メスタの独り言

2003年05月15日

NO.29 千客万来

エッジの事務局は六本木のど真ん中、俳優座のすぐ裏手にある旧港区立三河台中学校の跡を使用しています。エッジはその4階の一教室の使用許可を得て活動の拠点としています。資金や後援がある団体はきれいに改修工事をして見違えるような空間を提供していますがエッジは中学校に残されていた机やいす、黒板、棚などを有効利用しています。

ここのところ、毎日のように色々なお客様が見えます。

昨日はオーストリアで私達NPOエッジが目指しているような活動をしているエステライヒャー夫妻から同国でのディスレクシアへのサポートについてうかがいました。早速黒板を使ってご夫妻が開発したトレイニングの方法の考え方についての講義がありました。生徒はエッジのメンバー。皆、中学校の固いいすに座って図工室の机を囲んで神妙にお話を伺います。

内容はこれまで私達が聞いてきたものとは違うアプローチの子どもの視覚、聴覚、触覚を細分化してテストし、また子供の社会心理環境も考慮して劣っている感覚を刺激して訓練する方法をオーストリアで開発し実行しています。またこの方法を使って指導できるトレイナーの育成もしているそうです。

ご主人は「光道」という称号を持つ日本空手協会の一員で医師。奥様は教師で二人ともディスレクシアの専門だったところからこのようなプログラムができたそうです。

では、エステライヒャー先生から出された英語の問題を一つ。
「Ghoti」は何かわかりますか?発音記号で確かめてください。皆さんの身近にあるものですよ。そう毎日食べると身体にいいですね。ゴーティなんて言っているのは誰ですか?
英語で「gh」はどう発音するでしょう?
発音しないときもありますが、laugh や enoughだと「f」の音ですね。
では「o」は?オーですか?womenのときは?ウィメンだから、そう「i」の音ですね。
「ti」は?ティ?emotionのシュつまり「sh」です。
もうお分かりでしょうか?
Fishなんです。極端ですがディスレクシアの人にとってネーティブでも英語はこのように大変なのです。

4月から事務局には常勤で伊東さん、週二日大澤さん、そして千葉黎明高校から研修中の根本先生がほとんど毎日つめています。六本木へお越しの際は是非お立ち寄りください。ディスレクシア関連の図書や文献、ビデオなども取り揃えていますし、運がよければ珍獣メスタに会えるかもしれませんよ。



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2003年05月02日

NO.28 246でパーフォーマンス

春爛漫、サクラも散り始めてしまいました。そんな中で子ダヌキの 通っている建築大学の江頭教授が青山通り沿いのスパイラルビルで 展示会をしているというので見学に行きました。
ラッキーなことに次の日に教授とのアポが取れました。
イギリスの学校ですがいま春休みで帰国中。
一年生のご自分の受け持つユニットの生徒の作品展を企画していらっしゃいます。
命題は「スーツケース」。それに、身体に関係する製造業
(服、靴など身につけるものを作る工房)で得たインスピレーションを
使って創造するというものです。
さて、当日12時にと言うお約束でお待ちしていましたが、 待てど暮らせどいらっしゃいません。
展示物も三回も四回も見てコンセプトから作者の意図から、
素材から諳(そら)んじられるくらいになった頃にニコニコと教授が見えました。

「やあ、何時ごろみえましたか?」「かれこれ一時間前には」
「そうですか、買い物をしておりましてね」

と実にチャーミングに時間のことは あまり気になさらない風。子ダヌキの話の中でディスレクシアのことに触れたら、

「僕もそうですよ、中学校の頃どうも変だと自分で思ってみたら、 字はすべて反対に書いているし、社会科等の授業のノートはすべて絵で取っていた」

と言うお話になりました。
生徒達の作品も独創的で一つとして似た発想のものがありません。
作品だけではなく、その作品を持ってロンドンの中心街で作品を使って ストーリーを作っていくのですが、そのストーリーもそれぞれユニークです。
そして、その文面は外国人(英国から見て)が多いからもあるのでしょうが、 ディスレクシア特有の間違いをしている人が見受けられます。
なるほど、子ダヌキが大学を受けるインタビューのときに

「この学校にはディスレクシアのための特別の配慮はない。

というのはあまりにもディスレクシアの人が多いので、特別な配慮をしなくても

学校全体がディスレクシアにとって勉強しやすい環境になっているから。」

と説明を受けた意味がわかりました。
その日は持ち前の好奇心から、表参道に近いスパイラルビルの前あたりで 行われたワークショップにも参加して大いに楽しみました。
生徒の作った特製スーツケースを使って、道路に這いつくばったり、 お店にお頼みして小道具を借りたりして、4コマ漫画的なストーリーを写真で 記録して小冊子にするのです。
こうやって身体で感じて、視点を変える、立場を変えるなどして視野を
広げることができるのだなと実感しました。読み書きができなくても 多くを学ぶことができ、大変得をした気分の一日でした。



