転載元:http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1312545815/
この世で触れてはイケない謎ってなんかある?
http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4751049.html
トンネル


9: 1/3 投稿日:2011/08/06(土) 08:21:48.96 ID:tT2MTXZ20
前スレで投下した『ひぐらしのなく頃に』の続き
「皆殺し編」ではリカが主役

ひぐらしのなく頃にでは、舞台である雛見沢村(架空の土地)で惨劇が起きると、次の章では時間が巻き戻された平行世界のような雛見沢が舞台になって、前回と異なる惨劇が起きる。この繰り返し

実は、リカは死ぬ度に記憶を保持したまま平行世界の様な雛見沢で転生し、最後に必ず惨劇の後に殺されるという事を繰り返していた
リカは転生する度に友人達を惨劇から救うおうと必死に暗躍するが、その度に前回と違う予測不能の惨劇が起きる
リコは感覚にして百年も転生と惨劇と死を繰り返し、「運命は変えられない」と絶望、いつしか惨劇をただ傍観するようになってしまう

リカが新しい雛見沢へ転生すると、そこではケイという少年が仲間達と共に惨劇を回避しようと奮闘していた

リカはそれを「雛見沢が滅ぶまでの余興」として傍観していたが、ケイが挫けそうになっているのを見て、「惨劇を回避し、運命を変える奇跡を起こしつつあるケイに諦めてほしくない」と涙を流す



10: 2/3 投稿日:2011/08/06(土) 08:23:50.47 ID:tT2MTXZ20
リカは「運命は自分も行動しなければ変えられない」と悟る
これまでにも何度も同じ様な希望を抱き、その度に打ち砕かれて絶望してきたリカだったが、「これを最後」と定め、運命に抗う決意をする

リカは百年間の間に見てきた全ての惨劇の予兆となりえる出来事に干渉していき、未来を変えようとする

しかし、惨劇にはまだリカでも知りえない裏の秘密(黒幕)があって、だからこそ今まで惨劇を回避できなかった

リカの努力も空しく、やはり惨劇の予兆となる最初の事件が起き、リカの知らない場所でもジワジワと惨劇への準備が整っていく

雛見沢には、「雛見沢症候群」という風土病があって、その存在ha
政府によって秘匿されていたが、リカは百年分の転生によってその事実を知ってる
この風土病は雛見沢の住人全員が潜在的に感染していて、発症すれば錯乱して凶暴化し、人を殺してしまう



11: 3/3 投稿日:2011/08/06(土) 08:25:30.04 ID:tT2MTXZ20
リカはその風土病の「女王感染者」という存在で、近くに居る感染者の症状を抑える力がある
(これがリカが村から逃げ出せない理由)

政府のとある機関が風土病を細菌兵器として利用しようと考え、雛見沢でその実験をしようと計画しているらしかった

リカはこの世界でとうとう黒幕(政府の人間)の正体を突き止めるけど、ケイ達は犠牲となって殺されて、リカは黒幕に捕まる
リカは「この記憶さえ保持していれば、次の世界で運命を変えられる」っていう希望を抱きながら殺される

雛見沢の住人二千人は、政府の機関によってガス災害にみせかけて殺された
終わり



この後の世界でリカは運命を変えるんだけど、リカが死んだ世界では黒幕が高笑いしてるんだろうなと思うと嫌な気分だった



29: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 14:02:03.05 ID:wbND2Vcr0
>>11は後味悪いと思うが。むしろ最後の省いて、もっと後味悪く書いてほしかった
無限ループって後味悪いよほんと

アゴナシよりは意味分かるし



33: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 14:27:39.98 ID:Ag+lVloG0
ひぐらしってとってつけたようなB級映画みたいな内容だね



34: 投稿日:2011/08/06(土) 14:59:31.17 ID:x/mon2zZ0
学生時代に大学の図書館で読んだ小説。五木寛之あたりだった気がするが覚えてない。

主人公の若い男性医師のもとに、難病の赤子を連れてこられる。
赤子は生まれつき脳に重大な障害があり、いつ死ぬかわからない危険な状態で、成長したとしても
重篤な障害が残るような深刻な状態だった。
献身的に赤子の心配をする若く美しい母親(人妻)を、医師は好きになってしまう。
人妻には、年の離れた建築家(?)の夫がいたが、赤子が生まれてからは、「できそこない」が
生まれたのはお前のせいだなどと、夫から罵られたり、暴力を振るわれたりするなどし、
顔に痣があることもあった。
また、夫は、世間体を気にし、子どもが早く死ねばいいと考えており、周囲にもそう漏らしていた。



35: 投稿日:2011/08/06(土) 15:00:25.64 ID:x/mon2zZ0
人妻の不幸な境遇を知るにつれ、医師はますます人妻を好きになってしまい、
人妻は、医師に、危険を承知で子どもを助けるための手術を懇願する。
しかし医師が勤める病院では、話し合いの結果、失敗するリスクが高すぎるとして
手術はしないという結論に至ってしまう。
絶望し、「いっそ一緒に死んだ方がこの子のためかも・・・」と言う人妻を見た医師は、
自分が勤める病院の手術室で、病院には秘密で手術をすることになった。
手術は結果として失敗に終わり、子どもはそれが原因で死んでしまう。



36: 投稿日:2011/08/06(土) 15:01:11.86 ID:x/mon2zZ0
医師が病院に秘密で勝手に手術をしたことは大きな問題となり、病院内だけでなく、
子どもが死ねばいいと言っていた夫は病院を訴えると言っていた。
結局、夫が訴訟を起こすと言っていたのはフリだけで、病院の謝罪を受け入れてあっさり撤回、
手術を依頼した人妻もお咎め無しだったが、主人公の医師は、今回の問題により
地方の小さな病院に左遷をさせられることになった。
同僚に惜しまれながら病院を出ていく医師に、例の人妻が、第2子を妊娠中だということが知らされる。
そのまま列車に乗り、他の乗客には気づかれぬよう、静かに涙を流す医師が左遷先の病院に向かうところで話は終わり。



39: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 15:59:47.47 ID:8+y80XPtP
34-36
そういう話って作者は何を表現したかったのかなって思う

結局若妻は医師がほんのり ときめいてる間もDV旦那と子作りしてたし
金持ちの旦那と別れる気もない、
「いっそ一緒に死んだ方がこの子のためかも・・・」と言ったのも
旦那の遠隔操作かもしれないし、医師は都合よく利用されただけかもしれない
でも医師は助ける気で手術に踏み切ったわけで…

うん、後味悪いわ



40: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 16:46:46.61 ID:jnHAoXJC0
夫婦は医師の純愛を利用して
子供の合法的殺人を成し遂げた、
となら後味の悪さ高いけど、
それだと最初に子供を医師に元へ連れていった
理由がうまくつかないしなぁ。



74: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/06(土) 22:56:49.85 ID:8+y80XPtP
昔読んだ話
もしかすると既出かも

昔々あるところに夫婦がいて男の子が一人いた。
妻に先立たれてしまった夫は後妻をもらい、子供をもうけた(男)。
腹違いの兄は弟をよくかわいがり、弟も兄になついていた。
しかし後妻は先妻の子が憎くて憎くてたまらなかった。

その家の主食はご飯じゃなくて蒸したサツマイモ。
後妻は弟に大きな芋を与え、兄には小さな芋を与えた。
兄はすくすく育ち、弟はひ弱に育った。

ある暑い日、池のほとりで母子は昼寝をした。
池側に兄、次に母、池から一番はなれたところに弟の順で寝た。
母は寝たふりをして機会を待った。
少しうつらうつらすると日も翳り、子供たちは寝てしまったようだ。
母は池側に寝ていた兄を突き落とし、わが子である弟を抱えて走り去った。
走って走って家に着くと腕の中の子供が目を覚ました。
「かあちゃん?○○は?」
よくよく見ると抱いていたのは兄の方、すると母が突き落としたのは…
後妻は頭をかきむしってものすごい悲鳴を上げた。

真相:
弟はずっと兄がうらやましかった。母は兄ばかり仕事をさせてかまってくれない。
手伝いたいのに仕事を手伝わせてくれない。
兄にはいつも甘くて早く冷める小さな芋を食べさせる。
小さな自分には食べにくい大きな芋(なかなか冷めない)をあてがう。
池のほとりで昼寝をした時も一番涼しい池側に兄を寝かせて自分は一番離れた外側。
だから「兄さ、そこと場所を換えてくんろ」とねだったのだ。





97: 1/4 投稿日:2011/08/07(日) 09:52:38.25 ID:iZQLk2vq0
何年か前に自動車板であった祭りが後味悪い。
釣りであって欲しい。

事の発端は、自動車板の相談系スレへの自称女子大生の書き込みだった。
相談内容は人を轢いて怪我をさせてしまったというもの。
事故の状況は、信号のない横断歩道を渡ろうとした自転車を側面から跳ね飛ばしてしまったというケース。

