2009年12月

2009年12月25日

正しい努力?

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 今年一年、LD・ディスレクシアの当事者といろいろなワークショップをして、つくづく感じたことがある。能力に凸凹がありすぎて、ごく平凡な作業をするのが困難なことだ。11月に行ったワークショップで、4人の当事者が運転免許を持っているが、だれ一人検定試験にストレートで合格した人がいなかった。このぐらいならまれにあるかもしれない。ところが、その中の二人は一回で時間が足りず、自動車教習所に再入学したというから、
偶然にしても話が出来すぎている。
 つまり、ディスレクシアの人間にとって自動車免許を取るのはごく平凡な人々が考える以上にたいへんであることがわかる。「両手でハンドル握りながら、右足でアクセルを操作する」「二択の問題を時間内に鉛筆で印をつける」「交通標識を車内から正確に確認」「左右を瞬時に判断」等、出来ないと自動車を凶器にしかねない。かくして、4人のうち3人は免許を取ったものの、自分や周囲の安全を考え、ペーパードライバーである。3人は、自動車教習所で
LD・ディスレクシアの人々の困難さを痛いほど学んだのだった。自動車教習所に通った時間と費用は無駄と言ったら、言い過ぎかもしれない。でも、LD・ディスレクシアの人々には他のもっと得意なことに、時間と費用を使ったほうが有意義であったのではなかろうか。
 これは何も人間ばかりではない。
警察犬の試験に落ち続けても、めげずに訓練に励む姿が人気を集める香川県の丸亀警察犬訓練所の「きな子」(雌、7歳)が17日、同県丸亀市であった6度目の試験に臨んだ。今回も不合格であったらしい。


http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20091130000111


犬だって、才能がある。苦手なものがあっても不思議はない。

前に一度も勝てなかった競走馬ハルウララが人気を呼んだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%A9


イルカの世界でもラッキーがいた。

http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20090804/index.html

 

これらの3例は動物の世界で平凡(?)でなくても、不利にならないことを
教えているようだ。弱みを表に出すことで、立派に人間に癒しを与えてくれている。われわれ当事者も、だれでも出来るような平凡な作業がたいへん困難である。それでも自分たちの強みを活かし、立派に生きている。今まで法律に、すべての人間の能力を合わせようとしたことに無理があったのである。はたして同じになろうとする努力」LD・ディスレクシアの人間や動物にとって正しい選択なのだろうか。来年の大きな課題にしたい。


事務局 柴田 章弘

 

 



npo_edge at 11:43|PermalinkComments(0)TrackBack(0) スタッフ日記 

2009年12月18日

ギフテッド 天才の育て方

 4054041647発達に凸凹のある人々の中に
才能豊かな人々が多い。
これらのギフテッドの人々への教育あり方と特別支援教育
への期待を述べている。今までの日本の教育ではそれらの
才能の芽をつぶし、型にあてはめてきた。せっかくの特異
の才能を持ちながら、周囲の不理解で自信喪失に陥り、才
能を充分発揮できないことは悲しい。普通と違った発想の
出来るギフテッドの人々の育て方が段階を追って解説して
ある。特別支援教育が実施されて数年、才能を伸ばすには
どんな教育をすればよいか、考えさせる一冊である。




著者:杉山 登志郎・岡 南・小倉 正義

株式会社 学研教育出版

定価1700円+税

2009年12月22日





npo_edge at 13:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 新着図書 

2009年12月10日

NPO EDGE メルマガ119号 2009/12/10前半

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NPO-EDGE  LD/ディスレクシアのソリューションを提供

20091210

NPO EDGE メルマガ 119


メスタとシバタの独り言

文字や言葉以外にもコミュニケーションの方法はいろいろとあります。音やリズムもその一つでしょう。先日ボディーパーカッションなる音楽を体験しました。聴覚に困難さがあっても言語に困難さがあっても一緒にリズムを刻む、それも自分の体の手、腹、ひざなどを使っていろいろなリズムを合わせていく。
50名くらいの初体験の人たちが一つに

まとまり、最後に「ヤァーーーッ」。
とても気持ちが良かった。メスタ


師走持喧騒。歓喜保人情。シバタ 


>>> 
NPO EDGEからのお知らせ <<<


●新規情報●


<
事務局>

     キッズアンドティーンズディキャンプ

○〈創作の面白さを体験しよう〜四コマ写真を作成する〜〉

日時:1226日(土) 13時〜15時、地域活動室、対象:小学生・中学生、

講師:藤堂高直さん、費用:1000円、定員10

http://www.npo-edge.jp/?p=647

 

○〈お家で出来るトレーニング法〜頭を使って運動!普段動かさない筋肉を動かそう!〜〉

 日時:27日(日) 13時〜15時、地域活動室、対象:小学生・中学生

 講師:酒井亮裕さん、費用:1000円、定員:20

 http://www.npo-edge.jp/?p=659

 

◇ 愛をはこぶ人キャンペーン ― カレンダー、絵はがき好評発売中、
 かわいい絵柄がそろいました。

 http://www.aiwohakobu.jp/

 

第8期LSA(学習支援員)養成講座 ― お待たせしました。

2010112日(火)から14日間の日程で始まります。原則として月曜日と金曜日に行います。一般の方が受講できる公開講座も多くあります。

http://blog.livedoor.jp/npo_edge/archives/51369802.html#comments

 

