2002年11月
2002年11月25日
NO.21 子育てメッセ
11月23日はエッジが入居しているみなとNPOハウスで子育てメッセと題して、子育てに関連したNPOを中心に
お祭りがありました。当日は久しぶりに六本木の真ん中に子どもの声が響いてうれしい思いをしました。
参加団体が色々と趣向を凝らし、企業の協賛も頂き、なんと1800名の方が参加しての大イベントとなりました。
小さな忍者姿の子ども達が歓声を上げて校舎を駆け巡り、日ごろはテレビゲーム漬けの子ども達が目をかがやかせて玩具つくりや遊びに興じるのを見るのは本当に自然と頬が緩んでしまいます。もうまるで孫を見るような気分です。
エッジの呼び物はなんと言ってもLD疑似体験。LD/ディスレクシアの子ども達が日ごろどんな気持ちで学校の
授業を受けているのかを体験していただくプログラムです。
百の言葉を尽くしても分かっていただけない、目に見えない障害を持った子たちの辛さが一発で分かっていただけるプログラムです。
内容は受けてのお楽しみですが、感想をいくつかご披露したしますと、「怖かった」「感じ悪い」「先生が無視した」「途中で投げてしまった」と、一流の企業の部長さん、校長先生たちも脂汗や冷や汗、震えがでるようなものです。昔からディスレクシアで劣等性だった私などは驚くほどではないと思うのですが、優等生だった方ほどショックが大きいようです。
皆様も是非一回は体験して下さい。目からうろことはこのことかと思われることと思います。
お祭りがありました。当日は久しぶりに六本木の真ん中に子どもの声が響いてうれしい思いをしました。
参加団体が色々と趣向を凝らし、企業の協賛も頂き、なんと1800名の方が参加しての大イベントとなりました。
小さな忍者姿の子ども達が歓声を上げて校舎を駆け巡り、日ごろはテレビゲーム漬けの子ども達が目をかがやかせて玩具つくりや遊びに興じるのを見るのは本当に自然と頬が緩んでしまいます。もうまるで孫を見るような気分です。
エッジの呼び物はなんと言ってもLD疑似体験。LD/ディスレクシアの子ども達が日ごろどんな気持ちで学校の
授業を受けているのかを体験していただくプログラムです。
百の言葉を尽くしても分かっていただけない、目に見えない障害を持った子たちの辛さが一発で分かっていただけるプログラムです。
内容は受けてのお楽しみですが、感想をいくつかご披露したしますと、「怖かった」「感じ悪い」「先生が無視した」「途中で投げてしまった」と、一流の企業の部長さん、校長先生たちも脂汗や冷や汗、震えがでるようなものです。昔からディスレクシアで劣等性だった私などは驚くほどではないと思うのですが、優等生だった方ほどショックが大きいようです。
皆様も是非一回は体験して下さい。目からうろことはこのことかと思われることと思います。
2002年11月07日
NO.20 ディスレクシアは実力者?!