どうみても自動車側の過失10割な状況に、スレ住人は異口同音に、
「お前が悪い。土下座でも何でもして被害者に謝って後は保険会社に任せろ」
とアドバイスした。

だが加害者は納得がいかないらしく、さらに抗弁をするが、そのたびにどんどんと酷い状況が明らかになってきた。
ために、急遽専用スレが作られ、祭りの舞台はそちらにうつることとなった。



98: 2/4 投稿日:2011/08/07(日) 09:53:23.89 ID:iZQLk2vq0
まず最初の事故の時、加害者はわざと速度を上げていた。
そうすることで自転車がびびって道を譲るはずだ、譲らないのはおかしいという主張であった。
また、跳ね飛ばした後に加害者は救急車を呼ばずに、自分の車に被害者を押し込んでいたというのも明らかになった。

と、ここでスレ住人が疑問を抱いた。
「怪我をして脱力している人間を、女性の手で車に押し込められるだろうか。
 まして、被害者は男子大学生だったという。体格的にも無理なのではないか?」

他にも色々とあった矛盾点をつついているうちに、相談者は女子大生などではなく、
会社員男性で、当日は営業の合間に買い物をしていたのだという事が明らかになった。
女子大生と偽って書き込みをしたのは、そうすれば住人が親身になって相談してくれると思ったからだった。

尚、スレ住人の名誉のために付け加えるが、
一部の例外を除いて、相談者に対する回答は親身なものであった。
いかに相談者が非常識で、残されたのは全面降伏でしかないとこんこんと説明していたのだから。



99: 3/4 投稿日:2011/08/07(日) 09:54:13.51 ID:iZQLk2vq0
その後、数々の矛盾点の指摘などから事故の大体の流れが判明した。

まず加害者は横断するする自転車を、速度を上げて威嚇し追い払おうとして失敗、撥ねてしまう。
その後、抵抗する被害者を車に押し込み、人気のないほうへと運転。
(本人の弁では救護のためだが、第三者から見ると証拠隠滅)
だが、その最中に無事だった携帯電話を使って、被害者が各所に助けを求める。
慌てた加害者は手近の病院に、被害者を送り届ける。
そのまま立ち去ろうとした加害者を不審に思った病院スタッフの手で通報。
民事刑事ともに訴えられそうになって、2ちゃんに相談。

当然のことながら、あまりの酷い内容に住人から総攻撃をくらい、
さらに被害者関係者を名乗る人物からの書き込みがあった。

加害者はスレで被害者中傷ともとれる内容の書き込みを何度も行っており、
その内容が被害者側に漏れることは、裁判でも非常に不利に働くはずであった。



100: 4/4 投稿日:2011/08/07(日) 09:54:50.27 ID:iZQLk2vq0
事、ここにいたっても未だに頓珍漢な自己弁護を続ける加害者に、
スレ住人は呆れ、被害者にまともな弁護士がついたらしいこともあり、
後は専門家が引導を渡してくれることが確定的となってきたため、結末を待たず継続スレは立たなくなった。

その後、続報はなく加害者はしかるべき罰を受けたと思われる。
が、加害者のしたことはひき逃げ未遂の一件であり、もしかしたら誘拐未遂がつけられるかも知れない程度。
たいした積荷はならないのではないだろうか。
そして当人の遵法意識の低さと、果てしない自己肯定の論理がその程度の量刑簡単に矯正されるだろうか。

あれから数年。
もしかしたら、出所した加害者が何食わぬ顔でハンドルを握り、
何も知らない不幸な被害者を、再び出してしまうのではないかと思うと、後味が悪い。
あの祭りが釣りであってくれと切に願わずにはいられない。



101: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 10:00:41.39 ID:IIhYT9Gq0
すげークズもいたもんだ



102: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 10:02:04.04 ID:E8qN9Z7o0
97-100
読みやすかった。乙です。
犯罪者の生告白で、しかも結末不明とは尚後味悪いな。
携帯の無い時代だったら山に捨てられてたかもしれないケース。



103: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 10:17:48.09 ID:ds+WfZPK0
本当にあったかもしれない、後味が悪い話だな
被害者さんが後遺症などに悩まされていないことを願う



104: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 11:58:14.37 ID:juqJFSKlO
昔、ガンガンに掲載されていた「妖怪人間べム」のリメイク漫画のとある話。
べム一行は旅の途中で少女と知り合う、
その少女は弟の養育費を手に入れるために
美人コンテストに参加しようとしていた所で
屈託無く接してくれる少女に惚れたベロがせがむため、
べム一行も見に行くことになる。

だが、そのコンテストは自分が気に入った人間の身体を奪う妖怪が
その思惑のために開いていた大会で
必然的にべム一行も巻き込まれてしまう。
始めにベラが妖怪に襲撃され敗北し、
額から上を削ぎとられ髪を奪われる。
次にコンテストで優勝した少女を妖怪が襲うが
べム、ベロが間一髪で駆けつけて妖怪に対峙するが
強力な妖怪にあっさりと敗北。

せめて惚れた少女を逃がそうとしたベロが眼にしたのは
瞬間的に切り刻まれて何が起こったのか理解すらできずに
バラバラになった少女の死体だった。
妖怪は少女の生首を拾い上げると
ベロの目の前でそれを解体し始める。
ベロの悲痛な叫びを嘲笑いながら皮だけになった少女の顔を
妖怪は自分に張り付けて少女の顔を奪ってしまう。
ベロの嘆きに髪の毛だけであったベラが覚醒、
超能力で髪を操り、少女の顔ごと妖怪を細切れにし退治する。
最後は少女を救えなかったベロの涙で終わり。

あんまりな話の上に解体シーンが少年誌とは思えないグロさで
当時、唖然としてしまった。



121: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 23:09:32.89 ID:89ELLhUu0
崖っぷち犬
崖の途中の出っ張りで立ち往生してた野犬が保護されて
ニュースを観てたたくさんの人が飼い主に名乗り出たので
くじ引きで飼い主を決めたら「なんとなく」くじ引きの列に並んでた
おばちゃんが当選
外れた上品そうな親子は犬が飼いたくて「どうせなら」とクジを引いたので
崖っぷち犬の姉妹犬(同じく野犬)の里親になり大切に育てた
クジであたったおばちゃんは庭先で崖っぷち犬を繋ぎっぱなしにして散歩もさせず
餌はパンの耳のみしか与えずガリガリになってた

既出だろうけどこれなんとかなったんだろうか?
姉妹犬を引き取った親子がテレビ番組の企画でその犬を連れて崖っぷち犬に逢いに行った時に
崖っぷち犬の近況にすごく戸惑ってたらしい



123: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 23:16:24.78 ID:c6F30wL40
>>121
それ姉妹犬の方も結局家庭の事情で買えなくなったとかで別の里親探してたよ。
見つかったかどうかは知らん。
動物愛護団体とかなら里親チェック厳しいからちゃんとした飼い主に渡る可能性高いけど
役所だとくじ引きレベルだからね。



125: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 23:47:20.22 ID:89ELLhUu0
>>123
トン
姉妹犬の方は飼い主さんがちゃんとした人のようだったから
新しい飼い主が見つかったと信じてみる



124: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 23:43:02.41 ID:QhXVLpJhP
>>121
元々警戒心の強い野良だったのに
TVに出たもんだから引き取り手が殺到したんだよね
犬を飼う覚悟も経験も無いけど見た目が可愛いから引取りに来た、ってのが多かったらしい

崖っぷち犬を引き取ったおばさんは名前をリンリンとつけ
全く懐かない犬が嫌いになってしまって世話を焼かなくなった
というか犬が好きじゃなかったので予防接種もせずに餌は残飯で放置
その後リンリンは脱走して野犬の群れに戻っていたが罠にかかって動物愛護センターへ保護された

姉妹犬は幸(ゆき)と名付けられ引き取られたが 2年後、飼い主の事情で犬の保護施設に預けられた
2009年12月06日里親が決定、里親は阪神大震災で職場に捨てられていた犬を保護、
15年飼って天寿を全うさせた優しいご夫婦だそうな
幸に亡き愛犬の面影を見て決めたそうだ

幸はカメラのフラッシュのトラウマで花火や雷を怖がるが、
自分からお手をしてくる人懐っこい子だそうな



126: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/07(日) 23:50:35.83 ID:89ELLhUu0
>>124
トントン
おばちゃんも懲りて手放せば良かったのに
ニュースになったんなら今度は本当に愛してくれる運命の飼い主に出会えたと信じたい



127: (1/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:56:57.18 ID:IVBzUk7a0
今から10年くらい前の、まだ俺が二十代中頃の話。

