2016年07月31日

7月の風情♪庵 【役満】

kokusi01 長年、ヤフー麻雀で遊んできて、幾度となく【四暗刻】をはじめとする役満を立直してきて、たいがい聴牌、よくて小三元で終わるのが常だったんだけれども、このたびやっとこさ国士無双であがることができた。
リアルでは過去に一度だけ字一色を決めたことがあるだけなんで、たとえゲームでもそれなりにうれしいものである。
ちなみに好きな役は【二盃口】と【流し満貫】♪

notorious74 at 23:59コメント(0)身辺雑記 

16年劇場で観た作品タイトルIndex

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 16年、劇場で観た作品のIndexです。

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notorious74 at 23:58劇場公開作品タイトルIndex 

2016年07月16日

疑惑のチャンピオン

The Program イギリス
 ドラマ&伝記&スポーツ
 監督:スティーヴン・フリアーズ
 出演:ベン・フォスター
     クリス・オダウド
     ギョーム・カネ
     ジェシー・プレモンス

【物語】     (シネマトゥデイ)
 20代にガンを患いながらも克服した自転車ロードレース選手ランス・アームストロングは、1999年から2005年に「ツール・ド・フランス」7連覇を達成する。ガン患者を支援する社会活動にも奔走し、世界中から尊敬される英雄だった。
一方、記録のために手段を選ばない勝利への執着はすさまじく、ある記者が彼にまとわりつく薬物使用疑惑をリサーチしており…。

 さほど自転車競技に興味のないオレだけれども、この時期になるとやれジロ・デ・イタリアだ、やれツール・ド・フランスだと朝から晩まで日がな一日テレビの前に座って観戦するほど、自転車レースが大好きな親父殿による頼んでもいない解説のおかげで本作の主人公であるアームストロングの名前と、彼が起こしたドーピング事件の顛末だけはよく知ってるし、ロシアの陸上競技界のドーピング問題も話題になり、タイムリーなネタなんで「コレは今、観ておくべき作品かも」と思えたんで、張り切って観に行ってきた。

 スポーツ界のなかで自転車競技の世界がいっちゃんドーピングが蔓延しているという話は耳にしてはいたけれどもまさかここまでとは思いもしなかった…先にも述べたように自転車競技好きの親父殿がアームストロング事件後、いまだことあるごとに「アイツはクソだッ!」と怒り心頭で貶すことが本作を観てよ〜く解った。現役復帰後に同じチームメイトとなり、アームストロングが去ったのちにチャンプとなったコンタドールが劇中で「アイツとは気が合わない」のセリフを吐くシーンがあったんで、彼は身ぎれいな選手なのか?と親父殿に聞いてみたところ「ゲスの極み(乙女)」とのこと…。
 つまり本作は率先してドーピングに関与した事実と、それをひたすらに隠し通してチャンプの座にしがみついた野心と執念の英雄アームストロングの人生劇を語りつつ、彼が去った後もそれは未だに続いているを告発してもいて、ひとりのスポーツ選手劇として観ればオモシロくはあるけど、取り分けてスポーツに公平性を求めがちの日本人の気質からすると親父殿同様に「クソ野郎だな」と不快な気持ちにも。ただ彼が自身がそうであったからガン患者のために活動していた気持ちは本物だったことはよく解る。
 オレが子供のころ…そうだね共産圏が崩壊したのが90年代はじめだから88年のソウル五輪あたりまではソ連や東ドイツの陸上競技、取り分けて投てき競技の女子選手なんて当たり前のようにドーピングしてて筋肉ムキムキでヒゲも生えてたっけなぁ。ベン・ジョンソン以降ドーピングに対して厳しくなったとはいえ、未だロシア&中国では当たり前に使用されかつ手口が巧妙化してる事実は純粋にスポーツを楽しみたいファンとしては悲しいの一言だ。
何はともあれリオ五輪前にWADAはロシアだけじゃなくても中国も抜き打ちすべきだな。

 アームストロング役のベン・フォスターは狂気感漂う雰囲気はなかなか。それでも正直なところ彼をはじめとする他のキャストは詳しくは知らないけど、いろいろな作品でチョイチョイ顔をみかける俳優さんが多かったかなぁといったところ。
そんな中で別格のオーラを出していたように思えるダスティン・ホフマンの存在感はさすが。

notorious74 at 22:30コメント(0)トラックバック(2)劇場公開 

2016年07月09日

インデペンデンス・デイ:リサージェンス

INDEPENDENCE DAY2 アメリカ
 SF&パニック&アクション
 監督:ローランド・エメリッヒ
 出演:リアム・ヘムズワース
     ジェフ・ゴールドブラム
     ビル・プルマン
     シャルロット・ゲンズブール

