転載元:http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/occult/1260502983/
古代文明とか超常現象などのオカルト語ろうぜ!!!
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4790183.html
清滝


2: 背番号4 ◆477eNFCqHk 2009/12/11(金) 13:32:16 ID:KNuPT5XY0
小学生の頃幼馴染みと近くの空き地で宝物探しをして遊んでいた。
変わった石や、土器紛いの物は沢山あったがあまり気に入るものもなく撤収を考え始めた時幼馴染みが嬉々としながら近寄ってきた。なーに?
ほれ、この箱!
群青色に朽ち欠けた箱を持ってきた。なんだか札っぽいのがやたらめったら貼られていたので捨てろと促したが幼馴染みは気に入ってしまい、異常に喜んで家に持って帰った。
次の日あそびに誘うため幼馴染みが住む団地を訪れたが、あのあと高熱を発して寝込んでいるそうな。

ツマンネェェ

仕方なく諦めたが、その後一週間遊べなかった。
幼馴染みが元気になったので久しぶりに会った日、

あの箱はどうしたの?捨てた?

と訪ねると、
一昨日すてた!捨てたら治った!
と言う。
でも気になるから最後に中身見たいから一緒に見ようよと言うので空き地に向かって箱を発見。
梵字やらなんやら殴り書きされた何枚もの札をビビりながら剥がし蓋を開け中身を見た。

見たこともないモノクロの俺達の写真が入ってました 



3: 本当にあった怖い名無し 2009/12/11(金) 14:50:30 ID:ZzWOuLGw0
怖い話くださーい



27: 本当にあった怖い名無し 2009/12/12(土) 18:24:26 ID:XoSRyo680
これは今から十数年前、自分がまだ小学生か中学生くらいの頃の話ですが。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがマンションやビルの4~6階というのはいわゆる幽霊話が多い様でして、自分の住んでいたマンションも丁度6階でした。
もともと購入する時点で他の部屋より少々お安かったようですが、当時はかなりの人気物件だったそうです。

小さい一室ながら子供部屋や書斎、リビングなどに細かく分けてこの6階の部屋で両親と妹で暮らしていたのですが、
ある時書斎に置いてある椅子(よくある回転ソファの様な物です)を妹がクルクルと回して遊んでいました。
歳の離れた妹でしたし、倒れればなかなの重さのある代物ですので心配になり声を掛けました。
すると何故か真後ろから「なに?」と妹の声がしたのです。ギョッとして後ろを向くと妹が不思議そうに此方をみています。
見間違いかと苦笑しながら書斎に目をやると。
椅子だけがクルクルと回り続けていました。

正直な所、オカルトや怖い話の類は大好きでしたが見間違いや気のせいということでその場は無理に自分を納得させることにしました。
それから数日後の夜でした。
一人洗面所で歯を磨いているとタタタタッと洗面所横の廊下を何かが駆け抜けて行きました。
慌てて洗面所からそれが駆け抜けていった先を見ましたが玄関のドアがあるばかり。
しかし自分には髪を振り乱して走り抜ける子供の姿がチラと横目に見えたような気がします。

今ではやはり見間違いでも白昼夢でも無かったような気がします。
あの日の妹の服装はワンピース、その子が着ていたのは…モンペだったのですから。
もう姿を見ることは無くなりましたが実は今でも時々小さな足音が聞こえます、それがあの子なのか別の子なのかは自分には分かりません。
…あのマンション引っ越したんですけどね。
何か付いてきちゃったのは確かみたいです。

稚拙な長文失礼致しました。



55: 本当にあった怖い名無し 2009/12/13(日) 04:11:00 ID:2+Ug7v0d0
>>27
その霊って幼女なの?



73: 本当にあった怖い名無し 2009/12/13(日) 15:59:11 ID:3oX96Hfq0
>>27
座敷童じゃね?



76: 本当にあった怖い名無し 2009/12/13(日) 18:50:33 ID:uA/Prb+K0
>>73
座敷わらしって人についてくんのかな。座敷わらしなら良い話だが、もしモンペってのがもっとヤバイのだったら…怖いな



32: 本当にあった怖い名無し 2009/12/12(土) 20:21:14 ID:BINoeELs0
20数年前、バブル真っ最中で銀行はどんどん回収見込みの無い所にまで貸し付けをやっていた。
銀行を真似てマリンバンクや農協も組合員に簡単に貸していたんだ。
ある漁業系の貸し付けはめちゃくちゃ酷かった。
1000万円の評価額の土地を担保に2年間で計3000万円を貸りたAという人がいた。
なぜ、そんな貸し付けが出来たのかと言うと、
組合の会長が入院中で代理のBが決済を下してたらしい。
詳しくは知らないが、Aのようにどう考えても絶対に貸りられるはずの無い大金が数人の組合員に貸し付けられた。

で、数年後、金を借りた人の親戚の元に督促状が何通も届くようになった。
そのほとんどが高校はおろか、中学もろくに行っていなかったような老人なんだ。
督促状には大金を借りた組合員の保証人と書いてあった。
ローンも組めない年金暮らしのお年寄りを狙って、組合員、会長代理のBらが仕掛けた詐欺だった。
田舎じゃ、玄関のカギなんかかけないから勝手に家に入って老人の実印と印鑑証明を持ち出したんだ。

その上、土地の権利書も持ち出し、勝手に抵当に入れてたから親戚中が大騒動。
そんなのが何件も出て来たんだけど、マリンバンクは「借金は借金だからなんとかして払え」
借金をした本人は「困った親戚を助けるのは当たり前」と開き直る
被害者は子供や孫に叱られ、ショックで死んだり、首をくくったり…
家を取られ、住む所を無くし出ていった老人もいた。



33: 本当にあった怖い名無し 2009/12/12(土) 20:22:28 ID:BINoeELs0
それからすぐに会長代理のBが突然の原因不明の病気で病死。
組合理事Cの妻が病死し、息子夫婦が破産し離婚。
組合理事Dは多額の借金を残し妻子を捨てて夜逃げ。
Aは心臓病で倒れた。
これが一月以内に立て続けに起こったんだ。

Aが倒れる前にAの妻が何人もの老人がAの家の周りをグルグル回っているのを目撃していた。
「こいつは…どうする?」
「こいつも騙されたクチやでなぁ」
「取らんでもいいが?」
「そやけど、こらしめんとなぁ」
「そうや、こらしめんとあかん」

後になってわかったが、Aは借入金額3000万のうち、500万をB,C,Dにピンハネされていたそうだ。
今、Aは生きてはいる。
生きてはいるが、いつも耳元で「年寄りから騙し取った金で飯食うとるんかぁ?」
「夜中、沖で船が止まったらそら怖いでぇー仲間が来るでなぁー」
そんな声がしょっちゅう聞こえて夜も眠れないそうだ。

なぜ、自分がこれを知っているかと言うと、Aは自分の親戚で亡くなった老人も身内なんだ。
権利書、実印、印鑑証明などを取られたのだから訴えれば良かったと思うのだが、
親が言うには身内から逮捕者を出したくないと思ったんだろうとの事だった。

霊感の強い母曰く、Aの肩には嫌な笑顔の3人の老人ともがき苦しむBがしがみ付いているのだそうだ。
Aはニトログリセリンを首からぶら下げているのだが、その瓶を3人の老人が指で弾いて遊んでいるという。
多分、今度発作が起きたらニトロを口にすること無く苦しみながら逝くのであろう。
「Kちゃん(母の名前)、因果応報なんよ、仕方ない事よなぁ」
老人の1人が母にそう語ったそうだ。

終わり。



36: 本当にあった怖い名無し 2009/12/12(土) 21:08:35 ID:kkrl7hxZ0
>>33
乙でした
どんな形であれ、悪事に荷担した人間には罰が当たるもんですね…



105: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:12:55 ID:GI0YYXt30
幼少の出来事を思い出したので投下してみた

長文になるがスマソ

小さい頃から柔道をやっていたのだがそこで起きた話。
セリフはもっと訛っていたのだが、そこは勘弁

その道場では毎年12月の初め頃に「鏡開き」をやっていた。
夕方6時から夜の10時くらいまで道場がぜんざいやおせちを振舞うのだ。
もっとも、今では「鏡開き」と称した大人たちの飲み会だったのではないかと思っているが・・・
大人たちが飲み食いしている間、子供たちは外を駆け回ったり、持ち寄ったゲームやカードで遊ぶのが常だった。

ある年のこと(小学校の中学年だったと記憶している)、僕らワルガキは年下の連中を脅かそうと暗闇での刑ドロを企画した
その中でも仕切りたがりのAが提案し、自ら仕掛けをするという。
親分肌とは到底言えない彼だったが、「イタズラ」という響きに負けた全員(僕を含め6人)がそれに賛同した。

当日、完全に暗くなる8時頃を待って僕らは刑ドロを決行した。



106: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:13:40 ID:GI0YYXt30
暗い中での刑ドロは難航した。
お互いに相手の顔が見えず、警察かドロボウかの判断がつかないのだ。

「とりあえず、会うなり捕まえられることになるはず。
 隠れる必要はないし、適当に逃げ回ったら解放(警察の本拠地に踏み込み仲間を逃がすこと)するふりをして捕まっとって」

これがAからの指示だった。

彼は成績も良く、運動もそこそこできた。
まさにその状態になって初めて彼の状況推測を侮っていたと思い知った。

下級生たちはすぐに終わったことに僕たちを馬鹿にしたが、これからが本番だなどとは言えないのでグッと堪えた。

この隙を突いてAが皆を解放した。

「裏の記念館に段差があるじゃん?」

逃げている間にAは作戦の内容を続けた。

「俺は近所だから知っとるけど、その下藪になっとる。あとは田んぼ
 で、今日確認したら段差に竹の柵(?)みたいなものがあって囲いがしてあったけん、その外から足を掴んですぐ隠れればバレん」

