2014年09月21日

舞妓はレディ

maiko 日本
 コメディ&ミュージカル
 監督:周防正行
 出演:上白石萌音
     長谷川博己
     富司純子
     田畑智子

【物語】     (シネマトゥデイ)
 古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが…。

 ミュージカルは好きで劇場に足を運んだりするけど、これがミュージカル映画となると話は別で「サウンド・オブ・ミュージック」以外はどれも馴染めないという困った体質のオレも今回ばかりは、久々と思える明るいタッチの周防監督作品だし、題材も舞妓さん&京都だしで、どれもこれも気になる作品ということで、張り切って観に行ってきた。

 まぁ、端から解っていたことなんで、今さらどうこう言えたもんじゃねぇんだけど、ただでさえミュージカル映画があまり得意でないところに持ってきて、これがさらに馴染めそうな要素が極めて薄い国産もの、しかもお国言葉まる出しの少女が、言葉を矯正しつつ云々のとりわけ苦手な「マイ・フェア・レディ」とのハイブリッドな作りにいまいち乗れず、終盤まで微妙な心持での鑑賞。
 なんだけれどもオリジナルとは違い上流社会で成りあがろうとする野心的なものではなく、未知の新たな世界で奮闘する春子の姿は清々しいものがあって気づけば全力で肩入れしてたし、茶屋の姐さん連も春子の素性を知りながらも知らぬふりしての粋な心意気の行に思わずウルりとさせられてで、結局のところなんだかんだでオモシロく観てしまった。
知ってるようでよく知らない日本の伝統、京都独特の世界を見聞きできて興味深くもあった。
 惜しくらむは「マイ・フェア・レディ=舞妓はレディ」と駄洒落的なもので、なんとか耳に残るものの、「レ・ミゼラブル」や「オペラ座の怪人」のようにオリジナルの楽曲でガツンと強烈に印象に残る楽曲がまったく見受けられないのはミュージカルとしてどうなの?と。
 それはそれとして関東の人間としてオレは関西弁、とくに大阪弁があまり好きではないんだけど、これが京都弁(の女性)となると話しがまた違ってくるから京言葉の魅力と破壊力たるやだね。何にせよ、オレも春子に負けないよう江戸弁を使いこなせるようになりてぇもんである。

 春子役の上白石萌音ちゃんは歌は巧いし、薩摩弁&津軽弁のミックスをしゃべるわで天晴の一言だね。富司純子&岸部一徳のベテラン勢に草刈民代&竹中直人らの周防組の面々の安定感と存在感もさすがだし、実際に京都の老舗料亭の出の田畑智子の京言葉に立ち振る舞いは群を抜いたものが。
春子の死んだ両親に周防監督の「それでもボクはやってない」で被告と弁護人の関係だった加瀬亮&瀬戸朝香の2人を起用した監督の遊びご心がなんともニクい。

notorious74 at 22:30コメント(2)トラックバック(6)劇場公開  

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コメント一覧

1. Posted by たいむ   2014年09月23日 13:48
私もミュージカル得意じゃないのだけど、「サウンド・オブ・ミュージック」に加えて「マイ・フェア・レディ」は好きでした。
もう一歩パンチがたりない気はしなくもないけれど、周防監督作品だなぁって感じは好きでした。

>加瀬亮&瀬戸朝香
写真のカットには、劇場で笑いがこぼれましたよ。
年齢層も高めで、初日なだけに、周防ファンが多かったようです(^^)
2. Posted by 風情♪   2014年09月24日 17:33
コメント感謝です♪

何なんすかねぇ…劇団四季とか帝劇のミュージカルなんて
大好きだったりするんすけど、同じ演目でもこれが映画と
なると、てんでダメなんすよねぇ…。
まぁ、確かに歌のパートで多少クドいかな?と思えたりも
だったけど、こういう清々しい成長劇は大好きなんで、な
んだかんだ言いながらも楽しんじゃいました。

あの遺影の演出は反則っすよねぇ〜♪
でも、こういう遊び心や小ネタのサービスが映画の楽しみ
のひとつでもってぇヤツですよね♪ (゚▽゚)v

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