2009年06月21日

人生に乾杯!

kony ハンガリー
 ドラマ&コメディ
 監督:ガーボル・ロホニ
 出演:エミル・ケレシュ
     テリ・フェルディ
     ユーディト・シェル
     ゾルターン・シュミエド

【物語】
 運命的な出会いを経て結婚し、今や81歳となったエミルと70歳のヘディ
の老夫婦。恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れた二人は、年金だけ
では暮らしていけず、借金取りに追われる毎日の中、出会いのきっかけだ
った思い出のダイヤのイヤリングも借金のカタに取られてしまう。
(シネマトゥデイ) 

 ここで幾度と無く語って来ているように、初めて欧州の地に踏み入れたの
がハンガリーと言うこともあって全然詳しくは無ぇけれど、何かと思い入れ
があり、またタイ映画同様にここ2〜3年でハンガリー映画に触れる機会も
増え、どれも好印象だったことが多いんで今回もきっとと思い、張り切って
観に行って来ました。

  先日、観たドイツ映画の「ヤンババ! ばばぁ強盗団がやって来る!」
話も展開もよく似てたなぁ〜。
 まぁそれはそれとして、年金だけでは生活が出来ないじぃさんとばぁさん
の紳士的で緩慢な手口の強盗と逃走劇を繰り返すオモシロさは勿論のこ
と、そんな2人の姿に刺激され、中には模倣犯まで登場するなど各地で冷
遇されていた高齢者たちが決起したりと、全編を通して漂う仄々とした可笑
しさの裏で語られる現実の問題への痛烈なシニカルさが興味深く、観た後
に暖かくホロリとさせられる他に必ず考えさせられるものがあって、上記で
紹介した作品同様にコメディの一言で括りきれない味わい深い作品だった。
 じぃさんとばぁさんの馴れ初め、借金のカタに取られたダイヤのイヤリン
グの由来と御伽噺チックな描写が多いのに対し、2人を追うアギとアンドル
の問題を抱えた恋人同士の刑事が現実的な関係で描かれていて、その
対比がオモシロい。

 今でこそ市場を開放しEUに加盟しているハンガリーだけれどども、そこ
は元々共産圏だったこともあってクラシックカーのチャイカやトカレフと共
産色の濃い惹かれる代物が多々登場。
 嘗て、ソ連に侵攻された歴史があるだけに劇中で幾度と無くロシアをソ
連と言い直すシーンがあってこの辺の歴史的なネタも興味深い。

notorious74 at 11:17コメント(2)トラックバック(5)劇場公開  

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1. 映画「人生に乾杯!」(2007年、ハンガリー)  [ 富久亭日乗 ]   2009年06月24日 20:10
     ★★★☆☆  ハンガリーの老人版「Bonnie and Clyde」(1967年)。  原題の「Konyec」はロシア語で「おしまい」の意。       かつて共産党で車の運転手だった 81歳のEmil(Emil Keres )と その妻70歳のHédi(Teri Földi )。 老夫婦は年金でつ...
2. 人生に乾杯!  [ 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP ]   2009年06月24日 23:56
老人版「俺たちに明日はない」と呼びたい痛快なハンガリー映画だ。主人公は、年金だけでは暮らしていけず、そおっとやってみた強盗がうっかり成功してしまった老夫婦。ぎっくり腰を気遣いながらの彼らの逃避行は、愛車のクラシックカー“チャイカ”を駆っての、ほ....
3. 人生に乾杯!  [ LOVE Cinemas 調布 ]   2009年06月29日 01:50
これが初体験のハンガリー映画。ということは当然話していたのはハンガリー語?監督は本作が長編デビュー作となるガーボル・ロホニ。主演はエミル・ケレシュ。共演にテリ・フェルディ。といっても殆どが主人公の老夫婦と若い刑事のカップルの話なのでこの他に目だって登場す...
4. 『人生に乾杯!』 (2007)/ハンガリー  [ NiceOne!! ]   2009年06月30日 06:38
原題:KONYEC監督:ガーボル・ロホニ出演:エミル・ケレシュ、テリ・フェルディ、ユディト・シェル、ゾルターン・シュミエド鑑賞劇場 : シネスイッチ銀座公式サイトはこちら。<Story>運命的な出会いを機に結婚したエミル(エミル・ケレシュ)とヘディ(テリ・フ...
5. 人生に乾杯!/エミル・ケレシュ  [ カノンな日々 ]   2009年08月02日 22:42
ハンガリー映画です。以前に予告編を観たんですけど、年金生活者のお年寄りが生活のために紳士に強盗をしちゃうという粗筋を知りまして、面白そうなのでぜひ観たいなァと思っていたらホームにしてるチネチッタで上映してくれることになって楽しみにしてました。 出演はそ....

コメント一覧

1. Posted by KLY   2009年06月29日 02:20
こんばんは^^
痛烈な皮肉をコメながらもユーモラスに描く。この手法ってヨーロッパの作品に多いですよね。
それにしても、元々社会主義国だからという訳ではないんでしょうが、テレビにでちゃうと皆みんなの意見が一元化されちゃうところに怖さも感じました。^^;
2. Posted by 風情♪   2009年06月29日 16:12
コメント感謝です♪

>痛烈な皮肉をコメながらもユーモラス
 に描く。
 この手法ってヨーロッパの作品に多い

ああ〜言われてみれば確かにそうかも知
れないです!!
先日観た「ウェディングベルを鳴らせ」
なんかも、ドタバタのなのにかなりシニ
カルな作りでした。

社会主義が崩壊して20年近くも経ってい
るのに、意識下では社会主義の風潮が色
濃く残ってるんですかねぇ〜♪ (゚▽゚)v

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