【物語】     (シネマトゥデイ)
 エイリアンによる地球侵略に人類が立ち向かい、およそ30億人もの命を失いながらも勝利を収めてから約20年が経過した。人類はさらなる襲来に備えようと、エイリアンが残した宇宙船の技術を転用した地球防衛システムを作り上げる。2016年7月、そんな人類を試すようにアメリカ全土を覆うほどの大きさを誇るエイリアンの宇宙船が出現。彼らは重力を自在に操る圧倒的な科学力で、ニューヨーク、ロンドン、パリといった都市を次々と襲撃する。猛攻撃は止むことなく続き、人類存続の要であった防衛システムも無力化してしまう。

 ついこの間だと思っていたのに気づけば、あの「イ〜ンディ・ペェ〜ンデ〜ンス・デイッ!」の大統領の熱い演説から20年という月日が経過していたとは…。
そして今再び敬愛する映画監督の一人である破壊王ローランド・エメリッヒ監督の導きによって宇宙の彼方から奴らが襲来(続編)!ってぇことで、ここは人類の存亡を賭してオレも張り切って母艦(劇場)に特攻を仕掛けに行ってきた。

 再襲来の予兆を各方面の専門家が調査する冒頭は思いのほか緊張感があったし、ホイットモア前大統領やレヴィンソン博士をはじめとする20年前の英雄たちの再活躍がすげぇウレシい。
もしこれがヒラーの息子たちの世代交代組の新キャラ中心の展開であったならもしかしたら観ようという気にすらならなかったかもしれない。つまり新旧キャラのバランスは最高にヨカッタ。
 だけれども格段にスケールアップしたはずの破壊シーンはこの20年の間に「アベンジャーズ」等をはじめとする作品でも本作ばり、ヘタすればそれ以上の破壊シーンを観なれてしまっているせいか、それほど恐怖感、興奮も得られることはなかったし、何より前作ほど熱い感動も余白つまりバカバカしさが感じられなかったのが残念といったところ。
 最後の最後での新大統領となったアダムズ将軍の「戦いに行くぞ!」のセリフにガッカリ…これは「ライオンキング」同様に「平和の名の下に、これからも戦争していきます!」に聴こえちゃうんだよね。おそらくさらに続編ありきでのセリフなんだろうけどここはせめて「復興」とかのポジティブなセリフが聴きたかった。激戦に勝利した欧米、アジアにアフリカ人がひとつの枠の中に納まるところまでは最高にヨカッタだけにホント残念。
そんなこんなで、オモシロくはあったけれども前作と比べると一味も二味も足りずの感じ。

 ジェフ・ゴールドブラム、ビル・プルマンと前作で活躍した面々が本作でも大活躍は観ていてホントに楽しかった。おまけにハリウッド作品のこの手の作品にほっとんど出演することのないシャルロット・ゲンズブールが顔を出しているだけでも何かスッゲぇことだし、これだけでも十分以上に劇場に足を運ぶ理由にもなる。
パトリシア役のマイカ・モンローは「IT FOLLOWS イット・フォローズ」の子だったんだね。クレジット観るまでずっとエミー・ロッサムとして観てたよ…。

notorious74 at 22:30コメント(3)トラックバック(5)劇場公開 

2016年07月03日

フラワーショウ!

DARE TO BE WILD アイルランド
 ドラマ
 監督:ヴィヴィアンヌ・ドゥ・クルシ
 出演:エマ・グリーンウェル
     トム・ヒューズ
     クリスティン・マルツァーノ
     ジャニー・ディ

【物語】     (シネマトゥデイ)
 アイルランドの田舎町出身のメアリーは、有名なガーデンデザイナーのシャーロットの助手になる。彼女は自分がデザインした庭で世界を変えることを夢見ていたが、シャーロットにデザインノート奪われた上に解雇されてしまう。
その後メアリーは、ダメもとで「チェルシー・フラワーショー」に参加する。

