千葉県農業土木コンサルタンツ協議会

一般社団法人  千葉県の農業発展・改革に資する・・・

平成30年度 地すべり技術研修会報告

平成30年度 地すべり技術研修会報告


先の平成30年11月21(水)、安房合同庁舎3階大会議室において標記の技術研修会が開催されました。本研修会は千葉県地すべり研究会及び一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会の共催により、毎年行われている恒例の地すべり技術研修会です。
今年度は千葉県農林水産部のご協力により耕地課ならびに安房農業事務所のご担当に講師をお願いしております。
 技術研修会は千葉県地すべり研究会の副代表幹事高橋氏の開会あいさつで開講しました。

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千葉県地すべり研究会 副代表幹事 高橋 高志氏

次ぎに今回の担当機関を代表して千葉県農林水産部安房農業事務所 本忠 正一郎次長のあいさつがありました。本忠次長は千葉県の地すべり概要や地すべり技術について話され、今回の技術研修が意義あるものになるよう願うとまとめられました。

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安房農業事務所 本忠正一郎次長


その後技術研修に入り、その内容は以下の通りでありました。

 1)千葉県の地すべり対策事業概要と課題    
     千葉県農林水産部耕地課農地防災班 技師 本忠 匠 氏

・地すべりの概要  地すべりの機構並びに千葉県の地すべりの特徴など。
・地すべり対策について  地すべり等防止法制定の背景、防止区域の指定、対策工、対策事業そして管理・監視
・地すべり対策の課題  農業従事者の高齢化や地すべりの小規模化
・今後の取り組み  地すべり長寿命化計画について
以上のように課題と方向性についてわかりやすい解説でありました。

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耕地課農地防災班 本忠匠技師


 2)地すべり対策工事の事例紹介(1) 農地地すべり   
     千葉県安房農業事務所地域整備課 課長 大久保 幸彦氏

・地すべりの仕組み
・地すべり防止区域
・地すべり防止対策工法 抑制工、抑止工
として実際の具体的な地区の対策工を広範囲に解説されていました。
豊富な写真が印象的でありました。

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安房農業事務所地域整備課大久保幸彦課長


 3)地すべり対策工事の事例紹介(2) 水抜きと地下水  
      千葉県地すべり研究会 坂東 悟氏
 地すべりにおける地下水の重要性、また水抜きの対策と現象について解説し、水抜き工の課題についても触れていました。

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千葉県地すべり研究会 坂東悟監事


 4)最近の地すべり・崩壊災害の性格と対処法を考える  
    ―西日本豪雨による宇和島、北海道胆振地方の地震による厚真、
                   などに見られた土砂災害を事例としてー
     千葉大学名誉教授・千葉県地すべりアドバイザー 古谷 尊彦 氏

まず、地すべり・崩壊・土石流など土砂移動が起こる当たり前の自然条件や地すべり・崩壊・崩落の形態的モデルなど基本的見方について詳しく解説され、その後具体的な事例を多数示しながら地すべり及び崩壊の機構解説がなされました。
特に、直近の四国宇和島の豪雨災害、北海道胆振地方の崩壊など生々しい崩壊写真に迫力がありました。
これは、古谷先生が実際に現場に入られた報告であることを強く印象づけたものでした。
なお、古谷先生は当該の地すべり技術研修において、今回が二回目の講師となります。

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千葉大学名誉教授・千葉県地すべりアドバイザー 古谷尊彦氏


 
講習修了後、千葉県農林水産部耕地課基盤整備室 小島光室長があいさつをされ、技術研修会を閉めていただきました。なお、小島室長は古谷先生の教え子になることから、今回は古谷先生の講師依頼の橋渡しをお願いいたしました。

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    小島室長
  

今回の技術研修には多くの聴講者が参加し、会場満杯の状況でありました。

参加団体は以下の通りです。

千葉県農林水産部
 (耕地課、農業農村振興課、森林課、安房農業事務所、同鴨川地域整備課、夷隅農業事務所、山武農業事務所、香取農業事務所、君津農業事務所、北部林業事務所、中部林業事務所、南部林業事務所、南部漁港事務所、同大原支所)