夜中に(2~3時頃)電話がかかってきた。強烈に眠かったが取り合えず電話に出てみると、友人のKからだった。
Kは簡単に夜中に電話した事を詫びると、「Sって覚えてる?」と聞いてきた。
Sとは一年くらい前にKの会社にアルバイトで働き出した男だ。
俺たちより少々年上だと聞いた。
心の病気を抱えているらしく、今までKが勤めている会社に入るまでに仕事を転々としていたらしい。
「実はSが電車に飛び込んで自殺した。まだ生きてるんだけど、片手片足がちぎれて内臓も酷く損傷しているので、確実に死ぬらしい。報せを聞いた社長以下数人の同僚と今病院にいる」との事だった。
「それは大変だな」と言いつつも、Sの事はKから何度か聞かされた程度で面識は無い。
なぜわざわざこんな夜中に電話してきたんだ?と不思議に思っているとKが話し出した。
「Sには今まで随分キツく当たってきたから、あいつが死んだら俺の事を恨んで化けて出やしないかと恐ろしくて」


129: (2/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:57:59.26 ID:IVBzUk7a0
Sが入社して、暫くはKの下について仕事をしていたのだが、やはり精神的に安定しないのかしょっちゅうKに対して迷惑をかけてきたらしい。
そんな事がある度に俺に電話してきては「あの基地外ぶっ殺してぇ」等と愚痴ってたりした。
そんなに酷いなら社長に言って辞めさせればいいじゃない?と言ったのだが、Kの勤める会社はブラックとも思える過酷な労働条件の会社で、すぐ人が辞めてしまうので当人が辞めると言わない限りは仕事さえそこそこ出来れば社長から解雇するつもりはないと言う事だった。
最近はそんな話も無かったのですっかりSの事は忘れていたのだか、当人達はそうでは無かったらしい。
もう助からないとはいえ、こんな時になんて不謹慎な…と思いつつも、「今はまだ生きているのだから、回復を祈ってやればSも恨んだりしないとおもうよ」と言うと、Kはあっさり納得したようでこの日は電話を切った。



130: (3/8) 投稿日:2011/08/07(日) 23:59:01.34 ID:IVBzUk7a0
数日経ったある日。
Kから飯でも食おうと誘いがあったので行った。
あの電話があった日の朝、Sは亡くなったらしい。
Sの両親も来ていて、社長ほか社員に泣きながらお詫びと感謝を何度も言っていたらしい。
ファミレスで夕飯を食いながらSの自殺の詳しい状況を聞いた。
当日、帰宅する為Kの会社の先輩とSはとある駅のホームで乗り換えの待ち合わせをしていた。
と、そこへ通過電車が入ってきたのだが、突然Sが『ちょっとお先に』とでも言うように先輩に会釈をするとスタスタとホームに近づき、そのまま飛び込んだと言う事だった。
先輩はショックと自責の念により欠勤している為、二人分の仕事をKがこなす事になってしまい、「初めは化けて出てこないでと思っていたが、今は出てきて仕事手伝えと言いたい」等と無茶苦茶言っていた。
散々死んだ人間の悪口を言ってすっきりしたのか、Kは「まだ仕事がある」と言って会社に帰って行った。



131: (4/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:00:31.62 ID:4chVT4Sq0
それから一ヶ月位経った頃。
Kから飲みの誘いがあった。
Sの自殺から「こっちが自殺したくなるくらい」の忙しさだったらしいが何とか一段落したと言う事だった。
欠勤していた先輩はどうなったのか?と聞いたところ、つい先日、退職する事になり、会社に挨拶に来たと言う。
本来ならば送別会などするべきなのだろうが、理由が理由だけに社長やKがどうしようかと悩んでいたところ、その先輩から「最後に一杯どうでしょうか?」と提案があり、近所の居酒屋で簡単な送別会を行う事になった。
メンバーは社長とKと先輩(先輩からのリクエストでもあったがこの会社の正社員はKと先輩のみで他はパートやアルバイト。リクエストが無くてもこのメンバーでやるつもりだった)。
当然盛り上がるわけも無くまたそのつもりも無く、時折社長が労をねぎらう言葉を発し、それに先輩が感謝を言うと言うだけの重苦しい雰囲気で会は進んだ。
望む望まぬに関わらず、Sの話題になった。
「しかし最近のS君は、初めと比べ随分明るくなったと思っていたが…突発的なモノなんだろうか?」と社長が首を傾げた。
確かにKもこの点に関して若干の心当たりがあった。



133: (5/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:03:19.01 ID:IVBzUk7a0
Kの勤める会社は前述のとおり中々長続きしないため、社長がアルバイトで入った人間に「頑張り次第では正社員に」などと何とか辞めさせないようにうまいこと言うらしいのだが、実際は全然そんな気はなく、暇になったら何やかんやと理由をつけクビにしてしまうらしい。
珍しく一年以上忙しかったが、もうすぐ仕事が切れることを知っていたKは、『おそらくSはクビだろう』と考え、『どうせもうすぐ辞める人間だ、もう遠慮することはない』とばかりにかなりきつくあたったり、
Sの肩に自分(K)の陰毛を乗せ、それを指摘して慌てるSを笑いものにしたり等、幼稚なイタヅラをしていたらしい。
普段は全く無口で仕事で必要な会話もできず、そのせいで仕事が進まず冷や汗をだらだら流す様子を誰かが気付きフォローしてあげたり、
かと思えば誰かのミス(もしくは被害妄想)により自分が『被害者になった』と思った瞬間、加害者に対して延々と小声で文句や悪口を言ったりするSだったが、自殺する数日前から妙にテンションが高く、全然面白くないが冗談らしき事も言ったりしたらしい。



134: (6/8) 投稿日:2011/08/08(月) 00:04:50.46 ID:4chVT4Sq0
そんなSを見てKは、自分の態度でSのキチガイ度がアップし、更にその勢いで自殺したのではないかと若干不安になったらしい(そのせいで化けて出るかもと思ったらしい)。
「Sくんが自殺する直前なんですが…。」
それまで返事や謝辞ばかりでまともに話さなかった先輩が話しだした。
「最近ずいぶん機嫌がいいみたいなんで聞いてみたんです。そしたらSくんすごく嬉しそうに『まさか自分がこんなに長く仕事を続けられるなんて』って言うんです。『実は今日でちょうど丸一年なんです』って言うんです。その時です、通過電車のアナウンスが流れてきて…。」
俺は意味がわからずKに「どういうこと?」と聞いた。
実際その話を聞いたKも社長も意味がよくわからなかったらしい。
その二人をみて先輩はこう続けた。



136: (7/7) 投稿日:2011/08/08(月) 00:06:31.40 ID:4chVT4Sq0
「俺もよくわかんないんですけど、ひょっとしたらすごく『幸せ』だったんじゃないかと。今がとても『充実』してたんじゃないかと。だからあの日『自殺』したんじゃないかと…。」
正直、心の病を抱えている人がどういう心理状態になるか、専門家でもない俺には何とも言えなかったが『幸せの絶頂』に『死にたい』と思うのはわからないでもない気がした。
社長は否定も肯定も出来ず、「いや、そんなことは…」などと口ごもってしまい、会はそのままお開きとなった。

残された人を考えずに自殺してしまった(かもしれない)S。
自分たちのせい(Sをフォローすることで結果的に)でSが自殺した(かもしれない)事実を自分だけでは抱えきれず話してしまった先輩。
同僚から不満の声があったにもかかわらず、忙しいのを理由にSを雇い続けた社長。
そしてSの自殺が自分のせいではない(かもしれない)事を喜ぶK。

あまりにも忙しいと人間は少しおかしくなると思った。

おわり



132: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:02:58.88 ID:Zzglqjds0
>>127
「申し訳ない」じゃなくて「恨んで出て来ないか」と
なんだかなあ
まあ申し訳ないと思う義理もないんだろうが



138: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:19:21.12 ID:IbeLdXKbO
>>127

なんとも言えず気味が悪いねえ
先輩の考え方も何か怖いし。どうも誰一人まともじゃない



141: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:40:17.01 ID:0gtXD2tV0
>>127
後味悪かったよ乙
リアル話もたまには良いもんだねぇ



142: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 00:51:55.47 ID:T2Y0rD6O0
>>127
8レスもあんのかよ!!!!
長くて読む気しねえええええええって思ったけど
読んだら面白かった・・・って言っていいのかな・・・人死んでる話に。
いい感じに後味悪い話だったよ。おつ。



166: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 17:49:28.47 ID:pi5leLbr0
関係ないけど思い出した。手塚治虫の短編。凄くうろ覚えだけど

主人公は人間の青年なんだけど、ある日、自分が両親だと信じていた相手がロボットだったことを知る
実は世界はロボットに支配されていて、人類はロボットに培養されて奴隷として飼われていた
真実を知ってしまった主人公はロボット達の余興として人間同士の殺し合いに参加させられそうになるんだけど、咄嗟にヒロインを連れて逃げ出す
博物館に向かった主人公は、大昔に人類のために戦ったといわれている伝説のロボットを復活させる
この伝説のロボットが鉄腕アトムで、アトムは主人公達を逃がすためにロボットの軍隊と戦って足止めする
主人公達が逃げていると、アトムが戦っていた場所で大爆発が起きて、戦闘の音が止む
しばらくすると、ロボットの軍隊が主人公達に向かってくる
主人公達は射殺されて終わり



