2003年03月

2003年03月01日

ディスレクシアという言葉を聞いて

約1年前、NPOエッジに来た時、生まれてから54年も経っていましたが、初めて「ディスレクシア」という言葉を聞きました。最初に言葉の意味の説明を受けた時は正直に言って殆ど理解出来ませんでした。又、私が鈍感であったこともあるかも知れませんが、自分の小学校、中学校時代をかえりみて、当時のクラス内等で該当される様な生徒を思い浮かべることは出来ませんでした。
その後、疑似体験、講演会等での講師の方の話を伺って、ひょっとして自分自身が相当該当するのではと思い始めました。5、6歳以前のことは覚えていませんが、小学校1、2年生の頃は何をやっても人より遅く、運動神経はダメで、手先は不器用と来ていました。(今でもネクタイ結びは得意ではありません。)字を書くことも下手ですが、これは、本来、左ききなのに親に右手で書くように直されたことを悪筆の理由にしておりました。(現在はワープロが出現したおかげで非常に助かっております。)
自分がディスレクシアなのかは、専門の方に診断されたことが無いので、何とも言えませんが、この一年間で一番感じたことは、当事者のお母さん方が学校との軋轢等で大変苦労されているということでした。昨年の末頃でしたか、OECDの日本に関する学力調査報告の内容が新聞に掲載されていましたが、その中で、日本の生徒の学力は高いレベルにあるが、生徒への個別支援体制が遅れているという記事内容であったと思います。
各学校の担任の先生方が各生徒の個性に合った教育が出来れば理想的だと思うのですけれども、日本では難しいでしょう。(個人的見解ですが)その理由として、画一性を好む日本人の性格と、日本の学校の教師は諸外国の教師に比較して本来の教育指導以外の業務にとられる時間が長いので個別に生徒に対応する余裕が無いのではという事があげられます。個別支援について学校だけにまかせておけないのであれば、他の機関がやらなければならないことになります。学校教育におけるだけでなく、ディスレクシア児の将来にとっての困難は将来の就職の事もあるのではないでしょうか。特別の才能を持っておられない方にとって就職は非常に不利なるのではと考えられますから。この問題についてのフォローもNPO等で行っていく必要があるのではと思っております。

文責:大澤 元

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NO.26 台本とディスレクシア

トム・クルーズがディスレクシアであることは知る人ぞ知る。
彼は読み書きが不得意だったので小学校の頃から何回も転校したが、サッカーが得意でサッカー選手になろうとしていた。しかし、骨折をしてサッカーの道をあきらめ、目標を失いがっかりしていたときに演劇とめぐり合い、花開いたそうだ。
彼は台本が読めなっかたので、ガールフレンドが読んでテープに吹き込んだものを元にせりふを覚え今のスターダムにのしあがってきたのだった。

さて、メスタは先月から港区とNPOの協働のあり方に関する懇談会の座長をおおせつかり、つとめているのだが、困ったことがある。
事務局が大変しっかりしていて、毎回座長用の台本を作ってくれるのだ。
ところがディスレクシアのメスタにとって、時間をかけて意味をとることは出来るが音読、ましてや暗記などはできない。最初に読み上げようとして大失敗した。
字は見えているのだが、すぐに音になって出てこない、普段ははきはきとものを言うのに、そしてマイクと舞台が大好きで緊張しないはずなのに、ロレツが回らない。
一段落であきらめて、いつもどおりのアドリブの司会となった。二回目からはせっかく用意してくれる台本だが、キーワードを丸く囲んでそれだけははずさないように司会をしている。

さて、今週の土曜日はエッジの総会。ここでもこの一年の活動報告と事業計画について読み上げなければならないのだが、これはアドリブではダメなのでいまから攻略方法を考えているところである。アイドル歌手よろしくテープに入れておいてもらって口パクで対応しようか、字幕スーパーにするか。

お時間があればぜひ2月22日の総会2部の懇親会にご参加を。

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