Longtail Co. Ltd.

たぶん、業務日誌抜粋のようなものにはならないでしょう。

原子力災害対策指針(改定原案)に対するパブコメ

原子力災害対策指針(改定原案)に対するパブコメ(http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html)は今日まで。
田中龍作ジャーナルの http://tanakaryusaku.jp/2013/02/0006652 が参考になります。
私は、「原子力災害対策指針(改定原案)の概要について」(http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130/130130-02.pdf)というものだけを見て、次のようなことを書きました。

福島第一原発事故以前、原発は事故を起こさないということを前提として、緊急被曝医療の体制を作ってこなかった。しかし、現実に事故は起こり、多くの人々が被曝した。それでは事故が起きることを前提にして、被曝医療体制を作りましょう、というのは根本的なところでおかしくないか? 原発は、事故が起きないのであればということで許容されてきたに過ぎない。現実に事故が起き、多くの人々が被曝してしまった今、必要とされているものは、本当にこれからも原発を動かしてよいのかという根本的な反省だ。そのような反省もなく、被曝医療体制を作って早く原発を動かしましょうというのでは、国民をあまりにも愚弄するものであり、まったく容認できない。

友人の書いた週刊朝日への公開質問状

友人が書いた週刊朝日の橋下記事に関する公開質問状を全文引用します。

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週刊朝日編集部 御中

公開質問状

  私は、浦本誉至史と申します。今回貴誌が連載をはじめた佐野真一氏執筆になる企画記事「ハシシタ、救世主か衆愚の王か 橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」第一回を精読し、極めて大きな衝撃を受け、深く傷つきました。貴編集部の姿勢について、重大な疑念がありますので、公開質問状をもって回答を要請します。誠実にご回答いただきたい。

 まず、私の立場を明確にします。私は兵庫県の被差別部落に生まれ育った被差別部落出身者です。また数年前に起こった「連続大量差別はがき事件」で重大な被害を受けた部落差別の被害者でもあります。現在は公益社団法人東京部落解放研究所に研究員として勤務し、また同時に部落解放同盟東京都連合会で執行委員も務めています。
 ただ、あらかじめ明確に申し上げますが、この公開質問状は週刊朝日の1読者である浦本誉至史個人としてお出ししているものであって、私の職場や所属する組織は一切関係ありません。

 私は、今回の連載第一回を精読し、大きな衝撃と深い傷を負いました。私はこの企画そのものが重大な部落差別行為であると思います。その理由は以下の通りです。
 佐野真一さんは記事の本文で、「オレの身元調査までするのか。橋下はそう言って、自分に刃向う者と見るや生来の攻撃的な本性をむき出しにするかもしれない。(中略)だが、平成の坂本龍馬を気取って、”維新八策”なるマニフェストを掲げ、この国の将来の舵取りをしようとする男に、それくらい調べられる覚悟がなければ、そもそも総理をめざそうとすること自体笑止千万である」と書き、これが出身を暴く身元調査であると言うことを十分に自覚していると明記されています。その上で、記事には家系図までつけられています。しかもこの家系図には、記事には一切出てこない橋下氏の先祖の名前まで出ています。
 そもそも、貴編集部も「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶりだす」と副題をつけてるわけですから、記事の目的が橋下徹氏が被差別部落出身者であることを暴くこと自体にあったことは明らかであると思います。
 佐野真一さんは、あからさまな嫌悪感をもって橋下徹氏の出自、被差別部落を紹介しています。

 百歩譲って「彼の生育環境が、今の問題ある彼の政治主張を作った」と言うなら、なぜ彼の今からスタートして遡る形で追っていかないのですか? なぜいきなり彼の父であり、遠い祖先まで遡る彼の血筋や家系が問題なのですか? なぜDNAなのですか?
 人は生まれながらに貴賎のあるものであって、個人の努力・能力とは全く無関係に、運命として「どうしようもない奴は、どうしようもない」と言うのが、貴誌の基本的立場なのですか? だとしたら貴誌は、反社会的存在であると断定せざるを得ません。
 佐野さんは「被差別部落出身という出自」をことさら中心において記事を作っていますが、ではなぜ被差別部落出身という出自が問題なのですか、その根拠を示していただきたい。それが偏見ではないと、どうして佐野さんは、そして貴編集部は断言できるのでしょうか? ちなみに私は被差別部落出身者ですが、橋本氏の政治姿勢とは全く相容れません。私の知る他の被差別部落出身者の中にも、橋下氏の政治姿勢を嫌悪し、全く許容できないと公言している人が非常に多数います。被差別部落出身者は皆、「橋下氏のようになる」わけでは当然ありません。なのになぜ貴誌は、被差別部落という出自が問題だと公言なさるのですか、その根拠をお示しいただきたい。

