2010年02月24日

ラブハラスメント(love harassment)

恋愛や結婚に関する考え方を押しつけること。

日本語には、多くのハラスメント(嫌がらせ)があります。
人を性的に不快にさせる、セクハラ(セクシュアルハラスメント)。
職場などの権力関係を利用して嫌がらせを行う、パワハラ(パワーハラスメント)。
飲酒を強要するなど、アルハラ(アルコールハラスメント)。
人のいる場所で喫煙するなど、スモハラ(スモークハラスメント)。
血液型で人の性格を決めつける、ブラハラ(ブラッドタイプハラスメント)。
カラオケを強要する、カラハラ(カラオケハラスメント)などなど。

日本人は、他人に迷惑をかけることには敏感なのでしょうか。
そしてここにもう一つ、ラブハラ(ラブハラスメント)が加わります。

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2010年01月21日

返報性

お返しをしなければと思うこと。

人間が持つ心理の一つに、返報性の原理というものがあります。
人から何か良いことをしてもらったら、何か同等のお返しをしなければと考えます。
この心理を、返報性の原理あるいは互恵性の原理といいます。

人に借りを作ったままでは納得できないという人もいるでしょうし、自分に関わってくれた人には幸せになってほしいと考える人もいるでしょう。
心理的なプロセスは人それぞれでしょうけれど、たいていの人は何かしてもらったらそれと同程度あるいはそれプラスマイナスいくらかのお礼をしたいと考えるものです。
人から何かしてもらうことに慣れて当たり前と思い込んでしまい、何も返そうとしなくなってしまった人もいるかもしれませんけど。。。

自分に好意を持ってくれている人に対しては、好意的に接しやすいですよね。
自分に好意を与えてくれた人には、好意をお返ししたくなります。
逆に自分に敵意を持っている人に対して好意的に接するのは、仕事でやらなければならないときもあるでしょうけど、かなりしんどいものです。

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2010年01月11日

把握可能感

SOCの構成要素の一つ。

SOC(sense of coherence)という概念が提唱されています。
日本語では「首尾一貫感覚」と訳され、心理的ストレスに対処できる能力を指します。
SOCの指標が高い人ほど、ストレスに負けず健康的に生きられると言われています。

このSOCは、次の3つの下位概念から構成されています。
1. 把握可能感・・・何が起こっているのかを理解できる(と思える)かどうか。
2. 処理可能感・・・降りかかった出来事を自分で処理できる(と思える)かどうか。
3. 有意味感・・・・自分のやっていることに意味がある(と思える)かどうか。

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2010年01月06日

コミュニケーションメディア(communication media)

いつまでも完結しない目標。

完全に達成したと言える状態に永遠になりえない目標や課題のことを、コミュニケーションメディアといいます。
(参考リンク(PCのみ):コミュニケーションの連鎖による創造 - 慶應義塾大学
「コミュニケーション・メディア」は、コミュニケーションの成果の不確実性を補強するメディアであり、ルーマンは、このメディアの重要な例として、真理、愛、所有権/貨幣、権力/正義をあげており、このほかにも、宗教的信念、芸術、基本的価値も含まれる。

例えば、人を愛すること。
どれだけのことをすればその人を愛していると証明できるなどという線引きはなくて、愛し続けている限りその気持ちを相手に伝えるためにあらゆる試行錯誤を繰り返して万策尽きることがないわけです。

例えば、強くなりたいという願望。
完璧な人間などいなく誰でも何かしら人より劣る要素や克服したい要素を持っていて、そういう点をなくそうと努力することは生きている限りいつまでも続けることができます。

例えば、「確かな学力」。
これからの時代に生まれ育つ子どもが身に付けるべきとされる「確かな学力」(知識や技能に加えて、学ぶ意欲や自分で課題を見付け、自ら学び、主体的に判断し、行動し、よりよく問題解決する資質や能力等まで含めたもの)ですが、これが身に付いたといえる最低条件があるわけではなく、いつまでも継続的に向上心を持ち続けることが要求されているように受け取れます。