意外と考えているらしいAに感心しながらも、思っていたより子供じみていることに僕はゲンナリした。
だが、下級生に馬鹿にされたこともあり、諦めることはプライドが許さなかった

あみだで隠れる場所を決め、僕たちはそれぞれの持ち場についた。
僕の担当は墓の真横だったが、家のそばに墓がある身としては怖くもなかった




107: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:15:02 ID:GI0YYXt30
僕の持ち場は比較的本拠地から近い位置にある為来る人数が多く、危うく見つかりそうになったがなんとか見つからずに済んだ。

Aが「秘密の仕掛けもした」というので期待してもいた(それが何なのかはその時明かされていなかった)
隠れている間、柵の向こう側の木に掴まって様子を伺っていたのだが、ふと手に何か絡みつく感覚がありポケットからペンライトを取り出して手を照らした。

手には長い髪が数束絡まっており途端にゾクリとした。

今にして思えば、掴まっていた場所は下のほうでどう考えてもおかしいのだが、天然だった僕はこれが仕掛けだと思ってしまった。


結果は大成功だった。
もっとも、藪の枯れ草に引っかかれたことを除けば、だが・・・

下級生たちの甲高い悲鳴と、なぜか渇いた破裂音があちこちから聞こえてきた。

そして、事の顛末が明かされる。



108: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:16:14 ID:GI0YYXt30
「なぁ!大成功だったろ!?」

皆がそれぞれ肯定の意を示すと、

「あのクラッカーボール、数が数だし高かったんだよ」

え?
途端に寒気が蘇ってきた。

「他に仕掛けあったの?」

「いや、そこまで気が回らんかった」

ズンと腹に重いものが落ちた気がした。
じゃあ、さっきの髪は・・・

この後僕は沈んだ気持ちを隠し、明るく振る舞った。


だが、その後もここでガラスに映る四肢がバラバラの女や、閉じた鏡の隙間から伸びる土気色の腕を見ることがあった。

それで僕の隠れた霊感が目覚めてしまったのか、他の場所でもイロイロなモノを見るハメになる



109: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:23:48 ID:NnRhBoyC0
イロイロなモノにwktk



110: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 02:23:57 ID:YIM8zv+rO
面白い(・∀・)



111: 天然 2009/12/14(月) 02:30:01 ID:GI0YYXt30
今は霊感薄いんですが、まあ心霊スポット行けば何体かは見ます
いつか後日談も載せようかと思ってます。



166: 1 ◆SEVEN/EhkI 2009/12/14(月) 19:39:54 ID:jhlftkdqO
母方の人間が皆見る夢があります。
何時代だか判然とはしないのだが、貴族が着るような服(戦国無双の今川が着ているような服)を身に纏った男女が小さい橋の上で抱き合い泣いている夢。

悲痛な嗚咽を漏らしていて、抱き合ってるだけ。

母の弟三人がこの夢を見ています。

近所に住む叔父が酒の席で漏らしたんだが、その女性が枕元に立っていたそうです。



167: サザン ◆SEVEN/EhkI 2009/12/14(月) 19:41:04 ID:jhlftkdqO
それは叔父がまだ元気で、働き盛りの二十代前半の話し。

夏が終わりかけている時期、暑いのか涼しいのか中途半端な時期の夜にその女は現れたらしいです。
夜中にふと目が覚めた叔父は、異様な空気に驚き、起きようと思ったが体が動かない。

虫の声も聞こえず、全くの無音。 生暖かく、ねっとりとしてずうんと重い空気。

目だけは動かせたので、嫌な汗をかきながらも、冷静に状況を把握しようと辺りを見渡した。

右 何も無い 左 何も無い 下 何も無い 上 足があった

この着物、見覚えが有るな…。

あぁ、夢で見た泣いてる男女の女の方が着ていた服だ…。 貴族?

ズル ズル ズルっと音を立て、着物の裾を引きずりながらその女がゆっくりとした動作で動き出し、叔父を通り過ぎると同時に闇に消えて行き、叔父は金縛りから解放された。


女に遭遇した叔父は翌年ベーチェット病(だったかな?)にかかり、仕事も恋人も無くし、国から金を貰って生活をするようになってしまいました。

叔父の下、次男は事故を起こし、逃亡中。

三男は最近腎臓だか膵臓だかに奇形が見付かり、痛みのため働けなくなりました。

で、うちのオカン。

やはり病弱で、月の半分は寝込んでます。

オカンのオカン、俺の祖母は真冬の新潟でパートの帰りに豪雪の中倒れ、死にました。


この泣いてる男女は何なんですか? 何か関係あるんですか?



170: 本当にあった怖い名無し 2009/12/14(月) 20:23:08 ID:iAY+yOxW0
>>167
妙なリアルさがあって怖いな
ご先祖様が何か悪い事してたのか?



169: ロザリー ◆PiGJDrhfQc 2009/12/14(月) 20:13:51 ID:44akKSN/O
面白かった



238: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 14:09:27 ID:FYKkfKc80
14年位前、郵便局で配達の非常勤をやっていたときの話です。

自分の配達の担当区は山奥のほうで、それこそ同じ苗字の4~5件くらいの集落
が、かなり広い間隔でちらほらあるような所でした。
そんな地区に1軒だけ、このあたりにはない苗字の家がありました。
他の家ともかなり離れており、バイクを置いて歩いていかないと
家までいけないような道の悪いところでした。

おじいさんとおばあさんの2人暮らしで家は、まさに掘っ立て小屋。
でも2人ともとても気さくでやさしくて、いい人でした。
ある日、現金書留を配達するために訪れた時のできごとです。
呼び鈴もなにもないので、玄関をあけ大声で「○○さ~ん郵便で~す」
といつものように呼びかけましたが、でてきません。
人の気配があるので暫く何度も声をかけましたが応答がないので、
帰ろうと振り返ると、「っぁぁ~~」「ぉふ~」と人の声が聞こえました。自分は2人に何かあったと思い
急いで部屋に上がりこんでふすまをあけました。
すると・・・
畳がぼろぼろになった部屋で、おじいさんが口をパクパクさせ横になり
その口におばあさんが、スプーンで得体の知れない臭く茶色く糸をひいた
ものを食べさせていました。
「なにやってるんですか!!」僕は怒鳴るとおばあさんは
「じじさんが・くすりくれって・・」とか細い声でいいました。
絶対危険と思い急いで119番通報しました。

後日、その時の状況を警察に聞いたのですが、おじいさんが倒れて
それをみたおばあさんが気が卒倒し、精神崩壊して奇行を行ったそうです。
後日おじいさんもおばあさんもお亡くなりになりました。

ちなみにあの、薬だ、といって食べさせていたものは・・・・
飼い猫の糞とかんぴょう、石を混ぜたものだったそうです。



239: ロザリー ◆PiGJDrhfQc 2009/12/15(火) 14:14:27 ID:DztmLFWPO
>>238
そこはB地区とか?



240: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 14:29:20 ID:FYKkfKc80
>>239
ここのあたりではいわゆる被差別部落は存在しない・・というより知りません。
同和教育も受けた記憶がなく、年寄りの人に聞いたり図書館で調べたりしても
なにものっていません。温泉で有名な半島で富士山がみえます。

ただ、同和問題を色々知ったあとだと、間違いなくそれですけれど・・
昔、村八部にされていたのかもしれません。



242: ロザリー ◆PiGJDrhfQc 2009/12/15(火) 15:59:26 ID:DztmLFWPO
>>240
そうですか・・・。



251: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 19:18:47 ID:jWU5GhKk0
>>238
乙でした
此処で期待されるような「怖い」とは少し違いますけど、顔馴染みの人間が死にかけてる現場に遭遇するのは、結構怖い事ですよね…



260: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 21:21:53 ID:FYKkfKc80
>>238です。つまらない話で申し訳ございませんでした。
妻(看護婦)から聞いた話をきいてください。一応さっきのよりは怖いかと。

個人経営の産婦人科の看護婦なのですが、外来診察をやっていたとき
処置室にありの行列が出来ていました。ありの退治をしようと行列をたどっていくと
使用済みの採決針の入れ物からできていたそうです。まさかと思いまとめて
つぶして退治してみると一面血痕だらけ。
ありはなんと血を吸っていたのです。
血液はある意味細菌兵器です。B、C型肝炎、エイズウイルス、その他もろもろ
をアリたちは病院外に持ち出していたのです。(後日巣ごと薬殺したそうです)

病院の近くにいる生物は危険がいっぱいかもしれません・・・
怖くないですね、もうこれで最後にします。ごめんなさい。



262: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 21:31:36 ID:L1HoAsGQ0
>>260
コレは怖い
洒落にならない程怖い



263: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 21:41:48 ID:E6zonuNX0
>>260
GJ
もっと書いてくれ



256: 1/2 2009/12/15(火) 21:06:19 ID:1fSqPHYk0
研修医時代のことです。
病院の一般当直をしていると、色んな患者さんがきますが、
公立系の病院だと、そんななか案の定というのか多いのが、メンヘラとDQN。
世間というものを教えてくれました(もうお腹いっぱいですけどね)

特に洒落にならなかったのが、「リスカ事件」。

受付で「あたしは不安で不安で死んじゃいそうなの!」とヒステリーを起こしている若い女性。
彼女は有名な救急外来「しか」受診しないメンヘラさんで、
要は優しく話を30分も聞けば便秘薬だけでおとなしく帰ってくれるのですが、
あいにくこちらも本当に重症で緊急手術になりそうな人を見ていたので
当たり前ですが順番を待っていてもらいました。

それが甘かった。
突然待合で上がる悲鳴と怒号…。



257: 2/2 2009/12/15(火) 21:07:25 ID:1fSqPHYk0
慌てて見に行くと、手首からだらだら血を流すお姉さんと、
泡を吹いて意識をなくした子供、泣き叫ぶ子供、悲鳴を上げるお母さんに怒号を上げるお爺さん…

手首を切ればさっさと見てもらえると思ったお姉さん。
なぜかその場で鞄から包丁を取り出し手首をバッサリ。
あろうことか、待合で熱を出してうなされている子供を連れてきた親子連れの前を選んで…

小学校低学年くらいだったでしょうか、上のしんどかった子の方は本当に失神してしまい、
その子についてきた兄弟たちは大パニック。
しかも悪乗りした(としか思えない)お姉さんの抱きつき攻撃で、血まみれに…。
まさしく阿鼻叫喚の状態でした。

すぐ駆けつけた救急部の師長(いわゆる看護婦長さんね)と、ベテラン医師が
「お前らは普通に救急やれ!こっちは構うな!」と私たちを遠ざけたので、
その後は不明ですが、お姉さんにはその後会っていません。
彼女はちゃっかりどこかで元気にしてる気がしますが、
あの時の親子はいまでもとても心配です。

こんな感じで「生きてる人間がよっぽど怖いor洒落にならん」系が多いです。



711: 本当にあった怖い名無し 2009/12/22(火) 21:42:24 ID:EZ5iNObI0
>>256 
弩迫力でおもわず笑ろうてしもうた
リアルは とりわけ医者は凄げえや
内科のナースステーション周りときたら
毎晩号泣の声が上がって恐怖で寝付けないもんなあ 人生見直しをやっちまったぜ



258: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 21:13:07 ID:Gh6AnqM40
ただ生きているだけの人間が 最も怖い(厄介)なだけ。
問答無用でぶち回す!



