ネトウヨ大百科

ネトウヨ研究の成果をまとめています。

■ 当ブログでは、ネトウヨの定義を「日本人ということが主なアイデンティティであり、国家の幸せと自分の幸せを同一化しすぎている人」としています。

(※当ブログ記事の内容はあくまでネトウヨの傾向を説明するもので、全てのネトウヨに当てはまるとは限りません。)

■ 当ブログではネトウヨさんの考えを理解することを主目的として運用しており、特定の政治的イデオロギーや支持政党を推奨しておりません。

■「元ネトウヨの告白」「私の家族はネトウヨです」「ネトウヨの主張」シリーズに投稿いただける方を随時募集しております。

<コメントをされる方へ>
攻撃的、侮辱的な内容、個人への誹謗中傷、記事に無関係な内容を含むコメントは禁止しております。
見つけた場合は、削除の措置をとらせていただきます。

元ネトウヨの告白 ~J氏(22歳・男性)の場合~

元ネトウヨの告白シリーズ第10弾です。
今回紹介するのは、在日韓国人の元ネトウヨさんです。
彼はどうしてネトウヨになったのか、今どのように自分のアイデンティティと向き合っているのかに注目です。



J
氏(22歳・男性)の場合

 

1.ネトウヨ期間(年齢)

7歳ぐらいから21

 

2.ネトウヨ派閥

該当するものがありません。

 

3.ネトウヨになったキッカケ

まず出自について語らせてください。

私は22歳の在日韓国人の2世の男です。韓国人の両親のもとで、コリアンタウンで生まれ、名前は通名を使っています。近くに朝鮮学校もありましたが日本の学校に通っておりました。

在日韓国人なのにネトウヨ?と驚かれたでしょう。キッカケをお話ししたいと思います。

私の両親は仲が悪く、私は小学生の頃、母に連れられて(家出です)韓国に一時期住んでいたことがあります。

その際向こうの小学校に通っていたのですが、そこでは「かつての日本軍は韓国市民に非道なことをした」といったアニメを見せられたり、街中で「独島はわが領土だ」といった横断幕を広げてデモをしていたり、親戚などから日本人の悪口を聞いたので、日本で差別されたことのなかった私は韓国人は嘘つきばかりだと思い、学校はもちろんのこと、韓国での生活に馴染むことができませんでした。(誤解のないように言っておきますが、当時の私がネトウヨ的感覚を持っていたため授業の印象が悪くなってしまいましたが、実際の韓国での授業は日本とどう向き合うか、もしくは戦争の被害について考える場を提供しているものと現在は捉えています。)

 

また、父も韓国が嫌いで私が日本の学校に通うようになったのもこれが原因です。家では韓国語を使うのは禁止されていました。父は朝鮮戦争の最中に済州島で生まれたのですが、餓死寸前だったそうで(実際に亡くなった友人もいたそうです)、そういった理由から父は韓国を軽蔑しておりその価値観が私にも影響したのだと思います。私は親戚の集まる場所では何も喋らず何も食べませんでしたし、オーバーステイで捕まる韓国人や貧乏な韓国人を見て、自分の周りにそういう人がいることに劣等感を感じていました。

私はどんどん韓国が嫌いになり、ある意味自虐的なネトウヨになっていました。韓国人、つまり自分を強く否定する存在が正しく見えてしまい、韓国人は悪だと思うようになっていました。

 

4.ネトウヨを卒業したキッカケ

鈴木邦夫さんの「愛国心が誰かを傷つけるなら愛国心なんて言葉はいらない」といった言葉がキッカケです。自分自身と向き合う中で、愛国心とはこの国に住む人を思う気持ち、そしてそれを誇りに思うことそのものであるであると気付きました。

そして在特会のヘイトスピーチの数々やサンフランシスコの市議会でつらい思いをした元慰安婦の方々の気持ちが分かるようになりました。

私は韓国を悪、日本を善と決めつけていたのだと思います。どちらの国も良いところと悪いところがあるのです。

 

5.現在の政治思想

新右翼の思想が1番近いかもしれません。私がもしヘイトクライムにあった時に彼らのような右翼や愛国者が、1番に守ってくれる存在なんだという信頼と、その人たちの愛する日本を愛するといった感じでしょうか。朝鮮人虐殺でも井戸水を飲んで朝鮮人の無罪を証明した日本の警官もいましたし。私はウルトラシリーズが好きなのですが、帰ってきたウルトラマンにて「怪獣使いと少年」といった在日問題を連想させる回を書いてくれたり、映画「パッチギ」では在日朝鮮人について書いてくれてますので、日本の一定の文化人も在日に理解があることも嬉しいですね。そういった日本人たちの思いを当事者である私が受けとりたい、繋げたいという思いがあります。