千葉県県土整備部
 (河川整備課、河川環境課、安房土木事務所、同鴨川出張所、君津土木事務所、同天羽出張所・上総出張所、市原土木事務所)

市町村
 (南房総市役所、鴨川市役所、君津市役所)

土地改良関係
 (千葉県土地改良団体連合会、安房中央土地改良区)

千葉県地すべり研究会
 ((株)技研基礎、協和地下開発(株)、千鉱エンジニアリング(株)、(株)山一コンサルタント)

一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会
 ((株)エポック、伸光エンジニアリング(株)、高木測量(株)、千鉱エンジニアリング(株)、(株)つくも、(株)道路建設コンサルタント)

コンサルタント
 ((株)三祐コンサルタンツ、(株)葵エンジニアリング、NTCコンサルタンツ(株))

報道
 (日刊建設タイムズ社、日刊建設新聞社千葉総局)


 以上、エントリーはこれまで最多の110名でありました。古谷先生のタイムリーな斜面崩壊講習、さらに地すべり概要や事例紹介、またCPD認定を申請しCPDポイントも得られるなど本研修の内容充実が人気の理由と考えられます。今後ともさらなる進歩発展を致したいと存じます。

 なお、この場を借りまして、今回の技術研修にご協力をいただきました千葉県農林水産部耕地課、安房農業事務所の幹部ならびに関係各位様にあつく御礼を申し上げる次第です。


平成30年11月21日(水)
千葉県地すべり研究会
一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会
(中村)

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季節の花

 11月から咲き出して、鮮やかな黄色を見せてくれます。
 房総地方の海岸や山野に多く見られます。
 
 ツワブキです。

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 ツワブキ <大百科全書より>
【学】Farfugium japonicum (L. f.) Kitam.
キク科の多年草。根茎は太く、長い柄のある根出葉を数枚出す。葉身は質が厚く腎(じん)形。上面は深緑色でつやがある。11月〜1月、高さ50〜80センチの太い花茎を出し、多数の頭花を散房状につける。頭花は舌状花と管状花からなり、開花径が4〜6センチで美しい。痩果(そうか)は長さ0.5〜0.7センチで、毛を密生する。冠毛は汚褐色で、長さ0.8〜1.1センチ。海岸に生え、福島県、石川県以西の本州から沖縄、朝鮮半島、台湾および中国大陸の東部に分布する。
 葉が常緑で美しく、また花の少ない冬期に花を咲かせるので、古くから庭に植えられ、観賞用のいろいろな品種がある。民間薬としては葉をもんだり、火であぶって柔らかくし、腫(は)れ物や湿疹(しつしん)、切り傷などの上にはる。また解毒剤として用いる。名は、葉につやがありフキによく似ることによる。〈小山博滋〉


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平成30年度 ため池整備技術研修会 報告

平成30年度 ため池整備技術研修会 報告

先の平成30年10月11日(木)、大原総合庁舎別棟二階会議室において標記の技術研修会が開催されました。午前中は座学、午後から現地見学会です。
今回の参加者は県農林水産部本課及び出先事務所の技術職員ならびに土地改良区、協議会会員、農業土木コンサルタントの技術職員など約50名の参加でありました。会議室が狭いため40名の募集でありましたが、満杯の盛況でありました。

技術研修会は一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会の上出幹事の司会に始まりました。まず中村会長の開会あいさつの後、夷隅農業事務所三嶋啓治所長の代表ごあいさつがありました。建設新聞社2社の取材でした。

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ごあいさつの夷隅農業事務所三嶋啓治所長

三嶋所長は、今年7月の西日本豪雨で約30箇所のため池が決壊、下流家屋などに大きな被害が出たことを受け、翌8月には全国でため池の緊急点検が実施され、全国約9万箇所の内、約1500箇所に応急措置が必要と判断されたことを説明。このような状況の中、今日の講演会や現地研修会を通じ、農地防災に関する知識を高め、スキルアップを図って欲しいと呼びかけられました。

