2006年11月08日

2006年11月08日

9月28日(木)ヴァイエンシュテファン〜オクトーバー・フェスト5

定時の14:28を5分ほど遅れてミュンヘン駅着。
正確さで定評のあるドイツ鉄道だが、
数年前、民営化してから遅れがちと言われている。

旅客へのサービスから、乗客を残さないように待つようになり、
接続列車が遅れている場合も待ったりするので、
それがだんだんと積み重なり、最終到着時間が遅れてしまうのだ。

全走行距離が短い路線や、
まだ全行程を走り始めた段階では正確なのだが・・・・。

おまけにターミナル駅は、フォーク型のプラットホーム配置なので、
乗り換えようとしたら、
フォークの付け根のところまで行かなくてはならない。
この点、ホームの中間に、連絡地下道や、
跨線橋のある駅が少ないのが不思議だ。

それやこれや、で、
うまくしたら乗ろうとしていた
14:44発のフライジング方面行き列車には乗れなかったが、
すぐ次の列車があったので助かった。

フライジング駅から宿泊予定の「イザールホテル
までは歩いて10分ほどの距離だが、
今年は3人なのでタクシー使用。
1人ならつい節約のため歩くところだが、
こういった点もグループ旅行は有難い。

ところが、宿泊予約が取れていたはずなのに
部屋がとれていない????

帰国後、改めて調べてみたが、やはり小生の手落ちで、
最終的に予約がとれたか確認しないまま、来てしまったのだ。
(予約が入らない場合は、返事を返さないものらしい・・・・)

では改めてどうか、というと、
小生の部屋は予定どおり2泊取れ、
女性陣は今夜はOK。
以降は取れないが
「当ホテルは部屋数が多いのでキャンセルも出る可能性もある。
明日まで待ってくれ」
とのこと・・・。

取り合えず部屋に入ってみると、
1人の小生の部屋も、2つベッドが入っていて大きいので、
明日、彼女たちの部屋が取れなかったら、
この部屋を譲って小生が他のホテルを当たるかすればいいや、
と考える。

一方、彼女たちは彼女たちで、
もし明日、宿泊できないのなら、
ミュンヘンのユースホステルに泊まろう、
と考えたようだ(部屋があるかどうか、わからないが)

というわけで、3人とも部屋に入ったが、
明日、部屋を代わるorホテルを代える可能性があるため、
気が気でなく、荷解きもそこそこしかできないことに・・・・。

ホテル手配は小生の担当なので、これは完全に小生のミス! 
真に申し訳ない次第であった。
今はホテルの尽力に期待するしかない。

不安な気持ちを圧し込めて、
予定どおり、ヴァイエンシュテファン醸造所へ。
ホテルまでタクシーを呼び、一気にフライジングの丘にある
ヴァイエンシュテファン醸造所に到着。

ここは現存する世界最古の修道院のビール醸造所として有名だが、
今現在は修道院ではなく、バイエルン州の公営企業であり、
またミュンヘン工科大学醸造学部・
ミュンヘン工科大学国立醸造研究所でもある。

※修道院として、今もビール作りを行っている最古のものは
レーゲンスブルクの先にある「ヴェルテンブルガー」

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン2すぐには
レストラン「Brau-Stuberl」
には行かず、
庭に回って、校舎に描かれた
醸造の様子を描いた壁画を見る。


9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン3







9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン17放し飼いにされている
犬がじゃれつくので
しばし相手にする。
花と芝生がきれいな中庭で、
なかなか立ち去りがたい。


頃合よろしくレストラン「Brau-Stuberl」に行こうとすると、
むこうから30人くらいの団体が上がってくる。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン4こりゃあ
レストランを占領されるか、
と思い、慌てて店内に入ったが、
どうやら入って左の
地下レストランを
予約してあるらしく、
席が用意されていた。

ふう〜、我々がお目当てのガーデンのほうには来ないらしい、
よかったよかった・・・・。

右に曲がったレストランはそのまま、
外のガーデンに続いている。

外で飲めるか聞いたら、
ビールの注文・受け取りは、レストランでして、
料理はガーデンでは食べられない、とのこと。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン9さっそくビールを買って
ガーデンへ。





9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン5フライジングを
見降ろすガーデンで、
飲むより先に
まずは撮影の我々・・・。

小生、座右の書の
相原恭子先生
「ドイツビールの愉しみ」
(岩波アクティブ文庫)と
ヴァイツェンビールのツーショット!


