隙間


6:1/3:2009/10/03(土) 23:50:09 ID:NkhFK/Mx0
だいぶ前に読んだので細かい部分間違ってる可能性あるけど、乙一の短編
「傷」

手で他人の身体に触れる事で、相手の傷を吸い取れる能力を持つ少年(小学生)A男。
A男と仲良くなった主人公は同級生で、ろくでなしの父親から虐待されて育つ。
ある日A男の不思議な力を目の当たりにする主人公だけど、ホイホイ誰の傷でも
吸い取り傷だらけになろうとするA男が居た堪れないと感じる。

しかし、吸い取った傷は元の相手に返す事も、また別の人間に移す事も可能だった。
それを知った主人公は「吸い取った傷は俺の親父に移してやれ」と持ちかける。
主人公の父親は現在入院中、寝たきりとなっていた。しかしその父親からかつて
熱したアイロンを投げつけられて大火傷を負い、今も身体に跡がくっきり残ってる主人公は
A男が吸い取ってくれたその火傷も、そもそも親父がやった事なんだから
自業自得だと思う位に恨んでいた。しぶしぶ承諾するA男。

いつも二人で遊んでいたのだがある日、公園で女子中学生(高校だったかも)と出会う。
仲良くなってアイスを奢ってもらったりしてしばらく楽しく過ごしてたのだが
その娘には顔に大きなアザがあり、そのせいで差別され落ち込んでいた。

が、A男の能力を知った彼女は「1日だけでいい、このアザをなくして。1日だけでも
綺麗な顔で過ごしてみたい、それが夢だった」と懇願。優しいA男はすぐに引き受けた。
しかし次の日から彼女は姿を消してしまった。


7: 2/3:2009/10/03(土) 23:51:03 ID:NkhFK/Mx0
主人公はそれも親父に移せば問題ないよ、と慰める。
A男はそれに応じていたのだが、ある時気になった主人公は寝ている父親の布団をめくり
服を脱がせる。父親の身体は衰弱こそしているが、傷だのアザだのなんてない、綺麗な物だった。

それを見て初めて「考えてみれば当然だ、目の前の人間が傷付くのに耐えられず
自分の事もおかまいなしにホイホイ吸い取るような心の持ち主が、いくら言ったって
他人に傷を負わせるようなマネが出来る訳なかったんだ」と悟りショックを受ける。
本当は服や髪の毛で隠してるけど、今もA男の身体には無数の傷、アザにまみれてるんだと。

そして病院に居ると、交通事故で大怪我した人が運ばれてくる。
当然のようにその患者の所へ行き、傷を吸い取ろうとするA男。
ただでさえボロボロなのにそんな事したら今度こそ死んでしまう!と思った主人公は
とっさにA男の手を掴む。
そして、二人とも倒れる。


8: 3/3:2009/10/03(土) 23:52:10 ID:NkhFK/Mx0
ラストはそれでも命には別状なく、お互い骨折などの怪我してるけど満足気な二人。
「お前が目の前の人間の傷をどうしても見過ごせない、吸い取らずには居られない
というなら、これからは俺がその半分は引き受けてやる」と言い
酷い人間と接したり理不尽な目に遭ったりして、いくら遣る瀬無い気持ちになったとしても
こんな心のA男が1人居るというだけでもこの世界に希望はあると言えるじゃないか
みたいな感じの、明るい主人公の語りで終わる。


・・・いや、爽やかな空気出して前向きに終わらせてるのは解るんだけど
まだ子供の二人がこれからもどんどん酷い目に遭って行くのは確定要素となってて
しかも酷い目に遭わせた大人やらは何のしっぺ返しを食う事もなく・・・と思うと
ひたすら後味悪いとしか思えなかった

「他人の傷を吸い取れる」という同じようなキャラが出てくる漫画(話は全然別物)も読んだ事あるけど
そっちはすっきり解決ハッピーエンドで終わるだけに、余計にそう感じた



13:
本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 03:54:33 ID:mFjjfvgl0
>>8
乙一
他人の傷を自分のものにする=自己犠牲
だと思うんだけど、この考え方する子供って
後味悪い
もっと自分の幸せ考えて欲しい



18:
本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 15:42:54 ID:qUY2UEgI0
傷を吸い取るんじゃなくて傷を治すキャラならパタリロに出てきたことがある。

パタリロは魔夜峰央のギャグマンガで、主人公のパタリロはマリネラ国の国王。
転載だがトラブルメーカーで金の亡者。

パタリロが出会ったその少年は相手の体に触れることで怪我も病気もたちどころに治すことができる。
宇宙飛行士になるのが夢だと語る少年を利用してパタリロは金儲けを始める。
死にかけの政治家や貴族、富豪などを治し高額報酬を得るというもの。

金を稼げば宇宙飛行士にしてやるぞという言葉を受けてせっせと治療する少年。
実際パタリロの国ではスペースシャトルの開発が着々と進んでおり、
完成の暁には少年も搭乗できることになっていた。
(パタリロが利鞘を得ていたかどうかは覚えていない。すまん)

ある日、パタリロは知り合いから少年の力は傷や病を消しているのではなく、
少年自身の命を送り込んで治癒させていること、
力を使い続ければ少年は死んでしまうということを教わるが、それを少年に伝えない。
少年はやつれボロボロになっていくが宇宙飛行士になるために力を使い続ける。

あと1人、大物政治家を危篤から救えばスペースシャトルの予算が賄える。
宇宙飛行士になれるぞと少年は治療に向かう。
外で待っていたパタリロと、少年を心配して駆けつけた知り合いが政治家の寝室に入ると、
政治家は全快し、少年はもう目を覚まさなかった。



21:
本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 16:29:34 ID:XJGUYaFX0
>>18
後半かなり内容が捻じ曲がっている。

パタリロはこのままでは少年が死んでしまうと知ると、すぐその商売をやめようとする。

しかし最後の患者
(彼が仲裁に関わっている国際交渉がうまくいかないと大戦争が起こる枢機卿)
だけは助けるよう、バンコランその他に強引に説得される。

パタリロは涙をこらえ少年を励まし、少年は結局死亡。

パタリロは少年の遺体をロケットに乗せて月に打ち上げ、
父王の死にも見せなかった涙を見せる。

パタリロは金の亡者でトラブルメーカーでもあるが、
部下や国民の命に関しては国王として
身を張って守る、というのが基本設定にあるので、この話は一層切ない。



22:
本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 19:44:53 ID:anS5q4lbO
ギャグマンガだと思っていたらそんな寂しい話もあるんだ



23:
本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 19:55:44 ID:AXKoDKKrO
フライミートゥーザムーンって話だよな確か
何巻だっけ



35:
本当にあった怖い名無し:2009/10/05(月) 01:20:19 ID:Mk3unD9R0
>>23
10巻。この巻は他にも「走れパタリロ」とか「忠誠の木」とか
パタリロにしてはせつないというかしんみりした話が多い。



40:
本当にあった怖い名無し:2009/10/05(月) 09:53:20 ID:Uu5zpt+N0
子供の頃にテレビではじめてパタリロを見た時、
見てはいけない番組を見たと思ったなあ。
たぶんバンコランとマライヒがいちゃついてるシーンだと思うけど、
薔薇が画面全体に散って幼児には衝撃的な絵だった。
あんなもの見ちゃって怒られるんじゃないかとビクビクしてた。



41:
本当にあった怖い名無し:2009/10/05(月) 10:30:48 ID:lQIma9bq0
>>40
同じく…。
マライヒとの最初の出会いの頃だったと思うけど、敵の手先だったマライヒに
連れ込んだ部屋で「拷問だけが口を割る方法じゃない」みたいな事をバンコランが言って、
マライヒの悲鳴?が流れ、次の場面では赤面してしおらくなっていたのは、
何が何だかさっぱり理解できなかったものの凄くいやらしい感じは受けた。

あと、OPやクックロビン音頭は子供向けのコミカルな音楽だったのに、
EDだけは耽美系のやたら濃い雰囲気で、当時は「何これ?」と思った板いた…。



91:
1/5:2009/10/06(火) 23:17:21 ID:gKsDuz/l0
マンガです。嫌いな方は、スルーしてください。

「足長おじさんたちの行方」 今市子

主人公は、幼い頃に母親の手で養護施設に預けられた。
「ちゃんと迎えに来るから」と母親は言ったが、しかし主人公が15歳になっても迎えに来なかった。
主人公には足長おじさんがいて、毎月お金と手紙が送られてくる。
中学を卒業した主人公は「僕はこれからは足長おじさんと一緒に住みます」と施設の人に言って、
手紙の送り主のところへ行った。

送り主は30歳くらいの一人暮らしの男性だった。
いきなり主人公が来たので驚いていたが、部屋に余裕があったので主人公を引き取ってくれた。
しかしなぜ手紙やお金を送ってくれたのか、主人公とどういう関係なのかは教えてくれなかった。

送り主は主人公と同じ施設の出身だった。
送り主と同じマンションに、やはり主人公と同じ施設出身の送り主の友人が住んでいた。
しかし送り主友人の主人公に対する態度は冷淡だった。
主人公がいないところで、送り主に「俺が反対したのにお前が強引に『足長おじさん』を
やったから、金だけじゃなく手紙まで送ったから、あいつが来ちまったじゃないか!」と
くってかかったりもしていた。

送り主友人は恋人と週末同棲していたが、
送り主友人の元婚約者が繰り返し送り主友人宅を
襲撃していた。
元婚約者は美人でお金持ちのお嬢様で、異性に拒絶されたことがなかったために
婚約破棄を
受け入れられずメンヘラ化していたのだ。

恋人は繰り返し訪れる元婚約者を見て、「実は送り主友人は、元婚約者に未練があるのでは
ないか? それを感じ取って元婚約者は繰り返し訪れるのではないか?」と不安を感じていた。
送り主友人が養父母に婚約破棄を伝えていないことも、不安に拍車をかけていた。


92: 本当にあった怖い名無し:2009/10/06(火) 23:18:13 ID:gKsDuz/l0
主人公は「足長おじさん」のことがもっと知りたかった。
施設に「里帰り」したときに、施設職員の目を盗んでこっそり書類を調べた。
その結果、お金を送ってくれた「足長おじさん」は全部で5名いることが判明した。
そのうち3名は、送り主と送り主友人と恋人だった。
残り2名は知らない男性と女性だった。

調べたところ、男性の方は老人施設にいる元医者だと分かった。
主人公は元医者に会いに行った。
元医者は温厚そうな老人で、主人公を見てにこにこしていた。
主人公が自分の名前を言っても
にこにこしていた。

そして「じゃあ、じいちゃんと遊びに行こうか!」と主人公を誘った。
この爺さん、ぼけてる? と不安になりながら主人公が理由を聞くと、
「じいちゃんは
サンタクロースだから、子供にはプレゼントするんだよ~」と答えた。
結局主人公は、全部元医者のおごりで遊園地に行ったり、高級レストランで食事したりする。
最後にきれいなお姉さんがたくさんいる店(高級店)に行ったら、元医者のお金が足りなくなった。
元医者は慌てずに「電話して、家のものにお金を持ってこさせるからね~」

主人公は「使用人にお金を持ってこさせるのか? 
医者って儲かるんだなあ」と感心していたが、
来たのは元医者の息子だった。
元医者息子は主人公に「年金暮らしの老人にたかって、恥ずかしくないのか!」と怒鳴って、
不足分を支払い、元医者を連れて帰った。

数ヵ月後、元医者息子から主人公に電話があった。
「元医者が死んだのだが、遺産の相続人の一人に主人公を指名している。あなたは
父(元医者)とどういう関係なのか?」
主人公は元医者息子の質問に答えられなかった。むしろそれは、主人公が知りたいことなのだ。


93: 3/5:2009/10/06(火) 23:19:49 ID:gKsDuz/l0
主人公は元医者の葬儀に参列して、
元医者息子に「受け取る理由がないから」と相続放棄を
伝えた。
主人公が受付の近くを通ったときに、記帳している中年女性がいた。
何気なく記帳した
名前を見ると、その中年女性が5人目の足長おじさんだった。

主人公は中年女性を尾行して、中年女性の家を調べ、後日中年女性に会いに行った。
中年女性は主人公に愛想良く「あら、娘のお友達?」と聞いた。
主人公が自分の名前を言っても特に反応しなかったので、それ以上突っ込んで質問することも
出来ず、主人公は帰った。
しかし主人公が帰った後、中年女性は泣き崩れた。