 新人のガーデンデザイナーが、権威あるフラワーショウに参加して云々の予告を観て、以前クライヴ・オーウェン主演で、囚人たちがガーデニング大会に出場して云々の「グリーンフィンガーズ」が思いのほかオモシロく、庭師&ガーデニングも題材として有りなんだなぁと感心したことも手伝って本作に期するところがあったんで、張り切って観に行ってきた。

 新人ガーデンデザイナーが権威あるフラワーショウに参加してコメディタッチの奮闘劇かと思いきや、タイトルで大々的にフラワーショウと打ち出しているのに主軸というワケではなく、それまでのフラワーショウの概念を覆すこととなる主人公メアリー・レイノルズの半生と彼女が掲げるガーデニングを通じての世界規模での環境保護といったもので、配給会社のアホな邦題のせいで全く違った見かたとなってしまいかなり残念な結果となってしまった。
 それ以前に物語自体もそれほどオモシロいといったものではなかったのも事実。
メアリー女史が啓示的なインスピレーションを受けることとなるエチオピア旅行のエピは今の彼女を語るうえで必要なエピだから省くワケにはいかねぇのは解るんだけれども、なんかスピリチュアルチックでどうも…実際のところスピリチュアルが絡むと個人的には「何だかなぁ…。」で、受け入れがたくあるし、彼氏とのロマンスの行も正直ダルい。
 メアリー女史の掲げる【自然に近い庭】は幾何学&シンメトリーの人工的な美しさを追求し続けてきた西洋庭園では「概念を変える」ものなのだろうけど、日本人は借景(遠くの山などの景色を庭の一部であるとする)などを用いて、左右非対称の自然の中にバランス美を求めつつ、限りなく自然に近い庭を4〜500年も前から作り続けてきて、その美的感覚を先天的に持ち合わせている日本人から言わせてもらえれば「今ごろ?」だから、女史のアイディアも才能にもそれほど目新しさや驚きはそれほど感じず。

 そんなワケで随所で差異を感じてしまい楽しめずに引きずられるかたちで出演するどの俳優さんにも魅力を感じられずとなってしまった。
冒頭での風変わりな灯台とグレンダーロッホと思われる湖の風景が印象に残ったのと、手段、規模はどうあれ環境保護は大事だね!ってぇことくれぇかな。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(2)劇場公開 

2016年07月02日

アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅

ALICE THROUGH THE LOOKING GLASS アメリカ
 ファンタジー&コメディ
 監督:ジェームズ・ボビン
 出演:ジョニー・デップ
     アン・ハサウェイ
     ミア・ワシコウスカ
     ヘレナ・ボナム=カーター

【物語】     (シネマトゥデイ)
 ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッターのことを聞いたアリス。マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族の帰りを待っていたのだ。ワンダーランドに着いたアリスは、白の女王たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく、過去を変えようとする。時間の番人タイムから時間をコントロールできるクロノスフィアを盗み、時間をさかのぼったアリスだったが…。

 前作がそれほどオモシロかったワケではなかったところに持ってきて、あれほど魅力的だったティム・バートンが絡んだ作品に以前ほどに惹かれねぇわ、ジョニー・デップのバカのひとつ覚えのエキセントリックなコスプレキャラにも辟易だったんで、スルーしてもヨカッタんだけど、超お気に入りのミア・ワシコウスカとアン・ハサウェイが出演しているんで、出来の良し悪しに関係なく2人を楽しめればと思い観に行ってきた。

 前作の数年後なんで「鏡の国のアリス」の再構成ってぇ感じなのだろうか?
まぁそれはそれとして、正直なところそれほどであったことは否めねぇところだけれども、「過去は変えられねぇけど、そこから学ぶことはできる」つまり「現実を受け入れろ」を軸に家族の愛の再確認、そして和解=確執からの解放のテーマも赤の女王の頭が何故にデカいのか?そして妹との確執の原因は? と2人の女王のエピを並行して語ることでより確りとしたものになっていたように感じられたこともあって前作より2〜3段オモシロくあったかなぁと。
 とまぁ、概ね好意的に捉えはしたけれども、3年の時を経て現実世界でも船乗りという男の世界で生きるアリスは、もはや少女ではなく自分で考え行動できる大人の女性になってしまったことで難局を冷静に対処できちゃうところを考ええると「アリス」である必要はそれほどと思えなくもだし、そのためどこを切り取ってもそれほどスリリングさは感じられず。
そのワリにはいくら友達のためとはいえ、忠告を聞かず自分本位な行動をとりひっかき回すアリスは説得力に欠けるというかで、細かいところで「う〜む…。」となるところも多々。
 なんだかんだで世界の均衡を保つ責任を全うするタイムがいっちゃん全うな人物で、赤の女王も頭と心に傷を抱える寂しい思いをしているだけで決して悪人ではなかったあたりに何かホッとさせられるものが。
また、タイムの手下たちもオモシロく、秒が合体して分に、分が合体して時間には今までにない演出なだけにスッゲェ惹きつける演出だった。

