2016年06月30日

6月の風情♪庵 【久方】

g&p デッキを購入したころはよくDVDソフトを購入したりしたけれども、ここ10年ほどは全くだったんだけれどもこのたびソフト化された劇場版の「ガールズ&パンツァー」を購入。その勢いで何かと思い入れのある「ラビリンス 魔王の迷宮」も買うてもうた。
DVDもすっげぇ安くなったもんだなぁ。

notorious74 at 23:59コメント(0)トラックバック(0)身辺雑記 

16年劇場で観た作品タイトルIndex

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 16年、劇場で観た作品のIndexです。

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notorious74 at 23:58劇場公開作品タイトルIndex 

2016年06月19日

帰ってきたヒトラー

Er ist wieder da ドイツ
  コメディ
 監督:ダーヴィト・ヴネント
 出演:オリヴァー・マスッチ
     ファビアン・ブッシュ
     クリストフ・マリア・ヘルプスト
     カッチャ・リーマン

【物語】     (シネマトゥデイ)
 ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラー)が、現代によみがえる。
非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。
何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが…。

 オレの中で台湾産の青春群像劇同様にドイツの史実&コメディとジャンルを問わずヒトラーを扱った作品は高い確率でハズれがない。なんでも本作は原作をふくめて本国ドイツでは大ヒットしたようだし、日本でも前評判がかなり高いこともあって期待値も大きく、公開を楽しみに作品だったんで、張り切って観に行ってきた。

 現代にタイムスリップしてきたヒトラーの言動が、モノマネではなく当時の彼の意見をまんま発言し行動しているだけなのにも関わらず、そのひとつひとつが現在のドイツをはじめとする欧州、しいては世界がかかえる移民とテロ問題、世が安定になるとヒトラーやトランプのような過激思想の持主、極右政党が求められる世情に合致してもいれば、理にもかなっていたりで思いのほか過激な風刺劇の趣。またヒトラーがモノマネ芸人ではなく、純度100%のヒトラーであることに気づいた者が行きつく…のオチと、すべてにおいて笑うに笑えないオモシロさがあると同時にかなり怖くもある作品だった。
 映像スタイルも時に「ボラット」のようにドキュメント調の展開で、ナチの制服で街中をあるくヒトラーに対して示される街中の人たち反応もそれぞれで興味深くあったし、終盤でのヒトラーのセリフなんかも考えさせられ、ふざけてるようでかなり作り込まれた感あり。
それに日本じゃ東条英機をはじめ大川周明、北一輝、井上日召といった戦中時のチョイとヤバめ人たちを取り上げてコメディ仕立てで今の世をディスるなんて絶対的にムリなだけに、多面的にヒトラーを描くドイツ映画界はただスゲェと思うばかり。
 タイムスリップなだけに現代でヒトラーの相方となるファビアンの部屋に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のポスターが貼ってあれば、彼の衣装もマーティそのものと小ネタも利いてれば、ファビアンの名前から察するにどことなく東欧ユダヤ系ぽくあるあたりや、牧場に張り巡らされた牛脱走防止用の電流ワイヤーに触れて感電する行はまるでドリフばりのコントだし、人種差別発言はOKだけど犬を撃ち殺すのはご法度という嘘か真実か?のTV業界事情と随所でバカぽさ全開してるあたりが最高にオモシロかった。

 オリヴァー・マスッチのなりきりぶりと、時に茶目っ気たっぷりのヒトラー役が圧巻。
映画の撮影とはいえヒトラーの恰好で街中をブラつくのにはかなりの勇気と度胸を要したことと思う。ノリでナチス式の敬礼をしてくる人もいれば、中指突き立てて来た人もいたしね。
出演はしてねぇけど、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」でヒトラーを演じたこともあってか名優ブルーノ・ガンツがやたらと引き合いに出されるが多いのが笑える。

notorious74 at 22:30コメント(3)トラックバック(5)劇場公開 

2016年06月18日

クリーピー 偽りの隣人

kuri001 日本
 サスペンス&ミステリー
 監督:黒沢清
 出演:西島秀俊
     竹内結子
     川口春奈
     香川照之

【物語】     (シネマトゥデイ)
 刑事から犯罪心理学者に転身した高倉はある日、以前の同僚野上から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。だが、たった一人の生存者である長女の早紀の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相は謎に包まれていた。
一方、高倉が妻と一緒に転居した先の隣人は、どこか捉えどころがなく…。

