食品の放射性物質検査結果によると、福島県産の水産物、宮城県産大豆、茨城県産マダラ、栃木県産イノシシ肉で放射性セシウムの基準値超が確認されました。大豆で基準値超を検出した宮城県栗原市はこれまでにも、米、ソバ、ブルーベリー、タケノコ、原木しいたけ、野生ツキノワグマ肉、野生イノシシ肉、イワナなどでも放射性セシウムが100Bq/kgを超える値を検出したことがあり、この地域の汚染は極めて深刻な状況だ。

今週も福島原発では相変わらずのトラブル続きとなった。4/4に汚染水処理設備「多核種除去設備(ALPS)」で作業員の操作ミスにより一時運転が停止する事態に。4/5には、再び使用済み核燃料プールの冷却装置が停止。原因は作業中の針金が端子に触れて異常な電流が流れるという単純トラブル。
そして、その後再び重大トラブル発覚!久々の深夜会見でした。これまでも増え続ける汚染水の問題が深刻な状況であることを書きましたが、仮設タンクではらちがあがず原発敷地内に地下貯水槽を7つ設置したのですが、そのうちの1つで、遮水シートが破け大量の汚染水が漏出したのだ!漏れた汚染水は最大で120トンと推定されており、放射性セシウムを除くストロンチウムなどの放射性物質が駄々漏れ状態になっている。水に含まれる放射性物質の量は約7100億ベクレルとみられています。その後さらに47トン漏出との東電発表もあり、漏出を食い止める手段がないため、別の地下貯水槽へ汚染水を移送中。しかし、あくまでも応急的な処置であり、他の地下貯水槽でも同様の漏出が起きれば汚染水は完全に行き場を失いさらなる危機的な状態が発生するだろう。そうなれば、再び海への放出は避けられないと思われる。
ところで、漏出した大量の汚染水は何処へ?
地下水に混入し、いずれ海へ流れ出るのだろうと素人ながら想像がつく。
今回の事故は起こるべくして起きたようなもの、そもそもこんな穴掘ってつくった即席のプールにシートを敷いて汚染水を大量に貯めこむなど普通では考えられない。このような状況を見れば、すでに福島原発はにっちもさっちもいかない状況に陥っているわけで、もう、この恐ろしい状況を誰も救うことができない。事故後2年が経過するも、メルトダウンした核燃料どころか、日々漏れ続ける汚染水の問題だけで手いっぱいになっている。これから先、どう考えてもこの国は終わっているとしか思えない。
こんな風には思いたくないが、福島原発事故の処理はほぼ投げやりの状態になっているのではないか。東電の記者会見を見ても、まるで他人事のような謝罪は無責任にも程がある。これほど深刻な事故を再び起こしているのだから、普通なら会見中に笑うなどありえない。無責任ぶりにも程があるというものだ。

これからまだまだ恐ろしい重大事故が発生する可能性がある。汚染水の入った仮設タンクもいつどんなふうに壊れるかわからない。使用済み燃料プールから1本も破損させずに燃料棒を取り出せる保証もない。
40年廃炉などまやかしで、おそらくメルトダウンした燃料は何年たとうが取り出せない可能性が高い。いずれチェルノブイリ原発のように石の棺で覆うことになるかもしれないが、永久に汚染水の問題と戦い続けるのは不可能だ。もちろん、1号機~4号機の使用済み燃料プールから燃料棒を取り出す必要もあるが、プール内の瓦礫の山を見たらそれもまたいつの日のことか。まさにお先真っ暗、福島原発はもう誰の手にも負えない。

食品に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果
今週、4月1日~4月5日までに厚生労働省から発表された食品中の放射性物質の検査結果。放射性セシウム40ベクレル/kg以上を検出した食品のみ抜き出し表にしてあります。
表はクリックで拡大↓
厚生労働省 食品中の放射性物質の検査結果 h20130401

【基準値超過】(最大値)
宮城県産大豆 Cs:190 Bq/kg
茨城県産マダラ Cs:110 Bq/kg
栃木県産イノシシ肉 Cs:270 Bq/kg

福島県産アイナメ Cs:190 Bq/kg
福島県産クロソイ Cs:160 Bq/kg
福島県産クロダイ Cs:910 Bq/kg
福島県産コモンカスベ Cs:150 Bq/kg
福島県産ババガレイ(ナメタガレイ) Cs:240 Bq/kg
福島県産シロメバル Cs:260 Bq/kg
福島県産マコガレイ Cs:110 Bq/kg
福島県産イワナ Cs:120 Bq/kg
福島県産ヤマメ Cs:120 Bq/kg


流通品の検査で放射性セシウムが検出された食品
北海道産マダラ Cs:43Bq/kg
茨城県産サツマイモ Cs:8.3 Bq/kg
など


厚生労働省 報道発表資料
食品中の放射性物質の検査結果について(第611報)
食品中の放射性物質の検査結果について(第612報)
食品中の放射性物質の検査結果について(第613報)
食品中の放射性物質の検査結果について(第614報)
食品中の放射性物質の検査結果について(第615報)


牛久市産茶の出荷停止解除 セシウム基準下回る /茨城 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20130404ddlk08040084000c.html

南相馬のシイタケなど4件がセシウム基準値超す /福島 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20130405ddlk07040259000c.html
自家消費用食品の放射性濃度の簡易分析結果を公表
基準値超
シイタケ
小高区川房 2万8340Bq/kg、2万4360Bq/kg
原町区大甕 347Bq/kg
フキノトウ
原町区高倉 278Bq/kg

大豆のセシウム吸収抑制 元肥に硫酸カリ 農水省 - 日本農業新聞
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=20218
放射性セシウム濃度が高くなる要因とその対策について 大豆(中間取りまとめ) - 農水省
[PDF]http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/pdf/daizu.pdf

宮城産”大豆”から最大190ベクレルの放射性セシウム検出-ほぼ全て汚染!10ベクレル以下の大豆皆無 - ベスト&ワースト
http://www.best-worst.net/news_aBvGRqDnig.html
宮城県栗原市産 最大190Bq/kg、基準値超え大豆が4件

汚染水処理設備が停止 第一原発タッチパネルで操作ミス - 福島民報
http://www.minpo.jp/news/detail/201304057653

福島原発でまたトラブル 使用済み燃料冷却機器が一時停止 - 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG05048_V00C13A4CR8000/
東京電力は5日、福島第1原子力発電所3号機の使用済み核燃料プールの冷却機器が約3時間にわたり停止したと発表した。電源盤の改修工事中に誤って漏電させたのが原因という。

汚染水漏れ120立方メートルか 別の貯水槽へ移送 - 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0600C_W3A400C1000000/
東京電力は5日、福島第1原発内の地下貯水槽から土壌に汚染水が漏れ出した可能性があると発表した。漏れた汚染水は最大で約120立方メートルと推定される。
漏れ出した放射性物質の量は放射性ストロンチウムを中心に7100億ベクレルと評価。
冷温停止状態宣言後、汚染水漏れとしては最大規模。



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