
村上春樹の短編集
「まえがき」や「あとがき」を付けるのが好きでないと語る作家が
この短編集を作ったいきさつを詳しく「まえがき」で述べているのが興味深い。
作家の仕事の仕方というものが明かされた上でその作品を読むというのも印象的だった。
ドライブ・マイ・カー 年配の俳優が運転手に雇った若い女に語る彼の妻の話
イエスタディ 実家が田園調布なのに関西弁をしゃべる浪人生の特異な価値観
独立器官 独身生活を謳歌していたはずの整形外科の医師の話
シェーラザード 中年主婦が寝物語に語った話
前世がやつめうなぎであったという話と高校生のころ空き巣に入ったという話
木野 離婚してバーを始めた男の話~これは途中からほとんどオカルトチック
女のいない男たち 短編集の結びのような構成のために書かれたごく短い物語
いつもながら不可思議な話で読者の興味を引き付けておいて唐突に幕を落として説明しない~
あとは自分で考えてねとでもいうような作品たち
村上春樹独特のおしゃれなアイテムで彩られていて、
村上春樹を読むことがおしゃれだと思わせられるような作品でした。
物語の本質はついに分からずじまいでしたが~

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