 私は、「部落問題をタブー視すること」を引き出すような安易な解決は望みません。私がこの記事から感じたのは、貴誌が根底的に持っていると思われる「表層主義」というか、「物事の真相に迫るという姿勢の根本的欠如」と言うか、そう言った点です。
 今回の記事でも、父や家系や血筋からはじめるのではなくて、例えば橋下氏本人のおいたち、今から順々に時代をさかのぼっていって、学生時代や高校時代の彼の姿勢、彼と母との関係とか、そしてその先に幼少時代の部落における環境や生活とか、そういうことから事実を掘り起こしていく企画であれば、私はこんなに反発はしなかったろうと思います。私が申し上げたいのは、なぜ真っ先に血なんんですか! なぜまっっさきに氏素性なんですか! なぜDNAなのですか! ということです。
 このような考察抜きに、「被差別部落という出自=犯罪性や政治的な偏向」と結びつけるのは、あまりに安易ではないですか。つまり貴誌は、私たち被差別部落出身者のアイデンティティを、あまりに安易に利用しているのではないですか。見解を聞かせてください。
 私は「物事の原因を遡って明らかにすることが、科学であり、合理主義だ」(アリストテレス)と信じてます。偏見や検証されない思い込みをふくんで、しかも証明課程を省略し、自分の結論に都合のいい「事実」だけを先にあげつらうのは、反科学だし反合理主義だと思います。私は、今回の記事にひどい嫌悪感を感じます。いえ、断言しますが、日本中の被差別部落民が一人残らずこの記事に嫌悪感を感じています。被差別部落という読者を切り捨てても、言論機関としては何の痛みも感じないのですか。もともと貴編集部には被差別部落民そのものが眼中になかったのではないですか、だとしたらそれは明らかな部落差別です。貴編集部の見解を聞かせてください。

 貴誌は、橋下氏と貴誌の問題だと理解しているかもしれませんが、それは全く違います。
 例えば、佐野さんは、記事の中で八尾市の被差別部落の地名を暴露していますけど、八尾の部落の出身者は、何も橋下氏だけではありません。また、家系図を掲載することで辱められた橋下氏の父方の祖先も、橋下氏自身とはあったこともない方々がいるはずです。これらの無関係の第三者に何の罪があるのか? はっきりとお教え願いたい。
 さらにこのように被差別部落=やくざ=ファシストと安易に結びつけられ、それによって大きな心の傷をおった私に対する説明責任はどうしてくれるのでしょうか? また、貴編集部によりその存在すら軽視され、無視された日本全国の被差別部落民への説明責任はどうしてくれるのでしょうか?

 貴編集部は、記事の責任は執筆者である佐野真一氏にあるということなのかもしてません。しかし、この記事はいわゆる1回もののベタ記事ではありません。連載の企画記事であり、今号では表紙を飾っている「目玉記事」です。当然編集会議の中で企画の段階から十分にたたいて、満を持して掲載したはずです。つまりは、組織として週刊朝日編集部の全員が、「これでいい。この内容が真実だ」と認識して掲載したはずです。それが単に「不適切な文言」では済まされません。明確な回答を願います。

 この企画がなぜ差別を是認したり、助長したりするものにならないのでしょうか? 私にはまさに差別を是認したり、助長したりする意図を持って編集され世に送り出された記事以外の何ものにも読めません。これは私の読み方が偏向しているからでしょうか、見解を御聞かせください。

浦本誉至史

以上
-------ここまで--------

正直に言うと、私は浦本さんのこれを含む昨日からのfacebookでのポストを読まなければこの問題の深刻さがわからなかったと思います。差別されていない人間が、頭でわかったつもりになっていたことが、実際には全然わかっていなかったのだなということを思い知らされ、愕然としました。一方、問題の記事の著者がだまり、版元がいい加減な謝罪会見をして、橋下が晴れて批判者のいない無風状態で言いたい放題のことを言うという構図が、今日すでに現出していますが、これはきわめて危険なことだと思います。このような危機感を共有される方に、是非読んでいただきたいと思い、浦本さんの許可をいただいて紹介させていただきました。

