74 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/05/27 17:56 ID:NXpVgDtb
奥さんの形見のタンス
かなりほんのり。高校時代の英語教師に聞いた話。

判りやすい授業と淡々としたユーモアが売りで、
生徒と余り馴れ合う事はないけれど、中々人気のある先生でした。

昔奥さんが死んだ時、
(話の枕がこれだったので、そんな事実初耳だった我々は、
その時点で相当びびり気味だったのですが)
彼はよく不思議な幻を見たそうです。

それは、もう使う人のない奥さん用の箪笥の引き出しが開き、
そこから奥さんが頭半分を出して、ベッドに寝ている先生を見ているというものでした。
彼は「ああ、家族の死で私は精神的に不安定になっているのだな」と病院へ行き、
精神科などに相談し薬などを出してもらい、なるべく疲れないよう、
ストレスをためない様にしてみましたが、奥さんは相変わらず夜になると
箪笥の引き出しに姿を現し、微妙なポージングで彼を見ていたそうです。

精神的なものでないのなら、現実に起こっている事だと判断した先生。
ある時その箪笥の引き出しに体を入れ、
全身でがたがた揺すりながら、長い時間をかけて引き出しを閉めてしまったそうです。

そこで長い事待っていると、「あら」とかなんとか、奥さんの声がしたそうです。
思えばリアクションを用意していた訳ではない先生。
(「冷静なつもりが矢張動揺していたんですね」とか言ってました)
困っていると、奥さんが「あなたは太っているから、ここじゃ無理よ」等と言い、
先生もそうだなあと思い、またがたがたやって出たそうです。
 
因にその箪笥はまだ先生のうちにあり、
疲れた時などに、奥さんが登場しているのが寝入りばな見えるとの事でした。

『いい話』ではなく『ほんのり』にしたのは、この話の締めとして、
「私は大丈夫だったけれど、気弱な人だったら、引き出しに入ったまま死んでもいい、
と思ってしまうかもしれない居心地の良さでした」
と淡々と語っていました……。
更に、まだ箪笥をお持ちという事が自分的にほんのり。
廃虚


45:名も無き被検体774号+:2012/07/26(木) 09:42:39.27 ID:R3ksFzDa0
非通知
長文スマソ


俺が小学生の頃
朝飯を食いにリビング?に行ったんだけど
まだ飯ができてなくて俺はイスに座って待ってたんだよ
そしたらいきなりお母さんの携帯に非通知で電話がかかって来て
お母さんが出てみると相手はなにも喋らなかった

イタズラかと思って電話を切るとまたかかってきた
んでまた出るんだけどやっぱり喋らなかった
流石に朝からのイタズラ?に痺れを切らしたお母さんは
いい加減にして下さい!と大声で叫んだ


するとお母さんの携帯からいい加減にして下さい!と聞こえた
お母さんは!?ってなってたけど
俺はそれを聞いて確信した
「家の中に非通知が居る事を」

で、やっぱり探してみると居たんだよ
使い古した昔のキッズ携帯が鞄の中に入ってた
なぜか誰も操作してないのにお母さんの携帯に掛かってたし
鞄の中に入ってたからありえないんだよなぁ

と今でも謎のまま



48:名も無き被検体774号+:2012/07/26(木) 10:29:04.18 ID:BIxhV6Z+0
>>45
こえぇぇぇ・・・



90:名も無き被検体774号+:2012/07/30(月) 14:42:33.22 ID:sI2uqhGa0
ゴコクサン
ちょっと長いけど、消防の頃にあった話を書く。



俺も含めて地元の子供たちがゴコクサンと呼ぶ、小さい山があった。

ゴコクサンの山頂は、ちょいちょい山火事があるせいで
高い木が一本もなく、だだっ広い草原になっていた。

大人の目が届かない、とんでもなく広い場所だから、
そこは子供たちの格好の遊び場だった。


草原の端っこの方には、ばかでかい岩があった。

岩のてっぺんには「五穀神社」と書かれた、小さい祠が建てられていて、
中には、サッカーボールより一回り小さいくらいの、しずく形の石が祭ってあった。
それは、風化してボロボロだけど、丸いニコニコ顔で稲穂のようなものを持った神様の像だった。

俺らはそれを「ゴコクさん」と呼んで、岩登りをして遊んだついでなどに、
拝んだり五円玉を供えたりしていた。


その「ゴコクさん」が居る山だから、俺らは山そのものを「ゴコクサン」と呼んでいた。
もちろん、地図の上ではぜんぜん別の名前だけど。

――続く



91:名も無き被検体774号+:2012/07/30(月) 14:44:52.69 ID:sI2uqhGa0
ゴコクサンで遊ぶ子供たちの間には、登り下りの途中、
山道から外れてはいけないと言うルールがあった。

それは、親や先生に言われたからではなく、
みんながみんな、なんとなく知っていることだった。


実際、山頂までの道の両脇は、大人でも余裕で迷子になるくらい雑木が茂っていたから、
うかつに入り込めば、かなり危険なことは、子供でも常識的に理解できた。

それでも、子供は基本的にアホだから、
テンションが上がると大事なことをすぽーんと忘れてしまうことがある。

俺と友達の合わせて四人で、いつものように山道を登っていたときが、まさにそれだった。

山道を登り始めて三十分。山の中腹くらいで道の脇の藪が、ガサガサっと音を立てた。
猿か、それともイノシシかと俺らが身構えると、藪から出てきたのは雉だった。

滅多に見ない生き物だから、俺らのテンションはマックス。
誰かが「捕まえようぜ!」と言ったとたん、俺らは雉を追いかけて雑木林に突入していた。

俺はあっと言う間に雉を見失ったけど、「いた、こっち!」とか
「うわ、逃がした!」と言う声が方々から聞こえてくるから、

獲物を追い詰めていると言う妙な確信があった。
しかも、声はどんどん近付いてくる。つまり雉も近くにいるはず。


そうやって声に振り回されて、かなりの時間を走り回ってから、俺はふと妙な感じを覚えた。
山に入ったのは、俺も含めて四人。なのに、どうして四方八方から声がするんだ?

