宝くじや競輪が事業仕分けで非効率な経営を叩かれていました.しかしそもそもなぜそのような非効率が発生するのでしょう.
それは,宝くじや公営競技が賭博禁止によって守られていて,経営の自由も認められていないので競争的な市場形成がなされていないことが問題の本質なのです.

もちろん「公益」事業たる,天下り理事の給料が高すぎることは問題です.しかし競争的な市場が形成されていれば,そのような非効率な経営体は淘汰されるのです.
例えば,裁判所の事業等,競争化が難しい場合は,適宜事業仕分けによる監視は有効でしょう.しかし「農業は国の根幹」とか「保育は重要」とか「賭博は良くない」とか「郵政サービスを守る」といった耳触りの良い言葉によって,国の権限を拡大させ,官僚の天下りや政治家の組織票確保のために規制を拡大されてきました.競争的な市場を形成すれば,適正な料金とサービスが提供されるのです.

したがって,まず宝くじや公営競技の規制を撤廃し完全民営化を行うことが第一.そして賭博規制も撤廃し野球賭博やカジノなどの新規参入も認めるようにすべきなのです.
パチンコが山のようにあり,高校野球賭博が一部で当たり前の現状において,例えば賭博基本法などによる一定の規制のもとで,宝くじ,公営競技,パチンコ,野球賭博,サッカー賭博(toto),カジノなどを完全民営化および新規参入を認めることは全く合理的でしょう.

これによってパチンコに限定されていた民間ギャンブル市場が解き放たれ,大幅な内需拡大につながることになるのです.

では公営競技と宝くじによる自治体収入の減少はどう対応すれば良いでしょう.それは売り上げに対し,消費税に加えギャンブル税を導入すればよいでしょう.また宝くじのような高倍率なものは高税率にするのも一考です.これで,今までの高すぎるテラ銭や,規制によるパチンコ産業の不当な優遇も是正されるでしょう.

また,ギャンブル市場の拡大によるギャンブル依存症患者の対応のために,ギャンブル税の一部をそのような依存症からの更正や啓発事業使うのもよいでしょう.今まで賭博禁止の建前から,ギャンブル依存症に対する教育はほとんど行われていませんでしたので,性教育や薬物教育と同様にそれも行うようにすることも良いと思います.
各自治体には都市計画上のギャンブル施設の設置許可権限を与えれば,例えば小学校の前にカジノができましたということも防げるはずです.


ギャンブルを全く禁止してしまうことは自由の侵害ですし,大量の失業者を出してしまいます.一定の基準のもとで自由に民間企業が競争し合い,依存症に対する支援を政府が行うことが,多くの国民が納得する合意点となるでしょう.