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2003年04月01日

NO.27 ディスレクシアの通信簿

先日、引越しをするので書類を整理していたら小学校時代の通信簿が出てきた。小学校時代の記憶は教室で立たされたり、忘れ物があるたびに居残りをさせられたりした思い出ばかりで、あまり良いものではない。クラスで習ったことはぜんぜん理解できなかった。
通信簿なんて見るのもおぞましいのだが生来の好奇心に負けて見てみると、とっても私のことを高く買ってくれていたはずのT先生が担任だった4年生のときの通信簿はオール3。コメントもほとんどなく、つまらないものだった。
ところが私をいじめていた(私が勝手に思い込んでいたのかもしれないが、私は傷ついていた)K先生が担任だった3年生のときの通信簿は国語の評価の欄にこと細やかに私の弱点と強みを見事に書き出してメリハリのあるものだ。「写字が苦手」、「漢字を覚えない」、「ケアレスミスを犯す」、しかし内容の把握の部分では最高の5をくれている。
また、日頃の行動については「ずぼら」、「忘れ物が多い」、「気が散っている」等々、その代わりに「動物の世話を良く焼く」、「理科クラブ」、「フランダースの犬の役」で活躍などの様子も出てくる。
今思うと、多分T先生は私のことを放っておいてくれたから私にとってはいい先生に見えて、K先生は熱心なあまり私をどうにか正しい道に導こうとして私につらく当たったのだろう。

お母さん達を拝見していても、ご自分がディスレクシアの方は漢字の練習を無理強いしても事態は好転しないことを経験から知っているので、子どもとの関係は比較的に良好だが、ご自分が優秀だった方ほど、子どもが漢字の読み書きが得意でないことにもどかしさを感じられるらしい。読み書きに力を入れるあまり、その子の大切な良い面が損なわれなければ良いがといつも願っている。

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2003年03月01日

NO.26 台本とディスレクシア

トム・クルーズがディスレクシアであることは知る人ぞ知る。
彼は読み書きが不得意だったので小学校の頃から何回も転校したが、サッカーが得意でサッカー選手になろうとしていた。しかし、骨折をしてサッカーの道をあきらめ、目標を失いがっかりしていたときに演劇とめぐり合い、花開いたそうだ。
彼は台本が読めなっかたので、ガールフレンドが読んでテープに吹き込んだものを元にせりふを覚え今のスターダムにのしあがってきたのだった。

さて、メスタは先月から港区とNPOの協働のあり方に関する懇談会の座長をおおせつかり、つとめているのだが、困ったことがある。
事務局が大変しっかりしていて、毎回座長用の台本を作ってくれるのだ。
ところがディスレクシアのメスタにとって、時間をかけて意味をとることは出来るが音読、ましてや暗記などはできない。最初に読み上げようとして大失敗した。
字は見えているのだが、すぐに音になって出てこない、普段ははきはきとものを言うのに、そしてマイクと舞台が大好きで緊張しないはずなのに、ロレツが回らない。
一段落であきらめて、いつもどおりのアドリブの司会となった。二回目からはせっかく用意してくれる台本だが、キーワードを丸く囲んでそれだけははずさないように司会をしている。

さて、今週の土曜日はエッジの総会。ここでもこの一年の活動報告と事業計画について読み上げなければならないのだが、これはアドリブではダメなのでいまから攻略方法を考えているところである。アイドル歌手よろしくテープに入れておいてもらって口パクで対応しようか、字幕スーパーにするか。

お時間があればぜひ2月22日の総会2部の懇親会にご参加を。

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2003年02月01日

NO.25 NASAとディスレクシア

その1)

ものすごいショック!!!スペースシャトルが大気圏に突入後爆発してしまいました。

丁度、時を同じくしてNHKがテレビ放送開始後50周年のお祝いをしていました。メスタの生まれた年の映像が数多く見られ不思議な感じがしました。また今年は鉄腕アトム=Astro Boyが作られたといわれる年でもあります。同じく手塚治虫が危惧していたクローン人間さえも生まれる可能性が騒がれています。