しかも、どれもこれも聞き覚えはあるのに、誰の声だかわからない。
少なくとも、一緒に山に入った友達の声じゃなかった。

何かがおかしいと思った途端、俺は急に怖くなってきて、大声で友達に呼びかけた。

――続く



92:名も無き被検体774号+:2012/07/30(月) 14:47:28.30 ID:sI2uqhGa0
俺は「おーい、おーい!」と林の中に向かって叫ぶ。でも、友達からの返事はない。
その代わり、そこらじゅうから、あのよくわからない声がザワザワと聞こえてくる。
お祭りの時みたいに、かなりの数の人がいる雰囲気なんだけど、声の主は全く見えない。

これはもう、何か奇怪なことが起こっているに違いないから、
神様に頼るしかないと思った俺は、ゴコクさんへ向かうことにした。

今いる場所は、てんで見当もつかないが、とりあえず登って行けば山頂の草原に出るはず。
返事は期待せずに、とりあえず林の中に向かって「ゴコクさんとこ行っとくぞー!」と叫ぶ。

途端、声がぴたっと止んだ。こっちのやることに反応があると、余計に怖い。
俺は急いで山を登った。

どうにか山頂にたどり着き、岩を登って
ゴコクサンのところへ行くと、友達三人がすでにそこにいた。

三人とも、俺と同じように声に振り回されて迷子になり、
最後はゴコクさんに頼ろうと思い至ったらしい。


とりあえず今日はもう帰ろうと言うことになったが、帰り道にまた何かあると怖いので、
ゴコクさんに供えてあった五円玉を、お守りとしてもらうことにした。
タダで持ってくのは申し訳ないから、と代わりにみんなで十円玉を供えた。

お守りが効いたのか、そもそも怪奇現象など最初からなくて、あれは俺らの気の迷いだったのか。
帰りは拍子抜けするくらい何事もなかった。

「なあ、最初に『捕まえようぜ』って言ったの、誰?」
友達の一人がぽつりと言った。

俺らは顔を見合わせて、「俺じゃない」「俺も違う」と言い合った。
よくよく思い出してみると、あの声は誰の声でもなかった。
ひょっとして、はなから俺らを道から外そうとしていた?

そして、別の友達が言った。

「捕まえようって、雉のことだったのかな?」


――おしまい



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:27:50.83 ID:2nWswMLQ0
ネカマ
俺はネトゲでずっとネカマやってて

自分のキャラを操作しているというか自分のキャラを第三者視点で見ながら
操作しているような感じでずっとプレイしてたから自分のキャラのこと人格がるような
気に一時期なっていた

んで、ホモとかではないけどキャラ視点で見て
ゲーム内彼氏が好きとかそういう感じな

訳わからん状況

だからスカイプとかでも中身男と知ってるやつとは
自分のキャラ名呼んで~ちゃんかわいいよなwwとか

ネタで話したりもしてたんだけど、そんなことしてるうちに2年くらい前に、ネトゲしてると
女っぽい声聞こえるようになって、「BGMに変な声みたいなもの入ってね?」とか
フレに聞くようになったが誰も聞こえてない

しばらく気にしないでいたが、明日への扉という曲をMP3でとったとき、
これからも、ずっと一緒だよねという歌詞の、「これからも」と「ずっと一緒だよね」の
間に、これからもずっと一緒だよ、と明らかに女の声で霊の声が入った

当時のネットの友人に聞かせるとマジでびびってたが俺もビビッタ
自分のキャラを俺が妄想しすぎて意思を持って
声が入り込んだんじゃないかとか真面目に考えていた




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:30:58.63 ID:qgAFsnFYP
>>27
おまえが一番怖い



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:41:02.99 ID:L/Z6elu90

神仏とかも霊的に入れていいかわからんが

何人かで地元の史跡めぐりしてたとき、その中のふたりが神社でいたずらしやがった
ら、使ってたインスタントカメラが巻いても巻いてもシャッター切れなくなってオシャカ。
しかもそのあとはずっと鞄の底にしまってたのに
一応現像したら見覚えのない道の写真が2,3枚撮影されてて鳥肌。
なんだかんだそれ以降心霊とか神仏とか信じてるわ。




66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:43:24.01 ID:WtJf/e6A0
>>58
ナントカ巡りといえばあれだ、大泉洋の水曜どうでしょうで何か起こったらしいな
【閲覧注意】四国の心霊スポットにまつわる話『3本足の野良犬・79番札所天皇寺』
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4355522.html



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:46:32.33 ID:qgAFsnFYP
>>66
カメラの映像急に乱れ始めて撮れなかったやつか



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:51:04.05 ID:f5MpvWEm0
>>66
あれはわずかに取れてたんだけど

でも、大泉さんの足がなかった

写ってなくて怖くなった嬉野さんが消したってきいた



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:49:56.58 ID:2nWswMLQ0
介護師とかよく心霊体験するらしいぞ
夜勤中とか一人になるが誰も歩いてないはずの廊下で歩いてる音聞こえたりな
老人多いし死人も出るから当然といえば当然なのかも



97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:53:39.91 ID:zhBfznn6O
>>87
知り合いから聞いた話だけど
夜のある時間になると回廊の窓がバシバシ音立ててひとりでに開く老人ホームがあるらしい



112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 05:02:00.08 ID:3bjYzthC0
>>97
昔、実際に体験したわけじゃないけど聞いた話で
山深い所にある施設で自殺防止で格子と
1/5ほどしか開かないくらいの窓の外側に手の平の後が
無数に付いてたってのは怖かったな
勿論1階ではない



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:56:08.67 ID:3bjYzthC0
明け方目が覚めたと思ったら
体が動かなくなって
女の人が目の前にいて
今まで出会ったいろんな人の声が重なりあって響いて
女の人が俺の腹に入っていった所で動けるようになった

その後大腸炎になった



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 04:57:15.49 ID:R6FXvLjTP
>>103
それはお前の体が出したサイン



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 05:26:11.88 ID:jjzXNeUL0
鳥居
今思い出しても怖いんだが、地震のせいで寝れなくなってしまったのでちょい語る。


高校の頃、友人数名でお泊まり会をしたときの話な。
肝試ししようぜって話になって夜中にこっそり家を抜け出したんだ。
厨房で遠出できないから、近場の古い小さな神社に行くことになった。
そこは少し山になってるところにあって、夜は薄暗い。

