SFC版テイルズオブファンタジア

ひと通り終わりましたので…。


今なお続く人気RPGテイルズオブシリーズの第１作です。
PS版をはじめ多数のゲーム機へリメイク・移植がされているので、どれかを遊んだ方は多いと思われますが、最初はなんとSFCでした。


〇他機種版との違い
基本的なストーリー展開やフィールド及びダンジョンの形は同じです。
気になったとしては

・クレスしか操作できない。他のキャラクターは行動の指示のみ。
・戦闘は他機種版と比べるとやや不自由。特にターゲッティングしている敵との距離(近レンジと遠レンジ)で使える技が固定であるため、出したい技を出すにはコツが要る。
・敵の挙動、ステータス異常の追加効果、耐性などの設定がけっこう鬼畜。
・エンカウント率はかなり高め。たった１画面を横切るだけでも２回は戦闘になる(ホーリィボトルを常備しておかないとかなり辛い)。

など。
他にも細かな違いはありますが、それらは多くがSFC版以上に大容量になったリメイク・移植の追加要素なので割愛します。



SFC版ファンタジアは当時としても非常に出来のよいゲームだと思います。
勧善懲悪でないストーリー。
魅力的なキャラクター。
場面場面を盛り上げる音楽。
描き込まれたグラフィック。

特にすごいのは戦闘。
戦闘が2DアクションのRPGというのはファンタジア以前にもありましたが、最大４人のパーティキャラクターが多くの敵を迎え撃ち、味方も敵も個別に行動し縦横無尽に暴れ回る。
しかもよほどのことがないと処理落ちしない…。
これをSFCでやってのけたナムコ(というか開発は旧ウルフチーム)はすごいとしか言いようがありません。

エンカウント率の高さと敵の強さはちょっとフォローできかねますがｗ
クレスの攻撃をどんどん潰す素早い突きに石化の追加効果を備えた水鏡ユミルの森のリザードマンをはじめ、中盤以降の戦闘はかなり地獄を見ます…。
せっかくの属性付き武器や術も、無効、さらには吸収までしてくる敵が多数おり局所的にしか使えませんし。
それでいてエンカウント率はかなり高いのですから戦闘はちょっと苦痛でした。
まあ一見理不尽とも思えるこれらの要素も、慣れればなんとかなるんですけどね。
ふしぎ、ふしぎ。





とにかく、発売当時にリアルタイムで遊べなかったのが悔やまれます。
リアルタイムで遊んでたらまた違ったのかな？

あ、総合的評価は★4.5ですね。

個人的にレアだと思った要素


〇SFCなのにOP付き、しかも歌が
変態の所業。
ファンタジア以外に歌が流れるSFCソフトなんてあったかなあ？

〇永遠にボッシュートされるナイツサーベル
クレスの家で見つけられるナイツサーベルは、ユークリッドで捕まったさいに没収され二度と戻ってきませんｗ
なんてアイテムコレクター泣かせな！
ちなみに対処法は「投獄イベント後に回収する」。

〇おしとやかでないミント
PS版以降と違い言いたいことははっきり言う人です。
ステータス画面の顔グラフィックも気が強そう。
まあこれはこれであり…っていうか医療に携わる女性は基本的にこんな感じだったりします。

〇イフリートのグラフィックが違う
逞しい肉体を持つ炎の魔人…ではなく、翼のない小悪魔みたいなデザイン。
ファイナルファンタジーのイフリートとの被りを避けたのかも。

〇エルフの長ブラムバルドに顔グラフィック
初回のトレントの森でパーティにNPCとして同行した際に拝めます。
確かPS版以降は同行しなかったような？
なにやら製品版になる前はCV塩沢兼人氏で加入する予定だったとか…。
その名残？

〇フードサック
SFC版ファンタジアにはなんと料理システムがなく、代わりにフードサックに食品(食材)を入れて歩くとHPが回復する仕様になっています。
しかし使えない。あまりに使えなさすぎる…。
※にもかかわらずGBCのスピンオフ作品『テイルズオブファンタジア なりきりダンジョン』にて再登場しました

〇フェザーダオス
ダオスは通常のダオスから連戦で、翼を生やした悪魔のような怪物になり最後の勝負を挑んできます。
頭と左腕を両方倒す必要があるのですが、倒すと断面が露出するのでややグロいかも。
あとヒドゥンという、一定時間一切の攻撃を受け付けない代わりに自分も攻撃できなくなる特殊技を多用するのでかなり煩わしいです。
しかしヒドゥンを除けば他はたいしたことないのが悲しい…。