ナンバー45・ブログ

パズル作家・山本祐輔がお仕事などについて語るブログです。

こちらにて、現在パズル作家として問題を提供している媒体を告知します。
常日頃、より良い、楽しい問題の制作のために日々研鑽しておりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

(スマホでご覧の方はリンク先からアプリのダウンロードができます。)
作者名のクレジットはないですが、多くの問題を私が制作中。

クロスワード、漢字ナンクロなどを出題中。

クロスワードを出題中。

足し算クロスを出題中。

推理パズルを出題中。

その他の媒体でも出題を行っております。

そして私の著書であります、「推理ロジック プレミアム」も絶賛発売中!
マトリックス推理パズル60問が掲載された本です。パズルの面白さはもちろん、脚本にもこだわりました。


今後ともよろしくお願い申し上げます。

掲載報告、やったりやらなかったりですけど今回は報告します。
本日発売のニコリ175号に3問掲載をいただきました。ありがとうございます。

今回の掲載作はどれも、明確な「狙い」がありましてその辺を評価いただけたと思うと嬉しいですね。
以下、軽くコメントしていきます。


・フィルオミノ4番

例えて言うなら「ところてん」「ピタゴラスイッチ」的な解き味にしたい、と作ってみました。フィルオミノの醍醐味が出ていると思います。

・ぬりめいず4番

これは、「○」の記号の本質的な意味を問う、と言うのがテーマではありますね。とっかかりはそう言うことか、と理解して解き進めていただければ幸いです。

・おれひとりシークワーズ3番

初のおれひとりシークワーズへの掲載で嬉しいです。またひとつ載せた種類を更新できた。
これ実はですね、過去の自分のボツ作のリメイク的な面があります。「漢字あぶり出しパズル」を、タテ軸のヒントはすべてアルファベット(と記号)、ヨコ軸のヒントはすべて数字(と記号)、と言うので作ったことがありまして、そのヨコ軸ヒントを再利用しています。

ちなみに、漢字あぶり出しパズルのタテ軸のヒントでは

http://www.jma.go.jp/

と言うものもありました。載れば、URLがヒントになるのは初だったかも知れないですけどね。

そんなところです。是非お楽しみください。

こちらではご無沙汰しておりました。
今更感もありますが、4月に掲載いただきましたニコリの「じっくり推理パズル」の掲載作についてお話しようと思います。
ちなみに明日はニコリ175号の掲載作について書く予定です。

・第42問 赤佐多さんの家族の誕生日

これは古典的な問題のアレンジではありますね。ただ設定を考えていくうちに、家族だとまとまりがいいのでそうしようか、となったわけでございます。

父母と2人姉妹と言う設定になっていますが、別に兄・弟や兄・妹や姉・弟の設定でもよかったのではありますけど、名前を全部ア段にしようとうっかり思いついて、それだと男性の名前を「マサヤ」以外思いつかなかったのでああなったのでした。
母の喋り方は特に研究してまして、答えから導かれる年齢だと、案外ああいったほんわかした喋り方になるのではないかと思います。私の実年齢ともそう遠くはないですし。

・第72問 本日のスタメン

野球の問題ですね。なるべくリアルに近づけようとしましたが、正直言うとスタメン表で「投手・捕手・それ以外」の分類で提示されることはあまりないんですよね。「投手・捕手・内野手・外野手」か、「投手・それ以外」が一般的なんですが、そこはパズル度重視と言うことでご理解お願いします。「投手・それ以外」でまとめる案もありましたが、ヒントで「捕手はこの3人で〜」と言及するのもわずらわしいですし。

ラストから3問目と言う位置に驚きましたが、解くにあたってのとっかかりは割とわかりやすいのではないか、と思っています。難問を作るのでも、そこは大事にしたいとは思っていますね。

問題として一度は完成させましたが、細かいところ、背番号についてその後何度も調整してまして、その調整で頭が割れそうになりました。「5人の選手の背番号で0から9までの数字を全て使う」と言う設定なんてするんじゃなかった、と思ったこともありましたが、なんとか完成してよかったです。

以下は、選手名のネーミングについての話なので、興味がある方は読んでください。

日本人選手21人の名前はすべて、神戸市中央区の地名からつけているのですが、外国人選手はリアルな名前を付けたい、と思ってまして。
だいたいこの漫画の影響です。

フォーシーム(1) (ビッグコミックス)
さだやす圭
小学館
2014-02-17







アメリカ大リーグの話なんですけど、野球漫画の本編としても面白いながら、登場する選手の名前が本当にリアル。あと、以前から好きなサッカー漫画のGIANT KILLINGも、細かいところでちゃんと選手の国籍にあった名前をつけているところにいたく感銘を受けまして、自分も実践しようと思ったのでした。
日本のプロ野球の選手でも「ウィーランド」とか、あまり耳なじみがないけど、野球選手らしい、と感じる名前はありますし、そこを狙ってみようと。