9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン6






9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン7グラスには
ちゃんと
500mlのところに
印がついている。
(ただし必ずしも、
そこまでぴったりとビールが入れられているわけではない)





さあ、撮影はやめにして、乾杯しよう!!

うっま〜い!!!!!!!

小生、ビールの中でも一番好きなのがヴァイツェンビール。

そして小生が飲んだ中で、一番うまいと断言しているのが、
ヴァイエンシュテファンのヴァイツェンビールだ。

ここ、現地で飲むヴァイエンシュテファンのヴァイツェンビールは
サイコー!
おもわず、天を仰いで、しばし言葉を失ってしまう・・・・。
(ここでヴァイツェンビールを飲むと必ず、だ。
今年もまた言葉を失った・・・・)

もちろん日本で飲むヴァイエンシュテファンの
ヴァイツェンビールとは雲泥(失礼!)の差・・・・。

そのほか、黒ビールの「KORBINIAN」も
「シュバルツヴァイツエン」もうまいうまい!!!

グッドビアクラブ多摩支部の2女性も、感激の面持ち・・・・。

ガーデンでさんざん盛り上がった後は、
さあ、食事!・・・・ということでレストランへ。

ここの料理も、ほんと、おいしくって何を頼んでも(?)
まずはずれがない。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン8同行者の
『はじめ人間ぎゃーとるず』
のように、
骨付き肉にかぶりついてみたい、
との夢もかないました。


※しかし、この『はじめ人間ぎゃーとるず』のように、
骨付き肉にかぶりついてみたい、
という夢って、結構、普遍性があるのか、
あちこちで聞きます。
小生はあまり、その願望は強くないので、「?」でありますが・・・・。

そのほか新製品の瓶ビール「Xan」も賞味。
なんでもガンを防ぐ(?)ビールということで、
ホップの成分の抗酸化物質、
「キサントフモール」xanthohumolが通常の10倍含まれていると言う。

メニューに載っていたので、変なものを飲んじゃった、
といったところだが、味はやっぱりなかなかのもので、
そこらのビールなんぞよりは、はるかにうまい!!!

さんざヴァイエンシュテファンで飲み食いし、
すっかりいい気分になった3人、
その勢いでミュンヘンはオクトーバーフェストに繰り出すことに・・・・。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン10「Brau-Stuberl」に
タクシーを呼んでもらい、
待つ間、
おみやげコーナーを眺める。
グラスやマグなど、
しゃれたデザインのものが
並んでいたが、
荷物になるため、泣く泣くあきらめる・・・。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン11






タクシーでフライジング駅へ。
これも1人の時はとことこ街まで歩いて降りたものだ。
(明るいうちはバスを使ったこともあったけど・・・・
でも「Brau-Stuberl」からバス停までもけっこう歩く)
酔って歩いて道に迷ったこともあったっけ・・・・。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン12フライジング駅から
列車で約30分でミュンヘン駅へ。
駅に着いたのは21時ごろなので、
さすがにこの時間から
フェストに来る者は少ないが、
帰る人の流れ
(もちろん酔っ払っている)や、
目が座って駅で
フラフラしている連中もいて、
平日(木)の夜というのに、
早くも何というザマであろう・・・。

