プロ野球セイバーメトリクスReference

日本プロ野球についてセイバーメトリクスによる分析を行います

最後に, 縦軸を球速, 横軸を回転速度としたwOBAのマトリクスを表3.1.3に示す。

 

3.1.4. ストレートの球速・回転速度別wOBA
statcast_V_R_FF

数値が表示されているマスは30打席以上発生した組み合わせ

3.1.4より, 球速が同じ場合, 回転速度が大きいストレートほどwOBAが低い傾向がある。特に2500rpm以上のストレートはwOBAを低く抑えている。

一方, 回転速度が同じ場合, 球速が大きいストレートほどwOBAが低い傾向がある。特に97mph以上のストレートはwOBAを低く抑えている。


Theorem 3.1.1.
ストレートの球速および回転速度とwOBA

 (1) ストレートの回転速度が等しい ストレートの球速とwOBAは反比例する。

 (2) ストレートの球速が等しい ストレートの回転速度とwOBAは反比例する。

 ∴Proposition3.1.1 および Proposition3.1.2が示された


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2017年12月31日に発行した同人誌の再録です。
誤字脱字等を修正。

1.Introduction

 ストレート, いわゆるフォーシーム ( FF : Four - Seam Fastball ) はプロ野球の歴史上で最も多く投じられた球種である。しかし, そのストレートに対する一般的な評価基準は明確に定まっていないのが実情である。現在, 最も一般的なストレートの評価基準は球速だが, 球速だけでストレートの良し悪しを評価するのは難しい。球速は大きいが打たれる投手, 球速は小さいが抑える投手について, 球速だけでは説明が付かないためだ。1980年代から1990年代に活躍した星野伸之投手は平均120km/h台のストレートで抑える後者の有名な例である。

 

近年では技術の進歩によって測定できる物理量が増え, 投球に関する分析の幅が大きく広がっている。これまで曖昧に捉えられていたボールの回転や変化についても数値化されている。特に, ボールの回転については2017年のオールスターゲームでピックアップされるなど, 我々野球ファンが目にする機会が増えつつある数字である。

 以上を踏まえて, 本稿ではメジャーリーグ (MLB) のトラッキングシステムであるStatcastの統計データを基に, 一般的なストレートの評価基準を考察する。また, 得られた評価基準に基づき, 日本プロ野球 (NPB) の投手が投じたストレートを評価する。

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今回は遊撃手のUZRについて、2015シーズンの データを利用して年度間の相関をアップデートしました。

2014年時点の相関係数は、以下の記事で掲載しています。
NPB版UZRの検証
NPB版UZRの検証 その2

今回追加した2015年のUZRは、「1.02」およびDELTA社のメールマガジンを参考にしています。
2015年よりDELTA社の運営するデータサイト「1.02」が公開されましたので、データの確認が容易になりました。
http://1point02.jp/op/index.aspx

今回は全選手のデータが出そろっていないため、守備イニングが比較的長い選手の多かった遊撃手についてアップデートしました。

UZR_2015_年度間相関

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