官邸への意見

今日夕方にも、「関西電力大飯原発3、4号機再稼働の必要性について記者会見で説明する」と報道されています。さらに、「大飯原発の安全性が確保されているとして、日本のエネルギー政策に原子力発電が必要であるとの考えを強調する」と報道されています(中日新聞より引用)。

総選挙の選挙運動では、消費税増税は当面やらないと言っていたのに今や政治生命を賭けるというような話になっているくらいで、あなたにとって嘘をつくのは屁でもないのかもしれませんが、首相就任時の「脱原発依存を目指す」という表明とも矛盾することを言おうとしている。おかしいじゃないですか。

そもそも、大飯にはフィルター式ベントの設備はなく、福島第一にはあった免震重要棟すらありません。福島第一と同じようなことが起きれば、福島第一よりもひどい惨事を引き起こすことは明白です。琵琶湖の水は使えなくなり、関西圏には人が住めなくなります(もっとも、あなたのことですから、嘘をついて、とても人が住めないような場所に人を住まわせようとするのでしょうが)。こういったことは、多くの国民が熟知するところです。大飯が安全だなどとは誰も思っていません。安全委の斑目委員長でさえ、現状について総合的な安全評価としては不十分だと言っています。国民はみんなそれを知っています。あなたは知らないのですか?

あなたが責任を取ると言われても、事故が起きれば多くの人々が死にます。福島でも、病人が治療を受けられなくて死に、生活の基盤を奪われた多くの人々が自死を選びました。今の状態で原発を稼働させて過酷事故が起きれば安全ではないことは今まで書いたように誰もが知っていることです。にもかかわらず原発を稼働させて事故により福島と同様の被害者が出るのであれば、あなたは未必の故意による大量殺人を犯すことになります。あなた一人でいったいどのような責任が取れるのですか? 取れない責任を取ると言うことこそ無責任ではないでしょうか。

先日、原子炉の専門家の後藤政志氏が「大飯の安全対策は付け焼き刃にすらなっていない。原発事故が起きて日本の何分の一かが住めなくなっても電気のために原発を稼働しますかという問題だ」という趣旨のことをテレビで言われました。国民はそれを見ています。もし、報道通りに記者会見をするなら、国民を敵に回し、国民、その他日本に住むすべての市民の生活を脅かすことになるのだということを忘れないでください。今からでも遅くありません。原発再稼働全般を諦め、今日の記者会見ではそのことを表明してください。

官邸への意見

今日夕方にも、「関西電力大飯原発3、4号機再稼働の必要性について記者会見で説明する」と報道されています。さらに、「大飯原発の安全性が確保されているとして、日本のエネルギー政策に原子力発電が必要であるとの考えを強調する」と報道されています(中日新聞より引用)。

総選挙の選挙運動では、消費税増税は当面やらないと言っていたのに今や政治生命を賭けるというような話になっているくらいで、あなたにとって嘘をつくのは屁でもないのかもしれませんが、首相就任時の「脱原発依存を目指す」という表明とも矛盾することを言おうとしている。おかしいじゃないですか。

そもそも、大飯にはフィルター式ベントの設備はなく、福島第一にはあった免震重要棟すらありません。福島第一と同じようなことが起きれば、福島第一よりもひどい惨事を引き起こすことは明白です。琵琶湖の水は使えなくなり、関西圏には人が住めなくなります(もっとも、あなたのことですから、嘘をついて、とても人が住めないような場所に人を住まわせようとするのでしょうが)。こういったことは、多くの国民が熟知するところです。大飯が安全だなどとは誰も思っていません。安全委の斑目委員長でさえ、現状について総合的な安全評価としては不十分だと言っています。国民はみんなそれを知っています。あなたは知らないのですか?