フェスト会場に行く前に、
女性陣はミュンヘン駅近くのユースホステルに寄って
宿泊予約の交渉。

何でも明日、ミュンヘンに、彼女らの知人の
(小生も面識があるようだが、顔が思い浮かばないm(_ _)m)
Y氏がやってきて、このユースホステルに泊まるそうなので、
もし明日「イザールホテル」の部屋が取れなかった場合に備え、
ユースホステルも押さえておこうという判断だ。
しかし、急なことなので、3人で一部屋、とか、
あまり交渉ははかばかしくないようだ。

フェストには、ユースホステルがあるほうの入り口から入る。
(一応飾り門はあっても、出入りはどこからでもできる)

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン13家路を急ぐ人、
テント内で
大騒ぎしている人、
それぞれだが、皆、
出来上がっていることには
違いない。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン14まずは
シュパーテンの
テントに潜り込み、
席を見つける。

3人でビールを飲むが、
一度、酔いが
クールダウンした我々は、
テント内のバカ騒ぎに
ついて行けず、
踊り狂い、跳ね回り、叫びまわり、
暴れまわる人々を呆然と見ているばかり・・・・。
9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン18






次のメーカーのテントにはしごしたが、
遅い時間なのでさすがに入場ストップを告げられる。

結局シュパーテンのテントにまたもどってきたのだが、
シュパーテンの外ベンチのところで騒動が起きていた。

1人の青年(あるいはオヤジか?)が
四肢を警官(ガードマンではない)に持たれ、
大声でわめき、激しく手や足をバタつかせる甲斐もなく、
拘束されて運ばれていったのだ。

我々が見たのはそのシーンだけなので、
泥酔したのか、暴れたのか、絡んだのか、
連行されるに至った理由はわからなかったが、
少なくともシラフということではあるまいし、
いずれかの理由での措置であろう。

オクトーバーフェストらしい光景を
同行のかたがたにお見せすることができた、ということで、
幸い(?)と言うべきか・・・・。

彼の持ち物らしき紙袋を持っていた屈強な警官が、
彼が暴れた際、服から散らばって床に落ちたコインを
ひとつひとつ拾い上げているのには妙に感心した。

大きな手と指なので、細かいセントコインを
うまく拾い上げられず何度もトライしている。
見かねて、若い女性が手伝いはじめたが、
それもまた実に気持ちがいい・・・・。

警察の、扱いに窮した酔漢は、
さっさと連行してしまう手際のよさの一方、
酔っ払って連行した者であろうと、
私有物や金銭は、小銭まで、きちんと本人に届けようとする姿勢に、
プロの姿勢を見た気がするのだ。

※日本の警官は?
なんか、酔っ払って手の着けられない輩でも、
「楽しく飲みなさいよ」「皆に迷惑かけちゃあいけないよ」と、
のらりくらり説得しているだけじゃないかなあ・・・・。

この騒ぎのせいかどうか知らないが、
外ベンチに空席があったので、さっさとその席を取り、ビールを注文、
我々は楽しく飲みましょう。

外の席でもベンチに乗って騒いでいる連中もいる。
少々暇になってきた様子のウエイターと雑談。

9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン15






9月28日(木)フライジング〜ミュンヘン16さすがに
帰りの列車の時間が気になり、
22時半、会場を後にする。

駅に向かう道すがらの
飲み屋には、
飲み足りない連中や、
河岸を変えた連中で満員だ。

飲兵衛どもをぎゅうぎゅうに押し込んで、
列車はフライジングへ。

フライジングでも結構人がおりたが、
まだまだ先まで乗っていく酔っ払いも多い。

23時過ぎのフライジング駅の駅舎はもう閉まっていて、
皆、適当にホームからそのまま道に出て歩いていく。

我々も冷え込んで気持ちの良い夜道を歩いてホテルへ。

レセプションに尋ねるが、まだ部屋のキャンセルは出ていないそうだ。

う〜ん、まあ、心配してもしようがない。
今日のところは、しっかり休んで体を休めることにしよう・・・。

※画像センターのマークをクリックすると動画が見られます。
2006年9月28日(木)夜と
29日(金)昼、夜のオ クトーバー・フェスト


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NOZOMI