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三嶋所長

 

その後、技術研修が始まり、研修内容は次の通りでした。

1)千葉県ため池整備の概要及びハザードマップ  10:10〜10:40
県耕地課 農地防災班 副主査 佐藤 周太 氏

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県耕地課農地防災班佐藤副主査

佐藤講師の講演内容は大きく三項目について解説されました。

1.県内ため池の概況
・全国及び千葉県のため池分布
・ため池の分類 〃疎屬砲茲詈類、築造年度、4浜者、かんがい受益
この中で、ため池の成立経緯・管理形態から、今後の整備においては「地元の
合意形成が不可欠」と強調されていました。

2.千葉県のため池整備方針
・ため池の整備方針(各種計画)
・県内のため池整備の優先順位
・ため池の整備方針(防災、減災、保全管理対策)
・今後のため池整備方針
この中で、県内ため池の何を優先し、どこから整備するのか優先順位を
定めていくことが課題としていました。

3.ハザードマップの作成について
対策については「防災」と「減災」の視点から進めていくことが必要と。
短い時間の中でコンパクトに農地防災班の基本方針や方向性をわかりやすく解説されていたのが印象的でありました。

 

2)夷隅管内ため池の整備概要及び椎木堰改修  10:40〜11:30
夷隅農業事務所 次長 渡辺 正巳 氏

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出先事務所として夷隅管内のため池の現状や整備状況、緊急点検の紹介、さらには午後から見学する椎木堰の概要と工事内容について詳細な解説がありました。その中で、夷隅管内における多種多様な洪水吐の紹介が興味深いものでした。

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円形の洪水吐は珍しいものです。

 

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夷隅農業事務所渡辺正巳次長

 

3)築堤盛土の転圧について    11:30〜12:00
千葉県農業土木コンサルタンツ協議会 坂東 悟

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ため池築堤に関する技術的な問題点や課題、注意すべき事項などについて解説されました。ただ、ご用意いただいた講演内容を十分解説する時間が無く、恐縮でした。実際に施工管理をされる担当技術者には参考になったと推察いたします。



昼食時間を挟み、自動車相乗りで現地集合し、午後の現地研修が始まりました。
50名以上の参加でありました。


4)現地研修:椎木堰     13:20〜15:00
夷隅農業事務所 地域整備課 課長 大和久 隆男 氏

現地は平成27年度から平成31年度を事業期間として現在築堤工事中の椎木堰です。午前中に渡辺次長の解説を聞き、実際の施工状況の説明を大和久課長にご担当いただきました。

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説明の夷隅農業事務所大和久課長

 

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今年度施工・築堤工事用の段切りです。

 

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堤体下流部の排水用ドレーン(蛇籠)施工状況

 

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過年度に工事完了した洪水吐と取水施設(上の写真)及び施工計画図(下の写真)

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今回のため池整備技術研修会は県耕地課農地防災班及び夷隅農業事務所の全面的なご協力により開催することが出来ました。この場を借りまして、関係各位様にあつく御礼を申し上げる次第です。

平成30年10月11日 一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会(中村)

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平成30年度 ストマネ技術研修会 報告

平成30年度 ストマネ技術研修会 報告

平成30年9月19日(水)、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会主催による平成30年度ストマネ技術研修会が開催されました。
本研修会は毎年恒例の技術研修会ですが、今年度は香取農業事務所様のご協力により、千葉県香取合同庁舎4階の大会議室で行われました。

エントリー108名、100名を超える出席者で広い会議室が満杯となりました。
参加者は千葉県農林水産部の本庁及び出先機関、市町村、土地改良区、協議会会員、コンサルタントなどの技術者であり、茨城県からの参加もありました。

技術研修会は協議会坂東監事の司会に始まり、中村会長の開会宣言、そして、代表挨拶として香取農業事務所吉井俊勝次長が挨拶に立ち、香取農業事務所の管内概要、農村整備の現状などについて話されました。

