1.冬

・ガンダム Gのレコンギスタ #23 「ニュータイプの音」
 よくわかっていないながらも毎週すごいすごい言いながら見てたGレコです。テンポ作りとか声優さんの働きとか、感覚的な部分の良さだったかもしれません。
 第23話。Gセルフとパーフェクトパックのおぞましさが極まった所だったと思いますし、ガタガタ震えるベルリやモニター越しに映るノレドとラライヤも強い印象に残っています。モビルスーツの破片がGセルフに当たって音を立てるのも震えます。終盤は特に絵力が強かった。

・少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 50- #24 「まわりっぱなしの、この世界で」
 劇場の取り壊しに反対して立て籠もった颯達は、ハリウッド東京という場所に感謝を込めてゲリラライブを開催する。5人の陽気さと不意に表れる寂しさ、無人の劇場に反響する「永遠 never ever」、客席に置かれたライト、雨音の拍手…といったものに目頭が熱くなります。
 CM収録から帰宅途中にテッシーが見せる表情なども味わい深かったですね。

・ユリ熊嵐 #12 「ユリ熊嵐」
 紅羽と銀子が旅立って、サイボーグ熊と人間の女の子が出会う。透明な嵐が吹き荒れようともという力強い最終話でした。謎めいているようでいて芯の部分はシンプルなメッセージが読み取れるアニメだったのではないでしょうか。



2.春

・放課後のプレアデス #8 「ななこ13」
 会長の姿はななこの弟が描いた「プレアデス星人」のイメージを反映したものだった。この仕組みがみなととエルナトの関係でも活きてくるのも上手いのですが、同様にななこと会長の関係においても大きい意味のあるエピソードでした。
 シナリオ以外に触れておきますと、ななこの「かっこいい」という台詞(本当に嬉しそうだ)や偽ななこ(会長)の自由な振る舞い、ドライブシャフト5人乗りの賑やかさなどなど、楽しいポイントがたくさん。劇伴・挿入歌が流れている間にすばる達の時間経過、季節の移り変わりを見せてしまうあたりも綺麗でした。

・えとたま #7「縁縁長蛇」
 ヘビに噛まれて石になったにゃ〜たんを元に戻すため、タケルはシャアたんのヘビ電車に乗って解毒剤を探す旅に出る。シャアたんのキャラを反映し、賑やかさが大きな魅力であるえとたまの中でもゆったりした雰囲気の漂うエピソードです。にゃ〜たんがほとんどの時間で退場していることもこの雰囲気を作る上で大きかったのかもしれません。
 干支娘の再紹介やこれまでの出来事を振り返る、言ってしまえば総集編。しかしにゃーたんの記憶の欠片を見せ、ソルラルシールの譲渡もしてとストーリーも進展しており、当然ただの総集編ではありません。
 シャアたんが静かに次々と繰り出すジョーク・小ボケ、ヘビ電車と神様世界のビジョンが面白い。「総集編」であることを逆手に取ったメタ視点台詞も笑いを誘います。全12話において一度見ただけでは記憶に残りにくいけれども笑える台詞が細かく散りばめられている、えとたまのそういう部分が大変良かったです。

・食戟のソーマ #12 「ひと皿の記憶」
 ジャンプ原作アニメとあまり縁がなかった私ですが食戟のソーマはよく楽しめました。田所のクビを賭けた四ノ宮シェフとの決着編です。自らの出発点を見直した田所と、サポートに回って彼女を激励する雪平くんのかっこよさ。
 四ノ宮が田所のテリーヌを口にする一連のシーン、これが良かった。ダメ出しをした後にもう一口を食べるまでの無音と鼻息。中村悠一の演技です。
 空戦のカナタと並んで雪平くんは松岡禎丞2015のベストアクトだと思っていますが、声優・劇伴・効果と音響面の強さが際立っていたタイトルです。音響監督はもちろん明田川仁氏。