268: 1/6 2009/12/15(火) 22:15:46 ID:1fSqPHYk0
ありがたいことに需要はあるようなので、もう一つあげておこうかな。
次に2ちゃんどころかネットできるのがいつかわからないので。

病院にまつわる幽霊系の話はよく聞きますが、自分では1つしか体験したことがありません。
というわけで、その唯一を…。

これも研修医時代、しかも働き始めの4月です。(日付まで覚えています)
おりしも世間はお花見+新歓シーズン真っただ中、浮かれすぎてべろんべろんになって
救急車でご来院いただく酔っ払いで、深夜も大忙しでした。

ちなみにある意味洒落にならないことに、前後不覚の酔っ払いは研修医のいい練習台です。
普段めったに使わない太い針で点滴の練習をさせられたりしました。
一応治療上太い針で点滴をとって急速輸液ってのは医学上正しいのも事実ですよ?
でも、血行がよくて血管がとりやすく、失敗しても怒られず、しかも大半は健康な成人男性というわけで
上の先生にいやおうなしに一番太い針を渡され、何回も何回もやり直しをさせられながら
半泣きでブスブスやってました。
普通の22G針は研修医同士で何回か練習すればすぐ入れれるのですが、
16Gという輸血の為の針になるとなかなかコツがつかめず、入れられる方も激痛…
でも、練習しておかないと、出血で血管のへしゃげた交通事故の被害者なんかには絶対入らないわけで。
(皆様、特に春は飲みすぎには注意ですよ!)



269: 2/6 2009/12/15(火) 22:16:37 ID:1fSqPHYk0
話を戻します。
その日の深夜、心肺停止の患者が搬送されてきました。
まだ本当に若い方で、医者になりたての若造は使命感に燃え、教科書通りに必死に蘇生を行いました。
しかし結局30分経過したところで、ご家族と連絡をとった統括当直医の一言で全ては終了。

その方は、(自分は知りませんでしたが)今まで何回も自殺未遂で受診していた常連さん。
しかもいわゆる「引き際を抑えた見事な未遂」で、ギリギリ死なない程度でとどめていたようです。
しかし今回、運が悪かったというのか自業自得というのか…
だいぶ薬のせいで心臓が弱っていたらしく、(推測ですが)まさかの心停止。

駆けつけた知人という人も、固定電話から救急車は要請したものの到着時にはその場におらず連絡不能。
状況から事件性が否定できないため、警察に連絡。
検視が行われることになりましたが、たまたま大きな事件があったので朝まで引き取れないとのこと。
家族と連絡を取る時、やむを得ず故人の携帯を見て連絡をとりましたが、あっさり蘇生中止を希望。
生前、家族全員をさんざん振り回し、借金を負わせ、みんなが疲れきって病んでしまった、自殺が最後の希望だったろうから頼むから逝かせてやってくれ、と…。
死亡確認後改めて連絡しましたが、地方に住んでいて今晩は引き取りにも付添にもいけないとのことでした。
最後に携帯から電話をしていた(おそらく通報者でしょう)異性の知人にも連絡をとりましたが、今までまとわりつかれ、逃げようとすれば自殺未遂をされて疲れ切っていた、家族でも友達でも何でもない、もう関わりたくない、と泣き声で通話を切り、その後はつながらず…。

暗澹とした気分になりました。最初の社会勉強でした。



271: 3/6 2009/12/15(火) 22:17:53 ID:1fSqPHYk0
結局遺体をどうしようかという話になり、もう一度話は警察へ。
誰かが面会に来た時にすぐ会えるようにという配慮から、「隔離室」に安置することとなりました。

この隔離室、少し説明しにくいのですが、救急の一番奥まったところにあります。
手前から診察スペース(ウォークインの診察室と救急車受け入れ)があり、処置のスペースがあります。
私たちはだいたいこの処置スペースと診察スペースを行き来しています。
さらに奥に経過観察用のベッドが10台あるのですが、そのさらに突き当りにあります。
カーテン付きのドアで仕切られていて、救急室のベッド側と廊下2か所から出入りできますが、
どちらも施錠できます。(以前知らない間にホームレスが入っていたりしたことがあったので…)
正しい使用方法はインフルエンザの患者の点滴などですが、今回はそこに入っていただこうというわけです。
空調も別になっているので、その部屋だけ最低温度に設定してクーラーをかけ、施錠しました。

ショックを受けていた自分も、すぐにまた怒涛のように運び込まれる酔っ払いの相手をしているうちに、その患者のことが頭から抜け落ちて行きました。
それがだいたい11時ごろ。

異変が起きたのは深夜1時半ごろでした。



272: 4/6 2009/12/15(火) 22:18:50 ID:1fSqPHYk0
観察用ベッドと隔離ベッドは先ほども言ったように近いとはいえ少し離れているので、
各ベッドに一つずつナースコールがあり、鳴らすと「エリーゼのために」が流れます。
意外と音が大きく、救急全体で聞こえるので、だいたい看護師さんが誰か手を止めて、
ベッドのところに行ってくれます
(しょうもない要件ばかり何回も言ってると何もしないこともあるみたいですが)
しかし、悲しいことに看護師よりも研修医の方が立場が下で…あとは察してください。

というわけでぱっと板を見に行くと、観察室のランプがチカチカ。
何も考えずにナースコールを取って「どうしましたか?」と言った瞬間、後ろからぱっと別のドクターが切ってしまいました
(ちょうど壁についてる固定電話みたいになっています)
「え・・・」
「お前良く見ろ、観察室だぞ。」
「あっ・・・え、あのー、酔っ払いが忍び込んでる、とか?」
「鍵は俺がかけた。」
そういってポケットから鍵を出す上級医。
「そして今も持ってる。あとは聞くな、考えるな。こういうことも、たまにある。」
そして鍵を戻してぼそっと
「ただの故障だ、厭な偶然、それだけだからな。」

もうそのあとは怖くてしかたありませんでした。
しかし自分がやらかしてしまったせいでしょうか、その後ベルが鳴る鳴る…。
ひっきりなしにエリーゼのためにがガンガン流れます。
そのたびにめんどくさそうに受話器をガチャギリする上級医。
しかしベルはひどくなる一方でした。




273: 5/6 2009/12/15(火) 22:19:51 ID:1fSqPHYk0
♪ミレミシレドラ~…、のメロディーが流れるのですが、途中くらいからこちらが切らなくても勝手に途中で切れるのです。
ミレミシレドミレミシレド、みたいな感じで。最後はミレミシミレミシミレミレミレ…みたいになってましたね。
明らかにこちらをせかしていました。
私と同じく入りたての看護師さんもいたのですが、彼女は完全に腰が抜けて泣きながら座り込んでいたし。
そして、「おい!うっせーんだよ!!さっさと行ってやれやゴルァ!!!!」と空気の読めない酔っ払い共。
中にはオラオラ言いながら隔離室のドアを蹴るDQNまでいて、ちょっとしたカオスでした。

そんな中一人不機嫌オーラを立てていたのは師長さんでした。

とうとうしびれを切らした彼女はツカツカと受話器のところに行ってさっと取ると一言、



「 黙 っ て さ っ さ と 死 ね ! ! ! ! ! 」




274: 6/6 2009/12/15(火) 22:20:51 ID:1fSqPHYk0
救急中にしっかりと声が響き、ぱたりと途絶えたナースコール。
理解したのかしないのか知りませんが、空気をやっと読んでくれた酔っ払い達。
くるりと振り返った師長さんは、それはそれは、頼もしいとかじゃなくて純粋に恐ろしかったです。

「 仕 事 し ろ ! 」

その後は馬車馬のように働きましたとも。
酔っ払いはいつも居座ってしまって返すのに苦労するのですが、皆様本当に理解が早かった。

腰を抜かしていた看護師さんはその後「ICUで死ぬ間際の人が氷をポリポリ食べていてその音が耳から離れない」と言い残してやめて行きましたが、師長さんいわく軟弱ものだからだそうです。

女社会、子供を5人育て上げ、なおかつ893やDQNのやってくる救急外来をあえて選ぶ、そんな猛者。今でも心底恐ろしいです。

あと、心当たりがあってもこの話はあまり広げないでくださいね。特定されたら…考えたくないですから。



275: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 22:26:44 ID:E6zonuNX0
>>274
医者だよね?
幽霊とか言わないよね?



278: 本当にあった怖い名無し 2009/12/15(火) 23:07:23 ID:W3vfcLsc0
>>274
これ単に蘇生したとかいうことは、ないの?