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研修風景


吉井次長はこうした研修の意義、ならびに香取地区の農業農村整備に関する課題や方向性、重要性について話されました。

また、千葉県香取農業事務所の平成30年度事業概要や佐原の大祭パンフレットなどをご提供いただきました。

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ご挨拶の香取農業事務所吉井次長


その後、技術研修に入り、次のような内容でありました。


1)千葉県のストックマネジメントの概要
 千葉県農林水産部耕地課 事業計画室計画班 副主査 並木 隆幸 氏

1.千葉県の基幹水利施設の現状
2.ストックマネジメントの概要
3.機能診断と機能保全計画の作成
4.ストックマネジメントに関する事業制度
5.その他

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耕地課 事業計画室計画班 並木副主査

千葉県全体の視点からストックマネジメントの概要と事業の制度について分かりやすく解説いただきました。


2)香取農業事務所管内ストックマネジメントの概要
   香取農業事務所 指導管理課 課長 立石 雄三 氏

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立石課長

地域農業水利施設ストックマネジメント事業市和田地区の概要と地区の歴史及び地形的な特質を説明され、排水機場のストマネ事業の重要性について解説されました。





3)土地改良施設の管理状況 
  香取市水郷土地改良区 事務局長 高橋 利史 氏

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高橋利史事務局長

水土里ネット水郷(香取市水郷土地改良区)の概要、事業経緯(あゆみ)、施設管理の状況、施設管理の課題、予防保全対策、その他。研修内容が多く、持ち時間が不足気味となり恐縮でした。


4)ストックマネジメント及びドローン活用の実態と課題 
 農林水産省関東農政局 利根川水系土地改良調査管理事務所
 技術調整課(保全技術センター) 課長 安武 秀一 氏

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坂東司会     香取農業事務所佐藤課長       講師の安武課長

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利根川水系土地改良調査管理事務所技術調整課 安武課長


講義内容は二項目あり、次のような内容でありました。

・農業水利施設ストックマネジメント概要
・農業農村整備におけるドローンの活用について

1.農業水利施設ストックマネジメント概要

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1)ストックマネジメントへの国の関わり
2)農業水利施設を巡る状況
3)ストックマネジメントの概要
4)農業水利施設の管理を巡る事業と制度

として、全国のストックマネジメントに関する元締めとしての保全技術センターのお立場からマニュアル作りや方向性などをご丁寧に解説されました。

特に、今後発行される基準書やマニュアルに関する予定表については大変参考になりました。



2.業農村整備におけるドローンの活用について

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農業農村整備に関する技術開発計画の一環として、老朽化や災害リスクに対応した農業水利施設の戦略的な機能強化を目的としてドローンを実践的に研究し、その具体的な運用例をご紹介いただきました。

利根川水系土地改良調査管理事務所には現在3台のドローンがあり、各種の活用事例を積み上げているそうです。特に、今回のストックマネジメント研修の主題であります「機能診断調査」への適用検討をすすめ、近いうちにマニュアルあるいは専用ソフトの開発も視野に入れているとか、非常に具体的な解説でありました。
また、ドローンの操作や航空法関連の解説、今後の課題などについても触れておられました。
時間が押す中で、コンパクトに要点を分かりやすくご説明いただき、また最後には見事な時間調整もしていただきました。事務局として深く感謝を申し上げる次第です。


最後に、全面的なご協力をいただきました吉井次長はじめ香取農業事務所並びに関係各位様にあつく御礼を申し上げます。

2018/9/19(水)
一般社団法人 千葉県農業土木コンサルタンツ協議会(中村)

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アクアライン見学

アクアライン見学

先月末、アクアラインのトンネル施設見学の紹介です。
シールドトンネルの最下部、一般の人が入れないエリアです。

記事の詳細はこちらにあります。

http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51974184.html

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第9回定時総会及び特別講演会 報告

一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会
第9回定時総会及び特別講演会 報告

去る平成30年7月10日(火)、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会の定時総会と特別講演会が開催されました。会員11社、賛助会員1社、研究部会員7社の出席の下、協議会の総会に続き研究部会の総会を無事終了しました。
一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会は役員改選の年に当たり、理事立候補者の呼びかけをして希望者不在のため理事全員の留任続投が決まりました。