送り主友人は、助手席に恋人を乗せて車を運転していた。
そこで恋人が「あなたは本当は、元婚約者のことがまだ好きなんでしょう?」と言い出した。
送り主友人は否定したが、恋人は納得しなかった。
そして売り言葉に買い言葉の挙句、激昂した恋人が強引にハンドルを切ったので、
車は建物に突っ込んだ。

恋人はほぼ無傷だったが、送り主友人は意識不明の重体だった。
送り主友人は即入院し、涙を浮かべた恋人が付き添った。
しばらくして送り主友人は目を覚ました。ベッドの横にいる恋人に気づくと、第一声で
「主人公を呼んでくれ。話がある」と言った。
恋人は主人公に電話して送り主友人の言葉を伝えた。

主人公は送り主と一緒に病院へ行った。
病院のロビーに、「アフリカの子供たちを救え!」などの記事で有名なフリーカメラマンがいた。
送り主はフリーカメラマンと知り合いらしかった。
送り主「来てたんですね」
フリーカメラマン「ああ、見舞いにね」
送り主の硬い表情からすると、送り主はフリーカメラマンにいい感情を持ってないようだった。
送り主が「彼が主人公君です」と主人公を紹介すると、フリーカメラマンは
「ほう、この子が」と言う顔をするが、声はかけなかった。


94: 4/5:2009/10/06(火) 23:20:31 ID:gKsDuz/l0
分割失敗。これで最後。

主人公が病室に入ると、送り主友人は「話したくなかったが、人間いつ死ぬか分からないし、
事情を説明しておこう」と言って、話し始めた。
送り主友人の父はフリーカメラマンだった。フリーカメラマンは当時未成年だった主人公母と
不倫し、主人公が出来たために送り主友人母と離婚して、主人公母と再婚した。
そのため送り主友人母は自殺し、送り主友人は施設に預けられた。

フリーカメラマンは家庭を顧みない性格だった。やれ取材だ付き合いだとろくに家に
帰らなかったため、主人公母は育児ノイローゼになり、育児放棄へ。
子供は2歳のときに風邪をこじらせて肺炎になり、死んでしまった。

主人公母は「私の子が死ぬわけない! この子は私の子じゃない! 病院ですりかえられたの!」
と、出産した病院で騒ぎ立てた。病院側が調査したところ、本当に子供の入れ替わりがあったことが判明した。

主人公母はよその家庭で大切に育てられていた主人公を奪い取り、
「あんたたちの子は
この子だから」と、死体を押し付けた。
フリーカメラマンは主人公母のあまりにも身勝手な行動に嫌気がさして、離婚した。
フリーカメラマンにとって、自分の息子は死んでしまった子供のほうだったので、主人公には興味がなかった。

主人公母が出産した病院の院長が元医者で、主人公を2歳まで育てたのが中年女性だった。
そして送り主は主人公母の弟(主人公の叔父)だった。
送り主は「姉(主人公母)は、主人公を迎えに行かなかったんじゃない。ちゃんと
迎えに行く気はあったけど、数年前に死んでしまったから迎えにいけなかったんだよ」と告げる。

そうか、僕は母に捨てられたんじゃなかったんだ、と悲しみながらも安堵する主人公。
<FIN>



96:
本当にあった怖い名無し:2009/10/06(火) 23:57:04 ID:1Khx8LDbO
乙!なんか凄い話だね~。
送り主友人の元婚約者はどうなったんだ?



119:
1/2:2009/10/07(水) 15:49:29 ID:xMCiQ2ri0
「赤いろうそくと人魚」  小川未明

人間にあこがれている人魚がいた。
人間にあこがれるあまり「私の子は、私に育てられるより人間に育てられる方が幸せに
違いない」と思い込み、陸に上がって出産し、子供を置いて海に帰った。

人魚が子供を置いていったのは、小さな港町だった。
港町には神社にろうそくをともして航海の無事を祈るという風習があり、神社の近くには
老夫婦の営むろうそく屋があった。
人魚の赤ちゃんを拾ったのは、このろうそく屋の老夫婦だった。
老夫婦は赤ちゃんが人間でないことに驚いたが、老夫婦には子供がいなかったので、
我が子と思って育てることにした。
もちろん周囲には、自分たちが拾った赤ん坊が人魚であることは隠していた。

人魚の赤ん坊はすくすくと成長し、少女になった。
人魚の少女は、売り物のろうそくに絵を描いた。
絵が描かれたろうそくはきれいだったので、ろうそくはいっそう売れるようになった。

そのうちに「絵が描かれたろうそくを一晩神社で灯し、その燃えさしを乗って船に乗ると
無事に港に帰ってこれる」という噂が流れ、ろうそくは飛ぶように売れた。
人魚の少女は、手の痛みをこらえながら、一生懸命ろうそくに絵を描いた。

ある日、少女が人魚だとどこで知ったか、見世物屋が「少女を見世物用に売って欲しい」と言って来た。
もちろん老夫婦はきっぱりと拒絶した。
しかし見世物屋に「人魚は災いを呼ぶ。一緒にいるとあなたたちは必ず不幸になる」と
言いくるめられ、人魚の少女を売ることに同意した。
人魚の少女は泣いて嫌がったが、老夫婦は「人魚といたら不幸になる!」と思い込んでおり、
聞く耳を持たなかった。


120: 2/2:2009/10/07(水) 15:50:12 ID:xMCiQ2ri0
人魚の少女を連れに見世物屋が来たとき、少女はろうそくに絵を描いていた。
「あと少しで描き終わるので、描き終わるまで待ってください」と頼んだが、
老夫婦も
見世物屋も待ってはくれなかった。

人魚の少女は仕方なく、最後の3本のろうそくは絵ではなく赤一色に染めて家を出た。
人魚の少女はまるで猛獣を入れるような頑丈な檻に入れられて運ばれ、船に積み込まれた。

その日の深夜、一人の女がろうそくを買いに来た。女は3本の赤いろうそくを買って帰った。
翌朝、女が払ったお金は、貝がらになっていた。

見世物屋の乗った船は転覆し、人魚の少女の行方は知れない。

人魚の少女が売られた日から、神社に灯されたろうそくの火を見た船は沈むようになった。
人々はそれを怖れて神社にろうそくを灯さないようになったが、それでもいつの間にか
ろうそくは灯り、船は沈み続けた。
港町はさびれ、自分たちの罪深さに気づいた老夫婦は商売をたたんで別の町に引っ越した。

----------------------------------------------------
子供の頃、この話はアニメで見たので後味が悪いのは知ってたんだけど、
転覆した船から人魚の少女が逃れ、迎えに来た母人魚と再会して二人で仲良く
泳ぎ去っていくシーンが印象的だったんで、ここまで後味が悪い話だとは思わなかった。
檻に入れられてたら、逃げられないじゃないか……



121:
本当にあった怖い名無し:2009/10/07(水) 16:03:37 ID:/JAAM6os0
>檻に入れられてたら、逃げられないじゃないか……
でもまあ人魚だから死なないんじゃね?
水の中でも息は出来るし。



132:
1/5:2009/10/07(水) 20:06:11 ID:PwuKZtQn0
漫画「黒の李氷」。基本古代中国が舞台の連作短編のシリーズもの。
大きなあらすじは人間じゃない主人公の李氷が、好きな女に憎まれたまま
別れるも、その女が色んな時代で同じ顔と姿(名前が違うだけで
ほぼ同じ人間として)転成してて、それを女恋しで追い掛けながら
彼女の転成の謎を解く、というもの。

割とどれも面白いけど妖貴妃の巻が後味悪さ的にはオヌヌメ

◆妖貴妃の巻・収録エピソード1「蠱(まじもの)」
迷子になっていた皇太子の息子、阿古を宮殿に届けた事で礼をといわれる主人公。
だが主人公はその時代の宮廷に腐れ縁の知り合いがいるのを見てそれを固辞する。
というのも、その知り合いは主人公と同じく人間ではなく天界の住人で、
邪気と呼ばれる、天帝に逆らい天帝の決めた君主を殺して歴史に混乱をもたらす
存在を探して殺すのがその使命。君主に害がおよぶ前にとめようと、この国の
軍大将になりすましているのだが、主人公はそれを知ってるため
面倒に巻き込まれたくない、と逃げようとする。

だが、阿古の側仕えの護衛に引き止められてびっくり。
それは主人公が惚れてる女の転成した姿だった。主人公は一転、宮廷に
とどまることにするが案の定、この国はひどいことになっていた。

まずジジイな皇帝が呪われてて、しかも最初に呪ったのは実の娘。
娘である公主(姫)は時の大臣と密通したことで共々罰せられ、それを
恨みに思って…ということであった。


133: 2/5:2009/10/07(水) 20:08:12 ID:PwuKZtQn0
それを暴いたのが警察長官にあたる役人。
罪によって娘と恋人の大臣は斬首の刑に処された。
皇帝は長官を盲信して「まだ誰か呪っている者がいる」という
彼の言葉のままに、次々と処罰者を増やしていく。
皇太子はモウロクしはじめた父帝に反発、対立の様相を深めていた。

だが実際呪いはあり、国中に顔が落ちて死に至るという呪いが満ちていた。
彼らは一様に木の人形をもって(呪いの媒体)「これを皇帝に渡して」と
言い残して事切れるのだ。皇帝は恐怖で今にも死にそうだ。

そんな中で宮廷に残った主人公は、阿古にすごく懐かれていた。
主人公が惚れてる傍仕えの女も、あんなに楽しそうな阿古様は
久しぶりに見る、と嬉しそうだ。

阿古は無邪気で元気そうだが悪夢に悩まされており、遊び疲れて
眠ったその日も悪夢を見ていた。
夢の内容は、泣いている女が化け物に変わり、阿古に木の人形を渡して
「これをお父様に渡すのよ!」と迫るというもの。
阿古は自分がなぜこんな夢を見るのかさっぱり分からない。

そうこうするうち、呪い騒ぎはどんどんエスカレートしていった。
遂に例の長官が皇太子こそその呪者だと名指しする。
それにより皇帝と皇太子の間の亀裂は決定的になり、二人の間に戦が起きてしまう。


134: 3/5:2009/10/07(水) 20:10:12 ID:PwuKZtQn0
不安がって泣く阿古を寝かし付ける側仕え女。阿古を思い涙を流した
女を見て主人公は彼女のため戦うと誓う。

そして彼は戦いの途中で呪いの木人形をみつけた。
人間には脅威の呪いも、人間でない主人公には解呪可能であった。
人形を調べた主人公は、それによって呪者の正体を知ることとなった。

一方、天界人は皇太子が呪者でないことは分かっており、邪気を探すが
見つからない。狂気を遂行する長官を邪気と疑うが、その気配はなく
証拠もなかった。だが、戦いの中で傍仕え女と剣を交えた際、
長官がうっかり、彼が天界人をである事を知っている発言をした。
それを聞いて天界人はやはり奴だったのか、と長官を倒した。

だが死んだと思った長官はただの人形へと姿を変えた。
彼は邪気が用意したミスリード用の犯人であったのだ。
まんまと裏をかかれた天界人だが、側仕え女と共に人形を暴き
術者の名を調べるが、そこにあった名はこのようなものだった。

「陽石公主(処刑された皇帝の娘)。だが当人死亡するゆえ代理人・阿古」

それを見て動揺する側仕え女。しかもこれが書かれたこの日付では阿古は
まだ生まれてもいない。


135: 4/5:2009/10/07(水) 20:11:30 ID:PwuKZtQn0
その頃、阿古は泣き付かれて眠った夢の中でまた「お父様」に呪いの人形を
渡せと言われていた。ずっと「お父様」を探していた阿古だが
その日、夢の中で遂に探しあてる。

ずっと父だと言われていた皇太子は阿古の「お父様」ではない。
彼は獄中で生まれた阿古を引き取っただけなのだ
阿古は皇太子を呪いで殺して操り人形にすると、彼に精神だけ移して
「お父様」のもとへ駆け寄った。そこは皇帝の寝所。
「お父様」とは皇帝であったのだ。