あなたが責任を取ると言われても、事故が起きれば多くの人々が死にます。福島でも、病人が治療を受けられなくて死に、生活の基盤を奪われた多くの人々が自死を選びました。今の状態で原発を稼働させて過酷事故が起きれば安全ではないことは今まで書いたように誰もが知っていることです。にもかかわらず原発を稼働させて事故により福島と同様の被害者が出るのであれば、あなたは未必の故意による大量殺人を犯すことになります。あなた一人でいったいどのような責任が取れるのですか? 取れない責任を取ると言うことこそ無責任ではないでしょうか。

先日、原子炉の専門家の後藤政志氏が「大飯の安全対策は付け焼き刃にすらなっていない。原発事故が起きて日本の何分の一かが住めなくなっても電気のために原発を稼働しますかという問題だ」という趣旨のことをテレビで言われました。国民はそれを見ています。もし、報道通りに記者会見をするなら、国民を敵に回し、国民、その他日本に住むすべての市民の生活を脅かすことになるのだということを忘れないでください。今からでも遅くありません。原発再稼働全般を諦め、今日の記者会見ではそのことを表明してください。

首相官邸へ抗議メール

国連でおかしな演説をぶってきた野田首相に抗議メールを出しておきました。


首相の国連での発言、大変がっかりしました。首相就任時に約束された脱原発依存に触れず、安全な原発を強調するということは、大きな方向転換です。それではまるで原発推進と言っているようなものではないですか。国民の大多数が脱原発を望んでいることは明らかなのに、なぜ国民を代表する発言をしないのですか。福島の教訓などとおっしゃいましたが、政府は何も学習していないじゃないですか。圧力容器だけでなく格納容器からも燃料が出てしまっているのに、どうやって冷温停止ができるんですか。言っていることがまるででたらめです。しかも、原発の輸出に力を入れるという趣旨の発言もありました。外国に不幸を輸出するようなことはやめてください。首相が国連にまで出かけていって、日本の恥をさらしてきたのを見て、一国民として恥ずかしくてしかたがありません。この夏を過ごして、原発などいらないこと、少なくとも今あるもののうちの大部分はいらないことは明らかになったはずです。最初の約束の地点に戻って、原発の削減に真剣に取り組んで下さいますよう強くお願いいたします。

北海道庁に泊3号機のことでお手紙

海江田が判断を北海道に投げたので、まだ泊3号機を止めるチャンスはある、ということで、https://www2.pref.hokkaido.lg.jp/ss/dsc/soudan.htmより投書



北海道の判断は、日本全国の注目を集めています。是非とも運転再開を拒否していただきたくお願いする次第です。

泊原発については、耐震対策の不備が指摘されています(たとえば、http://bit.ly/nnNEyZ)が、運転再開に向けて、原子力安全・保安院はもちろん、原子力安全委員会も、安全性について真剣に議論した跡はまるで見えません。彼らはまた地震が来ることなど考えてもいないようですが、大きな地震の後は、当分次が来ないのではなく、別の大きな地震が連動して起きることが多いと言われています。北海道でも福島と同じことが起きる可能性は十分にあるだろうということです。

私にも、北海道で働かせていただいている身内がおりますが、彼が今の福島の被災者たちのように家を奪われてさまよう姿を見たくありません。また、避難の権利すら認められず、危険に身を晒して生きる姿を見たくありません。

高橋知事におかれましては、運転再開を認めないというご英断を是非とも下していただきたく、切にお願いする次第です。

続・横粂勝仁議員

2つ目の質問に返信はないと書いたが、今朝返信があった。


@yokokume よこくめ勝仁(横粂勝仁)
@nyagao_longtail 「菅総理の退陣を求める」=「原発推進派」といのは、菅総理が意図的に創り出した構図です。菅総理が「脱原発」を唱えるずっと前から、ほとんどの国会議員が菅総理の退陣を求めています。

@nyagao_longtail 長尾高弘
@yokokume お返事ありがとうございます。退陣を求めている自公の大半は原発推進でしたが、川内議員のように菅首相を強く批判しながら脱原発の力になっている議員がいらっしゃることも承知しているつもりです。しかし、首相退陣を求めた民主党の11人は原発推進ですよね(続きます)。

@nyagao_longtail 長尾高弘
@yokokume 横粂議員はツイートの中で彼らを菅下ろしの同志のような口調で書かれていたと思いますが、そうすると、脱原発よりも菅下ろしの優先順位の方が高いのかなと思います。で、私は菅下ろしのために原発推進派と組むのは、現状では危険過ぎると思います。どのようにお考えでしょうか?

