10:本当にあった怖い名無し:2011/05/11(水) 19:23:22.58 ID:B7WB7JfcO
何かいる
10数年前の出来事なんですが思いだしたんで報告します
長期休暇で実家に帰省していた時の話です 。
その時 夜に台風の直撃をモロに食らっていつもは2階で寝てたんですが
あまりにも風による騒音で眠れなくて、初めて1階にある仏間で寝る事になりました。

仏壇と祖父祖母の遺影がある畳の部屋です 。
そこで眠るのにはなんとなく抵抗あったんですが
夜も遅いしうるさいよりはましかと寝る事にしました。

1階も風の影響で2階ほどじゃないですが、ゴトゴトうるさくてなかなか寝付けませんでした…
すぐ隣の部屋では両親が寝ていました。
ちょっと眠っては騒音で起こされまた眠ってを繰り返していました。

ふと 目覚めた時 体が硬直して金縛り状態になった様な気がしました
金縛りは初体験で まさか と思って強引に体を動かそうと力んだんですが
ビクともせず 体全体がしびれたんで動くのあきらめました…

意識はハッキリしていて目を明けると仏間の暗やみもハッキリわかりました
外がゴトゴトうるさいのもしっかり聞こえました と 次の瞬間、仏壇の方に何かいる気配を感じました。
なんかヤバい!と思って金縛り状態のまま必死に目を閉じました。

目を閉じてるんですが 何か感じるんです 人がいる様な…
なんかヤベー!と思いながら堪えてた次の瞬間
見えてないけど人らしきものが、ほうふく前進!?で畳をバタバタ音たてながら
俺の頭めがけて突進してきたんです。

うあぁぁぁっー!!!
俺は大声を上げました

俺は気を失ったらしく、いつの間にか夜が空けていて外も静かで台風も去っていました。

金縛りはとけていましたが全身汗びしょりでした
両親に出来事を話して、俺夜中に叫んでたよね?ったずねたんですが、全く知らぬ存ぜぬでした…
夢にしてもリアル過ぎて今も思いだすと全身ゾッとします
あれは一体なんだったのでしょうか…
鳥居


14: 本当にあった怖い名無し:2011/05/11(水) 19:37:34.86 ID:xIupa5NG0
>>10
怖すぎんだろ
ふざけんな
体が凍ってしまった


41:
本当にあった怖い名無し:2011/05/11(水) 22:53:45.14 ID:lluZZOIr0
目の中のごみ
目の中にごみが入ることってあるじゃないですか。

朝起きたら、なんか目がごろごろするなーって思って鏡で瞼をまくって見て見たんです。
瞼の際のところに睫毛っぽいものがはりついてたんです。
指で取れるかなーっておもって、端を摘んでとってみたら、
睫毛じゃなくて髪の毛でずるずるって髪の毛が出てきたんです。

15cmくらいの真っ黒で真っ直ぐな髪の毛。掌よりも長かった。
そんな長い髪の毛が目に入ってることに「ぎゃあああああ!うわぁあ!」ってなったんです。

でも私の髪の毛は、茶色に染めたばっかりで真っ黒でない。
パーマもかけているから真っ直ぐでない。

旦那は髪の毛は黒いけど短いし、単身赴任中で髪の毛があるわけない。

一体誰の髪の毛なんだろう。


127: 1/2:2011/05/13(金) 01:35:49.01 ID:myJk2tWC0
いまじょ
流れ読まずにお前ら大好きな地方に伝わる因習や呪い系の話を一つ。
ちなみにガチで実話ですよ。

数年前、大学生のころ、同じゼミにに奄美大島出身のやつがいた。
ゼミ合宿の時にそいつと俺と何人かで酒飲みながら怪談なんかを嗜んでいた。
で、奄美大島には有名な「いまじょ」と言う怪談があるのだが、
俺はそいつにその「いまじょ」の話をふって見た。

しかし、そいつは、なにそれ?そんな話聞いたことないよ?てな感じだった。
俺は、まあ別に地元の人間だからって必ずしもしってるわけじゃねーのかとか思って、
俺が知ってる「いまじょ」の話をその場でした。

ちなみに、これがどういう話かと簡単にいうと。

昔、奄美大島の古仁屋町の金持ちの家で働くヤンチュ(下女のようなもの)に
「いまじょ」という娘がいてかなり美人だったという。

その家の主人もいまじょの美しさに惹かれていて、
ある日むりやり手篭めにしてそのまま囲いものにしていた。

そのことに嫉妬したその家のおかみは、ある日主人の留守中に
いまじょさんを納屋に呼び出してそのまま殺してしまった。

一方的に手篭めにされて、勝手に嫉妬で殺されたいまじょさんは怨霊となりこの男の家を祟り、
程なくしてその家に連なるものは全員死に絶えたと言う、そういうお話。

なんか地方の言い伝えによく有るような話です。

で、その合宿の時に旅行いきてーなーとか話してたら、
そいつが奄美大島に来るんだったら家に泊めてやるよ的な事を申し出てくれた。

で、そんなこともあってその年の夏休みに俺とそいつと、
別の友達ひとりと一緒に奄美大島に遊びにいくことにした。


まあ、ただで泊めてもらうのもなんなので東京土産に地元の酒
(そいつのパパンはお酒好きだと聞いたので)やらなんやらもっていったら

かなり歓迎してもらえて、楽しい離島バカンスをエンジョイ&超エキサイティングしていた。


129: 2/2:2011/05/13(金) 01:38:39.28 ID:myJk2tWC0
そんなある晩、そいつのパパンと俺らでお酒なんぞ飲んでる時に、
例の「いまじょ」さんの話について聞いてみた。

話し相手の俺らいるせいか、かなりお酒が進んで上機嫌になってるそいつのパパンは快く話してくれた。
まあ、大体上に書いた話のとおりなのだがディテールがかなりエグイ。

その当時のヤンチュと言うのはかなり身分が低く、被差別的な扱いを受けていたと言うこと。
いまじょさんは殺される時に子供を身ごもっていたこと。
おかみはいまじょさんを殺すまでに納屋に数日間幽閉して男衆に輪姦させたり、
色々な拷問を加えた末に最後は女性器に焼いた火箸を差し込んでて殺したと言うこと。

また、いまじょさんはただ単に怨霊と化したわけではなく、
いまじょさんの変わり果てた死体を引き取ったいまじょさんの家族が嘆き悲しみ

いまじょさんの死体とおなかの子供を(埋葬せずに)使ってその家に呪いをかけたと言うこと。
呪いが強すぎたせいか、その家の人間だけではなくいまじょさんの一族まで死に絶えたということ。

なんかそういう話を嬉々としてしゃべるパパンの声に起こされたのか、
パパンのママン、つまり同じゼミのそいつのグランマが起きてきた。

そしたら、すごい剣幕、方言丸出しでパパンを叱りはじめんの。
パパンは昔東京に住んでた出戻り組みで、俺らと話す時は標準語で話してくれたんだけど、
グランマとグランマにおこられてる時のパパンは方言ばりばりで何言ってかわかんなかったよ。

でまあ、聞き出したおれらだし、パパンなんか泣きそうになってるし、
グランマにみんなで謝ってとりなしてその日は解散して寝た。

まあ、父親が祖母に怒られて泣きそうになってる様を友人に見られたそいつも泣きそうな顔してたけどね!

で、次の日俺らのせいで怒られちゃってマジサーセン的な事をそいつのパパンのところに言いに言ったら。
年寄り連中はいまじょさんの呪いはマジで信じていて、
いまじょさんの話をするといまじょさんが現れて、祟られると思っていると言うことを聞いた。

パパンが子供の頃は、何か変な事件とかがあるといまじょさんのしわざだとか、
どこそこの誰かがいまじょさんに祟り殺されたとかそういう話を聞いたこともあるらしい。

そいつが「いまじょ」さんの話を知らなかったのは、話がエグイのと、
グランマに怒られるので教えなかったとの事。



163:
ロザリー ◆clEmatisZQ :2011/05/13(金) 05:17:11.58 ID:Qt18LINyO
>>129
いいにぇ。結構こういう話好きかも。


132:
:2011/05/13(金) 01:41:38.39 ID:myJk2tWC0
後日談もあって、呪いのせいか俺ら3人はその年そろって留年。
後で聞いたんだけど、そいつのパパンはその冬交通事故で即死したそうな。

軽い感じで書いたけど、マジで実話です。



274:
『 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/13(金) 22:41:13.98 ID:VgJsXWfG0
死ぬほど怖い話かは分からないが、私が小学生の頃に体験した話をします。
長文、駄文はご愛嬌ということで…。