「おじいさま! お母様がこれをおじいさまに渡すまではくやしくて
死ねないって! 受け取ってくださいお父様!」
呪いの人形を手に、無邪気に笑う阿古。
阿古の母親は、実の父である皇帝に犯されて阿古を身籠った。
そしてその秘密を知った恋人と共に口封じのため処刑されたのだ。

獄中の母の胎内で阿古は、母の恨みや無念を知ってこの計画をたてたという。
罪の報いを受けて呪いを受け取れ、という阿古に皇帝は涙を浮かべながら
受け取ろうとするも、なぜ、まだ胎児だった阿古にそんなことができたのだ、と
つぶやいた。「それはね…」と言い掛けた阿古だが、急に夢の世界から覚醒させられる。

「お前が邪気だからだろ」
「にーさま……?」
兄のように懐いていた主人公がすぐ側にいるのをみて阿古は少し驚いていた。
起きたばかりでぼんやりしており、さっきまでのは夢?なんだったの?
と困惑している。邪気に憑かれて君主を殺そうとしていたが、阿古自身は
何もわかっておらず、ただの無邪気な子どもであった。
今さっきの事も現実とは理解してはいない。


136: 5/5:2009/10/07(水) 20:12:57 ID:PwuKZtQn0
主人公はそれを分かっていながらも、紐を阿古の首にかけ締めあげた。
全てを終わらせるには阿古を殺す他、方法はないのだ。
苦しむ阿古。そこに側仕え女が飛んできた。
主人公を見て、やめてくれと懇願する。

この子は自分たちが弟のように可愛がった子じゃないか、と。
だが主人公は惚れた女を突き放し冷淡を装って阿古の命を奪った。
女は主人公を鬼と罵ると、その場から走り去った。

主人公は死んだ阿古に優しくおやすみを言う。
お前の生涯は悪い夢だったんだ、もう何も怖くないからと。

やって来た天界人に、邪気は殺した。もう下界に用もない
だろうと主人公は言い放つ。そして、色ボケの爺や不幸話に便乗して利用した
天の派閥争いがよってたかって阿古を不幸にした事を怒り、涙した。

次までの貸しにしとくぜ、という天界人の言葉に主人公は激昂する。
「次? 冗談じゃねぇや! 次なんかあってたまるかよ!」

そう言い放って宮殿を去る主人公。
そして心に傷を負いながらも、彼はこれからも時をこえて
さまよいながら、転生する恋人を追い続けるのだ。
(終わり)


137: まじもの:2009/10/07(水) 20:17:59 ID:PwuKZtQn0
長くて申し訳ない。本当はこの後、皇帝が「思子宮」という宮殿を
建てて子を偲んだ・・・という後日談があります。今更遅ぇよ!て感じで
後味悪いんだけど、どうにも収まりが悪くなるのでこっちに書きました。

あと本当はこの巻の次エピソード「妖貴妃」も入れたかったけど
上のの長さから自重した。また改めて投下しようと思います。
ではノシ



138:
本当にあった怖い名無し:2009/10/07(水) 22:12:17 ID:dD2cpLiv0
ありがとう!分かりやすくて面白かったよ!
楊貴妃もまってる!



139: 本当にあった怖い名無し:2009/10/07(水) 23:18:49 ID:nt9dpvWX0
>>137
面白かった。乙です。
探して読んでみたくなったよ。

ところで主人公は何で天界人に借りを作ったの?
天界人が殺す筈の阿古を勝手に殺したから?
そこがちょっと良く分からなかったんだけど。



232: 妖貴妃1/5:2009/10/11(日) 16:37:35 ID:xD2z1Nu10
>>140が説明してくれた通りです。
本当は天界人が阿古を邪気として殺さなくてはいけなかったのに
主人公がやってくれたから&今回は省いたけど、天界人も
主人公が転生を追ってる女に惚れてる。
だから本来ならば、小さく可愛い阿古を殺して女の恨みを買うのは
天界人だったから、ていう含みもある。

◆「妖貴妃」
主人公には「畢方(ひっぽう)」という名の使い魔がいる。
一つ目、一つ足のカラス(みたいなの)で、色んなものに化けることができる。

このエピソードの主要人物である彫刻家の青年が見かけた時、畢方は
木に化けていた。青年はその“木”に惹かれて切り倒し、一部を持ち帰る。
その青年の家に主人公がやってきた。彼が持ち帰った畢方の一部(ちなみに足)を
返してもらうためだ。だが青年の才能のすごさをみて(魂が宿っちゃう作品もある)
一度作らせてから返してもらい、しばらくそれを見せ物にして小金を稼ごうと思い立つ。

彫りたいものがあったが、あの木が主人公のものだったというなら返すという青年だが
「いやいやその熱意に負けた! 返却は彫りあがってからでいいから!」などと言って
青年の元に留まる主人公。

次の日も様々な彫刻を作り上げている青年。その作業場で主人公はウロウロ
していたが、そこで彼はある少女を見つける。
名は玉環。青年の実家の本家にあたる楊家の養女で、しょっちゅう彼に
会いにきていた。青年が彫りたいのはこの少女なのだという。

少女は類い稀な美貌の持ち主で、無意識的な妖艶さを身につけているのだが
それについてまったく自覚していないようで、川で魚を掴んで遊んだりと
子供っぽい性格をしていた。



233: 妖貴妃2/5:2009/10/11(日) 16:39:35 ID:xD2z1Nu10
少女が青年に気があるのは明白だったが、青年は意に介さぬようで
絶世の美少女に始終まとわりつかれても何とも思わないようだった。
むしろ彫刻を作っている時には邪険にしていた。

青年は言う。自分にとって彫刻とは物の本質(のようなもの)を掴み、それを
木の中に封じ込めることだと。そして自分はまだ玉環のことを掴まえられない、とも。

惚れてるのか、と聞く主人公に青年はただ彫りたい、という以外興味ないと言い切る。
そうこうするうち二年も経ってしまうが、まだ青年は畢方を彫りはしない。
その間に玉環は素晴らしい美女に成長していた。そして二年前とはうって変わって
着飾り、目もくらむような美しい姿で青年のもとへとやって来る。

「あたしと逃げて……。夜が明けたら宮中に連れてかれて皇太子のお嫁さんに
されちゃう。……だから、お願い……」
玉環は涙ながらに青年へと手を伸ばす。だが、青年は「おめでとう、幸せに」としか
言ってはくれなかった。玉環は号泣する。さよならすら言ってくれなかったと。

そして宮中入りした玉環は、皇太子の寵愛を受けていた。
野育ちの彼女は奔放にふるまうが、男たちは次々彼女の魅力の虜になっていく。
時の皇帝も例外ではなく、息子から妃を奪い取ると貴妃の称号を与えてしまった。

最高権力者の想い人となった玉環はもうやりたい放題であった、
その望みのまま、どんどん宮廷を華美に変えていく皇帝。
遠征から戻った一人の将軍は久しぶりに戻った宮中の、そのあまりの
変わりように驚いていた。そして皇帝のそばに侍る貴妃の姿を見て合点する。
―― あの女のせいか、と。



234: 妖貴妃3/5:2009/10/11(日) 16:42:15 ID:xD2z1Nu10
玉環は、地位や力のある男達が自分の前ではたじろいだり、一生懸命
機嫌をとろうと振舞うのがおかしくて仕方ない。
それらを心の中だけで青年へと語りかける。退屈な場所だけど、ここは
ここなりに愉快ね……と。

だが青年は全てを知っていた。彼が玉環をモチーフにした作品のために
作った習作が、半端に魂を得て彼女の所業を逐一語っていたからだ。
そして都でも女一人に皇帝も高官も骨抜きにされてしまい、政治を省みなく
なったことが噂されていた。そして不満が高まっていく。

そんなある時、皇帝は青年の彫刻家としての腕を見込んで宮廷へと招いた。
玉環は何年ぶりかに会えた想い人の姿にウキウキとしている。
妃を彫れ、という皇帝に命に青年は逆らう。そこで貴妃の美しさは
彫ることもできないか、と言う皇帝に青年は言う。
「あまりにも醜いからです」
それを聞いて、青年にくっついてきた主人公は仰天した。
玉環もまたそれを聞いて驚きつつ、衝撃を受けていた。
皇帝は怒り、青年を供の主人公と一緒に投獄してしまった。

それからまもなく、大軍の指揮権を握った将軍が国からの脱出を図っていた。
彼は玉環を恐れていた。振り向けばあの女につかまる、と振り向きもせず
馬を走らせている。そして逃げのびたその場所で、彼は皇帝に反旗を翻した。

ここに来て役人たちは国の大事を思い知った。そして動揺し、いつしかいい始めた。
「貴妃様のせいだ……」
あの女が来てから何もかもおかしくなった、と。その流れは民衆にまで広がり
身分の貴賎を問わず「楊貴妃が悪い!」と口々に言い、止まらなくなって行く。



235: 妖貴妃4/5:2009/10/11(日) 16:43:11 ID:xD2z1Nu10
恐ろしくなった玉環は皇帝に助けを求めるが、皇帝は玉環の手を振り払い
彼女を見捨てた。不満の矛先をすべて向けられ、軍から追われることになった玉環。
だが都を出る前に、玉環は顔を隠して何とか青年のもとへとやって来た。
「あたし、遠くに行くの……。もう会えないの。だから…お願い。
ずっとあなただけが好きだったの……」
そう言って玉環は青年に口付けた。一連の事を見ていた主人公は思う。
(彼女が何をした? 何かしでかしたのはいつも男ではなかったか?)と。

残された青年はしばらく思いつめたように震えていたが、突如叫ぶと
彼は憑かれたように畢方を彫りはじめた。十日間、不眠不休で作り上げた
それは、この世のものとは思えぬ恐ろしいものの像だった。

彼は、これを玉環だという。
「……俺には、玉環がこう見える。初めて会ったときからずっと。
とっくに知っていた。あの娘が男を狂わせ、破滅させる魔性のものだと。
でも魅かれずにはいられない。……ずっと玉環を愛していた!
玉環が醜いわけではない。こんな風に見えるのは男のエゴなんだ……。
でも、こんな玉環だからこそ愛しているんだ、愛して……」
ひとしきり慟哭すると、青年は息たえた。男達を魅了したのはこの魔性であった。
そして今度は逆にそれに怯えて彼女を殺そうとしている。

主人公は玉環討伐の混乱に乗じて牢をでると、彼女の姿を探し始めた。



236: 妖貴妃5/5:2009/10/11(日) 16:43:51 ID:xD2z1Nu10
彼女はいた。松明をもった人々に追い回され、泣きながら崖へと追い詰められている。
主人公は玉環像のままの畢方の足に乗り、玉環の元へと降りてきた。
「やぁ間に合った。彼の遺作だ。あんたの姿だそうだよ、渡しにきた」
玉環は放心したように眼を見開いている。
「わたし、これがわたし……?」
つぶやく玉環。彼女の中でなにかが切れてしまったようだった。
「いや、あのね……」
説明をしようとする主人公だがもはや彼女には聞こえていない。

「彼には私がこう見えていたの?」
涙を流しながら凄絶な笑みを浮かべると、止める主人公を一顧だにせず玉環は
自身の像の上へとあがっていく。そして狂ったように喉をのけぞらせて笑った。
「あなたには私がこう見えていたのね!!」
兵達は怯え、一斉に玉環に火矢をかけた。
燃え上がる炎の中で玉環はなおも声高く笑い続けている。

主人公は思った。火の中で矢を受けた彼女の姿はいっそう美しい。
それはあたかも彼女が、青年が作った像の意味を知り、青年をも含めた
全ての男達をあざわらうかのような美しさだ、と。
彼女は男達に勝ったのだ――と。

玉環の死後、反乱を起こした将軍も息子に討たれて死に、皇帝や高官たちも
次々死んでいった。主人公は打ち捨てられたような玉環の像を拾うと
それを元の足へと戻して畢方に返し、その翼で次の場所へと去っていった。

(終わり)



250:
本当にあった怖い名無し:2009/10/11(日) 20:29:47 ID:qPknVqPr0
>>236
乙!情景が浮かんできて何かちょっと感動もした。深いな。
ぐぐったら余り好みの絵じゃなかったけど、内容はとても面白そうだね。
機会あったら読みたいと思いました。