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一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会総会風景(下は研究部会総会)

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総会終了後、特別講演会に入り、講師は千葉県農林水産部耕地課より杉森浩課長、同事業計画室鈴木浩二副主幹のお二人にお願いしました。

演目は次の通りです。

千葉県農林水産部耕地課 課長  杉森 浩 様
「千葉県農村整備事業の方向性について」
 1. 千葉県農林行政の課題
  1)販売力の強化、
  2)力強い産地づくり、
  3)農林水産業の成長力の強化
  4)地域の特性を生かした農山漁村の振興・活性化
  
 2. 農業農村整備事業の目指す姿
  1)予算の回復と新たな展開方向、
  2)TPP対策、
  3)予算減の期間の経験を生かした事業推進、
  4)コンプライアンスの執行体制、
  5)土地改良法の改正
               
予算規模が回復していることは将来に明るい展望を示しています。ただ、従来の手法ではなく、新しい方向性に転換することが重要であるという趣旨の論調でした。
豊富な資料とデータをご用意いただき、わかりやすい解説でありました。

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杉森耕地課長


次の演目は下記の通りです。

千葉県農林水産部耕地課 毛利 雅史副課長(事業計画室 副主幹 鈴木 浩二)様
「三島ダムからの漏水における応急対策について」
1)三島ダムについて、2)基幹ストックマネジメント事業「三島ダム地区」について、3)洪水吐からの漏水について、4)調査業務と切欠工までの応急対策の実施内容

三島ダムに関する対応については耕地課が非常にお忙しいなか、耕地課毛利副課長のご厚意によりタイムリーな形で三島ダム漏水の問題をご講演いただく事が出来ました。毛利副課長ご多忙により、鈴木副主幹に代理講師をしていただいたものです。

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耕地課事業計画室 鈴木副主幹

三島ダムは昭和18年から昭和30年に掛けて建設された古い農業用ダムです。
竣工してから63年が経過し、老朽化が非常に進んでいます。漏水に関する諸対応を含め、現状をご丁寧に説明・解説いただきました。

ご講演の後、多数の質問があり、聴講者の関心の高さを示すように熱い議論がありました。講演終了後は盛大な拍手があったのが印象的でした。


なお、本来であれば三島ダムの問題解決への諸対応によって、講師派遣という余裕はない耕地課の現状でありました。しかしながら多忙を極めておられる耕地課・杉森課長、毛利副課長、鈴木副主幹の各位様には、特別講演会にご協力をいただきました。改めまして、深く感謝を申し上げます。内容のある、良い特別講演会となりました。

また、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会として、今後ともよろしくお願い申し上げます。

2018/07/10(火)
一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会(中村)

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バラの季節

新緑が目にしむ皐月の空です。
爽やかな風・・・といいたい季節ですが、真夏のような気温の日本列島です。

又、今の時期はバラの季節、深紅のバラをどうぞ。

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田植えも大体終わりました。これから美しい水田風景が見られます。

なお、地質時代の大きなエポックとしてチバニアンが有名になっています。
紹介記事は次の通りです。

http://blog.livedoor.jp/gijutunohiroba/archives/51969176.html

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新年度

 早いものです、平成29年度が終わり平成30年度が始まりました。
 官庁の人事異動も公表され、慌ただしい異動風景となっております。
 
 
 これまでも、これからも農業環境は激変して参ります。前向きの革新的な農業経営が農業復活の原動力となるはずです。そうした芽が全国に見られるようになっており、うれしい限りです。
 
 新しい年度がより良い一年間になることを祈念いたし、微力ながら一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会も活動いたす所存です。
 
  新年度もよろしくお願い申し上げます。

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平成29年度農業土木コンサルタンツ協議会「現地見学会」報告