またまた首相官邸

 昨日の記者会見は大変感銘深いものでした。「最終的な廃炉といった形までたどり着くには5年10年、あるいはさらに長い期間を要するわけでありまして、そういったこの原子力事故のリスクの大きさということを考えたときに、これまで考えていた安全確保という考え方だけではもはや律することができない。そうした技術であるということを痛感をいたしました」 と発言されましたが、これは原子力は根本的にダメだということであり、3.11以降多くの国民、市民が共有するに至った認識とぴったり重なるものだと思います。また、そのような認識でありながら、国政にかかわる多くの政治家、官僚、原子力を預かる電力会社の経営陣がきちんと表明してこなかったことを内閣総理大臣という立場にある方が言われたのは画期的だと思っております。
 実際、電力会社は言うまでもなく、野党の多くの議員、さらには与党民主党の多くの議員や経産省の多くの官僚が、国民多数の願いとは裏腹に、原発の維持を目論んでいることは、各種報道やインターネット内での一般市民の発言からも明らかです。この記者会見のあとも、「具体性のない空想論」というような批判が出回っていますし、脱原発への道はきわめて険しいものだと考えております。菅首相にはぜひがんばっていただきたいと陰ながら応援させていただきます。
 そのような立場から1つだけ、お願いがあります。昨日の会見でも調整運転中の大飯、泊についての質問がありましたが、稼働の判断は慎重の上にも慎重を期していただきたいということです。上記のお考えからすれば、原発を稼働させるのは、電力がどうしても不足するので、万やむをえず稼働させるということになろうかと思います。その場合でも、可能であればすぐに停止する、たとえば、ピーク時以外は原発なしで需要をまかなえるのであれば、春と秋(さらに冬も。ピークは本当は夏だけのはずです)は原発を全部止めることも可能だと思います。
 また、従来の経産省管轄下の原子力安全保安院を中心とした安全確保体制の不十分さも発言されたと思いますが、新しいストレステストは、仮に事故前のフクイチをテストにかけたなら、不合格になり、稼働を認められない、そういうものでなければ意味がないと思います。たとえば、フクイチの場合、元原発格納容器設計者の後藤政志氏は、格納容器の設計条件が4気圧のところ8気圧になっているという時点で、破局的な事故だと判断されたとたびたび言われていますが、設計条件が4気圧の原発は、実際に何らかのテストを行う前に、書類審査で不合格とならなければおかしいだろうと思います。耐震設計においても、わずか370ガルの揺れにしか対応していないのであれば(玄海はまさにそうです)、柏崎で起きた1699ガルにはとても対応できませんので、書類選考で不合格にならなければならないと思います。
 大飯、泊で下される判断には、私たち脱原発を願う国民、市民も注目しております。この猛暑でも、安定供給には対応できると発言されたのですから、私は当然再稼働を認める必要はないだろうと思っております。もし、再稼働が認められるのであれば、脱原発もリップサービスだったと見なさざるを得ません。ご英断を切に願うものです。

横粂勝仁議員、金子洋一議員

今日の菅首相会見(http://www.kantei.go.jp/jp/kan/statement/201107/13kaiken.html)にはもちろん食い足りないところはあるが、脱原発を明言し、電力不足がマスコミのあおりほどではないことも言っており、今までの宰相にはとても望めなかったすばらしい内容だと思う。浜岡にしろ、玄海にしろ、止めた原動力は第一義的に市民の反対の声だが、最後に菅首相の一声がなければ止まらなかったという側面はある。だから、最近の推進派は、脱原発を直接批判するというよりも、菅首相の個人攻撃で話をわかりにくくする戦術に出てきた。脱原発を目指して状況を注視してきた人々は、かなりの部分がそう見ていたと思う(でも、そう思わない人もいるわけで、推進派がもくろむ脱原発市民の分断にはある程度成功しているわけだ)。だから、菅首相が言うあれこれにおや?と思う部分はあったとしても、今は菅首相を守ることが大切だと感じてきた。そこに今日の会見での率直な発言があったわけで、脱原発を願うかなりの人々が菅首相発言を支持し、感銘すら受けたのである。しかし、ここからが本当の戦いである。菅首相への攻撃はますます激しさを加えるだろう。まずは敵が誰なのかをはっきり洗い出していかなければならない(政党名では簡単に見分けがつかない)。