157: 1/2:2009/10/08(木) 21:43:48 ID:3BGrEOM80
マンガです。嫌いな方はスルーでお願いします。

呪術師カイシリーズ 曽根まさこ

呪術師カイは、10年の寿命とともに依頼人が殺したい相手を呪殺する。
助手のフランス人形は、しゃべったり動いたり魔法を使ったりすることが出来る。

中年女性がカイに呪殺を依頼しにやってきた。彼女が殺して欲しいのは、小学生の養女だった。
ここ何年か夫の事業が思わしくなく、最近では倒産の危険まで出てきた。
養女は親をなくした親戚の子を引き取ったのだが、なつきもしない可愛げのない子だ。
多額の保険金をかけたから、殺して欲しい。
カイは依頼を請けた。

カイは助手の人形に黒いドレスを着させて、養女のところに行かせた。
人形は養女に「私は死神の使いなの。あなたはもうすぐ死ぬけど、何か希望の死に方はある?」と訊いた。

養女は「飛行機事故がいい。飛行機事故で死ぬと、お金が一杯もらえるみたいだから。
おばさん、ずっと新しい服買ってないの」と言った。
人形は「飛行機事故は無理だけど、お金がたくさんもらえるような死に方にするね」と約束した。

養女は「わたし、死ぬ前にどうしてもやりたいことがあるの。だから、死ぬのは少しだけ
待ってもらえる?」と頼んだ。
人形は快諾した。

だが翌日も、その翌日も養女は「やりたいこと」が出来なかった。
様子を見に来た人形に、養女は「勇気が出せなくて……」とうつむいた。
人形は「勇気が出るおまじないよ」と言って、養女の頬にキスをした。


158: 2/2:2009/10/08(木) 21:44:59 ID:3BGrEOM80
翌朝。
養女は中年女性を見てごくりと息を飲み、勇気を出して言った。
「行ってきます、『お母さん』!」
中年女性ははっとして振り返ったが、養女は中年女性の同様に気付かず、そのまま家を出て行った。

やった! やっと言えた! と喜ぶ養女の頭の中に、人形の声が響いた。
「こっちよ。こっちにいらっしゃい」
養女は声の呼ぶ方へ歩いていった。
建築現場の横を通ったとき、養女の上に建築資材がなだれ落ちてきた。

中年女性宅では、中年女性の夫が支払われた多額の保険金と賠償金を見て、大喜びしていた。
小学生の子供が死んだというのに、手放しで喜ぶ夫の姿を見て、中年女性の胸の中に
どす黒いものが湧いてきた。
(あの子は私のことを「お母さん」と呼んでくれた。あの子を殺させたのは、私なのに!
そういえばあの子は家のことを一生懸命手伝い、わたしを気遣ってくれる子だった。
こんな男のために、あんないい子を殺してしまった……)

中年女性は発作的に包丁を取り、夫をメッタ刺しにして殺した。



160:
本当にあった怖い名無し:2009/10/08(木) 23:16:18 ID:n5x3EqT9P
懐かしいなカイシリーズ
あれは結構後味悪いというか、お前が死ねよな依頼人が多かった



221:
本当にあった怖い名無し:2009/10/11(日) 01:30:37 ID:n73zx4vk0
流れ読まずに投下 もう20年以上前の話  文章ヘタだから箇条書き

中学の課外授業で3泊程度の林間学校があった 自分の時は無事故で終了
その3~4年後に滑落死亡事故発生で以後林間学校中止 以下はその詳細

夏山登山(割と知られた山で険しいが登山客も多いし初心者もいける)が
課外内容にあった 登山中に体操帽(体操服とジャージスタイル)を崖に落とす生徒があった

先生に諦めて先に進むように言われるも、列から離れ取ろうとして滑り落ちる
山道から10数m下だったらしい 男性教諭が救出しようとするも自分も滑落する
落ちた生徒は気絶状態で、先生の方は更に下の方へ落ちててこっちのが酷かった

そこからはすごいパニックで、生徒は速攻撤収・宿泊施設で待機後親連絡で帰宅
同時進行で救助要請を出すも当時、同県には本格的な山岳救助隊がなかった
二次災害の危険が高すぎて手が出せない 緊急連絡で駆けつけた父兄の代表の
決断で隣県から救助を引っ張ってきた「金の問題じゃねえだろ!!いくらかかったって
構わん!!スグ呼べ!」的な発言 この間学校関係者傍観

結局事故が昼前で病院搬入が夜中 生徒は確か1ヶ月近く意識不明の重体で回復後も軽度の
記憶障害が残ったらしい(事故の記憶も勿論無し) 男性教諭は死亡 
頭蓋骨陥没で中身半分無し 立ち合った誰もが無言になるくらいの酷い状態だったらしい

後味の悪いのが、意識回復した生徒の両親がものすごい勢いで学校に凸
慰謝料だの責任取れだの 子が重体になったんだから当然だろうけど、助けようとした
先生死んでんだよね しかも生徒達の話(証言)で指導に従ってないのバレバレだし

母一人子一人で、すごい人気があったいい先生らしい
学校仕切っての葬式で号泣してる女性教諭一人 
結婚の約束してて母親に紹介する寸前の
事故だったとか 

もう古い話だし、フェイク一切ない実話 救助引っ張って来たのがP会長でウチの親が副会長だった



289:
本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 00:33:12 ID:sfZ3trjV0
何かであらすじだけ読んだ海外のSF小説。タイムトラベル物。

主人公は、将来自分が頭を撃ち抜かれて殺されることを知った。
その未来を回避するため、必死で手を尽くす。
なかなかうまくいかなかったが、ついに銃殺される未来を変えた。
成功を喜ぶ主人公の目に映ったのは、弾丸大の隕石に頭を貫かれて死ぬ自分の姿だった。



290:
本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 01:16:07 ID:7fhuLC5sO

意地でも死なせたいんだな



293:
本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 17:05:29 ID:HAutaWlm0
リピートっていうタイムスリップ物の小説

主人公のもとに奇妙な電話がくる。
それは、10か月前の世界にタイムスリップしないかという勧誘だった。
主人公をはじめ、無作為に電話をかけて集められた人物たちは、
たまたま10か月前の世界に戻る方法を見つけたという男性から説明を受ける。
戻れるのは精神のみで、男性はタイムスリップの証明として様々な予言をしてみせた。
たった10か月しか戻れないが、集められた人々はみんなタイムスリップすることを選んだ。

かつて、ヘリコプターだったかの免許を持っている男性は、
空を飛んでいる時に空間の裂け目のようなものを発見した。

不思議に思いながら近づくと吸い込まれ、気づけばヘリコプターの中ではなく、
10か月前の世界の日常の一場面に戻されていたのだという。

主人公たちはヘリコプターに乗せられ、10か月前の世界に戻った。
裂け目に吸い込まれ、気づくと主人公は街中を歩いている最中で、ずっこけてしまった。
隣には主人公の彼女がいた。

主人公が10か月前に戻ることを決意したのは、彼女に別れを告げるためだった。
主人公は元の世界で、彼女にこっぴどくふられた。
だから今度はそうなる前に自分の方からふるつもりだった。

予定通りに彼女をこっぴどくふってやり、
主人公は一緒にタイムスリップした仲間である女性と交際をはじめた。


他のタイムスリップ仲間たちは、時間を越える前に既に
回答の出ているセンター試験の問題を丸暗記したり、

競馬の結果をあらかじめ覚えておいたり、タイムスリップを大いに活用していた。
そんな仲間たちが次々に何者かに殺されていった。まるでタイムスリップした者を狙うかのように。

そして主人公もまた、なんとか助かったものの殺されかけた。
殺そうとしてきたのは主人公の元彼女だった。

抵抗して逆に主人公は元彼女を殺してしまった。
実はタイムスリップのために集められた人々は、無作為ではなく、
意図的に集められたメンバーだった。


皆を誘った男性は、タイムスリップを何度も行っており、
その中で気まぐれに他者の運命を変えて遊ぶようになった。

元々は、主人公らは他殺や事故など理由は違えど死んでいるはずの人物で、
前の世界では男性が気まぐれに助けて生かしただけだった。



294: 本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 17:07:38 ID:HAutaWlm0
本来のルートでは主人公はヤンデレ化した元彼女に殺されているはずだったが、
前の世界では男性が暗躍していたため、そうなる前に元彼女が冷めてくれていたのだった。

真相を知った主人公は、殺人の罪悪感もふっとび、またタイムスリップすればいいだけなのだと思った。
元彼女を殺したことがばれる前にまたタイムスリップができる時期まで待ち、
今度は上手く別れよう、主人公はそう希望を抱いた。

主人公は現在交際中の女性と、他の生き残りのメンバーらにも、
一緒にまたタイムスリップしようと誘いかけた。

しかし、女性はそれを断り、殺人をばれないようにしてなんとかこの世界に留まってくれないかと懇願する。

女性は主人公の子供を妊娠していた。
精神だけのタイムスリップでは、子供の存在をなかったことにしてしまう、

だから自分はもうタイムスリップをするつもりはないし、父親である主人公にも残ってほしいという。

苦悩していた主人公は、男性から、本来のルートでの女性の死因を聞いた。
女性が自宅にいる時に、女性の家に飛行機が墜落して一家全員が死んでしまうのだという。
妊娠の問題はとりあえず先送りにしつつ、
事故が起きる時間帯には女性は外出している予定だからと楽観する主人公。

しかし、女性はつわりで体調を崩して予定より早く帰宅してしまい、本来のルート通りに死んでしまった。

悲しみつつも、肩の荷が下りたような気分になった主人公は、
あとはタイムスリップのための時空の裂け目ができる日時を待つだけになった。
どうせ全て帳消しになるからという思いもあってか、仲間うちでもめた際に殺し合いが起こったりもしたが、
主人公ともう一人はなんとか時空の裂け目を越えようとした。
しかし、その途中で事前の殺し合いで負傷していたもう一人は亡くなってしまった。

それでもなんとか主人公は10か月前の世界に再び戻れたようで、気づけば街を歩いていた。
座席に座っていたところから、いきなり街中を歩いているところに放り出されるものだから、
前回と同様にまた歩みがふらふらとしてしまったが、今度はなんとかこけないようにバランスをとった。
 

しかし、こけないようにふんばったために道を少し外れてしまった主人公は、
猛スピードで走って来た車に轢き殺されてしまった。

おわり



297:
本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 19:38:21 ID:IpuIKkaB0
佐藤愛子の「血脈」より。
佐藤紅録は人気のある大衆小説家で、収入も多い。
ただ、非常に女癖が悪く、本妻のほかに妾がいたりする(本妻も一応認知してはいる)。
それでも、本妻と四人の息子らとどたばたしつつも暮らしていた。

だが、ある時、紅録は居候にやって来た若い女優に本格的にのめり込んでしまった挙句、
彼女に尽くすため、本妻との別居・離婚することを強引に決めてしまう。
ばらばらになる家族。四人の息子は全員が(!)ぐれたり自堕落になったりし、
紅録に金をせびるようになる。

ここからが本題。
四男は特に何をするでもなくぶらぶらしていたが、結婚することになった。
生活能力のない彼に対し、紅録は援助をしたいと考えるが、以前ごたごたのあった際に
勘当を言い渡していたため、直接金を送ることはできない。

そこで、次男を仲介して送る事にする。
結婚によってっひとまず四男も落ち着くだろうと安心する紅録だった。
だがしかし、しばらくして四男は妻とともに心中を図ってしまう。
結局四男は亡くなり(妻は生き残った)、葬儀が行われる。何故か姿を現さない次男。

実は、次男は四男に送られていた金のほとんどを(おそらく遊ぶ金として)着服し、
わずかな額しか渡していなかった。そのことから四男は生活苦に陥り、
自殺をするまでに追い詰められてしまったのだった。
また、後に判明したことだが、四男の妻は心中の常習犯であり、以前も男だけが死んでいた。

…といった内容が延々と続く小説なのですが、一応補足。
・著者は紅録と女優との間の子供。
・佐藤家では基本的に、男はニート、女は男運が悪い…らしいです。



298:
本当にあった怖い名無し:2009/10/13(火) 19:45:38 ID:DTK7aUnH0
私ははじめから男が死ぬと思っていました



313:
本当にあった怖い名無し:2009/10/14(水) 17:49:26 ID:gTX/MKni0
さっき見つけた、赤ちゃんのブログパーツ。
うまく説明できないんだけど。

赤ちゃんにカーソル合わせるとガラガラになって
それで泣きだした赤ちゃんをあやすんだけど、
泣き止んで笑顔になったと思ったら画面が暗くなり
「あなたがあやしてくれたこの時間に、途上国で
5人の子供が亡くなってます」って出てきて、
なんとも言えない気持ちになった・・・・

可愛くてあやすの夢中になってるこの間に・・・みたいな。
まぁ、下にどんな主旨のブログパーツか書いてあるから
その時点で気づけばよかったんだけど。



314:
本当にあった怖い名無し:2009/10/14(水) 17:53:45 ID:ABuzcWbS0
>>313
そんなモノを作ってる間、あなたはどれほどの子を
見殺しにしてきたのですか?…て感じやね
どんな主旨が書いてあったの?



