2017年07月08日

スキマスイッチ TOUR 2017 "re:Action"@新潟LOTS

sukima_tour_reaction_logo500"あのアーティストのライブに初参戦"シリーズとして、こちらもちょっとだけ記しておこうと思う。新潟LOTSというライブハウスでの、スキマスイッチのライブである。

スキマスイッチ、正直最近はちょっと離れていたのだけど、少し前まではニューアルバムが出るたびにきちんとレンタルするくらいの、お気に入りアーティストのうちの一組だった。もちろん『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』の主題歌となった「ボクノート」も好きだし、「飲みに来ないか」「アカツキの詩」等々お気に入り曲もいっぱいある。

…しかし、今回の参戦を決定づけたのは実は「対バンがRHYMESTER」という部分なのだった。カッコいい日本語ラップを繰り出すヒップホップグループ・RHYMESTERを初めて知ったのはクレイジーケンバンドとのコラボ曲「肉体関係 part2 逆featuring クレイジーケンバンド」なのだが、その後宇多丸さんのラジオとかを好んで聴いたりするうちにアルバムを借りたりして、ヒップホップで唯一聴くのがRHYMESTER、みたいな感じになってしまった。CKBとのコラボは結局生で見たことが無いので、一回ライブに行ってみたいと前から思っていたところにこれだったから、飛びついたという訳だ。

今回は、他のアーティストがスキマスイッチをプロデュースするというコンセプトのアルバム「re:Action」のツアーということで、久々にアルバムを借りてしっかりと予習。もちろんRHYMESTERとのコラボ曲「ゴールデンタイムラバー」もしっかり聴きこんで、参戦準備はバッチリだ。ただ、木曜の開催ということで、週の疲れが如実に溜っていたタイミングでもあり、体力的には若干不安が…。

会場のライブハウス・新潟LOTSは、新潟県民会館までとはいかずとも十分職場から徒歩圏内で、仕事帰りの恰好でそのまま行ってみると、まずここでちょっとゆっくり目に訪れたことに後悔。さすがスキマスイッチというべきか、まだ開演20分前くらいなのにメチャクチャ混んでいる。というか予想よりずっと小さめのライブハウスで、こんなところでスキマやRHYMESTERが聴けると思うと確かに嬉しいのだけど、こんなに混んでるライブハウスもすごく久しぶりでちょっとおののく。なんとか後ろの隅っこの方に落ち着いた。

開演時間を回り、舞台裏の映像が流れ、いよいよRHYMESTERが登場。僕も大好きな「Once Again」からライブが始まった!オジサン感を感じさせない鋭いパフォーマンスでどんどん場を盛り上げていくRHYMESTERの3人。あくまでスキマスイッチライブの対バン要員ということを意識してか、僕も良く知っているお馴染みの曲が続く。

なにがすごいって、途中で宇多丸さんによってヒップホップの解説がどんどん挟み込まれることである。宇多丸さん曰く最近はヒップホップのライブでもこういう解説をしているそうだが、ターンテーブルの本来的な使い方やコール&レスポンスの基本など、あの利発な喋りで分かり易く教えてくれるものだから、ほんとにスッと入ってきて、初めてのヒップホップのライブだったにも関わらず自然にノることができたのだった。RHYMESTERは音楽的なレベルの高さもさることながら、あの「ちゃんとした」感じ、そして誰にでも優しく間口を開く感じがほんとにイイと思う。またぜひライブには行かせていただきたい。

RHYMESTERの出番がいったん終わり、場面転換を経て、いよいよ主役・スキマスイッチのご登場。実はここでどうしてもトイレに行きたくなってしまい一旦退場したため、観賞場所が入り口ドア付近になってしまったのだけど、キレイなバラード曲を連発する彼らはすごいオーラを発していた。僕、実はスキマスイッチを知ったころは「歌の上手い歌手」というイメージがあんまり無かったのだけど、小田和正さんの番組に出てる彼らを見たりしてるうちに大橋さんの歌の上手さがすごく印象に残ってきて、今回の生歌でとどめを刺された感じ。メチャクチャ上手いと思う。

ただ、そんな上手い歌声でも人がいっぱいのライブハウスで立ちっぱでバラードを聴き続けるのはちょっと辛いかも…と思い始めてきたタイミングで、「キレイだ」とかちょっとテンション高めの曲を次々投入。新曲も歌っちゃったりして、大盛り上がりの中で幕を閉じたのだった。

そしてお楽しみ、アンコールはもちろんRHYMESTERとスキマスイッチの豪華共演である。ニューアルバムに入ってる「ゴールデンタイムラバー」はもちろん、RHYMESTERの「The Choice Is Yours」をスキマとマッシュアップで披露、更にはおなじみ「全力少年」をラップ入りで共演したりと、アンコールだけじゃ物足りないレベルの妙技が目の前で繰り広げられたのだった。いやー素晴らしかった。

というわけで、お気に入りの大物アーティストを2組も、ものすごい近い距離で見聴きできたプレミアムな機会だった…のだが、こんなに(物理的にも)密度の濃いライブハウス公演は久々だったもので、ものすごく体力を持っていかれてしまった。帰ったらヘトヘト。スキマスイッチなんて、このツアーの他の公演もそうだけど、普通だったら座席指定のホールとかアリーナの公演が多いアーティストで、そのファンもライブハウスに慣れていない人も多いのか、体調を崩してるっぽい人もちらほら見かけたし。

すなわち、ライブハウスの臨場感と体力消耗とは表裏一体。行くとなったら当日の睡眠不足回避や翌日の有給なども視野に入れ、きっちり準備を整えて迎え撃つべきなのだと、今回学んだのでありました(なお翌日はちゃんと仕事行った)。

nozan0524 at 23:18│Comments(0) 音楽 

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