408: 本当にあった怖い名無し 2009/12/17(木) 19:20:58 ID:1Hvos3UtO
霊感が一番強かった中学生のとき、修学旅行で広島に行った。
原爆が落ちた当時のままになっている、廃墟みたいなところに行き、語りべの人の話を聞いた。
その廃墟は、当時は軍の通信関係の施設だったらしいが、そこに入った瞬間から寒気と目眩がひどく具合が悪くなった。
何とか耐えて宿に帰ってからも肩とか頭が重くて、夕方には熱も出た。
部屋の隅がすごく嫌な感じもして何か拾ってきたんだな…と思ったらやっぱり軍服を着た兵隊さんがチラチラと視界に入ってきて、怖かったし辛かった。

高校の修学旅行では沖縄に行き、集団自決があったガマという洞窟に入った時も、ずっとたくさんの影が蠢いていて、すごく体調が悪くなった。
ガイドさんが「どのくらい暗いのか、懐中電灯を消します~」と言って明かりを消したら一気に影がぶわっと大きくなり、耐えられずにうずくまってしまった。

今は霊感は弱くなって、嫌な感じがするくらいであまり見ることはなくなりました。



464: 本当にあった怖い名無し 2009/12/18(金) 23:28:38 ID:pI8mbaJq0
うちの地元に、ある旅館があった。

その旅館は、いわゆる高度経済成長の時代レジャーブームに乗ってできたものだった。

そして、80年代後半に入ると、レジャーの多様化、海外旅行ブーム、老朽化などにより、
その旅館の経営は、少々下り坂に入ったという。
時は、折りしもバブルの時代。その旅館と敷地は、その周辺の土地は、「開発会社」に、
買い取られ、その旅館は、閉鎖された。
うわさでは、長期滞在型のリゾート開発が行われ、その旅館の土地には、リゾートマンションが建設される、
とのことだった。

が、開発が始まる前に、バブルは崩壊。
旅館とその周辺の土地を買いあさった「開発会社」も、倒産したとのことだった。
見事に不良債権となった、旅館とその周辺は、誰も手をつけず、荒れ果て、
旅館は廃墟と化していった。

もともと、道路から、少し奥まったところに立っていたその旅館。
営業していたときは、道路に、旅館の案内看板も立っており、道路からも、
明かりの灯る旅館を見る事が出来たが、いまや、漆黒の闇の中、
生い茂る草木の向こうに、廃墟と化した旅館が見えるという状況。
今は営業時の面影もなく、闇に浮かぶ旅館には、不気味さすら感じられるようになった。

廃墟と化し、不気味さすら漂わせるようになった為か、その頃から、その旅館にある噂が漂い始めた。

いわゆる、「幽霊が出る」という噂である。

曰く「オーナーが経営苦によって自殺をし、そのオーナーの霊がでる。」
曰く「開発会社の社長が、そこで自殺をし、その社長が・・・・」
曰く「営業していたころ、殺人事件があり・・・・・」

もちろん、どれも、根も葉もない噂である。



465: 本当にあった怖い名無し 2009/12/18(金) 23:30:39 ID:pI8mbaJq0
>>464
の続き

その旅館の元経営者は、下り坂になり始めた時、旅館と土地を開発会社に高値で売り、
今でも悠々自適の生活をしているし、開発会社は、倒産したらしいが、
社長がそこで自殺したなどという事実はない。
殺人事件も、もちろんなかった。

まあ、地元の廃墟と化した経緯を知っている人間が見ても、不気味さを感じるのだから、
そういう事情を知らない、外の人が見れば、そんな作り話もできるのかもしれない。

ただ、その廃墟と化した旅館の窓に、「青白い光を見た。」、「人影を見た。」という地元の人もいたのは事実である。
かく言う私も、実は、旅館の窓に、「青白い光」、「人影」を見て、ドキッとしたことが、二三度あった。

ただ、私や、地元の人たちが「青白い光」、「人影」を見はじめたのは、「幽霊が出る」という噂が立ち、
その旅館が、肝試しスポットとなりつつあった時である。
人影や、青白い光の正体も、幽霊等では勿論無く、大方、肝試しに訪れた人や、
その人の持つ懐中電灯とかであろうと思ったし、地元の人も大半は、そう信じていた。

事実、廃墟と化した旅館は、道路から見えること等とあいまって、

「幽霊が出る旅館の廃墟」

として、肝試しスポットとして有名になっていった。



467: 本当にあった怖い名無し 2009/12/18(金) 23:33:08 ID:pI8mbaJq0
>>465
の続き

私は読んだ事は無いが、雑誌等にも、上記の根も葉もない、因縁話。
そして、実際に幽霊を見たとする、目撃者の話等と一緒に、何度か取り上げられたという話である。

そして、後は、その手の廃墟のお約束で、物見遊山気分の若者たちや、真夜中に大騒ぎする若者達が、
集まるようになり、地元でそれが問題となり、その旅館の取り壊しが求められるようになった。

そして、また月日が流れて、その旅館がいよいよ取り壊されることとなった。
跡地には、複合大型ショッピングセンターができるとのことだった。
その旅館が廃業してから、十数年、少々不気味だったとはいえ、見慣れた光景が消えることに、一抹の寂しさも覚えた。

そして、取り壊し工事が始まって、数日後、その廃墟に、警察車両が、多数止まっているのを見た。

「何か事故でもあったのかな?」

家に帰って、ニュースを見て、警察車両が集まっていた理由を知った。
その旅館の解体工事中、白骨化した遺体が見つかった。とのこと。
死後、6年から10年が経過しているとのことだった。
「旅館の廃墟に幽霊が出る。」という噂が立ち始めた時期と一致する。




536: 本当にあった怖い名無し 2009/12/20(日) 19:11:08 ID:zJSNNu9V0
友達から聞いた話。実話なので一部改変してます。

友達の母親(仮にAさん)が事故に巻き込まれた。
何でもその事故というのが当て逃げってヤツで、Aさんはすぐに警察を呼んで対処して貰ったらしい。
しかしその相手がまた厄介で、当てたにも関わらず自身の非を認めようとしない奴で一向に話が進まない。
その場に来た警察も警察で、当てた方の奴を庇うというかそんな感じでAさんの怒りはピーク。
これ以上話をしても無駄だと思って、Aさんは自分の車の傷は自己負担することに。

それで車を修理に出したんだけど、この修理屋がまた最悪。
ボコられた当初よりも酷い塗装と傷で返してきやがったそうで、Aさんはもう人間不信になるかと思ったくらい精神的にダメージをくらっていた。
しかも酷いのが当て逃げした奴も車の修理屋もAさんに対しての謝罪は一言もナシ(後で知った話だが、この2組はグルだった)。
Aさんはそのまま泣き寝入り。酷い人もいるもんだと思いながら日々を過ごしていた。

それから数年経って、Aさんがあの腹立たしい事故のことなんて忘れていた頃に舞い込んだ風の頼り。
当て逃げしてきた家の住人がトラックと衝突、即死。
修理屋が行方不明。
Aさんは一気に寒くなったそうだ。



547: 本当にあった怖い名無し 2009/12/20(日) 23:02:55 ID:prW9TO8r0
>>536
まともな任意保険に入ってりゃ、相手との話は保険屋さんがやってくれる。



556: 1/3 2009/12/21(月) 05:16:14 ID:LTk+WL6V0
当時俺が大学生だった頃の話だ。
アパートの家賃を支払うために深夜にコンビニのアルバイトをしながら大学へ通うのが日課になっていた。
俺に友達はいなかったが彼女は居た。週末は彼女とデートするのが当たり前になっていた。
そんなある週末の深夜2時頃、彼女とデートをして帰ってきてアパートの階段を上り自分の部屋へ向かっていたら、
俺の部屋の前に血まみれの見知らぬ女が立っていた。俺は焦ったが、階段を下りて遠くから自分の部屋を確認した。
そしたらまだ血まみれの女が俺の部屋の前に立っている。怖かったが、遠くからその女に「大丈夫ですかー?」と声をかけてみた。
女の返事は無かった。俺は階段を上り自分の部屋の近くまで行き、またその女に声をかけたが返事は返ってこなかった。



557: 2/3 2009/12/21(月) 05:16:55 ID:LTk+WL6V0
と思ったら、かなり聞き取りづらい小さな声で何か言っているのが聞こえた。女に近づくのが怖かったが、俺は恐る恐る
その女に近づいた。そしたらまた何か喋っている。俺は女に声をかけた。「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」
そしたら女は小さな声で何か言っていたが全部は聞き取れず、「・・・ない」と言っているとこだけは聞き取れた。
俺は不思議に思ったが女に「救急車呼んできます」と言って、当時携帯電話が無かったので公衆電話で119番して救急車を呼んだ。
そして急いでアパートまで戻り自分の部屋に向かっていったら女の姿は消えていた。
あんな状態でどこに行ったんだろうと、俺は部屋の周りを探したがいなかった。
それから15分後、救急車がサイレンを鳴らしながらアパートに到着した。
俺は救急隊の人に事情を説明し謝った。変な日だな~、と思いながらもその日は寝た。



558: 3/3 2009/12/21(月) 05:17:37 ID:LTk+WL6V0
次の日の朝、ドンドンドンと玄関のドアを叩く音がした。
そしたら大家さんだった。大家さんが「昨日救急車きたけど何かあったの?」と。
とりあえず昨日あった出来事を説明したら急に大家さんの顔が真っ青になり「そんな事があったの」と言い、戻っていった。
大家さんは何か知っていると思った俺は、時間を置いてその日の夕方、大家さんに聞きにいった。
玄関から大家さんが出てきたが、なんだか怪訝そうな顔をしていた。
俺「昨日の事何か知ってるんですか?」
大家さん「実はね・・・その人12年前にあなたの部屋で殺された女性なの」
俺「そんな事があったんですか」と一言いい、俺は部屋に戻った。
かなり怖かったがその日は酒を飲み、酔いつぶれて寝てしまった。