334:
本当にあった怖い名無し:2009/10/15(木) 02:05:23 ID:Rz9era/EO
>>314
ごめん、忘れちゃったけど「発展途上国の子どもたちに~」
みたいなかんじだったかな?



325:
本当にあった怖い名無し:2009/10/14(水) 20:54:28 ID:HJ6xyh9I0
発展途上国より日本の貧しい奴救った方が・・・
まあパチンカスは論外だが



330:
本当にあった怖い名無し:2009/10/14(水) 21:32:45 ID:lJloAVhWO
>>325
マザーテレサ乙



326:
本当にあった怖い名無し:2009/10/14(水) 20:56:37 ID:KdbQ7qdW0
ドラえもんの募金も北に流れてたんだっけ
アレは子供を救ったのか、それとも利用した連中の腹を膨らませたのか
はたまたミサイルになって帰ってきたのか



342:
本当にあった怖い名無し:2009/10/15(木) 07:51:00 ID:zVQhV3f1P
>>326
テレ朝の募金が本当に困っている人を救うわけが
こないだ日本海に落ちたミサイルに使われましたよ



367:
本当にあった怖い名無し:2009/10/16(金) 13:27:21 ID:zC/a49Bl0
以前ネットで見かけたスナッフビデオのあらすじ。
ビデオが実在するのかどうかは不明。

ネイティブアメリカンの男が一人、椅子に座っている。
男はこれからスナッフビデオに出演することになっている。
彼の命と引き換えに妻子に金が渡る、そういう約束だ。

契約書にサインをし撮影開始。
男は一切抵抗することなくカメラの前で生きたまま切り刻まれ、息絶えた。

最後に「契約書」が大写しになる。
それはでたらめな線が書き殴ってあるだけのただの落書きだった。



368:
本当にあった怖い名無し:2009/10/16(金) 13:31:11 ID:f2w0fuQl0
>>367
それってグレゴリー・マクドナルドの「ブレイブ」じゃないか?
ジョニー・デップ主演で映画にもなった。
映画は主人公がだまされているかどうかは曖昧に描かれていたが、
原作ではだまされていて、小説の最後のページに
契約書が挿絵的な感じで提示されていた。
やっぱりでたらめな書きなぐりだった。



370:
本当にあった怖い名無し:2009/10/16(金) 16:30:32 ID:6B0AmTAT0
>>368
へー、探してみよっと
情報ありがとう



372:
1/3:2009/10/16(金) 16:53:23 ID:wMBpCFiI0
宮部みゆきの短編から。舞台は江戸時代の江戸。
主人公茂七(中年男性)は今でいう刑事のような役職に就いており、
様々な事件に関わってきているベテラン。

近頃では旬の白魚を生きたままかき込む、という人気メニュー(白魚の踊り食い)があり、
茂七もそれを好んでいた。だが、彼の部下の一人は、白魚のつぶらな瞳を見ると
食べられなくなってしまうので苦手だと言う。

ある時、神社で子供数人の遺体が発見される。
近頃、辺りで多くの孤児がうろつくようになっており、彼らもそんな孤児だった。
神社のお供え物を食べた形跡があり、
死因はおそらくその中に含まれていた毒物だろうという事になる。

彼らが食べたお供え物はいなり寿司で、上手いこと子供ひとりの致死量ぴったりの
毒が仕込まれていた事がわかる
(少ないと効き目がいまいち・多いと食べる時に味でわかってしまう)。
また、子供たち全員が死んでいた事から、年上の子供が年下の子の分を奪い取ったりせず、
食べ物を皆で分け合い、助け合って生きていたらしい事が推定された。

汚い身なりでうろつく孤児をうっとおしく思った町人の誰かが、
孤児らが神社に住み着き、そしてお供えを食べている事を知った上で
犯行に及んだのだろうと茂七は考える。



373: 2/3:2009/10/16(金) 16:54:06 ID:wMBpCFiI0
色々調べてはみるが、なかなか該当する人物は見つからない。
が、何か知っているらしい女性が茂七のもとを訪ねてくる。
彼女は大商人の店で働く女中であり、実は事件の前にその店の主人夫婦の娘
(お嬢さま。以下Aとする)に頼まれ、毒物(確か猫いらず?)を
買いに行かされたのだという。
さらに、別の女中がAに依頼されて大量のいなり寿司を作っていた事も耳にしたという。

女中はAを昔から知っていたが、見た目は非常に美しい娘であるにも関わらず、
残虐な事を好む所があった。幼い時は虫を殺して楽しみ、成長するにつれ
犬や猫などの動物にも手を出すようになった。
普段は大人しく暮らしているが、周期的に「発作」が起こり、
何かを殺すまではそれが治まる事はない。
今回の事件も、「発作」に襲われたAがやったのではないかと女中は言う。

女中の話から、調べが進み、犯人がAであることがほぼ確定する。
自分の満足のために平気で殺しをやってのけるAのような人間を、
理解する事はできないと茂七は思う。
だが、ふと白魚の事を思い出す。

生きた白魚を食べる時、あのつぶらな黒い瞳を見ても、何かを思う事はない。
Aとっては、必死に助け合って生きていた健気な孤児達の眼差しは、
自分達にとっての白魚程度の存在にしか見えなかったのではないかと。



374: 3/3:2009/10/16(金) 16:55:28 ID:wMBpCFiI0
Aを捕まえて刑罰を受けさせたいが、Aはあちこちにつてを持つ大商人の娘。
正攻法では隠蔽されてしまう事は間違いない。
部下とともに茂七は直接大商人のもとを訪ねていく。

後日、孤児院(のようなもの)が設立され、また、亡くなった子供たちの墓がつくられる。
茂七が大商人に対し、口止め料だとほとんど脅しのような形でせしめた金を使ったのだった。

その後、茂七は生きた白魚を食べなくなったという。



376:
ブレイブ1:2009/10/16(金) 19:05:27 ID:f2w0fuQl0
前にもこのスレで紹介されてたけど、原作の「ブレイブ」

若いネイティブ・アメリカンの青年ラファエルは
「おじき」と呼ばれてる男の事務所にやってくる。
「おじき」はスナッフ・フィルムを制作している男で
ラファエルはスナッフ・フィルムに出演する事で妻に大金を渡して
欲しいと頼みにきたのだ。

「まず、足の指を一本一本切断する…その後は手の指…
お前はインディアンの勇者だろう、根性を見せてやれ、みんな感動するぞ!」

と、人間が切り刻まれ死んで行くまでを克明にラファエルに伝えるおじき。
おじきはラファエルに契約書と手付金500ドルを与える。

ラファエルが住むモーガンタウンは政府からも見捨てられた様な
貧民窟で、しかもゴミ廃棄場の横に流れている汚染された河があるため
そこにずっと住んでいれば癌に侵されて死んで行くのが運命だった。

ラファエルは就職口も見つからないし、アル中にも侵されていた。
来年になったら若い身体もボロボロになりスナッフフィルムですら
使い道がなくなる。もう今スナッフフィルムに出演するしか道はなかった。
妻と子供だけでも街から出してやりたかったのだ。


377: ブレイブ2:2009/10/16(金) 19:06:29 ID:f2w0fuQl0
もらった500ドルでラファエルは妻に新しい服と肉の固まりや
食べ物を買って帰った。妻には新しい仕事が見つかったので
金が入ると語った。喜ぶ妻。新しい服もひさしぶりだし、
火を通した料理を食べるのも久しぶりだった。

妻は金が入る事に喜び、将来の夢をあれこれラファエルに語った。
妻が将来の夢を語るのは初めてのことだった。今まではそんな余裕は
一切無かったのだ。妻の夢の中にはもちろんラファエルと楽しく
過ごすことも含まれていたが、
ラファエルにはもう妻と過ごせる将来は無かった。
ひさしぶりにお腹一杯に食事をし、風呂にも入れた二人は
その晩愛し合った。

ラファエルが「おじき」の元に向かう朝が来た。
普通に仕事に向かおうとしてるのだと思い込んでる妻は
嬉しそうにラファエルの世話をした。新しい靴のせいで
夫の足が痛くならないといいとけなげに心配した。
数時間後にラファエルが味わう苦痛はそれどころではないのに。

ラファエルは「おじき」から貰った契約書と手紙を
後で妻が気づくようにして家を出た。

その契約書は只の殴り書きだった。



379:
本当にあった怖い名無し:2009/10/16(金) 19:24:17 ID:iPEArjIEO
>>377

インディアン映画が好きで、有名作はほとんど観ている俺が
どうしても観られない作品のひとつ
あらすじだけでキツすぎる



387:
本当にあった怖い名無し:2009/10/16(金) 23:03:38 ID:SV53Mu2a0
インディアンもアボリジニもリアルが思いっきり後味悪いよな。
自分達の祖先からの土地を追いやられて、政府から与えられた所しか
住めず、家畜なども皆殺しにされ、わずかばかりの
保護金で仕事も貰えずアル中にさせられて。

アメリカではだんだんその事実が知られてきたけど
オーストラリアでは普通の子供達は、「あの原人達怠け者だから、嫌い。」とか言ってるし。
いつ自分達がマイノリティーになるか、と思うと恐ろしいね。



481:
本当にあった怖い名無し:2009/10/19(月) 13:45:31 ID:ln4GKl7n0
コバルトが季刊だった頃の、読者が投稿したショートショート。

「初恋」

老人は、今日という日を心待ちにしていた。
若い頃、身に覚えのない罪で投獄され、その後も何故かなんだかんだで刑期が伸び、
とうとう老人になってしまった。

けれど、それも今日で終わる。やっと釈放されるのだ。
しかし、何時になっても釈放されない。
看守に訴えても「何故か上から命令が来ないんだよ」としか教えてもらえない。
俺は死ぬまで牢獄にいるのか? と老人はパニックになった。

老婦人は、毎日のように教会でお祈りしていた。
老婦人が祈るのは、初恋の男性のこと。
「神様、あの人が飢えたり住むところに困ったりすることがありませんように。
悪い女に騙されたりしませんように」
神は祈りを聞き届け、老人は今日も刑務所で「保護」されている。



499:
本当にあった怖い名無し:2009/10/19(月) 23:25:18 ID:psv0qK380
心のきれいなブサイク、って言えばアウターゾーンの初期エピソードが忘れられない

超ブサイクで誰からも苛められる女(顔は出てこない)が、
ある日彼女は事故に遭いかけた。
それを助けてくれた金持ちの青年は女の代わりに怪我をして、目が見えなくなってしまう。
女は住み込みのメイドとして献身的に男に尽くす。

ミザリーの介入で、男は目が見えるようになるのだが、男には女が可愛らしい美人に見える。
強欲な親戚は化け物に見えるようになる。
男の眼には「心の美しさ」が反映して見えるのだ。

一見ハッピーエンドなのだが、ミザリーは言う。
「心がきれいかどうかが見えるのが、はたして幸せな事でしょうか?」

便利そうではあるが、青年は強欲な親戚がモンスターに見えてしまう。
彼が目が見えるようになって社会復帰する上でそれってホントにいい事?って話。



500:
本当にあった怖い名無し:2009/10/19(月) 23:39:18 ID:1XpVsDk70
>>499
アウターゾーン好きだった!!
その話は後味悪い(?)かもしれないけど好きなエピソードだったよ。