平成29年度農業土木コンサルタンツ協議会「現地見学会」報告

先の平成30年1月17日(水)  「 県内の農業用ダム築造及びその後の、管理運用上の課題と施設更新対策等について学ぶ 」 事を目的としてダムの現地見学会が開催されました。本見学会は一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会が例年主催実施している技術向上のための研修会の一つです。

朝9時、JR君津駅に集合し、大型バスに同乗しての移動でした。なお、千葉県農林水産部、土地改良区、コンサルなどから41名の参加でありました。

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まず、君津市にある三島ダム(アースフィルダム) を目指し、車内では講師・案内人として小橋純氏(安房中央土地改良区事務局長)がかんがい排水事業小糸川地区の概要、また走行中の各所で幹線用水路の案内と解説を行っています。

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総合講師  小橋 純 氏

 

10時30分三島ダムに到着し、現地の案内・説明は君津農業事務所;穂崎庄一地域整備課長及び小糸川沿岸土地改良区;奈良輪昌弘副主査にご担当いただきました。
その内容は三島ダムの概要、取水設備(円筒)・余水吐改修工事状況、そしてダム管理システムを管理棟内に入って見学するというものです。

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三島ダムの概要説明

 

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左;穂崎庄一地域整備課長  右;奈良輪昌弘副主査

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基幹水利施設ストックマネジメント事業三島ダム地区の洪水吐き修復工事

穂崎課長より三島ダムの概要、県内ダムとの比較、また基幹水利施設ストックマネジメント事業三島ダム地区の概要と工事説明がなされました。なお、三島ダムは戦前の昭和18年に着工され、昭和43年に完成しています。建設当時の古い工事写真が印象的でした。

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基幹水利施設ストックマネジメント事業三島ダム地区の洪水吐き修復工事

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取水塔の内部見学風景

 

最後に管理棟へ移動して、ダム管理システムを見学しました。説明の奈良輪昌弘氏へ次々と質問が飛んでいました。なお、取水ゲートの操作は人力のようです。

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説明の奈良輪昌弘氏

 


以上で午前中の三島ダム見学が終わり、鴨川市の保台ダム(コンクリートダム)へ向かいました。バスの中での昼食はお弁当です。

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13時、管理棟内に集合して研修を行いました。まず、東条土地改良区の盒橋峪瞥事長よりあいさつがあり、保台ダムの計画経緯や苦労話などの紹介をされていました。

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  盒桐事長

 

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研修風景

 

次ぎに鴨川市役所水道局の角田敬夫次長があいさつされ、鴨川市水道の概要、歴史、課題などについて解説されました。多くの質問が寄せられていました。

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  角田次長

 

また、東条土地改良区の概要について東条土地改良区の波々伯部邦夫事務局長から説明がありました。さらに保台ダム建設当時の担当者小橋純、五十嵐昇両氏より、ダムの構造、諸元、工事方法や苦労話を解説いただきました。

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その後、ダム堤頂部へ向かい、取水ゲート操作室を見学しました。

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そして、いよいよ監査廊内部へと向かいます。午後からあいにくの雨、傘を差しての危険な階段でありました。

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監査廊内部へ


保台ダムの観測項目と頻度は詳細に規定されているとか。主な大項目は漏・湧水量、揚圧力、変形、堤内温度、地下水位、その他です。観測項目の数は19項目になるそうです。なお、監査廊内部の説明は鴨川市水道局;洲永和昭氏と小橋氏が担当されました。

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左下に並ぶブルドン管(管式圧力計)

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コンクリート打ち継目からの排水孔

湧水量は集水して三角堰で常時計測しているそうです。こういう継目排水孔が13カ所設置されているとか。止水板が設置されていますが、底の方になるとこの状態です。

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最深部のプラムライン・逆プラムラインの管理室での説明

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プラムライン計測器

プラムラインは垂直に降ろした下げ振りの「高精度のもので堤体のひずみを計測する」と思えば良いようです。ちなみに、夏場の熱膨張で水のない下流側へ2mmほど動くそうです。
(注)プラムラインとは水圧や地盤の変形などにより、ダム堤体に生じるひずみを測定し、ダムの安全性をチェックする計器です。プラムラインには、ノーマルプラムラインとリバースプラムラインがあります。