次の日、大学の講義は昼からだったから午前中に図書館に行き12年前の新聞を読んだら、
確かにその事件は大家さんの言った通り、アパートで女性が殺されていた。
その事件の内容はかなり悲惨で、全身100ヶ所以上を包丁でメッタ刺しにされた事件だった。
俺は一週間後くらいにアパートを引っ越した。こんな不思議な体験もあるんだなぁと思った出来事だった。



766: 本当にあった怖い名無し 2009/12/23(水) 01:34:54 ID:VPF5MM+J0
俺の実家からチャリで30分ほどのところに幽霊が出ると噂される廃墟になった病院の隔離棟がある。
今では肝試しに来る若者が侵入できないようセキュリティーシステムがついているのだが、
俺が小学生の頃は中に入ることができた。
ある夏の暑い日、小学生だった俺は友達とチャリンコにまたがり病院を探検しにいった。
病院に着くまではへらへらしていた俺達だったが病院に着くとその薄気味悪い外観から
夏なのに寒気がして顔が強張ったことを記憶している。
ふと病院の近くを見ると俺達と同じように病院を探検しようとしているグループがいた。
話を聞くと地元の小学生(病院は俺達の小学校の校区外にある)であった。

話しているうちにすっかり打ち解け、地元の小学生たちは丁寧にも中への侵入の仕方を教えてくれた。
入り方は簡単で病院の外壁に割れた小窓があり、そこに手をかけよじ登って入るといった具合だ。

小窓は小さいため一人ずつ中に入っていくのだが、いざ俺がよじ登っているとき
後ろで不意に順番を待つ地元の小学生の一人が笑って、
「気をつけて、○○(俺の苗字)くん」と俺に声をかけた。
無事、みんなが入り終わり、中を探検しようとしたのだが
小学生だった俺達にはさすがにもう限界だった。
廊下や階段の壁には奇妙な落書き、手形らしきもの、これ以上は
進んではいけないということは俺達にもすぐにわかり
メスやカルテが置いてあるといわれる手術室に入ろうと
口にする者などおらずそのまま退却した。



767: 本当にあった怖い名無し 2009/12/23(水) 01:35:47 ID:VPF5MM+J0
>>766 つづき

物足りなさそうな地元の小学生に別れを告げ、
帰りは「結局は何も出なかったね」とか「どきどきしたww」とか
感想を言い合いながら皆興奮気味だった。

だけどね、家に着き、一人になったときに気づいたんだ。
俺、向こうの小学生に名前(苗字)を言っていないことに。
友達からは下の名前で呼ばれているから彼らに分かる訳はないんだ。

恐怖で俺はその日、寝ることができなかった。
次の日、友達に話そうと朝早くに登校し
学校のくつ箱に運動靴を入れるとき、あることに気づいたんだ。

靴を見ると真っ白な運動靴のかかとの部分だけ明らかに黒ずんでいた。
俺はそれが何であるかわかるのに時間はかからなかった。

そこには俺の名前が油性マジックで書かれていたんだ。



778: 本当にあった怖い名無し 2009/12/23(水) 07:40:09 ID:qBS95aPS0
こんちは。これは俺が体験した厄?についての話です。
だいぶ前の出来事なので何県のどこに行ったかとか覚えてませんしここに書くべきことなのか
迷いましたが書いちゃいます。
 
それは俺が中学2、3年生の頃に家族で旅行に行ったときのことです。
年末ということでいつもなら家で年越しそば食ってゆっくりしていたんですが
その年は親父がめずらしく外で年を越そうなんて言い出しちゃったもので、二泊三日
くらいの旅行にいくことにしたんです。
で帰り際に偶然賑やかな街の一角を発見しまして、なんだろうと思って車止めて近づいてみると
神社に続く一本道が出店で賑わってたわけです。
最初は出店にひかれて車を降りたんですが、ついでということでいつも行っている
A神社ではなく今年はその神社で済ませちゃおうってことになって、おみくじやら交通安全祈願の
お守りやらを買って・・・と例年通り事を済ませてそこをあとにしました。
 
で、ここまでは何ともないのですがその後あまり良くないことが立て続けに起きました。



779: 本当にあった怖い名無し 2009/12/23(水) 08:06:56 ID:qBS95aPS0
つづき
 
その翌年、元気だったおばあちゃんが急に体調を崩し入院し、父母おじいちゃんの3人
は立て続けに交通事故を起こしました。
俺はというと部活動で足の骨を折りましたがなんてことはないし自身のミス
でそうなったのであまり深くは考えませんでした。が、やはりこんなに立て続けに
不幸が降りかかってくるとなると何かあると考えてしまいます。
で、思い浮かんだのが旅先でいったあの神社でのおまいり。

うちは何十年も前から?おまいりを行くときはA神社だったので、浮気しちゃったために
A神社の神様のお怒りに触れたんだと少し怖くなりました。
そんな厄年も終わり、それからはもう他の神社に行こうとはせずに、おとなしく
A神社に行っています。数年経った今、交通事故その他大きな厄はありません。
まとめるつもりが長文になってしまいました。失礼。
みなさんも何か信じている物とかあれば、簡単に逸れてはいけませんよ笑
 
おわり



781: 本当にあった怖い名無し 2009/12/23(水) 09:24:05 ID:c//Ih0750
>>779
話自体はただの偶然とでも言えるかもしれないけど、
>みなさんも何か信じている物とかあれば、簡単に逸れてはいけませんよ
これは真理だと思った



836: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 22:12:17 ID:NNdtlw3F0
今から7年ほど前の話になる。俺は大学を卒業したが、就職も決まっていない有様だった。
生来、追い詰められないと動かないタイプで(テストも一夜漬け対タイプだ)、
「まぁ何とかなるだろう」とお気楽に自分に言い聞かせ、バイトを続けていた。
そんなその年の真夏。悪友のカズヤ(仮名)と家でダラダラ話していると、
なぜか「ヒッチハイクで日本を横断しよう」と言う話に飛び、その計画に熱中する事になった。

その前に、この悪友の紹介を簡単に済ませたいと思う。このカズヤも俺と同じ大学で、
入学の時期に知り合った。コイツは
根は底抜けに明るく、裏表も無い男なので、女関係でトラブルは抱えても、男友達は多かった。
そんな中でも、カズヤは俺と1番ウマが合った。そこまで明朗快活ではない俺とはほぼ正反対の性格なのだが。

ヒッチハイクの計画の話に戻そう。計画と行ってもズサンなモノであり、
まず北海道まで空路で行き、そこからヒッチハイクで地元の九州に戻ってくる、と言う計画だった。
そんなこんなで、バイトの長期休暇申請や(俺は丁度別のバイトを探す意思があったので辞め、カズヤは休暇をもらった)、
北海道までの航空券、巨大なリュックに詰めた着替え、現金などを用意し、計画から3週間後には俺達は機上にいた。
札幌に到着し、昼食を済ませて市内を散策した。慣れない飛行機に乗ったせいか、
俺は疲れのせいで夕方にはホテルに戻り、カズヤは夜の街に消えていった。
その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。




837: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 22:13:11 ID:NNdtlw3F0
さぁ、いよいよヒッチハイクの始まりだ。ヒッチハイクなど2人とも人生で初めての体験で、流石にウキウキしていた。
何日までにこの距離まで行く、など綿密な計画はなく、ただ「行ってくれるとこまで」という大雑把な計画だ。
まぁしかし、そうそう止まってくれるものではなかった。1時間ほど粘ったが、一向に止まってくれない。
昼より夜の方が止まってくれやすいんだろう、等と話していると、ようやく開始から1時間半後に最初の車が止まってくれた。

同じ市内までだったが、南下するので距離を稼いだのは稼いだ。距離が短くても、嬉しいものだ。
夜の方が止まってくれやすいのでは?と言う想像は意外に当たりだった。
1番多かったのが、長距離トラックだ。距離も稼げるし、まず悪い人はいないし、かなり効率が良かった。
3日目にもなると、俺達は慣れたもので、長距離トラックのお兄さん用にはタバコ等のお土産、
普通車の一般人には飴玉等のお土産、と勝手に決め、コンビニで事前に買っていた。
特にタバコは喜ばれた。普通車に乗った時も、喋り好きなカズヤのおかげで、常に車内は笑いに満ちていた。
女の子2~3人組の車もあったが、正直、良い思いは何度かしたものだった。

4日目には本州に到達していた。コツがつかめてきた俺達は、
その土地の名物に舌鼓を打ったり、一期一会の出会いを楽しんだりと余裕も出てきていた。
銭湯を見つけなるべく毎日風呂には入り、宿泊も2日に1度ネカフェに泊まると決め、経費を節約していた。
ご好意で、ドライバーの家に泊めてもらう事もあり、その時は本当にありがたかった。
しかし、2人共々に生涯トラウマになるであろう恐怖の体験が、出発から約2週間後、甲信地方の山深い田舎で起こったのだった。



838: その3 2009/12/24(木) 22:14:14 ID:NNdtlw3F0
その日の夜は、2時間前に寂れた国道沿いのコンビニで降ろしてもらって以来、
中々車が止まらず、それに加えてあまりの蒸し暑さに俺達はグロッキー状態だった。
暑さと疲労の為か、俺達は変なテンションになっていた。
「こんな田舎のコンビニに降ろされたんじゃ、たまったもんじゃないよな。
 これなら、さっきの人の家に無理言って泊めてもらえば良かったかなぁ?」とカズヤ。
確かに先ほどのドライバーは、このコンビニから車で10分程行った所に家があるらしい。
しかし、どこの家かも分かるはずもなく、言っても仕方が無い事だった。
時刻は深夜12時を少し過ぎた所だった。俺たちは30分交代で、車に手を上げるヤツ、
コンビニで涼むヤツ、に別れることにした。コンビニの店長にも事情を説明したら
「頑張ってね。最悪、どうしても立ち往生したら俺が市内まで送ってやるよ」と言ってくれた。こういう田舎の暖かい人の心は実に嬉しい。
それからいよいよ1時間半も過ぎたが、一向に車がつかまらない。と言うか、ほとんど通らない。
カズヤも店長とかなり意気投合し、いよいよ店長の行為に甘えるか、と思っていたその時、
1台のキャンピングカーがコンビニの駐車場に停車した。これが、あの忘れえぬ悪夢の始まりだった。