そんなわけで、カリブあたりの名前を探し、「サパタ」と言う名前はどうだろうとつけてみたら、なんと、「じっくり推理パズル」が発売されるタイミングで、この漫画の「フォーシーム」でも「サパタ」と言う選手が登場して本当に驚いた次第です。
大リーグの選手にはポーランド系アメリカ人も多い、と言うのも知ったので「コズラウスキー」と言うのもそこから命名。

あとは、伊坂幸太郎作品をよく読む話はしておりましたが、実はそんな氏の作品の中でもあまり人気のない「あるキング」と言う、野球に関する小説を自分は結構気に入っておりまして。
その作品の冒頭で、アメリカ大統領と同じ名前の「フランクリン・ルーズベルト」と言う選手が登場し、そのFルーズベルト大統領と同じようなセリフを残す、と言う展開が印象に残っていたので、ならば自分もアメリカ大統領から名前を引用しよう、と思ったので「ビューレン」と言うのはそう言うことです。ちなみに19世紀の大統領ですね。

そんなこんなで、これからもネーミングにはあり得ない熱量でこだわると思います。よろしくお願いいたします。

突然ですが、先日、パズル投稿サイト「パズルスクエア」に自作の推理パズルを投稿しましたので、その問題を使って解き方の解説と言うのをやってみたいと思います。

いや、まずは自分で解いてみるぞ、と思われた方は是非ともチャレンジしてみてください。

…とその前に、ここの文章で誤解しやすかったポイントなんですが、最後のヒントの
「豊田、PK成功!若島津高校、まずは1本目のPK成功です。」
と言うのは、豊田が必ずしも若島津高校の1人目ではないかも知れない、と言うことですね。1人目が失敗して豊田が2人目だったかも知れないですし、1人目・2人目が失敗して豊田が3人目だったかも知れない、と言うことです。
やっぱりこの辺は文章を書くのが難しいですね。そちらのご了承を願います。
この問題はニコリの特集テーマが「サッカー」だった時のボツ作ですが、その辺のわかりにくさもあったかも知れないと反省です。


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それでは解説していきたいと思います。
まず、各高校の選手の構成について考えます。

文章から、どちらの高校に所属しているか判明している選手を書き出すと
若林高校…正田
若島津高校…大塚・平尾・豊田

となります。
そして、3つ目のヒントから、平塚・福田・三沢はチームメイトだとわかりますが、仮にこの3人が若島津高校所属だとすると、若島津高校の選手が6人になってしまいます。
よって、この3人は若林高校の所属とわかります。そして平塚は4人目とあるので、若林高校の4人目は平塚と確定できます。


01















次に、最初のヒントについて考えます。
長居が若林高校の選手だとすると、1人目2人目の結果に○がつき、3人目の欄にも「長居」と書くことができますが、ここで4つ目のヒントと照らし合わせてみましょう。
三沢が何人目の選手だったとしても、三沢の出番までに2人が成功している、と言う条件とは矛盾してしまいます。

01-a













よって、長居は若島津高校の所属とわかり、表についてもここまで埋めることができます。

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さらに、豊田は若島津高校の所属として1本目のPKを決めているとヒントにありますので、豊田が1人目だと言うのもわかります。

03













そして、「1本目を外した」とする駒沢は若林高校の所属ですね。
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ここで改めて、三沢の順番について考えると、若林高校の2人目や3人目では三沢までに2人が成功とするヒントと矛盾するので、三沢は5番目となります。

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そして三沢の順番までに、若島津高校も2人が成功とありますので、若島津高校の3人目・4人目は失敗とわかります。99












ここで、5つ目のヒントについて考えると、正田・平尾ともに成功できると言う順番は2番目しかないので、2番目の欄に書き込みます。
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若林高校について、所属がわかっていた福田が3番目、三沢の順番までに成功していたのは2人なので結果は失敗、とわかります。
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残るヒントについて、本城は成功した、とあるので、本城は若島津高校の5人目で成功とわかります。
残る若島津高校の4人目は大塚で、ヒントの2人連続失敗と言うのも符合しますね。

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最後に、問題文の中では「10人目で決着がついた」とありますが、三沢が成功だとすると決着がつかないので、三沢は失敗となります。
これで全選手の順番と結果がわかり、試合結果も若島津高校の優勝とわかりました。
08