子供の頃はサイエンス・フィクションの世界での話であった宇宙ステーションや人を見分けることの出来るロボットが現実になってきています。

科学技術の発展には普通とは違う発想が必要だということでしょう。NASAでは色々なプロジェクトチームを作って新しい技術の開発をしていますが、ルールがあって一プロジェクトに1人はディスレクシアの人を入れなくてはならないそうです。 彼らの独創的な発想が活かされているのです。

他にもディスレクシアを中心に雇用している企業も欧米では増えているといわれています。デザイン系、 建築系、コンピュータチップのメーカーなどではディスレクシアの人のほうが就職は有利なところもあるようです。

その2)

NHKがテレビの放送が始まってから50周年を祝って色々と特別番組を組んでいます。エポックメーキングな事件や事柄を紹介している中で、アポロが月面着陸をして宇宙飛行士のニール・アームストロング氏がハッチを開けた時に同時通訳をしていた西山千氏のお話しが何とディスレクシアにちょっと関係があるのでご披露します。

アームストロング氏は
「This is a small step for man, but big leap forwardfor the World」といったそうです。当時始まったばかりの生中継の同時通訳をしていた西山さんは初め「人類にとっては小さな一歩だが、世界にとっては大きな一歩」と訳したそうです。
これは、後に当時の通信技術が悪かったこともあり、誤訳と思われたそうですが実はアームストロング氏が冠詞を一つ入れなかったために起きた間違いだったそうです。

本来は「for a man」となるところを「a」を忘れたがために「私にとっては小さな一歩だが」となるべきところを「人類にとっては」になってしまったという話です。

この「a」という英語では基本中の基本である言葉が実はディスレクシアの人にとっては「つまづきの第一歩」にありうることが、ロン・デイビスというアメリカのディスレクシアの彫刻家が書いた「Gift of Dyslexia」の中で記述されています。(4月中旬に和訳され出版の予定)

ディスレクシアの人にとってアルファベットという記号に音がありそれに意味があると考える結び付けが中々出来ないようです。
反対にその言葉のイメージを頭に描くと理解しやすいのですが「a」のイメージはわきにくい。そこで読みが困難になっていくということが著書の中で書かれています。

英語を学ぶ者(つまり日本の中学校以上で学ぶ人全て)にとって厄介な冠詞はディスレクシアの人にとっても厄介、そして通訳泣かせというお話しでした。

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2003年01月15日

NO.24 受験の季節

幸か不幸か私は受験の機会に人より多く恵まれました。 幼稚園、小学校に始まり、中学校はアメリカ系のジュニア・ハイスクールを卒業(英語)のあと、フランス語でラテン語とギリシャ語を学びベルギーの中学卒業認定試験を受けています。
高校一年で帰国後、日本の大学も普通の受験をして来ました。

日本で入学試験を受け、海外で卒業認定試験を受けるという プロセスがあったので受験の機会が大変多くなったのです。

息子も日本の中学を卒業後、イギリスの中学卒業認定試験(GCSE)を受け、昨年高等学校卒業認定試験に当たるAレベルテストを受けました。
無事に全科目を終了して案外良い成績で建築大学に進むことが出来ました。
※ウェブサイトにイギリスの大学受験事情について掲載しています。

さて、ディスレクシアに対してAレベル試験ではどのような配慮があるのでしょうか?
まず、60科目くらいの中から一年目が4科目、2年目が3科目に絞れるので学校の授業も自分が選択する科目だけに集中して勉強すればよいのです。
不得意科目は捨てて、得意分野を伸ばすという考え方です。
最近、この方法にもあまりにも一般教養に欠ける大学生が多いと疑問視する声が多く、日本での4科目にあたる英、数、社、理ともう一科目の認定試験を受けるIB(インターナショナル・バッカロレア)を併用して入学の基準にする大学も増えているといわれています。

次に一番多く認められているのが、時間の延長。そのほか口頭試問、作品による発表など色々な配慮があります。

さて、翻って日本の大学受験事情はどうでしょう。
先日のセンター試験の英語にチャレンジしてみましたが、一目見ただけでやる気を失いました。
ディスレクシアの人にとってただでさえ解り難い書かれた英語をより難しくしているだけではないか?
全国の英語の先生に猛反発を食らうことを覚悟で書くが、アクセントがどこにあるかを目で見て解ることが大学で勉強するのにどれだけ役に立つのだろうか?社会に出て、この試験に備えて使った努力はどれだけ報われるのだろうか?30年以上前に私が受験したときと変わらないのでは無いか?
そんな疑問が次々と沸いてきました。

