2000年05月21日

新宿 CARAVAN HOTEL 東京

塗り壁隊活動記録        03
May21, 2000
新宿 キャラバンホテル
参加者数25
内部 土しっくい

2回目の作業はいきなりカフェバーのお店の内壁を土壁にする作業となる。恐いもの知らず、大胆な企画である。
日曜の早朝、新宿の街の一角に隊員、約20名が集まる。まず、作業説明をするが私を含め、みんな緊張気味である。カフェバーは土曜日がオールナイトでつい先ほど、夜の明けた6時過ぎに客が出てクロウズになったばかりである。塗り壁隊の作業は今から、夕方の8時にオープンするまでのわずか14時間のみである。
あらかじめ、下地作りが同時進行のため、工務店と左官屋さんに手伝いを頼んでおいた。左官屋さんはつるつるのコンクリートの上にラス網を張ってうすくモルタルを塗って行き、塗り壁隊はモルタルを塗った後から、少しモルタルが固まったのを見計らって、そのうえに土しっくいを塗っていくという余裕の無い段取りである。
モルタルをつるつるのコンクリートにどのようにして塗り付けるかが工夫のいるところである。しかし、工務店と左官屋さんが用意していたのは両面テープとラスを引っ掛けるピンであった。時間もなく、無理を承知で作業を進めるしか無い。今日の夕方には土壁が塗られ、ちゃんとイスとテーブルが元通りになって店が開かれるまでに復旧していないといけないのである。
工務店と左官屋さんにはラスモルタル下地を進めてもらうよう頼んでおいて、塗り壁隊は作業に取りかかった。参加者は全員、作業は未経験、しかも、若い元気のいい女性が半数以上を占めている。道路に車を停めて、1階の建物の入り口のそばにちょうど土練りができるだけのスペースがあったのでそこで材料を練って2階にバケツで運びあげる。左官屋さんがモルタルを塗った後を少しだけ間をおいて土しっくいを塗っていく。とにかく恐いもの知らずなのでどんどん塗る、昼休みもそこそこに2階から3階へと塗っていく。
夕方近くなっても作業はつづく、やっと8時前、開店まぎわに全ての壁を塗り終えた。かたづけ、イス、テーブルを元の位置に戻してから、カフェバーの一角のテーブルで冷えた生ビールをごちそうになる。
この作業は実はこのあとで落ちがつくことになった。例のつるつるのコンクリートとモルタルのくいつきの問題があとあとでとんでもない事態を引き起こしたのである。
作業が終わって2週間ほどたったある日にオーナーから電話が入ってきた、どうも壁が動いているらしい、連絡を受けて、お店にいって壁をさわると上部のほうで完全にはく離して、土壁全体が下地のコンクリートの壁面から離れて2〜5?浮いて、さわると動く。ただし、下地のモルタルが硬化しているので、1枚の薄いせんべいのようになっているので部分的な剥落という事態には至っていない。オーナーには状況の説明をし、1ヵ月後に土壁がしっかりと固まるのをまってから補修するので、それまでは我慢して使って頂くよう、お願いする。
1ヵ月後、真夜中の12時過ぎて店が閉じるの待って総勢5人で補修作業をする。明け方の6時には再び店は開けられるので、わずか5〜6時間しか補修作業の時間はない。
まず、ドリルで土とモルタル、コンクリートに穴を開け、ビスをもみこむ。ビスには座金をつけてあるのでこれがラス網を引っ掛けてコンクリートと密着するわけである。穴を開けるときに振動で土が崩れないように左右から座ぶとんで土壁を押さえ付けておく。ビスをもんだ後は穴があいているので同じ土しっくいで埋めていく。穴のッピッチは約60?なのでこの作業を繰り返していく。修復作業が進んでいくと壁全体にポツポツと水玉模様が現れてきた。無事、補修作業は夜明けの開店時間までに終えることが出来た。


  

Posted by nurikabetai at 20:13Comments(0)TrackBack(0)