初めのうちは皆「こぇぇぇww」とか言い合ってたんだけど、
何か起こるわけでもなく、次第に恐怖心はなくなった。

もう帰ろうってなった時、友人のAが「ションベンしてぇ」と言い出して、
鳥居に向かって立ちションしはじめた。

今思えばこれが間違いだった。



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 05:48:01.59 ID:jjzXNeUL0
>>124続き

そのまま泊まる家でもある友人A宅に帰宅。
夜遅くまでゲームやら談笑やらで盛り上がってたんだけど、
1人、また1人と脱落して夢の中へ。
俺も気付いたら眠ってたんだけど、変な物音がして起きた。
ガチャガチャって音と、ピチャピチャって水の音が聞こえるんだ。

気になって音のする方へ向かうと、友人Aが台所の流しに顔突っ込んで何やらゴソゴソしている。
「何してんの?」と声をかけ友人Aに近づいたが、その異様な光景にゾッとした。
Aは流しに溜まってる水に顔を付け、ピチャピチャ飲んでいたんだ。
例えると動物が水を飲むように。
何してんの!?と声かけると「喉が乾くんだよぉ」と言いながら流しの汚い水を飲み続けるA。

一向に辞める気配がなくて、怖くなって他の友人を起こし、Aを流しから無理矢理引き剥がした。
そしてその顔を見てまたもゾッとした。
目が釣りあがって、口も尖って、まるで狐のような顔をしてたからだ。
あまりの異常事態に、Aの親を起こして事情を説明。
俺らは自分の家に強制送還。

数日後、お祓いを済ませ何食わぬ顔で登校してきたAだが、当時の事はよく覚えてないらしい。
話はそれだけなんだが、お前ら、鳥居に立ちションだけはやめておけ、ガチで。



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/22(火) 05:49:18.18 ID:jjzXNeUL0
あ、>>124で、「厨房」って言ったけど「工房」のミス



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/07/12(木) 21:00:27.96 ID:ZTC/2bbV0
公園のトイレ
この間映画館にレイトショーで観にいった。

その劇場が物凄い冷房がききすぎて寒い位だった。
内容そっちのけでブルブル震えてた。

ちなみに客は自分一人だった。
映画が終った後に車を運転してたんだけど、急にお腹がグルグル鳴り出して「ヤバイ」って思った。


51:50:2012/07/12(木) 21:01:14.14 ID:ZTC/2bbV0
案の定お腹を壊したらしくて下半身がやばい事に。
家までの距離はまだ遠く、かといって劇場は閉まってるから戻れない。
コンビニもちょっと遠い・・・


思案にくれつつグルグルいうお腹を抱えて運転してると、
そういえば公園にトイレが有ったはず、と思い出した。

自分はあまり行った事はない公園だったけどトイレは
すぐ目に付くところに合ったから駆け込んだ。




53:50:2012/07/12(木) 21:02:03.19 ID:ZTC/2bbV0
夜中だし当然使ってる人なんて居ない。シーンとするトイレに多少ビビリながらも、
それどころじゃないと勢いよく個室に飛び込むと

一気にズボンもパンツも降ろしてかがんだ。
暫く天国が続く・・・

落ち着いてきて個室を見渡すと落書きがいっぱいしてある。
男子トイレに有りがちな下品な図形とか絵とか色々。

その中でふと気になる文章が目に止まった。
「後ろを見ろ」
と書いてあった。自分は色々想像してしまって、ゾ~っとした。
怪談の落ちとかで後ろに幽霊が・・・っていうのが定番だから、
「見るもんか、絶対見るもんか」と心の中で言ってた。




55:50:2012/07/12(木) 21:03:13.99 ID:ZTC/2bbV0
その時にトイレの外の道路から車を停める音がして、足音がトイレに入ってきた。
男の人で口笛を吹きながら俺の後ろの個室に入る。
夜中のトイレに一人きりじゃないという状況に安心して用をたしおえると尻を拭く為に中腰に・・・


その時それまで静かだった後ろの個室からガタッて音がした。
人が入ってる事は知ってたからビックリはしなかったけど気になったから、
中腰のまま自分の股の間から後ろを見ると




56:50:2012/07/12(木) 21:04:07.23 ID:ZTC/2bbV0



目が合った。
壁に穴が空いてて、隣の人の目が俺を見てた。ジーっとズーっと見てる。
覗いてるのがばれても微動だにせず、ジーッと見てた。
俺はもうビックリしすぎて声が出なくて、
動揺しすぎて何も考えられないし心臓が止まりそうで・・・
そのままアッチコッチに体をぶつけながら逃げ出した。
途中ズボンを上げてなかったから何度か転びそうになりつつも車まで走って、
そのまま急いで公園から離れた。


その事があってからというもの、トイレに入ると視線を感じるような気がしてなりません。



261:本当にあった怖い名無し:2013/01/16(水) 22:01:41.56 ID:dlxpF1Ty0
ヨシユキ様
うちの地域では俺の母親が子供の頃あたりまで

男の子でも女の子でも3~4歳くらいになると必ずあやとりを覚えさせられた
技は一種類だけで「蛾」と呼ばれるもの
これはけっこう複雑な取りかたをするが
素早くできるようになるまで何度もくり返し練習させられたそうだ

今は産業としては成り立たなくなっているが、ここいらは昔は養蚕が盛んで
集落の裏の山(四百Mほど)のなかほどに「蚕霊塔」と呼ばれる供養塔がある
こういう供養塔は明治以降、製紙工場の近くに作られたのが多いが
裏山のはかなり古い時代のものらしい

この山一帯には「ヨシユキ様」という妖異が棲んでいて
それは大きなカイコガの姿をしているという
ただし普通の人間の目には見えない
この山に子どもが入るときには必ず一本の紐を持たせられる
母親の場合は白い毛糸の紐で、わざと切れやすいように傷がつけてある



262:本当にあった怖い名無し:2013/01/16(水) 22:02:16.32 ID:dlxpF1Ty0
なぜそんなことをするかと言えば
山中では「ヨシユキ様」に祟られることがある
背中に重しがのったようになってかたわらの藪に突っ伏してしまうことがあったら
それは「ヨシユキ様」が後ろにのっているせいだという
こうなるともう声もたてられない
ばさばさというはばたきの音が聞こえてきてだんだんと気が遠くなっていく

