政治クラスタの中でもネトウヨアカウントはひと際目立つ。

アイコンやヘッダーに日の丸、旭日旗や靖国神社が入っていたり、プロフィールには「日本が大好き」、「日本を守りたい」といった愛国心を表す言葉が含まれている。
あまりに特徴的で模倣しやすいため、なりすましも大勢いるくらいだ。

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ネトウヨのプロフィールを読んでいて、非常に興味深いのは「私は普通の日本人です」というフレーズである。

おそらく読者の方も目にしたことがあると思うし、ネトウヨを「普通の日本人」と揶揄する人もいるくらい最早有名なフレーズである。

普通という言葉は曖昧な表現なので、個人的には極力使用を控えている。

そもそも自己紹介の時に「私は普通の日本人です」と言ったら相当怪しまれると思うが、彼らはそうは思わないらしい。

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今回は、彼らはなぜ “普通の日本人” であることを強調するのかを考察したいと思う。

 

彼らが「普通」という言葉を使うとき、ここには「右翼でも左翼でもない一般的な思想を持った人物である」という意味合いが込められている。つまり自分はあくまでも中立な立場で、世間の多数派に属していると考えているのである。

人間は多数派が正しいと思い込み、そこに属していないと自分は間違っているのではないかと不安になる性質を持っている。(群集心理)

日本では出る杭は打たれるので、打たれないように皆平均を目指すため、その傾向が強い。

特にネトウヨさんのような自己肯定感が低いタイプは多数派に属したがり、そこから疎外されることを極端に恐れる。

 

ネトウヨの多くは自民党、安倍政権を支持しているが、政策に不満があっても一切批判しないのは、多数派から疎外されることを恐れているからである。(同調圧力)

最近だと高度プロフェッショナル制度や水道法改正(←見送りになったが)について反対の立場の人もいたが、なぜか安倍政権へ抗議するのではなく、止められなかった野党が悪い、しっかり報道しないマスコミが悪いと言い始める。(普段さんざんマスコミは当てにならないと言っているのにも関わらず、この時はなぜかマスコミを当てにするのは不思議である)

 

安倍政権を支持していても、批判してはいけないという決まりは全くない。むしろその方が健全である。

しかし批判をすると安倍支持者の仲間から疎外されると考えているので(実際そういうこともあるが)、行き場のない怒りを他者へ向けるしかないのだ。

 

それだけではない。
彼らは自分が疎外されることを恐れるが故に、他者を疎外する。

他者を疎外することは、自分が多数派に属していることを実感することができる唯一の方法だからだ。

小学生や中学生が、自分がイジメられたくないから、他者のイジメに加担するのと同じ心理である。

そのイジメに加担している以上は、自分は多数派にいれる。

彼らが自分たちと思想が異なる者を反日認定して排除しようとするのも、自分たちこそが多数派であると主張したいが故なのだ。

しかし、その標的がいなくなれば、また次の標的が必要になる。

つまり常に自分が標的になることを恐れ、標的にならないために周りに受け入れられる言動をするようになる

ネトウヨが皆同じようなことしか言わなくなるのもそのためだ。

彼らにとって普通の日本人であることを強調するのは、自分が多数派から排除されないようにするための防衛手段なのである。