隠れんぼ
私の地元は田舎で、
山の中にある新興住宅街だった。
新興と言っても、結局発展し切れなかったような土地だった。

私は山に秘密基地を作り、友達とよく遊びに行ったものだった。
ある日、私は友人のN子と一緒にミョウガを取りに山に入っていた。
しばらくすると、遠くからN子が何か興奮した様子で私の元にやってきた。

N「あっちに鳥居があった!」
私「そんなの見たこと無いよ」
N「ほら、こっち来て!行ってみよう」

N子は私を引っ張り鳥居があると思われる場所まで歩いた

そこには灰色の小さな鳥居が立っており、
お世辞にも綺麗とは言えない神社(祠?)があった。

近くまで寄ってみるとなんとも不吉な感じのする場所だった
N子は私の手を引っ張り、一緒に鳥居を潜った。

ところが、鳥居を潜った瞬間足が動かなくなってしまった。
もの凄く寒く、空気が凍っているようだった

頭はパニックになり、騒ごうにも逃げようにも体が動かない。
声も出ないのでN子に声も掛けられなかった


ふと、視界の中に石碑が見えた。名前が書いてあるようで昭和○子と書いてあった
(○は読めなかったごめん)

と、次の瞬間、N子が私の手を振り解き「くぁwせdrftgyふじこ」みたいな
意味不明な言葉を発しながら
神社から逃げてしまった
私も体が動くようになり、N子の後を追うように逃げた

家に着き、よく分からない恐怖で胸がいっぱいだったが
夕飯を食べ、アニメを見た頃にはすっかり忘れてしまっていた。
山での恐怖など忘れ、ぐっすり眠っていた私は夜中に目が覚めた。
多分2時・3時くらいだろう。部屋の中に誰かがいる気がした。
最初は兄貴が驚かせようと私の部屋に入ってきたと思っていた。
逆に驚かせてやろうと思った私は体を起こそうとした

起きない。
動かない。動くのは目だけだった。
神社に入った時と全く同じ症状だった。
急に怖くなった私は目を強く閉じ、神様!仏様!と心の中で叫んでいた。
気配は初め私とは遠い場所にあったが、段々と近づいているのが分かった。
霊感など皆無だった私は本当に怖くて心臓が口から出そうな思いだった。

足元の近くまで気配が来たところでフッと気配が消えた
助かった。と思った
右頬に生暖かい気配がした。

目を閉じて、自分の右手を頬に近付けてみて欲しい。
何かが近くにあると分かるはずです。

その状態。

更に耳に「ンーーーー」と声だか息だか分からない物が吹きかかった。
本当にやばいと思った。うっすら目を開けてみると視界の右端に真っ黒なものがあった。

動いてる


再び目を強く閉じ、助けて!と心の中で叫んだ。
耳元の息が一瞬止まった

「オマエジャナイ」

耳元で囁かれ、気配が完全に消えた。

全身びっしょりと汗をかいて気付いたら朝になっていた。

翌日N子は学校を休んだ
心配になった私は昨日のこともあるのでN子の家を訪ねた。

N子の家はシングルマザーで家にはN子一人だった。

私「大丈夫?風邪?」
N「昨日、何かあった?」
私「風邪か聞いてるんだけど」
N「…風邪じゃない」
私「そっか。あのね昨日変な体験したよ。オマエジャナイって言われた」

N子はいきなり取り乱した。

N「やっぱり!私を探しているんだ!このままだと私殺される!助けて!!」
私「意味分からないよ。どうしたの?」
N「あの時、神社の影に女の人がいたの、その人笑いながら私を指差していた」
私「見間違いじゃないの?」
N「違うよ!じゃなきゃ怖くて逃げたりなんてしない」

あまりにも震えるN子を見て、とりあえず知っている限りの知識のことをしようという話になった
家の前に盛り塩、部屋の中にも盛り塩、真っ白な服を着せて夜7時までは一緒にいてあげた
母親は8時には帰るということだったので、1時間くらいなら問題ないと思った。

N子の家を出る時ふと玄関の盛り塩を見ると先のほうが黒くなっていた。
今思えば予兆だったと思う。
当時の私は「?」と思うだけで、自分の家に帰ってしまった。

夜9時、N子の母から電話が掛かってきた
N母「私ちゃん?N子知らないかしら」
私「家にいませんでしたか?」
N母「どこにもいないの。心当たり無いかしら?」
私「…分かりません」

実際分からなかった。あの状態で外出なんかするはずも無いし
何がなんだか良く分からなかった。

ただ、心当たりが一つだけあった。

神社だ。
もしかしたらあの神社にN子が行っているかもしれないと直感が言っていた

自分の両親にその話をした。
そして私は父に思いっきり引っ叩かれた
父「あそこに入ったのか!?どこまで入った!何か見たか!?」

私は何も見ていないこと、だがN子は見たこと
鳥居に入って足が動かなくなったこと、先にN子が逃げてしまった事等
泣きじゃくりながらすべて父に話た。

父は誰かに電話し、N母を呼び今から神社に行くと言った。

話を聞いたN母は泣き崩れたが、気を持ち直し
父が呼んだ近所のおじさんと一緒に家を出た。

神社に行く途中、あの神社について話を聞けた
神社と思っていたものは神社では無く墓だという事
(でも以下神社と呼びます)
昔の裕福な家柄の一人娘の墓である事

娘は誘拐され・暴行され・妊娠して殺されたという事
両親は娘の為に墓を作ったが、娘の魂はまだ現世にあるという事
そして決して近寄ってはいけない事
女を見てしまったら諦める事

そんな話をしているうちに神社の近くに着いた。
全員が酒と塩を浴び、神社の正面に立った
懐中電灯を神社に向けると建物の前にN子がいた。
顔を隠して俯いている
N母がN子に駆け寄り顔を引っ叩いていた

N母は無理矢理N子を神社から引きずりおろし、
私たちの元へと連れて来た
N子はぶつぶつと何か呟いていた
私が近寄ることは許されなかったが
N子が何を言っているかは理解できた

「次は私が鬼」

ずっとそう呟いていた。
ものすごい笑顔だったのを覚えている。
友達だが、本当に気味が悪かった

その後N子は転校していきました。
あれから14年。N子の行方は今も分かりません。


ここからは私の妄想です。

N子は女を見てしまった。その女は多分昭和○子
誘拐された昭和さんは犯されているうちに精神が錯乱し
誘拐された事を隠れんぼだと思い始めたのではないでしょうか。

殺された昭和さんは成仏せず魂だけこの世に残りあの神社にいた。
そこへ私とN子が行きN子が偶然女を見てしまった
ここから先は言わなくても想像して頂けますよね。
駄文・スレ汚しすみませんでした。。。


280:
本当にあった怖い名無し:2011/05/13(金) 23:05:52.90 ID:r2LruraG0

昔、祖母の家に行ったときの実体験。

小学生の高学年の時、夏休みの時急に祖父が亡くなったという知らせがあった。
家がかなり離れているため一度も祖父母の顔を見たことがなかった
僕は正直に言ってあまり関心がなかった。



288: 本当にあった怖い名無し:2011/05/13(金) 23:17:26.95 ID:r2LruraG0
初めて飛行機に乗ったこともあってか祖母の住んでいる
鹿児島についてから車で祖母の家に行くまでずっと寝てしまっていた。
祖母の家についてびっくりした。
山道の途中に古臭い家があってそこが祖母の住んでいる家だと言われた。
そこまで送ってくれたおじさん(母の兄)は山を降りたところに住んでいるらしく
車を自分の家に停めてから上ってくると言って母と僕を置いてさっさと帰ってしまった。


298: 本当にあった怖い名無し:2011/05/13(金) 23:37:31.23 ID:r2LruraG0
もちろん母は元住んでた家なので普通に玄関に入って行った。
祖母に会ったのはその時はじめてだったけど向こうは知っていたらしく
「○○か大きくなったな。本当によく大きくなれたな。」
と僕の顔を見るなり大爆笑したのを覚えている。

祖父がしんで落ち込んでると思っていたから心底驚いた。
祖父の葬式などは数日で終わり祖母のからいろんな話を聞いた。
祖母とする話の大体は怖い話ばかりだった。
そして帰る日の1日前に会ったときに行ったことについて聞いてみた。
その時の話


302: 本当にあった怖い名無し:2011/05/13(金) 23:53:46.52 ID:r2LruraG0
>>298
祖父と祖母は昔から霊感?みたいなものがあったらしい。
でも僕の母やおじさんたちには全くないらしく変なものが見えても放っておいたらしい。
僕は全く覚えていないんだが三歳の七五三のお祝いで飛行機に乗ってきた。