 

1つ伝えたいことがありまして、私は「在日」と呼ばれるのは嫌ではありません。“日本に在る”ということは私が今、日本を自分の意思で選んでいて、ここで生きていることだからです。むしろマイノリティとして日本に生まれてきたからこそ人間的に生きている気がするのです。韓国人として、マイノリティとして、愛国者として日本に在ること、そういった様々な側面からなる私が、どこの国にいる私よりも好きなのです。

 

6.現ネトウヨへのメッセージ

私はネトウヨ卒業の反動で、逆に日本人に対しての不信感を持つなど、一時とても感情的な人間になりました。今でもそういう感情を持つことは正直あります。しかしそんな自分の感情を否定するのではなく、その感情と共に歩み、信じたいと思う人を信じ、その感情で考えることを無理にやめないことで逆に客観的になれている気がするのです。人が変わるというのは簡単ではないことです。もしあなたが日本人であればみんな同じ思想、同じ感情をもって当然だと思っていたら、あなたは変わらないでしょう。変わるためには自分自身と向き合う必要があるのです。


最後に、私はこのブログの理念に共感したからこそ体験談を投稿させていただきました。

私のように在日でありながら、手っ取り早く愛国心を持ちたい、在日であることから逃避したいという思いからネトウヨになるパターンの人もいると考えております。であるからこそ、本当にそれいいのかという問題提起をする人が必要だと感じました。彼ら在日ネトウヨが答えを求めて、ネットを彷徨ってここに辿り着き、彼ら自らが考え、答えを出せるようになることを望んでおります。

 


<管理人のコメント>

いろいろ大変な経験をされてきた中で、日本を好きになってくれたこと、日本を選んでくれたことをとても嬉しく感じました。

在日外国人は、自分はどこの国の人間なのかということでアイデンティティが不安定になりやすいとされています。

今回のように10代の頃に国を行ったり来たりで、家庭環境も複雑となると、想像に難くないです。

彼の場合は、祖国の嫌な部分のみを見てしまい、自分のルーツへの不満からネトウヨになりましたが、現在は「韓国人として、マイノリティとして、愛国者として日本に在る自分が好き」という感覚を持っているとのことで、とても良いことだと思いました。

また、愛国心の形は人それぞれで、それは他人に押し付けるものではないと思います。日本に対して嫌な感情を持った時でも、その感情が自分の中に存在することを認めるというのは大切だと思います。彼の場合は日本に信頼できる人がいて、その人の愛する日本を愛するというのが愛国心の形なんですね。




【お知らせ】現役ネトウヨさんの主張を大募集

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

当ブログでは「元ネトウヨの告白」「私の家族はネトウヨです」に続く新たなシリーズ「ネトウヨの主張(仮)」をスタートさせる予定でいます。

こちらは現役のネトウヨさんを対象としたものです。

 

最近ありがたいことに、ネトウヨさんとの交流が増え、当ブログを閲覧してくれる人も増えてきました。

このシリーズを作ろうと思ったキッカケは、あるネトウヨさんから「ネトウヨを卒業したいけど、どうしたら良いか分からないので相談できるコーナーを作ってほしい」という要望をいただいたことです。

 

相談以外にも、例えば政治についての考え方、なぜネトウヨであり続けるのか、当ブログへの感想など、幅広く語ってもらうシリーズにしたいと考えています。ネトウヨに関連するテーマであれば何でも構いません。

 

送付先は下記のメールアドレスまたはブログ内のメッセージフォームにお願いいたします。

ntuy.labo@gmail.com

ツイッターアカウントがある方はDMでも構いません。

 

ネトウヨさんの考えを理解するということを第一の目的として作るシリーズですので、お気軽にご連絡ください。



在日韓国人がネトウヨになる時

ネトウヨというと排外主義で、特に韓国に対しての憎悪が強い人が多いが、ツイッターではこれと同じタイプの在日韓国人(1世以降も含む)のネトウヨを見ることができる。といってもヘイトスピーチをするほどではなく比較的穏健なタイプではあるが、それでも最初に見た時は、韓国人が韓国やその国民を批判するという構図に困惑せざるを得なかった。しかもネトウヨというと在日韓国人を罵ることが多々あるので、その中で在日韓国人であることを公表して、ネトウヨたちと一緒に韓国人を批判するという光景は違和感の塊でしかなかったのだ。しかしプロフィールやツイートで在日韓国人であることを公表していなければ、普通に日本人のネトウヨだと思うくらい溶け込んでいる。ネット左翼を叩くという行動までもが同じである。