 チラシを観たときから物語もさることながらキャスティングもかなりのものなんでなんとなく気にかかっていたところに予告での「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です!」のフレーズに見事に惹かれ、邦画サスペンス&ミステリー大作品では久々に期待大と思えたんで、張り切って観に行ってきた。

 導入部での8人殺しの殺人鬼と対峙し、大失態を犯す高倉の過去のエピから不自然さというか、警察のあまりの無能な行動に微妙に「もしかしたらヤバいかも…。」の不安が頭をかすめる。それでも登場するやいなや怪しさ全開の西野と過去の未解決事件の関連性、思惑の謎解きと西野が話に絡んでくると香川照之の怪演も手伝って徐々に緊張感が高まって来て楽しめるようになり何とか軌道修正できた感じ。
 と、ヨカッタのはここまでで、都心の高級住宅地ならいざ知らず、築30以上は経っているであろう住宅密集地に鉄筋コンクリなうえに凝った意匠の地下室にそれまでのリアリティ、説得力を示すメーターの針がに一気に急降下。あと、覚せい剤だか抗うつ剤だか知らんけど,大人数を長期にわたって監禁するだけの薬物をどっから仕入れてるんだか? 外に必ず給水タンクがあったことを思えば精製してるかもだけど何だかなぁだし、警察は警察で捜査一課の大ベテランが手がかりを掴みながら単独行動して挙句の果てにだし、高倉を不利な状況に持ち込みたいとしか思えない言動と【あまりにも】の要素が多すぎで、すべてが不確定要素のうえに成り立っていた「白ゆき姫殺人事件」同様に何じゃこりゃ?だった。
例えるには適例かどうかだけど偽装隣人という意味でいうと韓国の「レッドファミリー」はホント出来ヨカッタんだなと今さらながらに再認識。
 世間的には後味が悪いといまいち評判がよろしくないオチだけれども、オレとしてはここに辿りつくまでが【あまりにも】過ぎたこともあってそれほど気にならず。逆にこれでヨカッタんじゃ? これしかねぇんじゃ?といったところ。気に入った点としては西野がマックスを手前ぇの手で殺すのを躊躇うあたりの人にはできてものサイコパス感が出てたし、給水タンクを写真に撮り集めているオレとしてはその給水タンクの魅力に着目してくれたあたりのセンスはなかなか。

 本作は一にも二にも西野役の香川照之の怪演つきる。冒頭でのあの感情の起伏はマジで怖いと思えたしね。あとは竹内結子の最後の絶叫も印象大。
それだけに西島秀俊のいまいちさが半端なかったのが残念。

notorious74 at 22:30コメント(0)トラックバック(1)劇場公開 

2016年06月13日

教授のおかしな妄想殺人

Irrational Man アメリカ
 コメディ&ミステリー&ロマンス
 監督:ウディ・アレン
 出演:ジェイミー・ブラックリー
     ホアキン・フェニックス
     パーカー・ポージー
     エマ・ストーン

【物語】     (シネマトゥデイ)
 アメリカ東部の大学。孤独で気力のない哲学科の教授エイブは、ある日不快な判事についての話を聞く。自分がその判事を殺害するという完全犯罪を妄想した途端、よどんでいた彼の人生は鮮やかに色づき始める。一方、エイブのことが好きな教え子ジルは、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、恋心を募らせていくが…。

 ここに来て「ミッドナイト・イン・パリ」「マジック・イン・ムーンライト」とおしゃれな大人コメディに磨きがかかった感のある御大ウディ・アレンの最新作。翁の過去の作品で「タロットカード殺人事件」「マンハッタン殺人ミステリー」と【殺人】の二文字がタイトルに入った作品が思いのほかオモシロく、オレ同様に翁のお気に入りでもあるのか? エマ・ストーン出演となれば期待値も大ってぇことで、公開を楽しみにしていた作品なんで、張り切って観に行ってきた。