839: その4 2009/12/24(木) 22:15:34 ID:NNdtlw3F0
運転席のドアが開き、コンビニに年齢はおよそ60代くらいかと思われる男性が入ってきた。
男の服装は、カウボーイがかぶるようなツバ広の防止に、スーツ姿、と言う奇妙なモノだった。
俺はその時、丁度コンビニの中におり、何ともなくその男性の様子を見ていた。
買い物籠に、やたらと大量の絆創膏などを放り込んでいる。コーラの1.5?のペットボトルを2本も投げ入れていた。

その男を、会計をしている最中、じっと立ち読みをしている俺の方を凝視していた。
何となく気持ちが悪かったので、視線を感じながらも俺は無視して本を読んでいた。
やがて男は店を出た。そろそろ交代の時間なので、カズヤの所に行こうとすると、駐車場でカズヤが男と話をしていた。
「おい、乗せてくれるってよ!」
どうやら、そういう事らしい。俺は当初は男に何か気持ち悪さは感じていたのだが、
間近で見ると、人の良さそうな普通のおじさんに見えた。俺は疲労や眠気の為にほとんど思考が出来ず、
「はは~ん、アウトドア派(キャンピングカー)だからああいう帽子か」などと言う良く分からない納得を自分にさせた。

キャンピングカーに乗り込んだ時、「しまった」と思った。
「おかしい」のだ。「何が」と言われても「おかしいからおかしい」としか書き様がないかも知れない。
これは感覚の問題なのだから…ドライバーには家族がいた。もちろん、
キャンピングカーと言うことで、中に同乗者が居る事は予想はしていたのだが。

父 ドライバー およそ60代
母 助手席に座る。見た目70代
双子の息子 どう見ても40過ぎ



840: その5 2009/12/24(木) 22:16:30 ID:NNdtlw3F0
人間は、予想していなかったモノを見ると、一瞬思考が止まる。
まず車内に入って目に飛び込んで来たのは、まったく同じギンガムチェックのシャツ、
同じスラックス、同じ靴、同じ髪型(頭頂ハゲ)、同じ姿勢で座る同じ顔の双子の中年のオッサンだった。
カズヤも絶句していた様子だった。いや、別にこういう双子が居てもおかしくはない、
おかしくもないし悪くもないのだが…あの異様な雰囲気は、実際その場で目にしてみないと伝えられない。
「早く座って」と父に言われるがまま、俺たちはその家族の雰囲気に呑まれるかの様に、車内に腰を下ろした。

まず、俺達は家族に挨拶をし、父が運転をしながら、自分の家族の簡単な説明を始めた。
母が助手席で前を見て座っている時は良く分からなかったが、母も異様だった。
ウェディングドレスのような、真っ白なサマーワンピース。顔のメイクは「バカ殿か」と
見まがうほどの白粉ベタ塗り。極めつけは母の名前で、「聖(セント)ジョセフィーヌ」。
父はちなみに「聖(セント)ジョージ」と言うらしい。
双子にも言葉を失った。名前が「赤」と「青」と言うらしいのだ。
赤ら顔のオッサンは「赤」で、ほっぺたに青痣があるオッサンは「青」。普通、自分の子供にこんな名前をつけるだろうか?

俺達はこの時点で目配せをし、適当な所で早く降ろしてもらう決意をしていた。狂っている。
俺達には主に父と母が話しかけて来て、俺達も気もそぞれで適当な答えをしていた。
双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースでコーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。
ゲップまで同じタイミングで出された時は、背筋が凍り、もう限界だと思った。



842: その6 2009/12/24(木) 22:17:48 ID:NNdtlw3F0
「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」
キャンピングカーが発車して15分も経たないうちに、カズヤが口を開いた。
しかし、父はしきりに俺達を引きとめ、母は「熊が出るから!今日と明日は!」と意味不明な事を言っていた。
俺達は腰を浮かせ、本当にもう結構です、としきりに訴えかけたが、
父は「せめて晩餐を食べていけ」と言って、降ろしてくれる気配はない。

夜中の2時にもなろうかと言う時に、晩餐も晩飯も無いだろうと思うのだが…
双子のオッサン達は、相変わらず無口で、今度は棒つきのペロペロキャンディを舐めている。
「これ、マジでヤバイだろ」と、カズヤが小声で囁いてきた。
俺は相槌を打った。しきりに父と母が話しかけてくるので、中々話せないのだ。
1度、父の言葉が聞こえなかった時など「聞こえたか!!」とえらい剣幕で怒鳴られた。
その時双子のオッサンが同時にケタケタ笑い出し、俺達はいよいよ「ヤバイ」と確信した。

キャンピングカーが、国道を逸れて山道に入ろうとしたので、流石に俺達は立ち上がった。
「すみません、本当にここで。ありがとうございました」と運転席に駆け寄った。
父は延々と「晩餐の用意が出来ているから」と言って聞こうとしない。
母も、素晴らしく美味しい晩餐だから、是非に、と引き止める。
俺らは小声で話し合った。いざとなったら、逃げるぞ、と。
流石に走行中は危ないので、車が止まったら逃げよう、と。
やがて、キャンピングカーは山道を30分ほど走り、小川がある開けた場所に停車した。

「着いたぞ」と父。その時、キャンピングカーの1番後部のドア(俺達はトイレと思っていた)から
「キャッキャッ」と子供の様な笑い声が聞こえた。まだ誰かが乗っていたか!? その事に心底ゾッとした。
「マモルもお腹すいたよねー」と母。マモル…家族の中では、唯一マシな名前だ。幼い子供なのだろうか。
すると、今まで無口だった双子のオッサン達が、口をそろえて
「マモルは出したら、だぁ・あぁ・めぇ!!」とハモりながら叫んだ。
「そうね、マモルはお体が弱いからねー」と母。
「あーっはっはっはっ!!」といきなり爆笑する父。
「ヤバイ、こいつらヤバイ。フルスロットル(カズヤは、イッてるヤツや危ないヤツを常日頃からそういう隠語で呼んでいた)」



843: その7 2009/12/24(木) 22:20:19 ID:NNdtlw3F0
俺達は、車の外に降りた。良く見ると、男が川の傍で焚き火をしていた。まだ仲間がいたのか…と、絶望的な気持ちになった。
異様に背が高く、ゴツい。2m近くはあるだろうか。父と同じテンガロンハットの様な帽子をかぶり、スーツと言う異様な出で立ちだ。
帽子を目深に被っており、表情が一切見えない。

焚き火に浮かび上がった、キャンピングカーのフロントに描かれた十字架も、何か不気味だった。
ミッ○ーマ○スのマーチ、の口笛を吹きながら、男は大型のナイフで何かを解体していた。
毛に覆われた足から見ると、どうやら動物の様だった。イノシシか、野犬か…どっちにしろ、そんなモノを食わさせるのは御免だった。
俺達は逃げ出す算段をしていたが、予想外の大男の出現、大型のナイフを見て、萎縮してしまった。
「さぁさ、席に着こうか!」と父。大男がナイフを置き、傍でグツグツ煮えている鍋に味付けをしている様子だった。
「あの、しょんべんしてきます」とカズヤ。「逃げよう」と言う事だろう。俺も行く事にした。
「早くね~」と母。俺達はキャンピングカーの横を通り、森に入って逃げようとしたその時、
キャンピングカーの後部の窓に、異様におでこが突出し、両目の位置が異様に低く、
両手もパンパンに膨れ上がった容姿をしたモノが、バン!と顔と両手を貼り付けて叫んだ。
「マーマ!!」
もはや限界だった。俺達は脱兎の如く森へと逃げ込んだ。



844: その8 2009/12/24(木) 22:21:39 ID:NNdtlw3F0
後方で、父と母が何か叫んでいたが、気にする余裕などなかった。
「ヤバイヤバイヤバイ」とカズヤは呟きながら森の中を走っている。お互い、何度も転んだ。
とにかく下って県道に出よう、と小さなペンライト片手にがむしゃらに森を下へ下へと走っていった。
考えが甘かった。小川のあった広場からも、町の明かりは近くに見えた気がしたのだが、
1時間ほど激走しても、一向に明かりが見えてこない。完全に道に迷ったのだ。
心臓と手足が根をあげ、俺達はその場にへたり込んだ。
「あのホラー一家、追ってくると思うか?」とカズヤ。
「俺達を食うわけでもなしに、そこは追ってこないだろ。映画じゃあるまいし。
 ただの少しおかしい変人一家だろう。最後に見たヤツは、ちょっとチビりそうになったけど…」
「荷物…どうするか」
「幸い、金と携帯は身につけてたしな…服は、残念だけど諦めるか」
「マジハンパねぇw」
「はははw」
俺達は精神も極限状態にあったのか、なぜかおかしさがこみ上げてきた。
ひとしきり爆笑した後、森独特のむせ返る様な濃い匂いと、周囲が一切見えない暗闇に、現実に戻された。
変態一家から逃げたのは良いが、ここで遭難しては話にならない。
樹海じゃあるまいし、まず遭難はしないだろうが、万が一の事も頭に思い浮かんだ。
「朝まで待った方が良くないか?さっきのババァじゃないけど、熊まではいかなくとも、野犬とかいたらな…」
俺は一刻も早く下りたかったが、真っ暗闇の中をがむしゃらに進んで、さっきの川原に戻っても恐ろしいので、
腰を下ろせそうな倒れた古木に座り、休憩する事にした。一時はお互いあーだこーだと喋っていたが、
極端なストレスと疲労の為か、お互いにうつらうつらと意識が飛ぶようになってきた。