169: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 18:33:33.08 ID:z9eo16uj0
>>166
大事な部分だと思うから一応補足しとく

・ヒロインは実はロボットで、オリジナルは主人公が幼い頃に誤って殺してしまう。
主人公はヒロインがロボットである事も知らないし、殺してしまった事も知らない。
・アトムが協力した理由は、主人公はヒロインがロボットだと知ったうえで愛している(人間とロボットが愛し合っている)と思ったから。
それを示唆する言葉を残して特攻する。
・ラスト、ヒロインがロボットである事を知った主人公はそれを受け入れられずヒロインを破壊してしまう。
その後ロボットの軍団に突っ込んで主人公死亡。



171: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 18:45:26.99 ID:pi5leLbr0
>>169
補足ありがとう。読んだの子供の頃だったから全然覚えてなかったんだごめん



176: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/08(月) 22:33:23.11 ID:FYVUUMboO
>>169
懐かしい
それは確かアトム外伝だったと思うけど、
手塚治虫はバッドエンドをたくさん描いてるからこのスレ的にお勧め
ブラック・ジャックで手術して助けた患者が
ラストに交通事故で家族共々あっけなく死んだり



177: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/09(火) 01:10:21.04 ID:oSvIFG2TO
>>176
たしか小学校だか中学校の道徳の本に載ってたな、その話



188: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/09(火) 17:35:27.74 ID:pC48fh0y0
不二子F不二夫「間引き」

主人公は50代(?)くらいの男性
主人公と妻の関係は冷え切っており、妻は出勤する主人公にカップ麺を渡す
主人公は「俺は働いているから腹が減る」と傲慢な態度をとり、妻は「家にいる私だって大変」と言う

コインロッカーの管理者である主人公が職場へ向かうと、一人の記者がやって来る
記者はロッカーに赤子を捨てるという犯罪の取材のためにやって来ていた
誰かがロッカーに赤子を捨てるのを待ちながら、記者と主人公は世間話をする
そのうち記者は「ロッカーへの子捨ては、今現在深刻化している人口増加を防ぐための間引き」という仮説を始める。
(鹿の数が増えると、植物が食い尽くされる。それを防ぐのが鹿を減らす「間引き」)

しばらくして、学生のカップルがロッカーに子を捨てようと現われ、主人公と記者はカップルを捕まえる
カップルは「子をどうしようと自分達の勝手だ」と主張した

「愛とは繁殖の手段でしかなく、それが終われば愛は無くなる。人工が減れば人類は再び愛を取り戻すかもしれない」と記者は言い、去って行く
主人公は記者の言葉で、冷たくなった妻のことを思い出す
そこへ、妻がやって来る
妻は主人公のために手作りの夜食を持ってきていた
主人公は久々の妻の優しさに涙を流し、夜食を頬張るが、その直後に倒れて死ぬ
妻は主人公を生命保険に入れており、夜食に青酸カリを入れていた
「ごめんね。私だってお腹が空いていたんだもの」



262: DMC(1/2) 投稿日:2011/08/11(木) 18:34:14.29 ID:2D0ksezhO
漫画・デトロイトメタルシティの中の1話。
本屋で試し読みみたいなやつをちょっと読んだ程度なのでうろ覚えです。
初投下なので読みにくかったらごめんなさい。


主人公である地味で冴えない青年は、キュートでポップな音楽をこよなく愛し、またその手のアーティストになりたがっている。
しかし天才的なデスメタルの才能の持ち主であり、その才能を買われて国民的(?)メタルバンド・デトロイトメタルシティのボーカルをやらされている。(本当はやりたくないが、事務所の人が怖くて逆らえない)
もちろんバンドのイメージがあるため、メイクをしている時は極悪非道なクラウザーというキャラを演じなくてはならない。

ある時クラウザーは、デビューし立てのポップアーティストと音楽番組で共演する事になる。
収録現場に行くと、そのアーティストの一人に、かつてポップアーテストを目指す青年(=クラウザー)を尊敬し、応援してくれていた後輩がいた。



263: DMC(2/2 投稿日:2011/08/11(木) 18:35:31.07 ID:2D0ksezhO
メイク済みであり、キャラがあるため正体を明かせないクラウザーだったが、楽屋?で後輩と2人きりになった際つい2人でポップな歌を熱唱してしまう。
(後輩が作った曲を歌い、釣られて歌ってしまうんだがキッカケが思い出せない…)
すごくいい曲だったので、クラウザーがキャラを壊さない程度に褒めると、後輩は大喜び。
「クラウザーさんて本当はいい人なんですね。かつての先輩を思い出しました」と言われクラウザーも心の中で喜ぶ。


そして収録が始まり、後輩のグループが演奏の準備を始めると、番組スタッフがクラウザーに一言「よろしくお願いしますねw」と言う。
意味のわからないクラウザーが聞き返すと、「もちろん彼等の演奏をぶち壊してくれるんですよね、みんなクラウザーさんの暴れっぷりに期待してますよw」と言われる。
せっかくの後輩の晴れ舞台をぶち壊すなんて絶対にしたくないクラウザーだったが、周りからの期待の目に耐えられず、結局ぶち壊してしまう。
「さすがクラウザーさんだ!!」と大盛況の中、「いい人だと思ったのに…酷い!」と泣く後輩たち。
心の中で謝り続けるクラウザー。

終わり。



304: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/13(土) 19:30:12.60 ID:eQ/0NqRX0
あまりにも有名な話なので恐縮だが投下。
聖書のヨブ記の話。
ヨブという男はとても信心深かった。
毎日神に祈り、感謝することを忘れない。
神はそんなヨブの態度を気に入っていたのだが、そこに悪魔がいちゃもんを付ける。
「信心深いのはヨブが今恵まれているから。不幸になれば掌を返して神を怨むはず」
それならば、と神はヨブに災厄を与えた。
その結果ヨブは家も、財産も、家畜も、妻も子供たちも失い、自分自身は思い病にかかる。
しかしヨブはそれでも神を信じ、祈り続けた。決して神を恨まなかった。
悪魔はヨブの信心を認め、神は満足し、ヨブに新たに財産や家族を与え、病気を治した。

家族可哀想すぎるだろ…てか聖書の中の話は神が身勝手過ぎるのばっかりだ。旧約だと構ってちゃんっぽいし。



311: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/13(土) 21:35:12.79 ID:bLhr4yBi0
>>304
ギリシャ神話の神さんも結構身勝手だよね。
マルシュアスっていう笛の名手の名声を聞き入れ
誰かが余計に「アポロンの竪琴より上手いw」とか言っちゃったもんだから
嫉妬したアポロンが竪琴で勝負挑んで
さらに聴衆がマルシュアス褒めちぎったので嫉妬でキレて
逆立ちで歌いながら竪琴弾いて、「てめーも同じことやってみろ」と強要して
笛だから歌いながら演奏するなんて無理だからマルシュアスが負けということになり、
木に縛り付けられて全身の生皮はがされて死んだとか。
なんでそんな目に遭って死ななきゃならなかったんだと。



317: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/13(土) 22:55:05.43 ID:Yq58Pu/DP
殺しの数なら>>304の神様が一番多いらしいね



314: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/13(土) 22:09:17.99 ID:OA6VIRn40
ギリシャ神話ってその神様の身勝手さが人間らしくていいというのもあるけど
それにしたってやりすぎだろうというのが多いなw
大ボスのゼウスからして
気に入った人間の娘を騙したりして
それでゼウスの奥さんが激怒して復讐し、結局その娘は天の星となりました
それが今の○○座です…みたいな展開が多いしw



316: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/13(土) 22:37:15.76 ID:3yqSCcA3O
ああ、ギリシャの神々は俗物と煩悩の塊だなw好きだけど。



323: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/14(日) 01:12:57.97 ID:GFvXhmXXP
そういやハワイの火の女神ペレが理不尽で気難しい女神様

スポーツが好きで勝負とかよくするんだが相手は勝っても負けても殺されている
凄く美しい女神なんだが惚れっぽく嫉妬も半端無いので相手の男は殆ど死んでる
ちょっと腹を立てたら島とか溶岩で村ごと殲滅なのでほんとに恐ろしい女神様

しかしそんな彼女も可愛がってる妹がいて仲良しだったんだけど
ある日ペレが妹を遠いとこにお使いに出す(夢身で凄いハンサムを見つけたらしい)
妹は留守の間、姉に私のペットや友人や守ってる村を焼かないでくださいねと念を押す
いいからハヨイケとペレは送り出す

妹はさまざまな冒険を重ねて男を連れてくるが
帰ってみると帰りが遅かったのでペレは腹を立てて村もペットも友人も皆殺しにしていた
嘆き悲しむ妹神、慰めるいい男(妹は優しくて気立てもいいので男は惚れてしまい、妹も心の中では…)
それを知ったペレは男をさくっと殺します