帰国子女だった私は毎朝4時に起きて、英語の勉強をしていました。
誰にもテレビにも邪魔されない貴重な時間でした。
エッセイだったら書けるし口頭でのディスカッションは出来るのですがアクセント、発音記号などは見たこともなかったし、言葉の順番を英語らしくしろなどというのも、中学高校を海外で過ごし、文法を習ったことの無い私には知らない言語を一から習うに等しかったので、受験用の英語の勉強をしていたのです。
そのときに詰め込んだことは未だに役に立っていません。

幸いに日本でも多くの大学が帰国子女枠を設けるようになったし、小論文で入試に代えるところも増えているようですが、記憶力や受験技術を身につける器用さを持った子だけが優先する試験ではなく、考える力をどのように発表するかという試験に早く変わって欲しいと願っているのですが、中々難しいのでしょうね。
ついでにディスレクシアの人にとって受けやすい試験も考慮していただけたら大変ありがたいのですが…

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2003年01月01日

NO.23 ブラック・シープ

あけましておめでとうございます。 

ディスレクシアの人は変わっているといわれることが多いようです。
読み書きに困難があるだけでは変わっているとは言われませんが、発想が言語に頼るよりイメージで膨らむタイプだと、他の大多数の人と考えるスピードや広がりが違うようです。

日本は画一的で窮屈だといわれますが、英語でも変わった人のことをブラック・シープと呼びます。ダイアナ妃が以前着ていたセーターの柄でも覚えていらっしゃる方もあるかと思いますが、白い羊が20匹ほどいる中で
一匹だけ黒い羊が反対向きに編みこんでありました。これは変わった半端物というイメージですね。家族の中ではブラック・シープ・オブ・ザ・ファミリーと呼ばれ、日本では『うちの子じゃない』なんていういわれ方をするのかなと思っています。

よく、普通の夫婦の会話でも子どもの性格の中でも好ましくないものは『あなたに似ているわ』とお互いに相手のせいにしがちです。
メスタも「だらしがないのは君に似たな」(父)「口が悪いのはパパ似ね」(母)と擦り付け合っていました。
ディスレクシアも本当のことがわからないと「うちの家系にはこんな人はいないぞ」なんて言いがちですがその言っている本人が実は一番ディスレクシアっぽい症状があったりしました。

白でも黒でも何色でも輝いてる2003年にしたいですね。

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2002年12月01日

NO.22 年末スペシャル3話

ここのところ色々な会に出ていろいろな良いお話を伺っています。
何を聞いてもディスレクシアに結びついてしまうのは、お許しいただくとしていくつか忘れてしまう前に書き記します。

1)欧州連合大使のお話

先日、EU(欧州連合)の10カ国加盟が決まり、さらに拡大することになりました。
ドイツとフランスの間で長年の争いの元になっていた鉄鋼と石炭の利権を欧州の6ヶ国で共同管理し、欧州のひいては世界の平和に寄与しようという崇高な理念から始まった試みは、数々の重荷を荷いつつも確実に歩を進めています。

共通通貨EURO、共通のパスポート、職業の自由移動などを実現しながらもそれぞれの国家に特有の文化、アイデンティティーは大事にしてという難しい課題に取り組んでいます。

ここでさらに旧ソ連国が加わることで、経済的には明らかに足かせにもなるのにどうして拡大する道をとるのでしょうか?

経済的、政治的な理由はありますが、‘多様性’のためです。多様性は強みです。
そこからダイナミズムが生まれるのです。そして魅力も生まれるのです。

2)メスタの多様性の原体験

私が一番覚えているのはイタリアのミラノの小学校に通っていたときのことです。
6名だけのクラスでしたが担任の教師がサリーをまとったインド人。クラスメイトはアルメニア人、イタリア人、アメリカ人、カナダ人、イギリス人それぞれ1 人づつの小さなクラスでした。肌の色こそ黒人はいませんでしたが価値観も歴史も言葉も違う7ヶ国の教師と生徒が一緒に学ぶのですからルールはフェアーかアンフェアーかが基準なのです。社会科の授業ではそれぞれの子が持ち回りで自分の国の話をします。皆一人一人が何かでクラスで一番になりました。
このことは日本で窮屈な思いをしていた私には大変新鮮でした。

3)武見敬三さんのお話

喧嘩太郎で知られた武見太郎氏が以前話されたことを披露してくださいました。
当時の硬直化して自由の少ない医療制度に対して断固戦った方です。

プロフェッショナル・フリーダム:一人一人に最適な治療を施すことをプロとして行う。
そのフリーダムには責任が伴う。ニーズの多様化に伴い、患者の選択によるサービスを提供する。

