2002年05月
2002年05月11日
NO.7 メールの功罪
JR大阪駅前の大丸(アクティ大阪)の27階 スカイレストラン街でというオフサイトの約束さながらに、「エッジの方ですね?」という声で始まったのは関西のEDGEのメンバーの方たちとの出会いでした。
これまで、ホームページを通じてメールのやり取りだけで連絡を取り合ってきた方たちとの出会いです。
メールのいいところはすぐに直接に連絡が取れることです。電話だと食事時だろうか?お忙しいのではないだろうかと、タイミングを計るのが難しいのですが、メールは時間が出来たときに見ればよいので便利です。ただ、文字だけの情報だとニュアンスが伝わらない場合があり、大変危険でもあります。こちらが冗談で書いたこともまじめに取られたり、その反対にまじめに書いたことがいい冗談だとほめられたり。特に顔を見ていない人ととは相手のことが分からないので誤解も生じやすいかもしれません。
関西でも講演会でも開きたいと言ってくださったのでいつでも伺うとお答えしたら話がどんどん進み、実現しそうな勢いでしたのでこれは直接一回お会いしたいなと大阪まで押しかけたような次第です。
ホームページにはEDGEのことがいっぱい書いてありますが、やはり直接会ってお話しするとメールのときとはだいぶ印象が違います。あっという間に気がつくと4時間お話していました。
とても嬉しかったのはディスレクシアのお子さんたちが夢を持っていて、お母様たちがその夢の実現に一歩ずつ着実に歩みを進めていらっしゃることです。それぞれのお話がおもしろいので(涙なしには聞けない話ではありますが)おいおい御披露してまいりますね。
パソコンの有効利用
今回お会いしたお二人のディスレクシアのお子さんは読み書きの困難さをパソコンで補っていると伺いました。英国で大学に入る準備をしている息子も今度パソコンで受験が出来るので模擬試験(Mock exam)をパソコンで受けるつもりらしいです。
そのパソコン使用について何とびっくりする記事が4月9日付けの朝日新聞に掲載されていました。エッジの副会長がしきりに憤慨しているので何事かとみると、東京福祉大学の通信課程で筋ジストロフィーの女性が入学の説明会でパソコン使用か代筆者の使用の許可を求めたところ大学側から入学を見送るように求められたというのです。対応改善を求める署名を集めているそうです。アドレスは:yuriino@sc5.so-net.ne.jp
関連して、先日、大学案内障害者版 2002 編集発行:全国障害学生支援センター定価2600円 を手に入れました。LDに対応する大学が64校あるという新聞記事を見て注文したのですが、対応というのがどの程度かがはっきりしていないのでこれから一校ずつ当たっていこうかなと思っています。
項目を見ても受験可とあっても特別な配慮はしませんという学校の多いことにがっかりします。
またまた、英国の場合で恐縮ですが、代筆者はむろんのこと、パソコン使用、口頭試問、など、学校の都合ではなく、本人の本当の能力が分かる方法があれば出来るだけ許すところが多いようです。
NPO としてやらなくてはいけないことがいっぱいあるな、とまたまたファイトを燃やすメスタでした。
これまで、ホームページを通じてメールのやり取りだけで連絡を取り合ってきた方たちとの出会いです。
メールのいいところはすぐに直接に連絡が取れることです。電話だと食事時だろうか?お忙しいのではないだろうかと、タイミングを計るのが難しいのですが、メールは時間が出来たときに見ればよいので便利です。ただ、文字だけの情報だとニュアンスが伝わらない場合があり、大変危険でもあります。こちらが冗談で書いたこともまじめに取られたり、その反対にまじめに書いたことがいい冗談だとほめられたり。特に顔を見ていない人ととは相手のことが分からないので誤解も生じやすいかもしれません。
関西でも講演会でも開きたいと言ってくださったのでいつでも伺うとお答えしたら話がどんどん進み、実現しそうな勢いでしたのでこれは直接一回お会いしたいなと大阪まで押しかけたような次第です。
ホームページにはEDGEのことがいっぱい書いてありますが、やはり直接会ってお話しするとメールのときとはだいぶ印象が違います。あっという間に気がつくと4時間お話していました。
