ピケティというフランスの経済学者の書いた「21世紀の資本」という本が経済学界を中心に世界中で話題になっているそうですね。
700ページもあるのに、日本語版も13万部も売れているとか。
全く読める気がしないのですが、雑誌「東洋経済」で特集が組まれていたので丁度いいと思って読んでみました。
話題の話なので、雑誌を見ながら簡単に解説してみます。
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最も指摘しているのは、「資本主義は富や所得の格差が自然と大きくなる構造的矛盾を抱えている」ことのようです。
資本を持つ人がどんどんと富み、持たない人との格差が大きくなるということを膨大なデータより指摘しており、この格差拡大を止めるためには資本に対する累進課税が必要だと主張しています。
また、タックスヘイブン(租税回避地)に金融資産が蓄えられるリスクもあることから、世界的な資本課税しかないと言っています(世界各国が同意するなど想像できないとは率直に言いながら)。
「政府にお金を貸せるような人々は、貸すよりもむしろ課税されるべきだ」とも言っています。
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日本はアメリカほどは格差は大きくないようですが、拡大はしているようですね。
「政府にお金を貸せるなら課税されるべきだ」というのは一理あるかもしれません。
日本の財政と資産の関係で言えば、国家が抱える借金の原資は、国民の金融資産です。
ただし、だからと言って、国の財政がとんでもないことになっているからといって、資本課税を行ったらどうなるでしょうか。
たしかに財政状況は改善するかもしれませんが、すぐに悪化に戻っていくと思いますし、その時は原資の金融資産が減っているので最悪の状況になっていると思います。
これは経済より、財政という枠組みからの視点ですが、結局のところ赤字体質、国民の政府への依存体質、政治の何でもやります体質を変えない限りは、財政改善はあり得ないのです。
格差解消、再分配にはなると思いますが、それが目的になってしまったら若干おそまつな気がします。
アダムスミスは、資本主義が制御できないことを予測しつつ、それを正しい経済へと導くのは、「理性や道徳」だと言っています。
これまでの経済学もこのピケティさんの理論も、その「理性や道徳」を「政府による規制や税」として置き換えて抑えてきたのだと思います。
今もまた、資本主義経済が飛び出そうとしている時なのだと思います。
これからの経済を「税」で抑えながらなんとかやっていくのか、
それとも根本的な解決の道を人類は見つけうるのか。
そんなことを雑誌を読みながら感じました。
私はそれを見つけたいです。
700ページもあるのに、日本語版も13万部も売れているとか。
全く読める気がしないのですが、雑誌「東洋経済」で特集が組まれていたので丁度いいと思って読んでみました。
話題の話なので、雑誌を見ながら簡単に解説してみます。
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最も指摘しているのは、「資本主義は富や所得の格差が自然と大きくなる構造的矛盾を抱えている」ことのようです。
資本を持つ人がどんどんと富み、持たない人との格差が大きくなるということを膨大なデータより指摘しており、この格差拡大を止めるためには資本に対する累進課税が必要だと主張しています。
また、タックスヘイブン(租税回避地)に金融資産が蓄えられるリスクもあることから、世界的な資本課税しかないと言っています(世界各国が同意するなど想像できないとは率直に言いながら)。
「政府にお金を貸せるような人々は、貸すよりもむしろ課税されるべきだ」とも言っています。
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日本はアメリカほどは格差は大きくないようですが、拡大はしているようですね。
「政府にお金を貸せるなら課税されるべきだ」というのは一理あるかもしれません。
日本の財政と資産の関係で言えば、国家が抱える借金の原資は、国民の金融資産です。
ただし、だからと言って、国の財政がとんでもないことになっているからといって、資本課税を行ったらどうなるでしょうか。
たしかに財政状況は改善するかもしれませんが、すぐに悪化に戻っていくと思いますし、その時は原資の金融資産が減っているので最悪の状況になっていると思います。
これは経済より、財政という枠組みからの視点ですが、結局のところ赤字体質、国民の政府への依存体質、政治の何でもやります体質を変えない限りは、財政改善はあり得ないのです。
格差解消、再分配にはなると思いますが、それが目的になってしまったら若干おそまつな気がします。
アダムスミスは、資本主義が制御できないことを予測しつつ、それを正しい経済へと導くのは、「理性や道徳」だと言っています。
これまでの経済学もこのピケティさんの理論も、その「理性や道徳」を「政府による規制や税」として置き換えて抑えてきたのだと思います。
今もまた、資本主義経済が飛び出そうとしている時なのだと思います。
これからの経済を「税」で抑えながらなんとかやっていくのか、
それとも根本的な解決の道を人類は見つけうるのか。
そんなことを雑誌を読みながら感じました。
私はそれを見つけたいです。