その時に行った神社で変なものを見たらしい。
人が多かったせいか僕は迷子になった。
両親も祖父も祖母も必死になって探していると
人気のない使われていない駐車場に一人でボーっと立っていたらしい。


310: 本当にあった怖い名無し:2011/05/14(土) 00:08:50.02 ID:Box5b02s0
>>302
祖母はその時に僕の手をつかんでどこかに連れて行こうとする何かが見えたらしい。
祖母は僕の手をつかんで無理やり引っ張って両親のところまで連れて行った。

このときのことは全く覚えてないし祖母が言うにはその何かのせいで高熱で倒れた。
僕のうなされてる間ぼやけて何かよくわからなかった何かがはっきりと人の手にみえたらしい。
祖母が仏壇に拝んだりお経をあげたりしてるうちに熱は下がった。
でも結局祖母たちが帰るまでにその手は消えなかったらしい。

それがとてつもなく悪いものだとわかっていたので
「てっきりもう連れていかれてるものかと思ったよ」
と言っていた。


311: 本当にあった怖い名無し:2011/05/14(土) 00:18:25.74 ID:Box5b02s0
>>310
ここからはもう怖くはないですが今はもうその手は見えないし
どこか別の誰かに憑いて言ったんだろうと笑っていた。

母も昔から自覚なしに変なものを連れてくることがあったからきっと遺伝何だろうと祖母は言った。

話はここまでです。長文やスレ汚しと思った方々すみませんでした。
ついでに質問なんですが幽霊とかが見える人と見えない人の違いって何なんですかね?


545:
話し手:2011/05/15(日) 04:11:19.30 ID:Assd7la10
話し手
15年程前の話な

オレはその頃名古屋の大学に通ってて、一人暮らしをしてたわけだ。
親には無理言って一人暮らしさせてもらってる手前、そんな仕送りも
要求できないんで、割のいいバイトを探すことにしたんだ。

大学入っていろんなバイトを転々としたんだけど、これといっていい条件の
バイトに恵まれず、一人暮らし諦めようかとか思ってたところに友人から
「とあるバイト」を紹介されたんだ。

それは、新聞の求人情報欄の1コマに掲載されていた地味なバイト。気をつけて
読まないと絶対わからないレベル。条件は明記されてなかったが、日給弐萬円也
の一文が俺の心を突き動かした。即決だった。


546: 話し手:2011/05/15(日) 04:22:24.11 ID:Assd7la10
雇い主の家に電話をして詳細をたずねると、とりあえず一度会いたいと言われ
先方のお宅へい伺うことに。先方からは「場所が入り組んでてわかりにくいだろうから、
当日は迎えをよこす」と言われたので、当日オレは指定された駅で待機。

雇い主の家族?らしき人が乗ってきた車で雇い主宅まで向かったんだが、
土地勘さっぱりな俺は、
途中から場所がすっかりわからなくなって、心配になって運転手に
「いまから向かう先って、俺一人でも行ける場所ですかね?免許まだなんですよ」と尋ねたところ

「ああ、何度も続けてもらうかどうかは娘が決めることだから」とだけ回答が。
そのあとは特に会話も交わさず揺られること50分、市街地を離れ

緑がやや多くなってきた住宅街の一角、やや大きめの一軒家の前で停車した。


548: 話し手:2011/05/15(日) 04:28:51.16 ID:Assd7la10
雇い主は、その家の奥さんらしい人だったようで、話を聞くと仕事の内容は
至って単純かつ難解なものだった。


その家には一人娘がいるんだが、幼い頃何らかの理由で寝たきりになってしまったらしい。
意識は有るような無いような状態で、こちらの話すことには、
若干反応を見せるものの、
言葉や態度で返すことは無いと言うことだった


俺の仕事と言うのは、その娘が退屈しないように話しかけるだけの仕事返事も期待しなくていい、
反応も見なくていい、ただ面白いと思うことを話し、
続けろという奇妙な仕事だったわけだ。


550: 話し手:2011/05/15(日) 04:40:54.76 ID:Assd7la10
部屋に通されると、そこはあまり広くない和室で、部屋の真ん中に布団が敷かれて
そこに中学生くらいの女の子が寝ている状況だった。
なんか奇妙すぎて居心地
悪かったけど仕事だしな、ということで早速女の子に挨拶することに

「こんにちは、きょう話し相手のバイトできました○○と言います」
まぁ、返事は無いわけだ。
そこは前情報どおりなので気にせずに、とにかく
色々はなしかけることにした。

そして2時間くらい独り言を続けているうちに、オレは妙なことに気がついた。
この子の母親らしき人から娘は一人、と伺っていたのに、なぜか学習机が二つ。
そこにかかるランドセルも二つ。
話がネタ切れになりつつあったこともあり、気になったオレはそれをネタに話しかけてみた

「もしかして姉妹とか兄弟とかいるの?オレは一人っ子なのでうらやましいな」

その瞬間、女の子のおなかの辺り、掛け布団の中で何かがはねるように動いた。


553: 話し手:2011/05/15(日) 04:54:17.72 ID:Assd7la10
いままで人形相手にしてる気分だったオレは、いきなりの反応に驚いてしまい
そのまま女の子の顔を凝視してしまった。しかし女の子は無表情、天井を見つめるだけ。
ただ、掛け布団のおなかの辺りで何かがもぞもぞと動いているのは見て取れた。

掛け布団の中がきになって、ちょっと覗いてみたくて、誰もいない不思議な雰囲気が
さらにその気持ちを加速させて、掛け布団をそっとはがそうと思ったけれど
その土壇場で、やはり痴漢騒ぎでも起こされたらマズイと思いとどまった。
その後も蠢く布団が気になりつつも独り言を続けて、いつのまにかバイト契約時間も終わり間近に。

「それじゃ、今日はもう帰りますね。また機会があればお話しに来ます」
と返事も期待せずに声を掛けたんだ。
実際もう帰りたかったし二度と来る気もなかった。

立ち上がろうとした途端

「なかを みなかった おまえは もういらん」

それまで表情一つ変えなかった女の子が、こちらを見つめながらそう言い放った。


557: 話し手:2011/05/15(日) 05:03:42.78 ID:Assd7la10
そのときの女の子の目が不気味で、もうそこにいたくないという気持ちが強くて
あとは、バイト代を速攻でもらって帰ることに。
奥さんらしき人からバイト代の入った封筒を受け取るときに

「すいませんね、あの娘があまり気に入らなかったみたいで、継続は無しで」

と言われたんだが、俺もすっかり続ける気はうせていたので、そのままバイト代を受け取って帰ることに。
駅まで送ると言われたんだが、ソレすらも嫌な気がして

タクシーを呼んでもらい、逃げるように家に帰った。

その後、その家がバイトを募集している記事を見たことはなかったし、そこに近づこうと思ったことも無い。
ただ唯一心残りだったのは、あの女の子の布団の下に

何があったのか、ソレをもし見ていたらどうなっていたのか。。


727:
:2011/05/16(月) 06:29:28.78 ID:PVWlEznp0
オカルトサイト
えー、数年前まで恐怖画像・動画まとめサイトみたいなのやってた人です。

特定勘弁なw

でまあそんなサイトやってると、自分たちオリジナルのマジな動画取りたくなるじゃないですか。
え? ならない? ですよねー。
まあ相方がアウトドア派なので、そういう活動もちょぼちょぼやってたんです。
有名心霊スポットでカメラ回したりね。

しかし世の中そんなに甘くない。
確かにオーブみたいなのとか変な音がするとか程度のは撮れた。
でもサイトに載せるほどでもなかった。
つかネットにある強烈な恐怖動画ってほとんどCGじゃねえのって思ったほどいえ今でも思います。
でもね、そんなへっぽこ素人撮影隊でも、一つぐらいはマジな話があるんですよ。
もう何年も経ったし解禁かな、というわけで書かせてもらいます。


728: :2011/05/16(月) 06:30:20.17 ID:PVWlEznp0
撮影隊は、大体相方とおれと不良社会人の二人でわいわいやってた。
不良社会人の一人S君は自称だけど霊感あり。
その日は有名スポットではなく、サイトの掲示板で「結構やばい」と噂になってる場所で撮影することに。
書き込みでは霊を見たとか書いてあり「あんなにはっきり見えたのははじめて」などと
書いていたので、ビデオ撮影しやすいかな、なんて単純な理由だった。


