October 04, 2004

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ここ数年テレビ番組や雑誌を見ているとやたら『健康食品』『健康グッズ』が目に付くようになりました。

青汁から始まりやれヨーグルトだなんだとこれまで普通に食してきたものから、カテキンやポリフェノールなどの食品に含まれる物質まで含めて、健康にいいものと称して付加価値を与えられているものが数多く出回っています。

スーパーなどに行っても健康を意識したことばや商品がずらりと並び、そうしたものは高い値段がつけられていることがほとんどです。

我が家でも私の体重に気を遣って、脂肪のつきにくい油を使っていますが、果たしてこれらの商品は本当に価格に見合うだけの価値をもっているのでしょうか?

しばらく前になりますが日経サイトにこうした健康食品を危惧する記事が掲載されました。

私自身科学者として日々様々な分析を行っていますが、実は効果の有無について判定を下すのは非常に難しいことが多いのです。

統計上いくらその差が有意であっても、それは100%ではないため、確実な結果を見るには複数の施設からのデータが必要となります。

しかも仮に複数の施設から得られたデータが同じ結果であったとしても、ヒトを対象とした統計データは多くの場合、あくまでも傾向を表しているのであって、例外が存在することがほとんどなのです。

簡単な例を示せば、「喫煙は発ガンの危険因子である」ことは間違いではないですが、それでもタバコをいくら吸ってもガンにならない人がいることは明白です。

このようにきちんと科学的に裏づけされていることであっても、個人差を無視してすべてを一様に論じることは出来ません。

しかも悪いことに、最近の健康食品で行われている実証試験はこうしたレベルとはまったく次元が異なり、多くの場合は単一の施設で行われた試験結果を用いていることがほとんどなのです。さらにそこで論じられている差自体も小さなものが多く、果たして本当に意味があるのかどうかさえも疑わしいものが多いのです。

上のリンクにある大手の食品メーカでさえもそうなのであるから、ましてや名もなきメーカの製品なんて。。。。

もちろんそうしたこともわかっていて、お金に余裕のある人がわずかな付加価値を求めて購入しているのであれば話は別ですが、多くの場合は一般市民がこの商品の効き目はさもありなんとばかりに購入しているのをみますと、これでいいのだろうかと疑問を感じてしまいます。

世の中詐欺のような商品はたくさんあって結局は消費者自身が判断して買うなり使うなりしなければならないわけですが、TVやマスコミの影響というのは非常に大きいので、彼らがこうした商品を扱う場合にはもう少し慎重な態度を取って欲しいものです。

先日、TVショッピングを見ていて開いた口がふさがらないあきれた商品に出くわしました。

「LEDの光を肌に当てると美肌効果がある」という売り文句の商品だったのですが、その理由がすごいのです。

「冷蔵庫の野菜保冷庫にLEDをつけておくと野菜の新鮮さが保たれるうえに栄養価があがる」という冷蔵庫メーカの実験結果を引き合いにだして、その何倍もの光量のLED光を肌に当てると肌がすべすべになるといって商品価値を説明しているのです。

なんとも不可解な論理です。はっきりいってこれで売ったら詐欺行為です。

植物は光合成をするので、光が当たることによって成長が施され、栄養価が上がったりすることがあるのもうなずけますが、対象は人間です。
人間に光を当ててもそういった変化は起きないだろうぅ。。ちょっと考えれば誰でもおかしいことに気づくはずですが、『TVで取り扱っていれば安心だ』と考えて購入してしまう人もいるのでしょう。

こんな詐欺商法をマスコミが宣伝してどうするのでしょうね?一度訴訟を起こして痛い目にあわせないといけないですね。

私は法律に詳しくないので、仮に訴えた場合に勝てるのかどうかはわかりませんが、もう少し倫理的・道義的な立場にたってマスコミは放映していただきたいものです。


(20:45)

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