そうなったら意識があるうちに素早くあやを取って蛾をつくる
その形のまま力を込めてプツンと紐を切ると「ヨシユキ様」は離れていくらしい
子どもだけの場合は、これ以外に逃れる方法はなく
寒い季節だと藪の中で発見されずに死んでしまう例もあったという

この「ヨシユキ様」というのは、郷土史などでは南北朝の頃の南朝の皇子で
戦乱の際に自害した悲運の皇族と書かれている
それが妖異となって山中をさまよっているということらしいが
その方がなぜカイコガの姿とされているのかはよくわかっていない
おそらく歴史の中で埋もれた話があるのだと思われる


208:名無しさん@実況で競馬板アウト:2012/08/09(木) 20:06:59.78 ID:lt9G7bKX0
ぶっちぎり恐怖映像BEST of BEST


第1位 あの世からの使者
第2位 謎の少女
第3位 恐ろしい顔
第4位 死者の嘆き
第5位 招かざる客
第6位 睨む女


816:本当にあった怖い名無し:2012/08/04(土) 11:42:38.89 ID:LV0GIt2Z0
子供の為に
お盆って「帰ってくる」みたいにいいますよね。

私も経験した事があります。中1の10月にお父さんが死に中2のお盆。

父の死後、ほぼ1年弱経ったので、悲しみも癒えはじめ
普通の生活に戻ったかな?とも思い始めてた頃、部活もお盆は休みで、
お父さんの死もあり今年はどこにもいかずで、昼間に家でベッドで本を読んでいたのですが
急に睡魔に襲われうとうとと。昼間だったので目を閉じても眩しくて「白い」感じでした。

が、その瞬間に何か気配を感じ、起きようと思ったのですが体が動かず。
「何?」

で、頭の横にその気配が移動し気配はベッドに座り、私の髪をなでながら喋り始めました。
何を言ってるのかは聞き取れなかったのですが、怒ってる訳でもなく、
脅す訳でもなくなんだか、とても優しい感じがして「あ。これは父だと」

ですが、その後一気に怖くなったのは、足下に女性であろう気配と声が聞こえた瞬間です。
頭の気配が突然怒り始め、二人で言い合いをはじめたのです。
それも何を言ってるのかはほとんど分からなかったのですが
「子がどうの」「子供の為に」みたいな言葉はかろうじて認識出来ました。

やめて欲しかったので頭の方の気配に、
言葉で「やめて」って言おうとしたのですが、声がでず。

じゃ体で、と思い動かそうとしたのですが動かず。
ですが、かろうじて右手の肘から下が少し動いたので頭の気配に触ろうと思い
動かしたら触れれたんです。びっくりしました。それも子供の頃によく触ってた顎ヒゲに。

その瞬間涙が溢れてきて「もうやめて!!」って気持ちになった時
足下の気配はなくなり、そして頭の方の気配もなくなりました。

これが父だったのか何だったのかは、わかりません。
ですが触れた感覚は父そのものでした。

もちろん母には話していません。



817:本当にあった怖い名無し:2012/08/05(日) 22:29:53.13 ID:UmDgxSf+0
先に逝った浮気相手が



819:816:2012/08/08(水) 19:03:08.26 ID:5Q2DVSSO0
>>817
私もそうなのかな?ってその後は思いました。
でもそんな部分は生きているときは微塵も感じなかったのですが。
(というか、子供にそんなとこ見せるわけないですが)

死因を書いてませんでしたが、自殺です。



103:本当にあった怖い名無し:2012/12/28(金) 21:40:46.70 ID:EynGUyiSP
マタギの家系
今は亡き祖父の昔話

祖父と父が混同するので祖父はAと表する

Aは村人全員家族っていうような山の集落で育った
夏場は回りの村や町からくる行商などもいるが冬になると道も雪に埋れてしまう

Aの一族は元来マタギの家系で冬の間は村のみんなが
祖父の家族が取ってくる動物で冬の食事の大半を賄っていた

その代わりAの家は栄えて夏の間は遊んで暮らしていたそうだ



104:本当にあった怖い名無し:2012/12/28(金) 21:41:37.09 ID:EynGUyiSP
Aが小さい頃は兄弟や親が取ってくる動物に
何も疑問も持たなかったが歳を取るごとにこう思ったそうだ

「こんなに安定してすごい量が取れるのはおかしい」と
しかし厳格な父にそんなこと聞けるわけもなく疑問は募るばかりだった

時は経ちAが成人の年齢(15くらいだったそう)になり銃を撃つ練習を始めた
狩をする初めての冬
Aは父に呼び出されて珍しく2人で狩に出かけたそうだった
(いつもは兄が付きっきりで教えられていた)

父はいつものルートではない道無き道を無言で歩きAが後ろを歩いて
行くようなことを2時間ほど続けたあと少し開けた場所に着いた


そこで父はナイフを取り出して祖父に渡してこう言ったそうだ
「親指の先を少し切り取れ、少しでいいが血は出せ」

Aはいつも以上に無表情な父に逆らうこともできず親指の先を少し切り取った
父は切り取った先の皮膚を血が染みた雪に包んでポンと広場に投げた



105:本当にあった怖い名無し:2012/12/28(金) 21:42:56.38 ID:EynGUyiSP
その後傷を炙り治療したあとAに父は空に何発も銃弾を放ったそうだ

帰り道父は珍しく饒舌にこう語ったそうだ
「お前も不思議に思っていたそうだが、うちがこうやって暮らせるのも
マシャノォ(発音は微妙)のおかげだ」

「今回はお前の顔見せだ これ以降は一人であそこに行け、絶対に一人でだ」
「そしたら広場に動物が死んでいるはずだ、頭に一発ブチ込んでから村に持って来い」
Aは何をいうでもなく父の話を聞き入っていた

日を改めて広場にいくとシカが3匹ほど横たわって死んでいた

その後Aは広場に行きなぜか死んでいる動物を狩家に帰るということを繰り返していた

祖父が自分に話してくれたのはここまで

祖父が死んだ今結末や続きは聞けない
山の滑落で死んだ祖父の死体は未だに見つかってないし曽祖父やその家族は墓がない

親父はこの話を聞かせてもらってなかったようだった
俺に話したってことは俺に何かがあるのだろうか?
今ではなーんにもわからない



107:本当にあった怖い名無し:2012/12/28(金) 23:06:14.02 ID:EynGUyiSP
分かり難かったら済まん
なるべく祖父が言った通りに書いているのだが...自分もよくわかってない



114:本当にあった怖い名無し:2012/12/29(土) 01:22:13.48 ID:HpC+nrEN0
>>107
御先祖さんが遠い昔に何かと契約したんだろうね
条件が指の一部なのか体の血肉を伴う一部なのかは分らないけれど
すごく興味深いです

御祖父さんが107のお父さんに話さなかったのは、何か訳があるんだろうね
107に話したのは、自分の代で絶えてしまう自分しか知らない話を
誰かに話したくなったからじゃないかな?