車で数時間かかるので休日の朝出発。
昼飯食ったりしてついたのは夕方。霊感のあるS君は怖がっていたがいつものことなのでスルー。
適当に周囲の雑木林を撮影。

そこで最初のトラブル発生。ビデオカメラ壊れる。
よくあること。ではないが想定内なので予備のビデオカメラを出す。
一応保存してあった動画を確認して一堂びびる。

壊れた方のカメラで取っていたような映像が、なぜか別のこのカメラに保存されている。
怖いというより手品を見せられた気分だった。
でもこれをアップしても誰も怖がらないだろ。映ってるのはただの雑木林の風景なんだから。
どうしようかと言っていると、車の中からS君が「カメラ直ったよ」と言ってきた。
別に彼にそんな技術はないのだが、「いじってたら直った」とのこと。
カメラ二台もって再アタック。


729: :2011/05/16(月) 06:31:26.88 ID:PVWlEznp0
で、八時くらいだったと思う。田舎の八時は真っ暗だ。明かりも近くにないし全員懐中電灯装備。
映像チェックしてると、相方が妙な声をあげた。
二台のカメラで交互に写していたんだが、一台のカメラでふざけて
相方をフレームに入れて映してたんだよ。
だけど相方の姿が映ってない、と。

もしかしたら、ともう一台の方のカメラを見ると、相方が映っている。
相方びびる。
「でもこのカメラ、撮ってたの俺なんだよ」
書き忘れていたが、カメラ二台は別機種。間違えることはない。

ただしまあ、勘違いということはあるだろう。
そこにいた四人が全員まったく同じ勘違いをすることがありえるなら。
誰かがいたずらでメモリーを入れ替えたのかもしれない。誰もそんな余裕はなかったはずだが。

でだな。いつもは役に立たないS君なんだが、相方が映ってない方のカメラを持って、
「こっちで撮った方がいい」と言い出した。
「このカメラの方が映りそうな気がする」と。
再度撮影開始。撮影者は相方と不良社会人のS君じゃない方。
しかし空振り。
はじめからS君には誰も期待してなかったので、っていうかもう疲れていたので、帰ろうか、という話に。



730: :2011/05/16(月) 06:39:05.16 ID:PVWlEznp0
家に帰って相方んちで映像検証。
S君主導のもと行われた最後の映像を見ようとする。
しかし別の映像が映る。

それは、ツールボックスの上に置かれたカメラが、もう一個のカメラを持って歩いていく映像だった。
また映像が入れ替わっている。誰かがメモリーを入れ替えたのか。
悪寒を感じながらも見続ける。
暗いので服装で誰かと判断できるレベル。

やがて撮影隊二人が帰ってくる。
でもな、人影が三つあるんだよ。たぼたぼのポンチョみたいなのを着た、
明らかに俺らの仲間じゃない影が映っている。
相方は最後にと車の周囲を撮影する。
ポンチョは相方のカメラに映りたいかのように近づき、
相方の体と重なって、すりぬけようとした瞬間、消えた。
ライトが動いて明るいところが暗くなったかのように。

これはびびるだろ?
で、じゃあその相方が撮っていた映像はどうなっている?って思うじゃん。
つまりツールボックスの上に置いていた方のカメラには、その時何が映っているのか。

早送りする俺の手は震えてた。まじびびってた。
でもな、映像の最後の方は、真っ暗なんだ。
拍子抜けして見ていると、画面の隅の方で何かが動いた気がした。
隅から見たこともない浮浪者みたいな男の顔がアップになった。
そしてレンズを覗くかのように目がアップになり、さらにアップになり。
カメラが眼球の中に飲み込まれた。
つまり映像としてはまた真っ暗になった。

いやもう大騒ぎだよ。やったぜと。これで怪奇系サイトのトップに立てるぜと。
でもな。カメラからメモリー抜いてPCにデータを映したら、消えてたんだ。
いや他の映像は残っているんだが、その男の横からの全体映像と、アップの映像が、消えてた。
終了。


731: 蛇足:2011/05/16(月) 06:40:24.87 ID:PVWlEznp0
後日談。
S君に「それはやばいやばすぎ」と言われたのでお祓いしてもらった。お祓いって高いのな。
で、そういった遊びは二度とやるなと言われて、(サイトは続けてたけど)撮影隊は解散した。
四人はまあ女にふられたりとかはあるが何事もなく暮らしている。相方は結婚しパパになった。
なのでもう時効かな、と思って書いてみました。



946:
1/3:2011/05/17(火) 20:23:19.27 ID:4P2HcFDZ0
文化大革命
今からもう十数年前、私が仕事でアメリカへ行ったときに聞いた話をします。
(具体的な内容は個人が特定されそうなので書けません、ご了承ください)

当時、あるアメリカの企業と日本の企業が共同でとある実験施設を作る計画が立ち上がり、
私の会社はそこに大きな機械をいくつも納入する事になったため、私を含め会社の10名ほどが
現地の視察や今後の打ち合わせをするために向かう事になった。
場所はアメリカ中部の砂漠地帯、かなりの田舎にある場所で、周囲には寂れた町が一つあるだけだった。

その町に到着して3日ほどしたある日、丁度私と上司が打ち合わせするはずだった人が
こちらにこれなくなり、上司から先に帰っていても良いと言われ、
私は一足先に宿泊先
のモーテルに帰ることにした。
先ほども書いたようにそこは辺鄙なアメリカの田舎町、モーテルにいてもする事が無い
私は、暇をもてあまし特にあても無く町中をブラブラする事にした。が、やはり暇で目的もないため、
近場にあったお酒の飲めそうなレストランに入る事にした。

そこはどうもレストランというより酒がメインだったようで、
時間が早い事もあり自分以外
には東洋系の老人が一人いるだけだった。
テーブルにつき食べ物やビールを注文していると、
先客の老人が「あなたは日本人か?」と
尋ねて来た。

私が「…そうですが」と答えると、
老人は「やっぱり、もしお暇でしたら少しお話をしませんか?」
と言ってきた。
私は、断る理由もなく「はい」と答えた。
その時は、私は単に老人のとりとめのない世間話や昔話を聞くだけだと思っていた。

が、実際には違った。
老人の話は非常に重く、恐ろしく、おぞましい、老人の過去にまつわる話だった。
老人は1960年代後半にアメリカへ移住してきた移民一世だった。
元は中国のとある省の
生まれらしい。
老人はある事件をきっかけになけなしの蓄えを全て賄賂につぎ込んで中国を脱出し、
着の身着のまま
アメリカへと移民してきた人だった。


947: 2/3:2011/05/17(火) 20:23:38.61 ID:4P2HcFDZ0
その事件とは、1966年から中国に吹き荒れた文化大革命に関係するものだった。
文革当時、老人は結婚したばかりの奥さんとまだ小さな子供の3人で小さな靴屋を経営していたらしい。
老人の話によると、文革が起きたといっても都市部で小さな靴屋を経営している
老人には当初
殆ど影響が無く、町中でプロパガンダの広告や街宣車を見かけても
何か遠くで起きている出来事
のようにしか感じなかったとか。

しかし、「反革命的」という言葉を聴くようになってから自分の周囲の何かがおかしくなり始めたらしい。
最初は、近所にあったお寺の僧侶が連行されたという話だった。
その僧侶は結局帰ってこなかったという。
僧侶が連行されたのを皮切りに、近所の教師や医者や金持ち、
政府に批判的な人などが次々と
「連行」されていなくなり始めた、
そして、ついにはそれらとは全く関係の無い一般人も次々と
「連行」され始めた。

老人には何が起きているのかわからず、ただただ恐ろしく
自分達の身にこの不幸が降りかからない
よう身を潜めるしかなかったという。
そんなある日、老人は店に来た客からある噂を聞いた、
「どうも連行された人達は子供たちに密告された
結果らしい、
子供たちは自分の親や学校の教師ですら躊躇無く“密告”している」と。


老人には信じられなかった、子供たちの何人かは老人も知っていて
親と共に自分の店に靴を買いに来
たこともある、そんなごく普通の子供たちが、
自分の親や教師を密告している、あまりにも現実離れしていた。

しかし、老人の町にも「紅衛兵」と呼ばれる集団がやってくると
老人もその事実を信じざるをえなくなった
らしい。

そんなある日、老人が国を捨てる決定的な出来事が起きた。
その日、共産党からの命令で老人はある学校に生徒用の靴を納入しに行く事になった。
老人が荷車に靴を載せて学校につくと、学校の裏庭から何かを調理する良い臭いがしてきた、
臭いが気になった老人は、荷物を係りの人に渡すと何気に裏庭に回ってみたのだという。そして、
そこで老人は信じられない光景を目にした。


948: 3/3:2011/05/17(火) 20:24:03.56 ID:4P2HcFDZ0
そこにあったのは、うずたかく積み上げられた死体と、嬉しそうにそれらを解体し調理する
子供たち
の姿と、無表情に子供たちにあれこれと指示を出す地元の共産党員の姿だった。
死体の中には、老人のよく知っている医者の姿もあったらしい。
(実際にはかなり生々しく、具体的に“調理の様子”が語られたのですが、
あまりにも酷い内容なのでカットします)