そして妹発狂
姉に一発ぶちかまして大怪獣のように暴れだす
その暴れようは火の女神ペレ以上でハワイが滅びそうなほど
ペレさん殴られると思ってなかったらしくてポカーン状態
結局初めて反省した姉は、男を繋ぎ合わせて生き返らせ、生まれて初めて妹に謝ったそうな

でもペレが謝ったのはその一度だけで、今でも人と遊ぶたびに腹を立てて殺しているそうです



344: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 15:31:02.70 ID:7IyQh/zZP
>>323
神話とかの知識のない自分にも楽しく読めました。



338: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 12:34:18.71 ID:VKs6ZPce0
小説「リヴァトン館」が切ない感じに後味悪い。

19世紀イギリスが舞台で、主人公はメイド。
メイドが仕えてる屋敷のお嬢様はその時代の女性に求められる
生き方に反発して、いつか家を出たいと思っていた。

自由に憧れ、その力を得るためにお嬢様は屋敷の者に隠れて
速記教室に通っていたのだが(速記者とかタイピストは当時の
女性の代表的な職業)、偶然それをメイドが見つけてしまう。

メイドは別の用事でそこにいたのだが、お嬢様は彼女もまた
こっそり速記を習いにきていたと勘違いをする。
秘密が二人を急速に近づけ、お嬢様に友情を感じていたメイドは
それが嬉しくて本当のこと(速記なんか知らない)を打ち明けられずにいた。

時が過ぎるも、お嬢様は結局家をでることができず家のための結婚をした。
けれどお嬢様はずっと孤独で、自分と同じように自由への憧れをもった
男と恋に落ちてしまう。


339: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 12:37:23.52 ID:VKs6ZPce0
お嬢様の妹もまた男に横恋慕しているのだが、男はお嬢様一筋。
男とお嬢様は駆け落ちを考え、人知れず屋敷を抜け出す算段をつける。
だが、お嬢様はメイドにだけ手紙を残していた。

手紙は2通。ひとつは速記で書かれており暗号のようなそれを
メイドは読むことができない。もうひとつは宛名はお嬢様の妹だった。

迷ったメイドだが、何かおそろしく重要な事がおきる不安から妹宛の
手紙の封を開ける。それは遺書のようだった。「湖に身を投げる」うんぬん
というような事が書いてあった。

お嬢様を死なせたくない一心でメイドはお嬢様の妹を連れ、急いで湖に向かった。
二人はそこにお嬢様を見つけ、まだ死んでいなかったことに安心するが、その後
男がやってきてお嬢様と共に屋敷を出て行くということを知り、妹は嫉妬から
激しく姉と男に怒りをぶつけたのだった。

口論と激昂の末、戦争のトラウマをフラッシュバックさせ正気を失った男が
妹に銃を向け、やむを得ずお嬢様が男を銃で撃つ。



340: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 12:42:25.44 ID:VKs6ZPce0
男は死に、自殺として片付けられた。
その後、姉妹たちもまたそれぞれに亡くなった。妹は社交にのめりこみ
深酒したあげく交通事故にあって死亡。姉であるお嬢様は妊娠していたのだが
妹の死を知った後、赤ん坊を出産してそのまま亡くなった。
半身のようにも思っていたお嬢様の死は、メイドの人生に空虚をもたらし
立ち直るまでに長い時間を必要とした。

メイドに残されたあの速記で書かれた手紙の内容はこうだ。
『 私が自殺したと騒ぎになるだろうけど、ずっと私の秘密に付き合ってくれた
あなた(メイド)だけには無事だと伝えておきたくてこの手紙を残しています。
もう一通は妹宛に残した偽りの遺書。必ず明日の朝、見つかるようにして欲しい。
その前に湖には絶対に妹を近づけさせないで。私たちはそこから出発するのだから。
安全になったら妹には改めて連絡します。

さようなら。あなたが末長く愛と冒険に満ちた一生を送れることを祈っています。
私にも同じ事を祈ってね……。あなたは秘密の扱いの達人だと信じています』

そしてメイドはその後の人生で罪と秘密を持ち続けたのだった。



343: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 14:56:15.33 ID:FlDUbMnu0
>>338
恋敵でも妹>男なんだな。
メイドも切ないけど、お嬢様も切ない。



342: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/15(月) 14:51:16.69 ID:VtL0iKXf0
気持ちよく後味が悪い
メイドも速記を習えば良かったのに…



367: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/17(水) 03:27:24.58 ID:ySaqp3fL0
漫画『グラップラー刃牙』の「夜叉猿編」

バキは、「地上最強の生物」と称される範馬勇次郎の息子
強くなることを母のエゴで強要されたバキは、父を越えるために厳しい修行の日々を送る

バキは様々な敵と戦っていくが、山奥に住むという怪物「夜叉猿」の存在を知る
かつて勇次郎は雌の夜叉猿を殺してその首を持ち帰った事があり、その話を聞いたバキは修行のために雄の夜叉猿へと挑む

山奥へ向かったバキは夜叉猿と死闘を繰り広げ、夜叉猿に重症を負わせて撃退することに成功する
しかしバキは「夜叉猿は怪物ではなく、ただ山奥で平和に暮らしているだけの大猿」と気付き、自分の野蛮な行いを悔いる
ハンターは「夜叉猿を殺すチャンス」と後を追おうとするが、バキはハンターを説得して止める

バキは一人で夜叉猿の後を追い、夜叉猿の巣である洞窟へと進入する
手負いの夜叉猿を見つけたバキは、リュックから頭蓋骨を取り出す
それはかつて勇次郎が持ち帰った雌の夜叉猿の首であり、バキはその髄骸骨を「奥さんの首を返しに来ました」と夜叉猿に渡す
髄骸骨を渡された夜叉猿は洞窟の奥へと向かう
洞窟の奥には夜叉猿の先祖達の白骨が並べられており、雄の夜叉猿は頭部が無い白骨に頭蓋骨をはめる
バキは「夜叉猿は人間に近い存在なのだ」と感じて涙を流す

バキは下山しようとするが、夜叉猿は自分の牙をバキに託して去って行く

バキが夜叉猿を倒したという情報は、世界を放浪中だった勇次郎の耳にも届く
勇次郎が倒した雌の夜叉猿より大きい雄をバキが倒したという情報に、勇次郎は面白くなさそうな様子だった

後日、バキが自宅で休んでいると、放浪中だったはずの勇次郎が訪問して来る
勇次郎は「御土産だ」と言ってある物を投げてよこした
それは、バキと死闘を繰り広げた雄の夜叉猿の生首だった。バキは号泣した



399: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/18(木) 01:22:44.31 ID:UVSPhtHR0
ドラマはみだし刑事より
主人公の同僚が以前働いていた所轄の同僚Aはどんな些細な
犯罪も許さない正義感溢れる青年だった
しかし上司達がある政治家の駐車違反を揉み消した事を知り上司に
抗議してからはAはどんな手柄を取っても一切評価される事は無かった
それによりすっかりやる気を無くしたAは暴力団から裏金を貰う
などの腐敗した警官へと逆転(後にそれが発覚して懲戒免職)
ある日の夜、交番勤務中に1人の女性が男達に追われている
ので助けてくださいと助けを求めるが面倒くさがったAは
「気のせいだから」と女性を強引に追い返した
その後女性は男達に捕まり殺害される

殺された女性の両親が復讐対象に殺した連中と見殺しにしたA
だけでなくカモフラージュに世間から恨まれている連中を
半殺しにするのがメインの話だったけどAの転落の方も
衝撃的で見た当時トラウマになった



400: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/18(木) 01:34:44.35 ID:kPmqiwgj0
極端から極端に走る警官だな



467: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/21(日) 01:39:37.65 ID:oNLFunpi0
上野正彦「死体は語る」
日本の法医学の父的存在である氏のルポものなんだけど、
事件や事故の背景にある人間関係もしっかり描かれていて後味悪い話も多い

・冬場ストーブにかかっていたヤカンを倒してしまい熱湯火傷で死亡した幼児。
事故かと思われたが、火傷の形状から母親が直接熱湯をぶっかけた事が判明。
障害児だったので将来を悲観して殺害したのだった。
・某大規模鉄道事故の被害者の一人である青年の片足がどうして見つからなかった。
青年は一人息子な上に、元々片足が不自由で失ったのが健常な方の足だったせいか
母親の嘆きは深く、いつも夢で息子が不自由な足しかないため
三途の川を渡れず成仏できず「僕の足を見つけて」と訴える夢を見ていて
捜査本部に何度も足を見つけてくれるよう哀願の手紙を送っていた。
しかし結局足は見つからず、やがて手紙も途絶えてしまった…
・ある銀行の支店長が仕事上のノイローゼから自殺。
その通夜の席で愛人と隠し子がいた事が判明する。
妻は夫は無精子症だったからありえないと主張し裁判が始まる。
結局血液型判定から隠し子は夫の子ではないと証明されたが
夫はずっと自分の子だと信じていて愛情を注ぎ、毎月の手当てを欠かしていなかったのだった。



