pre groezrock 5/1(木) Pre Groezrock @Buurthuis Genendijk, Kerkstraat
 
  The Menzingers / Gameface / Restorations / Campus / FOD 

 コチラに書いたように、かんなり長いこと待ってようやく入場。多くのお客さんが押し寄せて、自分たちが入れなかったらどうしようって心配してたけど、オープン時点では会場のスペースにかなり余裕がある状態。

 ドリンク3杯で5ユーロっていう、お酒を楽しむ人には嬉しいシステムがあったり、地元のレーベル(名前忘れちゃった)がテント出してCDやレコード売ってたりと、いろんな意味ですがすがしい解放感が感じられる会場やった。 




FOD
 地元のパンクロックバンド。全く知らんバンドやったけど、トップバッターやから勝手に若手バンドやと思ってたら、40代ぐらいに見えるメンバーが出てきてびっくりした。
 
 オールドスクールなポップパンクで、曲調はGreen Dayの初期みたいな音楽に、ちょっぴりNOFXっぽいユーモアセンスを付け足した感じ。シンプルなサウンドと、ステージングの真っ直ぐさが良かったなぁ。演奏しているとき、ちょっぴりおどけたような表情をみせつつも、演奏はタイトっていう、そのバランスがグッド。
 
 地元ということで、シンガロングしているお客さんも結構いたし、海外で特有の、酔っ払いの人たちがノリだけで盛り上がるポゴダンスみたいなんも起こってて、いい雰囲気のライブやった。
 

 この日は出入り自由やったから、しばらく外を散歩してて、途中から観た。ポストハードコアバンドっていう触れ込みやったから、自分の好みのサウンドじゃないんやろうなぁって、特に期待はしてなかったんやけど、演奏がかなりタイトでクオリティも高く、なかなかカッコよかった。なんか似たような雰囲気のバンドを見たことがあるなぁって感じたんやけど、自分がこの手のジャンルに疎いから思い出せず。ポストハードコアと呼ばれるようなサウンドが好きな人にはぜひともチェックして欲しい、クオリティー高めのバンドでした。


 FESTでは、他のバンドとカブって見ることが出来んかったから、今回初めて観れるってことでテンション上がってた、フィラデルフィアのパンクロックバンド。

 ライブはLP2のオープニングナンバー、"D"からスタート。音源通りのノイズが響いた後、聞こえてきたのは温かみを持った最高に気持ちいいサウンド。これこれ、これが自分が好きな音。始まった瞬間に、最高のライブになることを確信した。

 ライブはかなりノイジーで、各パートがそれぞれ難しいフレーズを忙しく演奏してたけど、最高に気持ちいいバンドサウンドを形成してて、本当にカッコよかった。曲によっては、片方のギタリストはキーボードを演奏してて、そのハモンドオルガンのサウンドが、かなり素敵な雰囲気を作り出してたのも良かったなぁ。

 気持ちいいサウンドに魅了されてふわふわとした気持ちで楽しんでたから、ライブが終わるのが一瞬に感じた。本当にカッコよかったし、最高に気持ちよかった。パンクロックのシーンにいるこういうバンドが、今の自分にとってのフェイバリットです。


  New Found GloryやThe Atarisが影響を受けたことを公言する伝説的バンドやけど、正直言って、自分が通ってきたバンドではない。音源をしっかり聞いたのも、再結成後初のフルアルバムとして今年リリースされた、"Now Is What Matters Now"が初めて。それでも、類稀なるポップセンスと、ボーカルJeffの素晴らしい歌声をすぐに気に入り、今回こういった機会で観れることを楽しみにしてた。

 Gamefaceが始まる頃には、お客さんもだいぶ増えてきてたけど、身動きの取れないような状態ではなかったし、そこまで多くの人がステージに熱視線を送っているわけでもない。本当にレジェンド的なバンドなのかと疑いを持ってライブが始まるのを待つ。

 ただ、始まった瞬間、自分の疑いはすっきりと晴れることに。音源で聞くのよりストロングでストレートで、パンクロック感が全面に出たパフォーマンス。ボーカルJeffの美しい歌声ももちろんよかったけど、それにも増して自分を興奮させたのは、タイトかつパワフルなドラミング。ビッグなロックバンドで叩くスタジオミュージシャンを思わせる正確なリズムを、これぞパンクロックと言わんばかりの力強さで刻む。うん、紛れもない。Gamefaceは単なるポップ/ロックバンドではなく、しっかりとパンクのエッセンスを持ったバンドなんやって、この瞬間初めてそう思った。

 セットリストは新作からの曲が半分、それ以外からが半分といった感じ。どれも抜群のメロディセンスで、知らない曲ですら、どこか懐かしささえ感じるようで、ライブを通してずっと楽しめた。曲の続け方やMCの挟み方なんかは、さすが活動歴の長いバンドだなって感じるつくりこまれたものやったけど、歌や演奏に関しては、ところどころ荒削りな部分もあって、それが物凄くカッコよかった。