老人はその場を離れると、その場では何事も無かったかのように振る舞い学校から逃げ出した。
そして、人気の無いところに行くと胃液しかでなくなるまで吐き続けた。
老人は今でもあの光景を夢に見て
夜中に目が覚めるのだという。
 

その夜、家に帰ると老人はなけなしの蓄えをかき集め、
奥さんには殆ど事情も話さず夜逃げの準備をさせ、

その日の晩のうちに家族で町から逃げ出した。

その後、老人は仕事のツテや昔アメリカに移民した親戚などを頼り、
貨物船の船長に賄賂を渡して密航し、
タイ経由でアメリカに移民したのだという。
そして、その後も共産党に怯えながらアメリカの田舎でひっそりと暮らしてきたらしい。

恐ろしい話だった。
文化大革命がかなり酷い事件だったとは知っていたが、ここまでとは知らなかった私は、
老人の話を
ただただ聞くしかできなかった。

老人は最後にこう言った。
「当時人間を解体し食っていた子供たちは今どうなっていると思う?」と。

私が「わからないです」と答えた。
すると老人は、その後ある程度外国との手紙のやり取りなどが自由になり、

中国に残っている知人などから聞いた話によるとと前置きし、
「大半は紅衛兵となりその後地方へ追放された
らしいが、共産党に従順だった子供たちは
出世を重ね、今は共産党の幹部になっている」
そして、こういう事は
当時中国全土で起きていたらしいのだという。

老人は続けた「当時の子供たちは今は40代後半から50代、いずれ共産党の幹部として国を動かす立場になるだろう、人としての第一線を超えてしまったやつらが国を動かす事になるのだ」と。

老人は立ち上がると去り際にこういった
「あいつらを信じてはいけない、あいつらは悪魔だ、日本人なら
この事は決して忘れてはいけない」と。

以上、これが当時私が老人から聞いた話の全てです。


949:
本当にあった怖い名無し:2011/05/17(火) 20:34:16.68 ID:CebOLVv+0
>>948
面白かったおつおつ
社会的な怖さがあるね


750: 本当にあった怖い名無し:2011/05/16(月) 11:56:51.98 ID:3Hr/Toat0
ゴメン、「邪霊の巣窟」だた
邪霊の巣窟
この話は十数年にも渡り自分と現妻や実兄、町をも巻き込み、恐怖のどん底に引きずり込んだ実話です。
かなり長い上に自分が書き込みに慣れてない為読みにくい部分もあると思いますがご容赦下さい。


全ての始まりは小学3年生の時でした。

兄と兄の友達3人に誘われてこの町で大人たちから「絶対に近ずくな」と
きつく言われていた場所に内緒で行く事になりました。

その場所とは今は誰もいない寂れた神社で子供ながらにかなり不気味で嫌な感じがしました。
本当は乗り気ではなかったのですが兄たちに半ば強引に誘われる形で
行く事になり仕方なく行くといった感じでした。

決行当日の昼に自分と兄は少し様子見に現地に行きました。
すると最近この町に町の役所だか町長だかから、仕事を頼まれてやって来たらしい
20代半ばくらいの男性がその場所にいて、
「君達、ここには何があっても絶対に来ては駄目だよ近づかない方がいい、早く戻るんだ。いいね?」
と言われ追い返されてしまいました。しかし兄達はその夜に計画を実行してしまいました。

まずその神社は町の高台にあり、さらにそこから伸びる坂を上がった所にあります。
その坂には鳥居が幾つも連なっておりかなり不気味でした。
最初は皆固まってあるいていたのですが誰かが
「別行動しよう」
と言い出して兄と自分、兄の友達3人に別れて行動する事になりました。

そしてしばらく歩いていると急に周りの空気というか空間自体というか・・・
とにかく何かが変わりました。
自分は兄に「帰りたい」と言おうとしたら・・
「帰るぞ、今すぐに」
と兄がいきなり言い出し、自分の腕を引っ張って引き返しだしました。

後少しで鳥居という所で兄が立ち止まり、正面を見て震えていました。
自分も恐る恐るそこをみると・・・・・。
子供が数人ほど自分らの進路を遮る様に立っていました。
その顔を見ると皆半ば白目を向いて無表情な顔をしていました。

兄は恐怖に耐え兼ね、叫びながら自分を引っ張って走りだしました。
子供たちを突っ切り、もう出られると思った瞬間・・・兄が悲鳴を上げて倒れたんです。
自分が兄の方を見るとなんと、先程の子供たちが兄にしがみついていたんです。
自分は何とか逃げて助けを呼ぼうとしましたが体が動きません。
自分の下半身がやたら重い事に気づき、目を向けると・・・・
なんと白目を向いて歯を剥き出しにした老婆が腰にしがみついていたんです。
自分は恐怖というより死を覚悟しました。

死を覚悟して目をつむると自分にしがみついている老婆が。

「おいで・・おいで・・・こっちにおいで・・」
と頭に直接響くような声で呟いてきました。

自分はそれを聞いた途端に死を覚悟したはずが物凄い恐怖心を感じ、思わず目を開いてしまいました。
すると老婆が自分の身体をはい上がって来ていて顔が目の前に有りました。
自分は力の限り叫びましたが、あんなに大きく叫んでいたのに
近所の人は何故気づかないのかと思っていました。

そして兄の友達はどうしたのだろうと思い兄の方を見ると・・・。
兄は子供たちに神社の奥へ引きずられて行ってました。
自分は必死で助けを求めて叫びました。

すると背後から聞いた事ある声が聞こえました。
「もう大丈夫だよ」

その声を聞いた途端に身体が軽くなりました。
振り返ると昼間に会ったあの男性でした。後ろからは大人たちが大勢やって来ていました。
怒ってる声や心配している声も聞こえました。

「助かった?」
と思い、兄を見るとなんとか無事なようでほっとして腰が抜けてしまいました。
男性たちが心配そうに声をかけてくれていると兄が
まだ奥に何人かいる事を告げると男性の顔色が変わり「まずい!!早く助け出さないと大変だ!!」
と言って数人の大人たちと走って行きました。

それから兄の友達は神社の中で見つかりました。
変わり果てた姿で・・・。

命は助かったけど精神をやられていたそうで、
その人たちは、そのまま町から出て病院へ行き入院したそうです。
自分たちは皆にこれ以上無いくらいに叱られました。母親たちは泣いていました。

その後で聞いたのですが、あの神社は元は普通の神社でそれなりの力を持った住職がいたそうです。
しかしなまじ力が強い為、助けを求める霊が次々と集まって来て、
最初はきちんと対処していた住職もやがて堪えられなくなりそのまま逃げ出したそうです。

本来、住職が居なくなったり取り壊されてしまう神社は、ちゃんとした儀式などを行い
場を清めてから祭ってる神を別の場所に移すという事をしなければならないそうですが。
この神社はそのまま放置された為、祭ってる神がいるのに祭る住職が居ない、
そしてまだ助けを求める霊が集まって来ているという事から、
神の性質が異常をきたし結果、邪霊の住家となってしまったとの事でした。

男性は町から依頼されて退魔士関係の本山から派遣されて来ていた人物だそうです。
その人が言うには、この神社は過去に例が無いくらいに酷い状態だそうで
浄化するにはかなりの期間が必要と言っていました。

自分たちはお祓いを受けてそのまま帰されました。
もう絶対にあの場所には近づかないと決めました。
あんな思いは沢山だと思いました。





あの事件はまだ始まったばかりだったんです。
数年後・・・あの時とは比べものにならない恐怖を味わう事になりました。


自分が中学3年になった時に、クラスで何かと目立つ存在のMが、
こともあろうにあの神社で肝試しをやると言いはじめたのです。
自分と自分彼女(現妻)のAも誘われましたがそれが引き金となり、
また兄や町を巻き込む事件が起きてしまいました。
続きます。長くてごめんなさい。


遅くなりました。続きです。
Mがあの神社に肝試しに行くと言い出したの聞き、自分は震えが止まりませんでした。

そしてMが「おい!!T(自分の事です)。お前も来るんだろ?
Aも誘ってるから当然来るよな?まさか逃げないよな?」
と挑発とも思える言葉で誘ってきました。
自分は当然断りました。
「いや・・悪いけど行かない・・そっちもあそこへは絶対に行かない方がいいよ・・・。
悪い事は言わないから止めた方がいい。」
と止める事もしましたがMは全く聞き入れず、逆に自分を臆病者、
知ったかぶりしてカッコつけている、等と罵ってきました。