 ジョニー・デップのエキセントリックなコスプレキャラはつくづく見飽きたを強烈に実感。
おそらくよほどの決め手がない限り彼が出演するこの手の作品を観るために劇場に足を運ぶ確率は極めて低いと思うわ。
超お気に入りのミア・ワシコウスカとアン・ハサウェイの2人がとにもかくにもカワイかったんでその辺は大満足♪
マッドハッターの親父役はリス・エヴァンスだったのかぁ〜、全然気づかんかったぜ…。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(5)劇場公開 

2016年07月01日

トイレで読書 十六年文月号

7月は2タイトル読みました。

1)、★ 「帝都物語(全12巻)」 荒俣宏
2)、「パノラマ島奇談」 江戸川乱歩

* ★印は再読

teito 映画ともども大好きな作品であるにも関わらず、高校のときに一度読んだきりになっていた敬愛する荒俣先生の代表作である「帝都物語」を実に25年ぶりくらいに再読。明治初期から昭和末期の約100年のあいだ繰り広げられる、将門の怨霊を駆って帝都破壊を企む
魔人加藤と寺田寅彦、幸田露伴、三島由紀夫と実在する時の偉人たちとの霊術攻防戦はスリリングでホントにオモシロい。
 本作はなにかつけてオレに大きな影響を与えてくれた作品で、人造人間「学天則」をつくった西村真琴博士、考古学ならぬ考現学を提唱した今和次郎といった歴史の教科書では扱われることのない、マ

ニアックな偉人に興味をもったのは本作によるところが半端なくデカく、本作に出会わなければ、西村博士をはじめ大森房吉&今村明恒の両博士、からくり儀右衛門こと田中久重の本なんて読むことなんて絶対的になかったことと思う。

 どっちが元ネタってぇことはねぇだろうけど、魔人加藤との100年にわたる戦いの基本設定って「ジョジョの奇妙な冒険」とよく似ている。まぁ、どちらにせよ両方大好きな作品であることに変わりはない。なんにせよ那須正幹氏の「こちら妖怪クラブ」と本作はオレの読書史において(マンガなら「ジョジョの奇妙な冒険」)重要な地位にあり続けることだろう。

notorious74 at 09:30コメント(0) 

2016年06月26日

ふきげんな過去

fukigen 日本
 ドラマ&コメディ
 監督:前田司郎
 出演:小泉今日子
     二階堂ふみ
     高良健吾
     山田望叶

【物語】     (シネマトゥデイ)
 東京・北品川に位置する食堂で生活している女子高生・果子の前に、18年前に他界した伯母・未来子が突然現れる。とある事件によって前科持ちとなった未来子は果子の実母だと告白し、そんな彼女の登場に周りの家族はうろたえる。自分の部屋に住み込む空気を読めない未来子に、イライラする果子だったが…。

 二階堂ふみが出演している作品をそんなに観ているワケじゃねぇけど、若いにもかかわらずオールランドのイメージがあり、最近気になる女優さんのひとりに数えている。
そんな彼女の出演している本作と「オオカミ少女と黒王子」が同時期に公開となり、いくらお気に入りでもS男、壁ドン、ツンデレと女子中高生向けの学園ラブコメに食指が伸びるワケもなく、他に観たいと思える作品もなかったんで、とりあえず本作を観に行ってきた。

