ナトリウム漏れ事故で運転をストップしていた高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)が6日午前、運転を再開した。日本原子力研究開発機構(原子力機構)にとっては、二度と失敗が許されない国家プロジェクト。関係者は原子炉が起動する様子をかたずをのんで見守り、再開の合図とともに拍手がわき起こった。再稼働による地域振興に地元住民は期待を寄せる一方、世界各国で中止や撤退に追い込まれた高速増殖炉の運転に、反対派の人たちからは改めて懸念する声が上がった。【酒造唯、高橋隆輔、橘建吾】

 もんじゅ建設が決まった1970年当時、地元・敦賀市白木地区の区長だった橋本昭三さん(81)はこの日、自宅で感慨を持って見守った。

 橋本さんは20歳の時から、地元の出来事を記録している。建設受け入れにより、行き交うのがやっとの道路はもんじゅの建設工事とともに拡張され、暮らしはみるみる便利になった。もんじゅ関連の企業には、住民約80人のうち十数人が一貫して雇用されてきた。安定した収入先ができ、橋本さんは「若い人が農業や漁業を継がなくても不安がない」と率直に思うという。「安全を確保し、気を緩めずにしっかり運転してほしい」。橋本さんはそう願っている。

 一方、地元では、もんじゅ再開に反対する人らがゲート前に集まって抗議集会をするなどの動きがあった。午後にはもんじゅ廃炉を訴える全国集会を毎年開いている「原子力発電に反対する福井県民会議」(事務局・福井市)が、もんじゅの見える敦賀市白木の海岸で抗議集会を開き、抗議声明を原子力機構側に手渡す予定だ。

 同会議の代表委員でもんじゅの設置許可無効を求めた訴訟の原告団にも参加した吉村清さん(84)は「高速増殖炉は、実現が難しいから14年以上止まっていた。まともに動くとは思えない」と批判した。

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