2013年02月09日

ムーンライズ・キングダム

moon1 アメリカ
 コメディ
 監督:ウェス・アンダーソン
 出演:ブルース・ウィリス
     エドワード・ノートン
     ビル・マーレイ
     フランシス・マクドーマンド

【物語】
 1960年代ニューイングランド島。自分が養子だということを寂しいと感じながらボ
ーイスカウト活動をしていたサムは常に本を読んでいる少女スージーに恋をする。
キャンプでの生活になじめない二人は文通を始め、キャンプから勝手に抜け出し
森で自由気ままに過ごしていた。一方、村では保安官やスージーの両親らが、二
人を捜していたのだが…。   (シネマトゥデイ)

 敬愛する映画監督の一人であるW・アンダーソン監督の「ファンタスティック Mr.F
OX」
のアニメーション作品以外では「ダージリン急行」以来となる新作。しかも全く
興味は無いけど、アカデミー賞にて脚本賞にノミネートされたとあれば、期待する
なというほうがムリな話ってぇことで張り切って観に行って来ました。

 W・アンダーソン監督らしい色彩美に彩られたまるでドールハウスのようなスージ
ーの家から始まるオープニングに一気に心を掴まれた。
物語も小さな島を舞台に、何かと複雑な問題を抱えるダメ大人を巻き込んだ、周り
からチョイとハズれ、時に子供らしい考え、時に急いで大人になろうとしている感の
あるサムとスージの駈け落ち騒動劇は愛らしくコミカルで、まるで気張らずに読め
る児童文学の優しくホッコリとした雰囲気があり、オモシロ可笑しい中にもW・アンダ
ーソン監督のテーマとも言える【家族の再生】がきちんと描かれていて、時間がア
っと言う間に過ぎてしまった素晴らしい作品だった。
また、スージの家をはじめ、桟橋にある警察署、赤白の灯台(近所にあったら間違
いなく毎日観に行っちゃうね♪)、そして2人が辿る季節労働者の道と辿りついたム
ーンライズ・キングダムのビーチとニューペンザンス島のキレイな景色と60年代の
ノスタルジックな空気がこれまた最高!
 サムが所属する(した?)ボーイスカウトの中にスヌーピーなるフォックス・テリア
が登場する。なんでビーグルでもないのにスヌーピー?と思ったんだけど、後にな
ってよくよく思い返してみると、登場した大人たち皆、警部、隊長、弁護士、福祉さん
と名前で呼ばれることはなく(記憶ちがいじゃんけりゃだけど…。)、なるほどスヌー
ピーで決して大人の顔が見えないのと同じ演出なのかなぁと。
また、エンドロールでスージーが読んでいた本や、サムが描いた絵を紹介していて
最後の最期まで楽しませてくれる。
冒頭とエンドロールで流れる楽器演奏で、バイオリン、チューバ、ピアノと使われて
いる楽器をひとつひとつ紹介してたけど、これらの楽器が最後に一つに合わさって
【合奏】になるは、当に本作の物語そのもので、エンドロールまで観て心底からテー
マを知ると言った作りは巧いと思うと同時にビックリさせられるものが大きい。

 サム&スージーの2人の子役もヨカッタけれど、徹底的に何時ものオーラを消しき
って、ダメ大人を演じた警官のB・ウィリス、ボーイスカウト隊長のE・ノートンの存在
感はスゴ過ぎ&最高の一言。E・ノートンなんか、ボーイスカウトしか取り柄がねぇん
じゃね?とマジで思えてしまうくらいオーラ消しまくり。
今回は、W・アンダーソン監督作品の常連であるO・ウィルソンとA・ヒューストンの姿
が無かったけど、H・カイテルがボーイスカウトの司令官としてチョイと登場したのは
何かすっげぇ得した気分♪

notorious74 at 22:30コメント(4)トラックバック(10)劇場公開  

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9. ムーンライズ・キングダム  [ とりあえず、コメントです ]   2013年02月17日 20:20
1965年のニューイングランド島を舞台に描いた、ちょっとコミカルなヒューマンドラマです。 予告編を観た時から、12歳の子供たちの駆け落ちってどうなるの?と気になっていました。 ちょっと不思議なお伽噺のような、可愛くて優しくて幸せを感じる物語が綴られていました。
10. ムーンライズ・キングダム  [ 龍眼日記 Longan Diary ]   2013年02月26日 23:15
こだわり抜いたキャスティングに独特の世界観。 ウェス・アンダーソン監督作はハマる人にはたまらなく魅力的なのだろう。 お人形遊びのような作り物的世界にワクワクできればきっと気に入るはず。 しかし私はというと・・・ちょっと苦手かも。 「作り込み過ぎ」を感じ

コメント一覧

1. Posted by mig   2013年02月11日 23:36
こんばんは☆
ノートンやブルースなどの脇が良かったですね。
子供も良かったケド、、、
コドモ目線と数々のこだわり。
ウェス監督ファンにはたまらない作品でしょうね☆
2. Posted by 風情♪   2013年02月15日 11:34
コメント感謝です♪

曲者が顔を揃えた大人の俳優陣のオーラを徹底的に消して、
ごくごく普通の人を演じた、その力量はマジでスゴイとしか
言いようがないです。
W・アンダーソン監督、独特の色彩&音楽センス、そしてち
ょっと冒険物語と監督の世界観が全開で、公開をすっげぇ
楽しみにしてただけあって最高で大満足でしたよ。
今年もまだ2か月チョイだけど「テッド」と本作で早くも
13年のベスト作品1位を争ってます♪
(゚▽゚)v
3. Posted by sabunori   2013年02月26日 23:14
風情♪さん、こんばんは。
W.アンダーソン監督への愛が溢れるレビューですね!
監督の細部にまで渡る作品へのこだわりは素晴らしいですよね。
エンドロールで流れる曲、楽しくて思わず聴きいってしまいました♪
4. Posted by 風情♪   2013年02月27日 11:29
コメント感謝です♪

W・アンダーソン監督は数いる敬愛する監督さんの中でも
五指に入るくらい大好きであります!
実生活だったら、氏のポップな色彩感覚はご遠慮こうむ
りたいところなんすけど、これが映像となると話は別で、
はじめて氏の「ライフ・アクアティック」を観て、バシ
っとヤラれちゃったんすよね〜。
音楽もイイし、常連俳優陣もイイしで最高です♪ (゚▽゚)v

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