2005年05月05日

『ラブレター』

あなたの名前を、新聞に見つけました。
教職員異動一覧です。
あなたは、学校の先生になったんですね。
あなたのことは、久しく忘れていました。
思い出しました。
あなたはきっと、世界で一番、私のことを忌み嫌った人でした。
思い出しました。
一度も話したことのなかったあなたに、私は想いを抱きました。
思い出しました。
あなたにとてもよく似た人と、私は親族の葬儀の場で会いました。
それが誰だったのかは分かりません。父や母の姉妹の人なのかもしれませんし、あるいは父や母の兄弟のお嫁さんであったかもしれません。
ただどちらにしても、親族と似た人に心が惹かれるものなのかと感慨に耽ったものでした。

あなたとは、なんら思い出を共有できたわけではありませんけれど、
あなたと同じ学校で出会えたことが、確かに今の私を形成しています。
私は、あなたに迷惑をかけたことを一度、謝りたい気持ちです。
でも、今さらそんな降って湧いたような話も迷惑でしょう。
思い出は思い出として、前へ進まないといけませんね。

私も、学校の先生を目指しています。
あなたとは、これからもお邂いできることはきっとないでしょう。
でももしお邂いできたなら、その時には笑顔で接せられたら嬉しいです。

・・・・・・「初めまして」と。



『学校の先生』
nrudt 23
かつて想いを抱いた人へ

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室井佑月blogにて行われているトラックバック企画への応募。
してみます。
一緒に本を作ろう!ということで、この作品が本に掲載していただけるやもしれませぬ。
その場合、印税はユニセフへの寄付を検討しているとのこと。

何だか、このブログにこういうテンションで記事を投稿したことがないのでどうにもこっ恥ずかしいんですが、高校に大学と文芸部に関わってきた手前、執筆活動に前向きになってみました。
(会社の人に「文芸部ってどういう活動するところなの?」と訊かれ、文芸部の活動内容が常識の範囲とは限らないことを初めて知った……)
トップページに全文が表示されるのも恥ずかしいから、最初のパラグラフより後は追記にしてみたり。
ちょうどゴールデンウィークで時間に余裕が作れたことと、先日に恋愛とか結婚とか考えさせられる機会があって、そんなタイミングで今回、トラバしてみようと思い立ちました。

追伸・・・このブログのカテゴリーは、「日記/一般」です。




(5/22 23:30 追加)

どうも、室井さん。コメントをありがとうございます。
お尻の方はご無事でしょうか。。。

室井さんより、アドバイスをいただきました。
 なぜ、彼に出会えたことが今の自分を形成しているの? なにを迷惑かけたの? どうして世界でいちばん自分が彼から嫌われていると思うの? 手紙は受け取ったその人だけがわかればいいものだけど、本にして誰かの目に触れとなると、そこの部分は肝心。雰囲気はある魅力的な文章なんだから、もう少し頑張ってみて。

アドバイスを読んで、私は一つ気づいたことがありました。
人の目に触れるラブレターでは、事実や出来事やエピソードを具体的に書くものなのだということです。
室井さんからご指摘を受けた通り、この作品は当の相手が読んで意味が分かるような文面です。
この文章は作品として公開するものだから、私的な手紙では使わないような表現の仕方を模索することはありました。
でも、エピソードを具体的に書き下すことはしませんでした。
私的な手紙と公開する作品とで、このような点を書き分ける必要があるということは、意識したことがなかったんです。

一つ、勉強をさせていただきました。m(_ _)m

その上で、アドバイスを受けて作品を書き直そうという流れになるのでしょうけれど、
エピソードを具体的に書き下すのは、避けようと思います。
当の相手のために、それは避けなければいけないと思っています。

それは、私自身の経験からです。
恋愛に関する話を知人に相談したところ、その知人がマスメディアのように情報を広めて回る人間で、瞬く間に噂が学内に広まり、当の相手から苦情を言われたことがありました。
自分を好きだという話を勝手に広められては困る、という趣旨です。
自分の行為が軽率であったということであり、また他にも複数の事情が絡んだ結果なのだと思います。ですが何にせよその一件で私は、
他人の事情に関する話題の中に自身の名前が出てくることを不快に受け取る人がいる場合があるということを学びました。

この作品は、筆者を知る私の知人が読んでも、当の相手が誰であるかが分からないように配慮して書いたつもりです。
具体的なエピソードを書き加えると、そこから個人の特定につながり、当の相手に迷惑がかかる可能性が出てきます。

大切にしたかった人だからこそ、なおいっそう、迷惑がかかるかもしれないことを安易に行いたくありません。
迷惑でないかどうかをこれから当の相手に確認することもできませんしね。
見つからなそうなら誰かに迷惑がかかるかもしれないことでも平気で行うような人間だと思われたくないという私自身の気持ちもあります。

ということで、これは本にするにはあまり適切でない作品になってしまったかもしれません。
いかがでしょうか、室井さん。
それでも、もし掲載していただけるような話になったなら、たとえばこの追加文も別記で載せていただけたりすると、もう少しだけ何か多くのことを伝えることができるのかもしれません。
そのような例外を許してもらえるのであれば、ですけどね。

(コメント欄に書こうと思いましたが、文字数制限があったので投稿に追加しました)
Posted by nrudt at 20:50│Comments(1)TrackBack(1)言語、コトバブックマークに追加する

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またもや、小泉首相ばりに 「感動した」 ○3行ラブレター こころのこもった言葉がたくさんあります。 後ろで流れる曲がさらに涙を誘います。 只今、室井佑月さんのblogではラブレター企画を実施中! それに負けじと、お笑い@サプリでは、3行ラブレ
3行ラブレター募集中!【お笑い@サプリッ!〓楽しくなければBLOGじゃないじゃ〓ん!〓】at 2005年07月09日 22:06
この記事へのコメント
こんにちわ。私はある授業で人に手紙を書くということで、恥ずかしいですが好きな人にラブレターを送ることで色々探していました。それで見つけたサイトを眺めるとなぜか心が惹かれ少し書き込んでみました。 それで、すこしだけラブレターについてアドバイスしてくれませんか?
本とに勝手だとは思いますがよろしくお願いします。
Posted by T学生 at 2007年11月22日 14:36
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