横粂議員の2つのツイートを見たのは、その首相会見のあとだった。首相を退陣させることが大事だという口ぶりだ。Twitter上で質問を送ると、1つ目の質問に対する回答は送られてきたが、2つめの質問への回答はなかった。やり取りをここに記録しておく。



@yokokume よこくめ勝仁(横粂勝仁)
「民主若手11人が即時退陣要求」という報道がありましたが、それだけでは菅総理は絶対に辞めません。民主党の全議員が言っても辞めません。民主党議員の方々がすべきことは、民主党から内閣不信任決議案を提出し、可決することです。それが唯一の方法です。

@yokokume よこくめ勝仁(横粂勝仁)
菅総理の即時退陣を求めているのは、菅総理が憎いからではありません。究極の政治空白が続くことが、被災地の皆様にとってこの上ない不幸だからです。

@nyagao_longtail 長尾高弘
@yokokume 私は脱原発(依存)を打ち出した菅総理を今辞めさせる理由が見つかりません。今彼が辞めさせられることになれば、いつの間にか原発維持→原発推進に政界は移ってしまうでしょう。横粂議員は脱原発についてどのようにお考えですか?総理の会見をどう評価されますか?

@yokokume よこくめ勝仁(横粂勝仁)
@nyagao_longtail 偽りの退陣表明をされた総理の会見を真に受ける議員はいません。「脱原発」は私たちの世代の政治家にお任せ下さい!

@nyagao_longtail 長尾高弘
@yokokume 今菅総理を辞めさせるべく必死になっているのは、自公両党などの推進派ですよね。横粂議員のように菅総理退陣を求められても、原発推進派を利するだけに終わるのではないですか?


最初の2つを見て、質問して回答して質問したわけである。「私たちの世代の政治家にお任せ下さい!」ってか〜るいなあ。お任せできるのか不安になる軽さだ。


そのあとで民主党金子洋一議員のツイートで「民主党議員「首相、即刻退陣を」意見書提出」という読売の記事が紹介されていたので見ると(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110713-OYT1T00950.htm)、「菅首相が進めるエネルギー政策では電力危機を招く恐れがある」という考えだという。そこで次のツイートをした。


@ nyagao_longtail 長尾高弘
@Y_Kaneko 菅首相のエネルギー政策では電力危機を招くとのことですが、この意見書を提出した11人の議員の方々は、玄海原発の再稼働が必要だったというお立場ですか?→「民主党議員「首相、即刻退陣を」意見書提出」 yomiuri.co.jp/politics/news/…


これは返事なし。金子議員は神奈川選出なので、間違えて投票しないように気を付けねばならぬ。ちなみに、たぶん推進派な11人の顔ぶれは次の通り(上記記事からのコピペで数字は当選回数)。長尾だって、やだなあ。

吉良州司〈3〉、長島昭久〈3〉、石関貴史〈2〉、北神圭朗〈2〉、鷲尾英一郎〈2〉、網屋信介〈1〉、勝又恒一郎〈1〉、杉本和巳〈1〉、長尾敬〈1〉、山本剛正〈1〉▽参院議員 金子洋一〈2〉


そして改めて横粂議員のツイートを見ると、彼はこの11人について「ともに菅下ろしを目指す人々」としてとらえていることがわかる。横粂議員、本当に脱原発のつもりはあるのかなあ。

ツイッターでは長島昭久議員のことを警戒している人もいた。そういや、この人は何かの発言を見て推進派だと思って、自分でもそうツイートしたことがあったんだけど、忘れていたぜ。危ない危ない。

また首相官邸

ストレステストの政府統一見解なるものを報じる共同通信記事を見て、愕然。おせっかいにもまた首相官邸の「ご意見募集」に投稿。

共同通信記事(http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011070901000908.html)で報じられているようなストレステストでは、安全性を担保できると思えません。なぜ、3.11以前から原発を推進してきた人たちがストレステストをするのですか。保安院だけでなく、原子力安全委員会もまったく信用できません。9日夜のNHKの討論番組でひたすら原発の擁護にまわっていた奈良林直教授のような人物に、原発の安全性を判断する資格、能力があるとは思えません。国民に背を向けないでください。これでは原発再稼働が本当の目的で、ストレステストは言い訳にしかなっていないと考えざるを得ません。また、国民を失望させるつもりでしょうか。発表する前に考え直してください。