ディスレクシアとは読み書きに困難があるLDといわれていますが、目が悪いわけでもなく、頭が悪いわけでもありません。目から入った情報(この場合文字とか数字という記号)が音と意味がつながらない、または耳から入る情報をうまく聞き分けていないという状態なのです。
理屈だけだと分からないと思いますので恥を忍んでまたまたメスタの場合をお話ししましょう。
電話の取次ぎがうまく出来ないというのが大人のディスレクシアの一つの特徴です。私の場合は電話番号を聞いて、音で繰り返さないと数字が出てこない、音で繰り返して書いていても、違う数字を書いている。
名前も漢字が書けないのでひらがなで相手が言うとおりに書いておいて後で辞書で調べて漢字に変換します。
例えば、先日お電話があったミネギシさん。私のメモには「山が上についているむずかしい方のミネにふつうのキシ」という風に書いてあります。ワープロ万歳です。音さえ分かれば打ち込めて変換してくれ、少し待っていると意味まで出してくれるのですから。
自慢ではありませんが、番号も間違えるので有名。その上、間違った番号を押し間違えて、本人につなげる離れ業も時々やらかします。
計算も時には問題を見ただけであっという間に正解が出るときと、二桁同士の掛け算くらいになると四回筆算しても一つも同じ答えが無いときもあります。人には電算機の使用を薦めていますが、私はボタンを押し間違え、答えが違うのです。トモエさんの話をもっと早く知っていたら。(※次の記事をご参照ください)
もうひとつの特徴である役所の申請用紙などを何回でも書き間違えるというのも当てはまります。
先日、生まれて初めて競馬場に行きました。さて、今の馬券は買うときにマークセンス式で自分の当てはまるところに棒線を縦に引いていくのですが、これが、引く場所を見事に間違えます。そのたびに自分でも気をつけているのですが違うところに棒を引いていたり、引き忘れていたり。
幸い、しっかり者の友人がそのたびにチェックしてくれ事なきを得ました。
間違って大穴があたれば良いのに!と、変な期待をしたりしていました。
競馬の帰りにうどんすきを食べながら、耳からの情報の間違え。
「Yさんは実力者だから」と言われて、わたくしは「ヘェー、Yさんがディスレクシア(正解:じつりょくしゃ)だとは知らなかった」!!
理屈だけだと分からないと思いますので恥を忍んでまたまたメスタの場合をお話ししましょう。
電話の取次ぎがうまく出来ないというのが大人のディスレクシアの一つの特徴です。私の場合は電話番号を聞いて、音で繰り返さないと数字が出てこない、音で繰り返して書いていても、違う数字を書いている。
名前も漢字が書けないのでひらがなで相手が言うとおりに書いておいて後で辞書で調べて漢字に変換します。
例えば、先日お電話があったミネギシさん。私のメモには「山が上についているむずかしい方のミネにふつうのキシ」という風に書いてあります。ワープロ万歳です。音さえ分かれば打ち込めて変換してくれ、少し待っていると意味まで出してくれるのですから。
自慢ではありませんが、番号も間違えるので有名。その上、間違った番号を押し間違えて、本人につなげる離れ業も時々やらかします。
計算も時には問題を見ただけであっという間に正解が出るときと、二桁同士の掛け算くらいになると四回筆算しても一つも同じ答えが無いときもあります。人には電算機の使用を薦めていますが、私はボタンを押し間違え、答えが違うのです。トモエさんの話をもっと早く知っていたら。(※次の記事をご参照ください)
もうひとつの特徴である役所の申請用紙などを何回でも書き間違えるというのも当てはまります。
先日、生まれて初めて競馬場に行きました。さて、今の馬券は買うときにマークセンス式で自分の当てはまるところに棒線を縦に引いていくのですが、これが、引く場所を見事に間違えます。そのたびに自分でも気をつけているのですが違うところに棒を引いていたり、引き忘れていたり。
幸い、しっかり者の友人がそのたびにチェックしてくれ事なきを得ました。
間違って大穴があたれば良いのに!と、変な期待をしたりしていました。
競馬の帰りにうどんすきを食べながら、耳からの情報の間違え。
「Yさんは実力者だから」と言われて、わたくしは「ヘェー、Yさんがディスレクシア(正解:じつりょくしゃ)だとは知らなかった」!!