 観ているときはいまいちよく解らなくあるんだけれども、観終わってみると「見えている未来、それはもう過去」を含むセリフのひとつひとつに響くものが多く、日常を描きながらもファンタジーの世界を観ているようなシュールで不思議な世界観も手伝って気づけば深く惹き込まれていた感じで、二階堂ふみ目的でとりあえずにも関わらず、思いのほかオモシロい作品だった。
 毎日がつまらず、何時もイライラし仏頂面の果子から「ふきげんな果子」とも取れ、彼女の前に18年前に死んだはずの果子の伯母で、かなりヤバい過去を持つ未来子が現れるというのも果子=過去を良くも悪くも未来を導く存在となっていているあたりや、2人の出会いを通して描かれる現在、未来に期待を抱けるような終わり方がホントに素晴らしかった。
 果子が住む豆料理屋は大田区にある古民家カフェがロケ地となっているようで、どことなく「男はつらいよ」の「とらや」の佇まい。死んだはずの未来子がふらりと帰ってくるシーンはまさに寅さんの趣。また、非日常的な爆弾やワニといった日常のなかで果たす役割、豆、タバコ、猪牙舟の何気ないものの使いかたも巧い。

 果子役の二階堂ふみの不機嫌全開の仏頂面とふてくされた物言いは、他の作品であったならばきっとイラっとくるとかもだけれど、本作ではユル〜い空気感の効果もあってか、逆に小気味よく感じられた。キャリアを積むためにも少女マンガ系の作品にも出なきゃならんところなのは解るけど、その手の作品はアイドル系の女優さんにまかせておいて彼女は大小取り混ぜて作品を選んで、確固としたキャリアを積んで欲しくあるかなぁと。
昭和のスーパーアイドルのキョンキョンも50なのにいつまでも若々しいし、こういうやさぐれた役が実に巧い。マジでスゲェわ!

notorious74 at 22:30コメント(0)トラックバック(1)劇場公開 

2016年06月25日

ダーク・プレイス

Dark Places イギリス&フランス&アメリカ
 ミステリー&サスペンス
 監督:ジル・パケ=ブランネール
 出演:シャーリーズ・セロン
     ニコラス・ホルト
     クロエ・グレース・モレッツ
     クリスティナ・ヘンドリックス

【物語】     (シネマトゥデイ)
 8歳のときに起きた一家惨殺事件で生き残り、31歳になったリビーのもとに、有名事件の真相について話し合う「殺人クラブ」から招待状が届く。彼女が兄の犯行を目撃したと証言したことで、当時15歳だった長男ベンが終身刑を宣告された事件について話してくれれば謝礼を支払うという。生活費に困っていた彼女は申し出を受け、家族を襲った悲しい事件を振り返るが…。

 本作と「シークレット・アイズ」ともに魅力的なんで、どちらを観るかで散々悩んだ挙句、傑作「瞳の奥の秘密」のリメイク作よりもミステリー&サスペンスかと思いきやブラックなコメディテイストで、思いのほかオモシロかった「ゴーン・ガール」と同じ原作者の本作の方だなと思い到ったことで本作に決定。そんなワケで張り切って観に行ってきた。

【ネタバレ超要注】
 28年前の一家惨殺事件で生き残り、かつ自分の証言で兄を刑務所に送ることになった過去を持ち、未だ過去に囚われ続けるリビーが、趣味で過去の事件を掘り起こして再調査をするグループに招かれて云々は淡々としながらもワクワクさせられるものがあったんだけれども、気づけばごくごく普通の展開で、これといった驚きも捻りもなく、オチだけで言うと先日観た「素敵なサプライズ」を重い内容にしたといった感じで可もなく不可もなくといったところ。
 家庭不和、悪魔崇拝を公言していたこともあるし、何よりリビーの証言と本人が真相を語らないことが決定的だから兄が犯人とされるのは十分以上に解るんだけど、リビーも実際に殺したところを観たワケではなく、他もすべて状況証拠ばかりだからそれだけで逮捕するのはだし、事件から28年経ってからオモシロイように関係者が現れるわ、現場検証すれば兄が犯人ではないことが一目瞭然なのにで、警察は一体なにをやっていたか?と首を傾げざるを得ないシチュエーションの数々はサスペンスとしてどうも納得が…。
 とまぁ、ここまで文句ばかりを言ってきたけれども、決してつまらないワケではなく、先入観や偏見をはじめ過去の事件を再調査する殺人クラブのメンバーたちの手前ぇの好奇心を満たすためだけに手前ぇの望んだものしか見ずのゲスっぷりは事件の残虐性よりも怖いものがあったし、リビー以外の関係者が互いに納得ずくの損得勘定のうえに成り立っていた、そして過去の清算と人間ドラマはそこそこヨカッタかなぁ。
そんなワケで「ゴーン〜」ばりのオモシロさやイイ意味での肩透かしを期待するのは禁物かと。

