274: おさかなくわえた名無しさん 04/03/15 22:50 ID:Co/Sg3bo
化粧品メーカーの美容部員をしていたときのこと。 
わたしが担当しているお店に、障害者施設からの帰りにいつも寄り道をしていく女の子がいた。 
化粧品のテスターを眺めながら、「これきれい」とか「これにおい」 
(いい匂いと言いたかったんだと思う)とか言いながら、 
30分近く色々なメーカーのカウンターをうろうろしてから帰っていく。 
口紅を塗ってあげたり、香水を付けてあげたりするとすごく喜んでいた。
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ある日、いつものようにテスターをいじっていると、スティック状の口紅が折れてしまった。 
びっくりした彼女は大声を上げながら、手についた口紅を壁に擦り付けた。 
それを見てわたしも思わず「やだ!ちょっとやめてよ!」と強く言ってしまった。 
彼女は泣きながらお店を出て行くと、それ以来、お店の入り口付近までは来るのだが、 
「入っておいで」と声をかけても逃げるようにして行ってしまうようになった。 

テスターを壊したり、店を汚したりするお客はいくらでもいるのに、 
彼女にだけ語気を荒げてしまったのは、たぶん自分が彼女に対して、 
どこか見下すような意識があったんだと思う。 
今思い出してもものすごく心が痛む。

引用元: (⊃д`) せつない想い出 その2 (´・ω・`)