845: その9 2009/12/24(木) 22:23:04 ID:NNdtlw3F0
ハッ、と目が覚めた。反射的に携帯を見る。午前4時。辺りはうっすらと明るくなって来ている。
横を見ると、カズヤがいない。一瞬パニックになったら、俺の真後ろにカズヤは立っていた。
「何やってるんだ?」と聞く。
「起きたか…聞こえないか?」と、木の棒を持って何かを警戒している様子だった。
「何が…」
「シッ」
かすかに遠くの方で音が聞こえた。口笛だった。ミッ○ーマ○スのマーチの。CDにも吹き込んでも良いくらいの、良く通る美音だ。
しかし、俺達にとっては恐怖の音以外の何物でもなかった。
「あの大男の…」
「だよな」
「探してるんだよ、俺らを!!」
再び、俺たちは猛ダッシュで森の中へと駆け始めた。辺りがやや明るくなったせいか、以前よりは周囲が良く見える。
躓いて転ぶ心配が減ったせいか、かなりの猛スピードで走った。
20分くらい走っただろうか。少し開けた場所に出た。今は使われていない駐車場の様だった。
街の景色が、木々越しにうっすらと見える。大分下ってこれたのだろうか。

腹が痛い、とカズヤが言い出した。我慢が出来ないらしい。古びた駐車場の隅に、古びたトイレがあった。
俺も多少もよおしてはいたのだが、大男がいつ追いついてくるかもしれないのに、個室に入る気にはなれなかった。
俺がトイレの外で目を光らせている隙に、カズヤが個室で用を足し始めた。
「紙はあるけどよ~ ガピガピで、蚊とか張り付いてるよ…うぇっ 無いよりマシだけどよ~」
カズヤは文句を垂れながら糞も垂れ始めた。
「なぁ…誰か泣いてるよな?」と個室の中から大声でカズヤが言い出した。
「は?」
「いや、隣の女子トイレだと思うんだが…女の子が泣いてねぇか?」



846: その10 2009/12/24(木) 22:24:27 ID:NNdtlw3F0
カズヤに言われて初めて気がつき、聴こえた。確かに女子トイレの中から女の泣き声がする…
カズヤも俺も黙り込んだ。誰かが女子トイレに入っているのか?何故、泣いているのか?
「なぁ…お前確認してくれよ。段々泣き声酷くなってるだろ…」
正直、気味が悪かった。しかし、こんな山奥で女の子が寂れたトイレの個室で1人、
泣いているのであれば、何か大事があったに違いない。俺は意を決して、女子トイレに入り、泣き声のする個室に向かい声をかけた。
「すみません…どうかしましたか?」
返事はなく、まだ泣き声だけが聴こえる。
「体調でも悪いんですか、すみません、大丈夫ですか」
泣き声が激しくなるばかりで、一向にこちらの問いかけに返事が帰ってこない。
その時、駐車場の上に続く道から、車の音がした。
「出ろ!!」俺は確信とも言える嫌な予感に襲われ、女子トイレを飛び出し、カズヤの個室のドアを叩いた。
「何だよ」
「車の音がする、万が一の事もあるから早く出ろ!!」
「わ、分かった」
数秒経って、青ざめた顔でカズヤがジーンズを履きながら出てきた。と、同時に駐車場に下ってくるキャンピングカーが見えた。
「最悪だ…」
今森を下る方に飛び出たら、確実にあの変態一家の視界に入る。選択肢は、唯一死角になっている、トイレの裏側に隠れる事しかなかった。
女の子を気遣っている余裕は消え、俺達はトイレを出て、裏側で息を殺してジッとしていた。
頼む、止まるなよ、そのまま行けよ、そのまま…
「オイオイオイオイオイ、見つかったのか?」カズヤが早口で呟いた。
キャンピングカーのエンジン音が、駐車場で止まったのだ。ドアを開ける音が聞こえ、トイレに向かって来る足音が聴こえ始めた。
このトイレの裏側はすぐ5m程の崖になっており、足場は俺達が立つのがやっとだった。
よほど何かがなければ、裏側まで見に来る事はないはずだ。もし俺達に気づいて近いづいて来ているのであれば、
最悪の場合、崖を飛び降りる覚悟だった。飛び降りても怪我はしない程度の崖であり、やれない事はない。
用を足しに来ただけであってくれ、頼む…俺達は祈るしかなかった。
しかし、一向に女の子の泣き声が止まらない。あの子が変態一家にどうにかされるのではないか?それが気が気でならなかった。



847: その11 2009/12/24(木) 22:25:32 ID:o41n3rfp0
男子トイレに誰かが入ってきた。声の様子からすると、父だ。
「やぁ、気持ちが良いな。ハ~レルヤ!!ハ~レルヤ!!」と、どうやら小の方をしている様子だった。
その後すぐに、個室に入る音と足音が複数聞こえた。双子のオッサンだろうか。
最早、女の子の存在は完全にバレているはずだった。女子トイレに入った母の「紙が無い!」と言う声も聴こえた。
女の子はまだ泣きじゃくっている。やがて、父も双子のオッサン達(恐らく)も、トイレを出て行った様子だった。
おかしい。女の子に対しての変態一家の対応が無い。やがて、母も出て行って、変態一家の話し声が遠くになっていった。
気づかないわけがない。現に女の子はまだ泣きじゃくっているのだ。
俺とカズヤが怪訝な顔をしていると、父の声が聞こえた。
「~を待つ、もうすぐ来るから」と言っていた。何を待つ、のかは聞き取れなかった。
どうやら双子のオッサンたちが、グズッている様子だった。
やがて平手打ちの様な男が聴こえ、恐らく、双子のオッサンの泣き声が聴こえてきた。
悪夢だった。楽しかったはずのヒッチハイクの旅が、なぜこんな事に…
今まではあまりの突飛な展開に怯えるだけだったが、急にあの変態一家に対して怒りがこみ上げて来た。
「あのキャンピングカーをブンどって、山を降りる手もあるな。あのジジィどもをブン殴ってでも。
 大男がいない今がチャンスじゃないのか?待ってるって、大男の事じゃないのか?」
カズヤが小声で言った。しかし、俺は向こうが俺達に気がついてない以上、
このまま隠れて、奴らが通り過ぎるのを待つほうが得策に思えた。
女の子の事も気になる。奴らが去ったら、ドアを開けてでも確かめるつもりだった。
その旨をカズヤに伝えると、しぶしぶ頷いた。それから15分程経った時。
「~ちゃん来たよ~!(聞き取れない)」母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。
何やら談笑している声が聞こえるが、良く聞き取れない。再び、トイレに向かってくる足音が聴こえて来た。



848: その12 2009/12/24(木) 22:26:35 ID:o41n3rfp0
ミッ○ーマ○スのマーチの口笛。アイツだ!! 軽快に口笛を吹きながら、大男が小を足しているらしい。
女子トイレの女の子の泣き声が、一段と激しくなった。何故だ?何故気づかない?
やがて、泣き叫ぶ声が断末魔の様な絶叫に変わり、フッと消えた。
何かされたのか?見つかったのか!? しかし、大男は男子トイレににいるし、
他の家族が女子トイレに入った形跡も無い。やがて、口笛と共に大男がトイレを出て行った。
万が一女の子がトイレから連れ出されてはしないか、と心配になり、危険を顧みずに
一瞬だけトイレの裏手から俺が顔を覗かせた。テンガロンハットにスーツ姿の、大男の歩く背中が見える。
「ここだったよなぁぁぁぁぁぁぁァァ!!」
ふいに、大男が叫んだ。俺は頭を引っ込めた。ついに見つかったか!? カズヤは木の棒を強く握り締めている。
「そうだそうだ!!」
「罪深かったよね!!」
と父と母。双子のオッサンの笑い声。
「泣き叫んだよなァァァァァァァァ!!」と、大男。
「うんうん!!」
「泣いた泣いた!!悔い改めた!!ハレルヤ!!」
と、父と母。双子のオッサンの笑い声。
何を言っているのか? どうやら俺達の事ではないらしいが…
やがて、キャンピングカーのエンジン音が聴こえ、車は去ってった。
辺りはもう完全に明るくなっていた。変態一家が去ったのを完全に確認して、俺は女子トイレに飛び込んだ。
全ての個室を開けたが、誰もいない。鍵も全て壊れていた。そんな馬鹿な…
後から女子トイレに入ってきたカズヤが、俺の肩を叩いて呟いた。
「なぁ、お前も途中から薄々は気がついてたんだろ? 女の子なんて、最初からいなかったんだよ」
2人して幻聴を聴いたとでも言うのだろうか。確かに、あの変態一家の女の子に対する反応が一切無かった事を考えると、
それも頷けるのではあるが…しかし、あんなに鮮明に聴こえる幻聴などあるのだろうか…