>山の滑落で死んだ祖父の死体は未だに見つかってないし曽祖父やその家族は墓がない

ここが気になるな



467:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2013/01/07(月) 19:44:51.20 ID:1KGRDduZ0
コツコツ峠
友人たちの話。


彼らバイク乗りの間で、気味悪がられている峠があるのだという。
「そこの峠を攻めていると、ヘルメットが後ろから小突かれるんだ。
 何か固い物で、コツコツって。
 感触としては、人の拳骨みたいな物で、軽くコツッと突かれるような」
「いや、誰も後ろには乗ってないんだけどね。
 真後ろを走ってるライダーからも、何も異常は確認されていないし」
「俺たち、そこのこと、コツコツ峠って呼んでいるんだ」
「でもコツられる奴って、大体面子が同じなんだよなー。
 何か決まりでもあるのかなー?」

話を聞かされた私は、つい軽い気持ちで言ってしまった。
「コツコツされる人って、イケメンに限られるんじゃないの?」

正直なところ、コツコツ体験者は特に美男でも醜男でもないと思うが。
相当に適当な思いで口にした私の言葉に、ライダー達の雰囲気が変わった。
変わってしまった。

彼らは今も、気味が悪いのを無視してコツコツ峠を攻めている。
その日コツられた者が、『その日で一番イケてるライダー』ということで、
帰りにファミレスで皆に一杯奢るという決まりになったのだそうだ。

「えっ、奢るの? 奢られるんじゃなくて?」
聞き間違えたかと思い、そう問い直すと、
「イケメンライダーは心も財布も広いんだぜ」と得意げに答えられた。
……まぁ、仲が良くて何よりである。



471:本当にあった怖い名無し:2013/01/07(月) 20:32:50.47 ID:aXa/EO4f0
>>467
不思議だけど面白い!
こういうの大好きです



600:本当にあった怖い名無し:2013/01/12(土) 14:33:24.06 ID:HHP9KaKxO

ちょっと前に雷の話があったんで

親父に聞いたリアル寄りに怖い話

うちの地元もかなり落雷がやばい
登山で縦走中がトップクラスでやばいけど釣りなんかもかなり危ないんで
普通はゴロゴロ聞こえた時点で釣り人は車の中なんかに避難する

親父が仲間と山のほうに釣りに行った時のこと
例によってゴロゴロきたんで親父含めた数人は道具片付けて退避したんだが
ヤンチャ仲間だった数人は遠いから大丈夫大丈夫と釣り続行
そのうちゴロゴロは遠ざかったんだが雲行きは怪しいままだし引き上げようと
退避組のひとりがヤンチャ組を呼びにいこうと念のため時計とか金属類を外して河原に出た

遠ざかっていたはずの雷はいきなりその人に落ちた
原因は被っていた野球帽の頭頂部についてた小さな金具だった

誰のせいだとか葬式の席でも相当もめて仲間は崩壊したようだ
雷が鳴ったらなによりまず帽子を脱げと親父は子供の頃から俺に言ってたが
こういう理由だったんだなと何十年ぶりかに分かった
帽子の金具とか確かに普段は存在すら忘れてるよな



626:本当にあった怖い名無し:2013/01/13(日) 16:53:24.83 ID:aTXKkrG60
突然現れた
生前、父親に聞いたはなし


炭鉱がまだあった頃、北海道は奈井江の奥の集落で生活していた小学生の父親は、
ある日自分の父親と大げんかになったそうな。

当時の男親だからそりゃあもう苛烈な暴力を振るわれたとか。
理不尽な理由もあって夜中に家出をし、真っ暗な山道をひとり泣きながらとぼとぼと
歩いて一時間くらいしたとき、それは目の前に突然現れた。


丸々と肥えた成獣のヒグマ。

気が付いたら家にいたそうな。
あまりの恐怖でどう逃げ、どう帰ったのか記憶に残っていなかったらしい。
この時ヒグマの機嫌が悪く空腹であったならと考えると背筋が冷えるのです。



630:本当にあった怖い名無し:2013/01/13(日) 19:14:23.67 ID:2vv5kzS10
>>626
怖い…
奈井江だったら今でも出るね



648:本当にあった怖い名無し:2013/01/15(火) 11:23:24.21 ID:t3lBDKEI0
カナダ・オンタリオ州のエリオット湖畔に住むヘラジカ
通称「森の王」
20130122211241_648_1
20130122211241_648_2



652:本当にあった怖い名無し:2013/01/15(火) 18:12:17.16 ID:6DHL+icL0
>>648
これは山で出くわしたら怖いな…



654:本当にあった怖い名無し:2013/01/15(火) 18:56:28.06 ID:ZNt2Fx0IO
>>648 でけえ!!
何食ってんだよこのお方は・・・



727:1/3:2013/01/20(日) 18:13:13.15 ID:XvDyKAbA0
熊の湯温泉
白神山地は熊の湯温泉の主人の話


ある日の夕方、この熊の湯温泉の主人のもとに
「山菜採りが滑落遭難した」との一報が入った

主人が現場に駆けつけると、既に地元警察や
救助隊が駆けつけており、サーチライト点灯の準備をしていた

そしてその横で、まだ五十手前の男が泣きながら
「早く女房を助けて下さい」と懇願していたという


その地点は白神ラインの天狗峠と明石大橋の中間地点で、
ガードレール下は急峻な崖であった

生き残った夫の話によると、夫婦で山菜採りに来ていたが、
ふと目を離した隙に妻が悲鳴を上げていなくなったのだという


白神山地はまだ寒く、サーチライト点灯を待つ
救助隊員や警察官たちは焚き火にあたって暖を取っていた

その横で遭難者の夫が「火なんかに当たってないで早く妻を助けてくださいよ!」と
恨めしそうに懇願していた


やがてサーチライト点灯の用意が出来て、強い光が谷底に投射された。
少しずつ光の輪を横にずらしながら、遺体の捜索が始まった

やがて、「あっ」と誰かが叫び、サーチライトの光が止まった

(なんてこった、まず生きてはいまい)