人の心が見える青年の目には世の中はバケモノばっかりにみえるかもしれないけど、
金はもってるから社会にでてバケモノと付き合いながらあくせく働かなく必要もないし、
傍らには自分を愛してくれる心の美しい上に美人(に見える)女性がいるんだから、
別に問題ないでしょって思ってた。



502:
本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 00:29:22 ID:akxI8aBe0
>>499
自分はそれ、別の意味で後味が悪かった。

親切に看病してくれる娘に、青年は
「早く治って君の顔が見たい、きっととても美しい人だろう」みたいに言い、
ブサイクな娘は「ああ、どうしよう。こんな顔を見せたら、きっと幻滅される」
と思い悩んだりしているけれど、結局、超現実的な魔力により
本来ならブサイクな外見の娘が美人に見えて、
「ああ、やっぱり君は僕が思っていたとおり美しい人だ!」と感動する。

「決して美人ではないけれど、気立てが良くて、笑顔は魅力的だよ」とかなら
素直にハッピーエンドと思えるけど、青年の主観からすれば
その娘は「清楚な美人で性格も良い娘」に映っているわけで、
普通に目が治って「性格は良いけど超ブサイク」な娘とのご対面だったら
ここまでの熱烈なリアクションをしたんだろうか、なんて想像してみると
(まぁそれなりには好意的な反応をしたとは思うが)、なんかスッキリしない。



503:
本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 01:04:34 ID:vCYt8NqY0
>>502
性格の良い子がしあわせになれたんだ。それでいいじゃない。



501:
本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 00:27:56 ID:JqB/s9CyO
アウターゾーンといえば、刑事と人形のラストが気になる



508:
本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 02:11:06 ID:cLSuAVm10
>>501
スレチだけど。
最後は刑事を庇って人形は傷つくが無事。
だが、とうとう転生体が見つかり人形から魂が離れ、記憶もリセット。

刑事は人形を見つめ、寂しく思うが生まれ変わったのならどこかで会えるかも、と思い日々を過ごす。
そんなある日、刑事は町できょろきょろしながら歩いてくる女性を見て、全然似てないが何故か人形を
思い出し、声をかける。その女性は田舎から上京してきたばかりで勝手が分からないと言う。

そんな女性に刑事は色々親切にする。
刑事にどこかで会ったことはないかと女性が尋ね、「俺も」みたいな

会話がされる。その女性は人形の魂の転生体で・・・・というところでエンド。
きちんとハッピーエンドになりますたよ。



506:
本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 01:53:19 ID:Gtm6+zSEO
昔読んだマンガで中学生だか高校生達が夏休みの林間学校の一環で近くの寺で
肝試しをやるのだが、そのとき住職が古い首なし死体の写真を学生達に見せる
男女6人くらいでクラスメートと、お墓を廻ってる途中、その6人が異次元に飛ばされる
クラスメートの男女が異次元で一人死に


507: 本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 02:04:35 ID:Gtm6+zSEO
続き
二人死にとだんだん減っていき
とうとう主人公の男とクラスで殆ど話した
こともないような女と2人きりになってしまった

普段無口で目立つ存在ではない女だったが生に対する執着は主人公よりも遥かに強く
その子の姿や言動などで、励まされ一緒に元の世界に戻ることを誓うが、主人公だけ
元の世界に戻ってしまう


510: 本当にあった怖い名無し:2009/10/20(火) 02:19:06 ID:Gtm6+zSEO
続き2
異次元は、とても危険な所で戻っても彼女が生きてる保証は無い
だが約束だからと他のクラスメートの助言を聞かず、ロープやら役に
たちそうな物を揃える主人公服を着替えていると悲鳴が聞こえ
振り向くと、そこには、首無し死体の古い写真を見つめるクラスメート

主人公が服を着替えると、首無し死体のシャツも同じ柄に変わるのだ
首無し死体の写真は主人公で、助けに行っても必ず死ぬというオチ



538: 本当にあった怖い名無し:2009/10/21(水) 00:48:26 ID:4c2+qGap0
>>506
その漫画つじいもとこ?単行本持ってた!
乙です、あの異世界の不気味さは文にするの難しいね。



639: 素直な戦士たち1/2:2009/10/24(土) 00:11:42 ID:gyMGwkGk0
小説「素直な戦士たち」
30年ぐらい前、受験戦争真っ盛りの時代に書かれたものなので、
今となっては多少違和感もありますが。

適当に補完しているので、違っていたらごめん。

物語は、平凡なサラリーマンの青年が見合いをするところから始まる。
見合い相手の女性は、開口一番に「あなたのIQはおいくつですか?」と尋ねてきた。
面食らいながらも子供の頃に知能テストで出した数値を答えると、「高いわ!すてき!」と大喜び。

訳を訊くと、自分が産んだ子供に英才教育を施し、東大に合格させるのが夢なのだと言う。
「私自身にはたいした経歴もないけれど、一人のエリートを育て上げる。それってすごくないですか?」
青年は、目を輝かせて夢を語る相手に、これまで自分が知り合った女たちにはない魅力を感じる。
つき合ううちに「この女と一緒に夢を叶えてみたい」という気持ちが強くなり、二人は結婚した。

新婚早々から、夢を実現するための計画が実行に移される。
受験戦争を勝ち抜くにはやはり男の子の方が有利と、男子を授かるためにセックスの体位まで指定する妻。

その意向は知り抜いた上で結婚したのだから、夫は閉口しながらも協力せざるを得ない。
努力の甲斐あって男の子が生まれ、妻は熱心に教育に励んだ。
ある晩、「頭の良くなる音楽」を聞かせながら赤子を寝かしつけている妻がいかにも幸せそうに見え、
たまらない愛おしさを感じた夫は、そのまま妻を押し倒してしまう。
かくして、当初の計画にはなかった次男が誕生する運びとなった。
東大合格という使命を担った長男とは違い、この子は健康でさえあればいいと「健次」と名付けられた。


640: 素直な戦士たち2/2:2009/10/24(土) 00:15:31 ID:gyMGwkGk0
名門幼稚園のお受験、塾通いと、母親と長男は一体となって奮戦する。
父親は、その様子を「やり過ぎだ」と思いつつも咎めだてすることができず、
母親からの待遇が明らかに違う次男をなるべくフォローしてやるしかない。

多数の生徒を東大に送り込む進学校に長男が入学する頃には、母親はもはや長男の下女と化していた。
次男はガリ勉をすることもなくそこそこの成績をおさめ、意外にも長男と同じ進学校に合格した。
進学校では底辺の成績であるものの、友人との付き合いも多い次男は、
母親にべったりで勉強することしかしない長男を「兄貴はオカシイよ」と批判する。

必死で勉強に励む長男の方も、優秀な生徒たちの集まる学校では中の下程度の順位しかとることができず、
異常なまでに神経質になって母親をオロオロさせる毎日だった。
思うように成績が伸びない焦りは憎悪へと変わり、それは特に、自分を馬鹿にする弟に向けられた。
長男は、受験勉強もそっちのけで、密かに弟を抹殺する計画をたて始める。

会社で働く父親のもとに、ある日、病院から連絡が入った。
「家では勉強に集中できない」と言う長男に借り与えた賃貸マンションの一室で、
息子二人がベランダから墜落して大ケガをしたというのだ。

改装したばかりのマンションで、ベランダの手すりがまだきちんと固定されておらず、
工事が済むまで気をつけるように業者から言われていたことを、長男はよく知っているはずだった。
長男は頭を強く打って意識不明。手足を骨折しただけですんだ次男は、
「兄貴は馬鹿だよ。ベランダで物に躓いて、叫び声を上げながら俺に飛びかかってきたんだ」と言う。

医者は、長男の命に別状はないが、今後過度のストレスを与えるのは禁物だと告げた。
放心状態で長男の枕元に座り込んだ母親がポツリとつぶやく。
「IQは健次の方が高かったのよね。あの子の子供なら...」
その言葉を聞きながら、父親の胸にはやるせない無力感が広がっていった。



642:
本当にあった怖い名無し:2009/10/24(土) 01:00:52 ID:LZZQwfuy0
>>640

後味悪かった
次男は自立できるようになったら一切母親に関わらないようになってほしい



623: 山岸凉子「夜叉御前」1/2:2009/10/23(金) 12:55:20 ID:lZwlTnWm0
話は山深い一軒家へ引っ越してきた家族の一人「私」=紀子の視点から始まる。
家族構成は祖母、父、母、幼い弟妹達、長女の紀子(15)。
不便な生活の中、紀子は病人の母に代わって家事をしていた。
食事を作るだけでも大変だが老人食や病人食もこなさなくてはならない。
引っ越してきた時から「私」はこの家に嫌な物を感じている。

やがて「私」はこの家に「鬼」が住んでいることを知る。
「鬼」は「私」が台所に一人でいるとき、廊下にいる時に鏡に映ったり廊下に影を落としたりする。
「この家は良くない」
そうは思うのだが、15の「私」にどうすることもできはせず、
家族が怖がるといけないので黙って恐怖に耐えている。

「鬼」は彼女の食べ物に毒を入れたり背後に立ったりと無言のプレッシャーを与えてくる。

「鬼」との戦いが続くある夜、黒い固まりが自分の上にのしかかってくるようになる。
引っかいても叩いてもそれはとても重くてどうやってもどかすことが出来ない。
そんな彼女を「鬼」が押入れの中に座って見ている。
「私」は鬼が襲ってこないよう気付かぬふりをする。

そんな日々を繰り返すうちに「私」は鬼の存在にも黒い固まりにも慣れていく。
毒の所為で受け付けなかった食事もできるようになった。
鬼を無視して鼻歌まで歌う「私」に鬼が焦っているのを感じる。

だがそれも鬼の計略だった。
「私」は食べることがやめられなくなり、どんどん太ってきたのだ。
鬼が「私」を動けなくしてから襲うつもりなのだと気付いた「私」は負けそうな気持ちになっていく。


624: 山岸凉子「夜叉御前」2/2:2009/10/23(金) 12:57:14 ID:lZwlTnWm0
ある夜、いつものように黒いものがのしかかっていると「私」は馴れからつい押し入れの方を見てしまう。
それに気付いた「鬼」は立ち上がり……手にした斧を振り上げ……力をこめて振り下ろした。

ここで突然視点が「私」から読者へと変わる。
斧を振り下ろした先には黒いものがいた。
頭を割られる黒いものは父、鬼は母だった。
紀子の目には母が鬼として映っている。

鬼は言う。
「紀子、お前も死ぬのだ!」
悲鳴を上げて鬼から逃げる全裸の紀子に狂乱した母が斧を振りかぶって追いかける。
その恐ろしい光景に祖母が「誰か、誰か」と助けを呼ぶ。

気が付くと「私」は病院にいた。
看護婦さんが「15でママじゃ大変ね」と言って角の生えた赤ん坊を手渡す。
当惑しながら受け取る「私」。
家族はどうなったのか聞くと、父は殺され、母は別の病院で泣いたり笑ったりしているらしい。

前からあの家はよくないと思っていた、この赤ん坊には角が生えているし
きっと鬼の祟りなのだと祖母に言うと、祖母は泣きながら母の入った病院に行けば大丈夫だと言う。

なぜか「私」はそこにこそ鬼が潜んでいるような気がするのだった。



625:
本当にあった怖い名無し:2009/10/23(金) 13:41:44 ID:PvuspqCkO

なんか怪異モノに見せかけて現実にありそうな家族の崩壊を
描くのが上手なんだな



652:
本当にあった怖い名無し:2009/10/24(土) 13:25:27 ID:PjcNyKm10
今月半ばに起こったアメリカのニュース。
http://news.fresheye.com/clip/6035042/news/index1.html

子供が遊んでいるうちに自宅のガレージにあった気球が空へ放たれ、
地上に残った兄の証言から、6歳の弟が乗っていたとされた。
しかし、捜索隊が発見した着地後の気球には男児の姿は無く、
飛行中に落下したのではないかと危惧された。
ところが一転、その男児は実際には気球には乗っておらず
自宅のガレージに隠れていたところを無事発見。

おっちょこちょいな一家で全米に恥を晒したが、まあ子供が無事で良かった
――――かと思いきや、続報があった。

この一連の騒動で両親らは不自然な程やたらメディアに露出し、
TVの取材で男児が「ショーのためにやった」と口走ったことから、自作自演疑惑が浮上。
当局の捜査の結果、話題取りで息子をメディアに売り込むためのでっち上げだったと断定された。