2002年11月01日
NO.19 かわいい子には旅をさせろ
いろいろな方からご相談を頂くようになってきて、いつもお答えすることがある。
一つは出来ないことに目を向けるのではなく出来ること、得意なこと、興味のあることに目を向けて。と言うことともうひとつは子どもの成長する力を信じて、かわいい子には旅をさせろということ。
家のかわいい子達はしっかりと旅に出て家には居ない。
早くから子どもと離れて暮らすことに賛否両論あるだろうが、私は手放して本当によかったと思う。
ディスレクシアのコダヌキはパスポートをなくす、航空券を捨ててしまう、言語の困難さ(読み書き困難)を抱えているのに良く話せない英語で1人で切り抜けなくてはならない。文字通り右も左もわからない(ディスレクシアは左右がわからないことがある)異国の地で自転車に乗らないと通えないような田舎道をキープレフトを守れないから歩けと言われる。財布を忘れて出かける、待ち合わせ場所を忘れる、時間の管理が出来ない等々。日本に帰ってくる時も一円も持たずに帰国する。どんなに心細かったかと思うがどうにか生き延びてきた。
イギリスに渡ってから3年半以上の間に本当にいろいろな方のご厚意に守られてきたが、多分私がそばにいたらここまで成長しなかったろうと思う。
その間もらったアドバイスは一つ一つ活きている。
まずはKEEP IT SIMPLE。単純化せよ−であった。
それまで、いくもの荷物を抱えていたのを、かぎ、財布、身分証明書などを全て一つの鎖でつないだものを朝起きたら、ズボンのベルト通しにつなぐ。これで一日暮らせる。時間の管理は出かけるときはまず目的地までかかる時間を計算し、二倍にしてから逆算して出かける。そうするとどうにか時間に間に合う。
今週も六本木の事務所にアメリカに長く住む日本の方が見えた。
やはりご子息がLDなので仕事を変えてアメリカに残ったそうだ。
このお父さんも言っていたのが、夏に6週間のサマーキャンプに毎年行かせていて、そのリーダーになったことでものすごく自信が付いたと言う。
外国にやってしまうのは乱暴かもしれないが、親元を離れて山村留学とか夏休みのキャンプとか、読み書きから離れていろいろと経験して体得できる旅にだすのもお奨めだ。お母さん達もその間、少し気分転換をして笑顔で子どもの成長を見ることができれば最高だ。
一つは出来ないことに目を向けるのではなく出来ること、得意なこと、興味のあることに目を向けて。と言うことともうひとつは子どもの成長する力を信じて、かわいい子には旅をさせろということ。
家のかわいい子達はしっかりと旅に出て家には居ない。
早くから子どもと離れて暮らすことに賛否両論あるだろうが、私は手放して本当によかったと思う。
ディスレクシアのコダヌキはパスポートをなくす、航空券を捨ててしまう、言語の困難さ(読み書き困難)を抱えているのに良く話せない英語で1人で切り抜けなくてはならない。文字通り右も左もわからない(ディスレクシアは左右がわからないことがある)異国の地で自転車に乗らないと通えないような田舎道をキープレフトを守れないから歩けと言われる。財布を忘れて出かける、待ち合わせ場所を忘れる、時間の管理が出来ない等々。日本に帰ってくる時も一円も持たずに帰国する。どんなに心細かったかと思うがどうにか生き延びてきた。
イギリスに渡ってから3年半以上の間に本当にいろいろな方のご厚意に守られてきたが、多分私がそばにいたらここまで成長しなかったろうと思う。
その間もらったアドバイスは一つ一つ活きている。
まずはKEEP IT SIMPLE。単純化せよ−であった。
それまで、いくもの荷物を抱えていたのを、かぎ、財布、身分証明書などを全て一つの鎖でつないだものを朝起きたら、ズボンのベルト通しにつなぐ。これで一日暮らせる。時間の管理は出かけるときはまず目的地までかかる時間を計算し、二倍にしてから逆算して出かける。そうするとどうにか時間に間に合う。
今週も六本木の事務所にアメリカに長く住む日本の方が見えた。
やはりご子息がLDなので仕事を変えてアメリカに残ったそうだ。
このお父さんも言っていたのが、夏に6週間のサマーキャンプに毎年行かせていて、そのリーダーになったことでものすごく自信が付いたと言う。
外国にやってしまうのは乱暴かもしれないが、親元を離れて山村留学とか夏休みのキャンプとか、読み書きから離れていろいろと経験して体得できる旅にだすのもお奨めだ。お母さん達もその間、少し気分転換をして笑顔で子どもの成長を見ることができれば最高だ。