主人は内心そう思ったという。ガードレール下はるか二百メートルほどの地点、
岩が大きく張り出した谷の途中に女性が倒れていた

救助隊員が拡声器で呼びかけたが、何の反応もなかったという

絶命している。主人だけでなく、救助隊の誰もがそう直感したそうだ



728:2/3:2013/01/20(日) 18:13:52.01 ID:XvDyKAbA0
しかし、発見地点は下手すれば二重遭難しかねない急峻な崖である。
主人と救助隊は谷底に降りる方法を相談し始めると、

遭難者の夫が半狂乱になりながら救助隊に詰め寄ってきた

「早く助けて下さい! 女房が呼んでるじゃないですか!」

もう少し待ってください、慌てると碌なことがない、
と救助隊員は必死になって男をなだめたが、男は聞く耳を持たない

早く助けてくれと、もう少し待ってくれの押し問答が続いた、その時だった。
男が呻くように言ったという


「あぁ……なんであんたたちには聞こえないんだ! 
女房が呼んでるのが聞こえないのか!?」


その瞬間だった。男がバッと走りだしたかと思うと、
あろうことかガードレールを飛び越えてしまった

悲鳴が救助隊員を凍りつかせた。
男の体が岩に激突しながら落下する音が不気味に響いたという


慌てて救助隊員たちが崖下を見ると、サーチライトの輪の中に、さっきの男が倒れていた
不思議なことに、男の遺体は妻のすぐ側に倒れていて、
まるで『助けに来たぞ』と言っているように見えたという


「なんてこった……」

主人がそう呟いた時だった。一台の車が現場にやってきて、
三十代になるかならないかという男が駆け下りてきた


「うちの親が落ちたって聞いたんですが」

遭難者の息子だった。誰もが絶句し、
「今引き上げるところだから、下は見るな」と誰かが言った、次の瞬間だった




729:3/3:2013/01/20(日) 18:15:45.84 ID:XvDyKAbA0
「そんなこと言ったって、うちの親父とおふくろが谷底から呼んでるじゃないですか」


救助隊が絶句していると、息子がガードレールに駆け寄ろうとした

咄嗟に、それを警官の一人が取り押さえた

「止めろ止めろ止めろ! でないとコイツまで連れてかれるぞ!」

その警官がそう怒鳴った瞬間、
その場にいた警官が一斉に息子に跳びかかり、息子を取り押さえた


「何するんだ! 親父とおふくろが呼んでるのが聞こえないのか!?」

息子は半狂乱になってそう怒鳴るが、
そんな声など息子以外の誰にも聞こえていなかった

あまりにも暴れるので、結局、息子は警官に両脇を抱えられ、
パトカーの後部座席に連行された

まるで山岳救助の現場とは思えない、異様な光景であった

しかし息子は「親父とおふくろが呼んでる」と唸り続けるわ、
隙あらばパトカーの外に飛び出そうとするわで、ほとほと手を焼いた

しかし数時間後、両親の遺体が谷底から引き上げられた途端、
まるで憑き物が落ちたようにおとなしくなった

息子は両親の遺体に縋って号泣していたが、
先程までとあまりに違う息子の態度に、誰もが改めてゾッとしたという




山に呼ばれた人の話



730:本当にあった怖い名無し:2013/01/20(日) 18:54:06.31 ID:3BdADd+i0
こえええええええええええええええええええええ



741:1/10:2013/01/21(月) 00:48:36.93 ID:O1Rc3WjT0
よりかたさま
会社の新入社員研修の時に同じ部屋だった同期のAから聞いた話。

研修中、毎晩毎晩うなされてて煩いので、
問い質したら冗談めかして以下のような話を始めた。

多分、作り話だろうけど、最近ある機会に思い出したので。



Aは都内の大学を卒業して新卒で会社に入ってきたんだけど、出身はN県。
それも実家があるのは、かなり田舎の方らしい。

で、このAの祖母がかなり迷信深い人で、昔から色々な話を聞かされたんだとか。
その中でも一番よく聞かされたのが『よりかたさま』という妖怪(?)だかの話らしい。
簡単に要約すると、実家近くの山の下には地底の国があって、
そこには『よりかたさま』たちの国がある、って話。


Aの実家の周りは山があって、「人穴」と呼ばれる洞穴がいくつかあって
(というより、話を聞く限りだと、山にある深い穴を人穴と呼んでたような印象を受けた)、
有名な人穴は神社に祭られてたりしたらしい。

多分、パワースポット的な物なんだろうと思う。
でも、その人穴の中には一つだけ「蛇穴」と呼ばれるものがあって、
それは『よりかたさま』たちの国に繋がってる~云々。

だから、山の中で洞穴を見つけても迂闊に近寄っちゃいけない、
と言い聞かされてきたんだとか。




742:2/10:2013/01/21(月) 00:50:31.95 ID:O1Rc3WjT0
Aは、その『よりかたさま』と言うのが何なのか、よくわからなかったけど、
事あるごとに「夜遅くまで騒いでると、『よりかたさま』が来るよ!」と
祖母に言われていたため、漠然とした怖さを感じていたらしい。


そんで時は流れてAは都内の大学に進学してスキーサークルに入ったんだけど、
二年の冬休みに友達3人とAの実家に泊まろうって話になった。
Aの出身のN県は豪雪地帯で、実家から近くにスキー場があるので、
ちょうど良いからそこに泊まってスキー合宿をしよう、という事になったみたいだ。


A達と友達の3人は冬休みの間、どっぷりスキー三昧だった。
ただ、流石に毎日スキーばっかりだと飽きてくるみたいで、大晦日はAの実家でゆっくりしてた。
年末特番にも飽きてきて適当な雑談をするも、話題が尽きてくる。