 主演のシャーリーズ・セロン自体は悪くはなかったけど、心に大きな傷を抱えてるから自暴自棄、捨て鉢になるのはまだ受け入れられるとしても、なにかにつけて金、金のリビーというキャラにどうも感情移入できず。
事件のキーマンとなるディオンドラ役のお気に入りのクロエ・グレース・モレッツも相変わらず、エキセントリックなティーンエイジ役が似合ってるし巧い。
あとリビーの母親役のクリスティナ・ヘンドリックスの爆乳がすっげぇ目に付く。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(4)劇場公開 

2016年06月19日

帰ってきたヒトラー

Er ist wieder da ドイツ
  コメディ
 監督:ダーヴィト・ヴネント
 出演:オリヴァー・マスッチ
     ファビアン・ブッシュ
     クリストフ・マリア・ヘルプスト
     カッチャ・リーマン

【物語】     (シネマトゥデイ)
 ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラー)が、現代によみがえる。
非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。
何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが…。

 オレの中で台湾産の青春群像劇同様にドイツの史実&コメディとジャンルを問わずヒトラーを扱った作品は高い確率でハズれがない。なんでも本作は原作をふくめて本国ドイツでは大ヒットしたようだし、日本でも前評判がかなり高いこともあって期待値も大きく、公開を楽しみに作品だったんで、張り切って観に行ってきた。

 現代にタイムスリップしてきたヒトラーの言動が、モノマネではなく当時の彼の意見をまんま発言し行動しているだけなのにも関わらず、そのひとつひとつが現在のドイツをはじめとする欧州、しいては世界がかかえる移民とテロ問題、世が安定になるとヒトラーやトランプのような過激思想の持主、極右政党が求められる世情に合致してもいれば、理にもかなっていたりで思いのほか過激な風刺劇の趣。またヒトラーがモノマネ芸人ではなく、純度100%のヒトラーであることに気づいた者が行きつく…のオチと、すべてにおいて笑うに笑えないオモシロさがあると同時にかなり怖くもある作品だった。
 映像スタイルも時に「ボラット」のようにドキュメント調の展開で、ナチの制服で街中をあるくヒトラーに対して示される街中の人たち反応もそれぞれで興味深くあったし、終盤でのヒトラーのセリフなんかも考えさせられ、ふざけてるようでかなり作り込まれた感あり。
それに日本じゃ東条英機をはじめ大川周明、北一輝、井上日召といった戦中時のチョイとヤバめ人たちを取り上げてコメディ仕立てで今の世をディスるなんて絶対的にムリなだけに、多面的にヒトラーを描くドイツ映画界はただスゲェと思うばかり。
 タイムスリップなだけに現代でヒトラーの相方となるファビアンの部屋に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のポスターが貼ってあれば、彼の衣装もマーティそのものと小ネタも利いてれば、ファビアンの名前から察するにどことなく東欧ユダヤ系ぽくあるあたりや、牧場に張り巡らされた牛脱走防止用の電流ワイヤーに触れて感電する行はまるでドリフばりのコントだし、人種差別発言はOKだけど犬を撃ち殺すのはご法度という嘘か真実か?のTV業界事情と随所でバカぽさ全開してるあたりが最高にオモシロかった。

 オリヴァー・マスッチのなりきりぶりと、時に茶目っ気たっぷりのヒトラー役が圧巻。
映画の撮影とはいえヒトラーの恰好で街中をブラつくのにはかなりの勇気と度胸を要したことと思う。ノリでナチス式の敬礼をしてくる人もいれば、中指突き立てて来た人もいたしね。
出演はしてねぇけど、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」でヒトラーを演じたこともあってか名優ブルーノ・ガンツがやたらと引き合いに出されるが多いのが笑える。

notorious74 at 22:30コメント(3)トラックバック(6)劇場公開 
合法麻雀!?
kokusi02

風情♪、ぷじょうと読みます。
フランスの自動車会社の
「Peugeot」とは全く関係
はございません。

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『疑惑のチャンピオン』 2016年6月16日 一ツ橋ホール (気ままな映画生活 −適当なコメントですが、よければどうぞ!−)
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