<他団体の活動>

     第5回JDDネット年次大会

20091213日、9-18、成蹊大学

http://jddnet.jp/



npo_edge at 16:13|PermalinkComments(0)TrackBack(0) メルマガ 

NPO EDGE メルマガ119号 2009/12/10後半

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《出版物:販売》

◇ LSA「学習支援員」養成講座テキストができました。‘好評発売中’

「能力を引き出し伸ばす支援」が一冊のテキストとなり「特別支援教育実践テキスト」としてリニューアルされました。価格2700円、送料(160円:メール便)です。お申し込み:EDGE事務局へ。

 

◇ 「ディスレクシアでも大丈夫!」が増刷されました。

藤堂会長のNPO法人エッジでの啓発活動の豊富な経験から得た情報と親子がそれぞれディスレクシアとして学んだことを基にわかりやすくまとめた本が出版されました。
読売新聞でも紹介されました。ご興味のある方々、ぜひともお読みください。
アマゾン、主要書店で買えます。定価
1600円+税、ぶどう社 

http://www.budousha.co.jp/booklist/book/dhisure.htm

 

《個別支援室から》

◇ 相談

NPO法人エッジでは広く、お子さんや保護者、指導者の相談を受け付けています。お問い

あわせは個別支援室へ。リソースコーナーではディスレクシアなどの発達障害関係の豊富な資料を用意して、お待ちしています。

連絡先:Tel Fax 03-5401-1199 

E-mail: minatolsa@yahoo.co.jp

http://blog.livedoor.jp/npo_edge/archives/cat_50031945.html

 

◇ 読者の声を募集

メルマガ編集室では、EDGEに対するご意見・ご要望、メルマガに対する感想など募集します。入会について◇HPからのお申し込みを随時受け付けております。  

NPO・EDGEメルマガ配信の希望や中止は、下記連絡先までご一報ください。


連絡先、問合せ先


URL
http://www.npo-edge.jp/ 

E-mail edgewebinfo@npo-edge.jp

ブログ:http://blog.livedoor.jp/npo_edge/

ネットラジオ:
http://blog.livedoor.jp/npo_edge/archives/cat_50033715.html


発行人:藤堂 栄子 
編集人:柴田 章弘 

TEL 03-6240-0670  
FAX 03-6240-0671

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2009年12月08日

第27回DX会報告

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200912月6日(日)、第27回DX会は11人(男8名、女3名)の出席で、地域活動室で行われました。12月の忙しい時期なので、参加者は前回の半分ほどになりました。

 

 前半は昨年も好評だった「
2010年、印象に残ったこと」を文字、絵、イラスト等を使って、A3の紙にクレヨンで描き、自己紹介をしていきました。ほとんど常連の皆さんだったので、15分ぐらいで、それぞれ個性的な絵が出来上がりました。自分の作品を説明するのは慣れたものでした。終わるたびに自然と拍手が起こりました。 これが終わる頃になると気分がほぐれ、リラックスしてきました。



 ここで、ワークショップに入りました。今回は「買い物」ゲームを
することにしました。
お題は「カレンダー」の販売でした。全員を「売る側」と「買う側」に分け、それぞれに社長を決め、出てきたアイデアをお互いまとめ、披露して、売買が成立できるかを検討する遊びでした。売る側から「各ページを好みに合わせて制作するカスタム型カレンダー」、「匂いがするカレンダー」、「音が出るカレンダー」等の提案がありました。

買う側から「記念日を教える音声カレンダー」、「一年をひと目で見られる丸カレンダー」、「くじ引き付きカレンダー」等があがりました。両サイドのアイデアを照らし合わせると取引は成立しそうでした。ここらで参加者のテンションがピークになりました。

小休止の後、意見交換が終わり、参加者の顔が癒されたようにホンワカしてきました。

今回も皆さん「元気」が出たかな。( ´∀`)つ

次のワークショップが楽しみになってきました。

  

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事務局

DX会世話役

     柴田 章弘(巣鴨地蔵)

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npo_edge at 15:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) DX会 

2009年12月05日

冬のデイキャンプ開催

                             ILB08052夏に引き続き、冬にも子どもたちのデイキャンプを2回開催します。普段、小中学校の授業ではなかなか出来ないような、体験型の楽しい会です。学校の先生ではなく、社会で実践されている方に講師をしていただきます。第一回目が建築デザイナーの藤堂高直さん、二回目がアスレチックトレーナーの酒井亮裕二さんです。冬休みにやることがなくて、つまらない小学生、思い切り身体を動かしたい中学生、あなたが主役です。

<創作の面白さを体験しよう〜四コマ写真を作成する〜>
日時:12月26日(土) 13時〜15時
場所:港区浜松町 子ども家庭センター2階 地域活動室
講師:藤堂高直さん
費用:1000円定員:10名
対象:小学生・中学生
申込下記
 http://www.npo-edge.jp/?p=647

<お家で出来るトレーニング法〜頭を使って運動!普段動かさない筋肉を動かそう!〜>
日時:2月7日(日) 13時〜15時
場所:港区浜松町 子ども家庭センター2階 地域活動室
講師:酒井亮裕さん
費用:1000円定員:20名
対象:小学生・中学生
申込下記
http://www.npo-edge.jp/?p=659

〈この事業はロータリークラブ南の寄付金で実施されます〉

開催場所
http://blog.livedoor.jp/npo_edge/archives/cat_50031945.html



npo_edge at 15:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0) イベント情報