デレをお前と一緒に行かせた理由が分かるか?」

( ^ω^)「デレを蚊帳の外にする訳にはいかないからとお前が言っていただろう」

(´・ω・`)「質問が悪かったな。……僕が一緒に行かない理由が分かるか?」

( ^ω^)

(´・ω・`)「それは、今回は僕が立ち入る事ができない三人の問題だからだ」

( ^ω^)

(´・ω・`)「確かに僕だって欝田に思う所が無いわけでは無い。
       ……だが、あの事件の前と後のお前の心情やデレの心情を考えると、な」

( ^ω^)「お前が邪魔だと言う事か」

(´・ω・`)「そうだ」


244 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:53:04.30 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「そもそも、事件前にお前とデレがうまく行ってドクオを忘れる事を願っていたんだ。
      その地点でもう、僕には入り込む余地は無い」

(´・ω・`)「……だから解決して来い。お前の納得がいく様に」

( ^ω^)「殺しても構わないと言うのか」

(´・ω・`)「……出来るならな」

( ^ω^)「出来ないだろうな」

(´・ω・`)「……なんだ、この前の威勢は何処に行った」

( ^ω^)「……あれから俺なりに考えたんだ」

(´・ω・`)「ほう」

( ^ω^)「アイツを殺しては……、何も解決しないとな」

( ^ω^)「殺せば多少の荷は下りるだろう。だが……」

(´・ω・`)「また新しい後悔を背負う事になる、か?」

( ^ω^)「……何故分かった」

(´・ω・`)「俺が内藤だったらそう考えるだろうと思った事を言っただけだ」

( ^ω^)「……ふん」


245 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:55:38.85 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「じゃあドクオは生きて連れて帰ってくるつもりなのか」

( ^ω^)「ああ」

(´-ω-`)「……ふっ」ニヤリ

( ^ω^)「何が可笑しい」

(´-ω-`)「いや、何でも無い」

(´・ω・`)「……お前、欝田を連れて帰ってからどうするつもりだ?」

( ^ω^)「さあな……。まだ何も考えていない」

(´・ω・`)「そうか」

( ^ω^)「お前だって欝田の件が終われば縛られる物が無くなるはずだ……。違うか?」

(´・ω・`)「……どうだろうな。少なくとも、……過去に囚われず前を向く事が出来るかも知れない」

( ^ω^)「そうか」ニヤリ

(´・ω・`)「何が可笑しい」

( ^ω^)「いや、気にするな」


247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/28(水) 02:57:03.70 ID:5ac0aorW0
(´・ω・`)「デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「なあに、おじさん」

(´・ω・`)「お前が僕の前に再び現れたから、
      あの事件に向き合う事が出来たような気がする。ありがとう」

ζ(^ー^*ζ「良く分からないけど、いいよ!」

(´・ω・`)「……良い女だな、お前は。昔と全く変わらない」

ζ(゚ー゚*ζ「? おじさんとはこないだが始めましてだよ?」

(´-ω-`)「そうだったな。すまない」

ζ(^ー^*ζ「いいよ!」

(´・ω・`)「……そろそろ行けよ。時間が迫って来てるぞ」

( ^ω^)「そうだな……。行くぞ、デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「はーい」

(   ^)カツカツ

ζζζ* ゚) カツカツ

(´・ω・`)

(´・ω・`)「内藤!」


248 : ◆M5oVdiqJGc :2011/12/28(水) 02:59:19.23 ID:5ac0aorW0
(   ^)ピタッ

(´・ω・`)「絶対、欝田毒男を連れて帰って来い」

(´・ω・`)「そしてあの忌まわしい怨念を振り払おう」

(´・ω・`)「僕とお前は変われるんだ。前を向いて歩いて行ける様に」

(   ^)

(´・ω・`)「必ず……、また星を見ていた頃に戻れるはずだ。あの毎日が楽しかった時代に」

(´・ω・`)「だから……」

(   ^)

(´・ω・`)「だから、アイツを連れて帰って来い。約束だぞ、内藤!」

(   ^)ノシ ヒラヒラ

(´・ω・`)

(   ^)カツカツ

ζζζ* ゚) カツカツ






( ^ω^)星を見る人のようです【後篇】
※誠に勝手ながら前・後編に分けさせていただきました
あなたも「ロブスター速報」「蟹速報」の記者になってみませんか?
記事を書いてみたい方、ロブ速へのご意見をお持ちの方、まとめてほしいスレがある方、
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