ついついAは『よりかたさま』の話を友達にしてしまったらしい。
テレビもつまらないし、やることも無いということで、
肝試しも兼ねて「蛇穴を探してみよう」という話になった。

Aは「いや、流石にヤバいから」と拒否した。

というのも、Aの地元では山にまつわる迷信がいくつもあるのだが、
その中に「大晦日は山に入ってはいけない」というものがあったからだ。
(Aの地元だけじゃなくてN県には結構、○日は山に入っていけない、という迷信があるそうな)

しかし、完全に友人たちは乗り気で、Aもこれに水を差すのもどうかと思い、
最終的には蛇穴探しを承諾した。




743:3/10:2013/01/21(月) 00:51:55.77 ID:O1Rc3WjT0
子供の頃ならともかく、A自身『よりかたさま』の話なんて信じちゃいなかった。
「冬眠中の熊に出くわさないように」とか、そんな理由で子供が
洞穴に無暗に近づかないように作られた与太話だと思ってた。

結局、ちょっとスリルを味わってテンション上げてから新年を迎えよう、
くらいに思って山に入ったんだと。


地元の人の間ではいくつか「近づくな」と言われている洞穴があって、
Aはその内のどれかが件の蛇穴だろうと当たりをつけていたらしい。
Aと友人達の計4人はそれらを一通り回ることにして、山に続く道を歩いた。

ただ、丁度「ここら辺りから山だな」と思ったあたりから、
Aは心なしか違和感のようなものを覚えた。

幼い頃から遊び場にしたりして、何度も上っていた筈なんだけど、
全く見知らぬ土地に迷い込んだみたいな、

所謂、未視感を覚えたらしい。

夜の山に入るのはAも初めてで、真っ暗な山道を懐中電灯だけで歩いたから、
それで違和感を覚えてるんだろう。

そんな風にAは自分を無理やり納得させたんだそうだ。
背筋が凍えるような嫌な感覚を覚えつつも、A達4人は洞穴を回った。

山に入った時点で「ヤバい」と感じつつも他の3人が
ノリノリで洞穴に入っていったせいで、止めるに止められなかったそうだ。

ただ、一つ目と二つ目の洞穴は本当にただの洞穴で5メートルも続いてなかったんだとか。
(でも洞穴の中は本当に真っ暗で、懐中電灯だけで中を照らしてたので「マジで怖かった」とのこと)。
三つ目でついに『当たり』を引いてしまった。



744:4/10:2013/01/21(月) 00:53:18.52 ID:O1Rc3WjT0
その穴は急な斜面を上った先にあって、A達4人は殆ど崖みたいな角度の坂を登って行った。
穴の入り口自体は斜面の下からでも見えるんだけど、普通の横穴にしか見えないらしい。
でも、実際に入り口まで登っていくと、明らかに異常だと分かるんだと。

まず臭い。
入り口の近くには鏃のようなものが散らばっていて、
そのうちの幾つかには蛙の死骸が刺さってたんだとか。

それが物凄い腐乱臭を放っていたらしい。

友達3人(仮にB、C、Dとする)は「くっせえwww」なんて言いつつ笑ってたんだけど、
Aはもう内心ビビリまくりで軽く膝が震えてたらしい。

ただ、やっぱり明らかに蛙の死骸と鏃が大量に転がってるのは異常だってことで、
その内Bも「これ、ヤバくないか?」って言い出した。AもBに同調した。
でも残りのCとDは変に強がってズカズカと、洞穴に入って行ったらしい。

なし崩し的にAとBも着いていくことになった。
洞穴は結構深くて、多分10メートル以上あったんじゃないか、とのこと。
横幅も結構広くて二人くらいは並んで歩けたらしい。
で、やっぱり中にも鏃やら、それに刺さった蛙の死骸やらが放ってあった。



745:5/10:2013/01/21(月) 00:54:28.60 ID:O1Rc3WjT0
4人とも顔見ただけで分かるくらいビビってたんだけど、
肝試し特有の強がりで帰るとも言い出せずに洞穴の奥まで進んでいった。
横穴を奥まで進んでくと、さらにそこから斜め下方向に小さな穴が延びていたらしい。
大きさは、人の頭より少し大きいくらいで、「大人ではギリギリ入れないくらい」だったとか。

穴の1メートルくらい前には洞窟の両端に石の柱があって、
間に注連縄が掛かっていたらしい。

懐中電灯で照らした瞬間、注連縄の白い紙垂が見えて、
Aは思わず情けない声を漏らしたとか。


流石に4人とも神社なんかで注連縄を見たことはあるもんだから、
良いにしても悪いにしても、どんな由縁があれ、軽々しく触って良いもんじゃ無いと思ったらしい。

暫くみんな黙ってて、重苦しい空気が漂い始めた。
誰からともなく、「どうするよ?」なんて疑問が出たんだけど、
普段から少しDQNぶってる所があったCが、

C「いや、ここで帰るのも無い話でしょ」

なんて言い出したらしい



746:6/10:2013/01/21(月) 00:56:14.40 ID:O1Rc3WjT0
(以下、Aから聞いた話を想像も交えて会話風に起こしました)。

A「いや、マズいって。これ絶対マズいって(迫真)」
C「何が?注連縄くらい俺の近所の神社にもあるし」
B「先輩、まずいですよ!」

C「何?ビビってんの?」
D「携帯で撮るだけなら問題無いんじゃね?」
A「は?」

D「いや、穴の外から中の写真撮ってみようよ」

A&B「」ポカーン

C「よし、それ採用で」
D「じゃあ撮って。どうぞ」
C「俺が撮るのかよwwおまえ撮るんじゃないのかよww」

みたいな流れで、Cが携帯で穴の奥の写真を撮ることになったらしい。
(提案者のDは土壇場でビビって断固拒否してCが撮ることになった)
Cは注連縄を跨いで穴の前まで行った。



747:7/10:2013/01/21(月) 00:58:03.80 ID:O1Rc3WjT0
で、穴の中を照らそうと懐中電灯を向けて
携帯を取り出した途端、穴の奥で何かが動いたらしい。