何度説得してもダメでした。自分もあの時の事を詳しく言えればよかったのですが、
町の大人やあの男性からあの事を人に言ってはならない、と固く禁止されていたので言う事ができません。

禁止された理由を言いますと、人と人の繋がり関係は
普通に考えているほど簡単でなく、もっと深く、複雑な物らしいのです。
例え少ししか会話した事なくても(挨拶程度でも)
その人同士はそれで関係を持った事になり繋がってしまうらしいのです(強弱はあるみたいですが)。
例え本人たちの仲が悪くても関係なく繋がってしまうらしいです。
有名な「言霊」もこの事が関係してると言っていました。

たがらあの事を他人に話す事はあの事件に関係した自分は当然として、
あの邪霊とも繋がる恐れがあり、自分を通して奴らが事件の事を知った人を
呼び寄せる可能性があるという物でした。
だから自分は事件の事は言えませんでした。
言えば関係無い人まで聞いてしまったり、Mが人に話す恐れがあるからです。

自分はなんとか行くのを止め様としましたが、取り付く島も無いといった状態で
逆に学年中に「Tは臆病者」、「彼女だけ行かせて自分は行かない卑怯者」とか言い回り、
自分はイジメとまではいきませんが、少し孤立してしまいました。

なぜMが自分に対してあんな態度を取っていたのか・・・。
その理由はこの事件の本当に最後・・・
この時からさらに数年後に解る事になりました。

自分はAだけでもと思い説得しましたが、
「R(Aの親友)も行くし、約束しちゃったから・・今更断り切れないよ・・」
と言って聞いてくれませんでした。

あのMが流した話を聞いて自分に少し不信感を抱いていたみたいでした。
自分はAをほおって行く事はしたくない・・・でも あそこに二度と行きたくない・・・。
止めようにも真実を話せない。
(Aだけに伝えようにも多分MやRが強引に聞き出す恐れがありましたし)
自分が悩んでいると一つ思い出した事がありました。

あの事件の後にあの男性から
「また君たちに危害が及ぶ可能性もあるからこれを持っていなさい。肌身離さずとは言わないけどなるべく近くに置いて置くんだ。これを持っていたら余程の事じゃない限り大丈夫だから・・・いいね?」
と数珠に似ているお守りを自分と兄にくれた物があったんです。

自分はそれをAに
「自分はやっぱり行けないからこれを持って行って。忘れたり無くしたりしない様にね・・・。」
と言って渡しました。Aも少し悩んだけど了承して受けとってくれました。

自分は2つ持っているので一つ渡しても大丈夫だろうと思いました。
もう一つは兄が持っていた物ですが兄はもう家にいません。
兄が何処に行ったかは後でお話します。
そしてMが「計画した」肝試しの当日の夜がやって来ました。
自分らにとって悪夢の様だった夜が。
続きます。


投稿間隔が長くてごめんなさい。続きです。  

肝試し当日の夜、自分は少し後悔していました。 
皆を無理にでも止めるべきだったかもしれない・・
Aが行っ てるのに自分は怖いからという理由で行かないなんて最低ではないのか?・・と。 

自室で悩んでいると下の階から電話が鳴り始めました。
両親が中々電話を取 らないので自分が電話に出ると・・、   
「あ!!T?Aが・・Aが・・大変なんだよ!!とにかくすぐにきて!!」電話はRからでした。 
「大変って・何がおきたの?Aはどんな状態なの?」        
「とにかく助け て!!今神社なの!1早く来て!早く!!」 
     
自分は最悪の事態になったと思いました・・。 
自分が臆病なせいでAが大変なことになったと激しく後悔しました。  
もう恐怖心よりAのことが心配でたまらなくなり、神社に行く決意をしました。

しかし自分一人が行ってもどうも出来ないかもしれな い・・・。
自分は少し悩みましたが両親に相談することにしました。
初めからこうすれば良かったのですが。
言えばMとかに大人にいいつけた卑怯者と罵られ皆 に・・Aに嫌われる。
そんな自分勝手で自己保身的な考えで言えずにいました・・・。
自分は自己嫌悪な気持ちでいっぱいでした・・・。  
 
本当は兄に相談 したかったのですが、兄はあの事件の後も霊現象に襲われていました。
どうやらあの事件の影響は兄のほうが深刻だったらしく、
退魔士関係の本山(どう表現した らよいのか解からない為、とりあえずこう呼ぶことにします)で
浄化されることになり今はいないのです。

兄は出発時に。         
「俺はあっちに行 くからこれはお前が持ってな。一つより二つの方が効果あると思うから」
とお守りを渡してくれました。

両親に言うと二人は物凄く慌て て
「町の人たちを集めてあの人たちに連絡しよう。お前は絶対に家から出るなよ!!」と言ってでていきました。

しかし自分もAや皆が心配でたまらなかったので一足先に神社へむかいました。
しかしその時気づけばよかったのです。    
自宅の電話番号はAから聞いたりク ラスメイトだから知ってても不思議じゃありませんが・・。 
どうやって神社から電話をかけた?

あの頃はまだ携帯もそこまで普及しておらず、ク ラスの皆は誰ももっていませんでした。
入り口の鳥居にたどり着いたものの、その不気味な雰囲気はそのままで
入るのに躊躇してしまいましたが意を決し て入りました。
       
恐怖に震えながら進んでいると、あの悪霊たちが姿を見せないので不思議に思いました。
神社の境内は静かなものでした。
い や・・静かすぎたんです。

何か起こっているなら皆の叫びなり悲鳴なり聞こえてくるはずです。
さらに進むと誰かが座り込んでいるのが見えました。よく見てみ るとAでした・・。
自分はすぐに駆け寄って      

「A!!大丈夫?何があったの?皆は?」とAの肩を抱きながらききました。
「あ・・T・・。う・・うう・・」とAは泣き出してしまいました。

「一体何があったの?怪我とかはない?皆はどこにいった の?」
「わかんないよ・・しばらく歩いていたら皆急に無口になって先に行っちゃって・・
追いかけようとしたら転んじゃって・・いくら叫んでも答え てくれなくて・・
そしたらへんな子供が出で来てここまで引っ張られて・・・」
自分はそれを聞いてまずいと思いました・・。

あの時と酷似して る・・とあの電話の事もその時気づきました。
とにかくAを連れてここから出よう・・そう思って振りかえると・・。 
子供が2~3人こちらを見つ めていました・・。 

しまった!!と思いAを立たせて逃げようとして気づきました。
その子供たちは表情があの時の子供と違うんです。
怒った顔で こっちをみていました・・。
  
「あの子たちだよ・・私をここまで引っ張ってきたの・・・」     
Aが涙声で言いました。

「帰れ」       
「こ こから早くでていけ」         
その子供たちが自分らにそういいました。

どうして?と自分が子供たちを見ていると・・。   
知ってる・・俺はこ の子たちを知ってる・・。
そう感じた瞬間・その子たちが誰かわかりました。

あの時巻き込まれた兄の友達でした・・。 
「あぁ・・そっか・・そうなん だ・・君たちがAをここまで連れてきてくれたんだね?
今、悪霊から守ってくれてるんだね?」        
自分は泣いていました。

そしてAに
「あの子たちは大丈夫だから・・今のうちにでよう・・・大人たちも後でくるからそれから皆をさがそう」       
と言って落ち着かせました。Aは素直に頷き歩き始めました・・。
 
ところがいきなり周りの空気が変わったのです。Aもそれに気づき足を止めました。
そして周りを見ると・・悪霊たちが自 分たちを取り囲む様に立っていました。

「ひっ!!」
「きゃああああ!!」 
ほぼ同時に悲鳴を上げその場にへたり込んでしまいまし た・・。
あの子達が抑えていてくれたのが限界がきてしまったのでしょうか?
自分たちはお互いを抱き合い恐怖に震えるしかありませんでした・・。  
      
しかし・・悪霊はこちらに近づいてこようとはしませんでした・・。
自分はすぐにお守りがあるからだと気づきましたAをみるとちゃんと腕にお守りを していました。
お守りが二つあるから効果も高いのでしょうか?それ以上近寄ってこれないみたいでした。   
「A・・走るよ・・お守りがあるから何とかな るかもしれない・・いい?止まったり振り返らないように走るよ」
とAに言いました。

Aも頷き手を固く繋ぎました。
自分はその辺の棒切れを掴んで無 駄な事とは思いながらもそれを振り回しながら走りました・・。
悪霊たちが追ってきているのを背中越しに感じながらも走りました。