3.夏

・空戦魔導士候補生の教官 #3 「最弱がもたらす可能性」
 カナタが出した一見意味のわからない課題に戸惑いながらも奮闘を見せるミソラとレクティ。その狙いとは彼女達の弱点を自覚させることだった。
 ボキャ貧のため独特の間があるとしか言えませんが、冒頭にリコが教室から退出するシーンの穏やかなBGMと三者三様の反応から既に笑えてしまうのでした。メイド服に反応する男子生徒3人組やソフトクリームを落としたミソラの叫びなど、全てのタイミングが完璧に噛み合っていたと言っていいでしょう。こういう笑えるシーンでも、コメディ的に表情を崩したりせずに通したこともひとつの見やすさに繋がっていました。
 何より今年は私にとっては東山奈央の年だったのですが、空戦における彼女はまさに八面六臂の活躍でした。
 ドアにもたれていたレクティが倒れこんだり泣きついたりする動きが妙にかわいい。



4.秋

・ハッカドール THE あにめ〜しょん #7 「KUROBAKO」
 トップパロで強調される凄惨さ、くたびれた感を強力に醸し出すヨレヨレの線や目のクマ。一番良かったのは4号が割ったガラスが後のカットで全く補修されないまま出てくる所です。ダンボールで塞ぐとかしてたらそこまで笑ってないだろう。
 声優さんに会える!と1号のテンションが上がった次の瞬間にはげっそりしているというスピード感や「住んでる世界が違うんだよ」という乾ききった台詞もツボに入りました。

・すべてがFになる THE PERFECT INSIDER #8 「紫色の夜明け」
 謎解きはもとより、犀川達の繰り出す思弁の面白味や映像の美しさが大変良かったタイトルです。木戸衣吹がいよいよメジャータイトルにという喜びもありましたが、彼女を含めたキャスト陣の仕事も際立っていました。
 第8話は事件が解決に向かい始めるエピソード。なにより犀川と西之園さんが屋上で夜明けを迎えるシーンがよく頭に残っています。徐々に明るくなる空の長回し・音楽・2人の会話がなんとも美しかった。
 Bパートに移っても、寝ている西之園さんから距離を取る等の細かい所作を付けたり、大事な事を言う時は煙草や飲み物を使って会話に間を作ったり、こういうのは全編に渡ってですが気配りが効いています。

・落第騎士の英雄譚 #10 「深海の魔女vs雷切」
 バトルもののラノベ原作アニメともあまり縁がなかったのですが、今年は冬の4作で楽しみ方がわかったのか免疫が付いたのか、楽しめるタイトルが増えました。原作を追っている作品もありますし、あのシーズンの編成には確かに意味があったのです。
 そんな多くのライバルが存在する中で、落第騎士の英雄譚は明確な1人のヒロインを置いていること、力のこもったバトルシーンを大きな特長としているのでしょう。勝負によってドラマを盛り上げるのも上手いのだと思います。
 第10話、黒鉄珠雫と東堂刀華の決戦です。2人それぞれの能力を活かした駆け引きのあるバトル(解説が熱い)、東堂の圧倒的な強さに執念で食い下がる珠雫…というシチュエーションをしっかり盛り上げる画と音。激しいアクション作画もそうですが、分身を斬らせて微笑する珠雫、困惑を見せる東堂の表情もとても良いし、決着の「雷切」の一言も決まっています。安心の金元寿子です。この回では東堂が全くというほど喋らないのですが、彼女の強さを強調すると同時に珠雫の方に焦点を当てることにもなっており、それもまた。
 東山奈央のキャラがメインとなるエピソードを2つ選ぶことになりました。ここで挙げた2人の他にも金剛さん、由比ヶ浜さん、九条カレン、クローディア・エンフィールド等々…多くのキャラを印象に残る形で演じて下さりました。マルチロールです。


 今年視聴したタイトルをざっと振り返り、パッと思い浮かんだエピソードについて今回の感想を書くという形になりました。再視聴はしているものとしていないものが混在しており、文章量に違いがありすぎたりいい加減な所もありますがご容赦ください。
 入れようか迷った他の作品は「赤髪の白雪姫」#11、「監獄学園」#7。この記事内にあるタイトルでは「放課後のプレアデス」#5、「えとたま」#8 #9。

 今年放送ではないものの私に強烈なインパクトを残していったアニメとして「グラスリップ」三国町に行くほど良かった、「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-」(どうにか50放送開始に間に合わせて見た)この2本を挙げておきたい。

 来年のアニメも良いものが見られるでしょう。