両親は演劇学校に通っていた頃に出会った同士で、子供を心配する演技でマスコミを欺き、
宇宙人との交信を図ろうとする奇矯なアマチュア気象学一家として過去にTVで取り上げられた事もあったり、
いわゆる「ご近所の変な人」タイプだった。(ちなみに、母親はマユミという日本人?日系人?らしい。)
保安官事務所は、近く両親を虚偽通報・公務執行妨害・共謀罪・未成年者非行教唆などで提訴予定。


…子供がかわいそうだ……。



682:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 08:49:04 ID:bYO90mJmO
客人にもてなす料理がない。
途方に暮れてると母親が自ら食材にしろと自殺。
息子泣きながら料理して客人をもてなす。

現代も美談として教科書にこの話が載る中国。



683:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 11:15:57 ID:h3swQHjji
>>682
それ元は仏教説話じゃないか?
猟師(帝釈天)をもてなすために
兎が火の中に飛び込んで~って言うやつ



687:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 13:44:22 ID:WtkLRGFB0
>>683
妻を料理する方も大概だが、もとの兎の方もよくわからんな。

そんな嫌がらせみたいなもてなしをされるくらいなら
腹が減ってる方がましだな。



688:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 14:05:13 ID:N6brzNUFO
>>687
ウサギのは、腹が減ってる猟師(帝)がいて、
狸だったかはその猟師のために食べ物を持ってきた。
けれども自分は食べ物を何ももっていない。
→じゃあ自分が炎の中に入って、自分の焼いた肉を猟師に提供しよう。
 
って話だったと思う、多分。



685:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 12:54:04 ID:yIgNqG2Y0
>>682
三国志にもそういう話なかったか?
劉備玄徳をもてなす為に、妻を食材にする話。
素晴らしい忠義心、とかいって作中劉備に褒められてたけど。



692:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 15:41:20 ID:FdR/sw4D0
>>685
劉安の話だな。

呂布に破れ逃亡中の劉備は孫乾と共にこの男の元へ匿ってもらう。
劉安の妻は劉備を持て成すが彼女の姿がいつの間にか消えている。
そして劉安が狼の肉だと言う料理で劉備を歓迎。

劉備は肉料理を満喫したが、
翌朝劉安の妻が居なくなった事に気が付いてそれを訊ねる。

すると劉安は、飢饉によって何も与えるものがなく獲物もとれなかったが
名声のある劉備をどうしても持て成したかったので、
自分の妻を殺してその臀部の肉を狼の肉と偽って出した事を話す。
それを知った劉備は驚愕し、感涙。劉安の息子の劉封を養子とするのである。



693:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 16:32:44 ID:qeEaHlK+0
この話はいつ聞いても相容れないものを感じる
命<<<越えられないry<<<<偉い人の腹具合なのか

それがまた素晴らしい善行だと語られているのも気持ち悪い



697:
本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 17:10:51 ID:Ac5V0Srg0
>>693
うん。
「その時代においては美談だったんだよ」というところまで否定する気はないけど、
現代においても普通に美談として語られているのは引く
吉川英治も三国志の中ではわざわざ小説を中断して注釈入れてたもんなー。
「当時は美談だったのです」って。



750:
本当にあった怖い名無し:2009/10/27(火) 10:52:39 ID:9VyJSUzb0
何だったか、児童施設ネタの漫画を思い出した。
絵はあまり上手くなくて、漫☆画太郎っぽい絵柄でもう少し線の描き込みを減らした感じだったような。


あるところに借金取りに追い立てられ、一家心中しようと夜中に山中へ向かっている親子がいた。
あどけない寝顔をしている息子の首に父親が手を掛けたところで、やっぱり殺しきれず
「せめてこの子だけは生かしておいてやりましょう」と
子供を見つかりやすい場所に置いて、夫婦二人で去って行った。
翌朝発見された男の子は、施設に引き取られた。

男の子はそのまま施設で育ち、途中の経過は忘れたけど
小学校高学年くらいになる頃、独り暮らしの中高年のおじさんと仲良くなっていた。
おじさんの家でカレーを食べさせてもらったりして、
「昔お母さんに作ってもらっていた牛乳カレーとは味が違うけど、おいしいや」
などと言いながら、和気あいあいと過ごしていた。
そのうちおじさんが少年を引き取ってくれることに話がまとまり、
施設ではそのように手続きを進めていた。

ところが、ちょうどその頃、死んだと思われていた少年の両親が裕福な身なりで施設を訪ねて来た。
二人で心中しようと覚悟を決めた後、「俺たち二人だけなら、もうあの子に害は及ばないなら
死ぬ前にダメ元で足掻けるだけ足掻いてみて、それでも駄目だった時に死のう」と
ドン底から一念発起して事業で這い上がり、成功を収めたので息子を引き取りに来たという。
おじさん家の子供になるつもりでいた少年は戸惑ったが、おじさんは
「本当の両親がいるなら、親子で暮らした方がずっといい」と言って送り出してくれた。
(続く)


751: 本当にあった怖い名無し:2009/10/27(火) 10:54:36 ID:9VyJSUzb0
ぼんやり記憶にある若い貧しい両親とは違って、すっかり成金風になっていた中年夫婦に
少年はなじめず、ぎこちない“親子”の暮らしがスタートした。
両親は、一度捨てた負い目があるせいか、腫れ物に触るような扱いでやたら少年を甘やかした。
かと思えば、今は事業で忙しく、今まで夫婦だけの暮らしに慣れていたせいで
少年のことを眼中からスルーして行き違いになる時もある。

例えば、ある日の夕食で少年が「お母さんの牛乳カレーが食べたい…」とポツリと漏らすと、
「まあ、この子は! まだ幼かったのに、よく覚えていてくれて!! お母さん明日作るからね!」
と激烈に感涙して頬擦りし、少年は内心「なんなんだよ、大袈裟でうざってー」と思うが、
翌日の晩ご飯の席についてみると全然別の和食だった。

「あれ? カレーは?」と少年が訊ねると、今の今まで約束を忘れていたというように
あからさまに母親はギクッとし、「え、あ、えーっと…、今日は忙しかったから今度ね」
などと誤魔化した。

過保護と無関心、そんなギクシャクした家庭環境が続くうち、
中学生になった息子はグレて荒れだした。

しばらく経ったころ、新聞に
「父親が就寝中の息子(15)を絞殺――家庭内暴力に耐えかねて」の見出しが載った。

10年の時を経たが、この子はやっぱり、どのみち父親に絞め殺される運命だった。(終)



756:
本当にあった怖い名無し:2009/10/27(火) 14:04:17 ID:uUCvCPcP0
>>751
>この子はやっぱり、どのみち父親に絞め殺される運命だった。

おじさんちの子になっていれば…。(ノД`゚)



755:
本当にあった怖い名無し:2009/10/27(火) 13:28:05 ID:xZd7nw0b0
この流れで思い出した。記憶が曖昧だけど。

(多分)アメリカの田舎町で起きた殺人事件。

少年Bはその日、少年Aの家に遊びに行った。
Aの父親が家で遊ぶ2人に会っている。(A家は確か父子家庭)

A父の話によると「家に帰るとAとBが家にいた。
外には行くなと2人に言い聞かせてから仕事に戻った。


仕事を終えて家に帰ると、2人はいなかった。言いつけを破って外に遊びに出たんだろうと思った」
その後、2人(AとB)は森の中で遺体で発見された。
ナイフで刺された後があり、Aの遺体には犯人に噛まれた痕もあった。

犯行に使われたナイフはすぐに森の中で発見されたが、
その後警察が証拠品のナイフを紛失するという失態をやらかし、

マスコミが取材を開始する。

取材の結果わかったこと。
・A父は躾と称してAを革のベルトで打つことがあった。
・発見されたAとBの遺体にはベルトで打たれたような新しい痕が残っていた。
・小さな田舎町のため、町の住人のほとんどがA父の知り合い。(当然、警察も)

マスコミはA父に「仕事から帰ると2人は家にいなかったと証言したが、本当は家にいたんじゃないか?」と詰め寄ったが、A父はしらを切り通した。

そこで、マスコミはAの遺体に付けられた犯人の歯形とA父の歯形を照合しようと手続きを開始。
だが、許可が下りる前にA父は歯を全て抜いて入れ歯に。
歯医者に残されているはずのレントゲン写真などは歯医者がすべて処分していた。
A父はその後すぐに引っ越して現在も行方知れず。
犯人はまだ捕まっていない。

Bの両親が全く出て来ないのが謎だけど、町ぐるみで殺人を隠蔽したとしか思えない実際に起きた事件。



768:
本当にあった怖い名無し:2009/10/28(水) 00:25:09 ID:6nlO7jah0
>>755
ウエスト・メンフィス3事件だね。
容疑者とされる少年3人が捕まって判決も出てるんだけど
まともな捜査、裁判していないってんで少年達がファンだった
バンドのメンバーとか支援者が裁判やり直せって運動してる。
あれからどうなったのかな…



796:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 18:07:56 ID:Qf/MfMikO
付き合って二年
仕事は順調、彼女の親父殿も「そろそろ結婚じゃないかな?」
と言ってくれたので、改めてご挨拶に行った


「まあ、今更話す事なんて式の段取りくらいだが、家族になるんだし、
何か言っておきたい事はないか」と言われて過去の話をした

「君を悪人とは思わないが、前科者には娘はやれない。すまないが理解してほしい」


帰り際、玄関で
「何故わざわざ話たんだ?」と泣かれた
俺も泣いた



797:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 18:15:02 ID:bMZxqaihO
>>796
それ実話?何したの



798:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 18:50:45 ID:Qf/MfMikO
>>797
五年程前に喧嘩で取っ捕まった
親父殿は長く空手をやってらっしゃるし、
俺も格闘技の経験はある(逮捕されて破門になった)

話たら笑って許して貰えるんじゃないかとかも考えてた

で、いつかは話すつもりだったし思いきって話した



800:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 19:31:09 ID:ez4+toa/O
傷害沙汰の前科じゃ駄目だわな。
ま、新しい結婚相手探しなよ。



801:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 20:05:08 ID:jld4jbEU0
過去に傷害の前科があるからというより、

>話たら笑って許して貰えるんじゃないかとかも考えてた

↑こういう感性の人間だということが
口調などの雰囲気の端々から親御さんに
読み取られてしまったことも大きいんじゃない?
この文章を見ると、なんか武勇伝自慢のヤンキーのように思える。

神妙に改まって、「実は、結婚のお許しを頂く前に
御両親には正直に話しておかなければならない事があります」
と頭を下げて事情を説明していたら、
また先方の反応も違ったんじゃないかと思ったり。



802:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 20:10:18 ID:ifwFRO2z0
>>801
同意。
理由はどうであれ、第三者に犯罪者と認定されて前科がついたのに、
笑って許してもらえるなんて、なんでそんなに気楽に思えるのか。
その精神が怖い。

後悔スレじゃなく、このスレに書いてる所からも
「自分は悪くないのに後味ワルー」って思ってそう。



804:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 21:20:43 ID:bMZxqaihO
>>801
同じく
空手やってるからこそ、人を傷つける輩は許せないと思うのが普通だろ
笑い話にしか思ってないって怖すぎる

彼氏がそんな奴だと分かったら、彼女も離れていくと思う
逆恨みとかやめろよ?



803:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 20:31:49 ID:qI1PTHGJP
まあ大変だったなとは思うが、確かに被害者みたいな視点で投下したようには感じる



805:
本当にあった怖い名無し:2009/10/29(木) 21:55:06 ID:I9r74ELVO
なんだなんだ為になる相談スレか



806:
1/3:2009/10/29(木) 22:51:42 ID:oVDx0xkW0
ゲームの話なので、苦手な人はスルーお願いします。


帝都を舞台とした「デビルサマナー葛葉ライドウ 対 アバドン王」。
その中で、主人公の葛葉ライドウは、悪魔の力を借り、それらを使役することで、
本筋のストーリーや様々な依頼を解決する。中には、本筋から少し外れた
「別件依頼」もあるのだけど、その内の一つが自分としては後味悪かったので、紹介。
-----------------------------------------------

ターゲットの幸運を吸い取る蟲を操り、不運に陥らせることで自然死に見せかけて
暗殺するのを生業とする集団が居た。「巫蟲師(ふこし)」の集まりである「巫蟲衆(ふこしゅう)」と
名乗るその一団は、山陰地方のとある村の出身者のみで構成されていた。

村の地下には異形の者たちが住んでおり、暗殺に用いる蟲は、その異形の者たちの手ずから
作り出されていた。そしてまた、彼らにしか作り得なかった。

彼らに蟲を提供してもらい、巫蟲師の活躍で村人が生計を立てる代わりに、村では12年ごとに
「嫁入り」と称して、彼らに人間の娘を差し出す必要があった。その「よめご」に選ばれることは、
村では大変名誉な役目だと、そう伝えられていた。

異形の者たちは、彼ら共通の病のために、人間の娘との間でしか子を為せない。しかも、病により
異形と化したが故に以前は村人から迫害を受けており、そのために地下に追われたのだった。

そのことも相俟って、いつしか彼らは子を為すという目的よりも、迫害している一方で、蟲を得るために
媚びへつらい、自分たちを利用しようとする村人たちを苦しめるため、娘を差し出させるようになっていた。



807: 2/3:2009/10/29(木) 22:53:37 ID:oVDx0xkW0
「よめごの間」に隔離され、異形の者たちと交わった娘は、異形たちの罹患している謎の病気に
強制的に感染させられるため、皮膚は緑色に変色し爛れ、腹が膨れて変形し、それこそまるで
虫のような姿に変貌してしまう。

娘は、名誉だと思っていた「よめご」の役目の、異形の者と交わらねばならないという現実に
打ちのめされ、発狂し、異形の者たちの欲しがるがまま、死ぬか、代わりの「よめご」が来るまで
嬲られ続けるというのが常であった。


さて、今から12年前、ある娘が「嫁入り」をした。その娘には巫蟲師の恋人が居たのだが、彼は
「嫁入り」の実態がどういうものなのか、何とはなしに察していた。しかし、蟲が無ければ村の生活は
成り立たなくなる。個人の思惑のために、村を犠牲にするわけにはいかない。
彼に抗う術などあるはずも無かった。

それから12年が経ち、村の長の娘が新たに「嫁入り」することが決まった。異形の者たちは、
若く新しい「よめご」を待ち望んでおり、前の「よめご」は「古くて使い物にならないから」と
お払い箱にするつもりのようだった。「蟲のエサにでもしようか」と。

今は「成田」と名乗り、村を出て帝都にて別の役目を担っていた巫蟲師は、自分の邸宅にライドウを
呼び付け、依頼と共に赤黒い丸薬を渡した。「『よめごの間』にいる女の生死を確かめてくれ。
死んでいるならばよし。生きているならばこの薬を渡してくれ」と。



808: 3/3:2009/10/29(木) 22:55:23 ID:oVDx0xkW0
その依頼を受けたライドウは、村の地下にある「よめごの間」に向かった。

今は変わり果てた姿となったかつての娘。気が触れてしまっているようで、御簾の向こうからは
途切れ途切れのわらべ歌が聞こえてくる。ライドウがやって来たその気配を察したのか、
歌声は完全に途切れ、「誰…?」と問われた。ライドウが成田の名を名乗ると、
それに反応するかのように、異形の女は男の名を呼ぶのであった。

御簾の向こうから伸びてきた手に、ライドウは丸薬を握らせた。
腕が引っ込み、微かに彼女の動く気配がして、その後はただ静けさが広がるだけであった。
-----------------------------------------------

蟲のエサになるよりは幾分マシなのかもしれないけれど、直接手を下したのが
ライドウ≒自分かと思うと、なんとも後味が悪くて遣り切れない気分になった('A`)



811: 本当にあった怖い名無し:2009/10/30(金) 00:06:30 ID:adM6F3+7O
>>806
きっつ…
その悪習をやめさせるとか、次のよめごを逃がすとかそういう救いもないのか



812:
本当にあった怖い名無し:2009/10/30(金) 00:28:14 ID:Xu8fIW0q0
>>811
救いになるかどうかは分からんけど、次のよめごの娘を逃がす展開はある。
異形の者たちは滅ぶ展開になっていく(生き残りは隠遁)ので、悪習も無くなるよ。




839: 本当にあった怖い名無し:2009/10/31(土) 14:50:04 ID:GnTJyA6y0
古いラノベで「異次元騎士カズマ」って話での
ヒロイン(小悪魔系だけど主人公に惚れこんでいた)の死に様

俺は敵の海賊島に潜入し,船長の部屋に乗り込んだ。誰もいない。
くそっ,ヤツはどこだっ!
とそこで,ベッドの上に鎖で縛り付けられている黒人娘を見つけた。
彼女は叫んだ「カズマ! 来てくれたの?」
俺にはこんな丸顔の黒人女は知り合いにいないのだが……ってマノン?

そんな馬鹿な,彼女は卵形の顔をしていたし,薔薇色の肌だった。
そして二重で勝気なグリーンの瞳を持っているんだ。
しかしそれは間違いなくマノンだった。
顔と肌はボコボコに殴られ腫れて黒ずんでいて,片目はつぶれている。
左脚は膝から逆方向にまがっており,歯も1本も残っていない。

「ごめんね,カズマ。分からない? そうよね,私ここに連れて来られてから
 一度もお風呂に入っていないし,汚くて分からないわよね。

 あれからね,私ずっと何度も海賊たちに抱かれたわ。
 でもね,私その相手をカズマだと思うようにしたの,だってカズマなら
 殴られても何をされても嫌じゃない。耐えられるから。許してくれる?

 私,鏡すら見てないのよ。
 前に思い切り抵抗したとき殴られて以来,目も良く見えなくて……。
 ねぇ,私醜くなった?」

俺は彼女を抱きしめ,唇を吸った

「いや,マノンは綺麗なままだよ」

この後、マノン死亡するが数ページ後には主人公、あっさりマノンの事を忘れて
別の巻で死に別れた美形男が蘇った事に大喜び(作者のお気に入りだったらしい)



842:
本当にあった怖い名無し:2009/10/31(土) 15:19:32 ID:0kpBLi7hP
>>839
ああ、覚えてるわ。
なに不自由ないわがままお嬢様だったんだけど、主人公に惚れたタイミングで
さらわれて、犯されまくったんだよね。
で、主人公が助けたと思ったら、飛んできた砲弾かなんかの爆風であっけなく
死んだんだっけか。



846:
本当にあった怖い名無し:2009/11/01(日) 01:04:04 ID:UNQ3CndOO
>>839
乙です!前もここかトラウマスレか、とにかくオカ板で
見たことがあって後味の悪さが鮮烈に蘇りました



904:
本当にあった怖い名無し:2009/11/03(火) 21:48:47 ID:bpAmE5k9P
「空の境界」  奈須きのこ

作中でキャラが「こんな話があって」と語ったエピソード。

20代の女性が、事故で昏睡状態になった。
医者は「一生このままです」といったが女性は60年後に奇跡的に目を覚ました。
夫は大喜びで女性を家につれて帰った。

女性の主観において、「昨日」とは「事故にあう前日」であり、昏睡状態だった60年は存在していない。
だから毎日のように「20代の女性として」着飾って盛り場に遊びに行こうとする。
そのたびに夫は必死で女性を止めた。

女性との暮らしに疲れた夫は「こんなことなら、目を覚まさないでくれればよかった」と嘆いた。


「60年も昏睡状態だったんなら、そのまま寝たきり老人になるんじゃね?」とか言う
ツッコミはなしの方向でお願いします。
作品中でも、その辺には触れられていなかったので。



905:
本当にあった怖い名無し:2009/11/03(火) 21:58:08 ID:d1FAMMb00
ブラックジャックで、事故で何十年も昏睡状態だった青年を手術して
意識取り戻させたら、たちまち老人になって死んでしまった話を思い出した



908:
本当にあった怖い名無し:2009/11/03(火) 23:09:33 ID:a7bGudzZ0
30年くらい昏睡状態だった女性なら実在するよ
30代前半の若いころに謎の意識不明になって
意識を取り戻したのが60だか70くらい
女性曰く「一晩眠ったら自分がおばあちゃんになっててびっくりした」そう



909:
本当にあった怖い名無し:2009/11/03(火) 23:34:49 ID:hdcG1ZwqO
>>908うわー、可哀想…
本人にとっては、目が覚めない方が良かったかも。



912:
本当にあった怖い名無し:2009/11/04(水) 21:25:58 ID:W79daAqXO
個人的な老化や家族・知人関係の変化も大変だが、
1980年代後半の共産主義時代のポーランドで、事故って昏睡していた鉄道員が
20近くたって目を覚ましたら、民主化してすっかり世間が様変わりしていた
ってやつは、まさしく浦島太郎の気分だったろうな…。



914:
本当にあった怖い名無し:2009/11/04(水) 22:20:00 ID:qvK/C9fW0
30年昏睡状態だった女性のほうも昏睡状態になるその日の晩に
ケネディ大統領暗殺のニュースを見てショックを受けたそうだし
目が覚めたら子供達は成人してて孫ができてたそうだから浦島太郎気分だったろう

旦那さんが30年間付きっきりで看病してくれていたことと
その後のリハビリにも付き合ってくれて
お陰で会話やダンスが可能なまでに回復したことが救いか



951:
1/2:2009/11/06(金) 00:36:28 ID:hGKfBRIwP
11年前、小学校高学年の従妹(父の弟の娘)が「脳に悪性の腫瘍がある」と診断された。
まず助からない。余命は後1年とのことだった。
従妹は入退院を繰り返し、あまり学校も行けなくなった。

元からコミュ力が低く成績もよくなかった従妹だったが、
学校に行けなかったせいで
いっそう拍車がかかった。
叔父夫婦は従妹に友達がいなくても成績が悪くても、気にしなかった。
「生きていてくれさえすればいい」と従妹を溺愛した。

従妹は小学校を卒業し、中学校を卒業し、高校に入学した。
この頃になると、通院だけで入院はしなくなっていた。
伯母の娘@大学生(私から見ると従姉)が叔父夫婦に頼まれて、従妹の家庭教師をすることになった。
高校生の従妹は、アルファベットさえも覚えていなかったそうだ。
結局伯母娘の家庭教師は、その後伯母娘が多忙になったとかで1ヶ月ちょっとで終わった。

高校を卒業する頃には、従妹の通院もなくなっていた。
従妹は調理師の専門学校に進学した。叔父夫婦は従妹のために、使い勝手がいいという
高級包丁やら鍋セットやらを買い揃えた。

従妹は料理が全然出来ないから、授業についていけるのかな……と心配していたら、数ヶ月でやめた。
翌年、トリマー養成学校に入学した。叔父夫婦は従妹のためにプードルを飼った。
こちらも数ヶ月でやめた。



952: 2/2:2009/11/06(金) 00:37:33 ID:hGKfBRIwP
現在、従妹は成人している。
バイトはしているが「だるい。面倒」といってすぐに辞めてしまう。
家事を手伝ったりもしない。
叔父夫婦は、ニートに近い従妹のことでいらいらしている。

何が後味が悪いって、「脳に悪性の腫瘍が(ry」というのが誤診だったこと。
医療関係者(医師と看護師)3人に別々に聞いたが、全員が「脳に悪性の腫瘍があって
成人するまで生きられるはずがない。誤診だ」と断言した。

私は短気でわがままな従妹のことが、あまり好きではない。
けれどもし十数年前の誤診がなく、学校にきちんと通えてたら、叔父夫婦からの
「優しい虐待」がなかったら、従妹の人生はずいぶん違ってただろうな……と思うと、
なんだか切ない。



953: 本当にあった怖い名無し:2009/11/06(金) 01:12:30 ID:t3RuD4aj0
>>951
乙、面白かった
これは実話?



954: 951:2009/11/06(金) 01:29:22 ID:hGKfBRIwP
フェイクは入れてますが、実話です。



257: 本当にあった怖い名無し:2009/10/11(日) 21:48:46 ID:f/JSPpnT0
さっき辛子明太子食べながらコーラを飲んだんだ。

うえ…




259:
本当にあった怖い名無し:2009/10/11(日) 22:45:49 ID:mvC6fG3NO
>>257
後味違いだろwww



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オーパーツ怖すぎwww地球には人間の前に違う文明があったよな

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