先ほどの続きで、注意していただきたいことを書きます。

連結実質赤字基準において、国から少しの手助けがあります。

赤字を借金に代えられるというものです。
借金は赤字額には参入されないという基準なので、赤字額は減ります。


平成20年度は、病院の赤字額25億円が、特例債という借金に代えられました。

この借金は平成21年度から利払いが5000万円、元金返済は平成23年度からの5年間で5億円ずつということになります。前の日記の15億円の改善にこの5億5000万円が平成23年度から上乗せされます。

そして、市役所内の多くの人が、財政に安心感を抱いている要因が、宅地造成事業会計(赤字額49億円)への特例債が認められることになったことにあります。

確かに、特例債を使えば、赤字額は一気に減ることになります。


◆しかし、これは結局は「将来世代への負担の先送り」に他ならないのです。


私が言いたいことは、要するに、結局15億円の財政の改善をしないと、見掛け上の数字は改善しても、本当の改善には全くならないということです。