2016年03月05日

ヘイトフル・エイト

The Hateful Eight アメリカ
 ミステリー&アクション&西部劇
 監督:クエンティン・タランティーノ
 出演:サミュエル・L・ジャクソン
     カート・ラッセル
     ジェニファー・ジェイソン・リー
     ティム・ロス

【物語】     (シネマトゥデイ)
 雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキスは、同じ稼業であるジョンと彼が捕らえたデイジーを乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリスを拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブや怪しげな絞首刑執行人オズワルドなどの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。

 幾度となく観ても飽きることがないくらい初期の頃の作品は大好きなのに、「イングロリアス・バスターズ」や「ジャンゴ 繋がれざる者」とナゼかここ最近の作品となると、世間の声とは裏腹にどうもいまいちピンと来ずで、以前ほどオモシロいとは思えなくなってきたタランティーノ監督。
だもんだからタランティーノ監督の新作とはいえ「今回もまた…。」の思いよりもミステリー仕立ての魅力の方が大きく勝ったこともあって、ダメ元覚悟で観に行ってきた。

 誰ひとりとして信用できる奴がいない密室サスペンス、悪党たちによるムダ話と、個人的にタランティーノ監督作品なかでいちばん傑作だと思っている「レザボア・ドッグス」といった趣で、原点復帰を狙ったものなのかは「?」だけれども、ここ最近の作品の中ではツボった作品だった。
 猛吹雪で立ち往生、意図的に集まったかのようなクセ者たちのシチュエーションはどことなくクリスティーの「オリエント急行の殺人」、ラストは「そして誰もいなくなった」を思わせるものがあったんで、帰ってから確認のために調べてみれば、ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」が元ネタとのこと。悔しいかな、「物体X」は未見…ここをきちん抑えてあったならもっとオモシロく観れたのにと今更ながらに勉強不足を悔やむ思い…。
何にせよ、生き残りを賭けた虚々実々を織り交ぜた舌戦はスリリングだし、ムダ話もムダ話でオモシロく、会話劇主体でよく3時間近く飽きさせることなく撮りあげたと感心。
 キャスティングされた顔ぶれでダレが敵で、ダレが利用できるか?の見極めが容易(意外とあのキャラが味方というか、片棒担いでるかと思ったりもしたけどね…。)だったし、キャラ的にもナイフ使いとか、見た目以上に頭のキレる奴とかみたいにもうチョイ際立ったものが欲しくあった。
終盤の銃撃戦も至近距離での撃ち合いどことなく「レザボア」を彷彿。オズワルドが悶えてるところなんかMr.オレンジそのものといった感じで、思わずニヤリとしてしまった。

 サミュエル・L・ジャクソンは悪くいえば何を演じてもサミュエル・L・ジャクソン…良くいえばいつもの安定感抜群のキャラなんで、取り立てて印象には残らず…後半では一気に主役の座に躍り出たウォルトン・ゴギンズと紅一点で「キャリー」ばりに血みどろになったジェニファー・ジェイソン・リーの存在感が抜群。
カート・ラッセルをはじめティム・ロス、マイケル・マドセン 、ブルース・ダーンと超豪華な顔ぶれ。

notorious74 at 22:30コメント(5)トラックバック(12)劇場公開  

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注・内容、台詞、重要登場人物、オチなどに触れています。『ヘイトフル・エイト』THE HATEFUL EIGHT監督・脚本 : クエンティン・タランティーノ出演 : サミュエル・L・ジャクソンカート・ラ
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南北戦争後のワイオミング。 雪が降りしきる中、賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。 レッドロックを目指す一行は、途中で
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 THE HATEFUL EIGHT  This is the eighth film by Quentin Tarantino.  南北戦争後、雪のワイオミング。賞金稼ぎのジョン・ルース(カート・ラッセル) は、1万ドルの賞金がかかった女ギャング、デイジー・ドメルグ(ジェニファー・ジ ェイソン・リー)

コメント一覧

1. Posted by ノルウェーまだ〜む   2016年03月07日 16:03
風情さん☆
なるほど!「遊体X」が元ネタなのですね〜〜
私は逆に「レザボア・ドックス」を見た事なくて・・・
「遊体X」は古いのも新しいのも面白いですよ☆
2. Posted by mig   2016年03月07日 22:53
こんばんは〜
コメありがとうございました☆
TBは相変わらずいかないかなぁ?

えーー
遊星からの物体X 風情♪さん観てないなんて意外!面白いですよ。
レザボアの至近距離での撃ち合いと、血みどろはキャリーを意識したのもわざとで、オリエント急行殺人事件などもその雰囲気だしたかったそうです。
観ればみるほど面白いタラ映画マジック♪

3. Posted by 風情☭   2016年03月09日 09:57
コメント感謝です♪

ノルウェーまだ〜む様
うへっ…「レザボアドッグス」未見なんすか。
意外だなぁ。まぁボク陣自身「遊体X」を未見な
んでエラそうなことを言えた立場じゃねぇんで
すけどね。
こういう名作&傑作といわれてる作品って何時
でも観られるという安心感からなんでしょうか
ね? 後ででイイやと思ってるうちにズルズルと
来ちゃうもんなんでしょうね。
新旧あわせて近いうちに勉強しようと思います♪
(゚▽゚)v

mig様
意外っすか…r(^^;)
未見の理由は(↑)でのべた通りです。
もうひとつ理由があるとすればSFがあまり得
意でないんで、意図的に目をそらす傾向にあるか
なぁかもですね。
ああ〜やっぱ「オリエント急行」とか「キャリ
ー」意識してたんすか。
この2作品はかなりお気に入りの作品群にはいっ
てるんで、オマージュとかリスペクトされてる
とウレシくなっちゃいますぜ♪ (゚▽゚)v
4. Posted by zebra   2016年10月16日 01:34
うっわあ〜〜〜 ニガー ニガー ニガー ニガー・・・
サミュ次郎(→サミュエル・ジャクソン)に 黒人侮蔑連発〜〜(これじゃ映倫にひっかかるよ〜)

いつものごとく タラ夫(→クエンティン・タランティーノ)お得意の ダラダラトーク演出で のばしまくり〜(映画館だったら かったるくて いねむりするよぉ〜)

最後に ジェニ恵(→ジェニファージェイソンリー)
顔 きったねえ〜(汚れざんまいだ〜)

賞金稼ぎのカトリン(→カート・ラッセル)に 肘鉄くらうわ 頭を銃のグリップで殴られるわ シチュー ぶっかけられるわ カトリンの吐血を顔面に まるでAV撮影で男優のザーメンを顔射されたみたいに もろ浴びするわ まさに 汚れの女王や(さすが 名優ビッグモローの娘・・・汚れ役が板について輝いて見えるわ〜)

アカデミー賞助演女優賞に ノミネートされたのに受賞されなくて残念・・・・

これだけ 体張って 汚れ役に徹したんだから受賞させろよな〜
5. Posted by 風情☭   2016年10月25日 16:19
コメント感謝です♪

ジェニファージェイソンリーもちょっと前までは「バッ
クドラフト」とか「黙秘」のヒット作でて売れっ子だっ
たのにここのところパっとしなかった印象だったんすけ
ど、本作で見事にまら存在感を発揮ってぇ感じでしたね♪
(゚▽゚)v

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