2011年09月

2011年09月30日

文香

DSCF2387お友達にお手紙を書いていて、
秋の夜長に“文香”でも、
手作りしようと、ふと思い立ちました。

頂いた“文香”は、形に合わせた木版画の柄が摺ってありとても素敵で、
ここぞと云う時しか使えそうにありません。

皆さんは、きれいなお菓子の包み紙など取っておいてませんか?

出番がないままになっているきれいな紙を使って、
文香を作ってみようと思います。
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ちょっと人に差しあげるものは、
気を使わせないように。簡単に作るのが私の信条。

柄ものの和紙の包み紙を使って、
作ってみました。

香は少し少なめがよかったと思います。
いろんな形で、もっと作ってみたいと思います。



nunoasobi at 22:30|PermalinkComments(0)

2011年09月28日

やっぱり楽しい!

気がめいったとき、どうされますか?
私はアドレス帳を繰り、日ごろご無沙汰している懐かしい方に電話を掛けます。

82歳になられるその方は、以前通っていたお茶のお稽古場の大先輩で、
お稽古を止めた後も、私のお教室の方に通われたり
ずっーとお付き合いが続いていました。。DSCF2728

美しく頭脳明晰でいろんなことに興味津々に生きていらっしやる姿勢が
大好きなのです。


その様な方でも以前に比べ、
心が弾むことも少なくなり寂しく思っていたと言います。

それでも諦めず、上京し、興味を持った映画をご覧になったというのです、
しかも1日に2本も。

浅田次郎原作の『日輪の遺産』
新藤兼人監督の『一枚のハガキ』


一日涙が止まらないほど深く感動し、
そういう気持ちがまだ残っている自分にほっとしたと云います。

どういった映画であるか、立て板に水の説明!
頭の方は、私よりよほど回転が早い。

近頃の本では、時代小説の上田秀人氏や「みおつくし料理帖」の高田郁子氏
面白いとおっしゃいます。

ひょんな話から、『略』の文字を田と各を縦に並べて書いたものを
「異体文字」ということを教えていただきました。

江戸までの文字は、かなりいい加減というか、
知っている限りのいろいろな文字の崩し字などがあっても読むことが出来、
分かりあえるだけの能力が日本人にはあったという話に我が意を得たりの私。

私はそのいい加減という所が、
典型的な日本人だなぁ~との思いが常々あったので、
大笑い。

すっかり元気に。    電話、成功!

*写真は、お茶の先生お手作りお菓子:桜の葉のチュイール

nunoasobi at 10:45|PermalinkComments(0) 日々の暮らし | 素敵な人・モノ

2011年09月26日

青森と北海道の融合

そんな大げさな話しではありません。
こぎん刺し(青森)のお財布に小熊の木彫り(北海道)を提げただけです。

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「昔、女性は、根付が付いたガマ口を帯に差し込んでいたもので、
粋なお姉さん達からは、なるべく薄く姿のいいもの、という注文があったモノなんだよ。」


以前、ガマ口を注文しに職人さんを訪ねた折に、伺ったお話です。

DSCF2774「薄いガマ口の口金を作るのも技術が必要だし、
その薄い口金に、
はずれないように布を挟むのが
また技術が必要で、
家のガマ口はそこにちょっとしたワザがあったんで、あちこちのデパートの一番目立つ所に
置いてもらっていたんだ」

胸を張ります。

でも、よくよく聞いていると、
愛嬌のあるその職人さんは、
もっぱら納品に歩く専門で、作る方はあまりしてはいないようでしたけれど。

それでも、ミソのこよりの扱いは教えてもらいました。

ガマ口に付けた子熊の方は、弟のお土産で、
下の写真は、その3年前に、私が中学の修学旅行で買ったものです。
いったい、何年前のものでしょう!物もちがいいにもほどがあります!!

当時、たった3年しかたたないのに、
どんどん簡単な彫りになっていて残念に思ったものです。

nunoasobi at 19:59|PermalinkComments(0) 素敵な人・モノ | 知る・学ぶ

2011年09月21日

一番の暮らし方

それはそれは美味しそうなさつまいもの“ちぎり絵”が付いた葉書が
従妹から届きました。

3月11日、仙台の病院に行っていたため、
難を逃れた叔母が作ったハガキでした。

叔母は、気仙沼で「紙舗」を営んでいました。
補強のため入れていた家の鉄骨こそ残りましたが、
津波で蔵も何もかも流されてしまいました。

DSCF0589 今は、従兄弟であるご子息の家に
 身を寄せていますが、
 気仙沼に戻り、もう一度
 「紙屋」を始めたいと云います。

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近所の人と何気ない挨拶を交わしながら店番をし、
“ちぎり絵”のはがきを作ったりしながら、
暮らしたいと言います。

無責任に「それは、素敵!」などという私に、叔母は『分かってくれてありがとう』と
何度も言います。

叔母さんにとっては、今までの生活に戻る、
それが一番なのだと思いました。

叔母からの要望の和紙や、イラスト集などを送ることにしました。
“ちぎり絵”のヒントにしたいのだそうです。

*叔母に送る物を探していたら、50年近く前の千代紙や、内藤ルネさんのイラストが出てきました。

nunoasobi at 10:31|PermalinkComments(0) 感じたこと・考えたこと | 日々の暮らし

2011年09月07日

雨と雲の襟飾り

DSCF2713今日のお稽古には、
鳥取県西部の弓浜地方で織られた
木綿のきもの(弓浜紬)に、
水色の献上博多の帯を締めました。

秋口なので、帯揚げは黄土色の絽縮緬。
帯締めは、朱にしました。

台風でしたので、
春先にオーダーしておいた
                 銀の雨雲の襟飾りを附け遊んでみました。

元々は、ピンブローチだったのですが、
ピンだと、半襟が傷むような気がして、縫って付けるような形にお願いしました。
いかにも軽みが信条といった風情で、結構気にいっています。


私の着物姿が、生徒の皆さまにも刺激になっているようで、
「久しぶりに、きものを着て出かけました。」という方もおられました。

今年は、暑さ対策に、和洋問わずいろんなものを改めて試してみましたが、
「あしべ織汗取」という和装用の胴回りに「燈芯」という
イグサのずいを取りのぞいた天然素材が使われているものが、
やはり一番良いという結果になりました。

きものも、高温多湿の日本の着るものだけあり、案外涼しいものです。

nunoasobi at 00:47|PermalinkComments(0) 素敵な人・モノ | きものを愉しむ