468: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/21(日) 01:48:07.02 ID:DbSYXlyW0
>>467
その本持ってるわ。買って読まずに放置してた
昔「変死体の謎」とかいう本読んだことあったのも思い出したわ



472: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/21(日) 03:51:17.48 ID:AzKvccg9O
>>467
最後は感慨深い
男は自分に子供がいることを信じたかったんだろうな



473: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/21(日) 10:02:45.30 ID:OEOjf2NVO
509 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/12(金) 10:43:07.24 ID:X0ELhxllO
よく通る道に花が手向けられている電信柱があり、
通る度に供えられた花の種類が変わっていたので
よほど大切な人を亡くしたんだろうなと気になって見ていた。

ある時、その電信柱の前を通ったらその花が荒らされていた。
次の日通ると花は綺麗に新しくなっている。
その日の夕方に通るとまた花が荒らされていた。

その後荒らされる→新しい花→また荒らされるというのが暫く続いた。

猫や鳥にやられたのかな?と思いつつ通り過ぎていたが、
ある日偶然にもその花を荒らしている最中の人を発見。
俺はとっさに車を降り、
「何してるんですか!」と咎めた。
するとこちらを向いた40~50代位の女性に女性が
「○○ちゃんを返して~」と号泣。

虚をつかれうろたえながら彼女を宥めつつ話しを聞くと、
彼女は娘さんをここで亡くした。
娘さんは歩いていて、車に突っ込まれた。
運転していた男性もこの電信柱にぶつかった衝撃で亡くなった。
この花は加害者の男性の家族が供えている。
その花を見る度に娘を思い出してしまい、いたたまれなくなって
花を荒らすようになってしまった。
といった感じでした。

「もうこんな事はしませんから・・・」
と泣きながらふらふら帰っていく彼女を見て
やるせない気持ちになり暫くそこに立ち尽くしてしまいました。



474: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/21(日) 10:08:36.01 ID:o4wCRxZX0
真相はわからないが、加害者の遺族は被害者に向けても花を供えていた
とも考えられる
被害者の母親の気持ちもわかるしね・・・



514: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/23(火) 00:39:50.50 ID:PzK+KsLb0
赤塚不二夫の短編漫画も後味悪いの多かったな

そのなかの一つなんだけど、

核兵器だかが落とされた近未来。
日本ではみんながその兵器の影響でバケモンじみた姿になっていた。
でも主人公の夫婦は、外国に行っていたおかげでまったく普通の姿。
でも喜んでいたのもつかの間、周りみんながバケモンだから、逆に自分たちがバケモンあつかいをされはじめる。
バーで飲んでても追い出されるしまつ

これは仕方がない!ってことで洞窟にこもってノコギリやらなんやらで自分たちの姿をギタギタにしてバケモンと同じにする夫婦。

そしてこれで皆と同じだ!と思って外に出る夫婦。
すると普通の姿に戻った人たちが。
実は夫婦が洞窟に篭っている間にまた核兵器が落とされてその効果で姿が戻っていたのだ
そしてバケモン!と皆に言われる夫婦……



516: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/23(火) 04:59:53.57 ID:BP9zjRoR0
>>514で思い出した小説『地球最後の男』うろ覚え

吸血鬼になるウイルスが地球上に蔓延し、感染した人間は冷血に人間を食い物にする怪物に変貌した
感染を免れた主人公は一人孤独に耐えながら吸血鬼達と戦っていた
主人公は、吸血鬼が日光に弱いという弱点を突き、昼間に吸血鬼の寝込みを襲って殺していく

ある時、主人公は出会った女を自宅に連れ帰るのだが、女は吸血鬼であり、何故か主人公に逃げるよう忠告して去って行く

その後、主人公は吸血鬼の集団の襲撃を受けて捕まってしまう
主人公は、吸血鬼達の主人公を見る目に恐怖が宿っていることに気が付く
主人公を捕らえた吸血鬼達は、ウイルスに感染しながらも人間としての自我を保有した「新人類」だった
主人公にとって吸血鬼は「闇に紛れて襲って来る怪物」だったが、
吸血鬼になった新人類からして見れば主人公は「光に紛れて襲って来る怪物」でしかなかったのである

主人公は吸血鬼達に処刑されることになるが、吸血鬼の女は自殺用の毒薬を密かに主人公に渡す



576: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/24(水) 05:58:16.06 ID:Lf8cf2BLO
漫画の三丁目の夕日にあったおばあちゃん子って話。


この話の主人公であるAは、父も母も立派(教育評論家と役所勤めかなんか)で裕福な家庭で育ったが
ろくに学校にも行かず、番長と呼ばれ子分を引き連れて歩く不良であった。

そんなAを見た近所の主婦達は「きっとお婆ちゃんが甘やかしているからね」と話していた。

だが実際は、祖母は厳しく
唯一叱ってくれる人であった。

母はただ小遣いを渡し、父は息子には力じゃかなわないと、息子に注意も出来ず息子を恐れていた。

Aは祖母に対して最初は暴言を吐いていたが
Aが喧嘩でボコボコにされていた時に祖母に庇ってもらったのがきっかけで、徐々に祖母に対して優しくなっていった。

ある日Aが帰宅すると祖母が倒れており病院に運ばれた。
祖母は病院のベッドの上で
「私はお前の事だけが気がかりなんだよ、どうか、どうか真面目に生きておくれ」とAに伝え亡くなってしまう。

その日からAはすっかり真面目になり、祖母を思い出しながら学校へと向かった。

そんなAを見た近所の主婦達は言った
「こう言ったら悪いけど、やっぱり甘やかしていたお婆ちゃんが亡くなったからかしらね」


細かい所は覚えてないけど、だいたいこんな感じの話です。
確かにお婆ちゃんが亡くなったのがきっかけだけどさ、婆ちゃん可哀想すぎて
この話を見るたびもやもやする。

文章下手ですみません。



578: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/24(水) 11:50:26.50 ID:DVXq1k0/0
>>576
三丁目の夕日はあんな絵柄で結構リアルな話が多いよね



577: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/24(水) 09:03:25.81 ID:At7x9vE/0
孫が更生してくれたら、訳知り顔の他人になんと言われようとばあちゃんは報われたろう



653: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/28(日) 03:29:09.93 ID:UgT6CxLQ0
保育園のころ読んだ絵本。
かなりウル覚えですまんが。

ある所に一人の女の子と三人の男の子がいた。
四人はとても仲良しでいつも一緒に遊んでいる。

ある日突然、そんな四人の前に魔女が現れる。
魔女は女の子を気に入り、自分の召し使いにするため連れていこうとする。
当然男の子三人は止めようとするが、魔女の魔法で
頭が絵の具の化け物や、あと忘れたけどそれぞれ化け物にされてしまう。
女の子も魔女に連れ去られてしまう。


654: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/28(日) 03:33:04.99 ID:UgT6CxLQ0
化け物にされた三人の男の子はしばらく泣き暮れるが、
意を決して女の子を助けに行くことにする。
化け物にされたお陰で、男の子達にはそれぞれ
絵の具をぶっかけるとか特殊能力が備わっていた。
それぞれの力を使って魔女の元までたどり着き、
無事に魔女も倒して女の子を救いだし、ハッピーエンド。

と思ったら、魔女を倒したあとも男の子達の姿は化け物のまま。
最後の一ページは、女の子と三人の化け物がまた元のように遊んでいるところだった。

子供心に予定調和っていうか、まあ最後は全てが元通りになるんでしょ、って気持ちでいたから結構なトラウマになった。



655: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/28(日) 04:06:09.51 ID:36ZNzkvr0
>>653
なんかそれで思い出したわ。台詞も何も殆ど覚えてないけど
ヒーロー物の漫画か何かであった話

電撃を操り常に帯電している怪人が現われ、ヒーローである主人公がそれに立ち向かうが敗北する
怪人の正体は主人公が惚れている少女の兄で、何かの事情で大金が必要になって、ある科学者の言いなりになって怪人への改造手術を受けていた
怪人はいつしか自分の能力に酔いしれて本来の目的を忘れ、科学者の忠告を無視して銀行強盗を繰り返すようになる
怪人はヒーローである主人公と再び戦うことになるが、戦いの最中、怪人は誤って科学者に落雷を命中させてしまう
科学者は「私がいなければ、お前はもう二度と元の人間には戻れない」と怪人に言い残して死ぬ
怪人は「こんな帯電している体では誰にも触れられない。金がいくらあっても空しいだけじゃないか!」と錯乱し、主人公に倒され、死の間際に「妹には俺の正体を隠してほしい」と言い残す
最後には少女が兄の死を悲しんでいて、主人公は葛藤するが、兄を殺したヒーローの正体を告げることができなかった



714: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 13:53:36.55 ID:wwLuh8/Q0
この前読んだ小説

高校生の少年が好きな人を弔っている時に、兄が死んだとの連絡が届いた。
事故で植物状態になっていた兄の遅い死に、知らせる母の声は悲しみもなく冷淡なものだった。
東尋坊にいた少年は、数年前にそこから転落して亡くなった少女の死を悼みつつ帰宅しようとしたが、
つい東尋坊から足をすべらせてしまった。そして目覚めると、少年は何故かパラレルワールドにいた。