実は彼らのような在日韓国人のネトウヨは、ネトウヨさんから人気だ。元々ネトウヨさんの多くは「日本を好きな在日韓国人であれば歓迎」という考え方が根底にあり(”日本を好き”の判断基準が曖昧なのだが・・・)、更には「同じ韓国人ですら韓国を嫌っている」という言説はネトウヨの主張を裏付けるものとして効果的だと考えているのである

ネトウヨと一体化している彼らだが、一般的なネトウヨとは異なる経緯でネトウヨになっている。



在日外国人は、自分はどこの国の人間なのかということで悩みやすい。これは帰国子女にも当てはまる話で、彼らは日本に住んでいても両親が外国人とか、両親が日本人だけど外国に住んでいるとか、特殊な環境で青年期を過ごす

自分が何やら他の同級生とは違うということは、幼少期から漠然と認識してはいるのだが、それは容姿とか言語といった分かりやすいもので、本当の意味で違いを認識するのは青年期になってからである。そして「なぜ自分はここにいるのだろう」と、自分と国の関係を考え始める。

 

日本で生まれ育っていれば、日本が好きかどうかをわざわざ考える機会はあまりないし、例えば国歌を歌う場面になれば違和感なく歌い、歴史の授業を習う時は日本人の立場で歴史を見る。無意識のうちに自分なりに愛国心というものが形成されていく(愛国心というと重々しい感じがするが、日本人の場合だとイメージ的には日本が好きでたまらないというよりも、外国人に日本を悪く言われると嫌な気分になるとか、それくらいの感覚である)。

 

しかしながら、在日外国人は自分にとって日本はどういう存在なのか、日本を愛しているのかどうかということを考える場面が出てくる。一般の人よりもアイデンティティの課題が1つ多いのだ。

彼らは彼らなりの愛国心のカタチを見つけていくのだが、愛国心を持たなければいけないと焦りすぎるあまり、排外主義が愛国心だと捉えてしまう場合がある

 
korea


続いて、彼らが韓国人であるという点に着目をしていく。

彼らのルーツである韓国と日本の関係は良好とはいえない


yoron


この調査は日本の非営利組織である言論NPOと韓国のシンクタンクである東アジア研究院(EAI)が、日韓の両国民を対象として実施した共同世論調査で、日韓両国民の相手国に対する印象については両国民とも半数近くが「良くない印象」と回答している。(詳細はコチラ

日韓の間には歴史問題があるし、そもそも世界的に見れば近隣諸国と仲が良い国は稀なので、これを特別に悪い結果だとも思わないが、関係が良くないのは確かだ。

 

日本に住んでいてリアルの場面で嫌韓に接することはあまりないが、ネットは嫌韓で溢れているインパクトのある外交関係のニュースはほとんどが韓国のものだし、韓国についてのネットニュースがアップされればコメント欄はたちまち嫌韓コメントで埋め尽くされる。自分のルーツを批判されると、たとえそれが正論だったとしても気分の良いものではない。アイデンティティが不安定な時であれば尚更である。そのため、彼らは反動形成という形で防衛機制をとることがある

 

反動形成とは、抑圧された欲求が意識や行動に現れないように、正反対の意識・行動となって出てくることをいう。つまり本当は「韓国を好き」だが、好きであることで自分が傷ついてしまう可能性があるので、「韓国が嫌い」という態度をとるという考え方である

心の働きを分かりやすく書いているが、実際は無意識のうちに行われているので、知らず知らずのうちに韓国を嫌い、韓国をネット上で叩くという行動をとっていることが多い。もちろん嫌いという感情は否定すべきではないので、それはそれで受け止めれば良いが、その感情は本当に自分の意思なのかということは考えてみる価値があると思う。祖国を嫌いになるというのは本人にとって心に大きなダメージを負うことになり兼ねないからである。




最新コメント
プロフィール

ネトウヨ研究会名誉会長

コーヒーは無糖派です。
ネトウヨを心理学の観点から分析しています。
@omoshiroE_Labo

メッセージ

ブログで取り上げてほしいことなどありましたらお気軽にどうぞ。

名前
メール
本文
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード