1: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:08:24 ID:eBt
岩波文庫の『笑府』という、中国の古い笑い話を集めた本から、無作為に笑い話を選んで紹介していきます。
なにぶん古いものなので、ちょっと通じにくいものや、笑いどころが不明なものもあるのでよろしくお願いします。
あと、言葉遣いが古い部分は、適当に現代語訳をします。
転載元:http://hayabusa3.open2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1430654904/
真夏の恐怖画像・映像スレ
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4867590.html
ピカ


2: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:13:36 ID:eBt
~魔よけ札~
 ある道士、親王府の屋敷後を通り、亡霊に惑わされた所を、幸いにも通りがかった人に助けられた。
道士「あなた様にお助けいただき、まことにかたじけのうござる。ここに魔よけの札がございますから、せめてものお礼にこれを進ぜましょう」



3: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:21:43 ID:eBt
~夜泣き~
 赤ん坊の夜泣きが酷いので医者を呼んだ。医者、投薬をしてそのままその家に泊まった。
夜中に童子を呼び、赤ん坊が泣き止んだかどうかをそっと見てくるように言った。
童子、帰ってきて
「赤ん坊は泣き止んでましたが、その母親が泣いています」




6: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:30:04 ID:R1G
>>3を「笑い話」とする神経がまともじゃない。



7: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:35:44 ID:R1G
やっぱり中国って、笑いのポイントがずれてる気ぎする。
それとも、俺がおかしいのかな?



8: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:36:29 ID:eBt
~薬の戦い~
 病気している子供が薬を服用した後、腹痛が酷いと言うので、その子の父親が医者の元に駆けつけて尋ねると、
「心配は無用じゃ、わしの薬がその子の病気と闘っているだけじゃ」
と、その言葉をいい終わらぬうちに家人があたふたと走ってきて、その子が死んだ事を知らせた。すると医者は
「ほら、言った通りじゃろう。わしの薬と建ったかって負けたんじゃ」

 医者ネタはどうもブラックが多い…。

>>6
>>7
この本を読んでみると判るのですが、やたらとキワドイ話が多いんです。ブラックだったり、ガチホモだったり。
あと、以外にもシモネタが多いです。



5: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:27:19 ID:eBt
~身熱~
 子供が身熱を患ったので、医者を呼んだ。医者、投薬をしたとたんに子供が死んだ。父親がそのことで医者を責め立てると、医者は子供の亡骸を撫で、言った。
「お前さん、嘘を言っちゃいかん。しっかりと熱が冷めてるじゃないか」

これもブラックですね。



9: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:42:43 ID:eBt
~弓の的~
 ある武官、出征して今にも戦に破れようとした時、たちまち神の使いが現れて助勢したので、見事逆転勝利を収めた。武官が神の名を尋ねると、
「われは的の精じゃ」
というので、
「わたくしに何の功徳があって、わざわざ的の神様のお救いを受けましたのでしょうか」
と伺うと、
「そちはかねがね練兵場で、ついに一矢もわしを傷つけたことが無い。その志に感銘を受けたからじゃ」



11: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:47:31 ID:eBt
~大工~
 ある大工、門にカンヌキを付ける際に間違って外側につけてしまった。主人、それを見て怒って
「このドメクラ野郎」
と罵った。すると大工がこれに応じて
「ドメクラ野郎はアンタの方だ」。
主人、何故自分が『ドメクラ野郎』なのか尋ねると
「アンタに見る目があったら、俺を雇う筈が無い」

この話はイマイチ落ちのインパクトに欠けます。



13: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)21:58:58 ID:eBt
~ばか息子の留守番~
 ある人、遠方に出かける時に息子に
「いいか、もしお客が来て『お父様はどちらに?』と尋ねられたら『父はちょっとした用事で出ています、どうぞお上がり下すって粗茶をお召し上がり下さいまし』と挨拶するんだ」
と教えた。そして、ばか息子ゆえ忘れてはいけないと思い、髪に書き綴って渡した。息子はそれを袖に入れて時々取り出しては見ていた。ところが3日経っても誰も訪ねてこないので、息子はそれを行灯の火で焼き捨ててしまった。
 と、次の日に客が訪ねて来た。
「お父様はどちらに?」
息子、気が動転し
「ええと、なくなりました」
客は驚いて、
「いつ亡くなられました?」
「昨日焼きました」

これは落語の『金明竹』に似てます。



14: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:02:30 ID:eBt
~耳掃除~
 床屋が客の耳掃除をしていると、客はひどく痛がって尋ねた。
「左の耳もやるのかい?」
「ええ。右が終わりましたら左もやらせていただきます」
「あまりにも痛いもんだから、左もいっぺんにやっちまったのかと思ったぜ」

 これは非常にシンプルですね。



15: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:11:11 ID:eBt
~共同で畑を作る~
 兄弟で畑を作り、作物が出来て分ける段になり、兄は弟に向かって
「俺は上半分を取る。お前は下半分を取れ」
弟がそれを不公平だと言うので、
「いや、大丈夫だ。来年はお前が上を取り、俺が下を取ることにするから」
 さて、次の年が来て、弟が兄に種まきをせきたてると、兄、
「今年はサトイモを作ろうぜ」



16: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:12:27 ID:XRV
古いジョークとかなら落語に影響をあたえた話とか合りそうだな



17: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:14:41 ID:eBt
>>16
『饅頭こわい』は、江戸時代にこの本から広まったと言われています。



18: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:17:51 ID:jbZ
饅頭こわいって日本の落語じゃなかったのか勉強になるわ



19: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:22:33 ID:eBt
~頭巾~
 主人が試験を受けに行くのについていく下僕、たまたま頭巾が落ちたので、
「ご主人様、頭巾が落ちました(落地)よ」
と叫ぶ。すると主人、
「“落地”は“落第(試験に落ちること)”と同音で縁起が悪いから、“及地(地面に届く、という意味で、『及第』つまり合格の意味と同音)”と言いなさい」
と教えた。下僕、これに納得し、頭巾を結び終えると、
「さあ、これでもう及地(及第)しませぬ」

物凄く読み辛くなってしまいましたね。ごめんなさい。



20: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:25:50 ID:XRV
大丈夫おもろい



21: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:40:20 ID:eBt
~狗叫子~
(『狗叫子』=『笛』です。因みに大した価値は無いそうです。)
 とある商人、狗叫子を持って都に行ったところ、その音を聞いた天子様がたいそう喜ばれ、男を宮中に召し寄せて、その笛の名を尋ねた。
「これは『狗叫子』と申します」
「値はいかほどじゃ」
 商人はここで商売気を出し
「一千両でございます」
と吹っかけると、天子様は直ちに言い値でそれを買い上げた。
 その話を聞いた他の商人は、たった一文銭の価値しかない狗叫子が一千両で売れるのであれば、元より一千両の価値のある馬なら何万両の価値になるのだろうと思い、馬を天子様に献上した。
 天子様は、宮中の馬の担当に命じてその馬を鑑定させた。その結果、その馬は一千両で買われる事に決まった。
 商人はガッカリしたが、元をスらなかったのでこれはこれで良いと思っていた。
 ところが支払いの段になって、天子様がこう言った。
「余はこの一千両の狗叫子をもう吹き飽きたから、馬と引き換えにその者に取らせるが良いぞ」




22: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)22:47:30 ID:eBt
~鉄面皮~
 世の中で最も硬いものは何か、という議題で男達が話し合っていた。
ある者が「石ではないか」と言うと「石は金属で砕く事が出来る」と言う。また、ある者は「金属だって削る事が出来る」言う始末。
あれこれ言い合っているうちにある者が一人を指差していった。
「世の中で最も硬いものは、お前さんのヒゲだ」
その理由を尋ねると
「お前さんの面の皮を突き抜けるくらいだからだ」
そう言われた男はこう切り返した。
「お前さんの面の皮こそ最も固いよ。わしのこのヒゲでさえ、貫き通す事が出来ない」



24: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:00:27 ID:eBt
~虎を射る~
 ある人、虎に咥え去られようとする。その息子、弓を持ってそれを追いかけ、精一杯に引き絞って虎を射ようとする。すると父親、虎の口から息子に向かって、
「いいか、足を狙って射るんだぞ。皮に傷が付くと値が下がる」



25: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:03:34 ID:eBt
~水におぼれる~
 ある人、水におぼれかかる。その息子が助けを呼ぶと、父親、水の中から頭を出して、
「銀三分でなら助けてもらうが、それ以上でなら助けてくれるな」

