食生活について
●玄米、味噌汁の粗食が放射能にも原爆症の予防に

 長崎の原子爆弾から1.8kmの診療所で食事指導に玄米食やみそ汁を進めて、90人ぐらいの人がその場所で生活をして放射線障害を発症しなかった。『死の同心円一長崎被曝医師の記録』長崎文献社[単行本]秋月辰一郎著
原爆(放射能)に勝った玄米と味噌汁

 長崎の原爆投下直後から、献身的に被災者の救護・治療に活躍された、聖フランシスコ病院の浦上第1病院の秋月辰一郎医師は「昭和20年8月9日の原子爆弾は長崎市内を大半灰燼にし、爆心地より1.8kmの私の病院は、死の灰の中に廃墟として残った。私と私の病院の仲間は焼け出された患者を治療しながら働き続けた。私達の病院は長崎市内の味噌・醤油の倉庫にもなっていた。玄米と味噌は豊富であった。さらに、わかめもたくさん保存していたのである。その時私と一緒に、患者の救助、付近の人々の治療に当たった従業員に、いわゆる原爆症が出なかった原因の一つは、「わかめの味噌汁と玄米」であったと、私は確信している。」と著書『体質と食物』(クリエー出版)に書かれている。
 「わかめの味噌汁と玄米」で自分の結核を克服したと信じている秋月医師はスタッフ全員に「わかめの味噌汁と玄米食」を勧めていた。また砂糖(甘いもの)は避けるように指示した。そのお陰で、医師、看護師らは獅子奮迅の働きで多くの命を救い、原爆症を発症したスタッフは一人もいなかったという、味噌(大豆)のタンパク質やビタミン・ミネラル(ヨードやカルシウムなど)・繊維・玄米のビタミン・ミネラル・ファイトケミカル(フィチン酸・フェルラ酸など)等々の総合力によって放射能の害を抑えたとしか考えられない。

 広島の原爆では、9歳で被爆した少女が玄米食で奇跡的に回復し、その後結婚されて7人もの子宝に恵まれた。佐和子さんは外で遊んでいるときにピカドンの爆風で飛ばされ、屋根から転がり落ちて我に返った。足の裏まで焼けた全身やけど(髪の毛も眉毛も黒こげ)の中、必死の思いで母親を見つけ出した。全身に水をかけられ病院に運ばれ即入院。奇跡的に一命を取りとめたものの、ケロイド(やけどの傷跡)は切っても切っても盛り上がり、夏場はその傷口からウジが湧いて、そのウジを取って暮らすのが辛かったという。高校生になるまで、母親は佐和子さんに鏡は一切使わせなかった。こんな醜い顔では結婚もできない。原爆症で白血球も肝機能も低下し、生きる支えはただーつ、勉強して研究者になり、原爆・放射能の研究をしようと思いたった。
 彼女は猛勉強をして広島大学工学部に入学、放射能の研究一筋の生活に入った。そして玄米食をしていた平賀先生と巡り合う。先生は暇さえあれば佐和子さんを山へ連れ出し、山菜や薬草を取りに行き、「玄米を食べて治らない病気はない。身体の浄化作用をするのは玄米の働きだから、玄米を食べれば原爆症だって治る」と言って玄米食を勧めた。その言葉を信じて玄米食を姶めた佐和子さんの身体に、数か月で変化が起きた。あの焼けただれたケロイドの皮膚がポロポロと剥がれ落ちてきたのだ。髪の毛も眉毛も元通りに戻った。そして平賀先生と結婚。なんと7人の子どもを生み育てたのだ。これも命ある玄米や野菜・海藻の総合力以外の何物でもない。
 最後に秋月医師の著書より、「日本人は米・麦が主食で、副食として何が一番優れているかを考察すべきである。米・麦飯には、やはり何といっても、油揚げ、わかめの味噌汁が傑作である。」食生活は種々の食物の総合力であることは明らかだ。普段から野菜・海藻多めの日本食で主食は玄米に努めることは勿論だが、原発の事故により放射能が放出されている非常事態の今こそ、玄米・大豆(味噌など)・野菜・海藻の総合力によって多くの人々が何としても自らの生命と健康を守っていただきたいと思う。

●青汁を飲む
 放射線を浴びると、二酸化炭素がたくさん体の中にできるので、抗酸化物質をたくさん摂取するとよい。
●放射能を排泄するサプリメント、スピレン、EM菌を飲む。
●放射線を削減できる浄水器

 放射性物質は、非常に粒子が細かく、例えばセシウムは0.0006ミクロン程度なので現在売られている普通の浄水器では除去できません。ハーレーやシーガルフォーなどの有名なその他の高級品でも百万分の1ミリ単位の微粒子には対処できず、これを除去できるのは「逆浸透膜(Reverse Osmosis Membrane)」を備えた特殊な常識だけです。この種の浄水器メーカーは(ワッツ社)が米国科学財団(NSF)の飲料水処理システム試験場に委託して行った濾過テストの結果を見るとセシウム、ストロンチウムなどが99%除去されています。逆浸透膜は水の分子以外の不純物をほとんどすべて除去しますのでこれで濾過した水は「純粋」つまり完全に純粋な水になり、ウイルス、細菌、農薬、トリハロメタン、ダイオキシン、水銀、鉛、カドミウム、等から、放射性物質(ヨウ素、セシウム、プルトニウム、ストロンチウム等)に至るまで有害な物質は全て除去されますので、飲料水としての安全性は理想的なものとなります。
 この「純粋」は硬度が10以下の軟水なので市販のミネラルウォーターでは国産品(六甲の水など)に近い味で外国産(硬水)よりあっさりしており、乳児の粉ミルク用、お茶、炊飯なとに適しているとされています。
 逆浸透式の浄水器は、国内では、ニューメディカル社の「クリスタルヴァレー」(26万2500円)とゼオライト社の「あじさいの泉」(38万円)などがあり、後者は業務用の大型品(高さ125cm)です。海外では米国にエイペック、ワッツ、ピュアプロ社他周社の製品が20種類以上あり、5段ろ過式標準品の日本における価格は9~15万円となっています。これには付属の蛇口と排水パイプの取り付けが必要ですが、規制の蛇口に接続するポータブル型の製品もあり、これは据え置きタイプの半額程度で購入できます。

●汚染除去――植物の力が最も有望視されている。
 ファイトレメディエーションは植物が根から水分や養分を吸収する性質を利用した、土壌、水質の浄化技術。土壌の除去の方法で、有望なのはバイオレメディエーション、微生物、菌類、植物などを使って有害物質で汚染された自然環境を浄化する技術です。ヒマワリや菜の花が知られるようになりましたが、それ以外に大麻(もっとも日本では育ててはいけない植物です)も。また、マイナス電気を帯びた粘着物質を出す光合成細菌を使う方法も実験されています。細菌は管理が難しいかもしれませんね。ヒマワリや菜の花は動き回らないし、誰でも目で確認できるものなので、放射能を帯びた細菌が拡散しても困りますね(転載ここまで)。


 どう考えましても、世界の雛形であり、もっとも先端を行っているのがいまの日本のようですから、すべてのことにできるだけ注意をし、上手に適応できるようにしようではありませんか。
                           =以上=【転載終了】
http://hyouhei03.blogzine.jp/tumuzikaze/2011/05/post_3c2a.html