そして鳥居が見えてきて「鳥居を潜れば大丈夫だから!!もうすぐで逃げられるよ!!」
とAに声をかけながら走り続け、ついに鳥居を抜けました・・・。
逃げ延びた安堵感でいっぱいになり二人してその場に座り込みました。

しかし

顔を上げるとなんと悪霊たちがすぐ傍まで来ていました。
かなりの数がいたと思います。あの時は4~5体くらいだったのに・・。
浄化が少しづつ行われて数は減っているはずなのに・・。

しかもどうして神社からでてこられるんだ?
お守りを持っているのになんでそこまで近寄れるんだ?
さっきまで大丈夫だったのに・・・・。
恐怖に震えながらもそんが考えがうかびあがってきました。
そして悪霊たちが自分らにさらに近寄って来たのです。

「いゃああああ!!なんで?どうして?私たちが何をしたっていうの?許して!!許してよぉ おお!!助けてー!お母さん!お母さん!」Aが泣き叫んでいました。

自分も叫んで助けを飛びましたが誰も気づきません・・
それどころか街灯や民家の明かりなどが一切無いことに気づきました。
悪霊が自分ら を引きずり始めました・・。   

自分はあの時の様に「あぁ・・俺・・これで死んでしまうんだろうなぁ・・」と考えていました。
Aは気 を失ったのかもう叫んでいませんでした。

自分らが鳥居の中に引きずりこまれ始めた時、バチ-ーーーン!!と大きな音がしました。
その音に我に返 り周りを見ると悪霊たちの姿は無く街灯や民家の明かりも見えていました。

Aも突然のことに呆然としていました・・。
「え?助かったの?」と自分らは顔を見合わせました。
すると腕につけていたお守りが二人とも壊れているのに気づきました。
まさかこれが身代わりに?と考えていると向こうから大人た ちがやって来ました。

その中には退魔士の人たちやなんと兄もいたのです。
自分は事情や状況を話しました。きついお叱りも受けましたが皆優しく迎え てくれました。
中に残ってる人たちを連れ戻すために退魔士と大人たちが行くことになりました。
それとなんと兄も同行するらしいとわかりました。

「俺も無関係じゃないしな、俺をきちんと浄化するにはもう一度入らないといけないらしいし」と言ってました。
そして・・自分も同行を希望しました。
当然のように大反対をされましたが自分の責任でもあるし・・
そしてなによりも絶対に自分で確かめないといけないことがあるからでした。

自分も一歩も譲らず頼み込んでいると、絶対に単独で行動しない事、
皆から離れないことを条件に了承してくれました。
Aをみるとどうして自分が行こうとしているのか。
確かめたいことがなんなのかを解かっているようでした。 
自分は恐怖心を振り払いながら皆について再び神社の中に入っていきました。

道中、兄に兄の友達のことを話すと兄は涙を流しながら        
「うん・・そうか・・あのな・・あいつら・・ついこの間・・息を引き取ったんだ・・俺 のとこにも来たよ・・そっか・・お前を守りに行ってくれたんだな・・ありがとう、ありがとう・・」    
兄は泣きながらあの子達にお礼を言ってました。

自分も泣きながらお礼を言いました・・。 
そしてしばらく歩いていると兄に変化がでたんです。
いきなり倒れこんで苦しそうに顔をゆがませていました。

よく見ると兄に悪霊が圧し掛かっていました。
すぐに退魔士の人が除霊を施したのですが中々払えませんでした。
数人掛りでやっと払うことが出来ました。

その後・・クラスメイトは神社のご神体(と思われるもの)の前で見つかりました・・
中は血の海でした。自分はたまらず嘔吐してしまいました。
すぐに救急車が呼ばれ運ばれていきました・・
幸い重傷ではあるものの命に別状はないとの事で少し安心をしました。

しかし霊が肉体に直接傷をつける事ができるのかと疑問に思いました。
そして・・神社の裏の大木でMが遺体で見つかりました。
自分は見るなと言われて見ておりませんが、
自分が確認したかったのはこれの事だったんだと改めて認識しました。
理由は後ほど語ることにします。

それから、もうこのままにしてはおけないと退魔士の人たちが、大掛かりな浄化を行うことになりました。
本来はまだ変質しているとはいえ神がいる状態なので少しづづ行い、
神っを徐々に元の姿に戻していくのが最善だったらしいのですが、
事は急を要する為にやむを得ず行うことになったそうなんです。

数日後・・その浄化の儀式が始まりました。
自分はTVなどで除霊儀式などを見たこと ありますが、全く規模が違いました。
自分とAも当事者なため参列することになりました。
自分はこの光景を一生忘れることはないと思いました・・。

この事件ですが死者でたににも関わらず新聞沙汰などにはなりませんでした。
どうやら退魔士関係の人たちや町の人たちが根回ししたようでした。
自分は事実を知ることでの感染を防ぐ為だと思っていましたが、別の理由もあったのです・・。  

その理由も先ほどの自分のことと同様にこの数年後に判明することになりま した・・。
今回の事件の真相も・・・。   
続きます。


前回は本当に申し訳ありません。なんとお詫びしたらよいのか・・・。
本当にごめんなさい。
えっと・・・もう読んでくれる人いないかもしれませんが・・続きです。

あの後自分は高校に進学して、高校を卒業するとそのまま就職して町をでました。
Aも高校卒業後は大学に進学して自分と同じく町をでました。

自分たちは同棲という形で一緒に暮らしてAの大学卒業後に結婚しました。
それからさらに月日が経って、自分たちに娘が出来てその子が五歳になった時に
実家で法事がある為に帰省する事になったのです。

実家に帰る途中。自分たちはあの神社の前を通りました。
鳥居や神社自体も新しくなり、昔と全く違う様子でした。
あの事件・・・一人の死者がでてしまった事件・・・。
あの時自分がMの死を確認しなければならなかった理由・・・。それは。

「ねぇ・・・T・・あの時さ・・私たちがここで襲われてる時・・・あの悪霊の中に・・・Mがいたよね?それを見たからあの時確認に行ったんでしょ?」
Aは思い出した様に言いました。

「うん・・・・」
そう答えると二人とも黙ってしまいました。

「ママ・・おトイレ行きたい。」
娘のEがそう言い出し自分たちは実家へ急ぎました。

実家に帰って少しくつろいでいると
「E、お外で遊んでくるー」
と娘が言ってきたので
「車に気をつけてなーあんまり遠くに行くんじゃないぞー」
と声をかけました。

そしたら中々娘が帰って来ないので心配して探しに行こうとしたら、半ベソかきながら帰ってきました。
「どこに行ってたんだ。心配してたんたぞ」
と言うと娘の口から信じ難い言葉が出てきたんです。

「あのね。変なお兄ちゃんがこっちにおいでって言ってきたの。E行かないって言ったらお手々引っ張られたの・・・。それでね後ろから違う人に引っ張られてお寺(あの神社の事)に入れられて出れなくなってたの」
自分は驚愕しました。
まさか・・・と。隣にいたAも顔が真っ青になっていました。

「それで?どうなったの?何にも見なかった?体はなんともないの?」
Aが慌てて確認すると

「うん・・・なにも見てないよ・・。少し待ってたらドアが開いたから帰ってきたの・・・
パパ、ママごめんなさい。」
泣き出したEをAが抱きしめて必死でなだめました。

自分はすぐに兄に連絡をとりました。
兄はあの後にそのまま本山に戻り修行をしたいと申し出たのです。
兄に色々思う所があったらしく、両親や退魔士の方たちの了承を得て本山に行きました。

兄は直ぐに電話にでました。
「おぉ、Tか。久しぶりだなー。俺も明後日くらいに戻る・・・・・・・お前・・・・なんでそんな状況になってるんだ?なんだそれは!!お前何があった!!」

兄は何か気づいたみたいで自分が状況を説明すると
「いますぐ町から逃げろ!!いや・・・手遅れか・・いいか?
いますぐ両親やあの神社の管理人に言ってあの神社に立て篭もるんだ・・。
絶対に出るなよ!!俺らもすぐにいくから」

「は?冗談だろ?なんであの神社に・・・どういう事たよ!!」
自分はサッパリ状況が掴めず困惑していると

「お前らを狙ってる奴な・・マジで洒落にならん!!怨霊とか邪霊とかそんなレベルじゃない・・まさに魔物だよ!!信じられん・・どうやったらそんな風になれるんだ・・。いいか。すぐに神社に行くんだ!!」
と言って電話が切れました。

自分は困惑しながらも皆に事情を話し、また大騒ぎになりつつも神社に立て篭もりました。
そしてご神体のある部屋で朝を待つ事にしたのです。深夜遅くなり・・そろそろ眠気がきた時・・。

