総裁選に向けて、いよいよ論戦も本格化してきた。

総裁選はほぼ出来レースで安倍総理の3選は濃厚といわれているので、そんなに盛り上がらないだろうと思いきや、ネトウヨたちは石破叩きで忙しいようだ。

石破議員といえば、一時期「極右」とも呼ばれていたくらい右寄りだが、安倍総理を妄信するネトウヨにかかれば「パヨク」になってしまうので、最近は政治イデオロギーも複雑化している。

冒頭申し上げたように、総裁選は出来レース。

自民党員が投票するわけなので、ネトウヨがどれだけ安倍総理を応援しようが石破議員を叩こうが、結果に影響を与えることはないし、特に今回は安倍側が優勢なのだから、堂々と構えておけばいいのに、毎日のようにイライラしている。

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これは彼らのアイデンティティがいかに安倍支持者であることに支配されているかがよく分かる事象だと思う。

前回は立候補者がいなかったので選挙は行われなかったが、今回は石破という対抗馬(ネトウヨからしてみれば敵)が現れてしまった。

今まさに彼らのアイデンティティは脅かされようとしている

 

安倍政権が誕生して以降、石破議員はネトウヨから叩かれ続けてきた。安倍政権のやり方に対して度々苦言を呈してきたし、常に総裁選候補者として考えられてきたからだ。

だから出馬に不快感を覚えるのは自然な流れだが、それでも劣勢に立たされている候補者を必死で叩くということは、彼らのアイデンティティ(愛国者、安倍支持者であること)が非常に曖昧で脆弱なものだからということに他ならない

強固なアイデンティティであればちょっとした困難にぶつかっても、外野が何と言おうとも、気にせず我が道を行く

ネトウヨのアイデンティティというのは基本的に他者(国家や安倍晋三)に依存するものなので、自分たちの力ではどうにもできない分非常に不安定で、ちょっとした安倍総理への批判でも自分への攻撃と受け止め、アイデンティティが脅かされることとなる。

「もし安倍総理が総理でなくなったら日本が終わる」、「永遠に安倍総理でいてほしい」というくらい安倍総理を妄信している人たちなので、論戦などで安倍政権への批判ともとれる発言が石破議員の口から出てくる度に彼らの心は穏やかでなくなる。


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また、現時点で石破議員が劣勢だったとしても、勝つ可能性はゼロではない

安倍支持者でいることで勝ち組気分に浸って野党支持者にマウントをとっている人たちは、万が一安倍総理が敗北して退陣するようなことがあれば、アイデンティティが崩壊することになる

だから彼らは今必死なのだ。

 

今回の総選挙で安倍晋三が勝利したら、彼らはまた勝ち誇こり、勝ち組気分にどっぷり浸かるのだろうが、国家という曖昧なものに依存している限りは、今後も安倍総理への批判を聞く度にイライラする生活から抜け出すことはないのである。