 ざっくりと殺人だけで括ると「マンハッタン殺人〜」の逆バージョンの趣。
ウディ翁の哲学云々はまだそれなりに解るとしても、チョイチョイはさんでくるサルトルやらカント云々のものほんの思想&哲学談義はインテリ層の会話でスノッブさ全開、そのワリには主人公たちの会話もそれほどウィットさが感じられなく、テンポも軽妙なようで冗長で、「タロットカード殺人事件」「マッチポイント」をはじめとする今までのコメディ&ミステリー作品と比べるとノリ切れずで、ここ最近の作品の中では残念といったところ。
 とは言うものの、昔を意識したような背景や光彩の映像は作品にマッチしていたし、音楽も有名どころのスタンダードジャズ、ときにはジャンゴ・ラインハルトのスウィングジャズのサウンドがお馴染みなところだけど、今回は誰の楽曲か知らんけど、どことなくピーナッツのOP曲の「ライナス&ルーシー」みたいな感じでいつもより軽妙なサウンドで、この辺はセンスの良さはいかにも翁といったところで好印象。また、懐中電灯の使い方、エイブの「あまりにも完全犯罪過ぎた」のセリフはオモシロかった。

「マジック・イン・ムーンライト」に続いてヒロインに起用されたエマ・ストーン。
ここ10年ほどヒロインの顔ぶれをみるとスカーレット・ヨハンソンやペネロペ・クルスむっちり系の女優さんだったのに、ここに来てスレンダー系に好みが変わったのか? 何にせよ彼女が気に入られていることは間違いなさそうだ。
エイブ役のホアキン・フェニックスも緩急とクセのある役どころでかなり見応えがあった。

notorious74 at 22:30コメント(0)トラックバック(3)劇場公開 

2016年06月05日

デッドプール

Deadpool アメリカ
 アクション&ヒーロー&コメディ
 監督:ティム・ミラー
 出演:ライアン・レイノルズ
     モリーナ・バッカリン
     エド・スクライン
     T・J・ミラー

【物語】     (シネマトゥデイ)
 ウェイド・ウィルソンは、以前は優秀な特殊部隊の傭兵として活躍していたが、今は悪者を気まぐれに痛めつけては金を稼いでいる。すっかり正義のヒーロー気取りの彼は恋人との結婚も決まり幸福の絶頂にあったが、いきなり末期ガンだと診断される。とある組織にガンを根治できると聞いたウェイドは、彼らに同行して人体実験を受ける。

 世間的には残念なイメージに包まれているけれども、オレの中では【思いのほかハズレの少ない人】の称号をブルース・ウィルスから奪取し、ここ近年でその座を確固たるものとしたライアン・レイノルズが主演だし、大好きな「X-MEN」シリーズの流れを汲んでることもあって、これは観ておかなきゃだなってぇことで、張り切って観に行ってきた。

 「ウルヴァリン」でのデッド・プールは口を縫い合わされていたけども、本作では縫われてないという本来のあるべき設定で終始しゃべりまくり、そのせいなのだろう回想のエピがとにもかくにも説明クサくて仕方なく途中から若干の聴き疲れの感が…。
それはそれとして下ネタ、映画&音楽のサブカル小ネタ、アクションはいたって普通も生首&脳症飛び散りの悪趣味さは大大大歓迎なところだから、理屈抜きで楽しめたれども、ただそれだけってぇところの取り立てて特徴のない作品だった。
 デッドプールが「X-MEN」シリーズのキャラということで、本筋からコロッサスと原子力エネルギーを操る少女ネガソニック〜が参戦。コロッサスの参戦とロシア語訛りの英語はすっげぇ喜ばしいところだけど、なんでここに来て急にコミックス通りのオッサン風情にしてきたんだろうか? 本筋「2&3」での同じマッチョでもスマート系のコロッサスがけっこう気に入ってたんだけどなぁ。
残念ながらネガソニック〜は詳しくは知らず…できればジュビリーの方がと思ったけど、彼女は「アポカリプス」のほうで参戦とのことなんで、ネガソニック〜になったのかな。
 クレジット後の続編の告知ではケーブルの参戦が決定事項(?)のようで、しかもキャスティングにドルフ・ラングレンの名前が。ケーブルは重火器&マッチョ系なんでラングレンはまさに適役。現時点ではたとえ続編が公開されてもスルーってぇ感じだけど、ラングレン=ケーブルとなれば続編は観る価値大いにありになる。

当初は劇中での予算がないのセリフをも半ば冗談と受け取っていたのだけれども、ライアン・レイノルズ以外の俳優さんの顔ぶれをみると、若手と名が知れ始めきた俳優さん中心といった感じで、あながち冗談ではなく真実で、その辺を色濃く反映したキャストだったのかもと。
なんにせよ、本国アメリカをはじめ世界的に大ヒットとのことなんで、これでライアン・レイノルズは残念なイメージを払拭できるとイイね。

notorious74 at 22:30コメント(3)トラックバック(9)劇場公開 

2016年06月04日

トイレで読書 十六年水無月号

5月は6タイトル読みました。

1)、「紀末奇芸談」 リッキー・ジェイ
2)、「吹けよ風 呼べよ嵐」 伊東潤
3)、「獏鸚」 海野十三
4)、「パウル・クレー」 スザンナ・パルチュ
5)、★「幽霊塔」 江戸川乱歩
6)、★「人間豹」 江戸川乱歩

* ★印は再読

61CEhMsEfUL__SX230_ 本作は北信濃を舞台に武田信玄と覇権を争った村上義清の配下で、のちに信玄のライバルである上杉謙信に帰属し、信頼を得、厚遇された須田満親を扱たもので、正直なところ村上義清は知っていても須田満親となると名前だけしか
知らない人物なだけに迷わず購入。
 村上義清&上杉謙信側の配下なだけに反信玄目線で描かれていて、徹底して欲深い悪役として描かれているあたりはあまり信玄が好きではないオレとしてはそれだけで、かなりオモシロいものがあったし、二大勢力の間で生き残りをかけた須田庶家をはじめとする国人

衆の義か裏切りかの葛藤劇もなかなか。
難を言えば、北信濃の国人衆を取り込むため、調略に奔走した真田幸綱(幸隆)以外、他の武将が登場しなかったがやや物足りないかなぁと。上杉に帰属してから得た、または対立した武将との絡みがあってもと。
 なんにせよ、勢いに陰りが見え隠れしていた戦国ブームも大河ドラマ「真田丸」のヒットの影響なのか? 小笠原長時、堀尾吉晴、陶晴賢とメジャー級の武将と比べたら2〜3歩下がる武将を扱った作品が出てきて、ここのところまた盛り返してきた感じがする。
ホントにあり難いことだ。

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2016年05月29日

若葉のころ

5ga 台湾
 青春&ロマンス&ドラマ
 監督:ジョウ・グータイ
 出演:リッチー・レン
     アリッサ・チア
     リアン・チェン
     シー・チーティアン

【物語】     (シネマトゥデイ)
 母、祖母と暮らしている17歳の女子高生バイは学園での生活を楽しんでいたものの、親友と男友達との関係について思い悩んでいた。そんなある日、母ワンが交通事故によって意識不明の重体に陥ってしまう。深い悲しみの中、偶然母のパソコンから初恋相手リンに宛てた未送信メールを見付けたバイは、自分と同じ17歳だったころの母の青春に思いをはせ…。

 今年一発目となる大好物の台湾産の青春群像劇。
時の移ろいを歌ったビージーズの名曲「若葉のころ」をモチーフとしたストーリーもさることながら、ポスターにあるグラウンドで突風に戯れる女子高生から放たれる半端ないキラキラ感に、漠然と【名作の予感】めいたものをだったんで、張り切って観に行ってきた。

 母と娘の初恋の模様が同時進行なうえに親子そろって同じような恋模様、そして母娘が一人二役なために時系列、過去と現在の相関図が解りづらく、なかなか話の中に入れなくあったけれども、徐々にその辺の整理がついてくると加速的にオモシロくなってくる。それと名作「藍色夏恋」のその十数年後といった趣を覚えなくもで「藍色」に共感し心揺さぶられた世代としては一味ちがうオモシロさがあり「藍色」ほどではないけど、心揺さぶられる作品だった。
 母と娘の初恋模様もさることながら、母の初恋の相手とその母の面影をたたえた娘との交流のエピもかなり出来がよく、本作のタイトルになっているだけあってビージーズの「若葉のころ」の歌詞がビシっとリンクしていてスゲェ心にしみてくる。
定番の親友の嫉妬がからんだ三角関係、もうプラトニックなんて死語なのだろうか?過去と現在それぞれの恋愛事情の描写もなかなかで素晴らしかった。
 20〜30代のころは別に中高生のころの恋愛なんて、思い出すこともなかったけれど、40の坂を1つ超えた今はやたらとジュディマリの名曲「そばかす」の【想い出はいつもキレイだけど】の歌詞のように美化しまくりの、その頃の損得勘定なしの恋愛ごっこのことをやたらと思い返す今日この頃なんで、もしかしたら本作はアラフォー世代にいっちゃんウケがイイかもしれない。
ホントにもぅ、こういう作品を観るとガチで心身ともに女子高生になりてぇと思えてくるよッ!