上の文章のプロを教育のプロ、治療を教育、患者を生徒としたらそっくりそのまま教育に当てはまるなーーと考えていました。

共通するキーワードは多様性。ディスレクシアの人たちは大多数の人とは違う思考回路を持つ人たちだと私は睨んでいます。彼らの人と違うところが発揮できれば、日本もダイナミズムあふれる社会になれるのにナーー

さて、暮れ行く2002年皆様にとってどんな年でしたでしょうか?
NPO EDGEにとっては驚きと喜びの多い年でした。多くの方にめぐり合い、勇気付けられ、目を覚ましていただき、支えられて気がついたら、望んだ以上のことが進められた年でした。

来年以降はこれまでの準備を元に、少しでも目に見える形でディスレクシアの子ども達の力になりたいと思います。感謝を申し上げると同時にこれまで以上のご支援をお願いいたします。

良いお年を。

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2002年11月25日

NO.21 子育てメッセ

11月23日はエッジが入居しているみなとNPOハウスで子育てメッセと題して、子育てに関連したNPOを中心に
お祭りがありました。当日は久しぶりに六本木の真ん中に子どもの声が響いてうれしい思いをしました。

参加団体が色々と趣向を凝らし、企業の協賛も頂き、なんと1800名の方が参加しての大イベントとなりました。

小さな忍者姿の子ども達が歓声を上げて校舎を駆け巡り、日ごろはテレビゲーム漬けの子ども達が目をかがやかせて玩具つくりや遊びに興じるのを見るのは本当に自然と頬が緩んでしまいます。もうまるで孫を見るような気分です。

エッジの呼び物はなんと言ってもLD疑似体験。LD/ディスレクシアの子ども達が日ごろどんな気持ちで学校の
授業を受けているのかを体験していただくプログラムです。
百の言葉を尽くしても分かっていただけない、目に見えない障害を持った子たちの辛さが一発で分かっていただけるプログラムです。

内容は受けてのお楽しみですが、感想をいくつかご披露したしますと、「怖かった」「感じ悪い」「先生が無視した」「途中で投げてしまった」と、一流の企業の部長さん、校長先生たちも脂汗や冷や汗、震えがでるようなものです。昔からディスレクシアで劣等性だった私などは驚くほどではないと思うのですが、優等生だった方ほどショックが大きいようです。

皆様も是非一回は体験して下さい。目からうろことはこのことかと思われることと思います。

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2002年11月07日

NO.20 ディスレクシアは実力者?!

ディスレクシアとは読み書きに困難があるLDといわれていますが、目が悪いわけでもなく、頭が悪いわけでもありません。目から入った情報(この場合文字とか数字という記号)が音と意味がつながらない、または耳から入る情報をうまく聞き分けていないという状態なのです。
理屈だけだと分からないと思いますので恥を忍んでまたまたメスタの場合をお話ししましょう。

電話の取次ぎがうまく出来ないというのが大人のディスレクシアの一つの特徴です。私の場合は電話番号を聞いて、音で繰り返さないと数字が出てこない、音で繰り返して書いていても、違う数字を書いている。
名前も漢字が書けないのでひらがなで相手が言うとおりに書いておいて後で辞書で調べて漢字に変換します。

例えば、先日お電話があったミネギシさん。私のメモには「山が上についているむずかしい方のミネにふつうのキシ」という風に書いてあります。ワープロ万歳です。音さえ分かれば打ち込めて変換してくれ、少し待っていると意味まで出してくれるのですから。

自慢ではありませんが、番号も間違えるので有名。その上、間違った番号を押し間違えて、本人につなげる離れ業も時々やらかします。
計算も時には問題を見ただけであっという間に正解が出るときと、二桁同士の掛け算くらいになると四回筆算しても一つも同じ答えが無いときもあります。人には電算機の使用を薦めていますが、私はボタンを押し間違え、答えが違うのです。トモエさんの話をもっと早く知っていたら。(※次の記事をご参照ください)

もうひとつの特徴である役所の申請用紙などを何回でも書き間違えるというのも当てはまります。

先日、生まれて初めて競馬場に行きました。さて、今の馬券は買うときにマークセンス式で自分の当てはまるところに棒線を縦に引いていくのですが、これが、引く場所を見事に間違えます。そのたびに自分でも気をつけているのですが違うところに棒を引いていたり、引き忘れていたり。
幸い、しっかり者の友人がそのたびにチェックしてくれ事なきを得ました。
間違って大穴があたれば良いのに!と、変な期待をしたりしていました。

競馬の帰りにうどんすきを食べながら、耳からの情報の間違え。
「Yさんは実力者だから」と言われて、わたくしは「ヘェー、Yさんがディスレクシア(正解:じつりょくしゃ)だとは知らなかった」!!



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