これは前の話と同じ趣向ですね。どこの国でもケチンボはネタにされます。



26: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:06:54 ID:eBt
~日どりを決める~
女房、借金取りに向かって
「うちの借金を取り立てようと思ったら、あと300年待つがいい」
と言って追い払った。
亭主、その話を聞いて
「お前、誰に頼まれて勝手に期日を決めたんだ」



27: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:15:47 ID:eBt
~一緒の卓~
(『卓』=『食事の載ったテーブル』)
甲と乙、二人が一つの卓に座り、飯を食う。甲は盛んに食い、乙に向かって、
「あなたは何故橋をお取りになりませんか」と聞く。
乙「わたしはもう一卓あればと思っております」
甲「あなたと私は一緒の卓です」
乙「一緒の卓だという事を、あなたもご存知だったのですか」

別のバージョンの方が判りやすいかもしれませんね。

甲「あなたは何故橋をお取りになりませんか」
乙「あなたはどうして箸を下ろそうともしないのですか」



28: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:23:16 ID:eBt
~豆腐~
 あるケチな男、客に飯を振舞うのに、おかずを豆腐しか出さず、
「わたしは豆腐が命よりも好きでね。これより美味いものはありませんよ」
と言う。
 後日、今度は客の家に訪ねた際、客はその男が豆腐好きだった事を覚えていたので、魚料理に豆腐を混ぜて出した。
 すると男が豆腐を尻目に魚ばかりを食べるので、
「あなたは以前、豆腐が大好きだとおっしゃったではありませんか。どうして今日は食べなさらぬ」と言うと、
「魚を見たら命もいらなくなりました」



29: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:30:27 ID:eBt
~観音様の虎~
 ある道士が、夜中にわが身を喜捨して虫に食わせようとの誓願を立てる。それを見た観音様が、その志を試そうと虎に化けてその道士の前に姿を現した。
 すると道士、虎に泣いて頼んだ。
「我が家に来れば肥えた豚がいるから、私を食べずに豚で我慢してくれ」
 さて、道士が虎を連れて家に帰ると女房に、豚を虎に食わせるように命じた。しかし女房、豚を惜しがって、
「豆腐なら鱈腹やっても構わないからこれで我慢してもらいなさい」
すると道士、
「ダメだダメだ、あのお方はとても精進料理なんか食べなさらんだろう」



30: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:38:06 ID:eBt
~大へのこ~
(『へのこ』=『男のイチモツ』。もうシモネタである事が見え見えです)
 病気で死んだ男、閻魔様から、悪事を働いた罰だとしてロバの姿にされた。その男が弁明に弁明を重ねた結果、ついに疑いが晴れて、また元の姿に返って娑婆に戻る事を許された。
 しかし、あまりに出発を急いだ為にロバの『へのこ』だけはそのままだった。それに気付いてから、全部元の姿にしてもらうように、もう一度冥土に頼みに行こうとすると、女房があわてて引き止めて、
「閻魔様って、中々話の判る人じゃないわよ。私は構わないから、我慢しましょうよ」




31: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:44:35 ID:eBt
~年を比べる~
 ある人に女の子が生まれた。これに2歳になる男の子を婚約させようと仲立ちする人があった。男、腹を立て、
「うちの娘は1歳で、その男の子は2歳だ。うちの娘が10歳になる時には、その男の子は20歳になる。そんな年寄りの婿にやれるものか」
 女房それを聞いて、
「お前さん、そりゃ勘定違いだよ。うちの娘は1歳でも、来年はその男の子と同い年になるんだから、くれた方が良いじゃありませんか」

(0歳ではなく、1歳から数え始める。)



32: 名無しさん@おーぷん 2015/05/03(日)23:50:06 ID:eBt
~蜷~
(『蜷』=『巻貝』。枡で量り売りされていた。)
 ある男、蜷を売りに来たのを呼び止め、
「一斤(600グラム)いくらだ」
と聞くと、蜷売りが笑って、
「昔から蜷は量って売ることになっております」
すると男は
「そんなことは判っておる。一尺いくらだと聞いておるのだ」
と怒鳴りつけた。



