2016年11月12日

ミュージアム

354843_02_01_02 日本
 サスペンス
 監督:大友啓史
 出演:小栗旬
     尾野真千子
     野村周平
     妻夫木聡

【物語】     (シネマトゥデイ)
 現場に謎のメモが残される猟奇殺人事件が矢継ぎ早に発生するが、その事件は雨が降る日のみ起こっていた。一連の事件の関連性を察知した沢村久志刑事は、自分の妻子が狙われていることを知る。やがて、カエルのマスクをかぶったカエル男の存在が浮かび上がり、犯人に近づいていく沢村だったが、カエル男の仕組んだわなにはめられ窮地に陥り…。

 ここ2〜3年、期待して劇場に足を運んぶも口を開けば粗しか出てこないという散々な結果に終わっている邦画のサスペンス(「白ゆき姫殺人事件」「クリーピー 偽りの隣人」)作品。
それだけに今回もと不安を覚えなくもだけれども、ポスターやチラシにある不気味なカエルの被りものと連続猟奇殺人の組み合わせの魅力に抗うことは難しく、ハズレ覚悟で観に行ってきた。

 残念ながら原作は未読…てか、観終わってしばらくしてから原作があったことを知った。
それはそれとして、江戸川乱歩の「吸血鬼」の氷柱の美女ばりの死体アクリル樹脂詰めや数々の猟奇的見立て殺人と終始雨が降っているシーンに「セブン」、飼っていたワンコを捨てた女性に対して大型犬を使った「ドッグフードの刑」なんかは社会の不正義に対して私的制裁を下している感だったんで「予告犯」と他のサスペンス作品の要素が随所で見受けられ、ハンバーガーとパズルの文字の思わせぶりな演出もなかなかで、冒頭から息もつかせぬ展開にすっかり魅了され、久々に当たりの邦画サスペンス作品の予感が。
 しかし中盤以降でカエル男の本質が見え始めてきたあたりから間延びしてきたうえに、ラストも宣伝文句の【最悪のラスト】とは裏腹になんの捻りもなけりゃ、衝撃もない到って普通極まりないものだったし、最後にビデオカメラに映し出された将太の行動なんかは、心に芽生えた闇?=アレルギー反応と結びつけられなくもで、何となく心穏やかとはいかずで、せっかく魅力あるオモシロくあったのに、途中から失速しちゃってスッゲェもったいないと思わざるを得ない作品。
 とにもかくにも決してつまらないってぇワケじゃなかったし、裁判員制度(裁判員は警察から提出された証拠を無条件で信じ込む心理、つまり冤罪もありうる)のありかたも描かれてなくもかなぁだったんで概ね良好としよう。

 原作は未読なんで何とも言えないんだけど、沢村刑事役の小栗旬は追い詰められる感が出ててヨカッタんだけど、カッコ良すぎるというか、スマート過ぎて微妙に違和感を覚えなくも。
方やカエル男役の妻夫木くんはクレジットを観るまでカエル男が彼だとは全然気づかんかったし、その怪演たるやあっぱれといったところ。
「怒り」でのゲイ役とかここに来て精力的に演技の守備範囲を広げているようで、今後がホント楽しみの俳優さんだ。

notorious74 at 22:30コメント(0)トラックバック(5)劇場公開  

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公式サイト。巴亮介原作、大友啓史監督。小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋、松重豊、妻夫木聡。タイトル自体がネタバレだろう ...
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映画『ミュージアム』は、いろいろと『セブン』です。まあ原作マンガがそうなんでしょ

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