Cはそれを見た瞬間悲鳴あげて注連縄の後ろに下がった。
残りの三人も近くまで来て穴を覗き込んでいたから、4人ともそいつを直視してしまったそうだ。

懐中電灯の先に移ったのは、ミイラみたいカサカサに乾いた茶褐色の人間の顔で、
唇も眼も無くて眼窩は真っ黒。そいつが穴から這い出してきたらしい。
4人とも一瞬呆然となってそいつを見つめてたらしい。
その時、Aは直感的に「こいつが『よりかたさま』なんだ」と思ったそうだ。

ミイラみたいな顔の下に続いてるのは蛇みたいな細長い体で、
変にねじくれた尻尾が二股に分かれてたんだとか。

4人とも固まってたのは一瞬で、次の瞬間には
大声を上げて洞穴の出口に向かって走り出したらしい。

Aは一度だけ後ろをチラっと振り返ったんだけど、
そいつは注連縄の向こうから動かずにジッとしてたらしい。


真っ暗で顔は良く見えなかったはずなんだけど「俺を見てニヤッと笑った気がした」んだとか。
そんで4人は這う這うの体で洞穴から飛び出て斜面を転がり落ちながら降りたらしいんだけど、
そっから記憶が曖昧で、気が付いたらAの実家の部屋で目を覚ましてたらしい。

Aの母親が言うには年明ける前くらいに、4人で青白い顔してフラフラ帰ってきたんだとか。
母親も、おかしいと思って声かけたんだけど、4人は無視して部屋に入ってったんだとか。



748:8/10:2013/01/21(月) 00:59:14.42 ID:O1Rc3WjT0
Aは夢だったのかとも思ったんだけど、4人とも洞穴で見た人頭蛇身の妖怪だかを覚えている。
4人そろって同じ夢なんか見るわけがないってんで、それでまた4人とも意気消沈。
スキーやれるようなテンションじゃないってんで、次の日に東京に帰ったそうだ。

ただ、注連縄を超えて穴の近くまで行ってたCはそれ以来、
毎日あの『よりかたさま』(仮)の夢を見るんだとか。

それが妙にリアルで、Cは日に日に情緒不安定になっていって、
就活終わったくらい(4年の春くらいか?)に鬱で大学に来なくなったらしい。

Cが大学に来なくなってから暫くして、Aも奇妙な夢を見るようになったんだとか。

夢の中でAは両腕を斧だか鉈だかで肩から叩き落とされて、足の骨を砕かれて、
例の注連縄の張ってあった穴の中に落とされるんだとか。
肩が叩き落されてて細くなっているせいか、Aはすんなり穴の底に落とされる。
穴は相当深くて、何時も落ちていく途中で目が覚めるんだそうだ。

Aがしきりに「次は俺の番」って呟くのを見てゾッとしたのを覚えてる。

で、流石にAも気になって、家族に『よりかたさま』の事を聞いたんだけど、
Aの祖母はAが高校進学した時に、祖父は小学校の時に亡くなってて、
両親も『よりかたさま』の事は詳しく知らないらしい。



749:9/10:2013/01/21(月) 01:00:22.19 ID:O1Rc3WjT0
近所の人にも「大学の文化人類学の授業で必要だから」って言って、
『よりかたさま』の話を聞いて回ったんだけど、
近所の寺の住職や、本当に高齢な一部の爺さん祖母さんが少し知ってたくらいだったそうだ。

それでも分かったのは、せいぜい

・Aの地元には昔から、蛇神信仰があった(というか今でもある。神社も多い)
・両腕をもがれた神様が蛇になってN県まで逃げてきて土着の神様になった、という神話もある
・Aの地元の近くを舞台にした御伽噺で、男が洞穴に落とされて地底の国を旅して大蛇になって地上に出る、と言うものがいくつかある
・『よりかたさま』は他にも『さぶろうさま』とか『みなかたさま』と呼ばれるらしい

ってことくらい。
(他にもゴチャゴチャ色んなこと言ってたが、重要なのは多分↑の情報くらい)

で、Aが言うには夢の中の光景は、恐らく何かの儀式では無いかとのこと。
また、上述の御伽噺や神話になぞらえて、
蛇に見立てて両腕を落とされた人間を『よりかたさま』と呼んだのではないか、

とも言っていた。



750:10/10:2013/01/21(月) 01:01:14.27 ID:O1Rc3WjT0
最近は少しずつ夢も長くなってきていて、穴の底に落ちた後の光景もわかるんだと。
穴の底では自分と同じようになった『よりかたさま』がたくさん居て、這いずり回ってるんだそうだ。
その『よりかたさま』達に先導されてどこかに連れてかれるんだけど、
まだ最後まで夢は見れてないので、どこに連れて行かれるかはわからないんだそうだ。

A「最後まで見たら多分、俺もCみたいになる」

最後にそう言ってAは話を締めたんだけど、
正直、途中途中でニヤニヤしてたし、かなり冗談めかしてたんで作り話だと思ってる。
もともと、いっつも冗談ばっか言ってるヤツだったし、おちゃらけたヤツだった。

だいたい、パニクってる時に見た『よりかたさま』だかの特徴をそんな覚えてるとは思えないし、
夢の話も、御伽噺やらの話もすっげえ胡散臭かった。というかBとDはどうなった。

ただ、こないだ同期を集めての研修が東京の本社であったんだけど、Aは来てなかった。
同じ支店に配属された同期の話だと自律神経失調症だかになって休職の後、退職したらしい。
休職の話を聞いて、長年忘れてたが
「そう言えば」とAから聞いたこの話を思い出して、どうしても誰かに伝えたくなった。


乱文・雑文の上に長文になってしまって、すんませんでした。



751:本当にあった怖い名無し:2013/01/21(月) 01:03:09.95 ID:aizesL4i0
読み応えあった!興味深い話ありがとう



転載元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358795497/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1342090299/
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1356309352/
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/keiba/1343560997/
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1342895046/
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1326665928/
【閲覧注意】切ない画像下さい

【閲覧注意】本当にやった復讐『ママ友ネットワーク』

アスペはこの4コマ漫画のオチが理解できないらしい

表に出てない、あなたの知ってる「ヤバイ」話『日本全土ば揺らす大地震』

見てるこっちがハラハラする安全第一でお願いしたい画像

【豊作】今期のアニメも面白い作品が揃っていた件


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