 バイ役のルゥルゥ・チェンはなんでも台湾ではTVで活躍するかなり人気のある女優さんとのこと。本作は17歳の女子高生役だけれども、実際は88年生まれの28歳…まぁ、たしかに大人びてはいたけど、制服を着ていても違和感は覚えなかった。たしか「あの頃、君を追いかけた」でも三十路近かったシェン・チアイーも女子高生演ってたな。
今までに出演作をそれなりに観てきたけれども、それほどイイともワルいとも思うこともなかったリン・クーミン役のリッチー・レンがすっげぇイイ味を出していて好印象。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(1)劇場公開 

2016年05月28日

素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店

DE SURPRISE オランダ
 コメディ&ロマンス&サスペンス
 監督:マイク・ファン・ディム
 出演:イェロン・ファン・コーニンスブルッヘ
     ジョルジナ・フェルバーン
     ヤン・デクレール
     ヘンリー・グッドマン

【物語】     (シネマトゥデイ)
 オランダの大富豪の息子ヤーコブは、母の死後に自殺しようとするもあえなく失敗。偶然知ったベルギーの代理店が「最終目的地への特別な旅」のプラン、つまり自殺ほう助を行うサービスを提供していたことから、ヤーコブはどのタイミングで死ぬかわからないサプライズコースに申し込む。ところが同じコースを選んだアンネと出会い、心境が変化していき…。

 本作同様に背景に死があるベルギー映画の「神様メール」も捨てがたかったのだけれども、なんでも「神様メール」は欧州におけにる宗教観の知識を持ち合わせていた方がイイという情報を小耳にし、その辺を勉強するのが気持めんどうクサくあったし、どういう理由か?「奇妙な代理店」というタイトルにもの強く惹かれるものがあったんで、ベルギーのお隣さんであるオランダ映画の本作をチョイス。そんなワケで張り切って観に行ってきた。

 過去のトラウマから無感情&無感動に陥った主人公ヤーコブが、望んだような死を確実にもたらしてくれる自殺ほう助をビジネスとする代理店に契約しに行った際に、同じお客として来ていたいろいろとワケありの美女のアンネと出会い、互いに惹かれあってのロマンス云々は洒落っ気、ときにサスペンスチックな冒険あり、涙ありで期待した以上にオモシロかった。
ゆったりとしながらも軽妙なテンポと、箱庭&絵本を観ているような感覚は敬愛する映画監督のひとりであるウェス・アンダーソン監督を思わせるものがあっったんで個人的にはかなりツボ。
 この代理店は自殺志願者だけではなく、心身の苦痛を終わらせるために片足を棺桶につっ込んだ老人も多く利用しているところを鑑みると必要以上の長寿は必ずしも素晴らしいものではないんじゃないか? と、言いつつもオランダ&ベルギーのように安楽死が合法化されていることへの倫理的なものは? と皮肉と問題を投げかけられているように受け取れなくもあったし、この世は【愛】にあふれてんだよ的なオチと思いのほか深い作品だったじゃねぇかなと。
 代理店の経営者がインド人ってこともあってか【業(カルマ)】だの何だのと生死観は東洋的で、この辺は先にのべたウェス・アンダーソン監督のインドを舞台にした「ダージリン急行」と少なからずダブるんで参考までにだし、さらにいえば、先日観たおなじオランダ映画の「孤独のススメ」も、これまた敬愛する映画監督のひとりであるアキ・カウリスマキ監督を彷彿させるオフビートなつくりの味わい深いコメディ再生劇だったんで、本作と併せて観てみてもオモシロいかも。