  多くのお客さんがライブ中ずっとステージ上に集中していたし、確実に音楽好きを魅了するライブパフォーマンスやった。今回のライブを観て、過去の音源も一通り聞いてみたいなって思った。


  もうアメリカでの人気はすごいことになってるのは知ってたけど、まさかヨーロッパでもすでにこれほどの人気とは。それまでの会場の雰囲気は、どちらかといえば、目当てのバンドを楽しみに来たというより、友達と一緒にしゃべっててお酒を飲みながら音楽を聞きに来たって感じのお客さんがライブを楽しんでる感じやったけど、The Menzingersが始まる頃になると、今までこんなたくさんのお客さんどこにいたんやってぐらい、ステージ前にたくさんの人が集まってきた。

 そして、1曲目は、最近リリースしたばかりの新作"Rented World"の1曲目、力強いラブソングの”I Don't Wanna Be An Asshole Anymore”。ライブが始まる前からすでに人口密度の高かった前の方で見てたけど、曲が始まった瞬間押し合いへし合いになるほど、さらに人が集まってきて、大シンガロング大会。正直、それまでのライブの雰囲気の経過から、FESTみたいな全員歌ってるような雰囲気のライブはヨーロッパでは味わえないのかなぁって思ってたんやけど、いきなりのその雰囲気の出現にすっかり興奮して、気付けば自分も前の人に体重を乗っけながら拳を突き出してシンガロングしてた。

 2曲名は前作からの名曲、"Good Things"。さらにシンガロングの声が大きくなる。経験していることとは真逆のこと、"I'm having a horrible time〜"と大声で歌うのはちょっぴり違和感も感じたけど、周りの人を見渡すとそんなことこれっぽちも気にせず楽しそうにシンガロング。うん、これでいいんよね。最高。

 とにかく、暖かさと深みのある演奏が素敵すぎて。ただ熱量があるだけでなく、どこか洒落てるというか、美しさがあるというか。美声を響かせる とGregと、ストレートに力強い声を出すTomの両ボーカルのバランスも素晴らしく、どんどんと魅了され引き込まてれていく。

 Groezrockに2年前も出演してたバンドは、このフェスに来るとヨーロッパ中のいろんなところから来てくれたお客さんがいるから嬉しい、とコメント。Gregが次々とヨーロッパの国名を挙げて、それに応じてその国出身のお客さんが次々と手を上げる中、Tomが関係ないのにJapan!って言ってくれたのが嬉しかったなぁ。ライブ始まる前に話せる機会があったからちゃんと気を使ってくれたみたい。ちなみに来年の春には日本にも行きたいねって言ってくれてました。

 新作をリリースしたばかりながら、しっかり新譜の曲でもシンガロングが起こる人気の高さはさすが。そして、一段と声が大きくなるのは、やっぱり名盤と呼び声高い前作"On the Impossible Past"からの曲。"Ava House"では、イントロのドラムの音が響くと、前に押し寄せた人たちが一斉にシンガロング。自分がライブを見てて一番楽しいのがこの瞬間。自分と同じ音楽が好きな人たちが集まって、その好きっていう感情を一緒になって爆発させてる、あの瞬間。柔らかくて温かみのある音が気持ちいい"Casey"でも、サビではフライングが発生するほどの盛り上がりを見せてのシンガロング大会。あぁ、ここに入れて幸せだぁって感情が抑えきれずに、ずっとニヤニヤしっぱなしやったと思う。

 新作と3rdを中心に、今のベストというべきセット内容でライブは終了。もちろんのごとくアンコールが起こる。バンドはステージ上でちょこちょこっと相談すると、出だしからフルボリュームで"A Lesson In The Abuse Of Information Technology"を歌い出す。最近はそうでもないけど、かつてのThe Menzingersの曲を象徴するかのような小気味いいスチャスチャドラムが聴けて嬉しかったなぁ。そしてそのまま続けさまで、Rancidの"Roots Radical"に突入。あれはやられた。そっかそっか、忘れてた。このバンド、よくカバーぶっ放すんよね。今まで後ろで見てた人のなかにも、「この歌なら知ってるぜ!」って感じで前に突っ込んできた人がきっと相当数いたんやろうなぁ。もう押し合いへしあいの物凄い盛り上がりでライブは終了。この曲で、楽しそうにパンクロックを演奏してるメンバーの様子も印象的やった。

 とにかく、素晴らしいライブやった。このあと、車移動中にずっとThe Menzingersを聞いてたこともあってか、今でもThe Menzingersの曲がよく頭の中に流れてくるし、ライブレビューを書くことで、またすぐにでもライブを観たいっていう状態になってる。Epitaphに所属してるってこともあるし、来年のパンクスプリングで、大物バンドとセットという形でもいいから来日して欲しいなぁ。


B00IN3KZVARented World
The Menzingers
Epitaph 2014-04-21

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