コミュニケーションメディアを持つことで、人は永遠にその目標とコミュニケーションを取り続けることができるわけです。

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2009年03月01日

思い出し怒り

ふと思い出して怒りが込み上げること。

思い出し笑いや思い出し泣きと同じようなもので、思い出し怒りがあります。
ふと何かを思い出して、怒りが込み上げてくるのです。

誰にでも有り得ることだと思いますが、あまり深刻な場合はPTSDやあるいは火病など別の症状かもしれませんので医療機関やカウンセリングの受診を検討してみましょう。

かくいう筆者も、思い出し怒りをすることがあります。
一度思い出し怒りをしてしまうと、そのままではなかなか怒りを忘れることができません。
そしてそんなときは、どうやって気持ちをポジティブに切り替えましょうか。。。

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2009年02月22日

所有感

自分のものだという感覚。

「これは私のもの」「It's mine.」と感じる気持ちを、所有感といいます。
あなたは、身の回りのものに対して所有感を持っていますか?

所有感を意識することは、様々な場面で大切なことなのかなと思います。
具体例を見ていきましょう。

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2009年01月26日

投票行動

清き一票。

直接的な意味での投票行動といえば選挙ですが、間接的な意味では私たちの日頃の行動の全てが投票行動であるといえます。

私たちの普段の行動は自由ですが、その行動は誰かに何らかの影響を与えているということを、気にかけてみる価値はあるのではないでしょうか。

具体例をいくつか挙げてみましょう。

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2009年01月04日

天寿

250歳のこと。

一般的に天寿とは、「天寿を全うする」というように天から授かった寿命のことを言いますが、もう一つの意味として、数え年で250歳のことを天寿といいます。

250年も長生きすることは、はるか昔の時代から人々に意識されてきたのですね。
誰も意識していないことに対して名前は付けられないでしょうから。

ちなみに、数え年で66歳のことを「緑寿ろくじゅ」といいますが、これは昔から言われていた呼び名ではなく、平成14年9月に日本百貨店協会が提唱した呼び名なのだそうです。
このように、新しい寿の呼び名を考えてみるのも、面白いかもしれませんね。

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Posted by nrudt at 23:17Comments(2)TrackBack(0)ブックマークに追加する

2008年11月29日

サイバーコンドリア(cyberchondria)

病状をネットで調べて自己診断してしまう症状。

自分の体に何か異変を感じたとき、それが何かの病気なのかもしれないと自らネットで調べてみるということがあるかと思います。
そしてその結果、何か重い病気の症状として書かれている特徴と自分の症状が一致していたりすると、自分はその重い病気なのかもしれないと余計に不安を抱えてしまうことがあります。

このようにして、自分の症状について自分でネットで調べた結果を、医者の診断かのごとく信頼してしまう症状のことを、サイバーコンドリアといいます。
「cyber」と「hypochondria(心気症)」を組み合わせた造語ということです。

多くの人はなかなか、平穏な話よりも不安を誘う深刻な話に興味が引かれやすい側面がありますので、その点は注意が必要なのかなと感じます。


さて、先日の自分もそんなサイバーコンドリアだったんだか何だったんだか。

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2008年11月05日

サイコセントリック(psychocentric)

平穏を求める観光者。

旅に対して波瀾万丈を求めず、決められたコースを回ったり人に案内されて安全な場所を旅行することで充足感を得る観光者のことを、サイコセントリックといいます。

逆に、新しい刺激を求め、自分で決めた道を進んだり他の人が行かないような場所を冒険することで充足感を得る観光者のことを、アローセントリック(allocentric)といいます。

複数人で一緒に旅行したりするときは、この特性が一致する人と一緒に行動すると、行き先についての意見の不一致は減るかもしれませんね。
また、旅行業者や観光地のお店の人は、観光者のこの特性に合わせてプランを提供すれば、よりお客さんから喜ばれるんだろうと思います。

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Posted by nrudt at 00:50Comments(0)TrackBack(0)ブックマークに追加する