849: その13 2009/12/24(木) 22:29:08 ID:o41n3rfp0
駐車場から上りと下りに続く車道があり、そこを下れば確実に国道に出るはずだ。
しかし、再び奴らのキャンピングカーに遭遇する危険性もあるので、あえて森を突っ切る事にした。
街はそんなに遠くない程度に見えているし、周囲も明るいので、まず迷う可能性も少ない。
俺達は無言のまま、森を歩いた。約2時間後。無事に国道に出る事が出来た。
しかし、着替えもない、荷物もない。頭に思い浮かんだのは、あの親切なコンビニの店長だった。
国道は、都会並みではないが、朝になり交通量が増えてきている。
あんな目にあって、再びヒッチハイクするのは度胸がいったが、何とかトラックに乗せて貰える事になった。
ドライバーは、俺達の汚れた姿に当初困惑していたが、事情を話すと快く乗せてくれた。
事情と言っても、俺達が体験した事をそのまま話してもどうか、と思ったので、
キャンプ中に山の中で迷った、と言う事にしておいた。運転手も、そのコンビニなら知っているし、良く寄るらしかった。
約1時間後、俺達は例の店長のいるコンビニに到着した。店長はキャンピングカーの件を知っているので、
そのまま俺達が酷い目にあった事を話したのだが、話してる最中に、店長は怪訝な顔をし始めた。
「え?キャンピングカー? いや、俺はさぁ、君達があの時急に店を出て国道沿いを歩いて行くので、止めたんだよ。
 俺に気を使って、送ってもらうのが悪いので、歩いていったのかな、と。
 10mくらい追って行って、こっちが話しかけても君らがあんまり無視するもんだから、こっちも正直気ィ悪くしちゃってさ。どうしたのさ?(笑)」
…どういう事なのか。俺達は、確かにあのキャンピングカーがコンビニに止まり、
レジで会計も済ませているのを見ている。会計したのは店長だ。もう1人のバイトの子もいたが、あがったのか今はいない様だった。
店長もグルか?? 不安が胸を過ぎった。カズヤと目を見合わせる。
「すみません、ちょっとトイレに」とカズヤが言い、俺をトイレに連れ込む。
「どう思う?」と俺。
「店長がウソを言ってるとも思えんが、万が一、あいつらの関連者としたら、って事だろ?
 でも、何でそんな手の込んだ事する必要がある? みんなイカレてるとでも? まぁ、釈然とはしないよな。
 じゃあ、こうしよう。大事をとって、さっきの運ちゃんに乗せてもらわないか?」


851: その14 2009/12/24(木) 22:30:28 ID:o41n3rfp0
それが1番良い方法に思えた。俺達の意見がまとまり、トイレを出ようとしたその瞬間、
個室のトイレから水を流す音と共に、あのミッ○ーマ○スのマーチの口笛が聞こえてきた。
周囲の明るさも手伝ってか、恐怖よりまず怒りがこみ上げて来た。それはカズヤも同じだった様だ。
「開けろオラァ!!」とガンガンドアを叩くカズヤ。ドアが開く。
「な…なんすか!?」制服を着た地元の高校生だった。
「イヤ…ごめんごめん、ははは…」と苦笑するカズヤ。
幸い、この騒ぎはトイレの外まで聞こえてはいない様子だった。
男子高校生に侘びを入れて、俺達は店長と談笑するドライバーの所へ戻った。
「店長さんに迷惑かけてもアレだし、お兄さん、街までお願いできませんかねっ これで!」
と、ドライバーが吸っていた銘柄のタバコを1カートン、レジに置くカズヤ。交渉成立だった。

例の変態一家の件で、警察に行こうとはさらさら思わなかった。あまりにも現実離れし過ぎており、
俺達も早く忘れたかった。リュックに詰めた服が心残りではあったが…
ドライバーのトラックが、市街に向かうのも幸運だった。タバコの贈り物で終始上機嫌で運転してくれた。
いつの間にか、俺達は車内で寝ていた。ふと目が覚めると、ドライブインにトラックが停車していた。
ドライバーが焼きソバを3人分買ってきてくれて、車内で食べた。
車が走り出すと、カズヤは再び眠りに落ち、俺は再び眠れずに、窓の外を見ながら
あの悪夢の様な出来事を思い返していた。一体、あいつらは何だったのか。トイレの女の子の泣き声は…
「あっ!!」
思案が吹き飛び、俺は思わず声を上げていた。



852: その15 2009/12/24(木) 22:31:11 ID:o41n3rfp0
「どうした?」とドライバーのお兄さん。
「止めて下さい!!」
「は?」
「すみません、すぐ済みます!!」
「まさかここで降りるのか?まだ市街は先だぞ」と、しぶしぶトラックを止めてくれた。
この問答でカズヤも起きたらしい。
「どうした?」
「あれ、見ろ」
俺の指差した方を見て、カズヤが絶句した。朽ち果てたドライブインに、あのキャンピングカーが止まっていた。
間違いない。色合い、形、フロントに描かれた十字架…しかし、何かがおかしかった。
車体が何十年も経った様に、ボロボロに朽ち果てており、全てのタイヤがパンクし、窓ガラスも全て割れていた。
「すみません、5分で戻ります、5分だけ時間下さい」
とドライバーに説明し、トラックを路肩に止めてもらったまま、俺達はキャンピングカーへと向かった。
「どういう事だよ…」とカズヤ。こっちが聞きたいくらいだった。
近づいて確認したが、間違いなくあの変態一家のキャンピングカーだった。
周囲の明るさ・車の通過する音などで安心感はあり、恐怖感よりも「なぜ?」と言う好奇心が勝っていた。
錆付いたドアを引き開け、酷い匂いのする車内を覗き込む。



853: その16 2009/12/24(木) 22:32:00 ID:o41n3rfp0
「オイオイオイオイ、リュック!!俺らのリュックじゃねぇか!!」カズヤが叫ぶ。
…確かに俺達が車内に置いて逃げて来た、リュックが2つ置いてあった。
しかし、車体と同様に、まるで何十年も放置されていたかの如く、ボロボロに朽ち果てていた。
中身を確認すると、服や日用雑貨品も同様に朽ち果てていた。
「どういう事だよ…」もう1度カズヤが呟いた。何が何だか、もはや脳は正常な思考が出来なかった。
とにかく、一時も早くこの忌まわしいキャンピングカーから離れたかった。
「行こう、行こう」カズヤも怯えている。車内を出ようとしたその時、
キャンピングカーの1番置くのドアの奥で「ガタッ」と音がした。ドアは閉まっている。開ける勇気はない。
俺達は恐怖で半ばパニックになっていたので、そう聴こえたかどうかは、今となっては分からないし、
もしかしたら猫の鳴き声だったかもしれない。が、確かに、その奥のドアの向こうで、その時はそう聴こえたのだ。
「マ ー マ ! ! 」
俺達は叫びながらトラックに駆け戻った。すると、なぜかドライバーも顔が心なしか青ざめている風に見えた。
無言でトラックを発進させるドライバー。
「何かあったか?」「何かありました?」
同時にドライバーと俺が声を発した。ドライバーは苦笑し、
「いや…俺の見間違いかもしれないけどさ…あの廃車…お前ら以外に誰もいなかったよな?
 いや、居るわけないんだけどさ…いや、やっぱ良いわ」
「気になります、言って下さいよ」とカズヤ。
「いやさ…見えたような気がしたんだよ。カウボーイハット?って言うのか?
 日本で言ったら、ボーイスカウトが被るような。それを被った人影が見えた気が…
 でよ、何故かゾクッとしたその瞬間、俺の耳元で口笛が聴こえてよ…」
「どんな感じの…口笛ですか?」
「曲名は分かんねぇけど(口笛を吹く)こんな感じでよ…いやいやいや、何でもねぇんだよ! 俺も疲れてるのかね」
運転手は笑っていたが、運転手が再現してみた口笛は、ミッ○ーマ○スのマーチだった。



854: 2009/12/24(木) 22:32:41 ID:o41n3rfp0
30分ほど無言のまま、トラックは走っていた。そして市街も近くなったと言う事で、
最後にどうしても聞いておきたい事を、俺はドライバーに聞いてみた。
「あの、最初に乗せてもらった国道の近くに、山ありますよね?」
「あぁ、それが?」
「あそこで前に何か事件とかあったりしました?」
「事件…?いやぁ聞かねぇなぁ…山つっても、3つくらい連なってるからなぁ、あの辺は。
 あ~、でもあの辺の山で大分昔に、若い女が殺された事件があったとか…それくらいかぁ?
 あとは、普通にイノシシの被害だな。怖いぜ、野生のイノシシは」
「女が殺されたところって」
「トイレすか?」カズヤが俺の言葉に食い気味に入ってきた。
「あぁ、確かそう。何で知ってる?」

市街まで送ってもらった運転手に礼を言い、安心感からか、その日はホテルで爆睡した。
翌日~翌々日には、俺達は新幹線を乗り継いで地元に帰ったいた。
なるべく思い出したくない悪夢の様な出来事だったが、時々思い出してしまう。
あの一家は一体何だったのか?実在の変態一家なのか?幻なのか?この世の者ではないのか?
あの山のトイレで確かに聞こえた女の子の泣き叫ぶ声は、何だったのか?
ボロボロに朽ち果てたキャンピングカー、同じように朽ちた俺達のリュックは、一体何を意味するのか?

先日の合コンが上手く行った、カズヤのテンションが上がっている。たまに遊ぶ悪友の仲は今でも変わらない。
コイツの底抜けに明るい性格に、あの悪夢の様な旅の出来事が、いくらか気持ち的に助けられた気がする。
30にも手か届こうかとしている現在、俺達は無事に就職も出来(大分前ではあるが)、普通に暮らしている。
カズヤは、未だにキャンピングカーを見ると駄目らしい。俺はあの「ミッ○ーマ○スのマーチ」がトラウマになっている。

チャンララン チャンララン チャンラランララン チャンララン チャンララン チャンラランララン♪

先日の合コンの際も、女性陣の中に1人この携帯着信音の子がおり、心臓が縮み上がったモノだ。
今でもあの一家、とくに大男の口笛が夢に出てくる事がある。



860: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 23:04:22 ID:s4M1Xre60
>>854
これは良い
一家から逃げる場面一緒になって動悸がする程引き込まれた
しかしリュックとかも同様に朽ち果てていたりしたのが気になった
タイムスリップ…というか平行時間…というものなのか



863: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 23:29:18 ID:FHBo4vcCO
>>854
乙乙乙!
かなり面白かったよ



867: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 23:54:19 ID:n6wU6n5L0
>>854
良かった
トイレの女の子辺りからオチがが見えたけど、なかなかの秀作



868: 本当にあった怖い名無し 2009/12/25(金) 00:34:04 ID:+7918HSD0
>>854
まぁまぁ面白かったよ。
ブレアウィッチプロジェクトだっけ、あんな感じだね。
過去からの殺人者というか、自分達が過去に迷い込んだのか。
ディードルダム兄弟も良い感じだ。



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