リック・フレアーの握手拒否ボブ・ループはやっぱり怖い!

2016年04月02日

ボブ・ループは猪木を極めていたのか?

70〜80年代を代表する「シュート」レスラーとして、
ボブ・ループの名前はプロレス・ファンの方にはお馴染みだと思います。

そのボブ・ループがアントニオ猪木をグラウンドレスリングで圧倒したという、
伝説のNWF世界選手権試合がYouTubeに上がっていました。
「猪木がループによってグラウンドで子供扱いされた試合」
「ループのタックルを猪木が切れずに再三転がされていた試合」
「オリンピックメダリストの『シュート』技術が猪木を圧倒」etc、
この試合の評判というか、伝聞は、
wikipediaを含めて上記のようなのがほとんどのようです。

この試合は以前に見たことがあり、今回は久しぶりの再見となりますが、
まさかのアマレススタイルで挑んできたループに猪木が戸惑い焦ったものの、
  やっぱりプロレスラーとしては猪木の方が圧倒的に優れていた
」という、
当たり前と言えば当たり前の差しさわりの無い感想になってしまいました。

まずボブ・ループが参加した、この時の新日本プロレスでの試合スタイルは、
果たしてどのようなスタイルで戦っていたのかが、気になります。
恐らくですがポール・マレンコを悪党マネージャーとして連れてきてる以上は、
時折アマレススタイルをさらりと見せつつも、ラフ&パワーで押しまくり、
アクセントとしてマレンコに手を出させつつ、最後はショルダーバスターで仕留める・・・、
普通に考えればそんな感じだし、
猪木もきっと、そうした試合を想像していたのでは?と思います。

ところがループはタックルからのグラウンドという、
まさしくループ(繰り返し)スタイル(シャレです)で、
最初こそ、必殺技ショルダーバスターへの布石として右腕を攻めていたものの、
やがてただ単にアマレス=タックル&フォール技術を、
これでもかと見せつけるような展開になっていき、
「オイオイ、お前一体何がしたいんだよ、これじゃ盛り上がらないだろうが!」という、
イライラ感からか、猪木が派手なプロレス技を時折繰り出すものの、
やっぱりループが今ひとつ乗ってこないので、試合にメリハリがなくて膠着状態になる。
そして試合後半25分経過なると、唐突に必殺のショルダーバスターを出す。
当時生中継だったのかどうかわかりませんが、きっと焦ったのでは?と思います。
ただループは多分、最初からこのスタイルで行く事を決めていて、
「俺はその気になったら猪木を極めることもできる、それを忘れるなよ」という、
暗黙のアピールをテレビ中継で示したかっただけなのではないでしょうか?

しかし、前述したように悪党マネージャーを帯同してラフ&パワーを押し出してるなら、
しかも猪木のベルトに挑戦するテレビ中継が入った大試合なのだから、
そのスタイルで押し通すべきなのが、筋なのではないかと思います。
これが最初から「オリンピックメダリスト」が売りのテクニシャンとして来日し、
それにふさわしい試合スタイルでシリーズを消化していたら、
「猪木にとって久しぶりの本格派の強豪」としてファンにも認識され、
かってのビル・ロビンソン以来の、
「ストロングスタイル」のライバルになっていたかも知れません。
けどそういう訳ではないのに、この試合だけいきなりアマレススタイルでは・・・・。

その「アマレスの技術」と言うことに関しては、
それは当然猪木を遥かに上回っているでしょう、
実際に常に猪木の上を取っているし、再三フォール体勢に持ち込み固めています。
では、だからと言って「猪木はループに圧倒された」と結論してしまうのは早計で、
じゃあここで猪木がいわゆる「シュートの技術」で返してしまったら、
きっとループはさらにムキになってくる可能性もあり、
そうしたら果たして試合は成立するのでしょうか?
それよりも、猪木にしてみれば「試合を盛り上げないと」というプロ意識があるからこそ、
スキを見てはプロレス技を繰り出して、
何とか流れを盛り上げようと苦心してる感じに見えます。
そしてその「プロ」としての猪木は逆にループを圧倒しています。
アームバーを切り返しての足四の字や、一瞬で投げるボディスラム、バックドロップ、
腰を深く落したブレーンバスターや、ノビのあるドロップキックなど、どれも素晴らしい!
まさしく「プロレスの教科書」と言っていいくらい、お手本のようです。

結局ループは以後は二度と日本のリングに上がりませんでしたが、
「大事な試合で何をするかわからない信用できない選手」というレッテルが、
この猪木戦で貼られたのかもしれません。
本国アメリカでは反主流派が主なリングだったというのも、何となくわかる気がします。
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nwa19691981 at 19:47│Comments(0)ボブ・ループ 

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