レコードをストンストンするあの行為を「掘る」「抜く」言う人達、嫌いだ。
「ディグ」「ディギン」これはもっと酷い。
ただでさえ頭おかしいのにコイツらときたら…。。

どうもこの言葉は、自分達の行為を肯定しているだけのような気がしてなりません。


僕は、ディグのことを「ゴミ漁り」、そしてディガーのことを「乞食」と呼んでいます。



渚のカンパリソーダ - 山形市立商業高等学校ハーモニカバンド部 ('81)
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出張で出向いた岩手県のリサイクルショップでゴミ漁って発見しました。
見様によっては、JOY DIVISION - Unknown Pleasuresのジャケに見えなくもない(見えないよ)
まあ、まずこんなもの私以外誰も買わないでしょう。

これと一緒にシナロケ#1や欲しかった和ジャズのレコードも発見し、ホクホクとレジへ向かうとそこにはこんな張り紙が貼ってありました。

「商品の値段は店主が決めますので精算前に必ずお尋ね下さい」

ここのリサイクルショップは商品に値段が付いておらず、買うときに店主の独断で一方的に商品の値段を決めて売りつけるという、極めて面倒くさいシステムを導入していたのです。

後で聞いた話では過去に近藤真彦が5000円で万級の某レコードが100円だったと言う事例があったとかないとか。。
ネットを使わない(おじいちゃんなので使えない)ので、相場ガン無視なのが諸刃の剣でとても恐ろしいです。

恐る恐る店主にレコードを差し出すと、店主の目がギラリと光った!

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店主「おい」
俺「(やばい、高値つけられる)」

店主「ココ腐ってんぞ!いいのか?」
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これはウォーターダメージと言います、おじいちゃん。

店主「そもそも何なんだこのレコードは!?」
それは僕が教えて欲しい。

店主「ていうか、お前は一体何なんだ!?」
それは僕が一番教えて欲しい。

店主「ゴミだろこれ!タダでいいや。」

なんと無料でゲット。無知と痴呆に感謝。。


山形市立商業高等学校はビジネス系の高校で、県内では抜群の就職率と進学率を誇る、偏差値そこその高校です。

しかし個人的には、高校時代にブックオフの裏でここの先輩からカツアゲされ、「ビジネスとは一体…」と思った嫌な記憶しかありません。

このレコードは吹奏楽部の演奏会をレコードにした記念品のようなものだったようです。きっと部員や関係者にだけ配られたのでしょう。

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A面はハーモニカバンド部の顧問である細野長年さん(誰だ)がリードボーカルをとるワンマンリサイタルの模様を贅沢にも片面に丸々収録。
フォークソングを気持ちよく歌い上げています。どう聞いても完全自己満足で職権乱用とはこういうことを指すのだなあと思いました。

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問題はB面です。これがハーモニカバンド部の演奏なのですが、ハーモニカだけで演奏してるのかと思いきやリズム隊とギターとキーボードで構成されています。
あのー、これって軽音楽部というのでは。。

※軽音楽部の神例(ほぼガレージ・パンク)


様々な歌謡曲のカバーをやってるのですが、中でも僕のハートをえぐったのが「寺尾聡/渚のカンパリソーダ」の激マージービートカバー!!
オリジナルは氏の1stアルバム Reflectionsに収録されています。よくレコ屋でゴミ扱いされてるやつですね。
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(関係無いけどこのジャケよく見ると煙草の火の残像でLOVEって書いてるんですが、これどうやって撮ったのか考えてみるととてもマヌケで楽しいので是非やってみて下さい。)

それにしても、ルビーの指環とかじゃなくてこれを選曲したセンスに拍手喝采です。
ツインVoのJKはたぶん部の中で一番歌が上手い人らだったんだろうな〜。(部員の投票で決まるやつ)

羨ましいくらい青春してるレコード。おっさんの心に沁みます。これからもこういうレコードをバシバシ見つけていきたい。