324:本当にあった怖い名無し:2014/01/20(月) 17:03:24.12 ID:7KZwQx4c0
ある日AさんがBさんの家で飲み会をし帰りがすっかり遅くなってしまいました

夜道を歩いていると向こうから何やら行列がみえます
その行列の人たちは喪服を着ており葬式だということが分かりました
はて…?この近所で誰か亡くなったのかな?とAさんは行列の一人にきいてみました

「これは誰の葬式ですか?」
というとその人はこうつぶやきました
「その先の家のAさんのです」

なんとこの自分の葬式だというだ
驚いたAさんは振り向くとそこには葬式の行列はありませんでした

怖くなったAさんは駆け足で家に帰りました
しかし家に帰っても奥さんや子供がいないのです
途方に暮れたAさんは仕方なく、さっきまで一緒に飲んでいたBさんの家まで戻ることにしました

Bさんの家に着くとAさんはBさんにこの奇妙な出来事を伝えました
するとBさんは
「お前、飲みすぎなんだよ今お前の家に電話するから」
とBさんはAさんの家に電話しました
すると普通に電話から奥さんの声が聞こえました
「ほらな?普通に家にいるだろ?」

そういうとBさんはAさんを連れそいAさんの家まで行きました
そしたら今度はAさんの家族はいました
Aさんもこれは夢でもみたのだと思いました
eerie_night_scene


325:本当にあった怖い名無し:2014/01/20(月) 17:12:31.55 ID:7KZwQx4c0
しかしそれから数日後Aさんは交通事故で亡くなりました
葬式をしている最中Bさんは数日前Aさんが行っていた奇妙な出来事を思い出していました
BさんはAさんは自分の死を予言していたのではないか?と

やがて葬式も終わり参列し棺を霊柩車に運んでいるときでした
Bさんの後ろでこんな会話が聞こえました

「これは誰の葬式ですか?」
「その先の家のAさんのです」

Bさんはハッとしました
今の声は間違いなくAさんの声でした

Bさんは後ろで会話してた人にこう言いました
「今喋ってた人はどこに行きました?」
するとその人は
「ええっとその先のAさんの家に走って行きましたよ
でも妙だな?その人何というか黒いもの覆いかぶさった感じで顔が良く見えてなかったんですよ」
といいました

BさんはAさんの家のほうへ向かいましたが、そこには誰もいませんでした

「Aがみた参列というのはこれのことだったのか……」



文藝2024年秋季号