最後に、保台ダムサイトに集合して解散、バスはJR安房鴨川駅経由JR君津駅で散会しました。なお、本見学会へご協力をいただきました小橋氏はじめ説明をしていただきました講師各位及び関係機関にあつく御礼を申し上げます。

なお、保台ダムの技術資料、記録写真など貴重な資料を拝借しましたので、ほんの一部を紹介しました。

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02 ダム止水軸岩級区分図

 

03 ダム止水軸ルジオンマップ

 

04 ダム平面図

 

05 ダム標準断面図

平成30年1月17日(水)
(一般社団法人)千葉県農業土木コンサルタンツ協議会(中村)

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新年のごあいさつ

平成30年 年賀あいさつ

あけましておめでとうございます。
新年を迎え、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会を代表してあいさつを申し上げます。まず、九州北部豪雨、熊本地震やいまだ復興途上にあります東北の皆様へ改めましてお見舞いを申し上げます。また、常日頃のご愛顧に感謝を申し上げます。
さて、平成30年も昨年と同じようにTPP交渉、農家の高齢化、担い手不足、コメ政策転換など農業環境は厳しい一年になることが予想されます。
しかし、近年は元気な農業が全国各地に生まれ始めています。農業生産物輸出の大幅増、そして輸出に向けた農業変革の芽が見られます。これまでの保護農業が次第に崩壊し、競争環境が生じる新しい時代の風が吹き始めています。
歴史が示しますように「規制が多く、競争のない業界」の中では真の意味での強い産業は育たないものです。農業を経営活動の一環としてとらえ、自己改革し、先進的な営農活動を推進して行くことができる若手の農家や、法人の進出が目立ち始めています。そうした彼らが競争環境を生み出し、これからの農業を産業として自立させるものと考えます。
時代は変化してきています。安心安全の日本産農産物が世界に認められ、競争力を付けています。グローバルな視点の農業経営を確立し、プロの専業農家を育成する必要があります。また、法人の農業進出は既存の農家を圧迫すると危惧されますが、どの産業においても社会の変革期には役者交代が避けられないものです。積極的な農業経営を行う強い農家と法人が農業を「経営」という視点で捉え、その結果、補助に頼らない自立精神の旺盛な、強い農業が生まれるのです。
国の方向性も単なる平等ではなく、土地改良制度の見直しなどに見るように強い農家を育てるという「意志」を感じます。

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私共、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会は農業土木技術の研鑽向上を行政とともに行い、農業を縁の下でささえる役割を担っています。農業土木関連事業は一般の公共事業と異なり、食料生産の基盤を作るだけではなく中山間地の景観保全、災害抑止、減災、ひいては日本古来の田園風景を守るため、さらには農業経営をサポートする基礎的な事業であります。
元気な農家、明るい農村、そして経営が成り立つ農業環境を作るために、農業基盤整備事業があり、また維持補修(ストックマネジメント)事業があります。こうした事業は農業経営をささえる重要な柱の一つです。この農業基盤整備や維持補修をささえる農業土木技術向上のために、私共協議会は各種講演会、技術研修会、現場見学会、意見交換会、研究部会、資格取得受験講座などを協議会発足以来継続しています。結果として官民合わせた地元の技術力底上げを図り、微力ながら農業の改革発展に資することを目的として活動しています。特に、毎年開催しているストマネ、ため池、地すべりの各技術研修会は技術伝承に課題を抱える発注者を巻き込んだ盛大な勉強会となっています。平成29年度は千葉県農林水産部耕地課の農業土木技術職員研修への協力もさせていただきました。また、こうした活動については、協議会会員だけではなく行政を含めた県内外の企業への広い呼びかけも行っています。技術研鑽や啓蒙活動により地元企業及び行政の実力向上を目指し、農業経営の一助になることを願い今後も努力して行く所存です。平成30年も昨年同様、協議会活動にご協力いただくことをお願い申し上げ、年頭のあいさつといたします。

平成30年元旦 一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会 中村 雄兒

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