「おい!!俺だ!!来てやったぞ!!開けてくれ!!」
と兄の声が正面の入口から聞こえてきました。

しかし自分たちは兄のはずがないと思い
「入りたいならそっちの方から入ればいいだろう」と言いました。

自分とAはそいつが誰だか解っていました。
「M・・・Mなんだろう?解っているんだよ・・どうしてなんだ?どうして俺たちを・・・」
と言った瞬間に入口が開きそこには当時のままのMがいました。

「あ・・・Eを連れて行こうとしたお兄ちゃん」
Eがいいました。
やっぱり・・・。自分はそう思いました。
そしておそらくはEを後ろから引っ張って神社にいれたのは
この神社に祭られている神様なんだと思いました。

正常に戻った神様はあの事件の被害者である、自分たちの娘を守ってくれたのだと感じました。
この神社に入ってご神体のそばにいてそんな気がしていたのです。
「あのお兄ちゃん、どうして体が真っ黒でお目々がないの?」と娘が言い出したのです。

そしてMを再び見てみると全身がどす黒いオーラのように包ままていました。
目もないのではなく、真っ黒な目だったのです。
そして此処にいるだけで気を失いそうになるくらいの憎悪、怨念、殺意などの波動が溢れ出ていました。


魔物。



兄が言った事を思い出しました。まさに魔物でした。
どうやったら人間だったものがこんな風になれるのか・・・。
自分は家族を守る指命感と目の前の存在に対する恐怖心で震えてあました。

続きます。
ごめんなさいあと少しですからどうか最後までお付き合い下さい。
前回は本当に申し訳ありませんでした。


皆さんのご意見どうもありがとうございます。
続きです。

自分たちとMはしばらく睨み合ったままでした。
おそらくMは自分たちに襲い掛かろうにも、ご神体が邪魔して入る事は出来ないのだろうと思いました。

自分は二人の盾になるように前に出て、AはEをしっかりと抱きしめていました。
そして朝になればMの力も弱まり、駆け付ける退魔士たちに今度こそ浄化される・・・。
Mはそれを解っているかの様に自分たちとご神体を凄い形相で睨みつけていました。
そして何かを口走り、真っ黒な目で自分とA、Eを交互に睨みながら消えていきました・・・。

朝日が昇っていたのです。
自分は終わった・・・と安堵しました。
Aは泣いていました。
Eは・・・・寝ていました。

しばらくして兄たちが駆け付けて来て改めて浄化を行う事になりました。
相手が相手なだけにかなり手こずってたみたいですが無事浄化が終わったと告げられました。
そして自分たちはご神体の部屋に呼ばれて今回の事、
そして前回の事件の発端と真相を語られる事になりました。

まずMですがあそこまで魔物化してしまうと、浄化や浄霊は不可能との事で
消し去るしかなかったと言われました。魂の消滅。
それは前世から続いてる魂をなかった事にされあの世にいく事はおろか、
生まれ変わる事も出来ない、本当の死。
これ程恐ろしい事はないと思いました。

そして前回の事件でMは変死だと聞かされてましたが、真相は自殺だったそうです。
クラスメイトの怪我もMの仕業だったと言われました。
あの悪霊たちをあの時操っていたのがMだった事も
始めから自分をAを標的に計画された肝試しだったらしいという事も告げられました。

Mを浄化した時に全て解ったと兄は言っていました。
Mは自分に些細な事から恨み(この時はまだ小さなものだったらしいです)始めたという事でした。
それからは何かと自分とMを比べて殆ど逆恨みに等しい恨みになっていき・・
腹いせに自分の彼女(A)を取ってやろうと思い、言い寄った事があると言う事でした。
これについてはAからも聞かされた事があります。

しかしAは全く振り向かず、次第にMはAに本気になっていったらしいのです。
でもAが全く振り向かない為、段々と憎しみに変わりやはり恨みの矛先を自分に向けたという事でした。

そんな時にあの神社の事件に自分が関わっている事を知ったMは
(おそらく大人たちが話ているのを偶然聞いたのだろうと言っていました)あの神社へ行き、
あの大木に「Tを呪い殺せ」と叫びながら藁人形に釘を打ち込んでいたと言うのです。

神社の悪霊たちはMを取り込もうとしたけど、あまりの怨念の凄まじさに逆に、
利用される形になってしまったと・・・・。
そしてMは自分自身が悪霊になって俺を取り殺し、Aを自分の元に引きずり込もうと
最悪の決断をしたのだそうです。

他のメンバーはただの生け贄程度にしか考えていなかったそうです。
最初はAも他の人もろとも殺そうと考えましたがお守りや兄の友人に邪魔されて
急遽自分を偽の電話で呼び出す事にしたそうです。

あ、重要な事を言ってませんでした。
肝試しが始まった時はMはすでに死んでいたそうです。
大木に打ち付けてある自分に見立てた藁人形を睨みつけている様に首を吊っていたとの事でした。
(だからあの時自分だけが見ない方がいいと言われたのでしょう)

悪霊を使役して自分たちを取り殺そうとしましたが、お守りがあった為に上手くいかず
悪霊を神社の外にでれる様にしたりして手を加えましたがあの時、
自分たちは見えてなかったけど兄の友人たちが必死で自分たちを守っていたと教えられました。

そしてお守りが身代わりになる様に弾けた為、その力で神社に押し戻されたという事なのです。
そして浄化の際には大木に身を隠して浄化されたと見せ掛けて怨みを募らせながら機会を伺っていた・・。
そこにEを見つけたMが再び行動を起こしたというのですが。
今度はかつて自分が利用しようとしたご神体に阻まれその憎悪に終止符を打たれたという事でした。

自分はなんて言っていいのか解りませんでした。
自覚なかったとはいえ自分が発端になっていた事を知りショックを隠し切れませんでした。

「そっか・・・だからMは消える間際に・・・」
他の二人はよく聞こえてなかったらしいのですが自分にはハッキリと聞こえていました。
「なんで・・・どうして・・いつもお前ばかり・・」

自分は泣いていました。
巻き込んだ人に対して、Mに対して、申し訳ない気持ちと自分に対しての怒りで泣きました。
「もう終わったんだよ?大丈夫、大丈夫だから」
Aも泣きながらそう言いました。

「パパ、ママ、どこか痛いの?さっきのお兄ちゃんになにかされたの?」
Eが心配そうに見つめていました。自分は二人を思い切り抱きしめて泣きました。
もうあの悪夢は終わった・・・・。そう思い自分は罪悪感と安堵感に包まれていました。

次で最後です。後は後日談的な物になりますがどうぞ最後までお付き合い下さい。



これで最後になります。
では続きです。

あの事件の後、自分たちは亡くなった人たちのお墓を回りました。
兄の友人たちのお墓で深い感謝の気持ちを伝え、毎年お参りにくると約束しました。
Mのお墓にも行きました。

本当は実家にもお線香をあげに行きたかっのですが、引っ越した後で行方が解らないとの事でした。

魂のないお墓・・。
自分はMになんと言えばいいのか解らず・・・
線香をあげて手を合わせて祈る事しかてきませんでした。

あのMに襲われて怪我をしたクラスメイトたちも今は皆元気にしているそうです。
(神社に入ってからの記憶は無いみたいですが)
近々同窓会でも開こうと通達が来ました。

あ、それから娘のEも今は小学校に上がり元気です。
あの後、どうも神様に触れられたEは特別らしくて退魔士の方たちが
「うちにお向かえ頂く事はできないでしょうか?」と頼み込んできました。
無論、丁重にお断りしましたが・・・。

Eの霊的防御力は凄まじい物になっているらしく、
並の悪霊とかは近づくことすら出来ないと言っていました。
(喜んでいいのやら・・・)Aは苦笑いしていましけど・・・・。

後、他の神社などに行った時に自分たちは守ってくれている存在がいっばいいると告げられました。
皆が守ってくれている・・・。
自分は彼等に感謝の気持ちを一生忘れないと思います。

最後にあの神社ですが今では昔の面影も無く、境内で子供たちが遊んでいたり、
たまに祭が開かれる等、大変賑わっています。
でも自分たちはあの事件を忘れません。
亡くなった人の為にもこれから神社に行く人の為にも
この話をなるべく正確に伝え、忘れられない様にする為に自分はこうして投稿を決意しました。


最後までお付き合い頂き有り難うございます。

皆様のご意見に凄く助けられました。
この前話は一応実話です。少しでも皆様の心に残って頂けたら嬉しく思います。
自分の体験はこの一連の事件のみですが、兄が仕事柄色々な体験をしていて自分にも話てくれています。

また機会がありましたらその話も投稿したいと思います。皆様の要望があればですけど・・・・。
それでは本当に有り難うございました。



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