首相官邸

首相官邸には、https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.htmlから「ご意見」を言えるようになっているので、おせっかいながら、官邸にもお便りをしてしまいました。


 IAEA閣僚級会議を受けて、ストレステストを原発再稼働の条件とするという方針は、唐突と評されていますが、私は非常によかったと思います。世間では、安全か電力かという二者択一が語られていますが、安全抜きの電力など、一般国民は誰も望んでいません。安全な再稼働か、安全のためには原発はあきらめるかのいずれかしか選択肢はないと思います。私は原発をあきらめるべきだと思いますが、現政府のように原発をまだ使うことを方針とするなら、最低限安全のためにできる限りの手を尽くしていただきたいと思います。

 さて、ストレステストの内容については、原子力安全保安院と原子力安全委員会が決めると報道されています。しかし、原子力安全保安院は、原発を推進する立場にある経産省のもとにあり、機能不全であるということは、すでに細野原発担当相がくりかえし述べておられることです。では、原子力安全委員会が入ることによって安全が担保できるのかというと、今日のNHKスペシャルに出演された奈良林直氏のように、原発の安全よりも原発の推進の方が大事なのではないかと思われるような方が専門委員をされているのが実状です。今日の放送中から放送後にかけて、Twitterのトレンド(ツイートの多いキーワード)に「奈良林」が入り、検索をかけてみると9割9分が奈良林氏への失望、怒りであり、奈良林氏の発言を支持する意見はまったくありませんでした。原子力安全委員会も、3.11以前からの原発推進派の学者ばかりの構成では、原発の安全基準を決める主体として国民の支持を得られないことは明らかです。原発の安全性を本当に厳しく監視できる、飯田哲也氏、後藤政志氏(今日の番組の出演者では)、あるいは京大の小出裕章氏、今中哲二氏のような方にメンバーを刷新するようなことでもない限り、原子力安全委員会はストレステストの策定主体として不適当だと思います。せっかく安全を担保しようというすばらしい方針を立てられたのですから、保安院、安全委員会のような機能不全を起こしている組織を使い回すようなことはやめていただきたく、お願いする次第です。

毎日新聞への問い合わせ

朝、新聞を読んでいて、あまりにひどい記事を見て(毎日新聞: クローズアップ2011:原発再稼働、統一見解へ 首相、「安全」譲らず http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110709ddm003010071000c.html)、我慢ならず、新聞社に問い合わせメールを書きました。それをここに貼り付けておきます。


1. 「日本のエネルギー政策は『安全優先か、電力の安定供給か』の選択を迫られている」とありますが、「安全無視の安定供給」を選択肢として認め、読者に強制するつもりですか? 6月24日まで開催されていたIAEA閣僚級会議を踏まえれば(そもそも、福島事故を受けて原発事故の再発を防止することが目的で開かれた会議だったはずですが)、仮に再稼働するとしても、最低限福島以前とは質的に異なる安全対策が必要になるはずです。本来なら、経産省、原子力安全保安院がそれさえ怠っていることを鋭く批判するのが新聞の使命であるべきところ、このような安全軽視の記事を垂れ流してよいものでしょうか?

2. 「経済に下押し圧力」以降の部分、電力が不足するという予測しか書かれていませんが、京大の小出裕章助教を初めとして、原発を全部止めても電力不足は起きないという有力な説があることは当然ご存じだと思います。なぜ、両論併記さえできないのですか? これでは電力会社の言い分の一方的な垂れ流しです。

3. 前半部分に戻り、「そこまでは再稼働阻止にも協力して『延命』の芽を摘もうとしている海江田氏ら」とありますが、原発再稼働の可否という日本に住む人々の生命に重大な影響を及ぼすことが政争の具でしかないような表現で、もしそれが事実なら、そのような政治家を批判しなければならないはずです。しかし、それを批判せず、このように緊張感のない書き方をするのでは、毎日新聞も、再稼働の可否は政争の具でよいと思っているように見えます。本当にそのようなつもりだと思われてよいのですか?
また、この文章の流れでは「海江田氏ら」の「ら」に入る岡田克也氏は、7日に電機連合で「再稼働とストレステストは無関係」と、少なくとも再稼働阻止の方向にはならない発言をしています。それから夜までの間に情勢が変わったのなら、そのように書くべきですし、そうでないのなら、事実誤認ではないでしょうか?