いかがでしたでしょうか。
体裁は違うところはありますが、他の非マトリックスの推理パズルを解く上で参考になるのではないか、と思います。是非ともお役立てください。

先日来からちょっとパズルファンの間で論議になっていることがありまして、こちらの


レストランのガストが発表したクロスワードについて、こんなクロスワードはよくないと言ういわゆる「クロスワード警察」問題、さらにはクロスワードとは何か、と言うことにまで話が広がっているので、そちらについて書きたいと思います。

まず最初に抑えておきたいのは、このガストのクロスワードは、プロモーションとして、そして問題としても成功なんですよね。なぜなら多くの人がリプライ欄で正解を答えているから。
私の観点からいうと、カギも言葉が連想しやすく、かつステーキ・ガストのイメージに沿って作られている、この点で成功だと言えます。

最近はあまりないですが、私も企業とパズルの制作の仕事をすることがありまして、企業側からすると我々がよく知っているパズルのルールよりも、企業としてのメッセージが大事であり、私も自分が作った問題に後から大量の黒マスが塗られていたことがあります。ただそれは、依頼してお金を払っている企業側の立場が大事なので文句は言えないことであり、いわば依頼した企業側からの正義であり、それは自分の正義とは違うことを認識しないといけない、それはよく肝に銘じております。

ただその上で、今回のガストのクロスワードはタテのカギが思いがけないところから始まっていて「ハシルバー」と言う文字列ができてしまう、このことに対して違和感を感じることを禁止することもできないな、とは思っております。厳しい言い方にはなりますがこの点は困惑を与えかねないところですし、最悪の場合クロスワードに対する興味を人が失ってしまいかねない、そう考えるところもあります。


もちろん、このクロスワードを制作した環境を察するに、外注する余裕もないので社員の方が一生懸命頑張って考えて作った、それも窺えるのですが、だからと言って「ハシルバー」はちょっとなあ、と言うのが本音ではあります。
私もガチガチにルールを押し付けたくないのではなく、黒マス連続や黒マスでの盤面の分断ぐらいは目くじらをたてないと言う方針を取りますが、普段クロスワードに親しみがない人にも違和感を与えてしまうだろう設計は、ちょっとどうか、と言うのは思うところですね。
もちろん嘲笑はよくないにしても、上記に書いた通りクロスワードの組み方に違和感を感じて、それを表明することを禁止はできない、とは考えております。

そこで提案なんですけど、いわゆるクロスワードを組むのは経験のない人にはとても難しいことだと思います。まして、ヒントをすべてテーマに関するものにしないといけないとしたら私でも間違いなく不可能だ。
そこで、「スケルトン」方式で盤面を組むのはどうでしょう、と言うのは思いますね。これなら普段パズルしない人でも親しめますし、それを「クロスワード」と称しても私は文句は言いません。

そんなところです。以下は余談となります。

例えば漫画やアニメでクロスワードを描いたものが出て、まるでクロスワードらしくない盤面が描かれている、なんてこともあるのですが、これについては正直、少しはクロスワードと言うものを調べて、しっかり描いて欲しいと思います。
何故なら、例えば漫画やアニメの中でオートバイを描いたつもりが大事な部品が欠落して描かれたり、部品を逆さまに描かれたとしたら。他でも大阪を表現するのに通天閣を描いたつもりが、まるで通天閣と判別できないような塔が描かれていたら。
それはさすがに絵を描く上で調査不足だと批判されてもしょうがないことですよね?そこを「たかがクロスワードだから」と言うのはさすがにクロスワードの立場を軽視し過ぎている。絵を描くことの大変さはよくわかっておりますが、今はクロスワードらしい盤面とは、と言うのは検索したらわかることなので、そこはしっかりやって欲しいとは思います。

あと今回のクロスワード警察と言うワードを聞いて思い出したことですが、実はニコリは90年代に、まさにクロスワード警察みたいなことをやっていました。
本誌ではないですが、月刊ニコリストを通じて他誌のクロスワード誌を品評する企画とか、広告などに載った、不備の多いクロスワードを掲載して酷評する、そんなこともやっていたのはあります。
ただそれは、90年代の他誌と言うのはクオリティの面で大いに疑問符がついた雑誌が多かった、と言うのもありますね。例えば記憶しているのでは、「草を○○す」の答えが「タヤ」だったりと言うのがあったそうで。ニコリは当時、クロスワードで今と変わらないクオリティを既に確立していましたし、そう言う意味での矜持が許さなかった点もあったと思います。
その後他誌も品質を上げて、月刊ニコリストのそんな企画も見なくなりましたね。そして今は私がニコリじゃない雑誌に関わる立場なので、ニコリと切磋琢磨しつつやりたいと思っております。

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