 ワケあり美女のアンネ役のジョルジナ・フェルバーンは美形だし、スタイルもヨカッタんで気になってフィルモグラフィを調べてみれば、お初にお目にかかったと思いきや2年ほど前に観たやはりオランダ映画の「人生はマラソンだ!」に出てたとのこと…あぁ〜言われてみればなんか観たような気も…てか、「孤独のススメ」でも同じようなこと言ってたっけな…r(^^;)

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(1)劇場公開 

2016年05月15日

すれ違いのダイアリーズ

THE TEACHER'S DIARY タイ
 ドラマ
 監督:ニティワット・タラトーン
 出演:スクリット・ウィセートケーオ
     チャーマーン・ブンヤサック
     スコラワット・カナロット
     

【物語】     (シネマトゥデイ)
 ソーンは電気も水道も通っておらず、携帯電話も圏外になるような奥地の水上学校に新任教師として赴任する。
元気いっぱいの子供たちに振り回されながらも多忙な日々を送っていた彼はある日、一冊のノートを発見する。それは前任教師エーンが自身の心の内をつづった日記帳で…。

 トニー・ジャーの「マッハ!!!」以降に訪れたタイ映画ややブーム時に立て続けに良作が公開され、そのなかのひとつに「フェーンチャン ぼくの恋人」があり、「マッハ!!!」とならんでタイ映画の質の高さを知った思い出ふかいお気に入りの作品。
その「フェーンチャン」のニティワット・タラートーン監督の最新作で、なんでも本国タイでは大ヒットしたとあっては観ねぇワケにはってぇことで張り切って観に行ってきた。

 会ったこともない相手なのにお互いが綴った残された日記&手紙を通じて互いの存在を意識し、「イルマーレ」とは違って同じ時間軸にいるのにすれ違いを繰り返し、想いを深めていくソーンとエーンの姿はもどかしいながらも心地よくもあったし、誰とでもSNSやメールで気軽に連絡もコミュニケーションがとれてしまう今の時代だからこそなのだろう、相手が見えなくてもちゃんと想いが伝わる日記&手紙の手書きの重みみたいなものがとても伝わってきた。
なんでもこのエピは実話が基になってるらしいんだけど、まるで出来すぎた少女マンガみてぇで、なんか妙に面はゆい…。
 実際に存在するインフラも整っていない寒村の水上学校が舞台にロマンス劇と並行する「二十四の瞳」的なストーリーも見応えがあって、片意地張りまくりのエーン、脳筋気味のお気楽さんのソーンと教師としては落第者の2人が、互いの日記を支えに教師として人として生徒とともに成長していく姿がとても清々しく、活き活きとしていて観ていて気持ちがヨカッタ。
また、生まれ育った環境を考えずに勉強=進学=高収入の仕事という都市部の進学志向の教育に囚われ、それを押し付けしまう風潮や教育の在り方が描かれているあたりも日本にも通ずるものがあって感慨ふかい。
 ここのところ以前ほどの勢いが感じられなかった印象があったタイ映画だったけど、これでまた勢いを盛り返すかも? と思わされたし、日本でも口コミで地味に大ヒットしそうな予感がする。
とにもかくにも笑いあり、涙あり、ロマンスありの素晴らしくバランスの取れた秀作。

 ちょいとキャラ作りすぎた感が否めなくもあったソーン先生役のスクリット・ウィセートケーオは本国タイではすげぇ人気の歌手で、かつてTVドラマで日本人将校役を演ったことありとありとのこと。どうりでってぇワケじゃねぇけど、観ていてなんとなく若かりしころのトシちゃんに似てなくもと思ったんだよねぇ。
エーン先生役のチャーマーン・ブンヤサックも美人さんで、過去には浅野忠信とも共演してるらしいんで要チェックかもしれん。香港&台湾の女優さんはチェックしてるけど、タイの女優さんって美人さんが多いワリにはしてねぇからこれからはチェックしていった方がイイかもだな。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(2)劇場公開 
amazo〜〜〜〜nッ!!
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風情♪、ぷじょうと読みます。
フランスの自動車会社の
「Peugeot」とは全く関係
はございません。

kotowaru

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