33: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:06:28 ID:tkt
~義母~
 義母に頼まれて房(=家屋)を抵当にして金を借りる事にしたところ、房は渡したのに一向に金をくれないので、婿が代わって手紙を書いた。
『義母の房の事(『房事』で『性生活』という意味になる)は極々差し迫り候間、
何卒貴殿にはその気持ご愍察の上、その急場をお救い下され候様、
早晩宜しくお取り計らい下されたく至急お願い仕り候』

 つまり、『房の事』表現したばかりに
『義母の性生活は非常に切羽詰っていますので、あなた様にはその事をご理解下さった上、その急場を救ってくださいませ。
出来るだけ早くにこの事を解消していただきたく、お願い致します』
となってしまう。



34: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:15:03 ID:tkt
~寝台と寝椅子~
 家具屋の亭主が遠方に出かけた後、女房が店番していると、一人の男が寝台を買いに来た。
散々値切られた上に、客の出した銀子(銀で作られたかお金)の質が悪い。すったもんだの押し問答の末、渋々売った。
 ところが、翌日同じ男が今度は寝椅子を買いに来たので、
「お前さんは昨日は寝台で私からうまいこと散々せしめた上に、今度はまた寝椅子で同じ事をやらかそうとするのかい?」
 この会話を主人が聞いていたら、真っ青になることだろう。



35: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:20:18 ID:tkt
~米~
 ある女房、他所の若い男を家に引き入れているところへ、戸を叩く音がして、亭主が帰ってきたので、あわてて男を布袋に入れて、寝床の側に吊り下げ、亭主に聞かれたら米だと言って誤魔化すように示し合わせた。
 さて、戸をあけて亭主を中に入れると、亭主は布袋を見て何かおかしいと思い、
「これは何だ」
と聞いた。女房が動転して返事が出来ないでいると、亭主は声を荒げてまた聞いた。
 そこで、袋の中の男が思わず、
「私は米でございます!」



36: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:25:31 ID:tkt
~うすい酒~
 水で割ったうすい酒を客に出す。客はそれを少し飲んでみて、しきりに料理のできばえを褒めちぎるので、主人が、
「まだ肴を出してもいないのに、どうして判ります?」
ときくと、客、
「他のはともあれ、第一、お酒で味をつけたこのお白湯からして素晴らしく美味しいのですから」



37: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:43:27 ID:tkt
~滑の字~
 ある男、ハム肉を喜んで食べ、鉢の中が空になりそうだったので、小童にその鉢を奥に持って行って中身を補填してくるように命じた。
 小童、奥にはまだ余分があると思って、鉢に残っている分を全部食べてしまった。ところが、奥に行ってみると、もう無いというので、手ぶらで返ってきてその旨を申し上げると、主人、
「さっき鉢の中に残っていた分はどうした」
 小童、
「途中で滑って転び、全部こぼしてしまいました」と誤魔化した。すると主人、
「きさま、嘘をついているな。もし、『滑』と言う字が書けたら許してやる」
すると小童、指で掌に画きながら、
「一点、一点、また長い一点、後は骨だけでございます」

(『一点』は『少しばかり』に意味になる。なので、「少しずつ食べている間に骨だけになった」という様子に掛かっている。)



38: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)00:53:20 ID:tkt
~蘇の字~
(予備知識:『蘇』は『蘓』と書くこともある)
 魚を料理してもてなすのに、主人の席の肴は大きいのに対して、客の魚は小さかった。そこで、客は主人に聞いた。
「『蘇州』の『蘇』の字はどう書きますか?」
「くさかんむりの下に左に魚、右に禾の字です」
「魚の字を右に置くものがありますが、どうしてでしょう?」
「魚は左右どちらに置いてもいいのです」
すると客はさっそく大きな方の魚を取って自分の前に置き、
「そういうわけですと、魚はこちらに置いてもいいのですね」



39: 名無しさん@おーぷん 2015/05/04(月)01:06:16 ID:tkt
すみません、もう寝ます。ってか人がいない!!!!!
と、言う事で最後のお話。

~負けたと言わぬ~
 将棋自慢の男、人と手合わせして、続けざまに三番負ける。その後人から、
「この間は何局打ちました?」
ときかれ、
「三局」
「して、勝負は?」
「一局目は僕が勝たなかった。二局目は向こうが負けなかった。三局目は僕が勝つつもりであったが、向こうが勝たしてくれなかった」


う~む…ラストにしてはショボイな…。
明日も気が向いたらまた続きを書きます。それではおやすみなさい。



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