初めは何も気づいていなかった少年だが、家に着いてから始めて異変を悟る。
一家は父母と少年と兄という構成なのだが、何故かそこには見知らぬ女性がいた。
その女性とは、少年の世界では生まれる事なかった、少年の姉だった。
少年の父母は子供を二人までつくろうと決めていたが、姉が死産したため、少年をつくった。
少年が突然迷い込んでしまったこの世界は「姉が無事に生まれ、代わりに少年が生まれなかった世界」だった。

少年と姉は、はじめは戸惑いつつもやがて状況を飲みこみ、二つの世界の違いを少しずつ語りあった。
どちらかというと暗い性格の少年に対し、姉は非常に明るかったが、瞳の色などはそっくりだった。
まず初めに気づいたのは、家庭内に飾られていた皿の有無。
その皿は少年の世界では割れて捨てられていた。
皿は父母が結婚記念につくったもので、二人のツーショット写真がプリントされていた。
父母は少年が物心ついた頃にはそれぞれ不倫しており、少年はその事を知っていたが、父母は互いには知らなかった。
お互い様なのに、ある時伴侶の不倫を同時に知った父母は怒り狂い、派手な大ゲンカが行われた。
皿はその時に割られ、それ以来、冷え切っていた夫婦の仲はより険悪で攻撃的なものになり、
兄はそのせいでやさぐれ、自分探しの旅に出た先で事故に遭った。
だが、姉の世界では、その大ゲンカが行われた日、姉が泣き落としで父母を咎めた事で、
父母は今までのすれ違いを改め、不倫をやめ、雨降って地固まるで年甲斐もなく熱々な夫婦になったのだという。
そして皿は割れず、兄も死なずにいた。

少年は、今まで自分はだめな親の被害者で、家庭不和はどうしようもないものだったのだと思っていたが、
姉のように動いていたら全てが好転していたのかもしれない、全ては自分の怠惰のせいだったのでは……と思い知らされた。


715: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 13:55:56.62 ID:wwLuh8/Q0
少年の世界では、例の大ゲンカ以来、少年は家でまともに食事をとれないようになった。
母は、兄を「母派」、少年を「父派」と何故か勝手に定めたようで、食事を母と兄との二人分しかつくらなくなったからだ。
少年の食事は専ら、安さに定評のあるうどん屋で行われるようになった。
そのうどん屋の老いた店主は、脳溢血で倒れ先日うどん屋は閉まる事になった。
だが、姉の世界ではそのうどん屋は今も開店されていた。

うどん屋の近所には巨大なイチョウの木があり、その木が道に大きくはみ出ているために交通は滞りがちだった。
倒れた店主は、その渋滞に引っ掛かったために病院に着くのが遅れ、手遅れになっていた。
だが姉の世界のイチョウは以前に切り倒されており、そのために店主は助かった。
イチョウが切り倒されたのは、以前に姉がバイクでイチョウに当たって大怪我を負ったためだった。
怪我はやがて治ったが、事故を知ったイチョウの持ち主は、
既に亡くなっている家族の思い出があるからとそれまではイチョウの存続を頑ななに守っていたのに、
人さまに怪我をさせたのは申し訳ないからと、泣く泣く自分からイチョウを切るように言ったのだった。

少年と行動を共にしている時に、姉は下級生に呼び出されたからと、その人物のもとへ向かった。
少年もついていくと、姉を呼び出した人物とは、東尋坊で死んだあの少女だった。
数年前に死んだ記憶の中の少女より成長し大人びており、なにより雰囲気が違った。
少年の知る少女は、父が借金をつくったために転校を余儀なくされこの町にやってきたという経緯を持ち、
貧窮により、沈鬱とした物を抱える人物だった。
だが姉の世界での少女は明るい性格で、姉を慕いふざけて抱きついたりするような子だった。

その違いを知らされた姉は、それでも、どちらの少女もそっくりだと言う。
少女は精神的に不安定なところがあり、身近な人に依存して模倣しているだけなのだと姉は言う。
だから少女は姉の世界では姉を模倣して明るく振る舞い、振る舞ううちに本当に明るくなっていった。
そして少年の世界では、少年を模倣し、少年の抱える悲しみを映して暗くなりやがて死に至った。
同調する相手によって少女の明暗が分かれというのなら、少女は自分のせいで死んだも同然なのだと少年は知った。



716: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 13:57:40.32 ID:wwLuh8/Q0
自分が生まれてこないで姉が生まれてきた方が世界はなにもかも好転していた、
少年はそう思い、自分を責め、そしてなにもかもが悪い方向に進んだ元の世界に帰る事をためらった。
いっそ死んでしまいたい、そうつぶやいた瞬間に、気づけば少年は元の世界の東尋坊の前に戻っていた。
丸一日ほどたっているようで兄の通夜には間にあわなかったようだった。父母は怒っているだろうなと少年は想像する。
携帯電話にすぐに着信が入った。それは姉からの電話だった。
姉の世界で少年は姉に電話の番号を教えたが、姉の世界では何故か少年の電話は使えず結局役に立っていなかった。
電話に出ると、姉は落ち込んだままに突然元の世界に戻ってしまった少年を心配しているようだった。
慰めの言葉の後に「イチョウを思いだして」と彼女は言い、そのまま電話はふいに途切れた。
目の前に海に飛び込むか、険悪な家に帰るか、少年はその二択を頭に思い浮かべたが、後押しがない限りどちらも選べそうになかった。
そこにメールの着信が入った。母からのメールだった。
「恥をかかせるだけなら二度と帰ってこなくてかまいません」

おわり


母親のメールが後押しになっちゃって死ぬのかなーと想像させられて後味が悪かった
少年の世界では、イチョウを切らずに済んで家族の思い出を守れた人もいる、
という事が救いにならんかなと思いもしたが



718: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 14:55:45.76 ID:Y7APcbpC0
>>714->>716
自分に当てはめて考えてしまった・・・。
「自分さえ産まれてこなければ・・・」

鬱だorz



717: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 14:43:15.61 ID:91mf2IWJ0
うわー辛い
少年がかわいそうだ



721: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/08/29(月) 16:19:17.73 ID:e0C759Gn0
姉(弟)が影響力強過ぎて他はオマケって感じだな



801: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/01(木) 16:40:54.16 ID:htn+2MxZ0
有名なんで既出かも、S・キングの「クージョ」

田舎町の山奥の自動車修理工場で飼われていた犬が狂犬病にかかる。
病気に犯され正気を失った犬は、以前は忠誠を誓っていた飼い主である修理工や隣人を咬み殺す。
そうと知らずに自動車を修理に出しに来た母子は、狂気の犬に襲われ逃げようとするも車は完全に故障してしまう。
山奥であり、修理工の妻と息子は旅行中、郵便は局留めにされていて助けがくる見込みはなかった。
暑い八月であり、車の中に既に食料は無く、二晩をそこで過ごした母子の生命は限界に近かった。
その間に母子の家が、母親の元不倫相手に荒らされたことをきっかけに警察が動き出す。
出張中だった夫も駆け付けた時には、妻は犬に咬まれ重体、息子は衰弱死していた。

ギリギリ間に合わなかった事よりも、エピローグ的に書かれてる部分がきつかった。
夫はその事件のせいで今まで全精力をかけてきた仕事への集中力を欠いてしまって、
修理工の息子は優秀なのにまだその田舎町の工場で暮らすことを選ぶ…とか。
咬み殺された修理工はクズ男だったのに、息子はそれを認識しないまま育って行くのも匂わされて後味悪い。



804: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/01(木) 18:29:03.03 ID:uj/g1LzR0
>>801
映画化されてなかったっけ?前にテレビのロードショウで見た
タイトルも内容も同じだけどラストは母子は助かっていたと記憶する。



805: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/01(木) 19:30:50.39 ID:5rj+Mo710
映画だとホラー描写ばかり強調されちゃうけど、この話の本当に後味悪いのは、
事件に巻き込まれた人たちの今後の社会生活を考えさせられることだと思ったよ。
死んだ子の父親なんか、自分の会社が潰れるかの瀬戸際で、出張中に車の故障のこと相談されたから
「山奥の工場じゃなくて街の修理工に車を引き取りに来てもらって代わりの車を借りなさい」
とまで言ったのに、妻が言うこと聞かずに行動して子供死んで仕事出来なくなっちゃうしで悲惨



815: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/02(金) 00:12:50.68 ID:l25YwTcQ0
>>805
マジかよ
鬱になるな
せめて馬鹿で旦那の助言も無視するような母親だけが死んで
子供は助かれば良かったのに



842: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/03(土) 14:33:55.04 ID:4SGWhlMQ0
世にも奇妙な~で
孫の体に祖母が入ってしまう話も後味が悪かった。既出かな?