4. 1でも触れましたが、菅首相がストレステストを重視する発言をしている根拠としてIAEA閣僚級会議に触れているはずですが、毎日新聞ではそのことに触れず、6月18日には再稼働で納得していたのに7月になって唐突にストレステストと言い出した、と報道しているように見えます(毎日jPで「菅 IAEA テスト」で検索しても何も出てきません)。これは報道のしかたとしてフェアではないし、ミスリーディングだと思いますが、どういうつもりですか?

私は4月の社説で貴紙が脱原発を明確に打ち出したのに共感して、朝日から購読紙を変えました。しかし、このように原発推進論の後押しのために公器とはとても思えないような報道を繰り返すのであれば、再度購読紙を変えることを考えなければなりません。この質問内容は、blog.livedoor.jp/nyagaoに投稿させていただきます。

正規表現クックブック






仮名手本忠臣蔵



空室

信号で右に曲がると、
急に人気がなくなった。
土ぼこりの舞う、
殺風景な坂道を、
上っていった。
アパートの階段も、
上っていった。
ドアを開けると、
部屋には誰もいなかった。
ああ、やっぱりいなかったか。
反対側の窓の向こうに、
墓地が見えた。
誰にも会わなかったのに、
その晩風邪を引いた。

 楽しく読んだ本を図書館に返すので、思い出に気に入ったところを引用
 しておこうと思ったのだが、あったはずの箇所がどうしても見つからな
 いので、記憶の中から引用した。本を返したら私も風邪を引いた。

tab No.9掲載

謝る人

テレビで食中毒のニュースを見ていたら、
知っている顔がアップで出てきた。
何十年も会っていないけれども、
あれは元同級生。
若いときの印象とは、
随分かけ離れていたが間違いない。
おかげで、
普通なら消費者の立場で考えるべきニュースが、
逆立ちしてしまった。
もっとも、
自分には謝る相手もないけれど。

tab No.9掲載

誕生日

今年で四十八歳になった、
わが人生、
最初の方はわからないし、
最後の方もわからない。
三十年前には、
それより十年前のことでも、
鮮明に覚えていたのに、
今ではほとんど覚えてない。
記憶はなぜ消えたんだろう。
それから後のことも、
次々に消えて、
十年前のことも、
考えてみると、
形のあるものは何も出てこない。
それでも今のことははっきりわかる。
そう思っているのは、
本当か?
十年後に考えてみよう。
覚えていればの話だけど。

tab No.10掲載

あと二回

お久しぶりですね。
このペースだと、
死ぬまでにあと二回くらい、
会えるかもしれませんね。
あ、死ぬの主語は私です。
あなたがいつ死ぬかまでは、
わかりませんからね。
で、何の話をしましょうか。
え、話すことなど何もない?
そんなこと言わずに、
天気の話でもしましょうよ。
あと二回しか会わないんですから。
今日は暑いですね。
それではまた。

tab No.12掲載

底抜け

底が抜けたのに、
なかなか落ちないってことも、
あるんだってね。
普通なら、
すとん、
といって終わりなんだけど、
なかなか落ちないから、
なかなか終わらないんだってさ。
本人は、
気付きもしないそうだけど、
まわりからは、
見ればわかることなので、
とても辛いものらしい。
もっとも、
本人に底が抜けたと言っても、
きょとんとしているだけで、
結局わからないらしいけどね。
気付かないしわからないんだから、
本人は幸せなものなのかな。
選べるとしたら、
どっちがいいと思う?
どっちでも同じかな?

tab No.13掲載

小春

ここは最高だねえ。
洗濯はしてくれるし、
風呂には入れてくれるし、
座っていれば、
はいと食事を出してくれる。
そう言っているのは、
かつて家族全員の炊事洗濯を
していたであろう老婆である。
本当にそうだねえ、
と別の老婆が答える。
話しているのは、
その二人だけだ。
全部で男女二十人ほどいる。
みんな車いすに乗っていて、
はいと食事が出てくるのを、
黙って待っている。
暖かい日の光は、
この建物の中にも
入り込んでいたが、
何やらばつが悪そうに、
もじもじしていた。

tab No.14掲載
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