とても嬉しかったのはディスレクシアのお子さんたちが夢を持っていて、お母様たちがその夢の実現に一歩ずつ着実に歩みを進めていらっしゃることです。それぞれのお話がおもしろいので(涙なしには聞けない話ではありますが)おいおい御披露してまいりますね。
パソコンの有効利用
今回お会いしたお二人のディスレクシアのお子さんは読み書きの困難さをパソコンで補っていると伺いました。英国で大学に入る準備をしている息子も今度パソコンで受験が出来るので模擬試験(Mock exam)をパソコンで受けるつもりらしいです。
そのパソコン使用について何とびっくりする記事が4月9日付けの朝日新聞に掲載されていました。エッジの副会長がしきりに憤慨しているので何事かとみると、東京福祉大学の通信課程で筋ジストロフィーの女性が入学の説明会でパソコン使用か代筆者の使用の許可を求めたところ大学側から入学を見送るように求められたというのです。対応改善を求める署名を集めているそうです。アドレスは:yuriino@sc5.so-net.ne.jp
関連して、先日、大学案内障害者版 2002 編集発行:全国障害学生支援センター定価2600円 を手に入れました。LDに対応する大学が64校あるという新聞記事を見て注文したのですが、対応というのがどの程度かがはっきりしていないのでこれから一校ずつ当たっていこうかなと思っています。
項目を見ても受験可とあっても特別な配慮はしませんという学校の多いことにがっかりします。
またまた、英国の場合で恐縮ですが、代筆者はむろんのこと、パソコン使用、口頭試問、など、学校の都合ではなく、本人の本当の能力が分かる方法があれば出来るだけ許すところが多いようです。
NPO としてやらなくてはいけないことがいっぱいあるな、とまたまたファイトを燃やすメスタでした。
2002年05月02日
NO.6 大スクープ!?運転免許の筆記試験がディスレクシアの人には口頭試問に
本日の閣議で法務大臣より表記について運転免許法の運用の変更事項が提案され、超党派で可決される見通し。これまで、技術的には運転に差しさわりがなく、交通規則もきちんと守れるにも関わらず、回りくどい言い回しの筆記試験で運転免許の取得が困難だったディスレクシアの人にとっては朗報。
試験の申し込みの際にディスレクシアである旨を証明すれば筆記試験に代わって口頭試問で試験を受けられる。すでに有名私立高等学校や上位の私立大学では実施されている方法がやっと政府機関でもとられるようになった。
と夢のようなEDGE発のエイプリルフールの記事ですが、識字率の低い国では当然のように運転免許は口頭試問と実技検定で行われます。私の場合はモロッコしか知りませんが、運転手さんの中にアラビア語もフランス語も読めない人が多くいました。どのようにして道路標識を見分けるのかと聞くと短い方がタンジェで長いほうがマラケッシュだという明快な答えが返ってきました。外国人(例えば日本人)は通訳の持込(?)を認められているので運転の上手な方にお頼みすると、大変便利だと聴いたことがあります。また英国でも運転免許の試験場で「読めない人はいますか?」と尋ねられ、日本人でもディスレクシアの人でも手を挙げると別室でゆっくりと口頭で親切に規則についてどのくらい理解しているかの試験が行われたそうです。
試験の申し込みの際にディスレクシアである旨を証明すれば筆記試験に代わって口頭試問で試験を受けられる。すでに有名私立高等学校や上位の私立大学では実施されている方法がやっと政府機関でもとられるようになった。
と夢のようなEDGE発のエイプリルフールの記事ですが、識字率の低い国では当然のように運転免許は口頭試問と実技検定で行われます。私の場合はモロッコしか知りませんが、運転手さんの中にアラビア語もフランス語も読めない人が多くいました。どのようにして道路標識を見分けるのかと聞くと短い方がタンジェで長いほうがマラケッシュだという明快な答えが返ってきました。外国人(例えば日本人)は通訳の持込(?)を認められているので運転の上手な方にお頼みすると、大変便利だと聴いたことがあります。また英国でも運転免許の試験場で「読めない人はいますか?」と尋ねられ、日本人でもディスレクシアの人でも手を挙げると別室でゆっくりと口頭で親切に規則についてどのくらい理解しているかの試験が行われたそうです。