小学生の女の子が両親と一緒に、祖母の見舞いに行くが、祖母は寝たきりで意識も無く、死期が近づいていた。
テレパシーみたいのを使い、祖母は女の子に、自分が死ぬまでの1日だけ体を貸してと頼み、女の子と祖母は体が入れ替わる。
小学生の体になった祖母は、結婚前に付き合っていた初恋の人(寝たきりの老人になっていた)に会いに行くが、勝手に家に上がりこんだことで
警察に通報され、警察署に連れて行かれる。その頃孫は、死にかけた祖母の体で身動きもできずに苦しんでいた。
孫に体を返さねばならない祖母は、何とか警察署を脱出し、走れメロス並みの勢いで病院にたどり着き、自分の体と再会する。

ここで話が数十年後に飛び、女の子は中年になっており、母親の葬式の場面になった。
中年になった女の子は、死んだ祖母が得意だったはずのお手玉をやっていた。
「○○(本人であるはずの女の子の名前)には可哀想なことをした」と言って悪人顔する中年女の顔でラスト。



844: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/03(土) 15:20:53.56 ID:m0CWgejEO
>>842
確か「おばあちゃん」という題名だった
後味悪くて覚えている

・嫁姑(主人公の母と祖母)は不仲で、嫁は意識のない姑を施設にポイ
・祖母は死ぬこともできず施設で粗雑に扱われて何年も苦しんでいた
・祖母は「最期に一目弟に会いたい」と懇願、主人公同情→実は弟じゃなく昔の恋人
・嫁(主人公の母)の葬式で「私だけが苦しむのは不公平、嫁も苦しむべき」と語る
↑自分がされたことと同じ「長い苦しみの介護」を嫁に与えた

孫思いのやさしいおばあちゃんとと思いきや女として生き抜いていて後味悪かった



846: こち亀1/2 投稿日:2011/09/03(土) 16:25:46.23 ID:Lew+f7+E0
なんかロシア人がサメに両腕食われたって記事を見て、ワニに腕をデスロールされたタイ人の動画思い出してたら思い出した話
漫画『こちら亀有公園前派出所』の1エピソード
主人公の両津が悪さをして罰を受けるのが黄金パターンな漫画なんだけど、たまに両津が逃げたりお咎め無しで他人が被害を被る話もある

ある日、両津はひょんなことから生きた本物のワニを手に入れる
鰐皮は高価であり、両津は5年かけてワニを大きく育てて鰐皮として売ろうと考える
それを知った上司は「売るために育てるのは可哀想だ。最後まで責任を持て」と両津を叱るが、
両津は「蓄膿で育てられている鶏や豚や牛も可哀想ではないのか?」と主張し、ワニを抱きしめると「売るまでの5年間は嫁ぐ娘の様に大切に育てる」と宣言する

両津は毎日ワニに高級肉を与え(食費だけで毎月10万)、豆から挽いたコーヒーを飲ませ、マッサージまして育てる



848: こち亀2/2 投稿日:2011/09/03(土) 16:27:28.83 ID:Lew+f7+E0
しかし、5年間ワニを育てる費用と、ワニを売った場合の仕入れを計算したところ、大量の赤字が出てしまうことが分かる
両津はワニを捨てようとするが、同僚や上司に止められて断念する
怒った両津は「こうなったのはお前のせいだ」とワニを殴り付け、首を絞める
それを見た同僚達は両津を非難し、両津は「何故ワシが怒られなければならないのだ」と泣きじゃくる

それでも腹が減るワニは皿を出して餌を要求し続け、それを見た両津は再び激怒
両津は再度ワニに殴りかかるが、ワニはそれをブリッジして回避する
ワニの意外な才能に目を付けた両津は、ワニ自身に食費を稼がせることにする
最終的にワニは見世物として三輪車に乗ったり傘回しをすることを両津に強要され、同僚達は呆れた顔でそれを眺めている



849: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/03(土) 16:34:15.26 ID:AXYeXba60
>>848
わーなんてあとあじのわるいはなしなんだー



850: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/03(土) 16:36:00.76 ID:gTHPNsjL0
ちょっと前にアニマックスでそのエピソード見たけど
ワニは「芸をするワニ」としてテレビで引っ張りだこになって両津がワニのマネージャーに
今までの鬱憤を晴らすため両津をこき使うワニだったがやがて視聴者に飽きられて仕事が来なくなる
食い詰めたワニは自発的に派出所で働くようになり派出所のメンバーが「両津より役に立つ」とワニベタ褒め

「ワニの方が役に立つしもう両津はいらないな!」
「なんでこうなるんだ~」(セリフうろ覚え)でいかにもこち亀っぽい終わり方でそんなに後味悪くなかったような
アニメだと話が変わってるのかな



957: 1/2 投稿日:2011/09/06(火) 14:54:27.76 ID:F/NhBXi20
昔読んだ藤子F不二雄の短編、かなりうろ覚え

主人公の新人雑誌編集者は人格に難有りと評判の大御所小説家の担当を任される
大御所作家は噂どおりに横暴で勘違いした亭主関白を絵に描いた様な男で特に奥さんへの態度が酷い
ペットの猿が逃げ出した責任を取らせる為に編集者の目の前で奥さんを殴る
酒が切れると何故補充してないんだと奥さんを殴る自分が放り捨てた酒瓶が片付けられてないと奥さんを殴る
夕飯に最近アジやマグロばかりでてくると編集者の前で奥さんをなじる
しまいには奥さんの目の前で浮気相手に旅行の誘いをする電話したりそれに気を利かせて旅行の準備をした奥さんを挿しでがましいと殴る
とにかく気に入らない事があると編集者の目も気にせずすぐに奥さんを殴る
以前から編集部の間でも奥さんはよく耐えているものだと噂になっていた
あきれると同時に奥さんに感心する編集者に作家は
妻は最初からああだったのではなく結婚してから私が力づくで教育してきた賜物だと自慢げに語るのであった


958: 2/2 投稿日:2011/09/06(火) 14:55:31.05 ID:F/NhBXi20
そんな中編集者は作家の家でちょこちょこ不可解な事が起きるのを感じていた
階段の上に酒瓶が転がっていて、編集者は危ないと思い隅に片付けるのだが気付くとまた元の位置に酒瓶が転がっているのだ
しかしささいな事だと思った編集者は対して気にしなかった
夜になって作家と二人で晩酌をしていると作家は奥さんへの思いを語る
自分は妻の事を本当は愛しく大切に思っている、その事は妻もきっと理解してくれている筈だと
だからこそ自分が動物好きなのを考えてペットの猿を態々外国から取り寄せてプレゼントしてくれたし
20年もずっと耐えて自分の世話をやいてくれるのだと

編集者がそんなものかと思っていると作家は原稿のネタが浮かんだと言って執筆に取り掛かった
守株の故事にちなんだ「まちぼうけ」の歌を題材にした話でひたすら偶然による成功を待ち続ける滑稽な主人公の話なのだという
やっと原稿にとりかかった作家に安心した編集者は奥さんの代わりに酒のおかわりを取りに行く事にした
酒が何処に有るか分からずうろうろする内に奥さんが作っているらしいスクラップブックが放ってあるのを見つける

何の気は無しにその中を見てみると内容は死亡事故や病気の予防の為の記事ばかりであった
「外国で猿からうつる感染症が発生」「水銀が多く含まれるとされ注意するべき魚一覧」「階段で落ちていたおもちゃに足を滑らせ事故死」
その内容に嫌な予感がして作家の元へ戻ろうとした主人公が目にしたのは階段の上に恐ろしい表情で酒瓶を転がす奥さんであった
その姿はさながら、ひたすら切り株で兎が死ぬのを待つ故事の主人公であった…



979: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/07(水) 04:30:37.24 ID:QtDLzraX0
>>957
実際にもありそうな話で怖い。
漫画家さんが書いた本にあった話。
知人(たぶん漫画家)が妻子にはやたらといばりちらしていた。
奥さんも長男も、見ていて違和感があるほど従順だったらしい。
かなりひどいDVだったらしい。数年後、その知人が妻子に殺されたと知った。

ってなことをさらりと書いていた。
「俺様が教育してやった!」なオヤジって、昭和では結構いそうだけど
なんで「恨まれていない、俺様に感謝して愛してくれている」と思えるんだろう??



990: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/07(水) 20:11:09.24 ID:KmsHFPly0
>>957
『コロリころげた木の根っ子』ね
藤子の短編SFは後味の悪い名作や、トラウマ名作が多いよね



993: 本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/09/07(水) 21:19:58.95 ID:i3RoW3DY0
>>958
「恐ろしい表情」が無表情なのがまたいいんだよなー



終わりが秀逸な漫画

売れてるから名作 ←分かる 売れてないけど名作 ←は?

日本アニメ史上もっとも悲惨な死に方をしたキャラって誰?

【画像あり】日本の秘境

宗教は甘え←論破できる?

【閲覧注意】怖い放送事故、奇妙な事件、UMAなどを語るスレ